変な商品名2

農業機械のメーカー「株式会社マツモト」さんのシリーズです。

*ネギタバー*
   長ネギ結束機
*スポスポII*
   長ネギ皮むき機
*しずかちゃんII*
   長ネギ皮むき機
*むきむき*
   長ネギ皮むき機
*マメモーグ*
   枝豆もぎ取り機
*シソモーグ*
   シソの葉もぎ取り機

正直、農業用機械は作物によって多岐に渡るということは知っていたつもりですが、ネギの皮むきだけでこんなに種類があるなんて!!
一連の、ひねりのないネーミングと共に感動させられます。

下でも紹介した「草刈り機まさお」の筑水キャニコムさんのラインナップも強力。

*ブッシュカッタージョージ*
*ブッシュカッタージョージJr*


   雑草・雑木用の草刈機。
   これ上手いですねー。
   ちなみに小型のものが「Jr」だそうです。

*伝導よしみ*

   発電機付き運搬車。
   「いつ伝・どこ伝」というキャッチフレーズが付いています。

*ついてくるか〜い*

   電動運搬車。

*こまわりくん*

   後押し三輪運搬車。

蔵のまち銘菓 毒りんごサブレー*(山口製菓本店)

発見地:福島県喜多方市
ご提供:クボくん

パッケージにいきなり「体の毒をとります」と明記。というか断言。
その上、袋に貼ってある「上手な食べ方」の説明がなんともいえない風味を醸し出しちゃってます。




「毒りんごサブレーの上手な食べ方」

●頭の悪い人は頭にあててから食べると、頭が良くなります。
●口の悪い人は口にあててから食べると、言葉がやさしくなります。
●顔の美しい人は顔にあててから食べると、さらに美しくなります。
●それなりの顔の人は顔にあてても、直りません。
●毎日食べると、体の毒を取ります。それを蔵の町は、
毒りんご定説といいます。

ツッコミたい部分は全方位にありますが、読むだけでなんか疲れがこみ上げてくるのでパス。喜多方市民の皆さんが気にしないなら、私の口出すようなことではありませんし、ええ。

実際の商品ですが、まあサブレの間にりんごジャムがサンドされているのですが、そのジャムが硬く・また「毒りんご」を思わせるためかとてもキッツイ赤に仕上げられています。ジャム部が硬いので、食うのには歯の力がけっこう要ります。サブレ自体の味は、まあフツー。

義弟くんのお友達・クボくんはうちに寄る度に色々なお土産を持ってきてくださいます。
この商品も、けっこう前にいただいておきながら、ネタとして掲載するまでにえらく時間がかかってしまいました。申し訳ありませんです。

*麻呂眉バレない*(ソニーCPラボラトリーズ)

製品概要・グラフィックはこちら。
売り場で見て多くの人が、そのストレートなネーミングに「小林製薬製品か?」とまず思うだろうが、ソニーCPラボラトリーズの商品。
眉毛をアイブロウ(眉墨)で整えている女性は、オリジナル眉は理想の眉よりも面積が小さく・短いわけで、メイクしていないときのポチョ眉を指して「麻呂眉」と言うわけです。
んで、メイクが取れてくると書いた眉も薄くなって、麻呂眉になってしまう。
そうならないための「眉専用下地」がこの商品(同じラインナップで眉墨もあり)だそうな。
筆者は麻呂眉どころか、ダイナミックプロ(♂)系の男らしい眉毛なので無縁の商品だが、口コミによるとなかなかイイものらしい。

*ゴリラのはなくそ*((有)岡伊三郎商店)

その実体は黒豆の甘納豆。
実は随分前に、道の駅で見かけた。だが、奈良公園名物「鹿のフン」系の菓子の二番煎じと感じ、そのときは取り上げなかった。
しかしふと検索してみて度肝を抜かれた。
公式サイトがあるのだが、URLがすごい。http://hanakuso.jp/だ。
「hanakuso」でドメイン、しかもjpドメイン取りますか普通。
経営者のあまりの本気ぶりと情熱にまず圧倒される。
入った直後の攻撃も容赦ない。メニューを見るだけで「鼻くそとは?」「鼻くそラインナップ」「鼻くその輪」と来たもんだ。
しかも「ゴリラの鼻くそグッズ」まで売られている。

さて、折角だから商品ラインナップを見てみよう。
「鼻くそラインナップ」と言われても、どうせ内容量の違うパックがあるだけだろう、と思いきや、

「プチ・ゴリラの鼻くそ」「ミニ・ゴリラの鼻くそ」はまだしも、姉妹品の「ラッコの鼻くそ」。
そして「詰め合わせ」と書かずに「てんこ盛り」
完敗だ。
名前だけでなく、サイトでなお楽しめるという珍しい物件。岡伊三郎商店。ヤツらは本気です。


*花供曽*(田丸弥)

と書いて「はなくそ」と呼ぶらしい。鼻くそ二連発。
ここもお店の公式サイトがあるのだが、画像リンク先がAドライブになっててFDがやかましいのでリンクはなし。
そのサイトによると

「軽く焼いたあられに、黒砂糖をからめたお菓子です。京都真如堂では、古来よりお釈迦様の入滅された旧暦二月十五日に参詣者に授与されています。」

とあり、京都周辺では二月十五日の涅槃会にお供えする炒り豆を「お釈迦さんの鼻くそ」と呼び、それを食べるとご利益があると言い伝えられていた事に由来する名前だとか?
字面は綺麗だが、京都のちゃんとした和菓子屋さんにしては飛距離のあるネーミング。

*馬のくそだんご*(菓子処ますた)

なんかこの手の物件ばかりが集まってしまった。食品の名前としてはもうK点越えちゃってる気がする。
詳細はメーカーさんのサイト参照。写真を見ると美味しそうな草だんごなのだが、名前が印刷されている時点で妙にリアルに見えてきてしまうのが怖い。
同サイトによれば、名前の由来は

「 当時、山中の人々が、上方に向う時は、栢野村まで送り迎えするゆかしい慣わしがあった。
 この地で一服する時に茶屋で供されたのが、村民が習いおぼえた”草だんご”であった。
 そのおいしさは大いに宣伝され、誰が言うともなしにその形が、【馬のくそ】に似ている 草だんごとして愛称を込めて『馬のくそだんご』と呼ばれたのでした。
 また今から400〜450年ぐらい前、福井県に吉崎御坊を建立し、布教に努めたことで 知られる蓮如聖人も、この地を訪れたときに草だんごを食されました。 その折、草だんごを食べようとして、まちがえて馬のくそを手にしたということから、 この名がついたとも言われます。」


後者の説はあまりにショッキング。蓮如さんってばこれじゃうっかり八兵衛以上…というか、落語にすらこんな人出てこないような気がするが…

*おつうさん*(江崎グリコ)

グリコから出ているサプリメント。「おつうさん アカメガシワ」と「おつうさん 乳酸菌」の2種類。
その名の通り、お通じに悩む人の便秘対策サプリ。
パッケージの女性のイラストが、いかにも「出なくて出なくて困ってます」って感じで切実。

*ぬかよろこび* (森永製菓)

森永から、昭和55年に発売された商品。
発酵技術を応用し、ぬか床がなくても気軽にぬか漬けが作れると言う商品だったらしい。
買ってがっかり、というニュアンスを大いに匂わせる言葉なのに、思い切ったネーミングだ。
かつての人気番組「クイズ ドレミファ・ドン」の「黒ヒゲ危機一髪ゲーム」で失敗した時に残念賞として渡される賞品だったので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれない。

*ダイソーで買ったグラス*

「商品名」というより、商品そのものがバカすぎる。
以前から100均好きの間でひそかに話題になっていた、難易度別グラス。
初級・中級・上級の3レベルに分かれている。
初級と中級の在庫ばかりが多く、上級が極端に少なかったため、割れないように注意しながら奥の商品を取ろうと悪戦苦闘する己の姿が、我ながらアホ丸出しであった。
しかも、そんな恥ずかしい思いをして買ったにもかかわらず、うっかり初級と中級を間違えて、中級を二個買ってしまい、後日初級を買いなおしたというオチまで着いて、さらに間抜け。
めでたくサイドボードに3個揃ったものの、使う機会が極端に限られているので、置き場所にすら悩む始末。

*おいろけ豆*(飯田ナッツ)

家の近くの店で、一袋100円で購入。
名前こそ異様にセクシャルな香りを漂わせてますが、中身はごくごく普通の、おつまみ系豆菓子・アラレのミックスでした。

*草刈機まさお*(築水キャニコム)

会社のサイトの商品案内を見るに、「草刈まさお」というふうに「機」がひときわ小さくなっており、強い確信を感じます。
まあ、草刈機です。デザインはなかなか優れていると思います。


<ナメクジ駆除剤>
以前、ぽちさんから「やはり『ナメキール』や『ナメトール』あたりは外せないのでは」とお便りをいただき、そのときは正直「いいんだけど、以前『VOW』などにも載った物件だしなあ」と迷っていたんですが、調べてみたらかなりエラいことになっていたナメクジ駆除業界。
殺虫剤の名前というのは、そんなにひねったものは余りありません。
業務用・農業用などとなれば、同一成分で数社が競合しているので、成分を分かりやすく示した名前にするように心を砕くようです。
しかし、ナメクジに関してはどうも話が違うようなのです。
「ナメ」という言葉を組み合わせようとした瞬間、人の心には御し難い遊び心が湧いてくるのでしょうか。

まずは大手。
*ナメトール* (ハイポネックス)
*ナメキール* (日本農薬)
やはり「ナメ」というフレーズが容易に日本語に転化してしまうので、こんな風になってしまいます。
他には
*ナメルト* (トモグリーン・ケミカル)
*ナメキット* (大塚化学)
これなんか、どこか方言っぽいです。「ワシをなめきっと〜?」みたいな。

*ナメトリン* (キング化学)
妖怪やゲームに出てきそうなモンスター(相手を舐めて攻撃する)の名前のようです。
その上位モンスターと思われるのが同社の*キングナメトリン*では。

*ナメハンター*(日本化薬)
「ナメクジハンター」なんでしょうけど、AVとかエロマンガの主人公にもなれそうです。

他に、商品の形やシステムを示しているだけなのに、凄まじいイメージに結びつきそうなのが
*ナメクジドーム*(サカタのタネ)
*ナメクジマイマイペースト* (日本曹達株式会社)
どちらも想像すると怖い。

また、「駆除したナメクジがどういう状態になるのか」を簡潔に示したのが
*なめくじドライ* (アース製薬)
これもまた、つい干物を想像してしまってゾッとしません。

*なめくじ逃げ逃げ*
商品名もダイレクトですが、「♪なめなめなめく〜じ〜 逃げ逃〜げ なめく〜じ〜 逃げ〜 逃げ〜」と女性ボーカルが繰り返し歌うテーマソングが話題に。

最期に、ナメクジに対しては「割り箸でつまんで捨てて塩かける」程度の耐性のある私ですが、検索していて流石に気分悪くなりました…


<除草剤>

*シャカリキ*(水稲除草剤)(大塚化学)

*テマナックス* (住化タケダ園芸)
手間を省く、という意味か?

*ブタクロール*
ブタクサに効くのでしょうか?名曲「おだてブタの歌」の2番を思い出します。
 
*ガンダム*
版権的にどうなのか。


<ゴキブリ・ネズミ駆除剤>
*ペストX* 株式会社レンテックジャパン
これまたすごい名前。確かこの製品は虚偽表示か何かで問題になったはず。


<お酒関係>

*ざわざわ* 
どうしたってあの漫画家を連想してしまう一本。かの地で飲めば何ペリカになることか。1本あければ、気分はまさに「豪遊……っ」。

*なるほどうまい すごい酒* 
すごい名前だ…

*よけまん* (合資会社深野酒造本店)
「よけまん」とは、球磨弁で11時・3時にお茶などを飲んで休憩する、また一服つけることを言うそうです。ああびっくりした。
「アソコが美しすぎてみんな萎えてしまうのが悩みの美人」って、確か「ドクター秩父山」のネタだったと思ったのですが、そんな話を思い出しました。

*きぬ子ハナタレ* (寿福酒造)
以前、「爆弾ハナタレ」をご紹介した時にも書いたんですが、「ハナタレ」とは、醸造の最初に出てくる、アルコール度数の高い貴重なお酒のこと。それに「きぬ子(蔵元の方の名前らしい)」という女性名がくっついたことで破壊力を増しているネーミングです。

*元老院* (白玉醸造)
また大げさな名前です。

<駄洒落系>
*談笑中* (合資会社 大石酒造場)
焼酎だから談笑中?ってことでしょうか。

*甕仕込原酒 珍多羅(ちんたら)* (白石酒造)
*しそ焼酎 鍛高譚(たんたかたん)* (合同酒精)
思考停止当て字系です。
後者は結構すっきりしていて美味しい。

*銀座雰囲気(ギンザムード)* (松の露酒造合名会社)
「In the mood」と掛けてるんでしょうか。焼酎はどうしてもあんまり銀座っぽくないんですけどね。


<ミネラルウォーター色々>

*ごろごろ水*(株式会社 名水の里)
 『五代松鍾乳洞より湧出する清水を古来より「ごろごろ水」と呼び千三百年を超える聖地に「神の水」として保全されてきました。』とのことですが、飲んだら即腹壊しそうな名前です。

*ごはん水* (飛騨銘水株式会社)
これでご飯を炊くと美味しく炊き上がるのだそうな。
 
*すごい水* (株式会社 オムコ東日本 山梨工場)
ストレートな名前。のわりにどこがすごいのか即座には伝わってきませんが。
賞味期限が5年もあるそうで、それはすごいかもしれない。

*てんねん でんねん* (吉本倶楽部)
吉本興業の子会社が出しているミネラルウォーター。いかにもというネーミング。

*そのまま* (株式会社 日健フーズ)
実に「そのまま」なネーミング。飲用温泉水をそのままパックしたらしい。

そしてどこかが出してるんじゃないかと検索してみたらアッサリ発見できた
*黄金の水* (有限会社丸栄)
岩手県の製品で、「銘名は県の観光推進の一翼を担い、平泉を中心とした“黄金の国”から新商品として発売することから由来する。」 とのこと。
気になるお値段は1L200円。ソッチの相場は知りませんが、安いんだか高いんだか。


*お腸夫人*(ダイドードリンコ)

2003年春に発売され、各所で話題になったアイテム。
整調効果の高いフレッシュプルーンのジュースに食物繊維を加えたもの。100ml150円。
5種類のパッケージがまたあざとい。
それぞれにお蝶夫人が力強く整腸の大切さを説いてくださいますが、彼女って本来、トイレになんぞ行きそうにないキャラクターだと思うのですが…

     
キャップもしっかりお蝶夫人。

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