名言館 総合編4

人間、ヒマになると悪口を言うようになります。
悪口を言わない程度の忙しさは大事です。
職人某/永六輔「職人」

悪人を許すのは善人を害するに等しい。
イギリスのことわざ

自分のエラーで一度は同点に追いつかれたのに、
その男が決勝ホームランを打ったからといって、ヒーローとは言えない。
前田智徳(ヒーローインタビューを拒否して)

倒れた者を蹴るのは人間の本性である
アイスキュロス「アガメムノン」

立ち聞きする者の耳には、自分の良い評判は入ってこない。
イギリスのことわざ

毎日掃いても落葉がたまる
とりもなおさず人生である
田山花袋

不運を掴んだら、恐れるものは何もない。改善策を考えるだけで良いのだから。
ドイツのことわざ

ひとつ言っておく。こぼれた水はまた汲めばいい。それだけだ。
オオタコーチ/「トップをねらえ!」

プロレスで泣いて、プロレスで笑って、気が付くと僕は大人になっていた。命をかけても守りたいプロレスの灯!
若林健二アナウンサー(「ジャイアントグラム2000」のオープニング)

勝負の世界では勝つことが正義だ。
その正義を守るためには、フェアプレーでなければならない。
暴魂トップガンダー/「超人機メタルダー」

APPETITE【食欲】
なぜおれは働かねばならんのか、という疑問の答えとして神が与えた本能。
アンブローズ・ビアス「悪魔の辞典」

嫉妬は常に他人との比較においてであり、比較のないところには嫉妬はない。
フランシス・ベーコン

人間はみな荒野の旅人です。このありかたを孤独といいます。孤独というのは淋しいことではない。判断に不安がつきまとうこと。その不安に耐えることです。
池澤夏樹「新世紀にようこそ」

人間は負けるようにはつくられていない。人間は殺されるかもしれない、しかし負けはしない。
サンチァゴ/アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」

オギャアと生まれたその瞬間がほんとの叫びで、それ以上のロックンロールはない。
遠藤賢司

DEBAUCHEE【放蕩者】 名詞
一心不乱に快楽を追いかけたため、不幸にもそれを追い越してしまった者。
アンブローズ・ビアス「悪魔の辞典」

新生児科の医者になってもうずいぶんたつが……
未熟児を見て全く冷静でいられた親はいなかったぞ……
あの夫婦は今 周囲の全てから責められている
親族……社会……自分の良心……
周り中追いつめるものばかりだ……
彼らに今必要なものはよ……
近くに追いつめねー奴がいてやる事じゃねーのかなあ〜〜……
高砂先生/佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」ベビーER編

人間は誰でも信念を持つことができる。
しかし、極限の現場や厳しい状況になると、その信念はぐらつき、妥協に走るのが普通だ。
そんな中でも、信念を持ち続けるのは並大抵のことではない。
特別救助隊隊長・高野甲子雄/「プロジェクトX」

もう折るな不妊の鶴は
祈るだけでは足りない
誓うだけでは足りない
谷川俊太郎「千羽鶴」(「落首九十九」より)

審判は神聖ではない。審判は人間である。人間はミスをしても責められない。
だから私はミスをした審判を責めない。
審判がしてはならないのは、一度犯したミスをどこかで埋め合わせしようとする精神である。
埋め合わせをすると、ミスで一回目の過ちを犯し、埋め合わせで二回目の過ちを犯してしまう。
私は一回の過ちは許すが、二回目は認めない。
正力松太郎

世界なんか……いらないね
世界一の頭脳があったって……世界を自由に出来たって……
一人ぼっちの世界じゃないか!!
アマゾンは…アマゾンは…
ボクだけのために 来てくれたんだぞ!!
ビクトル・ハーリン/村枝賢一「仮面ライダーSPIRITS」

わかり合うことでつながるより、わかっていないことの認識でのつながりのほうが熱いと感じます。
わかろうとする、わかりたいと思う意思のようなものが相互関係を熱くします。
五味太郎「大人問題」

言葉のいらぬ世界が仏の世界、言葉の必要なのが人間界、言葉の通用しないのが地獄。
曽我量深

教えを受ける人だけが自分を開放する義務を有っていると思うのは間違っています。
教える人も己れを貴方の前に打ち明けるのです。
夏目漱石「硝子戸の中」 

人を愛しても親しまれないときには、自分の仁愛の心が足りないからではないかと反省するがよい。
孟子

運命を変えるような大勝負場面に来たとき、相手の弱点を計算に入れるのは二流の監督なんです。
一流監督は、味方の弱点を計算するものなんですよ。
三原 脩

(若手の鳶の面倒を見て)おかげで金は残んなかった。
親方の仕事は、片肌脱いだってだめ。両肌脱げなかったらつとまらねえ。
鳶職人・桐生五郎/「プロジェクトX」

中傷はうるさい蜂のようなものである。これを殺す確信がないならば、手を出してはいけない。
さもないと、前よりいっそう激しい突撃をくり返す。
シャンフォール

一段深く考える人は、自分がどんな行動をしどんな判断をしようと、いつも間違っているということを知っている。
ニーチェ「人間的な、あまりに人間的な」

人間は、白とも黒ともとれるが、必ず答えを出さなければならないとき、無意識のうちに、
相手がどういう人間か頭に思い浮かべているのです。
江川卓「マウンドの心理学」

わたしは愚かではない、自分を愚かしいと思うたびに、自分を否定し――自分を殺すから。
ポール・ヴァレリー「テスト氏」

子どもがたとえば、ファミコンばっかりやってると心配する親がいます。
あれ、親のいつものパターンです。
めんこがはやればメンコは禁止とか、ベーゴマやってると、ベーゴマばっかりやってると文句をつける。
子どもって、いつの時代も大人から見ると「ばかりやってる」ように見えるらしいのです。
五味太郎「大人問題」

行き続けていると
やがて愛に気づく
郷愁のように送りどころのない愛に……

人はそれを費(つか)ってしまわなければならない
歌にして 汗にして
あるいはもっと違った形の愛にして
谷川俊太郎「六十二のソネット」より『37 (私は私の中へ帰ってゆく)』

建物は良い木ばかりでは建たない。
北側で育ったアテという、どうしようもない木がある。
しかし、日当たりの悪い場所で使うと、何百年も我慢するよい木になる。
西岡常一/「プロジェクトX」

二流の威嚇には一流のギャグを返してやる。
それでこそメジャーリーガーというものです。
江川卓「マウンドの心理学」

私たちは初めて世の中に出た井戸の中の蛙であることには違いありませんが、ただの蛙では終わりません。
来年も再来年も世の中に続けて出してください。きっと三年先には、世の中や大海を知る蛙に成長することをお約束します。
私たちは日本に生まれた蛙ですから、他国の蛙などには負けない魂を持っています。
本田技研マン島レースチーム監督・河島喜好(本田宗一郎への手紙より)/「プロジェクトX」

懲りるのは良いことだ。腕の良い樵(きこり)は体に一つだけ傷を持ってるもんだ。
村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」

見えないところで、私のことを良く言っている人は、私の友人である。
T・フラー

ボクをトモダチでいさせてよ!!
きみを排除する場所でなんか ボクはよろこんで失格者になるよ!!
田仁 茂/「STAND BY み〜ちぇ!」 永野のりこ

 二人デ居タレドマダ淋シ、
 一人ニナツタラナホ淋シ、
 シンジツ二人ハ遺瀬ナシ、
 シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
北原白秋「他ト我」(『白金ノ独楽』より)

自分の感受性くらい自分で守れ!
茨木のり子

過去に目をつむる者は、現在も盲目であり、未来も同じ過ちを犯すだろう。
ワイツ・ゼッカー

「大将、とんで」って言われても、とばないよ。
「欽ちゃーん」って言われると、
これ、とんじゃうね 。
萩本欽一

美しいものを作れ
そうすれば解決する
三木忠直(新幹線開発チーム)/「プロジェクトX」より

発想を変えろ イカサマはやらせとけ
イカサマを武器にするものは 必ず そのイカサマで自分の首を絞める
これは勝負の常道だよ
渡久地東亜/甲斐谷忍「ワンナウツ」

学ぶということは豊かなことなんだという考えが大人にはありません。
学んで、出世して、そのうちやがて豊かになる、くらいの考えしかありません。
むしろ学びは苦しくつらいものだ、そして貧しいものだと言う前提があるみたいです。
蛍の光、窓の雪のままで、すっかり休んでいます。
五味太郎「大人問題」

窓の外の若葉について考えていいですか
そのむこうの青空について考えても?
永遠と虚無について考えていいですか
あなたが死にかけているときに

あなたが死にかけているときに
あなたについて考えないでいいですか
あなたから遠く遠くはなれて
生きている恋人のことを考えても?

それがあなたを考えることにつながる
そう考えていいですか
それほど強くなっていいですか
あなたのおかげで
谷川俊太郎「これが私の優しさです」

「あんたにはまだまだ負けへんで」
これは私のオカンの口癖のひとつである。いったい、オカンは私に何の勝負を挑んでいるのであろう。私にもまだ解明できない謎のひとつである。
みうらじゅん 「新『親孝行』術」

もし、何も起きなければ、それ以上の幸せはありません。
そんなことで自分が責任をとらされるのであれば、喜んで取ります。
それより、もし島民を避難させずに、噴火による犠牲者が出たら、
それこそ、自分が責任を取って済む問題ではなくなります。
大島町役場助役 秋田壽(全島避難の決断について)/「プロジェクトX」