名言館 7
- フランクファーター
「君は被告が有罪になったら、自信を持って正義が行われたと言いきれますか?」
グレアム
「『汝裁くなかれ』と書かれた本に手をおき、裁きの為に真実の証言を誓うことと同程度の妥当性を感じます」
- グレアム/三原順「はみだしっ子」シリーズ 『つれていって』
- しかし、男の心意気とか、侠気とかいうものは、元来こんなものだ。
損か得か、利口か阿呆かといえば、損で阿呆なことにきまっているが、
古往今来、男を立てるとはそういうところにあるのだ。
- 海音寺潮五郎「孫子」
- 塩漬けのない肉と折檻されない子供は腐敗する。
- デンマークのことわざ
- 確かにアイドルは処女である必要はないが、1%でもその可能性を残しておく必要がある。
- 林明美「C調アイドル大語解」
- 世界は悲惨な者にとってのみ悲惨であり、空虚な者にとってのみ空虚である。
- ショーペンハウエル
- 努力するものが皆成功するとは限らん。
じゃが成功するものは皆すべからく努力しておる。
- 鴨川源二/森川ジョージ「はじめの一歩」
- 平和とは 言葉さえもいらぬ
人々に宿るものなんだ
幸福とは すべて許しあえる
愛だけが呼べるものなんだ
誰が 誰がわかろう
そうだ風を切って走りだせ
天はいつかほほえんで
そうだ夢に燃えて立ちまわれ
海はいつも感じてる
おまえの真実 嗚呼 逆転王
- 山本正之 「逆転イッパツマン」挿入歌『嗚呼!逆転王』
- 貧乏ってのはするもんじゃねえ。
「たしなむ」もんです。
- 古今亭志ん生
- 人間は一生、学び続けるべきです。
人間には好奇心、知る喜びがある。肩書きや、出世して大臣になるために、学ぶのではないのです。
では、なぜ学び続けるのでしょう?
…………
――それが 人間の使命だからです。
- キートン/勝鹿北星・浦沢直樹「MASTERキートン」
- ぼくは昔のぼくではない
うらぎりや誹謗にももう馴れた
生きるための嘘つきも
保身のための日和見も
いつのまにかぼくはおぼえた
ただ時として
不意にぼくの心は少年になる
もう忘れていた
風の色や
トンボに乗った夢が見える
ぼくは昔のぼくでないのに
- やなせたかし「人生の言葉」
- 泣くのではない。涙をふくのだ。
- 溝口健二(映画「安寿と厨子王」において、厨子王が泣く場面の演技指導)
- 普遍的な不幸が解決されればされるほど個別的な不幸の重みが増す。
- 山崎正和
- 「なかま」「ともだち」という概念は、「はずれ」という言葉を付け加えないで「なかま」といっただけでも、「なかまでないもの」を含んでいる。
- 安野光雅「算私語録 そのIII」
- わたしは、愛されるよりも怖れられるほうが、
君主にとって安全な選択であると言いたい。
なぜなら、人間には、怖れている者よりも愛している者のほうを
容赦なく傷つけるという性向があるからだ。
- マキァベリ「君主論」
- 人間は中途半端な死体として生まれてきて、一生かかって完全な死体になるのだ。
- 寺山修司
- よい城には、きっと隙が一つある…その隙に敵を集めて勝負をする…
守るだけでは城はもたん。
- 勘兵衛/黒澤明「七人の侍」
- (新記録達成時に、母に抱きしめられて)
私は知らなかった。母にあんな力があるなんて
- ハンク・アーロン
- どんな秘密がばれるのも、罪は、だれかを信用してそれを話した人にある。
- ブリュイエール
- 君たちだってガンになることがある。
ガンになって、治療法がなくて、あと半年の命だよと言われることがある。
そうしたら、あそこで咲いている桜が違って見えるだろう。
では桜が変わったのか。
そうではない。それは自分が変わったということに過ぎない。
「知る」というのはそういうことなのだ。
- 養老猛司「バカの壁」
- 現代は士農工商のような身分差別はなくなったとは言え、学閥差別・学歴差別と、いろいろあります。
差別と言うものはあって当たり前で、父と子の差別もなくなったら話になりません。
水は上から下に落ちるのと同様です。
しかし、上は尊く正しくて、下は下劣でダメと決めつけることは愚かな誤解です。
上にある水も、下にある水も、どちらも尊いものに変わりはありません。
- 平田弘史
- 雨の日に、傘も差さずに踊る人間がいてもいい。
自由というのは、そういうことだ!
- ロジャー・スミス/「Theビッグオー」
- チャーリーは言った。手は手でなければ洗えない。得ようと思ったらまず与えよ。
- ジェット・ブラック/「カウボーイビバップ」
- 君はたとえそれがすごく小さな事でも
何かにこったり狂ったりした事があるかい
たとえばそれがミック・ジャガーでも
アンティックの時計でも
どこかの安い バーボンのウィスキーでも
そうさなにかにこらなくてはダメだ
狂ったようにこればこるほど
君は一人の人間として
しあわせな道を歩いているだろう
君はある時何を見ても何をやっても
何事にもかんげきしなくなった自分に
気が付くだろう
そうさ君はムダに年をとりすぎたのさ
できる事なら一生
赤ん坊でいたかったと思うだろう
そうさすべてのものがめずらしく
何を見ても何をやってもうれしいのさ
そんなふうな赤ん坊を
君はうらやましく思うだろう
- かまやつひろし「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」
- 酒をのむと、修行の妨げになる。酒をのむと、常の修行が乱れる。
酒をのむと、意志が弱くなる。酒をのむと、立身がおぼつかない。
-------------------------などと考えてござるなら、
お前さんは大したものになれない。
- 吉川英二「宮本武蔵」
- 電車の中でも、町を歩いていても、人間を見て観察したら、その人の生活、職業、家族まで考える。
それがわかることによって演出は始まるのです。
絶対盗みなさいとは言われません。教われとおっしゃいました。
教わったものには感謝の気持ちが残りますが、盗みには感謝はありません。これは役者さんにもよく言われてました。
- 映画監督・溝口健二の言葉について(当時の助監督・宮嶋八蔵の談話)
- 俺だってクロヲトコをやってたんだ
この世が目に見えてるだけの物じゃないのは知ってる
だけど そういった形のないものを
つごうのいい時だけあてにしちゃいけないのさ
- シビ/山岸涼子『青青の時代』
- 人間は悲しいから涙がでるんじゃない。
涙がでるから悲しいんだ
- 安倍公房
- (インタビュアーの質問「未来は?」)
真っ暗。
お先真っ暗というのはすげー前向きな言葉だよ。真っ暗なんだよ。
どこがいけないんだよ。そんなかにすっげー誰も見たことがない、どんなに勉強したってわかりっこない素晴らしいものが隠れてるかもしんない。
真っ暗ってことはいいねえ。みんな平等で。
- 甲本ヒロト(CBC製作のドキュメンタリー番組にて)
- 何語でもそうだが、外国語じゃ特にそうなんだが、
ほんの少し他人よりできると 他人からはひどくできるように見えるし、
ほんの少しよくできないと、やたらにできないように見えるもんなんだ。
- 牧さん/きだみのる「気違い部落」
- 富士山に登ろうとした人だけが富士山に登ったんです。散歩のついでに登った人はいませんよ。
- 雲/ジョージ秋山「放浪雲」
- ファッションでも恋愛でもね。理想と現実のギャップを急激に埋めなきゃいけないとなると、もう必死です(笑)。
それは自分に対して教育になるんですよ。
「この子にもてたい」っていう欲があってのことだから、そりゃあ真剣にもなる。
「背伸びをさせる」という社会的合意が減ってきた今、自分で幾らでも大人になれる人はいいですが、なかなか難しいと思います。
そこで、背伸びの必要が出てくる。
背伸びをしないと、背は伸びないよ(笑)、ねえ。
- 高橋源一郎
- 夢は夜ひらく 歌っても
ひらく夢など あるじゃなし
まして夜など あるじゃなし
夢は夜ひらく
- 三上寛「夢は夜ひらく」
- シンタロー
『俺は子供ガキの頃早く大きくなりたかった
信じてたんだよ、大人になったら強くなれるって
親父にも誰にも負けねぇって!
俺は知らなかったんだ、歳をくうほど人は弱くなるなんて!
泣きてぇことばかりだなんて知らなかったんだッツ!』
パプワ
『シンタロー 泣くのって悪いことなのか?
ぼくはじいちゃが死んだ時泣けなかった
エンドウくんの時も くり子が帰った時も泣かなかった・・・
だけどおまえが島を出て行く時、ぼくは泣いてたんだと思う!
ぼくは強くなったぞ シンタロー』
- シンタロー&パプワ/柴田亜美「南国少年パプワくん」
- 昔から「公正の極みは不公正の極み」と言って…
ノッポには長いベッドを チビには短いベッドを用意するのが公正か
同じサイズが公正か
それでもとにかく”公正”にやらなきゃならないんだろうね
- グレアム/三原順「はみだしっ子」シリーズ 『つれていって』
- 桜井。お前が復讐の虎だとしたら、俺はそうだな、……牛だ。牛でいいよ。
- 橘警部/「特捜最前線」『帰ってきたスキャンダル刑事!』
- 何の罪もないはずなのに
何らかの罰をうけてる
自分で蒔いた種でもないのに
咲き乱れた花 摘まされる
- 仲井戸麗市/「遠い叫び」
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