ゆかいなもぐら

放送時期:1981〜2年前後?
製作国:チェコスロバキア


<お知らせ>

2003年2月現在、渋谷のユーロスペースにて、7本の作品が上映中です。
「以降全国順次公開」とのことで、地方の方も観賞チャンスが大いにありそうですよ!
(渋谷での上映は2/21で終了し、博多、金沢、名古屋、大阪と回るそうです。)

タイトルは『クルテク〜もぐらくんと森の仲間たち〜』
そう、もぐらくんの名前は「クルテク(結局もぐらという意味なんですが)」。
「ゆかいなもぐら」の情報を検索してこのページにたどり着かれた方は、是非「クルテク」でもう一度検索してみてください。きっと満足の行く検索結果が得られるかと思います。

また、「モール」「トッピー」という名前でも呼ばれています。

公開されているのは
1:もぐらくんとみどりのほし(1969 8分)
2:もぐらくんとズボン(1957 14分)
3:もぐらくんのにわしごと(1969 8分)
4:もぐらくんとパラソル(1971 8分)
5:もぐらくんとゆきだるま(1997 5分)
6:もぐらくんとふしぎないずみ(1999 5分)
7:もぐらくんはえいがスター(1988 29分)
の7本。 詳細情報はこちらをご覧下さい。


 夕方を中心に、NHK総合で放送された短篇シリーズアニメ。
 もぐらがスコップ片手に土を掘りながら毎回何かしらコミカルなことをやるのですが、印象的なのは明確なセリフが全くないこと。音声はあるのですが全く意味がなく、当時子供の間でも「あれはモグラ語?」「チェコ語じゃない?」と意見が二分しました。もちろん字幕スーパーなどは一切ありません(でも動きで大体の筋は分かるように出来ていました。)

 整理された情報が少ないので、些末なことでもご記憶の方は情報をいただければありがたいです。

<絵本>
 日本語版が出版されています。現在も入手可能。絵本

★「もぐらとずぼん」
★「もぐらとじどうしゃ」
各¥1200
(ともに福音館・世界傑作絵本シリーズ)

作:エドアルド・ペチシカ
絵:ズデネック・ミレル
訳:内田莉沙子

 うさぼんさんの情報で作者がわかりました。ありがとうございます。
(後のオフ会で、ENGさんに見せていただきました。感謝。ロングセラーなので、若い方も「愛読していた」と懐かしがっていました。)

2002年に、偕成社から絵本シリーズが出ています。

「もぐらくん、おはよう」(ヨゼフ・ブルクネル作/ズデネック・ミレル絵)
「もぐらくん、ぼうけんだいすき」(同上)
「もぐらくんとまいごのうさぎ」(ズデネック・ミレル作・絵)
「もぐらくん、おうちをつくろう」(同上)
の4作です(各600円)。

<内容>
*これもうさぼんさんのご記憶にある情報を整理していただきました。*

「・もぐら,ロケットをつくる
 ・もぐら,音符をあつめてレコードをつくる
 ・もぐら,ボディペインティングでライオンを追い払う
 と,強引にタイトルつけるとこんな感じです。」

<細部>
*以前、友人である鴨ちゃんとICQしていて思いだしたこと*
・もぐらのスコップは赤い
・掘ると飛び散る土塊が、▼や■などのポップな形で、色も赤・青・黄色などビビッドだった。
・もぐらは必ずもろ手をあげて走る。

<グッズ>

 2003年版のカレンダーです。私の「もぐら狂い」を知っている友人のあんもないとさんが、仙台のショップで購入しプレゼントしてくださったもの。日付は五ヶ国語表示で、日付スペースにももぐらやキャラクターがいっぱい。見ているだけで幸せになれるアイテムの一つ。
勿論日本の祝祭日に対応などしていませんが、そんなことはどーでもよいのです。
また、クルテクはチェコの切手にもなっています。JAPAN PHILATELIC AGENCYにて通販可能(在庫僅少)。


<放映情報>

みるみるさんより、掲示板にお寄せいただきました。強調は管理人によります。)
数年前、BSのアニメ特集か何かで放送したらしいです。
たまたま見た知人が、絵は間違いないけど、題は「ゆかいなもぐら」ではなかったと言っていました。録画はし損なったそうです。

ロシアでは今でも子供に人気があるのか、ビデオや文房具が売っています。ついに先日モスクワに行ったとき、6巻まで買ってきました。
6巻で全部なのかな?
題はロシア語を見る限りすべて もぐらと○○形式です。5分程度の作品から30分までと時間にばらつきがあり、全部で31話あります。
まだ全部見ていませんが、日本で見かけなかったものもかなりある気がします。
もぐらとズボンはかなり台詞が入っていますが、他は"HELLO"などの単純な一言なので吹き替えなしです。作品のタイトルや、作家などのキャスティングの文字はチェコ語です。

(以上引用)

貴重なロシアでの情報ありがとうございました!!
文房具……ホスィ……
<ビデオ情報>

にしむらさんよりメールでいただいた情報の抜粋です。
6〜7年前にベビーブックと言う子供向けの月刊誌のプレゼントコーナーで全10巻????( かなり多かった記憶)をプレゼントします。。。とありました。
勿論製作会社は日本名でした。。価格も日本円で2〜3万だった記憶です。


というわけで、数年前に日本から発売されていたセルビデオがあったそうです。詳細は不明ですが…
貴重な情報ありがとうございました!

「クルテク」関連の出版物でわかったこと色々

左は、「クルテク」ロードショーのパンフレット「クルテク〜もぐらくんと森の仲間たち〜」(プチグラパブリッシング 800円)です。
 上映内容とともに、作品・作者紹介が詳しく書かれており、これまでの資料不足の状況を一気に解決するスグレモノです。
 中からちょっとだけ、気になる内容を抜粋してご紹介します。

 「クルテク」はチェコ語で「もぐらくん」の意味だそうです。
 日本でもロングセラーになっている「もぐらとずぼん」のエピソードが第一作目となります。
 この製作が実に1957年!実に40年以上も製作され続けている、チェコの国民的キャラクターなのです。
 2001年に最終作である「もぐらくんとかえる」が作られましたが、シリーズは短編・長編あわせて62本にのぼるそうです。
 1作目の「もぐらくんとズボン」は、1957年ヴェネチア映画祭子供映画部門最優秀賞、1958年モンテビデオ映画祭でも賞を獲得しています。

 このシリーズの生みの親(脚本・デザイン・美術監督)はズデネック・ミレル氏。
 監督・美術は全話を手がけ、脚本はミレル氏が作ったものと、他のシナリオライターや作家によるものの両方があります。
 2001年の「もぐらくんとかえる」を製作後にアニメーション製作を引退、現在は絵本作家として活躍中です。

 長らくファンの興味の的であった「もぐらは何語を喋ってるのか?」という問題ですが、このパンフレットにやはり答えが書いてあります。
 挨拶(「やあ」「バイバイ」)などの部分やコーラスにチェコ語を使っている場面もあるし、何語でもない不思議な音で喋っている場面もあります。
 もちろん、言葉の意味が分かってもわからなくても画面を楽しめるのはご存知の通りです。

もっと詳細な内容は、実際にパンフレットをご覧になってみてください。(プチグラパブリッシングのサイトで通販を扱っています。)

<関連サイト>

レン・コーポレーション 上映会の提供・プロデュース元
クルテク公式ホームページ 上映情報・リンクなど
パドルビー クルテクグッズ(マグカップ・食器・カード・ポップアップパペットなど)販売、プロモーションビデオ公開、上映情報など
プチグラパブリッシング 上記パンフレットの発行元。グッズの通販も。