差の出る小技

カレーのランクアップ
にんにく・香味野菜の香りを出す
炒め物に使う硬めの野菜の下準備
わかめを美味しく戻す
固い肉を、短時間で柔らかく煮る
魚・魚のアラをさっぱり仕上げる
パスタをゆでる
缶詰ミートソースをそれらしく一手間。
ちょっとトマトが欲しいとき
小イワシ、小サバを手早く処理する
麺ゆでレベルアップ
こんにゃくを使う前に
炒め物、その前に
ショウガの保存 

カレーのランクアップ

(煮込み前)
  ・鍋を熱する前に、クミンシード(大さじ1)・鷹の爪・にんにくみじん切りを炒める
  ・肉に塩・胡椒・ガラムマサラ(またはカレー粉)をまぶし、丁寧に焼き色をつける
(煮込み)
  ・ローリエの葉を忘れずに。
  ・トマト水煮缶を入れる。
  ・チャツネを入れて、甘味とコクを出す。
  ・欧風に仕上げるなら、赤ワインが入ってもいい。
(仕上げ)
  ・プレーンヨーグルト(カップ3/4位。ダマになるので、かきまぜてなめらかにしておく)を入れる。
  ・ルーを入れたら、ガラムマサラを入れて香りを立たせる。
  ・火を止める直前に、生姜・ニンニク各一かけを、すりおろして入れる。
(その他)
  ・使う肉は、豚バラか肩ロースブロック・牛スネやスジ肉、鶏なら骨付きのぶつ切りがおいしい。赤身はパサパサしていまいち(私見ですが)・・・

にんにく・香味野菜の香りを出す

・鍋・フライパンの余熱はしない
・油とともににんにく(以下鷹の爪・ネギ・生姜に応用)を入れる。
終始弱火で、ゆっくり加熱する・・・と、香りが立ってきます。焦がすと苦みが出て、料理が台無しなので注意して下さい。
 この方法は、洋食にも中華にも使えます。

炒め物に使う硬めの野菜の下準備

 応用できるのは、ニンジン・にんにくの芽・チンゲンサイなど・・・
 本来なら、油通しをすれば一番いいのですが、油を大量に使うし、何かと手間です。
 で、中華鍋に湯を沸かし、塩少々を加え、油を一たらしします。そのお湯で、野菜をさっとゆで揚げると、材料に火が軽く通り、油も回って、味もよくなじんで、イイ感じです。
 チンゲンサイは、根と葉の部分を時間差で入れましょう。

わかめを美味しく戻す

 ザルにあけて、ため水ではなく、流水で5分ほどさらして戻す。
 それだけの違いですが、しゃきっと仕上がります。

固い肉を、短時間で柔らかく煮る

 煮込むときに、ビールを1/2缶程入れて煮ます(無ければ、プレーンソーダやコーラでも)。濃いめの味付けなら、苦みは殆ど気になりません。炭酸の作用で、柔らかく煮えます。ビーフシチューやカレー、スジ肉煮込みなどに。

魚・魚のアラをさっぱり仕上げる

 沸騰したお湯にさっとくぐらせ、表面が白くなる程度に火を通します(ザルに置いて、熱湯をかけてもよい)。臭みが消え、味が浸みやすく、煮崩れしにくくなります。各種アラ料理や、鯖の味噌煮等の時に、この作業(霜降り)をしてから、煮付けにかかるといい具合に仕上がります。

《パスタをゆでる》

 まず、出来るだけ大きな鍋に、沢山お湯を沸かし、踊らせながらゆでる。パスタに限らず、麺類の基本です。だいたい、100グラムに付き1リットルは必要。
 お湯には塩を入れる。目安は、二人分で大さじ1くらい。
 大きい鍋がない場合は、お湯に少しサラダ油を垂らしてゆでると、くっついたりせず、ぱらっとゆで上がります。
 パスタは、太さの違う物を混同して使わないようにする。ゆで上がりに差が出てしまいます。
 フェットチーネなど、平麺は非常にくっつきやすいので、茹ではじめが勝負。注意して下さい。

《缶詰ミートソースをそれらしく一手間。》

1.刻みタマネギ、にんにくみじん切りを炒める。
2.ミートソースを入れ、赤ワインで少し伸ばして温める。
一度加熱すると、缶臭さが取れます。その他、茸類があればいっしょに炒めると美味しいです。

《ちょっとトマトが欲しいとき》

 トマト缶一缶は多いとき、また湯むきがめんどい時に。
 完熟トマトのヘタを持ち、鍋の上で下ろし金でおろす。これだけ(笑)。手元には、ヘタと皮だけが綺麗に残ります。
 手早くトマトソースを作りたいときに便利。

《小イワシ、小サバを手早く処理する》

 身内に釣り好きがいる方はお分かりかと思いますが、特に盆前など、小さいサバ・アジ等が大量にかかったりします。料理するのが結構面倒ですが、釣った人の気持ちを考えるとそう無下にもできませんわなー(笑)。そんな時にキッチンばさみが実力を発揮します。
 左手で尻尾を持ち、頭を右にした状態で、エラの後ろのヒレあたりからはさみを入れ、頭を落とします。
 切り口の腹の方にハサミを入れ、肛門後ろあたりまでをジョキッと切ります。指でワタを押し出しながら流水で洗い、同時に黒い腹膜も洗い流します。これで終了。粉を付けて唐揚げにでも。
 処理時間としては、包丁を使った場合とそれほど変わりませんが、
・流水の下、ゴミ受けの真上で作業が出来て効率的
・まな板を血や内臓で汚さずにすむので衛生的
・包丁をあまり持たない男の人や子供でも出来るので、数人がかりで手早くできる(特にサバは刻々傷みゆくので、処理時間を短縮するのが重要)
 などのメリットがあります。なお、私が使ってるのは100円ショップのキッチンばさみですが、問題なく使えます(笑)。一つ持っておくと便利ですよ。小魚に限らず、いわしの手開きなど、中位の魚にも。

《麺ゆでレベルアップ》

 乾麺でも生麺でも、素麺でもうどんでも蕎麦でも同じコトです。(冷たくして食べる場合)
 出来るだけ大きい鍋(二人暮らしでも30cm級のが一つあるといい)で、たっぷりの湯(多すぎると言うことはない)で、ゆで時間厳守で茹でる。
 その後、流水で揉むようにして洗い、全体の熱を手早く取る。横着して水を当てっぱなしにするのではなく、必ず手を入れて作業。あ、爪を伸ばしてる人は作業厳禁。てゆーか切ってくれ。
 最低、水は4回は換えるつもりで。ぬるみがなくなるまで徹底して洗う。ただし伸びるので、あくまで手早く。
 この「ぬるみ取り」をしっかりすると、安い素麺でも美味しいですよ。また、ゆで湯が少ないとぬるみが増しますので、大鍋がない場合は、鍋二つ同時進行で調理するのをお勧めします。

《こんにゃくを使う前に》

 こんにゃくには、独特のにおいがあり、また石灰分を含むため、他の材料を固くしたりします。
 使う前には必ず、ザルにとって塩(一パックにつき大さじ1くらい)を揉み混み、洗ってから使うと、味が濁りません。さっと下ゆですればなおよし。
 石灰分と出会うと肉は固くなります。スキヤキの時は、しらたきと牛肉を隣り合わせないようにしましょう。

《炒め物、その前に》

 お肉の下処理です。
 肉を目的の大きさに切ったら、ビニール袋かボウルに入れ、酒大さじ1、塩、胡椒、片栗粉(なければ小麦粉)を入れて揉み混み、最低でも15分、冷蔵庫に入れて寝かせます。
 肉の臭みが取れ、旨味が増します。
 炒めるときは野菜を入れる前に、やや多めの油で、ほぐすように炒めます。焦げ付きやすいので絶えず揺すって下さい。
 肉に薄く衣が付くことで、口当たりがよく、調味料が早く浸みます。また、少し手際が悪くて野菜から水が出てしまっても、衣が程良く水を吸収し、味をカバーしてくれます。
 ビニール袋の中でやると、洗い物も出ないし、そのまま捨てられるのでお勧めです。

≪ショウガの保存≫

 安いときにたくさん買ってきて、皮を剥き、半分程度に切ってラップをかけ、ジップロックに入れて冷凍保存します。
 使うときには室温で置いておくか、急ぐならラップの上から湯沸し機のお湯をかければ戻るので、スライスもおろしも簡単に出来ますし、香りも遜色ありません。
 ラーメンなどのスープをよく作る方は、皮も臭み取りになるので、別に冷凍しておくと便利です。