けい子のマンボ

作詞 たかたかし/作曲 吉田正

久しぶりだね けい子 (けい子)
きれいになったね けい子 (けい子)
恋の数だけ美しく 女は変る
きみはセクシー マンボ (マンボ!)
秘密がにおうよ マンボ (マンボ!)
紅いキャンドルライト フロアに揺れる
はじめて出会った夜 ふたりで踊ったマンボ
信じられないけい子 君が人妻なんて
逢えて うれしい けい子 (けい子)
夢のようだよ けい子 (けい子)
帰したくないマンボ (マンボ!)今夜はふたりさ

けい子のマンボ けい子のマンボ
けい子 マンボ けい子 マンボ マンボ

きみと踊れば けい子 (けい子)
うわさの花さく けい子 (けい子)
バラの香りに酔いしれる 夜ふけのお店
夜は長いよ マンボ (マンボ!)
ふたりで乾杯 マンボ (マンボ!)
甘いため息だけが せつなくもれる
あの日も夏の終り ふたりで踊ったマンボ
輝くようにきれいだ 君が人妻なんて
濡れた瞳の けい子 (けい子)
別れたくない けい子 (けい子)
たまらなくなる マンボ (マンボ!) 今夜はふたりさ

けい子のマンボ けい子のマンボ
けい子 マンボ けい子 マンボ マンボ

歌詞だけを見ると、ありがちな不倫系ムード歌謡なのだが、
「マンボ!」の部分のコーラスがあまりにも能天気すぎて強烈。
二人で切なく踊る曲が、なぜマンボ。
特に「けい子 マンボ けい子 マンボ マンボ!」の部分はおチャクラ開きすぎです。
大学時代、研究室にいた真面目で優秀な先輩の得意ナンバーだった。
なんでこんな曲を知っていたのかはいまだに謎。


よせて あげて
作詞 高杉碧/作曲 富田伊知郎

よせてよせてあげて グーッとアップ グーッとアップ
よせてよせてあげて 心すっきり 心すっきり すっきり

あなた寄り添って歩く
長い髪見かけたの
気立てのいい 女性が好きなんて
嘘つきね 男なんて…
いつの日か いつの日か あなたを見返すわ

よせてよせてあげて グーッとアップ グーッとアップ
よせてよせてあげて 心すっきり 心すっきり すっきり

街を歩けば誰もが
ふり返る いい女
今さらもう 追いかけて来ても
戻らない あなたのもと…
美しく 美しく 私は変わったの

よせてよせてあげて グーッとアップ グーッとアップ
よせてよせてあげて 心すっきり 心すっきり すっきり

リフトアップ機能ブラが始めて発売された時のCMソング。
当時は大胆CMとして話題になった。
それだけと言えばそれだけなんだけども…
この人も案外、何でも歌う人だな。


チチをもげ!
作詞 雷句誠・大和屋暁/作・編曲 樫原伸彦

※チッチチッチ おっぱい
 ぼいんぼいーん
 チッチチッチ おっぱい
 ぼいんぼいーん

もげもげもげ

もげ もげもげ チチをもげ!
もーげプリリン ポヨンもげー
もーげポロロン プヨンもげー
まんまるチッチッチ
さんかくおぱーい ロケットボイーン

やさしく(もげ!)
いきなり(もげ!)
微妙に(もげ!)
連続(もげ!)

※リピート

もげもげ
もげもげ
チチをもげ!

………もげ!

アニメ「金色のガッシュベル!」の登場人物が歌う劇中歌がそのまま実現したもの。
これには原作ファンも度肝を抜かれたらしい。
巷で変な人気を博してしまっている模様。
やさしくされようが微妙にされようが、もがれるのは勘弁じゃて。
「もぐ」という動詞の問答無用さ、力強さが漲っている歌。
「モアもげバージョン」も売れてるとのこと。


アニメ店長(完全燃焼版)
作詞 島本和彦/作曲 Cubic

赤く煌めくサンバイザー あいつが噂の店長だ
怒涛に迫る客を振り分け 限定グッズを売りさばく
周りで助ける天使たち
限定グッズは売切れだ すまんこの次 またどうぞ
「どの品だって 長い目で見りゃ限定グッズだ」

でかいポスター飾らんと 勇気出し買う君がいる
絶対こんなの貼れないはずだが
君が買うなら 俺も売る 持ってるだけでも意味がある
今日もお客に教わった 己とアニメ 繋ぐ橋
「君の好きなように使ってくれてOK」

君が店内歩く時 靴の鼓動が聞こえるぜ
キャッシャーに立った天使も君の 勇気の決断待っている
己を信じて突き進め
迷った時には買っている そんな素敵な 君が好き
「ありがとう!またトライしてくれ」

店の扉が開く前に 君が表で待っている イベント関連何にもないのに
情熱ぶつける君たちに 俺たち頭が下がります
飲み物持参で 長丁場 納得いくまで 見るがいい
「すいませんお客様 店内は飲食禁止です」

熱い心が呼び合って この場につどいし者達よ
アニメを通じて人間同士の 心と心が重なり合って
高橋社長もご満悦
他の店にも売ってるが あえて買うのさこの店で
「さあポイントばっちり入れてやるぞ」

俺の心の胸のうち 確かにあいつが住んでいる
店舗に並ぶ数千種類の 魂こもったラミカの中に
俺のお気に入り物がある
俺が買うのを待っていた 可愛いこいつを くださいな
「これをくれ!社員割引で、いや、あえて販売価格で」

アニメショップ「アニメイト」がメディアをまたいで展開するPR企画作品「アニメ店長」の主題歌。
完全燃焼版は6番まである。
2番の「絶対こんなの貼れない筈だが/君が買うなら 俺は売る」が白眉。
一般的にはアニメショップ自体敷居の高い場所な訳だが、
その中でも、一部のグッズ(H系・ギャルゲー系・しかもサイズのでかい商品)を買うのはさらに勇気が必要(らしい)。
「れっきとした客なんだが、どこか恥ずかしい気持ちが付きまとう」感が全体に漂っている気がする。


肉屋のように
作詞 戸川純/作曲 中原信雄

チェーンソー スターター 一気に引く手
お願い誰か 私を止めて
骨まで響く振動で 全身感じる恍惚 (あ、ダメ)
殺意のボイラー コークスくべて
ああもう我慢が出来ない
したたる生き血に飢えるわ
愛しいあなたが食べたい

ドリルのスイッチ ONするこの手
お願い誰か 私を止めて
闇夜にうなる轟音で
鳥肌が立つのよ 体中 (あ、ダメ)
殺意の炎にガソリン注ぐ
ああもう我慢が出来ない
腕や目玉や脳まで
愛しいあなたが食べたい
誰でもいいから 私を止めて

誰でもいいから 私を止めて
頚動脈をマグマがたぎる
美味しい 身震いするほど
美味しいわ 身悶えするほど

誰でもいいから私を止めて

側頭脈が波打つくらい 頚動脈をマグマが走る
美味しい 身震いするほど
美味しいわ
側頭脈が火を吹くぐらい 頚静脈をマグマがたぎる
美味しい 身震いするほど
美味しいわ 身悶えするほど

誰でもいいわ 私を止めて 頚静脈をマグマがたぎる
美味しい 身震いするほど
美味しいわ 身悶えするほど

「肉屋のように」というタイトルや「愛しいあなたを食べたい」という歌詞が
比喩でもなんでもなくなっちゃってる歌。
凄すぎる状況なのだが、
戸川純ワールドとしては割と普通。
なじみのない方にとっては、そっちの事実の方が凄く感じられるかもしれない。


竹内力
作詞 宮藤官九郎/作曲 半田充・富澤タク

力 力 竹内力 ミナミの帝王
力 力 竹内力 リキプロジェクト

力と書いて リキ リキ
ミナミと書いて リキ リキ 
金融と書いて リキ リキ
カオルと書いて リキ

俺の手帳の予定表

「え〜リキさん、今週はVシネマが三本同時に一緒にクランクインしまして、
 その間にVシネの衣装合わせとVシネマの打ち上げが四つ入ります。
 その間を縫って、Vシネマの試写会三本と、今、打ち合わせの最中……ですが」
「Vシネばっかりじゃねえか!」

力 力 竹内力

翔 翔 哀川翔 鹿児島育ち
翔 翔 哀川翔 長淵剛

翔くと書いて 翔 翔
哀しい川を翔ぶと書いて 翔 翔
不良品と書いて 翔 翔
家族と書いて 翔

俺の手帳の予定表

「朝また朝で、ダブル太陽よ」

翔 翔 哀川翔 竹内力
漣 漣 大杉漣 伊佐山ひろ子
漣 漣 大杉漣 伊佐山ひろ子

俺の手帳の予定表

「あ〜あ やんこまりてえ」

漣 漣 大杉漣
竹内力
哀川翔
石橋凌
…………「白龍」

グループ魂の曲は、この他にも宮藤官九郎の詩が冴えまくってます。
竹内力、哀川翔ときて、大杉漣、伊佐山ひろ子と畳み掛ける後半が圧巻。
(個人的に伊佐山ひろ子がもっともツボでした)
そして最後に申し訳程度に「白龍」とつぶやくあたりも心憎し。


ボヨヨンロック
作詞・作曲 大槻ケンヂ

*ボヨヨン ボヨヨン ボヨヨン
  ボヨヨン ボヨヨン ボヨヨン
  ロックンロール*

俺はおならで空を飛べるぜ
俺のおしりはマッハ五千だ
あの街
この街
空を見ろ
俺が描いた飛行機雲よ

俺のばーちゃん
黒人好きだぜ
サタデーナイトはディスコでフィバるぜ
あの街
この街
ふりかえれ
俺のばーちゃんさそり座生まれか

*くりかえし

オロロン オロロン オロロン
オロロン オロロン オロロン
ロックンロール

俺のじーちゃん
カレーが好きだぜ
朝でも
昼でも
カレーを食うぜ!
あの街
この街
ヒデキが歌うぜ
辛さにこだわるジャワ原人!

*くりかえし

俺はしっこで火を消すぜ
俺のPOKOCHIN 消火器いらずさ
あの街
この街
俺を呼べ!
炎と戦え
俺のPOKOCHIN

*くりかえし


ボヨヨンフォーク
作詞 鼻原人バビ、パンプキンマン、ターちゃんおかゆ/作曲 大槻ケンヂ

*ボヨヨン ボヨヨン ボヨヨン
  ボヨヨン ボヨヨン ボヨヨン
  ロックンロール*

うちの父ちゃんゲゲゲのゲ
おまけに母ちゃんレレレのレ
あの街
この街
おっぺけぺのぺ
ついでにおいらはウヒョヒョのヒョ

*くりかえし

俺はオナラで歌を歌うぜ
リズムに合わせて尻を振り
あの歌
この歌
こぶしも回るぜ
シャウトでキメたら ウンコ出た

*くりかえし

俺のあの子はすもうもとるぜ
親方認めた ナイスな力士
あの街
この街
しこを踏め
物言い 水入り 許さねえ

「まんが道」名義のシングルより。
恐らく今の大槻ケンヂには、「シャウトで決めたらウンコ出た」なんて歌詞は書けないんじゃないだろうか?


だまってJAGUARについて来い!
作詞・作曲 JAGUAR

バカ!気をつけろ どこを 見てやがる
地底をうろつく ハイエナどもが
お前を求めて つけ狙い 追いかける
ほら!だめだ 何をしてやがる
JAGUARは POWERで お前をガードする
お前は だまって JAGUARについて来い

バカ!何やってんだ デレデレするな
邪悪と偽りが 突如現れて
お前を犯そうと 現れて来やがる
クソ!どうした 早くしろよ
JAGUARは テレパシーで 敵から守ってやる
お前ら まとめて JAGUARについて来い

俺は 感じる 悪魔の臭い
耳をきかせて GHOST HUNTING
さあ 見つけたぜ 怪獣がいた
やつはサイボーグ 銃をかまえた
捕まえたぜ!

バカ!早くしろ のんびりしやがって
ちまたにうようよと 悪魔どもが
お前を探して 出没しているぜ
早く!急げよ 追いかけてくる
JAGUARは バラバラに 奴らをやっつける
お前は だまって JAGUARについて来い

俺は探す 妖怪の足跡
六感をSHARPに DEVIL HUNTING
OK COME ON NOW
妖怪が出た FIGHTしようぜ
かかって来い
やっつけたぜ!

元祖カリスマミュージシャン、JAGUARさんのテーマ曲(アルバム名でもある)。
かつてここまで力強く「守ってやる(しかもテレパシーで)」と宣言した頼もしいミュージシャンがいただろうか?
そしてJAGUARさんは、索敵能力抜群
発見後の打倒もきわめて迅速と、カッコいいことづくめ。
ゆめ「電波ソング」などと呼ばぬように注意。


どろろの歌
作詞 鈴木良武/作曲 冨田勲

ホゲホゲ タラタラ ホゲタラポン
ホゲホゲ タラタラ ホゲタラピン
ポケポケ ざむらい ヘーラヘラ
トロトロ ざむらい ヘーラヘラ
ヘロヘロ ざむらい ヘーラヘラ
メロメロ ざむらい ヘーラヘラ
赤い夕日に 照り映えて
燃えるよろいに 燃える馬
天下めざして つきすすむ
とぼけちゃいけねえ 知ってるぜ
おまえら みんな ホゲタラだ
ホゲホゲ タラタラ ホゲタラポン

ホゲホゲ タラタラ ホゲタラポン
ホゲホゲ タラタラ ホゲタラピン
プニョプニョ ホゲタラ ヘーラヘラ
ホンキャホンキャ ホゲタラ ヘーラヘラ
ビョロビョロ ホゲタラ ヘーラヘラ
ヘロヘロ ホゲタラ ヘーラヘラ
青く果てない 空の下
いばらの道を 踏みこえて
これも 世のため 人のため
とぼけちゃいけねえ 知ってるぜ
おまえら みんな ホゲタラだ
ホゲホゲ タラタラ ホゲタラポン

意味不明なフレーズの連続が、初めて聴く者の耳を奪うのですが、これ主題歌です。
こんな凄まじい歌ですが、作品世界にマッチしちゃってるところが凄いといえば凄い。
カラオケにも入ってます。
歌う際には、まあ、「ホンキャホンキャホゲタラ」「ビョロビョロホゲタラ」のあたりでふと我に帰ったりしないことです。


夜まかせ
作詞 池田充男/作曲 青山八郎

赤=女(市原悦子)青=男(田中健)紫=デュエット
1.
その気であなたに 誘われて
その気で口説いた 君なのさ
たそがれ銀座は 通り雨
やむまで二人の 酒やどり
今夜は朝まで とびたいわ
「おー いいね」
「本当 フフフフ…」
楽しくいこうぜ お嬢さん
あたし、十六よ!
「バカ言ってんじゃないよ!」

出来ちゃった 出来ちゃった
これからどうする 夜まかせ


2.
最初はうすめの 水割で
すてきな出逢いに 乾杯ね
酔わせて抱くほど わるじゃない
仕かけにのるほど うぶじゃない
「言ってくれるね…」
「いじわる…」
おとなの 男と 女だよ
「ねえ…上着かして」
ひと夜のあそびも 恋のうち
「あなた バツいち」
「影がみえるか…」

出来ちゃった 出来ちゃった
これからどうする 夜まかせ


3.
お酒に秘密を まぜたでしょ
惚れ惚れごころを ひとしずく
あなたの心へ とべそうよ
おいでよ可愛い 蝶々さん
ひらひら ふわふわ 夢気分
「いいかんじだね」
「ねえ…」
二人の盛り場 雨あがり
「お勘定払ったの…
 何だか寒い…」


出来ちゃった 出来ちゃった

これからどうする 夜まかせ


「私、どうするの」
「どうしたらいいんだよ」
「恐いわ…」

歌詞だけ見るとそこそこ普通のデュエット歌謡なのですが、
女性パートを歌ってるのは市原悦子」という事実に直面するとやにわにホラー巨編と化します。
「お嬢さん」「16よ」「蝶々さん」…という寒すぎるやり取りも、
サビの「出来ちゃった 出来ちゃった」の壮絶さにはかないません。
「ねえ…上着貸して…」のセリフは、どう好意的に聞いても「妖怪 小袖の手」です。
そして恐怖は、ラストの「
怖いわ……」で頂点に。
きっと田中健が明日の朝日を見ることはもうできないに違いありません。
あと、田中健が実際に小手川祐子と離婚しているからといって、歌の中にまで盛り込むのはどうなんでしょうか。



作詞・作曲 賀川幸生

わいは役者の志賀 勝や
 知ってる人はよう知ってる
 けど知らん人はまったく知らん
 しゃからもっと有名になりたい

 金もぎょうさんほしい
 出来たら女にもとことん惚れてみたい
 これが わいの本音ですわ」

1.
一度選んだ この道は
何があろうが 人様に
とやかく云われる 筋はない
こうと決めたらどこまでも
やってやりぬくど根性

「若いうちに恥と尻は
 なんぼでもかぎなはれ
 けどな義理だけはかいたらあかん
 人間汗水流して働いてこそ
 道はひらけんのとちがうか」

2.
惚れたあなたに このまんま
強く抱かれて 死にたいと
すがる女が いじらしい
倖せ薄い 日陰花
傷を背負って 生きる奴

「あんたなぁ 九州の入口みたいにもじもじせんと
 惚れた女やったら しっかり 抱いたらんかい
 それがほんまの 男ちゅうもんやで」

3.
生きてきたのが 一人なら
死んでゆくのも また一人
見知らぬ誰かと 語ろうと
酒を相手に 愚痴ろうと
それも人生 歩く道

「そこの兄ちゃんと姉ちゃん あっ
 それからそっちゃのおっちゃんとおばちゃん
 これからも元気で頑張っておくんなはれや
 ほな さいなら」



作詞・作曲 賀川 幸生

「私 生まれも育ちも京都です
 流れも清き鴨川で うぶ湯をつかいしか…
 男前やともてはやされて ついその気になって鏡をみれば
 ハッと驚くこわい顔 姓は志賀 名は勝
 人呼んで スダコの勝ちゃん
と発します」

1.
いつもおやじが 云っていた
若いうちなら 買ってでも
苦労するのが 男だと
他人の苦しみ 悲しみを
解ってやれる 人になれ

「人の気持がわからんような そんな奴は
 耳の穴からコヨリ突っ込んで 足の親指コッキン カッキン
 云わしたるさかいに カンニンして云うてもおそいよ
 わし、デッタイに許さへんで!」

2.
口じゃいい事 並べても
違う本音と 立て前が
今の時世にゃ 多すぎて
義理や恩義は 忘れがち
淋しすぎるぜ 夜の風

「それにつけても 人の世は
 色と欲とのからみ合い 男と女があるかぎり
 こればっかりは なくなりまへんなあー」

3.
惚れた女が いたならば
どんと心で ぶっつかれ
駄目でもともと 破れ傘
いつか実がなる 花が咲く
男の春は きっと来る

「えゝ女にはトゲがあり えゝ男には金がない
 とかく この世は ままならぬ
 わかるかな わかんねえだろうなあー
 わし、もう寝るわ」



作詞・作曲 賀川幸生


久し振りでんな 志賀勝や!
 男はなあ 女がいるからこそ ええカッコし
 女は男がいるからこそ どうにもならん顔でも
 化粧ぬたくって きれいに見せようとする
 これが男と女の ほんまの気持ちと 違いまっか!」

1.
枝には 花が咲くように
男にゃ 女の 花が咲く
惚れた はれたで 泣き笑い
これがすべてさ 人の世なんて

「めちゃんこきれいやないけど お前は気のえゝ女や
 涙もろいし 情には厚いし やさしいし
 ほんまに 日本一のえゝ女や
 いやいや 何を言うやらなすびのふんどし 世界一やがな!」

2.
男にゃ男の道があり
女にゃ女の道がある
解り合うには 真心で
尽し合わなきゃ 解りはしない

「これから先も お前一本や可愛がって 可愛がって
 可愛さ丸めて のみこんだるさかい
 痛い言うたらあかんよ 痛い言うたらほんまつねくるで

3.
自分の命 投げ出して
笑って死ねるさ いつだって
そうさそれ程 愛してる
お前一人が 生きてくささえ

「チョットまてよ よう考えたら
 わし女 おらへんかったわ」

というわけで、志賀勝先生の三連発をお送りしました。
ハッキリ言って、面白いのは冒頭の「志賀勝や!」という挨拶部分だけで、あとは普通の演歌なのですが…
作詞作曲者も一緒なので、中身もまあ同じようなものです。
「道」冒頭での、取り繕う節がまったくない自己紹介をはじめ、
「女」では、「痛いゆうたらあかんよ」の部分で、「一体何を強要してるのか」と不安にさせておいてのオチが素敵。
これが大阪センシズなんでしょうか。


水溶性
作詞・作曲/上田 現

僕の彼女とってもかわいいんだけど
僕の彼女とってもとってもかわいいんだけど
ちょっと変な病気 ちょっと変な病気
水をかけたら溶けちゃう
水をかけたら溶けちゃう
ちょっと変な病気 ちょっと変な病気

雨の日外に出かけられない
まともにシャワーも浴びれない
雨の日外に出かけられない
まともにシャワーも浴びれない

水溶性 水溶性 水溶性 水溶性

一度でいいから海に行きたい
一度でいいから泳いでみたい
そんなこと言わないで 風呂には入れよ
そんなこと言わないで 頭洗えよ
そんなこと言わないで 風呂には入れよ
そんなこと言わないで 顔を洗えよ

水溶性 水溶性 水溶性 水溶性

一度でいいから海に行きたい
一度でいいから泳いでみたい
一度でいいから海に行きたい
一度でいいから泳いでみたい
水着買って 防水スプレー買って 電車に乗って 海に出かける
水着買って 防水スプレー買って 電車に乗って 海に出かける

僕の彼女 嬉しそうに泳ぐ 僕の彼女 段々溶けてく
それでも彼女 嬉しそうに泳ぐ 僕の彼女ますます溶けてく

僕の彼女 なくなっちゃった 僕の彼女 消えちゃった
僕の彼女 なくなっちゃった 僕の彼女 消えちゃった

水溶性 水溶性 水溶性 水溶性
水溶性 水溶性 水溶性 水溶性

ゆらゆらゆら 漂う水着 ゆらゆらゆら 今年流行の
ゆらゆらゆら 漂う水着 ゆらゆらゆら 今年流行の

「なくなっちゃった」「消えちゃった」という言葉の軽さが怖い。
吾妻ひでおの不条理ファンタジーの読後感にちょっと似てるかも。


企画物AVの女
作詞・作曲 大槻ケンヂ

「安っぽい裸の女が40人 夜の森をヨロヨロと迷っている
 幻覚ではない
 企画物アダルトビデオ『素っ裸ギャル 40人で冬山登山』の撮影中に遭難したのだ
 11月 氷点下 震える肌は 白く青く白く青く白く青く…
 霧だ  霧だ!!」

あたし女優になれるかな 親にバレなきゃまあいいかな
あの人が見てくれるなら あたしに気づいてくれるなら
あたしピンだと辛いってさ あたし企画物の女

あー 霧よ霧 真っ白に この夜を塗りつぶせ
幸せも 悲しみも あの人も ひとひとひとひと 一色に

あたしがこれで死んだってさ 世界は何も変わらない
朝はニュースが始まってさ あたしニュースに出れるかな
あの人が見てくれるなら あたしに気づいてくれるなら

あー 霧よ霧 真っ白に この夜を塗りつぶせ
幸せも 悲しみも あの人も おなおなおなおな 同じように

「夜はふけ 女たちは次々に倒れていった
 人は誰しも彼女たちと同じように生まれてくるのに
 何故運命は分かれていってしまうのか
 あーそれにしてもなんということか
 彼女の愛するあの人は DVDしか持っていなかった!!」

あなたが気付いたら あたし生まれ変われる
霧よだから今は 夜を隠せよ

あの人は見てくれたかな あたしに気付いてくれたかな
あたしピンだと辛いってさ あたし企画物の女

あー 霧よ霧 真っ白に この夜を塗りつぶせ
あなただって あたしだって 誰だって
ひとひとひとひと 一色に

この設定、このタイトルで切なく悲しい世界を作っちゃうところがさすが大槻ケンヂ。
この中にあって「あたしピンだと辛いってさ」というフレーズが妙にリアルに響く。
なお、通常のAVと企画物の違いは、お近くの成人男性にお尋ねください。


足手まとい’92

作詞 高畠じゅんこ/作曲 中川博之
唄 森  雄二とサザンクロス

1.
足手まといだけど しつこくやります
あの日別れた日から 待ちました

今日からも一度 まとわりつけば
手を切るような 足切るような痛さです
笑って下さいますね あなたなら

2.
人手不足だったら 仕事もやります
あなた私よりも 働いて

ボストンバックに お金をつめて
楽しい明日を 陽気な明日を作るのね
払って下さいますね あなたなら

3.
足手まといですが 足蹴にしないで
明日足跡たずね つかまえる

あなたの過去に あたしが居ると
お邪魔でしょうが お邪魔でしょうが消えません
わかって下さいますね あなたなら

わかって下さいますね あなたなら

(唯一の?)ヒット曲のセルフカバー。
年月を経て、健気な身を引く女の歌が、ストーカーの歌に様変わりしました。
(オリジナルを知らん方は「足手まとい」で検索してみてください)
しかし、このセルフカバーが彼らにもたらしたメリットって、あったのだろうか?


ドクトクくん
作詞・作曲 竹中 直人

ドクトクドクトク僕の顔 ドクトクドクトク僕の顔
ドクトクなんだよ僕の顔

鼻を見ても おでこを見ても 目もとを見ても ドクトクなんだ

誰もが言うのさ(ドクトクだな)
誰もが言うのさ(うーん ドクトクだ)
誰もが声をそろえて言うのさぁ(ドドドドドクトクだな)

ドクトクドクトク僕の顔 ドクトクドクトク僕の顔
ドクトクなんだよ僕の顔

口もと見ても(ラレララララ)
こめかみ見ても(パパパパパパ)
まゆげの形さえもドクトクなのさ

誰もが言うのさ(本当だ ドクトクだ)
誰もが言うのさ(本当 本当ドクトクよ)
誰もが声をそろえて言うのさぁ(ドドドドドクトクだな)

(いてー)
(いてー)
(いてー)

ドクトクドクトク僕の首 ドクトクドクトク僕の首
ドクトクなんだよ僕の首

横から見ても(ラレララララ)
後ろから見ても(ラレララララ)
斜めはすかいに見てもドクトクなのさ
誰もが言うのさ
(ドクトクな うなじだな)
誰もが言うのさ
(もうチョイ 横向いて)
(うん ドクトクだ)
誰もが声をそろえて言うのさ
(あらあら やだやだ)
(ドクトクな うなじだな)
ドクトクドクトク僕の首 ドクトクドクトク僕の首
ドクトクドクトク僕の顔 ドクトクドクトク僕の顔
(いてー)
(いてー)
(チクチクいてー)
(いてー)
(いてー)
(ものすげーいてー)

竹中直人が歌う自虐ソング。普通なかなかここまでは書けません。
関係ないんですが、国語の教科書などに載ってる正岡子規の横顔を見るたびに、
「竹中直人に似てる」と思ってしまうのは私だけでしょうか。


どーした!安達

作詞 森若香織/作曲 福富幸宏

(緑字部分はラップ)

たいへん たいへん たいへんだ!
今日は朝からたいへんだ!
うっかり寝坊で びっくり飛び起き
どきどきどっきり 猛ダッシュ
走ったスピード全速力
若さの証拠はこの体力
なりふりかまわず突っ走れ
HIPでHOPなSTEP JUMP!


人生なんて ローテーション
山あり谷あり コンディション
がんばれ私 負けるな私

(どーした!安達)
「ハズしたか…」

フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
先生だったらしてちょうだい
フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
大人なんだからしてちょうだい

とーぜん とーぜん とーぜんだ!
あのこにもらったラブレター
こんなに大好きだったから
私も好かれてとーぜんだ
みんなに自慢しちゃうもんねー
全部報告しちゃうもんねー
あのこをチラっと見てみたら
すっごいイヤーな顔してた


恋なんて コンビネーション
行ったり来たりの コミュニケーション
隠れてないで 愛は爆笑だ!!

(どーした!安達)
「失礼しました!」

フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
恋人だったらしてちょうだい
フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
頼れるロマンスしてちょうだい

のってけのってけ のっていけー
目的地までとばしてけー
遠足のバスはカラオケ大会
みんなはマイクの奪い合い
私は聞いてるだけでいいわ
みんな楽しけりゃそれでいいわ
順番まわって ハっと気づいたら
マイクを放さず シャウト!


あっけらかんな ジェネレーション
明朗活発 ハイテンション
盛り上げるのが 私の宿命

(どーした!安達) 「あたしっすかー?」
(どーした!安達) 「キライじゃないもんで…」

フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
友達だったらしてちょうだい
フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
みんなで盛り上がってちょうだい

発見 発見 発見だ!
失敗ばかりで気が付いた
私は求めてばっかり
フォローを待っては ちゃっかり
あなたが助けてくれたこと
私が嬉しかったこと
今度はあなたにしてあげる
全部お返ししてあげる


運命なんて イマジネーション
今日でバイバイ フラストレーション
幸せを呼ぶ 魔法の呪文

(どーした!安達) どーした どーした
(どーした!安達) どーした どーした
(どーした!安達) どーした どーした
「将来楽しみかも!」

フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
私が困って泣いたとき
フォローしちゃうよ フォローしちゃうよ 
あなたが困って泣いたとき

フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
今度助けてくれたのなら
フォローしちゃうよ フォローしちゃうよ
これでみんな幸せだね

フォローしてちょうだい フォローしてちょうだい 
大好きだったらしてちょうだい
フォローしちゃうよ フォローしちゃうよ
あなたのこと大好きだから

安達祐美13歳の時にやってもうた一曲。
顔と声が当時のまま故に、今ひとつ大人の女優と認識されてない現状を抜きにしても、
この曲の痛さ加減はフォロー不可能では。
ラップがふんだんに盛り込まれているあたりも、「REX」とタメ張る傷口ではないだろうか。
「将来楽しみかも!」のセリフが泣ける。