ムーンライダーズ

 

黒いシェパード 詩:鈴木慶一 曲:岡田徹

夜の川 歩いてく 闇の谷 登ってく
墓場まで 背おってく 秘密 この石の上に

置いていく 勇気など 持つならば ここにいやしない
つきささる 悲しさも 捨ててゆきたい この夜

 黒いシェパード 君の吐く息は 一行の詩で
 ぼくの雲 風

みちづれよ 答えろよ 悲しみや 重い荷を
はずしては 人の子は 生きて ゆけるだろうか

悲しみよ よう聞けよ 一行の詩 残せたら
山が燃え 沈んでも 生きた事に なるだろう

 川の始めの 一滴を目指して 一行を吐く
 君に吐く 歌

恋人よ みちづれよ 雲と風だけ 身につけ
詩と歌を 登りつめ 川の始まりを 見るよ

恋人よ みちづれよ 雲と風をも 脱ぎすて
自分らの 尾の生えた 川の始まりに 流る

from”ムーンライダーズの夜”(1995)

海の家 詩・曲:moonriders

夏休みから(あっという間に7月8月)
9月はもうすぐ(見渡すかぎりのクラゲの海だ)
永遠の恋愛
そんなものあるわきゃない(なんて)

この広い砂浜の
どこに書いてあるんだろう

恋に終わりがないのなら(本当にそうならね)
海にピタリの二人だね
青い空の下 かけぬけて
ころぼうよ まぶしいとこで
子供が忘れていったような
この海の家の前で(海の家の前で)

ここで二人が(すわってこの海の家で)
けんかをしても(たわいもなくても チメイ的でも)
永遠の中の
ちょっとした汽笛でしかない(例えば)

この澄んだ大空が
どこに陰作るんだろう

恋に終わりが見えるなら(本当にそうならね)
ここがピタリの二人だね
青い空の下 かけるより
休もうよ すずしいとこで
子供が忘れていったような
この海の家で(この海の家で)

恋に二人がもどるなら(本当にそうならね)
今がピタリの時なんだな
青い西の空 染まる前
帰ろうよ 車のほうへ
子供が こわしていったような
この海に続く道を(海に続く道を)

恋に終わりがないなんて(本当にないならね)
海にピタリの二人だね
青い空の下 果てるまで
暮らそうよ 名もないとこで
子供が捨てていったような
この海の家で(この海の家で)

from”Le cafe de la plage”(1995)

 

9月の海はクラゲの海 詩・サエキけんぞう 曲:岡田徹

君のこと何も知らないよ
君のことすべて感じてる
Good−Day Good−Night Good−Day
君のこといつも見つめてて
君のこと何も見ていない
Good−Day Good−Night Good−Day

ガラスみたいに透明で
フィルムみたいに泳いでる

Everything is nothing Everything で nothing
Everything is nothing 9月の海はクラゲの海

僕のこと何も話さずに
僕のこと全部伝えたい
I want,You want,I want
あまりにも君が気になって
そのくせにいつも傷つける
I don’t,You don’t,I don’t

子供みたいに愛しても
大人みたいに許したい

Everything is nothing Everything で nothing
Everything is nothing ボクラの海はクラゲの海

ガラスみたいにつきさして
フィルムみたいに忘れない

Everything is nothing Everything で nothing
Everything is nothing 9月の海はクラゲの海

Everything is nothing Everything で nothing
Everything is nothing ボクラの海はクラゲの海

*Repeat

from”DON’T TRUST OVER THIRTY”(1986)

 

涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない 詩・鈴木慶一 曲:岡田徹

君はぼくの休日 僕の海辺
これは運命なんかじゃない わからない?
ぼくは君のハンカチーフ 涙を
ふくために 生きている Woo 気にすることはない

もし君になれたら 今すぐにも
ぼくを抱きしめてしまうだろう 好きと言って

君は僕の病院 僕のドラッグ
心を醒ましてくれる はなせない
ぼくは君のアンダーウェア いつでも
脱ぎ捨てるためにいる Woo 気にすることはない

もしぼくになれたら 今すぐにも
この気持ちわかって しまうだろう そんな時

人とくらべてみると
しあわせ ちょっと足りないけど
すてきな店や街
ビーチやゲレンデ 知らないけど
涙は 悲しさで 出来てるんじゃない

もし君が年老いて 動かなくても
ぼくは死んでゆく わけにはいかない

人とくらべてみると
しあわせ ちょっと足りないけど
素敵な店や街
ビーチやゲレンデ 知らないけど
涙は 悲しさだけで 悲しさで 出来てるんじゃない

from”最後の晩餐”(1991)

 

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