【大学生〜大学院生編】
本屋に入るとき、ついうっかり鍵をかけ忘れ、数分の間に愛車(自転車)を盗まれてしまった私は、数日間しょげていたのであった。
サークルの先輩の家で飲んで騒ぎ、他の先輩と共に朝帰りする私。
駅前を通りがかったとき、ふと目に飛び込んできたのは、盗まれたはずの我が愛車!!
しかし当然、盗人猛々しくも鍵はかかっている。
私は慌てず騒がず、髪のヘアピンを一本抜いて広げ、針金状にしてカリカリと。
3分ちょっとくらいで無事開錠!!
その時の気分と言ったら、もうルパン気分!!
そのルパン気分のままご帰宅したのであった。
ああ、人に見つからなくてよかったなあ。
◆
その時、私は耳掻きで耳掃除をしていたのだが、スラムダンクの録画予約をし忘れていたことに突然気が付いたのであった。
「えーと、テープテープ。うわ。」
足下がよろけて状態がこけると同時に、「ぶつ」という音と共に、耳掻きが刺さっていたのであった。
耳からの血は二晩止まらず、週明けと同時に耳鼻科に行く。
先生は、
「鼓膜に穴開いてます。でも大丈夫、僕これ治すの得意だから。」
ああ、いいお医者さんに巡り会えてよかったなあ。
(以上、つとめて淡々と記述してみました。)
◆
友人・鴨ちゃんと一緒に聖飢魔Uのミサ(ファン(=“信者”)は、コンサートの事をこう呼ぶ。)に行くのは、その日で二回目なのであった。今回は鴨ちゃんの仲間にそそのかされ、顔にドーランを塗ってメンバーのコスプレ(注:こうやっているファンは“メイク信者”と呼ばれる)をして行くことになった。
ミサで弾けてそのまま車で盛り場に移動、メイク信者が団体で居酒屋に強襲して、一般の人を思う様ビビらせて楽しんだ。そのあとカラオケ屋に行き、着替えのある人はそこでメイク落とし&着替えをした。大道寺もそこで普通のいでたちに戻ったが、そのままの人もいた。
そして、路駐していた車に戻ると・・・無情な白チョークで「レッカーした」と書いてある。
レッカー料はみんなで割りカンするからまあいいとして、問題は、
運転手がメイクしたまんまであるということだ。
仕方ないので、メイクしてる人もしてない人も雁首揃えて仙台市中央警察署に出頭。
「あのう、車レッカーされちゃったんですけど・・・」
ゼノン石川のメイク(角付き)の運転者がカウンターで言うと、5m後ずさるお巡りさん。
深夜にこんな集団が来たらそりゃあビビるわ。
「免許証見せて・・・ハハハ、でも確認できないや。」
お巡りさん、力無く笑う。そりゃそうだわ。
普通でない格好のためか、訓告も短かった。まあ、早く帰って欲しかったんだろうな・・・
◆
大学3年の夏休みがそろそろ終わろうとしていた頃。その年は私と相方が付き合い始めた年だった。
相方が実家から仙台に帰る途中、私も拾ってもらって一緒に帰る約束をしていた。が、待ち合わせの場所(山形市内)で待たされること1時間。どうも車の調子が良くないらしい。それでも何とか走り出したが、5kmも行かないうちにクラッチがバカになってしまいついにストップし、動かなくなってしまった。どうしようもないので、実家に電話し助けに来てもらう。幸い親戚に日産のエンジニアをしているおじさんがいらっしゃって、たまたま家にいて駆けつけてくれたので何とか応急処置は済んだ。
とはいえ、ディーラーも休みで部品も手に入らないし、無理に山越えして夜に途中で止まっては最悪…ということで、その日は私の家に泊まる事に。
何しろ、一応「彼氏はいる」とは言ってあるけれど、お互いにまだ「両親に紹介」なんてことを考えるレベルでもなかったのに、一気にいろいろすっ飛ばして「紹介→接待→お泊まり」の公認コースを短期合宿コース一日で、なしくずしに済ませることになってしまい、パニックになる余裕もない相方。
妙に気さくな兄&父、この上なく嬉しそうに何日分だかわからないくらいの量のご馳走をこしらえる母。
嗚呼あなた達、私がいくら高校で共学3年間浮いた話がなかったからといって、そんなに浮かれなくても(涙)。
相方はその夜、何を食べて何を飲んで何を話したか、緊張のあまりほとんど覚えていないそうな。
まさか二人とも、こんなに早く「親公認」になるつもりは全くなかったのだけれどねえ。
結果的に、このことがなかったら今こうして夫婦になってないかもしれず。突然であるがゆえに印象深い出来事です。でもそのときは痺れました。色んな意味で。