曙出版 AkeBonoComics 超暫定リスト

国立国会図書館データベースを元に、オークション・ファンサイトなどから情報を収集してまとめましたが、かなり不完全な暫定版です。
出版年しかわからないもの、それすら把握できないものが多くあるため、「タイトルごとに、1巻初版年月日でソート」することはかなり難しいため、やむなく著者毎(著者名昇順)にまとめ、できるだけ年月日昇順になるようにまとめました。

曙出版から同時期に出ていた新書版漫画本のうち、AkeBonoComicsレーベルかどうかは、背表紙および裏表紙の書影を確認しないと確定できません。そのため、本来アケボノコミックス扱いでないものが混入している可能性もありますので、あくまで参考程度にご覧ください。

アケボノコミックスといえば、「赤塚不二夫とフジオプロ作家」の印象が強いのですが、こうして調べてみるとやはりフジオ・プロに関係した漫画家・赤塚不二夫周辺の漫画家のラインナップが目立ちます。その他は鈴原研一郎・板井れんたろうなどの、赤本・貸本時代から曙出版に貢献してきた作家群、そして今や「B級ホラー」として妙な人気が出てしまった好美のぼる・白川まり奈の貸本系ホラー作品群といったところでしょうか。

曙出版は赤本・貸本で業績を上げた出版社だけに、初出不明作品のうち書き下ろしも結構ありそうな気がします。

初版年月日が把握できなかったため、「1968年」以外のレーベル立ち上げの時期・第一号出版作品は特定できませんでした。
現在分かっているうちもっとも早い年月日が、「呪いの忍笛」の1968年5月20日なので、それより後ということはないはずです。

誤記・抜け・誤ってリストに入っている作品等ございましたら、恐れ入りますがメールフォームよりご指摘いただければ幸いです。

リスト凡例はこちらです。
タイトル 著者 出版年月日 副題・備考等 初出誌 初出年 初出誌発行元 定価
おそ松くん全集 赤塚不二夫 1 1968 ・週刊少年サンデー
・ボーイズライフ
・週刊少年キング
(1962〜1967)


(1972〜1973)
小学館

少年画報社
2 1968
3 1968
4 1968
5 1968
6 1968
7 1968
8 1968
9 1968
10 1968
11 1968
12 1968/12 240
13 1969
14 1969
15 1969
16 1969/04 240
17 1969
18 1969
19 1969
20 1969
21 1969
22 1969
23 1969
24 1969/12 240
25 1973 260
26
27 1973 280
28 1974
29 1974
30 1974
31 1974
別1 1972 ハタ坊とワンペイ 赤旗日曜版 1971〜1972 日本共産党中央委員会
別2 1973
赤塚不二夫全集 赤塚不二夫 1 1968/10/15 ナマちゃん 1 まんが王 1958〜1961 秋田書店
2 1968/11/11 ナマちゃん 2
3 1968/12/09 おハナちゃん 少女クラブ 1960〜1962 講談社 240
4 1969/01/06 おた助くん 1 小学四年生 1963〜1965 小学館
5 1969/02/14 おた助くん 2
6 1969/03/13 おた助くん 3
7 1969/04/10 おた助くん 4
8 1969/05/15 まかせて長太 少年 1963〜1965 光文社
9 1969/06/10 そんごくん 1 小学四年生 1964〜1965 小学館
10 1969/07/15 そんごくん 2
11 1969/08/11 おた助くん 5 小学四年生 1963〜1965 小学館 240
12 1969/09/05 おた助くん 6 240
13 1969/10/06 九平とねえちゃん りぼんカラーシリーズ
(りぼん付録)
1966 集英社
14 1969/11/20 キビママちゃん りぼん 1965〜1966 集英社
15 1970/01/22 いじわる一家 週刊少女フレンド 1967 講談社 240
16 1970/02/16 ジャジャ子ちゃん 週刊少女フレンド 1967 講談社
17 1970/03/31 まかせて長太 2 少年 1963〜1965 光文社 240
18 1970/04/30 へんな子ちゃん りぼん 1967〜1969 集英社 240
19 1970/05/30 ミータンとおはよう りぼん 1967 集英社 240
20 1970/07/20 モジャモジャおじちゃん 少年ブック 1967 集英社 240
21 1970/08/25 男の中に女がひとり女の中に男がひとり なかよし 1967 講談社
22 1970/09/30 ハッピィちゃん りぼん 1960〜1961 集英社
23 1970/10/30 まつげちゃん 1 ひとみ 1958〜1961 秋田書店
24 1970/12/25 まつげちゃん 2
25 1971/01/25 スリラー教授・いじわる教授 ボーイズライフ 1965〜1967 小学館 240
26 1971/03/25 われら8プロ 週刊少年キング 1968〜1969 少年画報社
27 1971/05/25 おれはゲバ鉄!1 週刊少年ジャンプ 1970 集英社
28 1971/08/25 おれはゲバ鉄!2
29 1971/12/10 死神デース 1 ぼくらマガジン 1970〜1971 講談社
30 1972/03/28 死神デース 2
もーれつア太郎 赤塚不二夫 1 1969 週刊少年サンデー 1967〜1970 小学館
2
3
4
5 1970
6 1970
7 1970/08
8
9
10 1971 240
11
12 1971
天才バカボン 赤塚不二夫 1 1971 ・週刊少年マガジン
・別冊少年マガジン

・週刊少年サンデー
・デラックス少年サンデー

・週刊ぼくらマガジン

・週刊少年マガジン
・月刊少年マガジン

1967〜1969




1960〜1970



1971


1971〜1976

1974〜1978
講談社



小学館



講談社


講談社
2 1971
3 1971
4 1971
5 1971
6 1971
7 1971
8 1971
9 1971
10 1971
11 1971
12 1971
13 1973 2
14
15
16 1974
17 1974
18 1974
19 1974
20 1974
21 1975
22 1975
23 1975
24 1975
25 1975
26 1975
27 1975
28 1975
29 1975
30 1976/05 360
31 1981/04/20 380
別1 1974 天才バカボンのおやじ 週刊漫画サンデー 1969〜1971 実業之日本社
別2
別3 1975
ぶっかれ*ダン 赤塚不二夫 1 1972 週刊少年サンデー 1970〜1971 小学館
2 1972
3 1972
レッツラゴン 赤塚不二夫 1 1973 週刊少年サンデー 1971〜1974 小学館
2 1973
3 1973
4 1973
5 1973
6 1973
7
8 1975
9 1975/08/20 360
10 1975
11 1976
12
狂犬トロッキー 赤塚不二夫・さいとうあきら 1973/05/15 別冊少年マガジン 1971 講談社 300
ひみつのアッコちゃん 赤塚不二夫 1 1974 りぼん 1962〜1965 集英社
2 1974
3 1974
4 1974
5 1974
大バカ探偵 はくち小五郎 赤塚不二夫 1 1974 冒険王 1972〜1974 秋田書店
2 1974
3 1974
鬼警部 赤塚不二夫/滝沢解 1974 別冊少年マガジン 1970〜1971 講談社
少年フライデー 赤塚不二夫 1 1975/05/15 週刊少年サンデー 1974〜1975 小学館
2
オッチャン 赤塚不二夫 1 週刊少年キング 1974〜1976 少年画報社
2 1975/12/19
3 1976
4 1976/04 360
5
幕末珍犬組 赤塚不二夫 1976/01 週刊少年マガジン 1973 講談社
ギャグの王様 赤塚不二夫 1976/02/28 [原]ギャグギゲギョ 週刊少年キング 1974 少年画報社 360
1976/04 360
ニャンニャンニャンダ 赤塚不二夫 1 1976/05 冒険王 1975〜1976頃 秋田書店 360
2 1976/09 360
風のカラッペ 赤塚不二夫 1 1976/07 週刊少年キング 1970〜1971 少年画報社 360
2 1976/08 360
3 1976/10 360
4 1976 360
ぼくはケムゴロ 赤塚不二夫 1976 小学四年生 1971 小学館
ギャグ・ゲリラ 赤塚不二夫 1 1977 週刊文春 1972〜1982 文藝春秋社
2 1977/01
3 1977/01/30
アタックV 旭丘光志 1970 少年ジャンプ 1968 集英社
逃亡海峡 旭丘光志 1970 250
おらあグズラだど 板井れんたろう 1 1970 週刊少年サンデー 1967〜1968 小学館
2 1970
3 1970
ドカチン 板井れんたろう/竜の子プロダクション 1 1970 週刊少年サンデー 1968〜1969 小学館
2 1970
スリルくん 板井れんたろう 1 1971 まんが王 1963〜1969? 秋田書店
2 1971
3 1971
4 1972
5 1971
6 1971
7 1971
8 1971
9 1971
なんでもヤッ太郎 板井れんたろう 1 1973/01
2 1973
六助くん 板井れんたろう 1 1973 赤旗日曜版 日本共産党中央委員会
2 1976 360
ドタマジン太 板井れんたろう 1 冒険王 1974〜1977 秋田書店
2
3
4
5
6 1976/04 360
7 1976/07 360
8 1976
9 1976/11 360
サスケと風 伊藤章夫 1 1974 朝日小学生新聞 朝日新聞社
2 1976
3 1977
ヨッコのおじさん 大倉明 1 1974
2 1974
3 1974
4 1975
水戸黄門 太田じろう 1969 240
弥次喜多膝栗毛 太田じろう 1969
獣人 小畑しゅんじ 1968/06/15 週刊少年サンデー 1967 小学館
キャプテンウルトラ 小畑しゅんじ 1 1968 週刊少年サンデー 1967 小学館
2 1968
くの一非情:狂乱大奥絵巻 梶尚吾/海堂俊太郎 1969/11/05 250
焼け跡全ガキ連 北見けんいち 1 1976/05 週刊パワァコミック 1974〜1975 双葉社 480
2 1976/08 480
宇宙ノミダー 笹川ひろし 1973 毎日小学生新聞 1972 毎日新聞社
吸血伝 白川まり奈 1972/9/28 280
続吸血伝-吸血列島- 白川まり奈 1973
妖霊島:怪談平家物語 白川まり奈 1973/02/23 280
地獄の顔 白川まり奈 1973/07/24 280
続吸血伝-吸血列島- 白川まり奈 1973
吸血伝-吸血狩り 白川まり奈 1974/02/28 360
人喰い円盤 白川まり奈 1974/09/19 360
どんづる円盤 白川まり奈 1975/05/28 360
吸血大予言 白川まり奈 1975/11/21 360
Hey!ナタリー 鈴原研一郎 1972 小学六年生 1970〜1971 小学館
モコってへんかしら? 鈴原研一郎 1972
虹をよぶポリー 鈴原研一郎 1973 週刊マーガレット 1969 集英社
世界文学漫画全集 つづき佳子/ウェブスター 1 1969 足ながおじさん 描き下ろし?
団しんじ/ポー 2 1969 モルグ街の殺人
つづき佳子/ツルゲーネフ 3 1969 片恋
つづき佳子/シャーロット・ブロンテ 4 1970 再? ジェーン・エア
好美のぼる /アレクサンドル・デュマ 5 1969 岩窟王
つづき佳子/ルナール 6 1970/04/30 にんじん物語 250
好美のぼる/ビクトル・ユゴー 7 1970 ああ無情
森由岐子/伊藤左千夫 8 1970 野菊の墓
芳谷圭児/シェイクスピア 9 1970/07/25 ハムレット 250
つづき佳子/ワイルド 10 1970 ドリアン・グレイの肖像
好美のぼる/ビクトル・ユゴー 11 1970/06/30 ノートルダムの傴僂男
好美のぼる/スティーブンソン 12 1970/08/31 ジキル博士とハイド氏
好美のぼる/アレクサンドル・デュマ 13 1970/11 鉄仮面
好美のぼる/モーリス・ルブラン 14 1970/12/25 怪盗ルパン
さすらいのデレ助 太宰勉 1969/07/30 (高井研一郎+山内譲司の筆名)
ジンクスちゃん 太宰勉 1969 [原]ジンクス1ちゃん 少年 1966頃 光文社
ハッスルBoyカンスケ 太宰勉 1969 少年 1967頃 光文社
レモンの性[sex] つづき佳子 1974 360
狼よ!なぜ走る つのだじろう/梶原一騎 1 1970 スポニチ 1969〜1970 スポーツニッポン新聞社
2 1970
馬次郎がやってくる てらしまけいじ 1974 フジオプロ作品集 週刊少年サンデー 1972 小学館
あららんけちょ! てらしまけいじ 1 1976 週刊パワァコミック 1974〜1975 双葉社 480
うんこらショーふんばらナクッチャ!! シトシト編 とりいかずよし 1972/08/29
うんこらショーふんばらナクッチャ!! ピッチャン編 1972/09/29
豆おやじ とりいかずよし 1972 デラックス少年サンデー 1970 小学館
しびれのスカタン 長谷邦夫/赤塚不二夫 1 1968/07/25 少年画報 1965〜1968 少年画報社 240
2 1968
3 1968
長谷邦夫盗作全集 バカ式 長谷邦夫 1970/09/25 COM 1969 虫プロ出版 250
ニャゴロー 長谷邦夫 1971
長谷邦夫駄作失敗名作全集 アホ式 長谷邦夫 1972/06/13 COM?
マヌケ式 長谷邦夫 1974/08/29
絶対面白全部 長谷邦夫 1976
ドッキリ仮面 日大健児/神保史郎 1 週刊少年キング 1971〜1975 少年画報社
2 1973
3 1974
4 1974
5 1974
6 1974/12
7
8
9
10
11
12 1976/04 360
13 1976/06 360
14
15 1977
ゼロテスター はただいすけ/鈴木良武 1 1974 週刊少年キング 1973〜1974 少年画報社
2 1978
3
おれの行進曲 ふくしま史朗 1 1974/04/20
2
3 1974
4
5 1975
ダメおやじ 古谷三敏 1 1971 週刊少年サンデー 1970〜1982 小学館
2
3 1972
4
5
6 1974/01/20 4 360
7 1973/09/20 360
8 1974 4 360
9 1974
10 1974/11/15
11 1975/02/10
12 1975/04
13 1975/07/20 2
14 1975/08/12
15 1975/10/17
16 1975/12/03
17 1976/05/13
18 1976/07/06
19 1976/10/12
20 1977/02/23
21 1977/05
ピンキーちゃん 古谷三敏 1971 フジオプロ作品集 少女フレンド 1968〜1969 講談社
プリンセスプリンちゃん 古谷三敏 1971 フジオプロ作品集 なかよし 1969 講談社
墓場の血太郎 古谷三敏 1972/07/31 デラックス少年サンデー 197 小学館
ドテかぼちゃん 古谷三敏 1 1974 週刊少年キング 1972頃 少年画報社
2 1974
3 1974
4 1974
5 1974
6 1974
マンダム親子 古谷三敏 1 1975/05/20 週刊少年キング 1971〜1972 少年画報社
2 1975/09/26
3 1975/10
4 1975/11/19
5 1977/04/15
6 1977/04/15
どくだみ先生 古谷三敏 1 1975 週刊少年チャンピオン 1973〜1974? 秋田書店
2 1975
3 1975
4
5 1976
6
瞽女姫お美代 真木村昆/三角寛 1970/01/31 山窩文学漫画選集1 250
愛欲の瀬降 真木村昆/三角寛 1970/04/30 山窩文学劇画選集2 260
野郎にアタック!BFキャッチ法 みなもと太郎 1972/08/14 [原]BFキャッチ法百科 なかよし 1971 講談社
王チンチン 森田拳次 1971 別冊少年キング 1945 少年画報社
あしたは甲子園 守谷哲巳/神保史郎 1 1977 小学六年生 1976〜1977 小学館
2 1977/04 380
源氏物語 森由岐子 1973
幕末風雲録 由紀賢二/川内勉 1 1976/04 週刊漫画サンデー 1973頃 実業之日本社
2
3 1978/05
帰らざる海 由起賢二/戸川幸夫 1976/08/30 フジオプロ作品集
マーガレットちゃん よこたとくお 1 1969 週刊マーガレット 1963〜 集英社
2
3
4 1970
5 1970
マル子ちゃん よこたとくお 1969 別冊少女フレンド 1967 講談社
あかんべー助 よこたとくお 1970 少年画報 1965 少年画報社
いじわるくん よこたとくお 1970 少年ジャンプ 1968 集英社
土星のねんどちゃん よこたとくお 1970 [原]ねんどちゃん ぼくら 1966 講談社
ぱっちりパコちゃん よこたとくお 1970 週刊少女フレンド 1965 講談社
ピンボケハッピーくん よこたとくお 1970 少年画報 1968〜1969 少年画報社
右むけヒダリくん よこたとくお 1971
ロボットぽん助 よこたとくお 1972 ぼくら 1968 講談社
コケ太とタケ子 よこたとくお 1 1974/01/14
2 1975/08/25 2 360
タマオキくん よこたとくお 1 1975 週刊少年キング 1973〜1974 少年画報社
2 1976 360
3
旅たて荒野 横山孝雄
大追跡 横山まさみち 1971/03/15
エンジン魂 芳谷圭児とフジオプロ劇画部 1970 週刊少年サンデー 1970 小学館
高校さすらい派 芳谷圭児/滝沢解 1971 フジオプロ作品集 週刊少年サンデー 1970 小学館 250
呪いの忍笛 好美のぼる 1968/05/20
妖怪祭り 好美のぼる 1 1968/09/25
2 1968
妖怪百面相 好美のぼる 1969/04/05
妖怪旋風 好美のぼる 1969/07/21
妖怪一族 好美のぼる 1969
妖怪地獄 好美のぼる 1969
妖怪合戦 好美のぼる 1969
明治毒婦列伝 好美のぼる 1 1969 般若のお万
2 1970 姐己のお百
にくしみ 好美のぼる 1970 280
妖怪屋敷 好美のぼる 1972/11/29 360
超獣妖怪 好美のぼる 1972/12/20
妖怪もどき 好美のぼる 1972
変身妖怪七変化 好美のぼる 1972
変身妖怪 好美のぼる 1972
不死身妖怪 好美のぼる 1973/06/29 280
妖怪樽のぬし 好美のぼる 1973/08/15
霊感児 好美のぼる 1974/05/20
5臓妖怪 好美のぼる 1977/07/15 360
透視人間 好美のぼる 1974/10/28

「凡例」

・タイトル
作品タイトルです。全集系・シリーズものの場合には全集名を記載しています。
著者名ごとにまとめ、1巻目の発行年月日順に並べています。
・著者名
著者名です。名前の50音順にソートしています。
原作付きの場合は、「作画/原作」の形で記載しています。
フジオ・プロ作品の場合、「赤塚不二夫」単独名義になっていても実際は作画・デザインが他のメンバーの手によるものが多くあります。また、赤塚不二夫が別のメンバーの作品に関わっているものもあり、現在当時の事情がいろいろ明らかになっていますが、ここではあくまで書名にクレジットされたものを記載しています。
「●●と***プロ」というようなプロダクション表示は原則略記します。
複数の作家が描いている「世界名作漫画全集」のみ、シリーズの頭文字にちなんで「せ」としてソートしています。
・出版年月日
初期の作品は、国会図書館データベースでは出版年しか記録されていないものがほとんどだったのでやや残念な結果になっております。
ソートにあたっては、
月・日のわかっているもの→年だけわかっているもの
の順に整理しています。
重版分のものも多く含まれていますので、版数の項目も参考にしてください。
重版日がわかっていても、後続の巻の発行日などから、明らかにかなり後の版と思われる(順番が乱れて分かりづらくなる)日付は記載していません。
1巻目の発行日が分からない場合、連載時期や後続巻の発行日から類推して並べていますので不正確な部分もあります。

このシリーズは何度か新装版が出て(特に赤塚作品)、初版表示にかなり乱れのある作品もあるようなので難儀しました。あくまで目安程度にお使いください。
古本業界でも、曙コミックスの初版表示には手を焼かされるらしいです…
・版数
明らかに初版とわかっているものには「初」、
版数が分かっているものには具体的な数字、
初版でないとわかっているものには「重」
と書いています。
上記理由から初版表示も当てにならない部分があることをご理解いただいた上で目安としてご覧ください。
・副題・備考等
シリーズものの副題や連載時の題名、その他副次的情報を記載しています。
・初出誌・初出年
初出の媒体とその時期です。
・定価
定価表示が判明しているもののうち、できるだけ初版のものを拾って記載しています。
ただしこれも新装版が出た場合に全面改定されるのであまり当てにはなりません。
創刊当時:200円代中盤〜後半
1970年代後半:300円台後半
あたりが大体の相場のようです。

「曙出版」という会社は2008年現在も健在の出版社だが、非常に情報が少ない。
さまざまな情報を突き合わせると、当時の曙出版は赤本・貸本の版元(ポジションは中堅くらい?)と考えてよさそうだ。
国立国会図書館データベースで出てくるもっとも古い本の出版日は昭和23(1948)年となっており、終戦後に子供向けの世界名作文学や美談・歴史系の漫画や絵物語を出版。その後時代劇・母恋い少女もの・戦記ものなど、その時々の流行に応じて多数の単行本を出版していた。

今や「赤本」と言えば、一般には大学入試の過去問集というイメージだと思うが、ここで言う「赤本」とは、昭和20年代後半〜30年代に盛んに出版された少年少女向けの漫画本のこと。その大部分は書き下ろしで、当時の流行題材をもとに、契約作家が早いペースで描き、基本的に刷りきりの売りきりだったらしい。

ちょうど国会図書館データベースに、曙出版の赤本ラインナップの一つ・「曙まんが選」シリーズの書誌が多く残っていたのでついでにリスト化してみたが、わずか3年の間に300冊以上の単行本が発行されていることに驚いた。(この時代の漫画にあまり詳しくないので、赤本というより貸本ラインナップに近いのかもしれません。違っていたらすみません)
そして創作を担当する作家はさほど多くなく、決まったメンバーで多数の作品を書き下ろしていること。
また扱う題材がものの見事に「何かが流行ると徹底してそれに乗り、ホットな題材に集中して何作もリリースする」ということが、3年という短い期間ながらも良く分かる。
母恋い少女もの+時代劇→冒険活劇→軍記物
というように、内容があからさまに変化し、このリストを見るだけで、「当時どんな漫画や読み物が流行していたのか」が手に取るように分かるようだ。
作家の得意分野は多少考慮しているようだが、例えば「嘆きの讃美歌」と「嘆きの合唱」のようにそっくりなタイトル(作家は違う)がいくつも存在しており、凄まじい同工異曲ぶりを伺うことができる。
これらの本は、昭和30年の時点で110ページ前後で130円という値段が付いている。
このころすでに赤本漫画は斜陽に差し掛かっていたが、価格が100円を超えたあたりから手ごろ感が失われたことも一つの要素として挙げられているようだ。
当時の貨幣価値が現在の10倍以上ということを考えると、ページごとのコストパフォーマンスは低い(だから貸本屋が流行したわけなのだが)。
赤本は店で一般売りされるほかに、貸本屋が買い取って貸し出してもいたようで、時々貸本上がりのものが(かなりすごい値段で)オークションに出ている。

曙コミックスの描き手の中には、これらの赤本・貸本用単行本の担い手がそのままシフトしてきた作家が少なくない。
例えばレーベルを象徴する赤塚不二夫は、まさにこの曙出版の単行本がデビュー作だし、彼のかつての盟友・長谷邦夫も戦記ものを中心に多くの作品を描いている。また、板井れんたろうも「板井太郎」名義で、よこたとくおも「横田徳男」名義で、その後のコメディーや学習漫画の作風からは考えられない絵柄と内容の時代ものや軍記物などを発表していた。また、「森田繁」は「森田拳次」の本名である。

面白いのは石森章太郎の作品が一点だけ(101「火の鳥風太郎」:1957年)ラインナップに加わっていることで、初の単行本とも言われている。
当時石森はすでに「二級天使」でメジャー誌デビューを果たしており、貸本業界とはテリトリーが違っていただけにけっこう珍品。一説によれば、「オーディオセットを買うために、1回だけという約束で引き受けた」という話も…
それらの描き下ろし単行本とは別に、曙出版・若木書房・東邦漫画出版社などの貸本・赤本系出版社は、「メジャー漫画誌の連載作品をまとめて、単行本として販売する」事業を1960年代前半に既に行っていた。それは雑誌総集編タイプのものや、貸本向けのハードカバーのものなどさまざまで、ごく一部の作品にすぎなかったが、「連載作品を元にした、複数他社初出混合の単行本」という、のちの曙コミックスやコミックメイトにつながるひな型はすでに形成されていたといえる。
赤塚のヒット作「おた助くん」なども、曙から単行本化されている。
曙出版は(貸本用の短編オムニバスものは別として)自社の漫画雑誌を持っていないので、曙コミックスのラインナップの大多数は他社雑誌の連載作品+貸本系作家の書き下ろし作品という構成になっている。
初出の雑誌は少年誌や少女誌、週刊誌や新聞に至るまで実にさまざまで、特定の出版社や雑誌に偏るというよりは、明らかに「作家単位でキープする」形のレーベルと言えるだろう。
メインはなんといっても、曙でデビューし、すでに「おそ松くん」などのヒット作を持っていた赤塚不二夫で、これまた曙と縁のある長谷邦夫をはじめ、赤塚周辺の作家+よこたとくお・板井れんたろうなどの曙で赤本を執筆していた作家の過去作品を引っ張ってきてラインナップの作品数を増やしたようだ。
全体の特徴としてはやはりフジオ・プロのギャグ作品、よこたとくおらのコメディー作品がかなり多くの割合を占めている。
他には好美のぼる+白川まり奈のホラー一連作品。劇画はやや少なめだが、フジオプロの劇画部門があったこともあって、それなりの数か。
曙コミックスの裏表紙には、「フジオ・プロ」や「ファミリー企画」といった、著者の所属するプロダクションのロゴが大きく印刷されて主張している。
このラインナップを見ると、まるで曙出版がフジオ・プロの出版部門であるようにすら感じてしまうのだが、もちろん曙書房は赤塚不二夫のデビュー前から存在する出版社であり、そのような関係ではない。
「AkeBonoComics」の表示は通常背表紙部分になされるのだが、中には裏表紙にだけ記載されている作品もけっこうあり、全体のカバー書影を確認しないと、AkeBonoComicsレーベルに属する本かどうかきちんと確定することができない。ゆえに、ラインナップでない作品がリストに含まれている可能性もあるのでご注意されたし。
ちなみに、「Akebono」ではなく、「AkeBono(Bが大文字)」が正確なロゴ表示である。
レーベル最後の作品と年代もよく把握できないが、初版でいえば1977〜8年ころまでは出ていた?
重版発行も、1980年代前半くらいまでは続いていたようだ。
赤本・貸本市場が斜陽化する中、この曙コミックスの事業は同社の生き残りに大いに貢献したらしい。
私史・曙出版〜VOL・END

貸本業界で曙出版が長生きできたのは、私の力もあったにせよ、レギュラーの長谷邦夫先生のルートで赤塚不二夫先生の作品を続々新書版化できた事が大きい。私も「湖でさようなら」以後も雑誌連載で新書本化されなかった原稿を相当数提供した。そしてすっかり離れてからも、土屋書店発行の実用書広告を新聞で見、健全に運営している事を確認していた。

コミック・ファンタジア オフィシャルブログ(鈴原研一郎氏のブログ)より)
現在も「曙出版」は存在しており、主な発行物は男性向けのDVD付きなどのアダルト雑誌と若干のレディースコミックのようだ。一時期はゲームの単行本の出版も行っていたらしい。
当時の曙出版との関係や推移はよく分からない。

貸本・赤本時代や曙コミックス時代に曙で辣腕をふるったという「土屋豪造」専務は、現在では「土屋書店」の取締役となっている。
土屋書店は実用書・就職・資格試験や語学学習参考書・人文関係書籍を扱う出版社。

<参考:フジオ・プロの面々>

*赤塚不二夫
19歳で上京、働きながら「漫画少年」に投稿していた作品が石森章太郎に評価され、彼が主催していた「東日本漫画研究会(同人誌:墨汁一滴)」のメンバーとなる。
同同人のよこたとくおと共同生活をしながら貸本作家として、曙出版から「嵐をこえて(1956)」でデビュー。
その後トキワ荘に移り、すでにメジャーデビューを果たしていた石森章太郎のアシスタントをしていたが、1958年の「ナマちゃん」のヒットが出るまではなかなか恵まれない境遇だったという。
1963年に「スタジオ・ゼロ」に参加。
1965年に正式に「フジオ・プロ」を設立し、分業製作システムを確立する。
「フジオ・プロ」の社屋は、「スタジオ・ゼロ」のビルの中にあり、同建物内にはつのだじろう・藤子不二雄のプロダクションが同居していた。
1969年には「フジオ・プロ劇画部」を立ち上げる。

ガンをカミングアウトして話題となるが、2002年に脳内出血で倒れて以来、創作活動は休止している。2004年以来、意識不明の植物状態にあるらしい。

[立ち上げスタッフ]

*長谷邦夫
「東日本漫画研究会」の同人の一人。赤塚不二夫との縁はそこから始まり、トキワ荘住人ではなかったがよく出入りしていたという。
高卒後、製薬会社に勤務するが病気のために退職。
曙出版で貸本・赤本を執筆したのちに、「スタジオ・ゼロ」に入社。

「スタジオ・ゼロ」はトキワ荘出身者の鈴木伸一が、同メンバーを中心に1963年に興したアニメーション制作会社。1971年に解散。
設立メンバーは他に石ノ森章太郎・つのだじろう・角田喜代一(つのだじろう兄)・藤子不二雄両名で、あとから赤塚不二夫も加わった。
同社は資金調達のために雑誌出版部を設けており、その作品として「オバケのQ太郎」が企画・執筆・出版されて人気を博した。
(余談だが、この作品はアイデア・企画が藤子不二雄+作画が各メンバーという分担作業になっているため現在版権的に難しくなっており、なかなか復刻されない大きな要因の一つである)
長谷はその雑誌部のチーフアシスタントを務めた。

その後、1965年のフジオ・プロ立ち上げにメインスタッフとして尽力し、以降ブレーン・主要作品の作画スタッフとして活躍。
一方で「COM」などにパロディ作品を発表していた。
伝説の雑誌「まんがNo.1」の実質編集と運営(赤塚のドンブリ勘定のせいで相当苦労したとか)、後年は全体的なマネージメントも務める。
単なるスタッフというよりはパートナーと呼べる存在であったが、1994年にフジオ・プロを退社。
赤塚不二夫が本格的に酒におぼれてしまったために決別したと言われている。
*古谷三敏(「ダメおやじ」「BARレモンハート」)
当時すでに少女マンガで一本立ちしていた作家だったが、1963年に請われて赤塚不二夫のアシスタントになる。
アイデアマンとしてフジオ・プロ立ち上げにかかわり、人気作品のデザインやプロット出しをして支えつつ、自身の創作活動も両立させていた。
1974年に自らのプロダクション「ファミリー企画」を立ち上げて独立する。
芳谷圭児もファミリー企画立ち上げに協力、移籍した。
*高井研一郎(「総務部総務課 山口六平太」「プロゴルファー織部金次郎」)
赤塚不二夫とは、「東日本漫画研究会」以来の縁。
「おそ松くん」連載開始の1962年ころから共同執筆者として作品製作に参加。(長谷同様、単純なアシスタントではなく、あくまで同格のクリエイターという位置づけだったらしい)フジオ・プロの設立スタッフとして立ち上げに関わる。
イヤミ・デカパンなど多くの有名キャラクターのアイデア出しや、作画チーフとして下書きクリーンナップなどを担当。1970年頃まで所属。
「太宰勉」というペンネームは彼と山内譲司のユニット筆名らしい。
*横山孝雄
赤塚不二夫とともに「墨汁一滴」の同人で、一時期初期の赤塚作品のアシスタントをしていたが、玩具デザイナーとしての本業が忙しくなって一時漫画制作から離れる。
1965年のフジオ・プロ立ち上げ時にマネージャーとして参加し、ブレーンとして運営面を長年支える。
会社員時代にパッケージデザインを本業としていたため、赤塚や同プロの単行本の装丁デザインを担当していたとも言われている。
1983年にフジオ・プロを離れてフリーになる。自身の作品としては学習漫画など、真面目なものが多かった。
代表作の「旅たて荒野」は、1980年代にほるぷ出版が出した「ほるぷ平和漫画シリーズ」にも収録されている。

一説によると、学研の学習古典漫画シリーズを企画し仕事を取ってくるものの、赤塚不二夫が食指を動かさずに全く手をつけず、すわ損害賠償請求訴訟に発展するかという状態になり、自分で描いたこともあったという。
赤塚不二夫の奔放さにずいぶんと苦労させられたらしい。

現在は学習漫画製作のかたわら、アイヌ研究家として講演・著作活動などを行っている。

<アシスタント出身・アシスタント経験者>

*とりいかずよし(「トイレット博士」)
前身は映画制作会社スタッフ→アニメーター。
アニメーターとして「スタジオ・ゼロ」に作画スタッフとして移籍し、赤塚不二夫にスカウトされる。
1968年に作画アシスタント+アイデアマンとしてフジオ・プロに参加。
1969年「トイレット博士」で大ヒットしたのち、1971年に独立。
アシスタントに柳沢きみおがいる。
*北見けんいち(「釣りバカ日誌」)
1964から赤塚不二夫のアシスタント→フジオ・プロスタッフに。
主に仕上げやメカ描写を担当?
後期は、「ギャグゲリラ」のメイン作画も担当。
アシスタント時代にも「北見健一」名義でいくつか作品を発表していたが、正式デビューは1979年と、フジオ・プロにあっては遅咲きだった。
コミックパーク インタビュー記事
*土田よしこ(「つる姫じゃ〜っ!」)
フジオ・プロ立ち上げ後に弟子入りしてアシスタントとなり、1968年デビュー。
1973年に「つる姫じゃ〜っ!」が大ヒットする。少女マンガらしからぬ作風は衝撃的だった。独立時期等は不明。
以前よく「同じビル内のスタジオ・ゼロに入社希望だったが間違えてフジオ・プロに」という逸話を耳にしたが、創作だったらしい。
元アシスタントに「あさりちゃん」の室山まゆみがいる。
*斎藤あきら
1952年、杉浦茂に弟子入り。その後多くの漫画家のアシスタントを務め、フジオ・プロでも仕事をしていた。
作画スタッフとして、「狂犬トロツキー」後半や「建師ケン作」の作画をほぼ担当したらしい。
「狂犬トロツキー」には共同執筆者扱いでクレジットされている。
現在も学習漫画・ハウツーもの漫画で活躍。
*あだち勉
あだち充の実兄。優れた画力を見込まれて、赤塚不二夫からチーフアシスタントのオファーを受けるほどだったが、あだち充のデビュー後マネージャーとして裏方となる。
麻雀が強く、1998年に落語立川流に入門した際には「立川雀鬼」という高座名を襲名する。2004年逝去。
*てらしまけいじ(寺島敬治)
1970年、フジオ・プロ入社。
1972年に「馬次郎がやってくる!」でデビュー、のちに独立。
*佐々木ドン
「風のカラッペ」のヒットコミックス版では、共同執筆者の位置でクレジットされている。
メインキャラクター「バカラス」の作画をほとんど担当した。「チビ」も赤塚と共同名義の作品。
実用系ハウツー漫画を描いているようだが、ネット上ではプロフィールがよく分からなかった。
*木崎しょうへい
1970年頃の少年サンデーでショートギャグ作品を掲載していた。他にパロディ漫画など?プロフィール調査中。
wikipediaの「赤塚不二夫」項目に元アシスタントとして載っていたので記述しておく。
*河口仁(「いとしのボッチャー」「河口仁のプロレスお絵かきリング」)
1979年のフジオプロ発表作品のクレジットの中に、プロダクションの一員として連名記載がある。
1980年ころ、マガジン連載の「いとしのボッチャー」がわりと人気があったように記憶している。
(「ボッチャー」連載時のクレジットには、「河口仁と白バラグループ」とあるので、この頃には独立済みか?)
プロレス雑誌「週刊ゴング」にも連載を持っていた。
*しいやみつのり
歴史漫画・ハウツーものなどを執筆している漫画家。赤塚不二夫のアシスタント経験者。
*時里信一
勝川克志の記述によれば、フジオ・プロに在籍していたらしい。
「勇者ライディーン」「レッドバロン」など、コミカライズ作品を多く手がける。
*勝川克志(「まぼろしまぼちゃん」)
プロダクション所属ではなく、友人であった時里信一の縁から何度か臨時アシスタントとして手伝ったことがあるらしい。
アニメ「ドテラマン」のキャラクターデザインが自作に似ていると著作権侵害で訴訟を起こし、敗訴。結果的に「ドテラマン」は封印状態になってしまった。

<劇画部所属経験者>

*芳谷圭児(「高校生無頼控」「ザ・シビゴルフ」)
少女誌や学年誌などで活躍する傍ら、つのだじろうのアシスタントを務めていた。
1969年の劇画部設立に参画の後、1974年に古谷三敏とともに「ファミリー企画」を立ち上げ。
赤塚不二夫・古谷三敏との三人合作で、「聖ハレンチ女学院」(りぼん)などの作品も発表した。
1981年にファミリー企画より独立。
*園田光慶(「アイアンマッスル」「あかつき戦闘隊」)
1971〜1972あたりの一時期に、フジオ・プロ劇画部に所属していたらしい。
*木村知生(「毒舌桃平 強いか弱いか?」「Let's ダチ公」)
デビュー当時、フジオ・プロ劇画部に所属していたらしい。
芳谷圭児のアシスタントでもあった?
*由起賢二(「野望の王国」「獅子達の荒野」)
名前が売れている割にプロフィールが謎?所属時期などは分からず。
「フジオ・プロ劇画部」として曙コミックスから「幕末風雲録」「帰らざる海」を出しているのは確か。
「野望の王国」に寄せたコメントでは、その後の漫画界に絶望して筆を折ったという内容のことが描かれているが、現在は「由起二賢」というペンネームで活動を再開している。

<その他、赤塚不二夫に縁のある執筆者>

*よこたとくお
1957〜1960年の期間にトキワ荘に住む。
「墨汁一滴」同人の一人で、トキワ荘以前の時期に、同人仲間である赤塚不二夫と2人で共同生活をするなど、非常に縁が深い。
初期は少女漫画や少年誌に、温かいタッチのコメディー作品を発表。長期連載された「マーガレットちゃん」は、タイトルの示すとおり同雑誌の顔でもあった。
1970年代以降は、学研の学年誌や「ひみつシリーズ」の執筆で学習漫画の世界にシフト。
「自然のひみつ」「まんがことわざ事典」「電気のひみつ」などの名作の生みの親として、「そういえば…」と懐かしく思い出す人も多いだろう。
「横田徳男」名義で曙出版で赤本を執筆していた。
*つのだじろう
トキワ荘居住者ではないが、頻繁に出入りしていた一人。
赤塚不二夫とともに「第二次新漫画党」に参加するが、雑談ばかりの会合のユルさに激怒し、藤子不二雄(F)がなだめたという逸話も残っている。
スタジオ・ゼロ立ち上げメンバーの一人でもあり、スタジオ・ゼロが新宿十二社に移転した時には、同じビルにフジオ・プロとつのだじろうプロが同居していた。

<その他、貸本時代から活躍していた作家>

*よこたとくお(横田徳男)
*板井れんたろう(板井太郎)
*森田拳次(森田繁)
*好美のぼる(原やすみ)
*鈴原研一郎
*太田じろう
*森由岐子
*横山まさみち etc.

<参考リンク>

国立国会図書館図書検索システム
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