第一部 氷結都市

 

つみとがのしるし天にあらはれ、

ふりつむ雪のうへにあらはれ、

木々の梢にかがやきいで、

ま冬をこえて光るがに、

おかせる罪のしるしよもに現れぬ。

 

みよや眠れる、

くらき土壌にいきものは、

ざんげの家をぞ建てそめし。

 

萩原朔太郎

『冬』

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