第六章 地下碑林

 

僕たちは命を、羽のように軽いものだと思っている。
けれどもそれは命を粗末にしているという意味ではなくて、
僕たちは命を羽のように軽いものとして愛しているということだ。

太宰治 「パンドラの匣」より