ランダム日記
2002年5月前半

ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
表示サイズは「小」を推奨。
*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。

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5/16(Thu)

▼ヤバい。本格的にビーズにハマってしまったようだ。今日は先日ビーズをオーダーした「てんてんてん」さんからビーズが届いたので、これ幸いと指輪二つとイヤリング一組を作ってしまった。もう止まらない。作ろうとしていたネックレスは、ゴールドの9ピンが足りないので保留。あまりさっさと作ってしまっても後の楽しみがなくなるし…うーん、しかしこんなに作ってどーするんだろ。普段(ジャージング)は結婚指輪以外には何もつけないのに…イヤしかし楽しい。パーツが足りないときに、てんてんてんにサッと行けるむちんさんが羨ましい。ジャスコに行けば手に入るが、オンラインショップのお得さを知ってしまうとなかなか。
▼しかし、モノがリングになると、そろそろ直スキャンするのも辛くなってきた。どうしようかと考え、「指のかわりに、布を中に入れたら格好よくならないだろうか」と思いつく。手がきれいで指が細ければ「セルフ手タレスキャン」でもいいのだが、いかんせん太いわ黒いわ、脱毛する必要ありだわで、とても衆目に晒すに耐えうるものではないので却下。しかし考えてみれば、それに合う様なかっちょいい布とて持っていないのだった。レースのハンカチなんてものはないし、シルクスカーフは柄物ばかりだし、オーガンジーなんて可愛らしいものはないし、ハンカチにアイロンかけるのも面倒くさいし…とたんすを眺めていたら…そうだ、これがあった!……というわけで、相方のフォーマルスーツ用のポケットチーフを入れてみた。まずまず。グシャグシャにしてすまん相方。今度アイロンかけてやるから許して欲しい。
▼夕方は、7時30分に相方を駅に迎えに行かなければならないのだが、一人で夕飯を作っているさなかに電話が来たり客からの言づてを受けたり、妙に忙しかった。祖母にご飯を出して少し作業を続け、ダッシュで駅へ。帰りに寄ったコンビニで、相方から「通販生活」を買ってもらう。読んでも買いやしないのだが(高くて…)、「記憶スケッチアカデミー」と、「こういう究極の商品があるにはあるんだな」ということを読むだけでも面白い。そして毎回「パン焼き機が欲しいが…」と悩んでみるのだ。

●焼きにら玉/ゴマ入り南禅寺豆腐/スパゲティサラダ/ミズのけんちん/エビ頭ダシの豆腐の味噌汁

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5/15(Wed)

▼1:30には寝る予定が、つい「眠狂四郎」を一本見てしまう。ちゃんと録画してあるのに。ああっ。でもイイ。出てくる女優さん(ヤラれる場面でもチョイ脱ぎ程度。まあS39年だからな)の体型がみんな日本人体型で、逆に新鮮。かえって可愛いというかなんというか。
▼昼間、いぼんぬさんに送るかじめモチーフをもうちょっと丁寧に作り直そうと思い、ついでに作り方もアップしてしまおうと思い、一つ編んではスキャナでブーン。二つ編んではスキャナがブーン。最近スキャナが大活躍で、うかうか上にモノも置けやしない(←置くなよ)。で、アップしたのがコレ
▼上野顕太郎「ひまあり」2巻。あらためて端々のこれでもかというほどの遊びがいい。帯に得点シール(角を切り落とすアレ)が付いていて、「10点」と書いてあり、「10個集めれば100点になるぞ!!」。本の中にシール台紙があり、「8枚集めれば8枚貼れるぞ!!」…この人には一生ついていくしかないな。内容はといえば、巻末の方にあるタイアップ企画が貴重といえば貴重なのだがギャグ的には今ひとつで、オール「ひまあり」が読みたかったような、レア企画が入っていてファンとしては(資料的に)楽しいような。でも鄭問のマネはよくやったなあ。
▼義父の船の用事で、マリーナ←→係留所を往復したり、夕方義妹を飲み会場に送っていったり、やたらと「足使い」された日だった。こんな天気のいい日に海っ傍に行くのはそれなりに気持ちがいいことはいいのだが、いかんせん船の主な取引積荷が「木材」の酒田港、潮の香りはかき消されて、木材の匂いしかしないのだった…
▼昨日摘んできてもらったミズを、作り方を聞いてみようみまねで作ってみた。あまり煮込む時間がなかったので不安だったが、「この程度歯ごたえが残っていた方が美味しい。煮過ぎてないので美味しい」と言われ嬉しかった。
●肉野菜炒め/甘えびの刺身/ミズのけんちん煮/アイコの味噌汁/ところてん

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5/14(Tue)

▼ナンビョーY子さんのサイトからリンクしていただく。嬉しい。メールで「過分な紹介文に臀部が痒いです」と書いたら、「私こそ陰部が痒いです」と返事が来た。……お大事に(笑)…しかしこの当意即妙のセンスは凄いものだ。
▼昼間、本を見ながらまたぞろビーズのチョーカーを編んでみる。「首太いし」と勝手にビーズを増やして丈を長くしたら、中途半端な長さで何だかマヌケに。ハンパな長さのチョーカーというのもダメなものだと実感。しかし自分で作るアクセサリーは、自分のサイズに自由に合わせられるのがいいところだ。つたない作品の画像も増えてきたので、ビーズコーナーにトップページを作ってみる。作ってはみたがいきなりコレだ。多分日本で一番ビーズコーナーらしくないトップページだ。得るものもないが。何をやってもこんなテイストだな、私よ。
▼義父は昼船を洗ったり整備しに行き、夕方は夕方で川べりにミズや山菜を摘みに行く。…本当に元気だ。腰もほぼ完治のようで何より。夕食後、そのミズの葉を落として下ごしらえする作業を義母と一緒にする。

●カキとイカのフライ/えのきのなめたけ煮/きゅうりとワカメの酢の物/蕪と油揚げの味噌汁

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5/13(Mon)

▼あちこちお気に入りの日記を読みまわっていると、いぼんぬさんといいナンビョーさんといい、昨日の母の日にはずいぶんとダンナさんやお子さんにアレコレ優しくしていただいたそうな。見ていると「母な人はイイなあ」としみじみ羨ましい。こちとらギブするだけの身の上さ、どーせ。もしかして母の日とは、ダンナさんが子供にかこつけて素直に妻サービスできる日なのかもしれない…と某BBSで書いたら、いぼんぬさんは「その程度のサービスはうちでは日常ですが何か?」……それもまた恵まれたお話ですな……
▼午後イチでむちんさんと電話。共通の興味の対象の話題や、ビーズの話などに花が咲く。特にビーズ話は「あそこのオンラインショップはどう」「ここがおすすめ」「テグスが通りにくいときにはこうしている」などの具体的な話が出来てとても楽しく参考になった。
▼夕方、買い物に出たついでに釣具屋に足を伸ばす。以前は相方に付き合って店に行くことがあってもそんなに本格的に釣りをしていないのであまり興味がないし、「あーあ今日も、釣れもしないルアーばっかり買ってからに」という顔をしてばかりいた私が、一人で自ら足を運んだのは、ビーズに仕えそうなカン類などがないかどうかのリサーチのためだった。残念ながら釣り用の丸カンは輪が閉じていてしまって使えない(値段も手芸店のほうが安い)のだが、タル付きサルカンやスナップ金具など使えそうなものが安かったので少し買う。またルアー用シンカーも色がきれいで安かったので、メタルパーツとして使えるかも…と少し買う。テグスやナイロンコートワイヤーの値段などもリサーチ。手芸店で買うのよりものによっては1/10で買える。自分で仕掛けを作る場合用にビーズもある。これは逆に、グラスビーズなどほとんどのものは、手芸店で買ったほうが断然安い。釣り用らしく蛍光・夜光のものもあったり、意外なものとしては淡水パールもさまざまなサイズで、バロックまであったりして意外だった。
▼家に帰り、夕食をしつらえてから、金ビーズで「かじめモチーフ」のよりスマートな編み方を模索し、「葉」のモチーフの作り方を参考に試作を3点ほど作って、ようやくソレらしい形に仕上がる。堅実なむちんさんのビーズワーク、華麗で山の手な感じのおかぴーさんの製作に対し、私のベクトルのなんと珍妙でDIY寄りなことよ。手作りというと必ず使われるフレーズが「世界にたった一つの作品」だが、ソレにしたって私の場合一つ過ぎるなあ。作業しつつも脳内に展開する言葉は「このパールビーズ、バリ多いな。」「インドビーズは色は味があっていいけど形が不ぞろいで、合いが悪いよ」…おそらく東北で一番フェミニンでないビーズワークだろう、間違いなく。本にあるレシピを手持ちのビーズにあわせてアレンジしてるときの感覚も、ガンプラを改造したり、汚しかけたりしてる時と似てる。何だかなあ。とても楽しいが、作品はどうにも貧乏臭し。
▼深夜、BSで市川雷蔵の「眠狂四郎」を見ながら録画しようと待ち構えていたのだがうっかり寝てしまい、最初10分ほどかけてしまいショボーン。素直にタイマーにすればよかった…雷蔵狂四郎は久々なのだが、今見ると記憶よりも意外なほど髪型も着物の着方も「ピシッ」としているのだった。何より立つ・座る・動作のたびにさりげなく袖や刀を捌く動作すべての所作が凛としていて美しい。着物というのは不思議なもので、着崩すよりもきっちり着ていたほうがカッコよさ・色っぽさが引き立つものだ。また、キビキビした美しい動作が、実は一番楽だったりする(これは茶道をしていて気づいたことだが)。そして市川雷蔵は、静止写真より動いている方がずっと輝いていて、ちょっとした表情やセリフに引き付けられる。こうして見てみると、殺陣は特に上手ではないのだが、それでも狂四郎といえば私には雷蔵版しか目に入らない。しかし話で見ると、元祖の狂四郎も案外にお節介さんだったのね…

●鶏手羽元と砂肝と栗の中華風炒め煮/ゆでたまごとグリーンサラダ/ほうれん草のおひたし/蕪と油揚げの味噌汁

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5/12(Sun)

▼母の日ではあるが、義母と義妹は東京日帰りの強行軍でご観劇に出発し、特にこれといって特別なことはなし。6時に相方を叩き起こして駅に送る。道すがら話を聞けば、昨晩電車一本乗り遅れたときに、駅の中にある居酒屋で時間をつぶしたのがガンだったそうだ。1合のお銚子を頼んだら店員が間違って2合徳利を持ってきてしまったのだという。そうでなくても居酒屋の日本酒なんざ何を使っているかわからんというのに…まあ色々な要因が重なっていたのだろうか。
▼「結婚してからだんだん甘えてきてるんじゃないんスか。最近じゃ自分の手の届くところにあるものも、『リモコン』とか言って取らせるし」と言ったら「いや俺、あんたじゃなかったら誰に甘えるんだよ」…そりゃそうか。いつの間にか口がうまくなってきてるような気もするな。お互いに「甘える」と「甘ったれる」のけじめをつけることが大事なのかもしれないと思った。
▼昨日ブックオフで買った「別れの言葉辞典」を読む。こういう「名言集」的なものを読むのは好きなのだが、これはつまらない。特に編者のコメントが最悪。価値観が古い上に、女性をバカにしきった発言ばかりで、蛇足と言うにはあまりにも愚劣で萎えまくり。例えばイプセンの名作「人形の家」の名セリフ『自分自身と外の世界とを正しく知るためには、わたしはひとり立ちになる必要があるのです。ですからもうこれ以上、あなたのそばにいることは出来ないのです。』という名セリフに対するコメントがこれ。『言う前にすること。まず新聞の折り込み広告を見て、パートでよいから勤め口を決めておくこと。第二に外の世界を正しく知るための手段として不可欠なカラオケが上手に歌えるようになっておくこと。これであなたは立派に自立できます』……こんなつまらないコメントを、「気の聞いた洒落」だと思って書いている目出度さ加減がなあ。絶対こいつちゃんと「人形の家」読んでないなともろ分かり。まーいいんだけどね。100円だし…同じコンセプトでも、教養文庫の「辞世のことば」なんかはなかなかの名著だったのだが…
▼相方の帰りに、「鰻と、あとは何か食べたいものがあったら買ってきて」と頼んだら、何だか妙に豪勢な夕食になってしまった。疲れている彼にはちょうどいいか。台湾産の鰻は固いので、蒸し器で少し蒸してからタレをかけ、庭から取ってきたさんしょうの葉を添えて食べる。安い鰻もこうすると美味しい。
▼夕食後、「プレゼントが無事着いた」と実家の母から電話。予想以上に喜んでもらえたようでよかった。

●鰻丼/チカの唐揚げ/まぐろの刺身/ほうれんそうのおひたし/玉ねぎとにんじん・さやえんどうの味噌汁

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5/11(Sat)

▼買い物するくらいしか特に用事のない日だが(いつもか)、色々買わねばならない本もあるので外出する。コンビニで、母へのプレゼント(先日作ったビーズネックレス)を宅急便で送る。久々にブックオフに行って物色。特にこれといった出物は無い。たまに山形のブックオフにでも行きたいところ。数点買ってジャスコへ行き、ビーズを買う。酒田ジャスコは三川店より今ひとつ品揃えが少ないようだ。義母への母の日のプレゼントをどうしようか迷ったが、去年も一昨年も衣類だったので今年は鉢植えでも買おうかと思う。カーネーションというのもいまさらというかベタというか、嫁に貰って嬉しいもんでもなかろうと思いあれこれと考える。ミニバラやラベンダーも考えたが、デンドロビウムの小さなオレンジの花が連なって咲いている「ファイアーバード」の鉢植えが値段も手ごろだったので購入。結婚すると母の日だの父の日だの、双方の親に気を遣わなければならないので出費も手間も二重だ(別にプレゼントを考えたり贈ったりするのは嫌ではないのだが)。なんで「娘の日」とか「お嫁さん感謝の日」とかがないものか。別に感謝されたいわけでなく、モノ狙い(出来れば図書券…ってあさましいな)なだけだが。
▼八文字屋で漫画とビーズの本などを買って帰宅。とはいえ、相方は今日も試合、しかも夜まで顧問親善の飲み会が入っているので本格的に孤独。孤独を埋めるため、かじめストラップ(ビーズページ参照)などを作ってみる。本を買ってきたはいいものの、実際値のはるスワロフスキーやチェコビーズがないと作れない作品ばかりで、こんなもんばかり作っているのだった。本当に貧乏臭い自分。ことあるごとに釣具屋やホームセンターで買えるパーツなどで代用できないものかと考えてしまうし。やはり10代前半をガンプラで過ごした後遺症がそうさせているのだろうか。手芸な奥様には程遠い自分と、他のビーズ趣味の方とを引き比べてちょっと凹む。
▼相方はいつもは10時過ぎ着の列車で帰るのだが、今日は乗り遅れてしまったらしく、11時過ぎになった。迎えに行ったら何だか千鳥足でご機嫌。家に帰って10分も話しないうちに爆睡してしまった。かなり酒量も入ったようだし、明日も出勤だし…と思えば仕方がないのだが、せっかくこんな時間まで風呂にも入れず酒も飲めずに待っていたのだから少しくらい会話したくて、ちょっと揺さぶったり、はたいたりしても全然起きず、「う”−」「ごー」と人語に遠い声を発して寝返りを打つばかり。ダメだこりゃ。
▼いぼんぬさんのダンナさんは、寄って帰ってくると延々といぼんぬさんに話し掛けて、それはそれでしんどいらしいけれど、私には羨ましい。

*「ひまあり」2 上野顕太郎/「吠えろペン」4 島本和彦/「せんせい」 岸大武郎/「男たちの好日」3 城山三郎・ながいのりあき/「ジャンヌ」3 安彦良和/「別れの言葉辞典」/「朝のかたち」 谷川俊太郎/「一杯の珈琲から」 エーリヒ・ケストナー

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5/10(Fri)

▼義父が友人と朝早く山に分け入って、シドケとミズ、アイコなどを沢山取って来てくれた。今日も山菜ワショーイ。食費も浮いてなおワショーイ。義父の腰の具合はかなり回復したようだ。回復力&元気バリバリで何より。
▼食後、冷えたビールもないのに大勢決まった野球を見ていた(この辺の言い回しは、ムーンライダーズ好きな人だけ分かってくれればいいです)。で、敗色濃厚なジャイアンツのマウンドに上がったピッチャーが、アルモンテ。最近プロ野球にはトンと詳しくない私は「何このイタ飯屋みたいなキテレツ外人は?」。相方が言うには、去年の途中からいる外人で、速い球はあるが、練習態度が最悪だと聞く。何かにつけて「紳士たれ」とほざくジャイアンツが、よく今期も飼っておくなあ…などと言いつつ画面を見ていたら…

こいつ、葉っぱくわえて投げてる!

思わず茶を吹いてしまった。葉っぱくわえたプロ野球選手。しかもピッチャー。
嗚呼感無量。ようやく現実がフィクションに追いついたのか。というか岩鬼に。くらくら。

するとこれから、彼の登板した試合では、敵チームの応援団はこのセリフを言えるのだ。

「ひっこめハッパー!!(CV:松島みのり)」
と。

いいなあ。

そんな理由でやにわに東京ドームに行きたくなる人間、私だけだろうか。そうだろうさ。

●ほうれん草と豚肩ロースのしゃぶしゃぶ/シドケのおひたし/孟宗汁/さやえんどうの卵とじ

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5/9(Thu)

▼買い物のついでに、ホームセンターに寄ってまたぞろビーズの製作に使えそうなものを物色する。3号テグスや、ボールチェーンパーツ、一番小さい二重リングなどを買う。また、女児用おもちゃにあったプラスチックのカットビーズが結構使えそうで安かったので買ってみる。家に帰り、先日通販で買ったこれまたビーズ関係のアレコレを受け取る。夕食の支度を終えて、早速着いたビーズとさっきホームセンターで買ってきたビーズを使いイヤリングを作ってみる。ガンメタリックパールの穴が詰まっていて、いちいちピンを通して穴を広げるのが一苦労だったが、出来上がりはまずまず(左図)。
▼ひさびさに蕗を煮てみる。下ごしらえで筋をむくのだが、筋やゴミが親指の爪の間に入ってしまって汚れるやら痛いやら。途中作り方に自信がなくなって実家の母に電話するがまだ帰宅していなかったのでうろ覚えで作る。それでもシャキシャキした食感とほろ苦さが美味。夜母から電話があり「手袋すればよかったのよ」と言われ、納得。
●えび春巻き/焼き餃子/ふきの炒め煮/シドケのおひたし/レタスとカニカマのサラダ/たけのこ豚汁/ところてん

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5/8(Wed)

▼ここ数日、小説家の城山三郎先生があちこちのニュース番組に出演しているのを見た人も多いのではないだろうか。氏は例の「個人情報保護法案」に反対していて、「戦前の情報統制を繰り返し再現するものである」「耳ざわりの良い法案名に騙されてはならない」「もしこの法案が通ったら、『言論の死』の碑を立て、そこに賛成議員全員の氏名を記す」とアピールしている。そのことに対し、自民党の「法案アピールグループ」のとある議員(名前を公表しろよ)が以下の様に抗議したということが報道された。
 「作家の城山三郎氏のような理性派が(法案反対を)言うと、国民はばかだとは言わないが信用してしまう」。
自民党の「個人情報保護法案に関するPRチーム」(座長・亀井久興元国土庁長官)の会合が7日夕、党本部で開かれ、法案を批判する報道機関や文化人への対策を求める意見が相次いだ。
 出席者の1人は、城山氏が法案成立の場合には「言論の死」の碑を建てて全賛成議員の名を記すと発言していると指摘しながら
 「法案の内容でなく、こうした発言をすること自体が言論統制だ。城山氏はぼけているのではないか。きちんと抗議すべきだ」とやり玉に挙げた。

(引用は)こちらより
▼凄い。なんというか、あらゆる意味で凄い。「この法案は言論統制のための法案ではない」と主張するのが連中の仕事のはずなのに、「こうした発言をすること自体が言論統制だ。」という抗議自体が城山氏に対する言論統制の要請になっているというお見事さ。本来ならば「わかっていただけなくて残念」とか「理解いただけるように説明の場を持ちたい」くらいのことは言わないだろうか。議論や話し合い、説明を尽くすのではなく、即「抗議をやめろ」「そゆこと言うな」では言論封殺以外の何者でもない。
▼そして、「国民はバカだとは言わないが」という部分(TVなどではなぜかこの部分を省略した報道もあったが)。普通「●●と(まで)は言わないが」というレトリックは、「ぶっちゃけて言えば●●だが、まあそこまで言うとあんまりだろうからハッキリとは言わないけどね」というニュアンスで使うものだ。べつにそこまで正直にコメントしなくてもいいのに(笑)。本当にこの法案をアピールする気があるのか、この連中は。城山氏の言動・主張についてどう感じるかは人それぞれだが、氏を「ボケ老人」扱いしているこの議員は、ボケる以前に脳味噌入ってないんじゃないか?と強く疑いたい。
▼そんでもってカジメスレの方には、僭越ながらこんなレスを書いてしまったのだった。

  確かに城山先生の言動には多少極端な部分があったかもしれない。
  でも先生は、私たち一般ピープルがこの法案に何の疑問も抱かずに通してしまうことこそ「言論の死」と考えたんじゃないかと思いました。
  マスコミ以外の立場から、以前の情報統制を知る者として、あえて(先生の言を借りるなら)「老醜を晒す」ことで、いくらかでも国民が重く受け止めてくれればいいと考えたのでは。
  このスレにも、この法案に対して反対の人も反対ではない人もいると思うのですが、それぞれがこの法案に対する考えを持って認識を新たにするだけでも先生のお心に報いることじゃないかと思う。
  口だけでなく、実際に行動して人の心を動かすのは玲睦や杉井社長の最大の美点だと思ってるんですが、城山先生自身もそうなんだな〜…と感じ入りました。
  先生のことをボケ老人扱いするのはたやすいけれど、それよりも、老い先短い人が若い世代のために行動を起こしたという事実とその重さを考える必要があるのではないでしょうか。


 まあ、「好日ファン」として熱くなってる部分はお恥ずかしいが、偽らざる感想ということで。
▼私個人としては、事実上「議員や官僚に対する報道規制」だけしか考えていないようなこの法律には反対なのだが、マスコミの報道のあり方についても十分改善されるべきだとは思う。特に事件の被害者や加害者家族などへの過剰な取材攻勢などはこれを期に大いに「節度ある報道姿勢」に取り組むべきだ。そういった「放送によって人権や名誉が侵害された」訴えに対応するBROもあるが、これもまた出資者も構成員もマスコミ関係者ばかりだそうで、実効性には批判もあるようだ。
▼しかしこのBROのCM、最近では市原悦子が声を担当しているが、個人的には怪しさ倍増でなんだかなーという感じだ。常日頃(役柄だけど)人のプライバシーを覗きまくっている人に言われても、説得力が(笑)…
●たけのこ・えのきの天ぷら/たけのこ・ホタテ・山芋・ピーマン・しめじの炒め物/わらびの醤油漬け/シドケのおひたし/シドケの味噌汁/キャベツの一玉漬け

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5/7(Tue)

▼午前中、いつものようにむちんさんと電話する。先日作ったビーズ作品をUPしたものを見てもらっていたので、さっそく「こっち(ビーズ手芸)の世界へようこそ!」と歓迎される。大先輩である彼女とビーズ話に花が咲く。最近ではおかぴーさんもビーズにはまりっぱなし(しかしこの人は本当に、いつ寝ているんだ?)で、新たな話題で盛り上がれそうだ。会話の中で、同じ2号テグスでも釣具屋やホームセンターで買うのと、手芸店で買うのとでは値段に10倍の差があると知り驚く。
▼むちんさん、これからの紫外線対策に「そろそろ日傘でもさしたいけれど、町で浮きそうだし、日傘さすのって『おばあちゃん』なイメージがあってねえ」と語る。
む「最近だと両様の傘とかもあるけどね」
私「うーん、晴れた日に差してもおかしくない傘かあ…あ、むちんさん!レースクイーンの傘があるよ!(笑)」
む「わははは、あの『CRE556』とか書いてあるやつね!(爆笑)」
そこですんなりと「CRE556」が出てくるあたり、さすがむちんさん、通。
私「あれは企業の宣伝になるわけだからさあ、高須クリニックとかに打診したらタダで貰えるかもよ?」
む「やだよそれ、近所の人から『むちんさん、高須クリニックの傘さしてたわよ』『その割に甲斐ないわねえ』とか言われるの(笑)」…そりゃそうだ。
▼電話が終わってから、むちんさんのサイトのビーズページで紹介されていた通販サイトを覗き、足りないものをアレコレと探す。確かに安い。しかし人気のスワロフスキービーズは、どの色も軒並み品切れでちょいとガッカリ。
▼2chの中でも特に無法地帯と言われる板に、「ペット大嫌い板」がある。ここはいわゆる「隔離板」で、もともとペットに関する掲示板は一つしかなかったのだが、「ペット・動物嫌い派」・そして「虐待派」も住んでいたため混乱をきたし、それを収拾するために「大嫌い板」を作って平和に棲み分けてもらっていたという経緯がある。なもんで、動物好きはもちろん、動物嫌いであっても覗いていい気分のするものではない場所ではあった。日頃から動物いじめや虐殺AAなどが満載の所なのだが、リアルタイムで猫の虐殺を行い、しかもその画像までアップローダーに載せたということで他板でも「ひどすぎる」と問題になって大騒ぎに発展した。で、その抗議が管理者サイドに行くだけなら普通のことなのだが、どうも必要以上に逆上した連中が「大嫌い板に負荷をかけてサーバーを落としてしまおう」と発案して実践したり、マスコミや警察に「こいつ逮捕しろ」とメール行動を行ったり、あちこちの板にスレが乱立したりと少々過激な反応が気になった。サーバーに負担をかけるのは迷惑なだけでナンセンスだし、マスコミに働きかけるのもどうかと思った。マスコミは始終「インターネット=無責任で過激な無法地帯」「2ch=犯罪者予備軍キチガイ集団」にしたくてたまらないような報道ばかりしているのに、格好な餌を与えてどうするか。
▼化粧板にも関連スレッドが立っていたのだが、付くレスがことごとく感情的で、悪い意味で「オンナ」なレスの堂堂巡りで、ちょっと読んだだけで止めた。「あんなに可愛い猫を殺すなんて、許せない。こいつ八つ裂きにしたい(オイオイ)」とかエキサイトされるとなんだか読んでいるほうが冷めてしまった。今回のは殺し方がまた凄かったし、別に虐殺を弁護するつもりも毛頭ないのだが、なぜ一々「可愛いのに」「愛らしい猫ちゃんを」という形容詞が付いてしまうのかは分からない。「可愛いから」殺してはいけない、「可愛いから」守らなければならないという考え方は、グリーンピースなどの的外れな動物愛護(「鯨やイルカは賢いから食うな」というような)を想起させて抵抗を感じるのだが…そういう人たちは「自分のペットがそういう目にあったらと思うと」と書いているのだが、別にあの猫は飼い猫じゃない(多分)しなあ。
▼ペットを可愛がっている人からは顰蹙を買いそうな文章でアレなのだが(いや、私も鳥や虫を飼育したことはあるのだよ)、自分も動物の一環として「食いもしない動物・害を与えるわけではない動物を殺すのは、分別ある人間のすることではない」とは思っている(子供の頃は誰しも、小動物を傷めることに妙な昂揚感を感じたりしてしまうものだが…)。そこに「可愛いから」というフィルターがかかってくるのはどうかなと思うのだ。ぶっちゃけ、「可愛いというだけで誉めそやされ・生かされている愛玩動物が好きではない」というひねくれた感性によってはいるのだが。
●たけのこの煮付け/牛肉のシャリアピンステーキ/ゆでだこの一夜干し/わらびの醤油漬け/わらびのおひたし/たけのこと豆腐の味噌汁

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5/6(Mon)

▼相方、GW中の貴重な休日。午前中に車で出て、温海・鼠ケ関方面へドライブ。温海に入るとやけくそにでかい名物のカブ・そして豚のモニュメントがお出迎え。この「町の名産品をオブジェにして道端に置く」というのは田川地区の掟か何かなのか(羽黒の柿とか…道しるべになっていいんだけどね)。鼠ヶ関に行き、鮮魚の出店を冷やかすが、いずれも干物関係ばかりおいていた。しかし安くて美味しい。ほっけの干物と、ゆでだこの風干しをお土産に買い、イカ軟骨とサザエの串焼きをその場で食べる。美味い。ビールが欲しくなる…弁天島の方に歩いていき、少し散歩する。ここの神社の狛犬、また筆舌に尽くせぬほどのマヌケ面でまたよし。マリーナの方に美味い寿司屋があると聞いたのだが生憎休み。鶴岡方面に引き返し、先日相方が職場の飲み会で使っておいしかったというレストランへ行く。
▼そのレストラン「とらんすぱらん」はすこぶる分かりづらいところにあるのだが、記憶を頼りに奇跡的にたどり着く。隠れ家的な、落ち着いたお店。ついラーメン屋のような感覚で、入り口のいすに置いてあったフランス料理の本(フランス語)を持ってきてしまったのだが、ひょっとしなくてもあれはディスプレイだったのではないだろうか。恥。
▼このレストラン、雰囲気もいいが料理が絶品。フレンチベースの多国籍料理の店らしいが、
 ・焼きナスのポタージュ
 ・グリーンサラダの中華風ドレッシング
 ・自家製パンとバター
 ・子牛のカツレツと揚げナスの味噌風味ソース
 ・コーヒー
このランチメニューで1200円は安すぎ。その上パンが美味しい!サンマルクがかすむほどの美味しさでしかも食べ放題。至福の時を過ごす。ただしシェフが「このお皿はパリで買ったリモージュ焼きで、日本で買うと3〜5万くらい」「こちらの野菜はフランスの山菜で、珍しくて高級で」と、ちょっと「高級」をアピールしすぎだったのがちょっと気になったかも。もっとも田舎の人間にはアピールしないとありがたみがわからないというのも真実だとは思うが…それにしても美味。夜にまた来たいけれども、そうなったらワインは欠かせないわけで。ちょっと遠いから悩ましいところだ。
▼その後、三川ジャスコで母へのプレゼントの材料としてビーズを買う。何しろビーズは小学生のとき以来なので、本を見ながらビーズやパーツを捜すのが一苦労。また本にあるようなものが店になくて方針変更をしたりしていたらすっかり時間がたってしまった。その間相方は本屋に行っていてもらう。教え子に会って「先生ビーズのところにいたね〜」と言われるのもかわいそうだし。最初なので結構な出費になってしまった。夕食後、本を見ながら少しやるはずが、2時間ほどで出来てしまった。しかしその間相方を放置状態にしてしまいちょっと反省。これからは昼の一人の時間にするようにしよう。
●イカ入りゴーヤーチャンプルー/孟宗汁/たけのこ・牛肉・こんにゃくの煮付け/わらびのおひたし
*COBRA 11/寺沢武一 *気分はもう戦争21/矢作俊彦・藤原カムイ *山本弘のハマりもの/山本弘

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5/5(Sun)

▼実家から両親が来た。八幡にある「玉簾の滝」のことを新聞で見て、そこに行きたいのだと言う。というのは理由半分で、まあ連休中に私の顔が一度くらいは見たいと言うのが本音なのだろう。今日も今日とて相方も仕事に出かけてしまって暇なので、気分転換に出かける。母は早朝から伯母の山に出かけて、朝掘りの新鮮な筍を5本も持ってきてくれた。筍好きの義父は狂喜。少し茶を飲んで、3人で八幡へと出かける。うちから滝までは20分程度。上着を着たくなるほど空気は涼しい。途中車を降りて、滝まで五分ほど歩く。
▼滝の手前に神社があるのだが、ここの狛犬が期せずしてヒット。なんと阿像の狛犬の足元に可愛いちび狛犬が!多分大正かそれ以前のものらしいが、狛犬の顔つきといい、親子というレアかげんといい、さりげないたたずまいといい、これまでの狛犬ウォッチングの中でも上位に入る名狛犬。感激。
▼滝は、ユキシロ水で水量が増していて、5m手前ですでに小雨状態のしぶき。「玉簾」というより「瀑布」と呼んでもいいほどドードーと水が流れていて、なかなかの風景だった。その後さらに車で上の方に行き、蕎麦屋で田舎蕎麦をすすり、休暇村まであがってコーヒーとおからチーズケーキを食べる。帰りに父の希望で「猛禽類保護センター」に寄って帰途に着き、産直センター「たわわ」で名物のソフトクリームを食べ…って、食ってばっかりかい(汗)。同店で安かったのでワラビを買う。帰るついでに「城輪柵」を眺めて帰る。
▼昨日の続きで、「シンガーソングライター特集」ビデオを見る。久々に映像で徳永英明を見た。いつ見ても「どこか悪いんですか」と声をかけたくなるような歌い方だ。曲はもちろん「壊れかけのradio」。これを聞いていてこんな会話になった。

相方「そもラジオとは、何をもって『壊れかけ』と言うんだ?」
私「そりゃ『最近音が鳴ったりならなかったりする』とか『チャンネルが合いづらい』『アンテナ曲がった』『つまみ取れた』とかじゃないの?」
相方「そういう状態はもはや『壊れかけ』じゃなくて『壊れてしまった』ラジオじゃないのか?」
私「そ、そりゃそうだ!!」
相方「大体この歌、最初から『何も聞こえない』と歌詞にあるじゃないか」
私「うむ、この曲のラジオはすでに『壊れちゃったラジオ』だな、言われてみれば」
相方「そんなものに『本当の幸せ教えてよ』と頼ってるこの歌の主人公って一体」

というような「古くて新しい発見」があった。
▼しかし以前から私は、この曲のサビの部分(「♪思春期に〜少年から〜」のところ)になるとつい「♪大阪で〜生まれた〜女や〜さかい〜」と歌いたくなるのだが、そういう人間は私だけですかそうですか。
●たけのこの天ぷら/とんぷら/八宝菜/豆腐とねぎの味噌汁/たくあん漬け

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5/4(Sat)

▼昨夜は相方が泊まりだったので、BS2でやっていた「シンガーソングライター特番」を録っておいた。で、そのテープを今日二人で見る。とはいえ5時間半もの長い番組だからとても全部は見切れなかったのだが。NHKのこの手のリクエスト番組はいつもそうだが、「視聴者からのリクエストメッセージ」を読んだりゲストと語らう時間が多すぎる。せっかく貴重なテイクを流すのだからもっとたくさん見せて欲しいのだが…事前に予告した曲も全部は流すわけではなく一部でちょいとがっかり。
▼とはいえ、エンケンの「カレーライス」やカルメン・マキ、はちみつぱいのライブ映像などはやはり貴重で感動。はちみつぱいがあってムーンライダーズがなかったのは残念。何故だ。ヒット曲がないからか。じゃあしかたないな。また、ジョニー・ルイス&チャーを流すときに曲が「スモーキー」でなくそんなに有名でない曲だったりする中途半端なマニアックさは担当者のこだわりか?「闘牛士」流されるよりはいいけれど。ボ・ガンボスとかも見たかった。頭脳警察は…ムリだろうけど…
▼佐野元春も出ていた。恥ずかしい話だが、中学〜高校生の頃佐野元春が好きだった。かっちょいいと思っていた。今になって「アレが好きだった」と語るのが妙に恥ずかしいミュージシャンはいるものだが、彼は間違いなくその一人だと思う。ああ、ひたすらに私も若かった。そして番組で流れた曲は「アンジェリーナ」。しかもオリジナルの方ではなく、with heartlandの、バリンバリンにニューヨークニューヨークしていた頃のスローテンポバージョン。これを歌う佐野元春の脳内ニューヨークなナルシスティックな感じがまた恥ずかしくて、一人身をよじる思いだった。あの頃の私も一緒に脳内ハイドパークで今夜も夢を探していたのかと思うと。

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5/1(Wed)

▼先日、いぼんぬさんのところで知り、リンクまでさせてもらったナンビョーY子さんのサイトが面白くて大ハマリなのだが、さらにそこで紹介されていたサイトがまた絶品だったのでここに記しておきたい。その名も「わきげ友の会」。決して「お姉さんの腋毛ハァハァ」な人たちのサイトではない…とはいいきれないあたりがまた、ここの絶妙なところなのだ。
▼乱暴にまとめてしまうとこの管理人さんの主張は「女性だけが腋毛を処理しなければいけないというのは不当に課せられたジェンダーである」ということ。実際生えてて当たり前のものが、「ツルツルでなければエチケットに反する」というのはおかしい!と声を大にして叫んでいるのだ。このわずらわしさは、思春期を経た女性であれば多かれ少なかれ感じていることと思う。特に生え揃い始めの小学校高学年などは個人差もあって微妙な時期なので、水泳の授業で準備体操として行うラジオ体操(腕を上げる動作がたくさん含まれている)がイヤでたまらなかったはずだ。みんなその頃から剃ったり抜いたり剥がしたりと煩わしさに耐え(大体その時期は初潮が来るというだけで面倒なのに)、処理すりゃ濃くなって…という悲しみを繰り返している。そのたびに私も「最初に腋毛剃った女が一番の元凶なんじゃゴルァ!男はボーボーでもいいのに」と不当性を感じていたので、こう堂々と掲げてくれたサイトがあることに対して敬意を払いたい。もちろん管理人さんはボーボーだ。それが「勇者」でなく普通のこととなる社会が一日も早く来ればイイと思う。このサイト、文章の切り口が軽妙で、大上段に構えていないので、もともとジェンダー論的なものが得意でない私にも楽しく読むことができた。意識改革するかしないかはさておき、男女問わず一度は見て欲しい。
▼女性誌を見ると半分くらいはダイエットと脱毛についての広告である。そのコンプレックスのえぐり方は本当に凄まじい。多分「毛」に対する排除感たるや、ちょうど男性誌で言えば「タートルネックな人(比喩)は絶対モテず、百害あって一理なしだし、っていうか人間以前だし」という徹底的にネガティブな扱いに似ている。まあこのサイトを見れば、彼女や奥さんの脇が多少賑やかでも「ふーん」と自然に流せるようになるんじゃないだろうか。かと言って、「俺の目の黒いうちは絶対に腋毛は剃っちゃいかん!」とまで言われるとそれはそれで引きそうな気もする。
▼当然ながら、いわゆる「無駄毛」というものは加齢につれて薄くなる(腕や脛なども同様)。先日実家で久々に母と入浴したときなんぞ、何時の間にかかなり薄くなって、腕なども産毛ひとつなくなっていてたまげたのだった。「年取れば気にならなくなるわよ」と達観する彼女だが、年取ってからはもはや無駄毛処理なんざ自分も回りもどうでもよくなるわけで…まあ人体とはかようにままならないのである。
▼バンチを買いに行ったついでに、手持ちの図書券でいくつか本を買う。ナンシー関の文庫が出るととりあえず買っているのだが、難点は文庫化するまでに時間が経ってしまっていることで、正直人物を取り巻く状況が変わりすぎて話題が古過ぎてしまう事が難点…まあこれは仕方がない。彼女の文章は基本的に話題が「旬」なうちに雑誌などで読むのが正しいのだから。ちなみに今回買った「何がなんだか」に治められた話題のほとんどは1996年。題材が「鈴木杏樹」だったりする会もあってクラクラ。このめまい感が文庫で楽しむ醍醐味でもあるのだが。しかし見事に見なくなったなあ。鈴木杏樹……か…
▼ところで、知らんうちに角川文庫にも「チョックラ・デ・フローネ」なるマスコットキャラができていたのだった。非常によくできたキャラである新潮文庫の「YONDAくん」に対抗するものなのだろうが、まあちょっとデザインがハンパで二歩も三歩も及んでない感じだ。

だからといってパンダのコスプレはやめといた方がいいんじゃないかと…
ほんの参考までに付け加えるとこれがYonda?くん

●ちくわと春菊・ナスの天ぷら/小松菜のおひたし/しめじと三つ葉と麩の味噌汁/青豆南禅寺豆腐の冷奴
*何が何だか/ナンシー関 *どんぐりくん2/須藤真澄