ランダム日記
2002年6月前半
ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
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*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。
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6/15(Sat)
▼先日、ナンシー関女史の氏を悲しむ文章の中で、「消しゴム版画という唯一無二の表現者」という表現をしたのだが、後日、にぼしさんからこんな意見を頂いた。
ナンシー関っちょの実力とは比べものになりませんが、ワシもやっとるでな、消しゴム版画。
かれこれ12年になりますかのう。
最近は年に1〜2品しか彫ってなかったんじゃが、
なんしぃさんがおられなくなった今、ワシのように全国で息をひそめている消しゴム版画師は「ワシらががんばらねば!」とたちあがっとるはずじゃ。しかしそういう趣味の人々はワシを含めてそうそう血の温度が高くないだろうから、立ち上がった後すぐ座ったはずじゃ。
というわけで、先日の日記での「唯一無二の『消しゴム版画』というジャンルは確実に今終焉を迎えた。」という部分を、
「消しゴム版画界はその表現の巨人を喪った」に訂正させていただきますです。ありがとうにぼしさん。しかし、アナタ様もほんっっっとに手広いですな。
▼相方を朝駅まで送り、午前中の部活を終えた彼といっしょに外食。「お好み焼きが食いたい。しかし今ホットプレートが死んでるので外食でもするか」ということで、初めて「とんぼり」に行く。相方は「豚肉・牛すじ肉入りネギ焼き」、私は「豚餅チーズお好み焼き」を頼む。ンマーイ。初めて本格的なネギ焼きを食べたが、なかなか美味。割としょうゆ味がしょっぱめ。ご飯のおかずにしたらぴったりな感じ?その後、ボリュームがイマイチ(私は餅入りだったのでそうでもなかったが、相方が)ということで「清水軒」でワンタンメンを食う相方。ちょっとだけ食べさせてもらうが、何回か食べた「酒田風(煮干のダシが効いた魚系主体スープの醤油味)ラーメン」の中で一番の美味さを感じる。店のたたずまいも、客層も「地味〜」なのだがそこがいい。特にワンタンが絶妙で、中の具の味がしっかり「肉」していて心憎い。こういうナイスなラーメン屋には、もうちょっと早く連れて行っていただきたい(久々にピカッ)!
▼明日は久しぶりに手作りラーメンにしようか?ということで、材料を買い物して帰る。少し家で休んだかと思うと、相方は義父に連れられて、船の錨の補修に行った。釣りをしてくるとも言っていたが、最近アジの寄りも渋いので、一応当初の予定のチキンカレーを作っておく。すると義父から「アジ大漁」の知らせが。やったね父さん!!さっそく砥石を水につけて二人の帰りを待つ。3年モノの立派なアジが15匹ほど。そしてなんと、まだ生きてる立派なサイズのマガレイまでも!
▼このマガレイ、義父が仕掛けたカニ獲り網に置いたエサのイ貝(ムール貝)につられて入っていたのだと言う。なんと食い意地の汚いやつよ。おとなしく腹の中に収まってもらいましょうか…と思ったら、おとなしくはしてくれなかった。まだ生きていたのだが、とにかくビッチンビッチン跳ねて扱いづらいので、エラに包丁を入れてとどめをさした…つもりが全然効いてなくて、「さあさばくぞ。大丈夫、魚は目を覆ってしまえばおとなしくなるのさ」…と相方が調理をはじめようとした瞬間、傷を負ったまま、ビチビチッ!ビチビチッ!と景気よく跳ねるしぶとさ。おかげでまな板周辺に血が飛び散り、スプラッター状態に。何という根性と生命力を持ったカレイ!こいつだったら100万回殺しても100万回生きそうな…等とふざけている場合でなく、2時間前に着替えたお気に入りのTシャツにカレイの鮮血が点点と…すごすご洗面所に行ってTシャツを手洗いする。勝ち負けで言えば負けか?釈然としない。
▼その後もカレイはビチビチ暴れまくっていたが、頭を完全に落としてようやくおとなしくなった。いや、取ったその場ですぐ血抜きしていれば簡単だし味もイイのだが、義父が「なんか可愛くて」殺せなかったのだそうだ。さて、相方初めての5枚おろし。ひらめやカレイは、他の魚と違い皮が硬く密着しているので、柳刃包丁で薄くそぎながら剥いていかなければならない。大きさもそこそこで、裏表しなければいけない。ちょっと気を許すと皮に身がドッチャリと着いて来てしまうので細心の注意が必要だ。その間に私はアジのほうを刺身とタタキにおろしておく。作業しながら、ヒラメやカレイの刺身・寿司の値段が高い理由が実感できた。食味や希少価値もさることながら、刺身にするまでの技術料もあるのだ。しかしやっているうちに相方も慣れてきたようで、皮を剥いていくと、上品な輝きの白い身が下から現れる。5枚に下ろして刺身にし、一気にゴージャスな夕食に。刺身は言うに及ばず、3年子のアジの卵と白子が見事にぎっしり(ちょうど今が産卵期)なので、取り出して醤油と酒でサッと煮たもの。これがまた乙な味で、ご飯にベストマッチ。カレイの刺身も小気味いい美味さ。幸せ。
▼とはいえ、釣りに行った後にカレイの調理でぐったりした相方(こういうときに義母と義妹は全然手を出さず)。少し休んでから、今度は明日作るラーメンのスープ、チャーシューダレ、チャーシューを仕込む。今度は前に比べて煮干・トビウオ干しなどのグルタミン酸グループの量を多くしてみたら結構いい感じ。他には豚骨・鶏ガラ・キャベツ・ニンジン・玉ねぎ・ネギ・ショウガ・ニンニク・昆布など。
▼さて、一人淋しくカレーを作っていて、「コスモス」の代替番組をうっかり見逃したのだが、後で実際に出されたテロップのキャプチャー画面を見る。
「『ウルトラマンコスモス』は、出演者が平成12年、未成年時に起こした障害恐喝容疑で警察に逮捕されたため、放送中止を決定しました。悪しからずご了承ください。」
そうか。
「出演者」が一体誰かちょっと見には分からなくなっているつくりだが、一応事実はこれ以上なく端的に伝えたというわけだ(まあ、まさかこの文章を読んで坂上香織のことだとは思うまいが)。子供番組としては「イイのかそれ」と言いたくなるアグレッシブさだが、変に隠蔽しなかった分、オトナとしてはヨシとすべきなのだろうか。というか毎日放送サイドもまごう事なき被害者な訳で、押さえた文章の中に無念さが滲み出ているようないないような。なんにしても各方面、「杉浦憎んでウルトラ憎まず」の精神で今後のウルトラの道を開いていって欲しいと願わずにはいられない。」
●骨付きチキンカレー/インゲンの炒め煮/大根とニンジンと溶き卵のスープ/プチトマトとレタスのサラダ/アジのたたき/アジとカレイの刺身/アジの卵と白子の煮付け
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6/14(Fri)
▼昼過ぎ、ウチの掲示板へのENGさんの書き込みにより、「『ウルトラマンコスモス』主役のムサシ隊員を演じた杉浦太陽が、2年前の恐喝&傷害事件により逮捕」というニュースを知る。何しろ放映中の番組(しかも土曜日放送なので、次回放送は明日…)で、しかも主人公役が…とは、私の記憶の及ぶ限り、特撮界では初めての大事件のはずだ。「コスモス」は好評につき、放映予定が1クール延長されたところで、夏には劇場版の公開も予定されていた。しかも、これまでにない「怪獣を殺さない、優しさのウルトラマン」というコンセプトを打ち出していただけに、あらゆる意味で大打撃だ。
▼各社のネットニュースでの報道の仕方がこれまた微妙。本名を出さないのは、「犯行時未成年」であったための自主規制としても、「ウルトラマンコスモスの主演タレント」はいいとして、「ウルトラマンコスモスの出演者(←だけでは誰だか分からない。「すわ嶋大輔の昔のヤンチャ?」と色めき立つ人もいるだろう)」「人気子供番組の主演者」はては「人気子供番組の出演者」…さすがにこれはどこの誰だか。ZAKZAKのニュースでは、年齢を考慮して写真に目線が入っていたが、役柄のスチールなのでチームEYESの制服のままだわ、大体つい先日まで番組やCMや雑誌に露出しまくりだった人間なのだから目線入れても全く意味なしというのが何とも…
▼報道後、円谷のコスモス公式サイトはいち早くNotFoundになり、毎日放送のコスモスサイトも一時閉鎖となった(中止が決まった数時間後に、中止告知と代替番組のお知らせが入った)。ほどなくして、『明日の放送は劇場版でやったSDアニメに変更、コスモスの残りの話は放映を中止し何らかの旧作を放映、映画公開は協議中』という告知が出された。
▼コスモスは、円谷監督生誕100周年、ウルトラシリーズ35周年を記念して作られた番組である。三日殿下さんのサイトの文章で、そういえば昨年の7月7日・七夕の日に放映が始まったことを思い出す。一人のアホの行動によって、今後ウルトラシリーズの存続が一気に微妙になってしまった。続行できても、傷つけられたブランドイメージを戻すのは難しく、スポンサーの獲得も難しくなるだろう。これまでスタッフが慈しみながら世代の間で受け継いできた「ウルトラマン」。こんなに時間をかけて築いたのにのに、壊すのがこんなに簡単だとは。スタッフサイドでも、主人公選出の際にはそれなりに調査をしたのだろうが、見落としたということだろうか。
▼『面汚し』とはまさにこのことだ。「昔の悪さなのだから」という弁護は通用しない。むしろ逆である。2年前に犯行があり、恐喝によって振り込ませていた事実は、昨年の3月まで続いていたという。ニュースで手口を見ていると、かなり恐喝に手慣れていると言わざるを得ない。そんな人間がヒーロー番組の出演者に立候補する神経自体、未成年だろうがなんだろうが許せることではない。しかも昨年の3月といえば、コスモスの製作が既に始まっているころだ。この性根の腐った人間がいけしゃあしゃあと主人公を演じていたわけだ。私は正直、優しすぎるコスモスのコンセプトが得意ではなかったが、この事件で、「ウルトラマンコスモス」という番組の全てが「偽善」と貶められてしまった事実については悲しまずにはいられない。そして、過去の罪と言うことで、「この作品は●月×日以前に収録されたものです」というテロップを流す手法も使えない。
▼一部例外もあるけれど、ヒーロー番組の出演者は、(少なくともその公開期間中は)主役脇役を問わず自らに節制を課し、それをストイックに実行していた。「子供の夢を壊してしまう」ということで、撮影現場での立小便を禁じられたというのは有名な話だ。藤岡弘は、「ライダーのイメージが膠着してしまう」ことをあえてマイナスとせず、現在でも見事に正義のヒーローのイメージを大事にし、ボランティア現場で活躍するなど「プライベートももヒーロー」な生活を貫いている。宮内洋はイメージのため禁煙したという。団次郎は「当時のファンのイメージを崩したくないから、今でも筋力トレーニングは怠っていない」と語ったそうだ。そこまででなくても、「オトナ的なストレス発散はバレないように」位の配慮をしていただろう。それはもちろん「子供の夢を壊したくない」ということもあるだろうが、現場のスタッフの情熱に触れて、「この作品を成功させたい」「作品のイメージに傷をつけてはならない」という感情が自発的に起こってきたからではないだろうか。そこで守られたもの、発露した自然な感情こそが「ヒーローの魂」と呼ぶべき、尊いものだと思うのだ。それがこんな行為で踏みにじられるとは。
▼私には子供がいないので、「さてこのことをどう伝えたものか」という悩みとは無縁である。しかしニュース報道(まあ、ネットニュースの場で、だけれど)を追い、掲示板で意見のやり取りをする中で考えた。誰でもいい、わたしが幼い頃夢中になって見ていたヒーロー番組の主人公や味方組織の仲間を演じた人間が、今回のような卑劣な事件を起こしたとしたら……当時からヒネたガキだった私のことだから「あっそう」ですんでいたような気もする。今の子供達はさらにオトナびているから、「フィクション」の概念が理解できていないよほどの低年齢でなければ、泣いたりはしないだろう。けれども、かなり早い時期でシラけてしまっていたはずだし、そんな事件があれば、今まで特撮番組事態が命脈を継いでこれたかどうか。そして確実なことは、「仮面ライダーSPIRITS」のこんなセリフを読んで鳥肌を立て、拳を握リ占めてしまう幸せを知る人間にはなっていなかっただろうということだ。
「なあ…信じてみねえか たとえ神も仏もいなくても 仮面ライダーはいる……ってな」
▼そうか。そう考えてみれば、改めて、この阿呆がしでかしたことが、金や罰では償いきれない大事だというのが改めて、怒りとともにわかってくるのだった。
▼で、次は子供への伝達に悩む必要のない気楽な「大きなお友達」らしく、具体的な実害を想像してみる。
・毎日放送が今後の番組展開・及び後番組によって得られたであろう利益の損失
・バンダイの同上の利益
・円谷プロでは、同上の損害に加え、プロダクション自体と「ウルトラマンシリーズ」全体のイメージの多大な棄損
・映画公開が中止になった場合、映画会社や映画館が被る損害及び代替作品調達の費用と手間
・ソーセージ・パンなどキャラクター商品を展開していた会社の損失・回収費用
・CMにコスモスを使っていた空調機器会社などの損失
・その他、関連商品の流通・製作に携わっていた企業の損失(これで傾く会社も、一つや二つではあるまい)
・残り20話近くが放送されないことによって、TVでの展開と評価のチャンスを潰された全ての共演者、スタッフ
…など、考えればキリがないが、軽く数十億はくだらないと目算されている。
▼聞いた話だが、最終話までのTVシリーズ、及び劇場版の収録はほぼ終わっていたという。中には後々に語り継がれる名作もあっただろう。勿論、どの一作もスタッフにとっては大事に作ったかけがえのないものだ。また役者にとっても若手スタッフにとっても、一話一話が自分のプロモーションでもある。その1話がきっかけで才能が評価され、大きなステップになるはずだった人もいるだろう。一話きりの出演でも、若手俳優には大きなチャンスだったはずだ。単に「オクラ入り」という言葉だけで済まされない悲壮な現実がそこにある。ヘタをすると、しばらくコスモスという番組自体がタブー化され、「ウルトラの黒歴史」扱いになってしまう可能性もある。ああもう。
▼時系列が前後するが、昼過ぎに義父を会合に送っていき、日本戦観戦の予定もあるのでついでに買い物を済ませる。午前中、私の茶碗を義父が誤って割ってしまい、とてもすまながって「これでいいのを買ってくれ」と言ってくれた(実は仮に使っていた古い茶碗で、大きすぎるので買い換えようと思っていたところだった。ので、「気を使わなくていい」と言ったのだが、お気持ちだけありがたく受け取ることにした)ので、小さめで手に馴染み、割れづらそうなのを買う。「釣りで調味料でも買ってくれ」と言われたのだが、義父の好きそうなお菓子を少し買う。最近義母がほとんど買い物しなくなったので家中の調味料類や常備野菜がかなりなくなってしまった。最近ロクに買い物のお金も貰っていないので本当は買いたくなかったのだが仕方なくアレコレ買う。重。砂糖の安いところを求めて何軒かハシゴしたのだが、結局最初に言った生協が一番安かった罠(泣)。やっぱ切れる前に、安いときに買っておかないといかんなあ。生協では鮮度のよさそうなカジカと目があったので、身請けして帰る。
▼帰宅してアレコレネットでニュースなど見ていたら、もう日本戦が始まっていた。結果はご存知の通り快勝だったので特に記さず。ともあれ決勝トーナメント進出を決めたのは、日本サッカーに、またアジアサッカーにとって大きな一歩だ。おめでとう。これでコスモスの件がなければもう少し単純に騒げる心境なのだろうか。若干チャージに関するジャッジで、日本に甘かった感じがなくもないが、全体的にホイッスルの少ない試合だったような。
▼夕食を作って、夕方のサッカーのことなど話しながら義父・義妹と一緒にマッタリと食べる。上品な味の肉がキチキチと詰まったカジカ美味。今日は相方が飲み会なので、いつもの時間に迎えに行く。9人で戦うというエラい羽目になってしまったポルトガルを、半ば判官ビイキで応援しつつ、カーラジオで韓ポル戦を聞く。「音声のみでサッカー」というのも何かしまらない印象があったのだが、これがとんでもない。TVより数倍興奮できて意外なほどだった。出来れば同点にして、両者決勝Tに行って欲しい気分だったが、さすがに力及ばす。それでも最後まで諦めない猛攻は、さすが強豪の名にふさわしいと思った。
▼という風に、日本中の人がそれぞれの基準で激震している中、サラリーマン医療控除の件がサラッと通ってしまったり、配偶者控除廃止の色がいよいよ濃厚になってきている事実があるのだった。W杯熱狂を利用して、反対されそうなことをホイホイ通しているような印象をぬぐえない。浮かれてる場合なのかよ。サッカーもいいけどこうした洒落にならない企みについてもきちんと報道し、しっかり考え、声をあげるべきなのだと思う。毎日政治経済、社会にスポーツと大きな事件が多い。最近の日本状況はまるで、凄い勢いでスレッドが立っていく掲示板のようなものだ。流してもいいスレッドなのか、流れたログの中により重要な話題と事実はなかったのか、しっかり目を光らせる必要があると思うのだが。
●カジカと豆腐の味噌汁/タコ頭とキュウリの酢の物/みず菜・しめじ・ベーコンの炒め物/ところてん/たこ頭の刺身
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6/13(Thu)
▼どーも、山大入試ポカ以来、酒田短大だ新庄マットだといい話のない山形なのだが、「また山形かよ」と呆れられても仕方のない報道。
▼山形の高橋県知事が、「仕事中のW杯TV観戦は禁止」という釘刺しの通達を出した。それだけならいいのだが、職員の一部が「禁止されるとかえって気になる」と反論したとか、そんな記事が、河北新報に出て、今朝は一部の全国紙でも取り上げられたとか。…うーん、この事実だけでも十分ナニなのだが、こんな些細な話をニュースとして取り扱う河北新報もどうかと。山形叩きしたいだけな雰囲気も感じないでもない。
▼かつて県庁で1年半ほど、二つの部署でフルタイムバイトしたことがあるのだが、名誉のために断っておくと、普段の業務ではTVを付けたりしない。昼食時の福利厚生として、昼休みの1時間だけつけてもいいことになっていた。1回の訪問者ロビーのTVだけはサービスの一環として、開庁時間中はつけていた。私がいたのは数年前なのだが、今の方が県民や外部訪問者の見る目も一段と厳しくなっている(ついでに県の財政も厳しくなっている)ので、そういった規制は厳しくなりこそすれ、緩くはなっていないはずだ。甲子園大会の地元勢の試合も、見た記憶がない。現状がわからない以上推測でしかないが、「どこの部署でも勤務時間中にW杯見てる」というような状況になってしまったら、来庁者のお叱りを受けて当たり前だし、どこか一つの部署がそれをやったら、「隣がやってるんだったらウチも」という意識になりかねないし、そうなってしまう前に釘を刺したというのが本当のところだと思う。あの難関をくぐりぬけた公務員の皆様なら、いまだに地方公務員法の最重要規定くらい覚えてらっしゃるよな。それなのに「かえって気になる」と小学生みたいな反論をした職員がアホすぎる。専念義務を確認した知事の感性がまっとうなのであって、「そんなに見たいのなら年休取れ」というお達しも当然のことだ。一部のバカのせいで、冷房も効かない県庁で(これが本当に、洒落にならないくらい効かないのだ。ついでに暖房も効かない。)一生懸命残業仕事してる職員&バイトさんまで税金泥棒アホ扱いされるのが誠に不憫。何やってんだか。トイレに立つ途中に携帯から情報見るとか、ネットでさりげなく確認する(ニュースツールバーを入れるとか、悟られない方法はいくらでもあるだろう)とか、大袈裟にしなくてもいくらでもスマートに経過を確認する方法はあるだろうに…
▼なんだか買い物に行くのも億劫で、帰りが早いはずの義母たちに任せようと思っていたら買い物してこなかったので、慌てて6時過ぎにスーパーに行き、すぐに食べられそうなものを買ってくる。帰宅するとなぜか義父がレバーと砂肝を買ってきて(食べたかったらしい。うちでは義母の料理のスキルが低いので、食べたいものがあると男性陣は自給してきて自分で作るのであった)串焼きの準備をしていた。今日の漬物も、義父が漬けてくれたもの(これも、義母が「自分が漬物嫌い」という理由で、買いもしなければ作りもしないので、義父か私が調達する。でないと絶対に食卓に上らない)。浅漬けで美味しかった。今キュウリが安いので、今度は私が辛子漬けでも漬けておこう。しかしまがりなりにも家庭の主婦が、「自分が嫌いなものは見向きもしない」のって問題あるよな。相変わらず何も覚えようとしないし。
▼夕飯しながら、相方とW杯「イタリアvsメキシコ」を見る。いやー、メキシコってソツがないし反応早いしで、これまで強豪のイメージがなかったのだけどいいチームだ。…と素人の自分ですら終始唸らされた。途中で同点になり、他チーム勝敗の兼ね合いで「このまま同点ならどっちも決勝行ける」と分かった後のロスタイムは、「ヘタに仕掛けて逆転されまい」ということで、メキシコチームの「パス練習」状態。場内からブーイングが出たのも仕方ないと思うが、まあもしここでポカをやらかしたら母国に帰れない惨状になってしまうわけで(フィクションだったら仕掛けてしまうんだろうなあ)、それもサッカーなんだろうなと納得した。
▼最近相互リンクした汁爺さんのところでずいぶん好意的に取り上げていただいたおかげか、ここのところ不思議なほどアクセスが増えている。ので、100000HIT(多分7月中くらい?)に向けて、カウンターの桁数を1つ上げた。なんか感無量。
●鮭のちゃんちゃん焼き/小松菜のおひたし/キュウリの一本漬け/レバーと砂肝の串焼き/豆腐の吸い物
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6/12(Wed)
▼昨日、出来心でドメインを取ってしまった。いや、これからまた引越しを何度かすることになった場合、相互リンクの方などにもご迷惑をおかけすることが少なくなり、私の手間も省けるだろうということと、まあ思いのほか安かったというのが理由。転送確認をし、またドメイン管理者情報をレジストラに代理表示してもらいトップページで告知となった。とはいえ、今借りているサーバースペースがサブドメインサービスなので、トップページへの転送をしているに過ぎない状態だから、素人の自己満足といわれればその通り。夏の契約切れにかけて、借り換え先をどこにしようか真剣に悩み中。費用を押さえて今までどおりのサブドメインか、それとも倍くらいになる(それでもたいした出費ではないのだが)ドメイン活用できるプランにするか。両者の違いは900円程度なのだが、その程度で悩んでしまうのが主婦感覚の悲しさというべきか。
▼昼過ぎ、ネットニュースでナンシー関さんの訃報を知る。突然具合が悪くなってそのまま他界されたそうだが、唐突で早すぎる死に呆然。もう新刊も出なければ、雑誌のコラムも見れない。そして大好きな記憶スケッチアカデミーも(あの企画、ナンシー関以外のツッコミだったらアレほどの面白さは絶対に無理だと思う)。TVなどに露出する有名人に対して抱く、今ひとつ言葉にならない、しかし脳裡にまとわり着くモヤモヤした思いを、あれほどズバッと言語化してくれた人はいなかった。この人が死んで、TV批評というジャンルは一歩も二歩も引いてしまうような気がしてならないのだ。批評や毒エッセイはともかく、唯一無二の「消しゴム版画」というジャンルは確実に今終焉を迎えた。それにしたってナンシー関よ、いくらなんでもダメだろう。あんたがさんざんネタにした森繁久弥より早く死んでは…
▼私は見なかったのだが、午後のワイドショーでも取り上げた局があったらしい。しかしコメンテーターが「太ってましたから」「あの体格では」と故人に対して失礼すぎるコメントが目立ったそうだ。罰当たりな…考えてみれば、TV業界でナンシー関のことをよく思っている人はまずいないだろうからな〜…しかし、ナンシー関はタレントではない。モノカキだ。そしてその書き口はあくまで「男性でも女性でもない」、無性的なモノカキだった。彼女を貶めようとする時に「デブ」という言葉しか出てこないのは、ある意味モノカキとしては「勝利」ではないかと思う。安らかに。
▼夕食を作って相方を待つ間、ふとネットサーフィン中にナンビョーさんちのチャットに行く。まさかこんなハンパな時間に誰もいないだろうと思ったら、3人もチャット中だった。しかも、家主のナンビョーさんに加え、ソルボンヌK子先生がいる。初めてのチャットよりも緊張して入室。星占いの話などして、「ふたご座は人に借金して苦労するタイプ」と言われる。…うーむ、人に貸すほどの金などないのだが…しかし、家の中で多少あるので、当たっている。要するに「人からの頼みごとを断れない性格」なんだそうだ。当たっている。ついでに「人から持ちかけられたことを安受けあいするのに、結局どれもできずに破綻する」ような経験が数多くあるのだが、コレも結局根っこは一緒なのだろうと思っている。唐沢俊一先生もふたご座なのだそうな。ちょっと嬉しい。話しているうちに、いぼんぬさんや他の常連さんも混ざってきて、結構賑やかなチャットになった。8時半頃相方が帰ってきたし、他の方々も落ちたので私も退室した。
▼私がチャットを毎日のようにしていた頃(2〜3年前くらい)は、まだ常時接続はケーブルと、一部の都市部でフレッツISDNがあったくらいで、まだまだテレホ全盛だった。11時に始まって1時や2時に自然解散というのが普通だった(常時接続できる人が早くに入室しても結局誰も来てないので、勢い深夜になってしまうのだ)。ナンビョーさんのお客に比較的家庭人(しかも子持ち)が多いのもそうかもしれないが、常時接続時代のチャットは、最早時間帯を選ばないのだとあらためて思う。
▼相方と、「次の黄門様は誰がなるか?」と話す。相方が候補に挙げるのは「蟹江敬三(どっちかというと、そんなつもりもないのに世直しに結果的に手を貸してしまうニセ黄門向きでは)」「大泉滉(そんなサルバドール・ダリみたいな黄門は…)」など。私はケーシー高峰はどうかなと思っているのだが…毎回一つは医学ウンチク入りで、おぎんに助けてもらっては「グラッチェ、グラッチェ」…もちろん真面目に考えているはずはないのであって。
▼チラベルトの重厚すぎる顔、先日「眠狂四郎」に出ていたインチキ中国人役の若山富三郎にちょっと似ていると思った。それに仁王かなんかを足して2で割った感じ。
▼サッカーネタといえば、むちんさんから「写真、なんだか凄いです」と教えてもらったのがコレ。上がそう見えると下も限りなくやばく見えてくるなあ。ディープなシチュエーションに。
●鶏の照り焼き線キャベツ添え/なめこおろし/春雨とキュウリとツナの中華風サラダ/ジャガイモとたまねぎの味噌汁/キュウリ漬け
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6/11(Tue)
▼朝のニュース系番組、2晩明けても日本サッカー日本サッカーで浮かれまくり。嬉しいのは同じだが、引っ張りすぎ。正直飽きた。ちゃんと報道伝達すべきものが他にも色々あるはずなのに。そうでなくても国会の連中が、このドサクサにまぎれてまたぞろトンデモないことばかり言っているのだから。国民が浮かれたすきにスイっとさまざまな悪法を通したがっている連中がたくさんいるのに…と思う。あ、でも野口五郎と三井ゆりの子供なんかはどーでもいいから。
▼昨日「キックオフ2002」の事を書いたら、早速「レベル70勇者」1031さんからメールが来て、「『死霊の盆踊り』の2時間には友人と共に突っ込みながら耐えた僕ですが、アレばっかりはムリでした」と当時の苦しい心境を語ってくれたのだった。まあコレこのように、「つけてるだけで罰ゲーム」の威力を持つアニメである。終わる前にその目で確かめられたい。
▼半睡半醒なお昼前にむちんさんから電話が来る。本当は私の方からかけようと思っていたのだがすまないことをした。1時間あまり、サッカーのことやさまざまなネット上のことをいつものように話す。ネットでちょっと納得いかない文章を読んだ後だったのだが、そのことについてもむちんさんと語り合って気分スキーリ。共に、先週参加できなかったもやしオフについて羨ましがる。
▼相方の職場帰りに、「ヤングチャンピオン」を買ってきてもらい、また「バキ セックス編」を読む。2回目ともなると多少慣れたが、やっぱりコイツら変すぎ。感じすぎ。汁気多すぎ。でもまあ、十代童貞くんの脳内の様子としてはリアルなのかもしれない。知らんけど。総合的に、バキかなり押され気味。最終的にバキの方が妊娠してしまいそうな心配すら抱かせてしまうほど押され気味。
▼ニュースステーションにChar出演。あの曲がCharの曲だというのは、言われてみると彼の曲以外の何者でもないのだが、初めて知る。相変わらずカッコイイが、やはり老けた。段々「トロピカルな次元大介」みたいな雰囲気を醸し出している。それはそれでかっこいいけれど。思えば小学校入学間もない私は、クラスで一人、「熱視線」「闘牛士」時代のチャー(当時カタカナ表記)にイカれまくっていたものだ。マセガキだったなー。
●きのこポテトチーズ入りオムレツ/かぶとニンジンの温野菜入りサラダ/卵豆腐/ウナギの太巻き/ねぎと麩の味噌汁/山くらげの炒り煮
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6/10(Mon)
▼相方が代休なのでゆっくり起きる。実に20日以上の完全休養日だ。午前中に少しタラタラ過ごし、11時頃に車で家を出る。ドライブがてら、戸沢村古口のイタリア料理店・「Lo Stivale」へ。ここは昨年の新庄勤務の際毎日通っていたのだが、通る時間は中途半端だし一人では入りづらいしで、興味はあるが入れずじまいになっていた店だった(雪のある間も遠出しづらいし)。店はこじんまりしていて清潔感があっていい感じ。窓から見える田んぼや山の風景が和む。単品のほかコース設定が色々あって嬉しく迷うが、お腹もすいていたので、前菜+パスタorピザ+主菜+デザート+紅茶orエスプレッソで2500円というコースにする。オーダーは
相方
・水ダコとイシダイのカルパッチョ
・たけのことベーコンのスパゲティ
・庄内豚のミラノ風カツレツ
・チョコレートケーキ
・エスプレッソ私
・前菜盛り合わせ
・アンチョビとオリーブとミニトマトのピザ
・牛肉のトマト煮コショウ風味
・ココナッツブラマンジェ
・エスプレッソ
各単品はメニューでは1000円近くしていたのでかなりお得。一皿一皿はやや量は少なめ(コースだからかな?)に感じたが、どれも美味しくて十分満腹になった。特に、地物の新鮮なたけのこ(先の柔らかい部分)と、オリーブオイルとハーブ、チーズの風味があんなに合うとは!前菜盛り合わせは色々載っていてお得だったし、釜焼きの薄焼きピザも感動。アンチョビーもオリーブも大好きなので、この具のチョイスがまた嬉しい。主菜もいい風味だったし、デザートも甘すぎず繊細な味。これで2500円は絶対お得。帰りにチラシをいただいたら、サイトのURLもあったので早速覗く。まだお料理の写真があまり載っていないのはちょっと残念かも。とらんすぱらんといい、今日のこの店といい、ちょっと足を伸ばせば田舎なりに十分いい仕事をしてくれるお店があるというのはとても嬉しく、頼もしいことだ。時々通って応援したいと思う。
▼買い物をして帰宅し、平日のヌルい昼間の番組を一緒に見れる喜びを噛み締める。久々に二人で夕食を作り、義父と3人で食べ、ポルトガル×ポーランド戦を見る。昨夜の一件もあってやけにポルトガルびいきな私に、相方、「好き嫌いは別にして、アジア勢がそれなりの成績を残すことは意味がある」と。まあアレだ、要するにいい成績を残さないと、いつまでたってもアジア出場枠のコマ数が増えないということは分かっているんだが。それにしても、かの国のサポーターのほうがよほど威圧的だと思うが…まあ、盛り上がるのはイイことだと納得するか。スタジアムの横断幕「天下統一」って凄いな。もっと他に統一をめざしてたものがあったような気もすr(以下略)。それにしても、あのスピードスケートパフォーマンスはな〜。粘着というか、「お前ら秘密キャンプでそれ練習してたのか」というべきか。
▼以前バードチーフさんの日記で「死ぬほどヘタレ」と称されていた「キックオフ2002」を、戯れに見る。これ、日韓共同制作のアニメなのだが、いきなり主題歌がハングルで、本編でまで、妙にハンパなアニメ絵のみなさんがニダニダ言ってるので「ナニ?」と思って手元を見たら、それまで見ていた野球中継で副音声にしたままだった。ああビックリした。さすが日韓共同制作。でも面白いのでそのまま音声多重にしてみた。舞台はイタリアらしいのだが、ラテン系もドイツ人もひたすらニダニダ言っている。なんか面白い。しかし動きはこれでもかというほどモッサリしている。絵柄もハンパだし、サッカーアニメでこれほどスピード感がない…というかナメクジ並みに「のた〜」としているのに生理的に耐えられず、8分そこそこで中止。これを10分見続けたという1031さんは真の勇者だ。それにしてもこのタイトルで「なーんだ、Jリーガーになってなお『由美ちゃん』『太陽くん』じゃないんだ」という落胆の仕方をした人間、6千人くらいはいそうな気がする。想像通りの内容でも、5分ともたないに違いないが。
●モヤシ・ニンニク芽・ニンジン・ピーマン入りプルコギ/キュウリ漬け/キュウリとワカメの酢の物/ポテトサラダ/カブの味噌汁/天口の味噌漬け焼き
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6/9(Sun)
▼いつもの時間に起き、ハリケンジャーを見てダラダラと過ごす。前半の山場に差し掛かったストーリーで、来週が休みというのがなんとも残念。同じ誕生日のハリケンレッド役・塩谷瞬くんに、心の中でお祝いを言ったりしてみる。先日のQ太郎さんの歌声を思い出し、何となくどれみどっか〜んを見てみる。
▼相方、ようやくのご帰還。夕食を食べて日本−ロシア戦をTV観戦。一億総サポーターであろうこの状況で「知らない人が見たら、宮本のマスクはラバーフェチのソレに見えたりしないだろうか」と口走ってしまう私がいる。それでもやはり手に汗握って見ている。稲本のシュートはオフサイドぎりぎりだったが、ノーホイッスルでホッとする。何はともあれ初勝利。やるからには勝ったほうがいい。良かった良かった。
▼ハーフタイムCMの間、時折裏番組の「衝撃映像」を見たりしていたのだが、2分毎に「この映像は放送できるギリギリです!」というテロップが出てきて、「必死だな〜」と思う。まあどこの局も、この裏とあっては正直ヤケッパチのようなプログラムではあった。
▼勝利の瞬間から数時間経ってニュースサイトを見てみると、「逆上したロシア人、暴徒と化してモスクワで大暴れ、邦人襲う」だの「結局一番バカ騒ぎしたのは日本人」などのトホホというか笑えないニュースが早速連なっていた。興奮する気持ちは分かるが、生活してる人に迷惑をかけたり、他人のものを壊すのはなあ。もっとも、サッカーという競技だけでなく、文化としてのサッカーを受け入れるということは、「興奮したサポーターのどアホウ化」もまた「しょーがねーなー、試合後だもんな」と受容できる精神的土壌をもヨーロッパ諸国に習わなければいけないのかもしれない。個人的にそこまでは付き合えないのだが。仕事などの事情でロシア在住の日本人はいい迷惑なんじゃないだろうか。
▼と思っていたら、韓国で「日本のシュートは絶対にオフサイドで不正、ホームの大声援で審判を威嚇した」という報道。んもう本当にかの国の方々ったら。ヤフーコリアの掲示板では「韓国の勝敗はどうでも、日本にだけは負けて欲しい」と豪語する連中も多いし。何でそこまでネガティブになれるかなー。国際スポーツ大会があるたびに、そんなつもりはないのに段々彼の国が嫌いになってくる。
▼で、オフサイド云々について。確かに稲本自身も「オフサイドかな?と思ってたので、ダメモトで思い切り打った」という発言をしていた。うちで観戦してる時も、「オフサイドでは?」と数秒喜びの反応を差し控えていた。オフサイド規定については近年若干の改定が加えられたのだが
<定義>
ある競技者がボールより相手ゴールラインに近い場所で、その競技者の前(相手ゴールライン側)に相手競技者が2人以上いない場合にこの競技者のいる場所をオフサイドポジションと呼びます。このポジションはセンターラインより相手エンドにおいてのみ発生します。オフサイドポジションにいること自体は違反ではありません。さらに、競技者が後方から2人目の相手競技者と並んでいるときや、後方の2人とその競技者3人が並んでいる場合はオフサイドポジションとは言いません。 (注:この場合の「2人」にはゴールキーパーが含まれる)。
で、違反についての規定は
ボールが味方から蹴られた(パスを出された)瞬間にオフサイドポジションにいた競技者が積極的にプレイに関与した場合や、そのパスに対してプレーに加わった場合や、ボールにからんだ相手競技者に対して干渉した場合、またその位置にいたことによって利益を得た場合に主審の判断により罰せられます。
となる。(以上、緑字のルール関連記述はhttp://www.soccerkisoku.com/soccer-rules-7.htmlより引用)
以上の規定に照らし合わせて、その瞬間の映像(ネットで拾ってきたものではあるのだが)を見てみる。
上で引用したとおり、オフサイドか否かが判断されるのは、ボールを受け取った瞬間ではなく、稲本にパスが出された瞬間となるので、そのときの画像である。
(大きくて恐縮なのですが、あえて再加工はしていません)
というわけで、「ギリギリオフサイドではない」。確かに場所的に微妙で、ジャッジによってはオフサイドを取られても不思議ではないが、審判は笛を吹かなかった。サッカーの試合では結局ソレが全てとなるわけで…少なくともそんな声高らかに一方的に報道する姿勢には疑問を感じた。ただそれだけの話ではあるのだが。一方、共催国として勝利を祝うような報道もあったのだが、あまりのネガティブっぷりに正直腹が立った部分もあったので貼ってみた。まあ何と言うか、「大道寺零はアメリカとポルトガルを応援しています」、という心境。
▼疲労からようやく解放された相方は早寝。気晴らしにまたナンビョーさんのチャットに行ってみる。今夜は大盛況の模様で、色々楽しく話をする。社会人が多いチャットとあって、客の引ける時間も早め。いぼんぬさんも少し残って付き合ってくださったのだが、まあ何だその、「(夜の)大人の事情」で退出なさった。残ったいぬさん・どっきーさんと3人で語っていると、3人とも時間差、官民の差はあれど教育業界に身を置いていたことがお互い判明。なぜか深夜に、「ゆとり教育とその弊害」「教育行政の自己矛盾」などについて熱く語ってしまった。不思議なチャット。それだけ多士済々の方々が集まる場所ということなのだろう。
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6/8(Sat)
▼日記を書きつつ、「菅田俊=寿司屋っぽい」説の参考になるかと、ZX時代の菅田俊の画像を探してみた。結局なかったのだが、検索しながら現在の写真とプロフィールは手に入れた。現在は太田プロに所属しているらしい。今や「自分の店を構えた一人前の寿司屋」風の貫禄を身につけた彼のプロフィールはこちら。状況劇場を経て東京乾電池か。ふーん。それはそうとして、彼もまた村上弘明同様、仮面ライダー主演の過去をものの見事になかったことにしている事実を知る。役者として、「特撮ヒーロー時代のイメージを引きずる」のがデメリットになる場合があることも分かるが、こういうのを見ると「潔くないなー」と思ってしまう。芸暦は大事にしなければいけないのではないかと思うのだが。それ以前に認知度が低い「ZX」、別にイメージの引きずりようもないんじゃないかと…
▼大体、こういう人に限って製作当時のインタビューなどでは「光栄です」「記念すべき役です」「全身全霊を傾けます」とか殊勝なコメントを寄せていてこれだもんなー。40・50になってもバラエティ番組で変身ポーズさせられるのもイヤだろうけども、見ていて気分良くはない。
▼太田プロには石ノ森御大のご子息、小野寺丈氏も所属していたので、ついでにプロフィールを見ていた。コメントに
特技:太めの割に体が動くこと
自己PR:歌って踊れるブタ。 (原文ママ)
とあり、全体的に妙な自虐感が漂っているのがちょいと泣ける。それにしても育てば育つほど親父さんソックリ。晩年は是非チリチリパーマをかけて欲しいものだ。ちなみに3サイズはB100 W90 H95。ストンとしてますな。
▼今夜も一人なので、ナちゃんねるのチャットに行ったり、ナンビョーさんちのチャットに行ったり。ナンビョーさんのところでは、いぼんぬさんとカーター卿さんと共に、短いながらも妙に特濃な話になってしまった。あそこのサイトのメンツは本当に濃くていらっしゃる。
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6/7(Fri)
▼左の絵は、先日やぎつまさんちのお絵かきBBSで板汚しさせていただいたもの。マウス絵にもようやく慣れてきた今日この頃。お題は「竜神沼の少女」。なんとなく貼ってみただけ。
▼そんなわけで、午前1時半にまた年をとった。もはやめでたいとも言えぬお年頃なので、本当は今年の6月の日記は、期日を特定せずにサラッと流すつもりだった。のだが、昨日ママンがナイスボケをかましてくれて、ネタにせずにはいられなかったもので結局書く羽目になってしまった。孤独な誕生日(だいたいこの時期は県高校総体が重なるので毎年覚悟完了だけど)掲示板でたくさんの方にお祝いの言葉を頂くとやはり嬉しいものだ。ありがとうございます。
▼折りしも今日は仙台でビアガーデンオフがある日。本当は参加したかったのだが、さすがに毎週仙台に出かけるわけにも行かず涙を飲んで諦めたのだった。このオフ会は去年も開催されたのだが、そのときに関ステレ夫さんが肉そっちのけでモヤシを焼きまくり食いまくり、その情念あふれるモヤシっぷりにより強い印象を残したことで、「ビアガーデンオフ」よりも「モヤシオフ」の名で呼ばれることになったのだった。で、先日むちんさんとそのオフについて話したり、にぼしさんの掲示板に「私は残念ながら参加できないのですが、せめて夕食にモヤシメニューを入れて、それを食べながら皆さんを慕うことにいたします」と書いたりしたのだった。ソレを踏まえてむちんさんが
6月7日は『もやし記念日』、おめでとうございます!
ビヤガーデンや家庭で、もやしとビールで大道寺さんの誕生日をお祝いする日です。
と書いてくださったりしたので、後には
・じゃあ私もモヤシ買って、山形の方を向いて食べます
果ては
・30円あげますからモヤシ買って食べてね
等の書き込みが続き、何だかすっかり私が「モヤシラバー」ということになってしまった不思議。
▼どっきーさんからCDが届く。一人ぼっちの誕生日に届いた思いがけないプレゼントに心が温まる。一通り聞いて、「♪バトラー、バトラー、ポリスメ〜ン」の歌が頭から離れなくなる。ありがとうどっきーさん。
▼そのどっきーさんが、同日生まれの有名人をネットで調べてくれたので、私も調べてみる。→結果
大物はゴーギャン、プリンス。個人的には清水マリ、荒木飛路彦あたりが嬉しい。以前から知っていた手塚理美、岸辺シローあたりのしょっぱさが光る。アップデートな所では、ハリケンレッドの塩谷瞬も同日(&同干支)だ。
▼ついでに相方の誕生日でも調べてみた。ジェームス一世。いきなり王族かよ!その下もパスカル、青木昆陽、ゲーリッグ、アウンサン・スーチー女史と続き、完全敗北(勝ち負けの問題か?)。また今日は計量記念日でもある。計ってもらって誇れる数値とて特にないので、別に嬉しくない。「ご教訓カレンダー」で見ると
「醤油が初めてアメリカ進出」
めでたいんだかなんだかよく分からない。
▼また、ふらっかさんが調べてくれた誕生花はホワイトレースフラワー(左写真)。
ホワイトでレースでフラワー。んまーアタクシのイメージぴったりざます。
「イギリスのアン王妃が好み、『クイーン・アンズ・レース』の名を持つこの花の花言葉は「可憐な心」。
さらに激しく合致。
右の写真で見るとおり、可憐で清楚な花。
しかし記憶をたどれば、よくバラ系の花束に増量材的に入っている花。
花瓶に飾って日にちが経つと、花がポロポロ落ちてきて掃除が大変な花。
そしてふらっかさんの書き込みにはちゃんとオチがついていたのだ。
「和名:ドクゼリモドキ(毒芹擬)」
ドク。かつモドキ。
今ひとつボケにも辛口にも走れないアタイにゃぴったりの花さね(何でか口調まで違ってきている)。
いや待てよ、「モドキ」ってことは、本当は「毒じゃない」ってことか?一縷の希望をもって調べてみると、
「ドクセリモドキと言う名は、家畜がこの花を食べると中毒を起こすため。」
結局毒でちた。
お後がよろしいようで。
▼とりあえず買い物に行き、何はともあれモヤシを買う。作った夕食を、義妹も義母も遅いので義父と2人で食べる。モヤシの歯ざわりに、人の情けを噛み締める。
▼夜、大体縁もたけなわの頃を見計らってにぼしさんに電話してみる。まだ始まったばかりでにぼしさんの口調は至ってしっかりだ。乱れてないと何だか淋しいのはナゼだ。挨拶したり羨ましがりながら、参加者の方に電話を一巡していただき、お話する。店の手際がすばらしくヨロシイ(逆説的表現)とのことで、皆さんその旨をしきりに話してらっしゃる。2次会のカラオケ中にも電話を頂く。すごく楽しそうだ。茉莉さんとお話するが、カラオケの音であまりまともにお話できなかった。ちょっと寝転んだはずがマジ寝する。
●豚レバー・豚タンとモヤシとニラの炒め物/いかそうめん/イカゲソの唐揚げ/寄せ豆腐/アサリの潮汁
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6/6(Thu)
▼珍しく「寝ても寝ても眠」くもなく、朝気分もよく起きたので、今日は昼寝無しにトライ。…やればできるじゃないか(幼稚園児以下か私は)。
▼先日紹介した世界史板の「三村風にツッコむスレ」が、なんかいつの間にか爆笑問題風に突っ込むスレになっていたりしたのだが、まあ面白いからいいか。世界史とか日本史ネタは彼らの本来のテリトリーの一つだから妙に収まりがいい。
▼祖母の入浴サービスが終わるのを見届けて買い物に行く。食料品のついでにやまやへ。愛用のやまやオリジナルクラブソーダを1ダース購入。とにかく安いし(350ml1缶48円)、瓶でなくアルミ缶なので後始末が簡単(最近アルミ缶は全て買い物に行くついでに生協のリサイクルボックスに入れてくるので、めっきりゴミが減ったのだ)なのがいい。もちろん焼酎を割ったりするのにも使うのだが、清涼飲料水として飲むのにハマっている。甘味が一切なく、炭酸の強刺激が直に来る感じで、「味気ない」と思われる向きも多いと思うが、甘味がないおかげで口の中がスッキリするし、カロリーは0だしで安心なのだ。スペインに行ったとき、炭酸入りミネラルウォーター(いわゆる「ペリエ」など。スペインでは「アクア・コン・ガス」と言う)にハマった影響が強い。で、ペリエは美味いが高いのでもっぱらクラブソーダでスッキリしているのだった。やまやではトマト缶やパスタ、スパイス、ジュースや紅茶なども安いし、輸入食材を冷やかすのも楽しい。ミューズリーのシリアルで、グラノーラタイプがあったので試しに購入してみる。なんたって100円だ。安い。
▼明日の誕生日に不在になる相方が、気を利かせて大きなシフォンケーキを買ってきてくれた。彼とは誕生月が同じなので、その時一緒にゆっくりお祝いをしようと思っていたので不意を突かれて嬉しい。なんだか妙に気が利いていて、これも調教の賜物嬉しくもあり照れくさくもあり。夕食の後、切り分けて家族みんなで食べる。
▼夕食後、私宛の宅急便が届く。しかし宅急便のお兄さん、「●●(旧姓)零さんはこちらでよろしいんでしょうか〜」……なぜ旧姓?義母が受け取ってくれたソレを見ると、母からのプレゼントだった。
30ウン歳になっても娘は娘。
そのことはよく分かったから。
結婚して4年以上も経つ娘の宛名、旧姓で書き間違えないで下さいママン。
▼実家の母は非常にしっかりした性格で、頭の回転が良くて正義感が強い。躾も厳しかった方だと思う。63歳の今でも現役バリバリでカッコよく仕事をしている。憧れる反面、「ちゃらんぽらんな自分はああはなれないな」と諦め半ば。若い頃は「お母さんのようにご立派には生きられない」と対立したこともあった。そんなママンがさりげなく放ったビッグ粗忽。やはり私の母だということか。しかしなんだか、30数年親子やって来て、ここに至って母と言う人間の奥行きの深さ、底知れなさが急に測定不可能なほど深まってしまった。やっぱりこの人にはかなわない。…なんだ、結論は前と変わらないのか。
▼ちなみにプレゼントの内容はジャスコの商品券。田舎生活で、衣生活のジャスコ依存度が高くなり、また慢性ビンボーな私にはとても助かる。夏の法事でブラックフォーマルを買わなければならないのだが、その足しにでもしようか。
▼フランス対ウルグアイを見ていたが、まさかW杯であれほど殺気立ったゲームを見ることができるとは思わなかった。途中から殺るか殺られるかのガチンコサッカー。まるで「しもさか保がサッカー漫画描いたらこうなるんじゃないか」と思わせるほどの蛮勇っぷり。全員土佐丸高校状態と言っても過言ではない有様で、色とりどりのカードが飛び交うのだった。サッカーの反則基準と言うのはどうしても分かりづらいものなのだが、その点、元審判(サッカー部顧問時代に強制的に取得したもの。一年更新なので現在は無資格だが)の相方に解説してもらえるのは助かる。
▼ひろゆき対DHCの公判はまだほんの前哨戦といった感じだったらしい。しかしこの裁判経過を読むと萎えるなあ…まあそれ以上にDHCが萎えてくれれば御の字と言うことか。
●豚肉と緑黄色野菜の辛味炒め/なめことタモギ茸のなめたけ煮/えご刺身/ソラマメの塩茹で/寄せ豆腐/かき玉汁
#「ピューと吹く!ジャガー」3 うすた京介/「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」 安彦良和
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6/5(Wed)
▼今日の朝刊はかなり凄い眺めだった。先日の協和某の無許可香料に関連したもので、その香料を使用していた食品会社がのきなみ回収告知とお詫びの広告を掲載したからだ。数ページにわたって、下半分が各企業の告知広告で埋められた。何しろ雪印の件に始まってアチコチで気まずい事実が露見し続けている今、できるだけ迅速に、良心的な対応をしないと会社自体がヤバくなることが痛いほど分かったのだから、遅れをとってはいられないわけだろう。「他社製品を原料として使用する上での吟味が足りなかった」として責める事はたやすいが、すくなくともこうした法律的「善意」の(つまり「そうとは全然知らずに信用して使っていた」という意味合いでの)企業についてはある程度寛容でもいいんじゃないかというのが私の個人的意見。
▼企業の実態にメスが入りやすくなり、消費者が「口にしているものが安全かどうか」を追求する権利があるのは当然のことなのだが、「クレーム=金になる」と言うことに味を占めた悪意ある輩も多い。ぶっちゃけ、今やクレームというのはヤクザやらチャイニーズマフィアやらのドル箱資金源なのだ。通常では考えられないような、しかし説明書きにはないような行為をして、地方のささやかな食品会社に言いがかりをつけて(例えば「うどんを1時間煮ていたら溶けた」など)示談金の名で金をせしめる連中が実際に多くいる(企業の方も、そうしたクレーマー保険的な損保に加入して対抗していることが多いのだけどね)。調理上の注意などを事細かく書けばいいのだろうけれど、パッケージのスペースには限界があるし、隙間を突くのは如何様にも出来てしまうからどうにも分が悪いのだ。ごく近い知り合いから実際にそうした話を聞くに付け、何でもかんでも鬼の首を取ったようにクレームをつける風潮は、こういった社会のダニを肥え太らせるだけだとも思ってしまうのだ(もちろん、有害なものを製造販売するのは論外)。
▼企業のクレームと言えば、先だってより2chの管理人・ひろゆき氏とすったもんだを繰り広げていたDHCが、今度は名誉毀損の損害賠償金として6億円を請求すると言う事件が話題になっている。名誉毀損の賠償金としては、6億円と言う金額はおよそ馴染まないものだ。しかし弁護士を依頼する際の着手金等が合計「金額の6%」という基準があるため、最低でも3000万円の費用がかかってしまう。この時点でまあ、嫌がらせ以外の何ものでもないわけだ。事の経緯はソレ専用スレッドに詳しいのだが、2chでのDHC製品の悪評及び内部事情を暴露するような書き込みに対する削除要求が拒絶されたことから事がここまでこじれたらしい。後者はともかくとして、「DHCがダメだった」というのは、多くが実際に使ってみた人の感想であり、それを強制的に削除せよと言うのは明らかに間違っている。当初は「副作用はない」というようなことまで明言していた。化粧品である以上、どんな商品でも「合う」「合わない」があるのは当然なのに「私には合わなかった」という書き込みまでも「故意に悪評を立てようとした」と排除するのは筋違い(大体、DHCで合わなかった書き込みは、化粧品口コミサイトの代表格「@コスメ」にも千単位であるのだがこちらはスルーらしい)。またここは、サプリメントの一製品に「枯葉剤にも使用されていた危険な酸化防止剤を使用」していて、回収は行ったものの、回収告知も謝罪もハンパなものだった(DHCのサイトにもそのことは一言もない)。企業としての良心が一かけらも見えないどころか、露骨に「企業が個人の言論を金で脅して封殺」以外の何者でもない。ひろゆき氏は弁護士を立てずに裁判に臨むらしいが、どうなるか…
▼多分、金額の問題ではない。1円でも払ってしまったら判例が出来てしまい、じわじわと、または一気に匿名掲示板での率直な発言やネットでの口コミというものが死にゆくのだろう。
▼最近、寝ても寝ても眠い。長い昼寝もイカンだろうと思い、昨日はきちんと夜早くに寝たのだが、結局やらかしてしまった。何だかなー。
●ナスとちくわとげその天ぷら/イカの煮付け/茄子漬/笹かま/ジャガイモと玉ねぎの味噌汁
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6/4(Tue)
▼むちんさんに電話して、昨日のオフの首尾など聞く。YO7さん、水天堂さんの参加もあって、仙台オフは成功に終わることが出来たらしい。彼女は事前よりかなり心を砕いていたこのオフ、良い結果に終われて何よりだと思う。聞けば昨日はボウリング大会だったらしく、しきりに「筋肉痛で」と笑っていた。お疲れ様。
▼昨日のオフ昼食はなんと「はんだや」に行ったらしい。はんだやの店内名物は、レジや壁などに鎮座まします「貸借は友を失う ゲーテ」という貼り紙。つまり、ああいった安飯屋では恒常的に「金欠」のお客さんが多い。だから「悪いけど今日の分貸してくれ」なんていう展開が多い。ソレがきっかけで友人関係が気まずくなったりしないようにというはんだや店主の配慮なのだ。はんだやに足を踏み入れたものが必ず受ける笑いと人情の洗礼だったりする。行った店ではそれが伝票にプリントしてあったらしく、たけちゃんがそれをたいそう欲しがったという話など聞く。
▼先日の防衛庁情報請求者リスト問題について、自民党では「怪しい人は調べるのが当然」というステキすぎる擁護の声が出たとか。何だか全体にすごいことになっているな自民党。官房長官を筆頭に、「少しは取り繕わないと」という気持ちが全然ないのね。分かりやすくていいんだけど、それでもここに投票する人間は次の選挙でも多いんだろうな。隠蔽しようとしてコソコソするのも卑怯だが、取り繕うという意識すらなくなっているのは、感性的にかなりヤバい所まで来ていると思うのだが。
▼何がどうという訳ではなく、睡眠時間も足りているはずなのに眠いようでだるいようで、今ひとつスッキリしない体調と頭の中。日がなダラダラしつつ、夜におかぴーさんからいただいた天然石でターコイズのネックレスを作る。途中でブレスレットに妥協しようかと思いながら、首に当ててみたらやはりネックレスの方がいいようなので、エスニックなイメージに合わせて皮ひもで仕立ててみたらとても自分の好きな感じに仕上がったので気に入っている。
▼アクセサリーの基本パーツが分かってくると、市販品の構造も把握できるようになる。これまでは壊れたら泣く泣くお蔵入りだったものが、十分修理可能だと言うことが分かった。また、婦人服だとよくブラウスなどに付属のネックレスなどがついていることがあるのだが、必ずしも自分の趣味に合うものばかりではない。そういう時に、「バラせば他の作品用に流用できる」という可能性が見えてくると、やにわに100円均一の商品なども視野に入ってくる。この感覚、やはりプラモで他キットのパーツを流用する感覚に似ている。今こそ「イデオンとGMの首を挿げ替えて遊んだ(←低レベルな上にやってること微妙)」経験が生きるときか。相変わらずクソガキテイストが抜けないビーズライフなんである。
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6/3(Mon)
▼オフの楽しさを噛み締めつつ、連日の寝不足を解消すべく休養。大阪勢は今日YO7さん、むちんさんと会い、仙台を離れる予定。首尾が気になるものの、電話もしないままになってしまった。
▼疲れのせいだとは言え、昨日の相方のあまりの無愛想さに一日中ちょい鬱だったことも低活性の原因だった。帰宅後もむくれる予定だったが、相方が「今週の誕生日に家にいられないから」とプレゼントの口紅を買ってきてくれた。………ズルいなー。これじゃ引き続き怒れなくなってしまった。ついでにデジカメもねだれなくなってしまった(←自分で買えよ)。今日は比較的(WCの合間を縫って)構ってもらえたので、まあいつものごとくなし崩しに和解する。まーいっか。意地張ってても疲れるだけだし、平和が一番。
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6/2(Sun)
▼言うまでもないことだが、Q太郎家の日曜の朝は7:30に始まる。今日は定時前に目がさめたので、ちゃんと起きてご挨拶。ハリケンジャーと龍騎を見る。昨日見たシャンゼリオンの彼、打って変わってシリアスな演技。かなり普通の演技で感心するやらつまらないやら。後でQ太郎さんのパソコンで公式サイトを見せていただいたところ、シャンゼリオンの彼が彼なら、中のスーツアクターもシャンゼリオン、ついでに監督もシャンゼリオンという、親の因果が子に報い状態だったようだ。スーツアクターまでビシッとチェックするあたりが、さすが特撮者の朝と感心。ちなみに彼の着ていた金運が開けそうなヘビ皮ジャケットは「自前」とのこと。狙いはよく分からないが、とにかく凄いセンスだ。
▼自家製パン、挽きたてのコーヒー、新鮮野菜のサラダ、そしてあんもさん手作りのイチゴジャムで幸せな朝食。ああなんてスイートなんでしょう。満足。
「Q太郎さんは、こんなステキ朝食を毎日食べられるんですね。いいですねえ」と余計な一言を言ったら、
Q「ううん、普段は全然ですよ」
あんも「じゃあ作ったら食べるの?」……ちょっとバトルテーマのイントロが流れてきそうな雰囲気になったので適当に話題をそらす。あ、アスパラベーコン巻きも美味かったっす。
▼11時過ぎに水天堂さんが再来。とりあえず昼食を食べに移動する。お気に入りの広島風お好み焼き屋「ねぎぼーず」が茂庭方面に移転(支店か?未確認)したということで、Q太郎さんの車でそちらへ。久々に広島風を賞味して満足。食べながら茉莉さんが「折角だから他の人にも声をかけよう!」と携帯を取り出す。
▼まずはにぼしさん。しかし繋がらず。
「なんや、ウチらからや思てシカトしとるんとちゃうか!」
「奥様の手前出られないんじゃないですか?」
「そんじゃ家まで迎えに行ったれ」
「街の名前までは知ってますが、詳しい住所誰も分からないですよ」
「住所不明でも、車は分かる。ズバット号(注:にぼしさんの愛車。プチブルの証・赤いベンツ)や!ズバット号を探すんや!」
「そうかッ!その手があったかっ!」
まあ、実行には移さなかったけれども。
▼関ステレ夫さんへ。現在所用で定義山にいるとのこと。少し電話口でお話して、先日の公演にうかがえなかったお詫びや、再開の約束を交わす。
▼そしてNINさんへ。茉莉さん、NINさん召還となると目の色が俄然変わる。
「あ、もしもし〜?ア・タ・シ(注:茉莉さんが男友達に電話をかける際のしょっぱなは大体コレのようだ)。
今何してるん?ヒマですよね!(注:いきなりそれですか)
行くところもないですよね(注:ヒドくないですか)!
あのー、今ですねえ、大道寺さんが来てはって、Q太郎君たちと一緒にご飯食べてたところなんです。
それでー、これからNINさんのおうちに行って遊ぼうって事に決まってー(注:決まってません)。
え?汚い?そんなん、全然平気ですよー。じゃあですねえ、近くまでお迎えに参りますから。ええ、いつものコンビニで、あと20分くらいで着きます。
はーい、じゃあよろしくー………
………(電話を切ってみんなの方を向きサムズアップ)NINさん、OKだそうです〜★」
全員「ええええええ?(ナゼそれでOK?)」
NINさん、調教されてる、調教されてるよッッ…
▼Q太郎カーは一路NINさんち(の近く)へ。その車内で、各人の萌え体験の話になる。Q太郎さんの萌えについてみな興味津々だった(現在はとりあえずハリケンブルー萌えを確認)のだが、彼のお答えは「俺、どっちかって言うとバーニングの方の『燃え』の方が好きなんで、特に熱烈なのはないんですよー。そうだなあ…強いてあげるならタミヤのキャラクター、プラモのモ子ちゃんかなー」という意見に、「あー、ハイハイ。ありましたありました」と即座に頷く水天堂さん、渋い会話だ。ちなみに、「何ソレ」というあんも奥様はじめ他のかたがたのために一応ご紹介しておくと
まあこんな感じのキャラクターなわけです。
▼で、萌え話がエスカレートして、段々と「こんなイメクラあるかな」話へ(注:これらの話は全て水天堂Jrの前で行われています。)。
「松本零士キャラで、メーテルプレイなんてどうかしら。最初は風呂嫌いのお客が一緒にメーテルと風呂に入らされるところから始まるわけですよ」
「時間が迫ると、車掌さんが『停車時間はあと5分です』とか言いに来るんですね」
「ローションやらオプションアイテムやらを持ってきてもらったらメーテルは『ありがとう、クレアさん』。」
「『鉄郎、旅を終えるか、延長するか…あなたがお決めなさい』とか言うんですね」
さらに話がヒートアップし、
「そういうイメクラで女性相手のところってあるんですかね」
「さあ〜。ありそうな気もします。」
すると茉莉さんが
「ワシ、五右衛門プレイやったらイイなあ」
「え〜、『つまらんものを斬ってしまった』って言われるじゃないんですか。」
「イヤそうじゃなくて、服をバラバラに切り刻まれるの、イイじゃないですか〜(注:くどいようですが息子さんの前です)」
「…わからんでもないですが…じゃあルパンプレイもアリですよね」とあんもさん。
「客は裸でシーツにくるまってて、窓からルパンが入ってくるんですね。」
「そうそう、シーツの中にはバネ付き巨大パンチグローブが入ってるんですよ」
「で、ルパンが空中を泳ぐように客にゆっくり飛び掛り、しかもその途中でパンツ(青と白の縦縞)を脱ぐわけです」
「そしてルパンの体よりわずかに遅れてパンツがヒラヒラと(大爆笑)」
そして私も
「私は筋金入りの次元ファンですが、プレイに関しては面白みがない上にいただけませんなー」
だって早撃ち0.3秒のガンマンじゃーなー。いくらコンバットマグナムでもなー
▼そんなバカ話をしているうちに、待ち合わせのコンビニに到着。どうしようと考えた末に、またQ太郎さんちで遊ぶことに決める。諦めの中に全てを受容した、高ステージの宗教者のような雰囲気を漂わせるNINさん。思わず「す、すいません。私が仙台に来たばっかりに」と謝ってしまうが、「…いいんですよ」とアンニュイに微笑む。茉莉さんのテンションは、NINさんが来ると決まってからウナギのぼり。その理由は「だってNINさん、大江千里メガネなんやもん。わし、大江千里萌えやし」…何度聞いてもよくわからない理由(注:因果関係を理解できないのはきっと私がいけないのだと思います)ですが、彼とお話するのは楽しいのでヨシとしましょうか(するなよ)。
▼で、結局またQ太郎さんちにもどり、水天堂山からいただいた「こだま」の変わり大福でお茶。美味しい。あとはもうこのメンツだから、「アイツんち、ビデオとか漫画一杯あるから行こうぜ」と友人の家に夏休みに遊びに押しかけた小学生状態。「シャンゼリオン」のビデオに再び爆笑しつつ(特に4話。この話は私が脚本を書いてしまったのではないかと思うほどのアホさ加減だった。トイレットペーパーの怪人と言うのも、怪人界弱そう選手権優勝筆頭候補だし)、ネットを見たり、漫画や特撮本を読んだり、さりげなくあんもさんに萌えたり(私限定)して遊ぶ。特撮のムックにも飽きて退屈する水天堂Jrに、本を読み聞かせてやる微笑ましい水天堂さん。
「うずくんだ 右腕が…この機会の腕はよほどアンタを嫌ってたらしいな!」
「いや 違うな!俺は…ライダーマンだ…!!」
ってそれ、水天堂さん、「仮面ライダーSPRITS」だし。
いやー、演技派俳優が読み聞かせる「仮面ライダーリーディング」。ええもん聞かしてもらいました。
▼さらに退屈するJr。「みっふぃーちゃんのご本が読みたいぃ!」という彼にあんもさんが持ってくる西原理恵子の本…口がX状に「キシャァァァ」と裂ける「みっひーちゃん」を見せてさらにグズらせてどうする(笑)。しかしその後は、ご自分が幼少のみぎりから愛読していたブルーナの絵本(私たちの世代はまだ「ミッフィー」でなく「うさこちゃん」だったんだよなー。懐かしい。)をちゃんと見せてあげる優しいあんもさん。そしてなぜかその絵本を関西弁で読み出す茉莉さん。
「うさこちゃ〜ん、お前、海行ったことあらへん言うてたやんなあ」
「お父ちゃん、ごっつい力あるわ〜。馬並みやわ〜」
「ウチ帰ったらすぐ、うさこちゃん、眠ぅなるやろ?」
みな腹を抱えて笑う。いやー、こんなナイス芸、無料で見せてもらっていいのかと思うほどに爆笑。
▼ところで水天堂ジュニアはそろそろ第一次反抗期のお年頃。いつの間にかこの時期の児童の特徴である「泣けば思い通りになると思う」行動が見え始めていた。時折理不尽に泣き叫ぶが、みな大人だから、立腹とてせず、「コレも成長の証」と納得している。しかしこのオトナどもは特にホレホレもしてくれないので更に泣く。しかしノーフォロー。なぜか「泣いたってダメだもんねー」と煽るあんもさん。さすが先の芝居の折に多くの時間を彼と過ごした信頼関係がなければ出来ないことだ。そして更に泣くJr。茉莉さんは、軽いかんしゃくを起こして本を投げる彼を叱り、「ゴメンナサイは!」と躾ける。Jr、「ごめんなさいー!」と叫びながら茉莉さんを叩くというアンビバレンツな行動に。子育てって本当に大変だなあ(しみじみ)。やがて泣きつかれて茉莉さんの胸の中にもどるJr。親子の「ちゅう」で一件落着………って茉莉さーん!なんかディープ気味なんですけどーーー!!!いくらなんでもちょっと早いような気がするんですけどー!!
「18歳になるまではディープ禁止ですっ!」「子供の頃はせいぜい、小鳥と小鳥が互いについばむような軽いのじゃないとダメですっ!」なぜかムキになる私たち。手遅れ気味だが。
▼私はと言えば、スモックの広い襟ぐりからいい感じに見えそうで見えないあんもさんの胸元に意識を奪われたり、「男に生まれ変わったら、あんもさんを嫁にしたいです」と遠まわしなんだか何なんだかよく分からないプロポーズじみた言葉を吐きつつ別れを惜しむ。まあ、いつものことだ。
▼夕刻が迫ってきて、Q太郎さんたちにお世話になったお礼をいい、水天堂さんの車でバス発着所まで送っていただく。いつもながら別れが惜しい。車中では思い切り寝る心積もりだったので、トンネルに入る前にむちんさんに「お世話様」のメールをPHSで打ち、ひたすら寝る。
▼家に帰って初めて、仙台で指入りおにぎり事件があったことを知る。だってテレビ、ずっとビデオフル稼働状態だったし(社会人のセリフかよ)。
▼酒田に着く。到着時間は相方に連絡していたのだが、「今出るから」と出前のような返事。きっと疲れて寝ていたのだろうと15分ほど待つ。彼の疲れはピークのようで、「何かあったのか」と心配したくなるほどのやつれぶり。にしたって、ほとんど受け答えもしないし、話すときも私の顔すら見ようとしないのに段々腹が立ってきた。昨晩から心配していたのに、心配されることすらうざったいのだったら淋しすぎる。それに、私とは口を利く元気もないのに、なぜかWC杯を見ながらTVとはお話をしている。録画しているのだから、疲れたなら早く寝ればいいのに…悪気がないのは分かっているが、不快で鬱で、なんだか悪い雰囲気のまま、各方面にメールを打つ元気もなく就寝。
◆◆◆◆◆◆◆◆
6/1(Sat)
▼で、結局昨日はビーズ作成やらCD焼きやらでロクに寝てもいないのだった。多分1時間半くらいしか寝ていない。こうまでやらかしてから、「寝なさ過ぎでヤバいんじゃないの」と気づいても後の祭りなんである。朝風呂するつもりで目覚ましをかけていたのだが少し寝過ごしてしまい、高速朝風呂。相方の出勤に合わせて家を出て、バスターミナルまで送ってもらう。バスターミナルでは、同じ場所に乗り合わせるご老人団体がいたのだが、いくらイナカ在住とはいえ、自販機でジュースを買う方法もわからず人に聞いていたり、あまつさえ「100円では買えないのか」と騒いでいたりで、自分の居住地のイナカさ加減を思い知らされてなんかヘコむ。バスでも彼らのすぐ後ろの座席。ご老人と言うのは、短時間であってもバスに乗るとなるとやたらとオヤツを持ち込んで、煎餅だの飴だの、回しながら食いまくらないと気が済まないようで騒がしく、予定ほど爆睡出来なかった。菓子やジュースの匂いと加齢臭が絶妙にミックスされていてなんだか気分が更にへこむ。
▼11時頃に仙台に着く。待ち合わせは12時過ぎなので、ついでに中央通に足を伸ばし、むちんさんから「丸小ビーズが充実している」と聞いた手芸店「キムラヤ」へ。ムヒョー。ケースビーズが確かに豊富。さらに2階売り場では各種ビーズが色々あって、ジャスコのしょぼい売り場しか周囲にない私は狂喜乱舞して買いまくる。オフがまだ始まってもいないのに散財。修学旅行の小学生か私は。しかし満足。通販もいいけれど、やはり目で見て確かめて買うのが安心だし一番楽だ。
▼この店は、ドールハウス用のミニチュア家具やアイテムなども充実しているようだった。こう見えても私も第1次リカちゃん世代。そしてグリコのおまけのミニチュア生活用品類を集め倒した女。精巧な家具類に感心する。和風のものもあって、畳やふすまの縁などのパーツも色々。民芸風タンスのミニチュアなど、作りもしっかりしているし、そのまま小物チェストにしても洒落ている(3800円とイイお値段がついていたが)。そしてこの和風の畳やちゃぶ台などのパーツを目にして思ったことといえば、
「食玩と組み合わせれば、『ちゃぶ台メトロン』できるじゃないか」!!
……嗚呼。「私アイ」には「ドールハウスのプチファニチャー」も「ジオラマ素材」にしか映らないのだな。手芸店でしこたまビーズを買っても、今ひとつフェミニンになれぬこの感性。どこまで行ってもイースのようにラインが半身ズレているのね。時間が許せば2時間くらいいてゆっくり物色したかったのだが、あまり時間もないので店を後にして移動。さすがWC杯開催地、街中に外国人観光客の姿が目立つ。あちこちの店で、英語が出来ず立ち往生している若い店員の姿も。事前に勉強くらいしておきなって。
▼まずは駅で風蓮と落ち合う。彼も今や大学生、それに2年も会っていない。趣味がすごく変わってオサレボーイになっていたら嬉しいような淋しいような…と思ったのだが、現れ出でた姿は、黒のコットンカッターシャツに、サラリーマンがするような普通素材のネクタイ、そしてタイピンというオリジナリティあふれるスタイル。開口一番「変わってない、変わってないなあ!」と感激する(いいのか)。彼の近況など色々聞いていたところへむちんさん登場。さらにほどなくして吼吼さんから「今向かいます」と着信があった。
▼初めて会う大阪勢はたけのこ星人さん、アルカードさん、ミキハウスさん、ひろりんさん。それに事実上エスコート役の吼吼さん。吼吼さんは以前オフでお会いしたし、たけちゃんは写真などで見たことがあるのだが、誰が誰だか最初はさすがに分からず。なのにそれぞれウソの名前で自己紹介する面々。ああ、さすが関西人。初対面のその瞬間からネタは始まっているのね。
▼待ち合わせ場所は仙台駅政宗像前だったのだが、仙台がはじめての大阪勢には分かりづらかったようだ。この像は青葉城にある像と同じポーズで、白い素材で粗いタッチで造形されている。たけのこさんの「ポリゴンやん」という感想が秀逸。今後この像は「ポリゴン政宗」と呼ぶことにしたい。
ポリゴン政宗
▼2泊の旅にしてもずいぶんと大荷物のたけちゃん。中身は「ゴージャス風呂(以前私がチーフに送ったものの天使バージョン)」…わざわざ旅先で使うために購入し持ってきたらしい。そしてゲームキューブ。「ホテルのテレビにコレ繋がるかどうか、賭けですわ〜」と語る彼。早速昨日買ったお土産のお菓子とCDを渡す。お返しに、たけちゃんのバイト先で死ぬほど余っていたと言うDHCのサンプルをしこたまいただく。数が集まるとしこたま重くて驚く。これからの季節油モノは使わないのだが、ヘアケア用に。またソープは風呂場や洗面所で活用したり、クレンジングオイルは手が機械油などで汚れたときに最高なのでありがたくいただく(あとで茉莉さんと半分こしたのだが、それでもスゴイ量)。
▼昼飯は牛タンということになり、エスパル地下は混んでいるだろうから外に出て、「利久」へ。牛タン定食自体はまずまずだったのだが、テンションを高めようとビールで昼酒したら、居酒屋でもないのに頼みもせんのにお通しが出てきてお通し代取られるし、個別に会計したらいくら「みんな払った」と言っても「一人分足りません」と言われて払わされる羽目になるし、多分もう行きません。キコキコ。店の中では色々歓談しつつ、むちんさんがたけちゃんに差し出したスケッチブックに、たけちゃんがサラサラとメンバーのイラストを描く様が感動的で見入る。この後カラオケということで、長町にセガカラの店があるからそちらに行こうという話に。ただ、昼間やっているかどうか分からないので、場所確認がてらにQ太郎さんに電話して聞いてみる…と、わざわざ店に行って聞いてくださった上に、ご一緒してくださると言う。ああ本当にありがたや。
▼一度宿に行って大阪勢の荷物を置くことにする。ちょっと入り組んだところにあるホテルで、かなり年季の入ったたたずまい。カウンターには、杉作J太郎が描いた様なばーちゃんが一人。吼吼さんの「ホームページと全然違う」という一言が印象的だった。壁に這うツタは、武ちゃんの言を借りれば「甲子園レベル」。それでも大浴場の暖簾を見て興奮するたけちゃん。修学旅行的雰囲気である。
▼地下鉄で長町に移動。普段なんでもなく乗っている地下鉄も、他県の方には珍しかったようで、
「車両と車両の間に扉がないー!」と驚いては、最後尾の車両まで見に行くたけちゃん&ミキハウスさん。
出入り口付近のつかまる所に「ガラスが入ってるー!」と驚くたけちゃん。
一方「総督〜〜…ブ、ブラックコーヒーが、切れてしまいましたっ!」とヤク中よろしく手を奮わせ続ける風蓮。
「ママー、いちゅ着くのぉ?」とむちんさんに赤ちゃんプレイ気味に甘えるミキさん(後半二つは他県とかそういうことには全く関係ないわけだが)。
なんていうかこう、すでに引率気分。長町南駅につくまでの時間がやけに長く感じられた(笑)。
▼徒歩でカラオケ屋に移動。わざわざアニソンの多く入っているセガカラを歌いたくて来たわけだが、去年にはあんなにたくさん入っていたアニソンのエンディングや挿入歌の類がかなり減っていて、「HYPER JOY」に完全に負けていてショボーン。しかもお若い方を前にしてはあまり懐メロに走るわけにも行かず。しかし今回の収穫は、「声変わりしてないんじゃないか」とさえ思わせるたけちゃんの高音ボイス。コレで歌う天然「はじめてのチュウ」は完成品。むちんさん、コレを聞いて「こんなの歌われたら女の子はイチコロだわー」とうっとり。どういう意味でイチコロなのかあえて追求はせず。赤いジオン軍ライターが渋い、寡黙なアルカードさんが歌うは「コウガマン」。そこに参加してくれたQ太郎さん&あんもさんご夫妻。おたふく風邪も全快したあんもさん、50’sテイストの「キッスは目にして」風のワンピースがステキ。大道寺脳内萌えレベルがまた上がる。Q太郎さん、とりあえず一発目に「コウガマン」。ネットでも未接触のアルカードさんとQ太郎さん、意外な線で魂のつながりっぷりを披露。Q太郎さんは他にも「聞くたびに完成度が増している」と評判の「不気味な歌声版『ラムのラブソング』」にくわえ、今回は「おじゃ魔女ドレミどっか〜ん」OPも披露。ミキさんは移動の疲れが出たのが寝たり起きたり、そして寝起きのたびに微妙なテンションでボケをかます。これも関西人の本能なのかと感心。若い人が多いので、さすがに「ファイアーマン」や「カゲスター」はまずいかなー、となかなか曲を選べない私。しかし結果的に「マッハバロン」や「空手バカ一代」歌ってれば一緒か。一緒だな。他には「魔女っ子メグちゃん」を「サディスティック妖子」で歌ったり、「大日本」だの「君は人のために死ねるか」だの、まあいつものようにネタばかり。
▼ちなみに、たけのこさんの書いた3日間のオフレポートはこちら。
▼長町モールで大阪勢と別れ、水天堂さんと落ち合うまでの時間、風蓮と喫茶店でしばし話す。折角久々の師弟再会だし。現在の彼の並々ならぬ気苦労などに相槌を打つ。彼のように生まれ着いてのリーダー気質を持つ人間、とても貴重なわけだが、本人は気を使い続けなければならないわけで大変だ。自分には応援しか出来ないが、楽に構えて出来るだけのことをして頑張ればいいのではないかと思う。朝からドリンク2本&昼ビール&ライトカクテル&コーヒーで胃がなんだかよく分からない状態&半分眠くて半分活性化している微妙なテンションである。茉莉さんと電話連絡をして、近くのコンビニで迎えを待つ。
▼コンビニで暇つぶしにバンチを読む。結局今週からは立ち読みで済ませることに決定。他にも読みたい作品がないわけではないのだが、カジメがなくてガキんちょがあるバンチなど買いたくない。微数でも「かじめが終わったら部数が減った」という事実が出現するならば、それに加担をしたいのだ。コレは個人的な気持ち。
▼それでもつい読んでしまった「ガキんちょ強」、やっぱり不快だ。これは、「家事で良心を失った主人公が、妹をかばいながら逞しく生きる」というコンセプトらしいのだが、根拠なき主人公の傍若無人さと、受入先の主婦と息子をすごくイヤな人物にしか描けていない所が全くダメだ。「遺児は何をしても、親がいなくてかわいそうだから許される」とでも言いたいのだろうか?それって実在する「事故等で保護者を亡くされた方たち」全員に対してすごく失礼ではないのか?また、タイトルからして「じゃリン子チエ」を意識していると思われるがとんでもない話だ…と、全巻揃えている家のものとして主張したい。チエちゃんの逞しさはあんな八つ当たりでは全然ない。何しろ自分で稼いでいるんだから。その上掲載時には「現代版『火垂るの墓』?」というコピーが付いていて、もう開いた口も。あ〜〜〜、こんな漫画のためにカジメが切られたなんて、やっぱり辛すぎる。しかしカジメリステンの心情としては、「安全な場所から、打ち切り危機の作品を愚弄する」ような「たろー」の展開よりはまだマシだ。つまりこの雑誌のダメなところは、本来実力や読者の支持(まあ実際は年季なども入るだろう)でのみ序列付けられるべき作家ヒエラルキーの中に、「出資者組(原哲夫・北条司・次原隆二)」と「元ジャンプ組(こせきこうじ・にわのまこと等…もっともこちらは既に打ち切りもあり)」「その他組(集英社系列以外で執筆していた梅川和実・坂本タクマ・ながいのりあき等)」という、前歴や編集部との縁の強さによるカースト的階級があることではないだろうか。この中では、日清UFOなどとの広告契約がある「たろー」の立場が、限りなく出資者組に近い。ここに更に、事実上「出資者組」の直下に位置付けられる「愛読者大賞受賞組(グランプリ作品は1年連載保証、その他の作品は特に期間保証はないが、準グランプリは掲載保証アリ)」組が入ってきてしまった。さまざまな戦略があるのだろうが、空気の淀みを読者に感じさせていることは確か。
▼それでも、読者には「雑誌が存続してナンボ」という気持ちがまだ残っているので、内容が今ひとつピリッとしない展開の「蒼天の拳」も、遠いパラレルワールドに行ってしまった「AH」も、名作の続編ということでバンチのドル箱だから…という理由で見守っている。問題は、どのエピソードも展開が一緒で冗長で面白いとはいえない次原の「251」あたりがダラダラと続いていること。「本来ならば終わっていて当然なのに、役員だから切らないのか」という風当たりがもっとも強い作品なんである。「使えないのに社長の親戚だから居座っているダメ社員」的存在。そうでなくても社会人が主流を占めるバンチ読者、漫画雑誌の中までそんな縁故しがらみの現実を読みたくない気持ちはよく分かる。
▼などと考えつつ、水天堂Jrにとソフビ食玩、Q太郎さんにと「ジョー&飛雄馬スナック」を買っていたらお迎えが来る。ソフビの中身はウルトラセブン。Jrは最近ケーブルテレビを見ていることもあって、水天堂さんのソッチ系英才教育の成果が着々と発揮され、ちょっと見ない間に「レッツゴーライダーキック」を歌えるようになっていた。ウルトラマンも仮面ライダーV3も大好きらしい。怪獣でなく、子供に分かりやすいウルトラセブンが出てよかった。
Jr「これ、ウルトラマンー?お父ちゃん、じゃあこれ、シュワッチなのー?」
私・水天堂さん「シュワッチっていうよりー、『ジョワッ』だねー」
同時に発言。2ch流に言えば「ケコーン」だ。チョト嬉しい(ぽっ)。
▼お子様に優しい回転寿司「すしおんど」に行く。ここに来るのは初めて。お子様が好きそうなネタ、サビ抜き、お菓子が妙に充実していた。初めて「塩カルビ寿司」を食う。適当につまみながら色々歓談。Q太郎さんたちから電話が来て、一路Q太郎宅へ向かう。今夜はQ太郎さんちに泊めてもらうことに。話が二転三転してしまい、関係者の方にはご迷惑をかけてしまい深謝。さっき買った「ジョー&飛雄馬スナック」をお渡しする。味が二つあるのだが、激辛バージョンの方はパッケージの裏が力石。そして「お嬢さん、心配しないで下さい…この程度の辛さ、水なしで完食してご覧に入れますよ…」のコメントつき。そう、これに皆で「辛さ云々の前に、ボクサーが完食するなよスナックをよ」と突っ込むためにで購入しただけだったりする。味は限りなくカラムーチョ。酒には合う。「音がないのも淋しいし」とQ太郎さんがTSUTAYAの袋から取り出したのは「仮面ライダースペシャル(ZX作ったときのやつ)」。アレコレ突っ込みながら見る。「こうして見ると昔の特撮アクションってドキドキするよね」「うわっこのスタントすげえ無茶!」と、CG入り混じる最近の特撮と比較しつつ熱いコメント。私は1号が出るとどうしても「若い頃の藤岡弘萌え」な血が騒ぎ、「キャー★」と大騒ぎ。だからって興奮して「宇宙代怪獣ギララ」や「アンコ椿は恋の花」(松竹の映画。いずれも駆け出しの藤岡弘がほんのチョイ役で出演している)のことまで熱く語ってしまったのは今考えればなんかやりすぎだったような気もする。そして気になったのがZX役の菅田俊。顔つきといい髪形といい、今見るとなんだか「寿司屋の下っ端」。そして白いブルゾンが絶望的に「寿司屋感」を増幅。それでバイクに乗っているシーンなど、全員で「出前中」と突っ込まざるを得ない。変身前戦闘も「出前の途中で採石場に寄り道」にしか見えなくなってしまう巨大な罠。
▼また、作中で歴代ライダー紹介がてら、V3などがどこかの一室に集まって、なぜか自分のプロモビデオを見せ合うシーンがある。宮内洋が「じゃあ最初は俺から行くぜ」とビデオをスタートする様子も笑えるが、そのビデオがいきなり全員、お約束の改造シーンから始まるあたりが笑える。誰が撮ったんだそのビデオ。そしてなぜ自分が自分の改造シーンを。ああ大人になってから見る特撮は楽しいなったら楽しいな。
▼そして真打、「超光戦士シャンゼリオン」登場。この主役をやっている人が、明日登場する「龍騎」の新ライダーということで、Q太郎さんが「予習」のためにレンタルしてきたのだった。割と有名な作品なのだが、何しろ「テレビ東京放映の東映製作特撮(&セガが後押し)」という微妙な素性。こちらでのオンエアがなかったし、放映当時あたりからほとんどビデオレンタルもしなくなってしまったので未見のままだった。で、最初は皆淡白に見ていた…のだが、開始五分後の時点で既に、ツッコむのが忙しくてご歓談どころではなかった。
▼当時既に時代遅れと思われる、バブル期テイストのメイク&ファッション。主人公はチャラい性格という設定なのだが、チャラいとかそういう以前に演技が誰も彼もヌルい。ヌルい上にアフレコずれまくり。ヌルい演技(特にAV)を見て笑うのが大好きな茉莉さんはドッカンドッカンうけまくり。変身のセリフは「燦然!」…力が入らない。そして変身するときに頭部に装着するバイザー状のアイテムの名前は「シャンバイザー」……助けてー(笑殺寸前)。そして一話のどこかには必ずフェティッシュな部分が入っているのが、さらに安物感を煽る。怪人かと思われたオジサン教師が実はただの幼女フェチだったり、靴屋でさらって来た女性に、ハイヒールに入れた謎の液体を飲ませたり、よく触手(明らかに、ビニール編みのロープに塗料を塗っただけのものだが)が出てきたり。もはやどういった層をターゲットにしているのか一切不明。ああもう好きだ。大好きだ。シャンゼが好きだと叫びたい。とりあえず触手が登場すると皆で「ヘビじゃ!おれの苦手なヘビじゃ!」と言ってみるお約束。
▼タイトルも素晴らしい。第2話「ノーテンキラキラ」・第3話「花嫁ゾロゾロ」。まさか予告で笑わせてもらえるとは。トンデモシーンが満載なので、それを繋いだ予告のわけ分からなさ&期待感の大きさといったら、「わくせいやさいいためていしょく」のソレに匹敵する(分かりづらいたとえでスミマセン。)特筆すべきは第4話。強引なコメディシーン、特撮界でたぶん1,2を争うトホホな素材であろう「トイレットペーパー怪人」の登場。しかもこの怪人が微妙に真ゲッター2に似ていたり、変身シーンが最高だったり(是非その目で確かめていただきたい)。また初めてサポートロボが登場する。チャチとはいわない。等身大。まあこれからバイクになったり大砲になったりするのだから、予算的にもギミック的にもその方が都合がいいのだろう。しかもその一体・砲神機が「機神兵団」の「雷神」に似ているというのもまた微妙でステキだ。全員でアヒャヒャと転げ回る。最高。そんな「シャンゼリオン」の公式サイトはこちら。6年も前の作品だが、ストーリー紹介にいまだ「工事中」があるあたり、丁寧に作りこんである証拠でステキ(こう書くと反語的に聞こえるか?いや本当になかなか力が入ってていい仕事のサイトです)。
▼その後、「Popee ざ パふぉーまー」のDVDを観る。これは先日Q太郎夫妻がウチに訪れた際に布教に成功したもの。しかしさすがに小さいお子さんにはパピーの出る第2部以降はマズかろうということで、第1部のみにする。何回観てもヨイ。
▼そんな風にビデオを見ながら、Q太郎さんの蔵書「スーパー戦隊超全集」を見せてもらう。カラー満載なのに安い!そして海外のパワーレンジャーシリーズまで網羅されていてお得感たっぷり。しかもパワーレンジャー独自のギミックや悪役が妙にカッコよかったりして(アチラのガオレンジャーは、シルバー以外にも自分のバイクがあったりする。タイムレンジャーも全員ヘルメットとお揃いのバイクがあってカッコいい)、ちょっと不景気日本の悲哀を感じる。パワーレンジャーの作り手、本当に特撮を愛してるのだと痛感。
▼そんなこんなで3時近くまで話をして就寝。どんなに遅く寝ても、明日の朝の始まりは7:30。大場家・大道寺家共通の約束だ。