ランダム日記
2002年11月後半
ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
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*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。
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11/30(Sat)
▼天気はそこそこいいのだが、なんかもう今週は長距離運転もしたくない気分。よって久々にバスで実家に帰ることにした。本当はゆっくり出かけようかと思ったのだけど、相方は昼前に結婚式一丁入っているので、8:30発のバスで出かける。それまでに狛犬サイトの更新を済ませたり、ワタワタとメールの返事を書いたり、数日家を開けるだけなのだが何かと気ぜわしくする。全行程、2時間少々。ほとんど爆睡。鼻の調子が今ひとつ良くないので、いびきかいてたかもしれず。恥。母親に迎えに来てもらい、その後母の通院に付き合う。土曜日なので随分と混んでいて、終わったら正午。父も不在なので二人で帰り際に昼食。めずらしく回転寿司など。久々の西バイパス太助はやはり美味。母が値段も確認せずに取った本マグロ大トロ(\800)、美味いわ、やっぱ。
▼一度家に帰って、先日お題を貰っていたがまだ添削できていなかった、従兄の子供の小論文を添削したり、父に頼まれて少しexcelの手直しをしてやって、叔母の家へ。連日受験の彼に会って添削小論文を手渡す。スケジュールがなかなか大変らしい。白菜とキウイフルーツをしこたまいただいて帰る。
▼夕方、今日は兄の誕生祝&父母の結婚40周年祝いということで、数日前にレストランなど予約していたとのこと。4人で車に乗って、すずらん街の「ブラッスリー・マツムラ」へ。なんでも、「いか墨パエリア」のメニューが今日までだというので、ソレを食べてみたいのだとか。パエリア自体食べたことがないだろうに、いきなりイカ墨とは(これが凄く美味しいのだけど、作るのは一度失敗した)、わが親ながらなかなか進取の気概に富んでいると感心。最初にスパークリングワインで乾杯し、前菜2種、スープ1種。兄と父はビール、私はドライシェリーの後、白ワインに切り替える。辛口のコート・デュ・ローヌ、安いがなかなか美味しい。看板料理のパエリアは、イカ墨で味付けし、海鮮類が色々乗っている上に、一人一個ずつのエスカルゴが載っていて美味。メインは山形牛のステーキ。シメはクレームブリュレにコーヒー。
▼食事中、近所のはとこ・Mちゃんから電話が来て、成り行きでみんなでカラオケに行くことになる。でも何しろうちの親(カラオケ好きではあるのだが)がいるので何となく若い衆は選曲をセーブ気味。でもだんだんといつもの調子になってきて、初めて「Men of destiny」やらを歌ってみた。折角HYPERJOYに行っておきながら、親の前、しかも一人では「キングゲイナー・オーバー!」は無理というものだった。2時間ほど歌って、また代行で家へ。
▼母に、自分の狛犬サイトや、有名狛犬サイトをwebにつないで見せていたら、食いつく食いつく。もともと母が奈良の寺社観光に私を同伴してからの寺社仏閣・仏像好きなのだから、これはもはや二人共通の趣味(最近は父もはまりつつあるが)なのだ。その後でまた、母と二人で「もしも家を直すならこんな風に」などと話し込んでいたら12時を過ぎてしまったので、明日のために寝る。
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11/29(Fri)
▼講習最終日。さほど時間に余裕があったわけでもないのだが、天気も悪くないし、仕事が終わればなかなかこの辺にも足が向きづらくなるだろう…ということで、途中羽黒の六所神社(ここに狛犬があることは既に視認済み)に寄って撮影。大満足。ここには子獅子付きで雰囲気も良く、狂喜してあれこれと撮りまくる。午前中はネット講習の続きで、いつもの講習用サイトを使って、閲覧練習や掲示板やチャットの紹介など。こういうときに臆せずにガンガンとチャットにも入室してアレコレ試してくれる好奇心は、他の会場ではあまり見られなかったことで、思いのほか愉しんでくれたようで何より。あーやっぱり、騒がしくて話聞いてないときもあったけど、ネットやメール体験のように、「まずあれこれ触ってみる」という点においては、一歩も二歩もアドバンテージがあるんだなあ、と実感。やはり嬉しいものだ。午前中から年賀はがき作成。今回はキャノンのサイトから素材をダウンロードしたりするので、ダウンロードや回答の説明でちょっと時間がかかってしまったが、午後にレイアウトや印刷をして、何とか時間ギリギリに全員分のはがきを仕上げることが出来て安堵。ふー、これで終了。思えばはじめての郡部の講習ということで、講師として学ぶところが多かった。受講生さんに改めて感謝。
▼閉講式を終えて、機材やテーブルの片付けをしていたら、受講者のお一人から、「2週間世話になったから」ということで、私とIさんに、大袋にぎっしりの庄内柿をいただいてしまい恐縮。ううっ、やっぱり人の情けが厚いんだなあ。その上「先生を囲んで後日反省会をしたいので是非来てくれ」などと言われたのも初めてで嬉しくびっくり。
▼片付け終わって一路帰宅。途中でもう一つ神社へ。農道に入っていき、3分ほど歩く。生憎そこは稲荷だった。稲荷に狛犬がいないわけではないが、狐がいれば狛犬はいない。で、そこに狐がいたんだけれど、鳥居といい、いい感じに古びた狐といい、何だか引き付けられてしまった。礼の如く本殿はポリ板で囲まれてしまっていたのだが、隙間から覗くと、かなり風化しながらもきちんと保護されている先代・先先代の狐が。柱の狛犬も結構いい感じなので、隙間から無理やり手を入れて、モニター画面にらみつつ強引に撮影。もう完全に怪しすぎる私。しかしこうしてCCD的に使えるのがやはりデジカメの良いところだろう。一通り撮影したところでメモリーが満タンになってしまったし、日も落ちてきたので今日はこれで終了。帰り際に、お土産にするハタハタを買い、帰宅。
*「ワンナウツ」2・3 甲斐谷忍
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11/28(Thu)
▼今日はネット講習とメール講習。ここに来るといきなりかな入力の人の入力がワヤになるし、シルバーだとアルファベットの大文字は分かっても小文字がわからないのでアドレスを間違いまくったりして、何時にもまして阿鼻叫喚状態。ついつい言葉がきつくなりそうになるので抑えるのに必死……のつもりだが、抑えることができているのかふと不安になる。だが、ホームページの閲覧などにだんだん慣れてくると、この受講者たちの「物怖じしなさ」がだんだん好ましく思えてくる。そうか、その積極性をプラスの方向に転じさせればもっと良い講習ができたのだな、とふと思う。その場その場の雰囲気や地方性・市民性に合わせて教室を作らなければいけないのだけど、郡部が初めての私はなかなかその美点に気づかなかったのだな…と思うと申し訳なくなる。それでも「受信しないとメールを受け取れませんよ〜」と再三言ってるのに聞いてなくてなかなかヘビーなものを感じる。
▼朝、懲りずに購入した「アリスのティーパーティー(流石に一個)」を、またランチしながら開ける。今度はユニコーンじゃない!しかも欲しかったチェシャ猫。思わずI先生の目も気にせずに「よっしゃー!」とデストラーデ風ガッツポーズをしてしまう私。大人げ一つもなし。でも嬉しい。体の尾側半分がクリアになっていて、なかなか凝った作りだ。(追記:BBSに書き込みをいただき、実はこれがシークレットの方のチェシャ猫だったと知る。マンガン三連発で振り込んだ後に親バイツモった気分ナリ。情報ありがとうございました。おかげさまでまた「買う気パルス」が充填されました。)
▼夜の現場が始まる前に、近くの店に行き、帰省する明後日はちょうど兄の誕生日なので、プレゼントを探す。結局、無難にトレーナーを買い、包んでもらう。あとは自分の、冬季運転用の靴。昨年買ったのは、ペダル操作のせいかスエードがぼろぼろになってしまって、残念ながら使い物にならないので。夕食はそのままスーパーで適当に買って食べる。
▼引き続き夜の講習。こちらの方もそろそろ終わりが近いので、練習問題を含めた組み立てを逆算していかなければならない。同じシルバーでも、こちらの女性のほうはアシスタントへの依頼心が非常に強く、なかなか上達しない。ある一定の年齢より上の世代の女性は、どうしても「メカのこと」となると人に頼る傾向が強い。まあ、「そういうのが可愛い女性」とされた世代だから仕方がないのだろうが、「やってもらいに来ている」のではなく「学びに来ている、身につけるために来ている」というモチベーションが低いとなかなか達成度も満足度も低いんだよなあ。ふー。女性相手だと、excelの式作成とか、再計算をやらせてもあまり感動的な反応がないのだが、セルの書式を整える(背景色・配置・文字色を変えて見やすく編集する)作業となると非常にスムーズに、面白そうにやってくれる。やはり男女の得意分野、というか傾向的な感性の違いというものが、同じアプリケーションを使っても厳然と存在するようだ。これはこれで勉強になる。
▼帰宅後、流石に体力の限界値に限りなく近く、少しネットを覗いて雑巾のように寝る。
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11/27(Wed)
▼昼、朝のコンビニで買った「アリスのティーパーティー」。ランチの時間のお楽しみにして、おずおずと開ける。…………同じ店で4個買って、4個全部ユニコーン。9種類のうち4個買って4個全部ユニコーン…
やる気パルスが急速に減退していくのを感じた。
自分史上再弱ヒキ。
思わず厄払いしたくなって、アシストI先生に一個引き取らせてしまった。
▼明日からのネット講習のために臨時回線を引いてもらうが、モジュラーケーブルが一本足りずに難渋。結局、このドカ雪の中月山を越えてボスにご足労願ってしまった。ハード関連の準備はボスとI先生に任せているのだが、迷惑をかけてしまってすまなく思う。30分ほどアシストまで手伝っていただき、終了後に設定などをチェックして解散。もう真っ暗になって雪が降り出す中、スーパー農道を走る。今日くらいの雪では心配したほどの路面状況ではないのだが、何しろ街灯が少なすぎるので見通しが悪い。対向車がないときはずっとビームでないと視界が効かないのだった。横風が強く、私のようなオモリ人間が乗っていても、軽自動車だと流されそうになる。ありがとう防風柵。
▼これでも夜仕事がないだけでありがたい。通勤で疲れてしまい、夕食前にちょっとだけ仮眠。
▼ジンジャーことセグウェイが60万で日本上陸、という話は先日聞いたのだが、「では、公道を走れるのか?」という検証をNステでやっていた。結論としては、20km/h以下で走るにしても、ナンバー・ヘッドライト・スピードメーター・バックミラーなどは必要になるし、勿論免許が必要だし自賠責も軽自動車税も払わなければならない(要するに原付扱い)…というごもっともな結果だった。セグウェイのあのシンプルさがかなり失われてしまうが、まあ自動車運転者として考えたら、方向指示器もバックミラーもヘッドライトもないモノとは確かに、危なくて一緒に車道は走れないわなあ。
▼相方、「もしオレが市内勤務になったら、セグウェイ通勤ってのもいいな」と呟く。庄内の激しい横風に耐えられるかどうかは疑問だが、天気のいい日なんかは気持ちよさそうだ。あだ名は「ジンジャー先生」で決まり。でもそれで近所を走ると、きっとお年寄りが愛用する電動車椅子と同一視されて、「大道寺さんとこの息子さん、若いのに足腰でも痛めたのかしらねえ…」とか、予想を越える噂が出てくるかもしれない。「一度乗ったら忘れられない快適さ」という評判なので、もし機会があったら一度は乗ってみたい。まー実際問題、60万あったら車買い換えてしまうだろうとは思うのだが。
*「ワンナウツ」1・7 甲斐谷忍
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11/26(Tue)
▼朝立ち寄ったコンビニで、北陸製菓の「アリスのティーパーティー」を見つけて一個買ってみる。トゥイードルダムとトゥイードルディー。さすがなかなかの出来。パッケージのデザインもいい。クッキーが二個入っているのだが、これがまた美味しい。これだけで普通に売って欲しいほど。食玩のお菓子が美味しいというのは本当に嬉しいものだ。北陸製菓のシリーズはそこが大きな魅力になっている。昼休みに、アシストのI先生と一個ずつ分けて食べる。シナモン風味なので、嫌いな人は嫌いかもしれないが、私は好みだ。
▼今日から内容はExcel。相変わらず受講者さんたちは元気で何よりだが、話あんまり聞かなくなってるのは困るなー(2倍疲れる)。しかもこの位になると、慣れている人はあれこれやりだしてかえってトラブルを起こすわ、自分のノートパソコンを持ってきて作業しながらあれこれ質問してくる人もいる。いや、質問に答えるのはいいのだが、こちらも休み時間(無給)には少しは休ませて欲しいんだなあ……正直。講習内容はMeでOffice2000なのだが、最近買った人はXPでOfficeもXPなもんで、あれこれのコマンドの違いや、作業ウィンドウの違いなどに戸惑いもある様子。
▼112号を通って夜の現場に向かうが、時間が多少あるので、今日はブックオフで暇を潰してみる。「陰陽師」が揃っていたので購入。これで大体揃ったことになる。他にも文庫本などあれこれと買ってしまい、ちょっと覗くつもりが随分と買い込んでしまった。
▼夜の現場の方も、Wordを終了してExcelに。昼夜ダブルヘッダーは以前も経験あるからいいのだけど、「2回同じ内容を説明する(Excelの初級)」のは妙に疲れる…前職ではそんなことは当たり前だったのだけど。
▼ようやっと帰り着く。あんもさんからプレゼントが届いていた。なんと、「ゆかいなもぐら」のカレンダー。
う〜〜〜〜、見れば見るほど可愛いよう(感涙)。あんもさん、Q太郎さん、本当にありがとうございました。
▼今日も「野球群像」を買って来る相方。山田太郎と、そしてお目当てのあぶさんゲット。やーまだは体型・ポーズはバッチリだが、目元がなんか違うかな〜?でも及第点。あぶさんは満点に近い。そしてこのシリーズ、ここまでダブりなしは奇跡かも。
*「陰陽師」6・7・8・10 夢枕獏・岡野玲子/「無面目・太公望伝」 諸星大二郎/「職人」 永六輔/「日本霊異記 全訳注」上・下/「ドン・キホーテ」正編1・2 続編1 セルバンテス:永田寛定
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11/25(Sun)
▼相方、今日も「野球群像」を買ってくる。藤村甲子園と武蔵坊数馬。藤村甲子園はオリジナルのどアホウなピッチングフォームを忠実に再現していてヨシ。ついでに相方と、「これに入っていてもおかしくないキャラ」を話す。「球道くん」は入ってないのが不思議なくらいだが、おそらく藤村甲子園とビジュアル的にダブるだろう。真田一球はアニメにもなったし(個人的に水島裕の「天然成分」がキャラクターとシンクロしまくった最大の当たり役だと思っている)、これは入っていてもおかしくないだろうと思う。武蔵坊がいるなら不知火守投手や坂田三吉がいたっていい。個人的にはいわき東高校の緒方君もライバルとしての資格充分だと思うのだが、地味か。「光の小次郎」あたりは秀作だがこれも地味だろうなー。メッツだったら火浦も入ってておかしくないキャラではある
▼次に「入ったら嬉しい」キャラ。巨人学園の三球士は入っててほしい(主人公よりいいキャラしてた)。知名度が落ちるが、屈指の腹黒キャラ・ストッパー三原も。あとは、あえて藤娘の国立とか、ライト北先輩とか、言い出すとキリがないなこりゃ。第一話の、甲子園大会県予選でメットにゲロ吐くあぶさんでも可。でも一番シークレットで入っていてほしいのは、幽鬼鉄山先生と「銭っ子」。野球関係ないけど。
▼武蔵坊は、ユニフォームではなく山伏スタイル&学帽、そして雪駄。相方が一言「こいつ一人だけ、どこも『野球』列伝じゃねえなあ」とボソリ。片腕まくってるので、多分岩鬼の母ちゃんにヒーリング謎波動送ってるシーンなのだろう。っつーかあれ、弁慶高校の制服なんだろうね。凄いなー。でも盛岡一高の応援団が町を歩いているのを一回見た人間なら誰でも、「岩手県の高校だったらそれもアリかもしれない」と思ってしまうわけで(←断言するのかよ)。そう思うとすごいですね、岩手県って。
▼他の作家シリーズとしては、ジョージ秋山。これダントツに欲しい。…というと相方は「シリーズ化なるほどキャラいるか?」と言うのだが、何をおっしゃいますやら。放浪雲は誰でも考えるとして、デロリンマンにオロカ面、アシュラ・銭ゲバ・ラブリンモンローなどのトラウマ軍団、くるくるパッXなどのギャグ系キャラ(今となっては知名度低いけど…「泣くな!十円」とか…)、そんでもって絶対に欲しいのが「オリ」。考えただけで欲しくなるぞ、「オリ」。食玩に入っていていいものかどうかはこの際置いといて。(追記:BBSでご指摘をいただいたとおり「泣くな!十円」は「ゴミムシくん」の、「くるくるパッX」は「パットマンX」の誤記。疲れてたんだろうか…)
*「ジパング」9 かわぐちかいじ
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11/24(Sun)
▼今日もゆっくり起き。午前中、色々ネットを眺めつつ、先日引き受けた添削。まずはアドバイスの要点をメールにまとめて書き、送る…が、電話で聞いたアドレスに送信できず、一度実家にメールで送ってからプリントアウトしたものを届けてもらうことにする。折り返しメールをいただくようにと実家に伝達を頼み、昼を食べに出る。もんじゃ焼き屋で、カレーもんじゃとすじネギお好み焼き、シメにそばめし。相方、以前同じ店でもんじゃを食ったはずなのにすっかり手順を忘れ、いきなり初手からタネを鉄板に流してしまって大惨事。「こんバカタレがー!」と騒ぎながらも何とか土手に戻して焼き、食う。
▼買い物をした後、帰路の途中で一件狛犬撮影。古くて立派な社森のなかの神社。狛犬自体は、先日回った近所の神社と多分同じ石工によるものだろう。時期も近いし、顔や体型、尻尾の細工などが似ているので兄弟認定しても良いと思われる。社森にはイチョウの木があるのでちょっと銀杏臭かったが、色々と石碑類もあって勉強になる。最近狛犬を気にしながら移動することが多いので、めっきり動体視力が上がったような気がする。
▼いつも行くスーパーの100円ショップに、すすけたCDが並んでいたので見てみる。さすが100円ショップ、ほとんど「本人歌唱ではありません」シリーズばかりだが、中には少しだけオリジナルのアルバムがある(セリーヌ・ディオンやらLUNA SEAやら)。で、よく見ると、ジャパニーズポップスのオムニバスシリーズで本人歌唱のがある。さすが本人歌唱、使用料の問題なのだろう、一枚に6曲くらいしか入っていないのだが数枚買ってみる。なぜかブルース・スプリングスティーンのメジャーデビュー前のユニットのアルバム(それなりにレア)があったのでそれも購入。
▼今日の夕食は、鴨を基調としたしゃぶしゃぶ風鍋。卵がないので鶏つみれがふわっとせず、キチキチした食感になるが、これはこれで味がしみ出てきて美味しい。昆布と鶏つみれ、しいたけでだしをとってうす醤油にし、具は豚しゃぶ用肉・合鴨スライス・水菜・豆腐・きのこ類など。家族にも好評でよかった。相方はさらにこれをウドンでシメる。
▼先日、通勤中のラジオで「仙台市では、ごみ分別収集のキャンペーンキャラクターに『ワケル君』を登場させたが、これが結構な人気でホームページ(ドメインまで取得してるあたりに本気度をビンビン感じるわけだが)のカウンターも高速回転中!」という話を耳にしたので、検索して行ってみる。「ワケル君は、その名の通り、髪型は七三分け」という話だったので、てっきり可愛い系の「ソニー坊や」みたいなのを想像していたら、意外やレトロで地味。地味すぎていっそリアル。「ごみ分別クイズの正解者には抽選でわける君グッズをプレゼント!」など、企画も充実、グッズ欲しさにクイズの下調べをして、知らず知らずのうちにごみ分別の達人になってしまうという寸法か。やるな仙台市。仙台で作るキャラクターは、先日の国体のケヤッキーといいこのわける君といい、なかなか地味ながらインパクトがあって素晴らしい。折角金かけてぶち上げるんだから、どの自治体もこのくらいの気合が欲しいもんだ。もっとも、ワケル君を見てると気が抜けてく感じはするが…
▼ちなみに、ワケル君プロフィール。(サイトより一部抜粋)
27歳。祖父の祖国、ドイツ(環境問題先進国)・シュツットガルトで生まれる。1975年5月3日生まれの牡牛座、A型。182cm、82kg。
幼少の頃をドイツで過ごした経験から、リサイクルの大切さを自然に体得した。仙台に来たのは社会に出てから。気になるのはこの髪型。中学校から変わっていないらしい。きっちりワケてるね、と言われると、ネグセなんだ、とジョークを言い頭をかく。でも髪型は変わらない。
生まれて始めて見た映画「十戒」の、海がきっちりワケられるシーンが大好き。
▼そして7:3分けにも理由がある。
仙台市の調査では,週2回の家庭ごみにリサイクル可能物が約3割混じっていました。
ワケルくんの髪型が7・3なのはこのせいなんだという噂が出ています。先日この話をワケルくんにしたところ,「それでは,3割が1割になったら,髪も1・9分けにしないといけないのでしょうか?」と困惑気味でした。
100万人のごみ減量大作戦−みんなでワケルくんを困らせてみようではありませんか!
…すばらしい!
その上サイトでは壁紙のダウンロードまで出来る。その壁紙にごみ収集カレンダーがついているというのはとてもいいアイデアだと感動した。
▼夕方から、先日撮影した文の狛犬写真の画像を処理して、調べ物をしながら狛犬サイトを追加。なんだか時間がかかってしまったが、件数が増えていくのが地味に嬉しい。
▼夕食後、先ほど送った小論文の例文を書いて送る…が、普通に送信しているのにどうしても送れない。別アカウントからでもダメ、添付ファイルなしのプレーンメールでもダメのようだ。何故?とりあえずまた実家に送る。
●鴨鍋風しゃぶしゃぶ/白菜の漬物
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11/23(Sat)
▼今日明日はテスト前の休みなので、ゆっくり相方を寝かせる。今日は外食も止めて家でチャーハンを作って食べつつ夕方までボサッとくつろぐ。
▼夜、ちゃんちゃん焼きを作って食った(今回はコーンとジャガイモも入れてみた。これまた美味)。早い時間にしたので夜はゆっくりと。「めちゃイケ」の特集で、「寝起き早食い選手権大会」に見入ってしまって大笑い。寝起きを襲って、その人の大好物を鼻先に近づけ、意識が覚醒して何秒でその好物を口にするかを検証する企画。これまでのチャンピオンはナイナイ岡村(ムツゴロウ氏が、寝起き6秒でハムを食わすことに成功)なのだが、それをあっさり破ったのがガッツ石松だった。そもそもガッツ石松の好物がバナナというだけで大反則だというのに、まさに考えるより早く、5.2秒で食べてしまった。その上ちゃんと覚醒してから「食ったかどうかよく分かってない」あたり、美味しすぎる。大体、5.2秒って、バナナの存在を認知するだけで精一杯の時間だと思うのだが。そしてその後またバナナを食ったのだが、皮をむいた後に、皮ではなくてむき身の方を掴んで食うワイルドさがさすがガッツ!
▼相方、悶絶しながら一言、「動物出すの、反則だよな」。
▼実家から電話。従兄の子供が大学受験シーズンに突入しているのだが、その子の小論文を見て欲しいとのこと。学校でマンツーマンで指導してくれている先生がいるはずで、その信頼関係も底力の一つになることも多いのだから、横から、しかも瀬戸際で色々口出しするのも、混乱を生じるだけで良くないのでは…大体私も現役は退いた身だし…と思い、力説する。一般的なアドバイスを数点と、私の考えを伝えてもらうのだが、それでも本人が是非にということだったので、FAXで受け取る。明日添削する予定。
▼な、何じゃこらー!!と思いつつ、ついつい最後まで見てしまったんですけど。ドラマ「成り上がり」(主演・TOKIO松岡)。普段ドラマをほとんど見ない相方がついついチャンネルをここに合わせてしまってたというのはやはりアレですか、これをイロモノ認定なすったからですかいダンナ。そんな120分。演じる松岡は終始嬉しそうで、しみじみと「ああ、仕事関係なしにこいつはタオルメン(my造語。永ちゃんファンを指す)なんだな〜〜」と微笑ましささえ誘うなりきりっぷり。一生懸命作ってる声は、むしろ浜田省吾っぽい雰囲気も感じたし、キャロル結成のときも他のメンバーは名前も触れず(ジョニーのジの字もなし)、ベイブリッジやポートタワーが東北人の目から見ても思いっきり今風(1960〜70年代が舞台なんだけど)、そもそもあの恋女房とも離婚しちゃったよね永ちゃん…とツッコミどころは満載だったが、松岡があまりにも幸せそうだったのでツッコムのも野暮ってことで。考えてみれば永ちゃんそのものが、「ツッコんでは申し訳ないような」得な存在なのかもしれん。
●鮭のチーズ乗せちゃんちゃん焼き/大根の味噌汁/奈良漬
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11/22(Fri)
▼かなり目が疲れているのか、行きの道で睡魔と闘う60分。カフェインドリンクとコーヒーで辛くも勝利。現場に着いてしまえばあとは今週1日、何とかやりぬける。元気な受講者相手にクリップアートを身振り手振り入れて何度か説明。今週一番の山場。昼休みにプリンタ設定の確認するが全て問題なくセッティングなっていたので安堵。仕上げで印刷したり編集したり。このあたりになるとプリントアウトして色々実感も出来るので、おたがいに楽しくなる時期だ。
▼終わって四時だが、日差しはまずまずなので、あと30分くらいなら撮影可能の模様。スーパー農道から入っていけそうな神社をあらかじめチェックしていたので、2つほどチャレンジ。一つは鎮守の森の位置を頼りに、ディープ櫛引の村の中に入っていく、ある意味命知らずコース。神社の手前まで車でつけたが、農家の方が入ってきたら相互通行できない細い道で冷や冷や。こんなとき「軽自動車でよかった」と思う。ようやくたどりつけたが狛犬はなし。少し迷いつつも本道復帰。もう一つ、右手に見える神社に向かう。途中で通行止めになっていたので、500mほど歩く。ここもスカ。両方とも筵でバッチリ覆われていて、本殿の装飾すら見えない。やはりディープな場所の探索は、11月を過ぎたら無理、春になってからにまわしたほうがよさそうだと再確認。
▼しかし、色々回ってみて、狛犬がいなかったりするとつい「ハズレ」的な認識をしてしまいそうになる自分がいて、そのたびに戒める。それこそ「罰当たり」ってもんだ。社があって、多少なりとも緑があって(なくてもいいんだけど)、そこに「いる」ことになってれば、何らかの神が「ある」と認識する。それは日本人の愛すべき寛容さであり、微笑ましい安直さだと思う。そう簡単には感じられなければ、なにか願い事をして「ご利益」の概念を持ち込むことで存在を感じる。そういう空間があって、小さな町や村でそれを守り続けているということは意味のあることなのだと改めて思う。
▼小学生時代に奈良にいって以来、ずっと「仏像」「寺」で来て、どちらかというと装飾と狛犬以外には「神社」にはあまり興味がなかった私だが、ここに来て一気に神社にはまってしまった。大叔父が長年続けている絵馬の研究などにずっと興味を持ち続けていたということも関係しているかもしれない。大叔父は山形の絵馬を研究した本を何冊か出したり、講師を務めたりしていたので、色々な神社でも秘蔵のものなどを見せてくれるんだろうなあ…羨ましい。今のところ私がカメラに収めているのは狛犬と本殿建築装飾のみだが、あえて鳥居とか注連縄には(眺めてあれこれ思ったり調べたりはするけどけど)手を出すまいと思っている。とても手が回らないし、狛犬サイト用に使っているサーバーの容量もあっという間に埋まってしまうだろう。ほかにも手水舎とか庚申塔とか縁起とか…一度興味を持ち出すと面白いことばかりではあるのだが。祭神とか眷属とか、ネットで色々調べて自分の勉強にもなるけども。
▼昨日買ってきた「神社ウォッチング」を読む。鳥居や注連縄にはあまり詳しくなかったので参考になることはなるのだが、狛犬の項はちょっといただけない部分もある。(以下は同書より引用)
『上手に彫られているのに、なぜか生き生きとした表情が見えない狛犬もあります。それは、もともと瞳が彫られていないか。風化したのか、彩色が剥がれたのか、いずれかです。瞳がないと表情は生きません』
私は一概にそうは思わないのだけど、まあそれは趣味の問題だからいい。が、
『初めから瞳の部分に黒い石材でも埋め込めばいいのに、そのような狛犬を見たことはありません。丸く切ったシールを瞳に貼ってみれば、驚くほど迫力が出ます。千切った枯葉を唾で濡らして貼っても表情が変わります。ただし、傷つけたりするのはいうまでもなく、神職に不信や不安を抱かせないよう気を配る必要があります。』
ってのは心底どうかと思うんだよなあ…
▼兄の知人で、鳥居専門に製作している職人さんがいらっしゃるという話を聞いた。鳥居製作といっても、一度作ったらそうそう立て直すことはないだろうし、また新築されるもんでもないだろうに、仕事として立ち行くのかな〜…と誰でも思ってしまうが、同業者が少ない上に、一年を通じてけっこう発注はあるのだとか。機会があったら話を色々聞いてみたいものだ。面白そう。
▼相方の勝ってきてくれた「イブニング」を読む。不覚にも「あつし渡部」が一番面白かったかも…「きらきらひかる」にはまた数コマにいつものクリーチャー。もしかして編集、2chスレで静かな人気となってるのを意識して、毎号書くように支持してるとか…あとは「極悪がんぼ」がなかなか。
▼そして同じ日に「おせん」と「ぶら雲先生」を読むといよいよ混乱することすること。ぶら雲先生が「自分の死んだ母親」を語るシーンで、「あれ?母親生きてたよな?」と3分くらい頭を整理すると…母親が生きてるのは「おせん」の方だった…しかもおせんの母とぶら雲先生の婆ちゃん、全く一緒だし。こっちも「まぜるな危険」状態かい。
*「きりきり亭のぶら雲先生」7 きくち正太/「自分で作る居酒屋料理」
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11/21(Thu)
▼今日は相方が飲み会なので、彼の職場経由で現場に行く。雨が降っていて所々込んでいたのだが、ごちゃごちゃした市街地を抜けたらあとは一本道で、交通量もなくてスイスイだった。9時前に着いてしまったほど。
▼昼休みの間、用事があった友人に連絡、結局雑談。相手も例の「藤岡弘探検隊」の予告を見ていたらしく、「洞窟に入って、襲い掛かってきたこうもりとかトカゲを『トォッ!』とか言って手刀で叩き落としそうだよねえ」とバカ話も少々。しかもその上で、迷い込んできたネズミとか小動物を「驚かせて悪かったね。さあ、森へお帰り」と優しく放してやったりしたらもう、フジオカワールドは完璧(妄想)。
▼WORDの内容もだんだんと文書編集に来て、それなりに受講者の入力スピードなども上がってきたところ。今日はクリップアートの挿入まで。調整を始めると長くなるのでまた明日。終了後鶴岡に向かい、「BOOKSパル」で時間を潰す。けっこう余裕があったのだが、漫画や新刊をチェックしていたらあっという間に時間になってしまう。ここは店舗面積が広く、固めの本も揃えてあるので、最近では人文系の書籍は八文字屋よりもこちらに頼っている。安いものではないので、やはり通販ではなく直に手にとって色々確かめたい。ここ数年、東洋史関係をあまり買っていなかったのだが、林巳奈夫やら武田雅哉やら伊藤清司の本が色々とあって、買いたいと思ったがやはり大修館書店や吉川弘文館の値付けは強気。いや、「だって人文系は売れないんだもん、単価このくらいにしないとやってけないんだもん」という弱気か。大修館書店の「日本の神仏信仰大辞典」、ものすごく欲しい……25000円か……仕事のアガリが入るから買って買えないことはないが……悩む……結局、神社観察の参考書をいくつか買って店を出て、夜の職場へ。
▼夜は夜でまたちょうど「クリップアート挿入」…一日に2回クリップアート説明はなかなか疲れる。目の疲れもあってふと目が泳いでしまいそうになるのを何とか抑えて講習終了。飲み会が終わったところの相方と落ち合い、乗せて帰る。途中「ラーメン食いたい」と言い出したので、何軒かに空振り(酒田のラーメン屋は結構閉まるのが早い)した後に「まこラーメン」へ。相方の頼んだ「まこちゃんラーメン」、野菜ミソラーメンに排骨が載ったもの。具もスープも美味い。私は餃子(その場で包んでくれる)だけ頼んで、合い方のラーメンをちょっとだけ貰う。あったまったところで帰宅。今日は朝から晩まで相方をお世話した日だったが、同居してる中で「二人」な気分になる時間も、時には必要なのだと思う。
▼金平糖、「濃茶」の袋を開けてちょっとだけ食べてみる。他の味のものより、舐めているとわりとすぐほどけてくる感じ。やはり材料の配合によって、固さなどが微妙に違うのだろう。
*「神社ウォッチング」 外山晴彦/「陰陽師 鳳凰ノ巻」 夢枕獏/「サキャ名言集」 サキャ・パンディタ:今枝由郎/「歴史散歩便利帳」
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11/20(Wed)
▼昨日同様出勤。道順を覚えたので昨日よりは通勤の体感時間が少ない。一日分の日程を、パワフルな受講者に囲まれながら過ごす。主催者側の方、始まりと終わりだけでなく結構身に来て世話してくれるのはありがたい。本当にありがたいのだが、インストまでお手伝いいただくのは遠慮して欲しいなあ、正直。順序というものがあって、まだ2日目に入るところ。朝、カードゲームなんかやってると、他の人が見ればそりゃあやりたくなるってものだ。まだサブメニューの意味とかも教えてないんだから、いろいろ別のことを聞かれたり、妙なところいじられたりして困るのよ。あとは入力練習してるときに、私とアシを手伝うつもりなんだろうけど、まだ扱ってない「便利な機能」を教えちゃうのも勘弁してくださいよう〜…とはいえ、この手の方というのは必ずどこの会場にもいて、例えばある程度操作に慣れている人なんかが得意げにゲームしてたり、スクリーンセーバーや壁紙を勝手に設定したり変えたりして(メモリ不足が起こらないようにわざとオフにしてあるのだが…)、「すごいすごい、どうするの〜?」となって結局こっちの仕事が増えたり…まあ、珍しいことではないのだけれど。教える側としては、拙いながらも色々心理学的にも考えて進行してるので、勘弁して〜!と思うことも正直多々ある。
▼カリキュラムの関係で昨日より30分早上がり、しかも降っていた小雨も晴れていい感じ。さあ!ということで、帰る方向とは逆に進路をとり、山に向かって狛犬探しに走る。立派な鳥居の大きな神社。路肩に出来るだけ寄せて車をとめて鳥居をくぐる。手水まである大きな社。本殿前に大き目の狛犬。そして左の末社の前に小さな狛犬。これが、捜し求めていた変わり系の狛犬(年代等は両方とも記載がなく不明だったが、もしかしたらいわゆる「先代」か?)。やった〜〜!と小躍りするほど嬉しい。あるじゃないの、山形にも多少の変わり系が!それだけで嬉しくなる。しかもこの神社、本殿の後ろにそびえる山からの沢水が滝となって流れ、それが堀のように本殿を囲む。雰囲気・ロケーションともにバッチリの雰囲気に、一人酔う。
▼地図によれば(結局郡部については、先日買った地図よりも県別マップルのほうが見やすく親切だった)、この先にも一つ二つありそうなので進んでみるが道路からすぐに入れそうにもないし、それ以前に見つからないので、かなり分け入ってしまってから(工事中だらけだし、Uターンするのに適切な場所を見つけるのも大変)ターン。途中、見たこともないホウロウ看板もあったのだが、車の流れで停車できず残念。十数分で空気はひんやり、しかもあからさまに雪か雨になる匂いがしてきたので帰路を急ぐ。それにしてもこんな季節にわざわざ狛犬探しに朝日村の山中に分け入るとは、我ながらハマると何でもやっちゃうタイプなのね。
▼帰り道、丘の上の神社を見つけ、石段をあがってみるが何もなし。石灯籠前に台座が二つあるので、もしかしたら嘗てはあったかも?神殿自体を筵でくるんでしまって、参拝すら出来なかったし、周りには廃棄した懸魚とおぼしき建具がある。砕いた石くれがあるが、まさかこれが先代ではないと信じたい。隣の家(兼業宮司さんの家か?)の番犬がアホのように吠え立てる。感じ悪いなあ。その後羽黒に入って、気になっていた神社を覗いてみるがこちらも石灯籠のみで狛犬はなし。それでも朝日村の収穫が大きかったのでホクホク。4時半を回った頃にはもう(天気のせいもあるが)暗い。封印を食らったがごとき鉛色の空はあっという間に暮れ、同時に雨。街頭のほとんどないスーパー農道は暗く、しかも対向車のライトがまぶしいのでなかなか恐い。雪が降ったらこりゃ悲惨だわ。
▼帰宅し、本当はすぐにでも更新したかったのだが、通勤に疲れて体力の限界(早いなあ)。食後TVを見ながらうたた寝してしまい、気がついたら水谷豊のドラマの中で、いきなり蟹江敬三がバーテン役でカクテルを作っていた。あ、怪しい。明日(も怪しいけど)にでも更新しよう。
▼ところで、TVのCMで、「あの探検隊が帰ってくる!」というスペシャル番組の予告で藤岡弘、の写真が……探検隊って…そして藤岡…ひ、ヒロシつながりっすか〜〜?相方と二人で、「ああ、またすっごく真剣に世界の秘境を旅するんだろうなあ」と、見る前からお腹いっぱいの気分になる。ふと、依然見た旅番組で屋久島にいった藤岡弘、が、千年杉を抱きかかえて頬を寄せ、「ああ……こうしていると本当に、千年の息吹を…木の命の力を……感じるネエ……」と、あの尾てい骨直下型の声で陶然とおっしゃった様、そしてそこに何等の計算も演技もダンドリすら入っていなかった、あの特濃な空間を鮮明に思い出した。それにしたってつまり、「ふ〜じおっか〜 ひろし が〜〜♪」ってことですかい。
▼いやいや、それより何よりも。藤岡大先生を看板に担ぎ出しておきながら、表記が「藤岡弘(「、」なし)」だったのは許せないぞ!弘のあとの「、」には深い意味があるんだから抜かすな!モー娘。だったら「。」を省略したりしないでしょーッ!(泣き虫サクラ風に)と、夫婦で同時に突っ込んだ夜。
▼それにしても今日は朝も夕方も目の前に野良猫が飛び出してきてあわや、ということが一回ずつあった。別に犬猫は好きでも嫌いでもないのだが、自分で轢いちゃうのだけは仕事の後先を問わず勘弁だ。昔、蛇を轢いた時(そっちのほうがレアだと思うけど)ですら、ケツの下でイヤ〜〜〜な感じがしたからなあ。かといって、急ブレーキ踏んで追突事故になるよりは、対向車がない場合以外は腹をくくってレッツギャー以外にはないんだろうな。頼むから猫も犬もイタチも狸も出てきませんように。
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11/19(Tue)
▼今日から2週間、結構遠方で仕事&初手からダブルヘッダーの日。相方に道順を確認して、スーパー農道をひた走る。1時間の道のりだが、狛犬ロケハンという新しい楽しみを覚えた先日から、通勤はいきなり「旅」になった。とはいえ、神社やそれっぽい杜などを見るとついつい注意がそっちに行ってしまい、交通量の少ない道とはいえよろしくない。やはり街中でも田舎でもどこでも、狛犬ハントはツーマンセルが基本だなとしみじみ…行きに一件・帰りに一件狛犬を発見したが、道幅や交通量、タイミングの問題でスルーせざるを得ず。今日は比較的天気も良かっただけに残念である。
▼郡部の講習は初めてだったのだが、いやはや両親と同じ世代の郡部のお父さんお母さんはなべて元気!こっちが圧倒されそうなぐらいだし、ちょっとした質問や私語も声がでかいので、こっちも負けずに声を出さねばならず、正直夜の部に残すはずの体力ゲージが赤いところまで減った気分。しかしその分だけ反応が率直で、分からないところはすぐ聞いてくれるし、分かった部分についてはまた気持ちいいくらいに感動してくれる。酒田や鶴岡の講習とはまた違った雰囲気で楽しめそうである。
▼帰り、来るときにちょっと気になった社に寄る。シンプルな社と小さな小さな祠にはなぜか陶器の狐の置物。立派な石には「塞の神」とある。なるほどこれは道祖神なのね(「賽」と通じるために、賭け事の守護神としても扱われた)。当然狛犬はなしだが、鳥居の雰囲気など、なかなか良かった。その後少し取って返して、夜の仕事のために鶴岡まで走る。市内で狛犬を発見したが、車停められず。後でちょっと地図にチェック。これも時間をおかないで記入しないと記憶が思いのほか混乱してしまうものだ。路地をちょっと入っていく、由緒ありげな神社を見つけ、近くのドラッグストアに駐車して勇んでいくものの、そこは稲荷…祠とお供えと着物などに厳重に守られたお狐様が鎮座していた。カバーするものを払いのけて一応お狐様の顔を拝む私を、隣のアパートから出てきて訝しげに見る若い女性一人…ち、違います、こんな風に住宅地をデジカメ下げて歩いてるけど、け、決してストーカーじゃないんですよう。住みづらい世の中だ。もうそのときには日も落ちて、狛犬の有無すら視認できない状況だったので終了。
▼それにしても、道を走っていても、神社を囲む鎮守の森風のこんもりした木立というのは遠目からでも分かるし、なんとなく霊的な感じ(陳腐なたとえだが、トトロの眷属でもすんでいそうな感じ)がしてやはり「在る」だけでよいものだ。足を踏み入れるだけで、狛犬がいようがいまいが、たまらん霊妙さがある。そうしてみると、そういった風景から切り離された田舎の新興住宅地なんてのは、もしかしたら(光景的に、だが)一番面白くない空間なのかもしれない…と、勝手なことを思う。
▼少し買い物や立ち読みをして時間を潰し、夜の仕事場へ。講習しながら、疲れた頭の中になぜか響く、「白いボール」。特に、王さんの素朴さ大爆発の「(ベンチの)仲間も」の部分がリピートし、不意に吹きそうになる。私の脳はどこまでアホになれば気が済むのやら。8時前に家を出て、帰宅は10時前。は〜〜、昼食も夕食も外で食うってのはなんとも侘しい(&懐が痛む)ものだ。
▼家に帰ると、昨日に引き続き相方が岩田鉄五郎御大と水原勇気を身請けしていた。鉄つぁんはやはりいい出来。私が日記やメールを書いている傍ら、ふとレターケースからこぼれた昔の写真(大学時代のもの)に、「うわっ、変わってないつもりだったけど、この頃の俺ってやっぱり若いな!!」と感慨深げ。先日整理したこのレターケースは基本的に相方の大学時代のものが残っていたので当然その類のものがたくさんある。入学式のときにクラスで撮った写真を見ながら、そのほとんどの名前を(一部は名簿を見ながらだが)言えて、いまだにサークルだの出身地だのを覚えているのは、いくらクラス名簿編集委員だったとはいえ大したものだ。ニョーボが言うのもなんだが、なんて友達甲斐がある奴なんだろう…上段には当時の成績証明書やら履修証明書やら色々。最下段には彼の修士論文やレジュメなどを入れておいた。すっかりノスタルジーモードになった相方、よせばいいのに、あらゆる意味で身をよじりたくなるようなブツを読み始める。「いや、もう、痛さとかそういうのを通り越して、何もかも客観視できるようになってるから」と平気そうだ。読みながら「この辺でもうオレ、泣きそうになりながら書いてたんだよな…」としみじみ呟くので、聞いてるこっちのほうが手にイヤな汗をかいてくるじゃないか。読み終わってまたレターケースに…って、せっかく書類を入れられるように整理したのに、また戻すのかよ!とツッコんでみる。
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11/18(Mon)
▼狛犬サイト最大手の「狛犬NET」をつらつら眺め、既に何度も見たページではあるのだが改めてその名品・珍品に酔う。これだけのものを見るとつい、まだ始めたばかりだと言うのに、自分のやってる狛犬探訪などどれほどの意味があるのか…と一瞬暗い気持ちになる。これだけの狛犬データが集まった「狛犬ポータル」に、山形県のものがほとんどないのもそう思わせる一因ではある。進取の気概に欠けると長年言われてきた山形の気風では、なかなかとんがった一品は出てこないのかもしれない。せいぜいしげしげ見て「味がある」と言えるものしかないのかも。それすらも単に自分の気のせいかも…とひたすらネガティブ方向に走りそうになる。まだ5件くらいしか撮ってないのに意気地のない自分。
▼でも、昨日惚れた吉田新田皇大神社の狛犬のように、それを大儀とも思わずに静かに社を守っている狛犬に出会い、「90年近くも私を待っていてくれた」ような気がする(たとえそれが気のせいであっても)出会いもあるのだから、やはりこういう気持ちと出会いは大切にしていきたいと思い直す。マニアが唸る様なものには会えないかもしれないが、それもまた自分の狛犬人生だ。とか言う事自体が筋違いといえば筋違い。そもそも神聖なる守護者を、造形だけでどうこう言うことが間違っているのだ。その気持ちを忘れないために、賽銭箱がないので賽銭こそ上げられないが、ちゃんと柏手は打つようにしている。そうするたびに付近住民の方々がいぶかしげ&「よっぽど藁にでもすがる思いの気の毒な人なのだろうか」とかなり憐れみ入った目で見るのがちょっとアレなのだが。
▼明日から遠い現場の仕事(うち4日はダブルヘッダー)なのだが、地図で道を確認しながら、途中の神社を探す。天気が良ければいいな、時には遠回りして帰るのもアリかな…と色々と空想して楽しむ。クサクサしていた田舎暮らしは、デジカメと地図と狛犬の三点セットで一気に「毎日が取材旅行」になった。いつか感動に射抜かれるような出会いがあるとき、その時もやはり、田畑の中の、誰もいない小さな神社で、私と狛犬だけの空間なのだろう。それを考えるとやはりゾクゾクとしてくる。付ける薬がないね、どーも。
▼相方、仕事帰りに電話をくれる。「コンビニにて、コナミから出てる食玩で、水島新司の『野球群像』シリーズ買った。」とのこと。出たのは里ちゃん。里ちゃん萌えの私のためにわざわざすぐに知らせてくれたのだろう。帰ってきてすぐにそれを見せてくれる。アンダースローのポーズや体型が良く出来ている。普通の視点からはあまり顔が見えないのが特徴なのだが、ひっくりかえして顔を見るとやや変。この顔どこかで…と思ったら、離れ気味の目の配置が、里中くんというよりはむしろあだち充顔。ことに「タッチ」の達也だなこりゃ。ラインナップでは岩鬼・鉄五郎あたりの体型と表情・セレクトポーズがなかなかいい。そしてあぶさんが渋い(ユニフォームがダイエーでなくて南海というのもポイント非常に高し)。相方はこのあぶさんを目当てに少しこれを買い込むかもしれない。
▼来年2月のいの洗公演に、みぶ真也さんが出演予定との事。二重の楽しみだ。実現の暁にはぜひ行かなくては。
*「休日はヴェジタリアン」 森枝卓士/「別冊宝島:打撃快感」/「シングルモルトを愉しむ」 土屋守/「日本の論点2003」
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11/17(Sun)
▼今日は相方が昼だけ出勤(いよいよオフシーズンになったため室内トレに切り替わったので)なので、私も勝手に付き合って8時頃までゆっくり寝る。冷え込みは変わらないが久々の晴れ間。今日は相方もいるし、このチャンスを逃すともう年内に狛犬撮影は出来ないかもしれない!(田舎の神社は車を止めるスペースがないどころか、道も狭く、その上大体が田畑の合間にあるので、農家の方のトラックが来ればどいたりしなければならない。ツーマンセルでないととても落ち着いて撮影できないのだ)と意気込んでデジカメのバッテリーをチェックする。うっかり「島本和彦名言集」を読みながら「Men Of Distiny」など聴いていたものだから、妙に気持ちがオーバーヒートする。この年になって読み返してみると、なぜか「逆境ナイン」より「無謀キャプテン」が沁みて来るのは何故だろう。
▼2時近くに帰ってくるのを待ち、ココスで遅い昼食。昨年、講習でお世話させていただいた方とばったり会い、驚く。半端な時間だが混んでいて、ウェイトレスさんは一生懸命駆け回っているのだがなかなか料理が来るのが遅かった…食べ終わって、地図片手に狛犬撮影に出発。この地図は狛犬チェック専用に購入したもので、チェック済みのところや、狛犬のいなかった神社には印をつけて行くことにしている。
▼狛犬好きは思いのほか多い。検索をかけただけでも、大手含めてたくさんヒットする。だがどうやら、この辺の狛犬について扱っているサイトは特にないようだ。となれば、田舎は田舎なりに隠れた名品があるかもしれず、誰かの参考になるかもしれない。いっちょ、敢えて田舎のほうから手を付けてみるのも面白いかも…と考える。
▼いや実際に、庄内の神社というのは予想以上に面白い。山形にいた間も色々回ったが、改修なんかが入ったりすると、どこの装飾も同じような感じになったりする。本殿欄間の彫刻も、どこを回っても竜だったり牡丹だったりで、面白みに欠けるところも少なくなかった。比較的新しく出来た町の神社なんかはそのパターンが多い。走ってみると、農村部には農村部で、どの地域にも一つや二つ神社がある。遠目から見るに、それが案外個性的だったりするのだ(下手に改修が入らないのが幸いしているかも)。最初に回った神社もその通りで、思った以上にいい雰囲気の狛犬、彫刻装飾も個性的だ。これはひょっとして、市街地を回る以上に面白い物が見つかるかもしれない…と思うと、何だかわくわくする。
▼最初に、本楯の大物忌神社。ここはもともと小さいながらも城址で、堀があったりして以前から雰囲気がいいな…と思っていたのだ。狛犬は昭和八年製で、特徴は薄いが味はある。時代が近いだけあって、先日の狛犬とよく似た感じ。それよりも本殿の彫刻が珍しく、また出来も素晴らしい。思わず「また先日みたいな夢じゃないか」と思ってしまったほどだ。こういうときに地元の信仰に疎いのですぐに何だか分からずもどかしいが、それなりにまた調べる楽しみもある。参拝して少しなりともお賽銭を上げようと小銭を握っていったのだが、この辺の神社で賽銭箱にお目にかかったことがない。これは専業の宮司がまずいないことが影響しているのだろう。残念。
▼狭い道に入り、時には相方に車をよけてもらったりしながら、3社ほどで撮影。やはり本殿のちょっとした彫刻が思った以上に個性的で感動。しかし、農作業中の方は、いきなり能動に入ってきて狛犬や社を舐めるように眺め、写真を撮りまくっては走り去っていく私を、不思議そうに見つめるのであった…普通ああいう村社に、定例の祭りのとき以外に他の地域の人間が足を踏み入れることは、まずないからなあ…
▼さて、急に日も傾いてきたし、今日はそろそろこの辺で…と思って、たいした期待もせずに立ち寄った小さな神社。一見地味だが、何だか味のある狛犬は大正時代のもの。本殿の柱の狛犬もまたいい感じ…とカメラに収めて、画像処理しながらじーーーっと見ていたら…一見平凡な中に潜む強烈な個性と可愛らしさにハマってしまい萌え萌え。特にこれといったお気に入り狛犬がいない私ではあったが、これは初めての恋と言っていいかもしれない。いきなりディープかも、田舎狛犬の世界…
▼東北&新潟県ローカルの番組に登場したのが、鶴岡の加茂水族館のクラゲ飼育員・Oさん(38)。加茂水族館は、歴史はそれなりに古いが特に珍しい展示物もなく、正直数年前まではあまり人気のない水族館だった。しかし数年前に彼がクラゲの展示を充実させ、「クラゲタリウム」を作ってからというもの、そのたゆたう感じが「癒し系」ってんで(寿命の短いクラゲにしてみればそれなりに懸命な動きなのだろうけれど)近県で話題になり、今や結構人気が出た(去年のGWなど、車がいっぱいで入れなかったくらいだ)。それまでは「地元の海の生き物の生態を学べる(裏を返せば、珍しいものを飼う余裕がない)」のが謳い文句で、目玉がアシカショーや電気ウナギ程度だったのに、変われば変わるものだ。で、そのO氏の「クラゲバカ一代」っぷりを紹介する番組だった。水族館長(なかなかのキャラ)なども登場していたが、あそこは本当に「クラゲでやっていく」覚悟を決めたのだなー、と清清しく思った。来年Q太郎さんたちが庄内にドライブでも来る機会があれば、ぜひお連れしたい。
▼「鉄腕DASH!」はメンバーが各地の麺料理を一日でいくつ回れるかを競い、とにかく食いまくる企画。城島リーダーと組んだちょっと怪しい社長、誰かと思えば山形の鈴木製麺所の社長だし。しっかり社名入りの白衣と社用車をカメラに収め、宣伝もバッチリだね社長。やっぱり市内トップメーカーの頭はやることが違うよ社長。兄が同業種なので、寄り合いなどで色々と話にのぼる名前なもんだから、「そうか〜、このまったり豪快さんがうわさの社長か…」としみじみ眺める。勿論最初に回るのは山形だが、村山あたりの田舎そばは、かなりパンチと食ってるときのボリュームがある。まあ一箸程度しか食べていないのだろうが、なかなかヘビーだったことだろう。しかし社長ときたら食うわ飲むわ。いいキャラだ。
▼夜、NHKの「技〜極める」を相方と一緒に見る。今日はマグロをおろす時専用の、1.5mもある包丁を作る職人の話。やりなおしがきかない一発勝負で、自重で適度にしなるものを作り上げなければならないという、その技に感動。相方、見た瞬間に欲しがる欲しがる。「どこで使うんじゃそんなダンビラ。大体あなたは、このあいだ奈良で菜切り包丁買ってきたでしょう〜」とか諌める私。「それは包丁と呼ぶにはあまりに巨大すぎた…とか言えるぞ」と相方。妙な夫婦の会話である。私も色々調理器具は欲しいが、収納場所がなあ。しかし最近相方が目を輝かせて「欲しい!」という物を考えると、蕎麦こね鉢だの蕎麦切り包丁だのダッヂオーブンだの、本当に料理用品ばっかりだ。ダッヂオーブンに至っては、買うあてもないのに使い方とレシピの本まで買う始末だ。あったら楽しそうとは思うのだが…いかんせん高いうえに手入れも面倒だ。銅町(山形ローカルですんません)あたりで安く作ってくれないものか。
●口細カレイと野菜の唐揚げ盛り合わせ/マグロのアラとエリンギの漬け焼き/卵と野菜の雑炊/インゲンと厚揚げ・しめじの煮物/白菜の漬物