ランダム日記
2002年12月前半
ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
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*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。

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12/15(Sun)

▼朝の「題名のない音楽会」で、邦楽器の特集をしていた。そういえば学習指導要領の改訂で、どれか一つの邦楽器が必修になったんだった。いいなあ、それ。羨ましいぞ。それぞれに一つ演奏できる邦楽器があるということで、まさかそういう時代が来るとは思わなかった。まあ楽器も高いだろうし、興味のない子供も多いだろうけど、指導者の興味の向かわせ方次第では楽しいことが出来そうだ……って、そうか、今度は指導者がそれを学ぶ必要が出るわけで、そっちの方が大変だったりするのだろうな。
▼先日相方が買った「自然倶楽部(東北・新潟圏の釣り雑誌)」の料理コーナーにあった「鱈のミルク煮」が美味しそうだったので、今日はこれを作ることに。相方の部活帰りに鱈を買ってきてくれるように頼んだのだが、生憎何件かスーパーを回っても生鱈が入っていないという。結局、塩鱈を塩抜きして使うことにする。走りまわさせてすまん<相方。レシピどおりに、あえてルーでとろみを付けずにゆるいミルクソースで煮て、仕上げに生クリームと薄切りのパプリカを散らす。大体ミルクソースの味を調えてから鱈を入れたのだが、塩鱈に残っていた塩分が出てしまって、ちょっとビジョンよりしょっぱくなってしまった。反省。仕上げに散らしたパプリカが美味しい。パプリカとミルク系の味が合うというのも新発見だった。盛り付け写真がついているとこういう点でも勉強になるものだ。

●鱈と野菜のミルク煮/もやしとピーマンとひき肉の炒め物/大根の味噌汁/白菜の漬物

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12/14(Sat)

▼仕事で使うノートPCを新調したい相方、昨日からDELLのサイトなどで色々検討し、候補のメモを持っていき、午前中はOAシステムプラザなどで見比べながら検討する。ちょっと声をかけた店員さんに色々聞くが、あまり詳しくない人を捕まえてしまい、質問のたびにレジにいる別の人に聴きに行くので時間がかかってしまった。にしき食堂で昼ごはんにラーメンを食べる。ちょっと味が濃くて、ライスを付けることが前提の味か?消防署が近くにあるので、ハードワークの消防士さんに合うように強めの味にしているのかな。相方は昼から部活なのであまり時間がなく、一度帰宅してまた彼は出勤する。
▼ところで、そのラーメン屋に置いてあった雑誌が、月マガと「丸」。「たまにはこんなもんも読んでみよう」と手にとって読み始める相方。編集後記があまりにも「丸」っぽくてヤバ過ぎてビビる。内容はちょっと書けないけど。
▼その間、色々とオンラインでPCの価格を調べる。ポイント還元を考えるとヨドバシは安いのだけど、オンラインではポイントが使えないのが泣き所。何しろ地元に店舗がないので、ポイントを溜めても、たまに仙台に行ったときくらいしか使い時がないから(トホホ)。田舎もんは辛い。
▼今日の夕飯はカキの土手鍋。今日のプロデュースは妹で、味噌にショウガを少し練りこんだのがなかなか美味しい。シメにラーメンにして食べる。明日は私たちが夕飯を考えて造ることにする。夕飯を食べたあと、「中国四千年料理ショー」の3日目を、VTRをチェックし直しながら更新。多分私、日本で一番この番組をリピートして見ている人間かもしれない。
▼障子の破れたところを直そうと思ったら、手前の方がどうしてもキツキツで外れない。聞けば、構造上隣になる義父たちの寝室もそうらしく、カンナで少し削ってどうにか対処したそうだ。何度か外そうと思ったが、私の腕力では無理なようで、相方のいるうちにどうにかしないと…

●カキの土手鍋/白菜の漬物

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12/13(Fri)

▼昨日で今年文のお仕事が終わったもんで、今日は本など読みながら終始ゆったりと過ごす。朝、雪の具合を見ようと思って窓から道路の方を見ると、すっかり葉の落ちた庭の木のこずえの向こうに、近くの神社の灯篭や狛犬がかすかに見える。落葉するまで気づかなかったし、これまで2度の冬を過ごして全く気にとめていなかったのだが、私はこれまで、「窓から狛犬の見える生活」をしていたのだな。そしてこれからも。狛犬好きとしてはなかなか贅沢な環境かもしれない、とちょっといい気分になる。
▼先日、三日殿下さんちの掲示板へのENGさんの書き込みで知ったのだが、来年の戦隊は「爆竜戦隊アバレンジャー」だそうな(ソース)。今年に続きまたデフォルト3人戦隊で、後からメンバー追加の形になるのだろう。恐竜ものは動物ものと並んで既に何度か出てるので、どこで新味を出すかが勝負になりそうな気もする。記事の談話の中での、テレ朝Pの「子供だけでなく親も熱くなれる番組を」という言葉、現在の「役者萌え」ゴーゴーな状況を思わせてしまう。考えすぎか。番組や出演者に注目が集まるのは悪いことではないが、ただ役者追っかけで番組の内容や世界観などどうでもいい連中も増えている(「女性自身」にもコーナーがあるほど)のはあまり好きじゃないなあ。「オバ厨」の一言で片付けてしまうと、「でも年齢的には私も押しも押されもせぬオバだよな」と萎える。この身は「オバ」なれど「厨」にはなりたくはない…と思っているのだけど、ハタから見ればどうなんだろう。ふと不安になる。女一匹、特撮を愛し続けるというのもこれでなかなか余計な気苦労があるものなのだよ。
▼ちょっと検索をしていた先でたまたま見つけた話。まだそろってご存命だったきんさん・ぎんさんがCMやTVにひっぱりだこだった頃、TVのレポーターがCMのギャラについて「何にお使いになりますか?」と質問したところ、二人そろって「老後の貯金にします」と答えたらしい。お、美味しい。美味しすぎる。泉重千代さんの「理想の女性は年上の人(←日本にはいません)」発言といい、長寿を極めた人の発言というのは本当に素晴らしい天然酵素パワーを宿しているなあ。
▼BBSのnightflyさんの書き込みを見て、ミルクチャンの新作を見に行く。もう5作目になっている。更新早いな。4・5作目を続けて見る。内容的にはやはり5分だとちょっと薄いような気がする。指令を受けたあとが端折られちゃってるからなあ。とりあえず今回確認できたのは「テツコは日本刀くらいではびくともしないみたい」ということだ。
▼昨日相方が買ってきてくれた「野望の王国」を休み休み読む。局面は少しずつ変わってるが、話の流れは案外緩やかだ(いや、やってることは凄まじいんだけど)。本編は相変わらずだが、あとがきで雁谷哲がここぞとばかりに東大法学部をケナしまくっていて、その徹底した決め付けぶりが「さすが『美味しんぼ』の原作者!」と思わせて、香ばしく賞味させていただいた。このあとがきのイタさは、旧版持ってる人も必見かもしれない…
▼「ワンナウツ」の4・5・7巻を読む。いやいや、尻上がりに面白くなってきていて、相方の推薦するのも道理だと納得。4巻の違反行為の応酬など、なかなかのアイデアだと思った。あとはあまりダラダラと続かずに、いい形で完結してくれればいいな。

●ビンチョウマグロの刺身/肉詰めピーマンの煮物/白菜とワカメのポン酢和え/大根の味噌汁

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12/12(Thu)

▼珍しく仕事に行く前に更新を済ませようと思い、「中国四千年料理ショー」のビデオを回しながらレビューを書く。かえすがえすも、この番組が全4回とは惜しい。
▼今日は昼間には雪も大方止んだのだけど寒気は引かず。道路の凍結と渋滞を見越して、祖母の入浴サービスが終わるのを待って、4時40分頃に家を出る。5時頃に橋を越える時にはもう凍結が始まっていて、橋の下りが結構怖い。ところで木曜日の夕方のNHK・FMは前半オールデイズ・後半映画音楽という組み立てが好きで良く聞いているのだが、スリップへの恐怖が募るこの瞬間に「ジョーズのテーマ」を流すのだけは勘弁な。というわけで、縁起でもないので数分他局に切り替え、また戻すと今度は「ロッキーのテーマ」。励まされて「氷に負けるな寒さに負けるな」という気分になり、相変わらず除雪が下手な鶴岡市内の悪路を乗り越えて会場へ。
▼週2回ということで、けっこうな期間になってしまったこの講習も今日で終わり。最初に30分近くかけて閉講式をしてから講座。時間一杯使ってEXCELのグラフ作成までを何とかクリアする。希望者の数次第で、中級講座も開設するということだが、その場合(何しろお上の主催なので、年度内に実施しなければならないらしく)3月までに終了する形になるらしい…ってことは、2月の夜間か?……うーん、通勤のしんどさを考えるとちょっとキツいかも……
▼さて、問題は帰りで、もうかなりの凍りっぷり。裏道は暗いし凍ってるしでヘビーなので、おとなしく7号線を行くことにする。が、私の前3台くらいに、除雪車がいて、終始30km/h位の運転を強いられる。しかも前の車は途中で右折したり左折したりで、鶴岡から三川まで、ずっと除雪作業者のすぐ後ろを行くことに。雪がないので除雪はせず、時折小説罪を巻くだけなのだが、低速。まあおかげで「進まないのは私がチキンなせいじゃない」とアピールできて安心なのだが、難所も低速で通らねばならず、なんでもない道なのに凍結でタイヤがよれて時折背筋が凍る。それに消雪剤を浴びると車のサビが進んで傷むし、除雪車が通るだけで多少掃除されるのでさしずめカーリングのストーン状態だしで、早く帰りたいのにゲンナリ。三河との分岐点でようやく左折してくれたので、あとはゆっくり目の巡航速度で帰宅。すでに10時を回っていた。
▼待っていてくれた相方と夕食。Nステの特集で流れていた「北朝鮮特殊部隊の真実」に、あらゆる意味で唖然とする。なんかこう、一昔前のマンガに出てくる趣味の悪いファシズムあふれる悪役みたいなことを実際にやらせてるのが、すぐ隣の国にいるんだもんな。とりあえず、日本が援助した米が軍隊(と高官)にしか行ってないというのは、もと将校の話の限りでは本当らしいが。こういう話を見ているときに、「がんばれ!まさおくん!」「もっとがんばれ!まさおくん!」(「ウゴウゴルーガ」の中のCGアニメ)とか言うのやめなさいね相方君はね。
●豚ロース肉の焼きカツレツ/キャベツとプチトマトのサラダ/春菊の辛子合え/ジャガイモとワカメの味噌汁
*「ワンナウツ」4・5 甲斐谷忍/「野望の王国」4 由紀賢二・雁谷哲/「膨張する事件」 とり・みき/「復活!大人マンガ」呉智英・夏目房之助

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12/11(Wed)

▼テレビで朝のニュース。昨晩行われたノーベル賞授与式の映像が出ている。「ほらー、田中さんちゃんとノーベル賞のメダル貰ってるよ。どっきりじゃなかったじゃん」と相方に言い、これでこのネタもジ・エンドかと思いきや、彼はまだまだネバギバだった。

「あのメダルの裏に『どっきり』って書いてあるんだよ」……まだ言うかこの男。

で、受賞セレモニー(もしくは帰国後の成田での記者会見)の最中に田中さんの背後に野呂一生が近づいていって「田中さん、田中さん!裏、裏。」とやるらしい。不屈だな、相方。
▼先日書いた「ジョーはラ王食っちゃダメだろ」ネタの裏づけとして、ジョーがうどん食ってる西を罵倒するシーンを確認したくなった。久々に「あしたのジョー」を引っ張り出してきて読む。

丈「こんなところを見たくなかったぜ西…ぶざまだな みじめだな……ええ、おい!」
 「おまえはもうみそっかすになりさがったんだ…おれや力石の生きる世界からな」
 「見たくなかったよ……おまえを信じていたかったよ……」

西「お……おっちゃんがいつか言ったとおりやった…一度のんでしもうたら 一度食ってしまったら それまでの減量が苦しければ苦しいほど…もう耐えられんようになる…と…」
  「わ……わいはあかん……だめな男や……」

丈「そうさ おまえはだめな男さ 男のくずさ 恥を知るがいいぜ 恥を!!」

………やっぱダメじゃん、ジョーにカップラ食わせちゃ。
▼そしてそこから自然な流れとして、全巻を一気に読破してしまった。何度読んでもやっぱイイわ。そして何度読んでもハリマオの描写はヤバい。ヤバすぎる。

●さんまの野菜あんかけ中華風/ドラムスティックの唐揚げ/ブロッコリーのサラダ/ジャガイモの味噌汁/白菜漬け

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12/10(Tue)

▼大寒波が来て、朝からかなりの雪。日記の更新などしながら、今夜の天気を考えると憂鬱である。昼に一時日が差したのだが、夕方にはきっちり吹雪きだしてきた。渋滞を見込んで、4時半過ぎに家を出る。往路、案の定(ノロノロ運転の車がいて)、特に橋の上で渋滞。既に凍っているようで足元がよれて冷や汗。三河を抜ける際、おばこ大橋はさらに恐怖。早目についてホッと一息。講習は今日を含めてあと二階。なんとか天気が回復して欲しいものだ。もっと毎日出勤してるわけでないから大騒ぎするのもバチがあたる話なのだけど、夕方出勤夜退勤は、往路も復路も暗いだけに怖い。
▼帰りはもう吹雪だし圧雪だしで、久々に恐怖。特にフェンスのない場所は地吹雪気味になっていて視界が悪く、自分に向かって吹き付ける雪で幻惑気味になる。ラジオから流れる、特に好きでもない歌を歌って自分を鼓舞し、平常心を保つように努力する。ラジオがトークになると、自分で歌って恐怖心と戦う。歌ってる本人大真面目。でも歌ってる曲が何故か「1たす2たすサンバルカン(我ながら何でこの曲かは不明)」。人それぞれいろんな精神統一方法があるもんです((C)「1・2の三四郎」)。
▼ようやく家に帰って、義母と義妹が作ってくれた寄せ鍋に火を入れる。相方も付き合ってくれる。ありがたい事だ。一人で食べる鍋物は寂しい。Nステーション(に限ったことではないけれど)では、随分と時間をかけて、ノーベル賞の田中さん特集。箸の上げ下ろし一つに至るまで「癒される」「ほのぼの」と異様なもてはやし方で、なんだか引いてしまう……というか、研究者の方なんだからさー、人柄もいいけどやっぱ研究を褒め称えようよ……と思ってしまうのだ。確かにあの「まったりお父さん」なキャラはいいと思うんだけど。今の扱いは、かえって田中さんのこれまでの努力と才能を無理やりお茶の間レベルに引き下げて咀嚼しようとしているようで、なんか気味が悪いのだ。あまつさえストックホルムにまで行って、市民に「田中さんを知ってますか?」とかアホな質問をするに至ってはトホホの一言。日本人がこの受賞ではじめて知った人を、ストックホルムの人が写真見てすぐ分かるわけはなかろうに。
▼「ちょっとは静かにしとけって感じだよねえ」と鍋をつつきながら私が言うと、「いやまあ、これ、かつてない壮大なスケールの、民法各社共同企画のドッキリだから」と、まるで既定の事実であるかのようにシレッと言う相方。「授賞式直前になって、あの格好の野呂一生が近づいていって、『田中さん、田中さん!コレです〜〜(プラカードを指差す)』とやってくれるんだよ。そんなことも知らないのか。」ってアンタ。本当はただ「野呂一生」って言いたいだけちゃうんかと。
▼ともあれそんなバカ話をしながら、鍋でようやく凝り固まった神経がほぐれる。後半はチゲ風にしてさらにあったまる。Nステのスポーツコーナーでやっていた、「消防士協議会の世界大会」の話が面白かった。世界中から各国代表の消防士が集まり、日ごろの消防活動に即した10種の競技をこなし、総合得点を競うというもの。重いホースをもって走るとか、90kg以上もあるダミー人形を引きずりながら走るとか、16kmのバケツを両手に持って走るとか、20階建てのビルを一気に駆け上がるとか、書いてるだけで気が遠くなるような種目ばかり、それを10種類だ。消防士さんの身体能力にただただ感動。こういった協議会は、実は国内でもけっこう行われているらしい。競技用のホースとかがあったらなんだか笑ってしまう。でも裏返して考えれば、この日は腕利きのファイヤーマンがみんな所轄を離れて競技会場に終結しているわけで、テロリストやら放火犯にとっては格好の狙い目になりそうな気も…というのは考えすぎだろうか。
▼ちなみに消防士は署に当直が基本だから、当然「同じ釜の飯」を食べる機会も多い。ということで、ちゃんと「料理対決部門」もあるというあたりが、シャレが効いてて楽しそうだった。
▼仕事の行きがけに買った「タツノコヒーロー」はキャシャーン。ドロンボーがダブらずに安堵。本命はフレンダーなんだけど。あとは「ペンギンズランチ」が半額になってたので二つほど買う。

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12/9(Mon)

▼もう一週間以上前の話になってしまうが、たまに出勤時・退勤時の車中で時間が空くと、EPOがパーソナリティーをしているFMの番組を聞いている。先日流れた曲は「ボヘミアン」と「悲しい色やね」。何というか音作りが80年代っぽくて懐かしいなあ…と浸って聞く。ふと「悲しい色やね」のサビが


♪HOLD ME TIGHT
大阪ベーブ・ルース

↑東北人の貧困なイメージで、なんとか「大阪らしさ」を演出してみました


と聞こえてしまって、こんなことはもう何十万人もの人がとうに気づいて話題にするのも飽きたようなことではあるのだが、妙にツボにはまってしまったのだった。


「俺のこと好きか」と聞くベーブ・ルース。


そんなことさえわからんようになったベーブ・ルース。

くだらなくてすんません。
誰かに言いたかったの。


▼昼前、むちんさんと電話。「香川照之の素晴らしさ」を語るうちに、「香川照之って実は、見た目地味だけど演技派俳優としてはサラブレッドだよね」という話になる。他にビーズの話など。本当は12月の共同企画として、「忘年会用セットアップアクセサリー競作」を予定していたのだが、私が多忙だったりで全然手付かずで編集できないうちにむちんさんは忘年会を終えてしまったのだった。スマン。色々作らなければいけないものが溜まっているし、そろそろ久々にビーズ箱を開けなければ…
▼というわけで、ビーズ作品に着手する。作りたいイメージのものと手持ちのビーズがマッチしないので、思い切ってオリジナルで組むことに。以前おかぴーさんからいただいた天然石(ガーネット)の三角型のものが使いやすそうで、さてどうしようとずっと考えていたのだが、一気に取り掛かって、午後から遅い夕食前までかけてラリエット(止め具を使わず、好きな長さで巻いて使うネックレス)と指輪を使う。ラリエットはぐるっと首の周りを回してなお余裕をもたせなければならないので、ビーズが無くなること無くなること。たまに作るとやっぱり楽しい。でも肩と目に来るなあ、やっぱり。あとはカウプレのものも作らないと…
▼Nステーションで、「公道を走れるチョロQ」の初回限定生産分が好評のうちに売り切れるというニュースを見る。一人乗りだが、すっごく楽しそうで軽快で小洒落ている。セグウェイよりはこっちのほうが楽しそうだ。一回の充電で80km走れるらしいので、相方がまた「ああ、これで通勤できたら…」とまたウットリしている。129万円という値段は、ワンアンドオンリーなものだけに高いんだか安いんだか判断しかねる。実際問題、そのお金があったら軽自動車を伸張してしまうのが現実だとは思うけれど、夫婦して「うおおお、欲しい〜〜〜!」と吼えまくった。スタジオ駆け巡る久米宏が楽しそうでなあ。いいなー、役得ばっかりで。
▼ところで、「庶民のささやかな幸せにいやになるほど増税計画」の話も聞きげんなり。発泡酒もワインも値上げ。善男善女が昼間の憂さを晴らす一杯も気が重くなってしまいそうだ。も〜、私に何を飲めというのだ。しまいにゃドブロク作ってまうぞゴルァ。そしてタバコも一本につき2円50銭値上げ。私は吸わないけれど相方が吸うので、結局我が家の家計(というか、彼の財布)が圧迫される。これで景気が良くなるはずはない。効果が上がらないのに弱いものいじめる政策しか取れない小泉政権を見てると、嫌いな亀井静香さえも応援したくなってしまう今日この頃。

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12/8(Sun)

▼ハリケンジャーに、「ダイレンジャー」でシシレンジャー・大吾を熱演した能見さんが出演するという情報を三日殿下さんから伺っていたので、根性で起きて見る。出たのは数分だったが、久々に見る姿に感動。あの眉間のしわは健在だった。変身解除したシュリケンジャー役だったが、シュリケンジャーは変装の達人という設定なので、今回一度きりの出演なんだろうか。だとしたらもったいないなあ。
▼今日の相方の部活は午後から。このシフトは朝ゆっくり寝られるけれどどこにも行けず、外食するにもハンパな時間で、何だか損したような気分になる。ファーストフードやファミレスという気分でもなかったので、おとなしく家で鮭チャーハンを作ってブランチ。
▼今日はこの地方では「大黒様」で、マッカ大根を供え、ハタハタの田楽を焼くのがしきたりだ。去年、ガレージで炭をおこし、串焼きユニットで焼いてみたのだが、金串だと魚が回ってしまう(卵を抱いていると腹の方が重いので、返しても返しても腹が下になってしまうのだ)し、焼いてるうちにブリコ(ハタハタの卵)が出てきてしまうしで大変だった。ハタハタ自体は昨日買ってあるのだが、今年はガスで焼けばいいだろう…と思っていたら、義父は既に金子昇の3000倍くらいやる気満々だぜ状態だったようだ。近所から貰った大きな木箱に砂(自ら海岸に行って拾ってきたもの)を入れ、真ん中には古いタイヤのホイールを入れて炭を起し、砂に串刺しのハタハタを刺して焼く…というのがビジョンだったらしい。しかもそれをはじめたのが5時前…お父さんお父さん、もっと早くから準備せんと(汗)。炭火で焼くのは結構時間がかかってしまうでね。そのほかにも心配は、ブリコが下に落ちてしまうと、何せ砂なもんだから食えなくなってしまうということ。……と言っても、義父が何かをやる気になって始めてしまうと絶対に止まらないし、あまり言うとブンむくれてしまう。こういうときに義妹は、実の娘なもんだから「じゃあお父さんの全責任でやらせれば!」と半ギレできるけど、結局ヨメはできねえんだよねそれがね(涙)。相方が帰って来て、疲れた体に鞭打って火起し。で。「うちにある竹串が20cmくらいで、とても砂に深く刺せない」というので一度は中止の雰囲気もあったのだが、義父はそんなことではへこたれない。田楽味噌を練りながら、何かナタみたいな音がするなあ…と思ったら本当にナタだった「長い竹串がないなら作ってしまえ」と、義父が庭の笹竹を割り、これまたいい感じに削って串にしていたのだった。この時点で私も、「ああ、何があってもこれで焼くんだね、今日は」と観念する。少し火が遠すぎて、結局1時間以上かかってしまったが、けっこういい感じに焼けた。(写真参照。ちなみにこれはもう砂から串を抜いた状態)食ったらそりゃー美味いに決まってる。炭火で焼くと、ハタハタのヒレの部分も焼けてとても美味。燗酒ベストマッチ。結果的に義父の気も済んだし、メデタシということにしておこう。しかしお義父さん、「いやー、ハタハタの田楽食うのは何年ぶりかなあ」って……

去年も焼いたんですってば〜〜


▼今日の義妹のお菓子は、たくさん余っていたサツマイモを使ったスイートポテト。とても甘い芋だったこともあり、美味しい。最近お菓子づいてる義妹。この調子でクリスマスケーキも焼いてくれないものか。私はちゃんとスポンジを焼いたことがないので、是非教わりたいのだ。
▼「50mもある超ウナギの寝床をどうするんだろう」ということで先週から楽しみだった「ビフォーアフター」。その奇妙な設計は、昔宮城県登米郡で「戸口が広いほど高い税率がかけられる『戸口税』があった」という歴史的事実によるものだそうな。昔のヨーロッパの「戸窓税」みたいだなあ。だから近所の家もなべて細長いのだろうか。今回の仕事もまた見事なものではあったが、やっぱり奥行き50mの家におっかさん一人っていうのはポツネンとするんだろうなー、としみじみ思う。
▼有賀亭頑馬さんから数日前、メールで「『別れてもチュキな人』に出演する」という話を聞いていたので、いつもはあまり見ない番組なのだが見てみる。あの番組のイメージは、どうしても恋愛関係のほうが強いので、「頑馬さんの元カノとか出るのかなあ」とちょっとドキドキしながら見ていた。恋愛パートではなく「エエ話パート」でのご出演で、「命の恩人に会いたい!」という依頼だった。頑馬さんに実際お会いしたことはないのだが、以前写真をいただいたこともあるし、先日「はなまるマーケット」に出られたときのも見ているので、その「顔知ってる人」が草野仁と中居くんに挟まれている姿がなんかスゴいと思ってしまった。でも頑馬さん、その恩人の方にお会いできて本当によかったですね。
●ハタハタの田楽/筑前煮/モツ煮込み/豆腐の味噌汁/白菜漬け

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12/7(Sat)

▼午前中部活からいつもより早く帰ってきた相方と外食に出かける。いつもは車中で「どこにいこうか」と相談するのだが、今日に限ってあまり話が出ないうちから「じゃあ今日は、鶴岡の金太郎寿司に行こう」と言う相方。「?今日はいきなり即決だねえ?」「……学校で済ます用事、一つ忘れてたからな!」……残務のついでかよ!!まあいいけどね。久々の金太郎寿司、相変わらず美味しかった。しかしエンガワの値段とネタの豊富さ・タイムリーさで最近栄助寿司のほうに心引かれつつある私。あそこのあぶりサザエが…
▼で、カニミソを頼んだのだが、いつのまにかテーブルに落ちていて、しかもそれにひじを置いてしまっていたので、いくら拭いても帰宅するまでセーターの袖口がカニ味噌臭車に乗れば車の中もカニミソ臭。キツいぜ。
▼相方の用事に付き合ったのだから、私にも付き合って…ということで、ちゃっかりデジカメ持参で、数件狛犬めぐり。最初は鶴岡公園に行ってみるが人影まばら。元来城址なのだが、これといって市民に開放しているような施設もなく、たとえば山形の霞城公園などと違ってフレンドリーな感じがない。未だにお武家様ぶってる感じ。まあもう寒い時期だからそう思うのだろうか。夏は堀に鯉が放されていて、綺麗は綺麗なのだが。この構内には神社が3つある。一番小さい稲荷神社は、狐がいるから狛犬はいないだろうとダメモトでのぼっていったらなぜかいた。だが、雪囲いかはたまたカラスのフンよけか、ビニールをかぶせた上でくくられていてショボーン。メインである庄内神社は、神社といっても酒井氏の氏神。大きいことは大きいが狛犬なし。奥のほうの護国神社はめちゃくちゃ新しい狛犬。なんと平成13年製作でピカピカだ。しかし例大祭があるわけでもないのに護国神社にお参りする30代夫婦ってのも、いつもとはかなり違うニュアンスで怪しさ120%。
▼ご当地は、陸軍中将石原莞爾の出生地でもある。で、「永久平和の先駆 石原莞爾生誕の地」と刻まれた記念碑が建っているのがさすが招魂社…なんだけど、相方と二人で「永久平和の先駆って……なんか違うよな」「確かに『永久平和』って言葉は(「最終戦争論」に)出てくるけど、これだけ書くと絶対非戦主義者と誤解する人出てくるよね…」と、ナンダカナーな気分で鶴岡公園を後にした。帰り、明日の大黒様に備えて、ハタハタの子持ちで大き目のところを買って帰る。また相方が突然「煮込みいいな」というので、白モツと豚スジ、それに野菜類も購入。帰宅してすぐに材料を切り、あとはストーブ任せ。
▼早めに済ました夕食の後、しばしくつろいでK-1を見る。何しろきょうの目玉はボブ・サップだ。来日してしばらくは、随分とたくさんの番組に引っ張りだこだったボブ・サップ。NFL出身、あの巨体、野獣系ファイトだが実はインテリ…という素顔の持ち主な訳だが、多くの番組では未だに格闘家の扱いって二昔前のデストロイヤーやストロング金剛をイロモノとして扱った時代から時間が進んでないような所も多く、そりゃないだろうと思わされたものが多かった。まあサップはサップで、イメージトレーニングで人形噛み付いたりしてるから誤解されるのかもしれないが…ナンチャンとか関根勤あたりの格闘技通が出てればちゃんとリスペクトしてて安心できるんだけども。バラエティだのCMだので、妙にサップの消費スピードが速いのが気にかかった。もっとじんわりと育てるべき存在だと思うのだけれど。
▼それはさておき試合である。1回戦、ホーストがサップにレフェリーストップ負けを食らうという大屈辱で波乱の幕開け。左手で相手を保持しておいてガスガスパンチを食らわせるというファイトスタイルが、格闘というより既に狩り、むしろ肉食獣のお食事を思わせて、なるほどこれはK-1の枠を破壊する存在だと実感する(ただ、直前のルール改正とか、掴みやクリンチに厳しくなったルールの中でサップのこれはいいのかという別問題が存在するのだが…)。王者ホーストの精神的ダメージが気になるところだったが、サップは1回戦でこぶしを骨折して結局ホーストが2回戦に進む(K-1では良くあるパターンだが)。そこで精神状態をしゃきっと切り替えるところがさすがホースト。2回戦では、セフォーののキックを絶妙にカットし、セフォーが足を壊してTKO(後で談話を見たら、セフォーは既に足を痛めていた状態だったという。そうでなくともホーストとは相性が悪いので、運がなかったということか。)。決勝でもバンナといい試合をしたが、バンナもキックを受けたヒジを骨折しKO。で、結局初戦で大屈辱を食らったホーストが、その精神力と技術とファイトで優勝。やっぱりこの人あってのK-1だと再確認させられ、と同時に「そのホーストを破ったサップ」のインパクトも強く刻まれる結果になった。しかし終わってみれば、対戦した3人を3人とも破壊してしまったホースト…その冷酷さがまたたまらん。好き嫌いが大きく分かれるファイターだし、引退しろという声も外野に多いけれど、私は来年も「巧さ」に磨きをかけたファイトが見たいところ。
▼今回見ていて面白かったのはレイ・セフォー。この「打撃技術を極める」クレバーな雰囲気がウリのK-1のリングにおいて、当然のように繰り出す「両手ぶらり」。思わずTVの前で夫婦揃って「役者やのぉ〜〜〜!」と唸ってしまう彼は、誰と組み合っても不思議にかみ合う名バイプレーヤー(それゆえどうしても噛ませ犬的に扱われやすい)。マーク・ハントにも両手ぶらり。それは一体何狙いの両手ぶらりなの?」「美味しく食べてね、と言ってるようなものでは」と突っ込まずにはいられない。もはや名人芸である。今回もイイ仕事したぞレイ・セフォー。なんだか既にマサ斎藤みたいな雰囲気かもしつつあるぞレイ・セフォー。はっきり言って愛してます。来年は撃たれ強くなって頑張って欲しい。ブーメランフックがもっと見たかった。
▼で、驚いたのはマーク・ハント。加速装置でも付けてもらったのか?と目を疑うほどに動きが速くなっていた。これ、よっぽど本気で鍛えたんだろうなと感心する。体も若干絞れた感じ…だが、それゆえにあのイヤになるほどの打たれ強さが多少落ちたか?とも思えた。実際、ヴァンナの攻撃にフラつく場面もあった…のだが、何故か顔を殴られると目に光が戻り、気力がみなぎって足元がちゃんとするのは何なんだ?ちょうど体力ゲージが少し「ピコン」と回復した感じ。加速装置と一緒になにか「精神注入回路」(理論はよく分からないが、とにかく頭部に打撃を受けると気力体力が少し復活するようなシステム)でも付けてもらったのか?それとも「底力」のスキルがあるのだろうか。それに気づいて、「ああ〜、バンナ、折角ハントがフラッと来てるのに、顔打っちゃダメだよ〜」と大騒ぎしながら盛り上がる私達だった(だって本当に顔打ったらシッカリするんだもん)。今大会を見ている限りでは、「『格闘サイボーグ』と呼ばれるバンナより、ハントの方がよっぽどサイボーグっぽい(改造受けたっぽい)」という印象。VSヴァンナの因縁の対決では来年も楽しめそう。「打たれ強さ」という最大のウリも、ともするとサップにかぶって損しがちだが、来年もまたどっか改造して出てきて欲しい。
▼バンナは、あくまでバンナ的で、完璧に彼の仕事をしたと思う。足技を使う対戦相手と組まなかったので足元への蓄積ダメージがない分、正直決勝はホーストよりも有利か?と思っていたのだが…ともあれ、ホースとの全力に良く応えた決勝だったと感じた。
▼全体的には、いつものことながら負傷者続出の大会だった(談話を聞くと、故障を直しきらずに出た選手も多かった模様)ので、来年もケガを直して頑張って欲しい。勿論鮮烈な新顔にも期待したいし。個人的には芸術的な手技も好きなので、レコやセフォーがもっともっと頭角を現したら面白くなると思う。一年の締めくくりに相応しい、豪華で見ごたえある試合だった。
(K-1のオフィシャルサイトはこちら。具体的な試合結果や経過については、翌日談話のコーナーに詳しく書いてある。)
▼ところで、昨日、新調したコタツ布団を敷いたわけだが、これが思いのほか気持ちよい。勿論化繊だが、少し毛足を出してムートンのように仕上げてあるもの。最初私は静電気がいやなのと、色も濃いのでホコリが目立ちそうだと躊躇したのだが、それが一番安かったし、ゴミが目立つ方がマメに掃除するだろうとも思って買ったもの。ところがその滑らかな感触がたまらず、ちょっと横になっているとつい深い睡眠に引き込まれてしまう。そもそもコタツの誘惑への耐性が人一倍弱い私と相方、それぞれに「この敷布団って危険〜」「良すぎてダメだあ〜」と口走りながらも、日がなその甘美な誘惑にたやすく堕ちてしまうのだった。イヤほんと、良すぎ。

●豚モツとスジの煮込み/カレーコロッケ/油揚げとちくわとシシトウの土佐煮/ワカメとジャガイモの味噌汁/白菜漬け

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12/6(Fri)

▼最近のCM雑感など。新製品の「ジェットラ王」、「ジョー&飛雄馬」のキャラでプッシュ中の模様。で、飛雄馬が食おうが花形が食おうが構わないし、左門だったらむしろ「たんとお食べ」「弟さんたちの分も持ってお行き」と言いたくなってしまうが、ジョーはまずいだろうジョーは。おっちゃんを殴り倒してジェットラ王を食うジョー。こらこら、力石が命をかけたバンタム級に死んでもとどまるんじゃなかったのかよう。少なくともジョー、あんた絶対うどん食ってる西を叱れないぞ。
▼あとは「オー人事」のスタッフサービス。ここのCMがイッちゃってる上にやたらと新作が出るのはご承知の方も多いだろうが、「メールが鳩になったら」って……いよいよ「○○したら」の部分が「絶対ありえない」部分に突入してきたよ。私としては「会社が傾いたら」とか「上司と距離を感じたら」のバージョンが好きだ。しかし、こういう人材派遣業界の中で、スタッフサービスの評判ってどうなんだろう。華々しくCMやってるところほど評判がよろしくなかったりするのは良くあることで、例えば家庭教師業界ではトライなんかの噂を良く聞くのだけれど。
▼昼過ぎ、いよいよコタツを出そうと思って押入れを開けた。






えーと、結果としてはコタツを出して布団をかけて天板も置けた。が、その間予想しない生命が予想しないところから発生していて、数も被害もさほどではなかったが、一つ一つ物理的に処理して、掃除機を念入りにかけて……その手の話が苦手な人も多いだろうし、その手の生命には微動だにしない私も、一人で対処するのは流石にヘコんでしまったので詳しくは書かないが。参った参った。予定してた作業ができず残念。

●揚げナスのつゆびたし/イカのにんにく風味バター醤油炒め/かぼちゃの煮付け/イカのワタ煮/豆腐とワカメの味噌汁

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12/5(Thu)

▼朝起きて掲示板をチェックしたら、知人某氏より「日記に書いてあったチェシャ猫はシークレットバージョンですよ」と教えていただき狂喜。わーい。シークレットは、私はMIUのマッコウクジラ以来か?最近のシークレットは、相方が引いたワータンの赤ティーゲル。「ワールドタンクミュージアム」がアリなら、「ワールドガンミュージアム」だってアリじゃないの?と思ってしまう私だが、どーなのかしら。
▼日中はずっと日記を書いたり本を読んだり。折角テンション高めのMADやらアニメOPを見ておきながら、出かける直前に「はみだしっ子(先日実家から一部持ち帰ったのである)」読んでテンション下げるのよそうな(<私)。
▼夜講習。やっぱりExcelで「関数」とか言い出すと、受講者の空気がいっせいに固くなる。式の入ったセルを一気にオートフィルしても、男性と違って全然感慨の声があがらない。やっぱ女性的感性ってそんなもんだろうか?数学は苦手だったけど(Excelの)関数大好きだがなー、私は。
▼講習開始後30分ほどできつい差し込みが来る。何とか休憩時間まで我慢できたがしんどかった。この腹痛、昼間書いた日記で、ボウモアを正露丸正露丸言ってしまったのが災いし、正露丸が、正露丸を持ち歩かない私に祟ったのだろうか。いやほんとに辛かった。夕方入れたカフェオレがまずかったのだろうか?最近乳製品に腹が弱くなってきたような気がする。それはヤダなあ。
▼帰り際、洗顔フォームや歯磨きが切れかかっていたので、ジャスコで買い物。ついついアレコレ見てしまって時間を食う。往路含めて食玩を少し買うが、「タツノコ」ではドロンボー一味がダブるし、「アリスのティーパーティー」では、普通チェシャはいいとして、またユニコーンが出やがりました。



激しく脱力。
どーでもいい(というか、イクナイけど)けど、このユニコーン率の高さはいったい何なんだモルァ。


▼帰宅して遅い夕食。一人侘しくすき焼きか〜〜と思っていたら、相方が降りて来てウドンなど入れつつ付き合ってくれた。ありがとうアンタいい奴だあ(ほろり)。夜、「銭金」を見る。どいつもこいつも濃いいなあ。しかし東京にもああいう「ビンボーアパート」って結構残ってるんだな、と思う。下手な田舎よりもああいう共同住宅が残っているというのは、やはり需要があるからだろうか?……などと色々考える暇もないのがあの番組だ。

*「天の鷹」 谷口ジロー

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12/4(Wed)

▼この間相方が買ってきた「ワンナウツ」、何となく読んでみる。絵柄がどーにも合わずに拒否していたのだが、慣れてしまえば話は結構面白い。作者の「この作品は、『主人公が剛速球を投げない』『主人公が極悪人である』という点で、全ての野球漫画へのアンチテーゼである(要約)」というコメントもなるほど納得(極悪人の主人公…という点で行けば、孫六とか二階堂(これはただの超天然か)とかいるわけだが)。主人公の渡久地東亜のパーソナリティがかなり赤木しげるに酷似してるような気もして、つい想像力が「福本伸行の野球漫画」というあさっての方向に飛んでしまい、怖い考えになる。あとは、先日買ってまだ全然読んでいなかった「陰陽師」を読む。
▼久々にむちんさんに電話。作らなければならないビーズ作品が溜まっていて気が焦る。コタツを出してからやろうやろうと思って、まだコタツを出せていないわけで。コタツを出せないのは、部屋を片付け切ってないからで、部屋が片付かないのは…(フェイドアウト)
▼今日は義妹が数種類のクッキーを作ってくれた。多少固いのもあったけど、甘さ控え目でなかなか美味しかった。いつも目分量でしか料理しない私は、菓子作りはなんだか軽量が面倒くさい上に、いざ分量の砂糖とバターを分けてみるとその量にビビってしまって(製品となったらためらわずに食ってるくせに)引いてしまう。もんで、今ひとつ踏み込めない。こういうことを思い立ってササッとやれてしまう義妹を尊敬。
▼夜「Nステ」のゲストが小笠原。あの豪快なフルスイングで首位打者に輝いたというのは本当にすごいことだ。その彼を呼んでおいて、最初に素振りを何回かさせただけで、あとはノンプロ時代の嫁さんとの馴れ初めをえんえんと語らせ、コメントを引き出す久米宏……ってこら、折角呼んでるんだから野球の話聞けよ、野球の話をよ。

*「間違いだらけのクルマ選び2003」 徳大寺有恒

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12/3(Tue)

▼昼、台所に下りたら義妹がお菓子作りの道具を広げて、あれこれと準備している。ホットケーキミックスの粉が随分余ってしまったので、今日はドーナツを作ってくれるという。楽しみ。
▼昨日送った荷物が届く。中国土産と白菜とキウイフルーツ。白菜は最近安いので正直輸送費の方が買うより高くついたくらいだが、それでも叔母の家で取れた無農薬で大きく、巻のしっかりした白菜は美味しそうだ。
▼相方が帰宅途中に「どうしようか迷ったんだけど」と買ってきてくれたのが、筒井康隆訳の「悪魔の辞典」。別の版は持っているのだが、話の種と、私が筒井康隆ファンなので買ってきてくれたのだろう。元の文が同じなのでどこまで違うか分からないが…と、それにしても気が付けば仕事を変わってから私は、本来私が買うべき本を随分会い方に交わせてしまっているような気がする。元が出不精な上、懐が軽くなってくると出費予防で食材調達以外は外に出なくなるし、相方はこまめに帰宅途中で本屋に寄るし…で必然的な流れといえば言えるのだが、時折「甘えてしまってズルいなあ」と思うこともある。できるだけ自分で買ってる作家のは自分で買おう→そんなに急ぎでないものはブクオフ落ちするのを待とう…というパターンも最近は多くなった。そうしているうちに相方が買ってきてくれるケースもまた多いのだが、これは幸せというべきなのだろう。
▼で、その「筒井訳悪魔の辞典」は、あれだけ厚くてたったの2000円。うーむやっぱり、一般文芸書・しかも売れ線の本は単価設定が安いな。今自分が欲しがっている人文系の本の値段と比べるとため息。
▼夜、相方と一緒に、義妹の作ってくれたドーナツを食いながらトヨタカップを見る。レアル・マドリーのメンバーの豪華さ、そして個人技の華麗さにただただ溜息。ナショナルチームよりも一チームの方が「ドリーム・チーム」なわけだが、それにしたっていやはや凄いメンツだ。それゆえに国内ではアンチも結構多いというのもまた頷ける話だ(レアルは王立チームで金もネームバリューもあるので凄い選手を集められる…という点に関して言えば、読売ジャイアンツのスケールアップ版とも言える)。あー、スペイン再来の夢がかなったら、今度は闘牛をパスしてリガエスパニョーラの試合を一つでも見たいものだ(一応最訪問の夢は捨ててない…金もまた溜まってないわけだが…)。新婚旅行でスペインで遊び倒して早いものでもう5年。あの時私はリガエスパニョーラの凄さも知らず(大体サッカーにもほとんど興味がなかった)、義弟から「土産はスペインのナショナルチームのシャツがいい」と言われて、セビリアのスポーツ店でナショナルチームのレプリカシャツやFCバルサのユニフォームレプリカを買ったり、相方が買ったスポーツ新聞でその盛り上がりっぷりを初めて知ったのだった。ヨーロッパのサッカーといえばドイツやマンチェスター・ユナイテッドくらいしか知らなかった。
▼対するオリンピアもなかなかの熱戦で、とても見ごたえのある試合だった。今年のワールドカップでもパラグアイは善戦したわけだが、かの国のサッカーを取り巻く環境というのは恵まれたとはとても言えないものらしい。ちょうど手元にあった「Number」誌の廣山望のコラムがちょうどオリンピアについて書いてあって、面白く読めた。
「冷静に考えてパラグアイのクラブが国際舞台で活躍するというのは、ホントに信じられないことなんです」で始まる文章を読んでしまうと、レアルの圧倒的力量もあるけれど、思わず「パラグアイがんがれ」と応援したくなってくる。
オリンピア全員の年俸を合わせてもレアルの1人分にも値しないくらい」
「パラグアイではグラウンドのコンディションが良くないので、ダイレクトパスがまず回りません。DFラインでパスを回して取られるくらいなら、逆に早くFWに放り込むというのが頭にある。FWに勝負させてこぼれ球、カウンターという形は自然と意思統一されています。」
「世界一になったら、もう英雄。あんなに小さな田舎のクラブが世界一になるというのは、日本のどこか小さな村の人が総理大臣になるような感じでしょうか。ファンにしてみれば、一生に一度のチャンス。だから、1ヶ月前にファンは船でパラグアイを出発しているんです。飛行機で行くお金がないから、船で。今ごろ、太平洋を渡っていますよ

そ、そっかー。船で来たとは思わなんだ〜〜…
パラグアイのサポーターの人、日本で何か一つでも美味いもんでも食って行けたかなー…と、つい思いを馳せてしまった。

●白菜と鶏団子・春雨のスープ煮/豚肉の醤油煮/小松菜と油揚げの煮びたし
*「悪魔の辞典」 アンブローズ・ビアス:筒井康隆/「開国ニッポン」 清水義範/「世界史を動かしたモノ辞典」 宮崎正勝

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12/2(Mon)

▼朝方、母の出勤を見送って、しばし朝寝したり本を読んでゆっくりし、一昨日貰った野菜や中国の土産を箱に入れて荷造りする。私が車で来なかったばっかりに、もらったものを宅急便で送ることになったのだった。中国土産は、せがんで買ってきてもらった汾酒が第一。あとはタバコ・扇子・楊枝立て・焼き菓子・箸置き、それにチョコレート……って、もう世界どこに行ってもお土産でチョコレートが売られてるのはいったい何なんだろう……しかも中国モノ。ちょっち不安。
▼実家で購読している地方紙を読む。酒田のシンボルである中町の獅子頭が、何者かによって顎を外され、壊されたという記事に朝から心が萎える。若い酔客の仕業かも…ということだったが、そうでなくても短大の話題が下火になったかと思ったら市長のゼニカネ問題で「また酒田かよ」ってな状態なんだから、もう本当にこれ以上バッドな話題は勘弁して欲しいってのに。獅子と狛犬っていうのは非常に近い関係なんで、一狛犬マニアとしても何だか心が痛んでしょうがない。こういう公共の、しかも守り神みたいなものを平気で壊せるっていうのは、モラルとか恥の意識とかその前に、もっと原初的な「躾」の問題だと思うんだよなあ。そーゆーヤツの親ってのも多分ろくなもんじゃないんだろう。平気で敷居踏んだりとかさー。
▼ダイエーの地下の蕎麦屋で冷たい肉蕎麦(これもまた庄内ではそうそう食えないものだ)をすすり、少し服など見てバスに乗る。あとは例の如く爆睡。家に誰かいるだろう…とタカをくくっていたのだが、義父も義妹も外出中。義母はいたけれど先日車を買ったばかりで、どうやらまだ一人で運転するのは恐いようだ。仕方がないので40分ほどボケッと時間を潰し、初めてダイエーから家までバスに乗る。とほほ。それにしても高いなー、庄内交通の運賃はよ。
▼帰ってきた相方と、昼間義妹がゆで残したというパスタを片付けて上へ。最近の晩酌はボウモア…ということで私も舐めてみる。これは癖のきつさで知られるアイラ島モルト。独特のピート(泥炭層)の香り、そしてヨード分を含んだ味で知られる。ヨードといえばかじめ、かじめといえばヨード。かじめを愛するものとして、一度は飲んでみなければならぬウイスキーだが…は、鼻に近づけただけでものすごいにおいじゃ母ちゃん。しかしヨードパワーを秘めた酒。きっと「においもすごいが美味さもすごい」にちがいない…と飲んでみる。




においもすごいが味もすごい。



30分間口の中も胃の中も、一言でいって「正露丸にジャックされた」ような状態。
しかしものの本によれば、ボウモアはアイラ島モルトの中ではマイルドでバランスの取れたものだという……するとストロングな本場のアイラ島モルトっていったいどれほどの破壊力なんだろう。でも相方は結構気に入ったようで、それから毎日正露丸の匂いを身にまといながら晩酌しているようだった。うーん、酒の世界はまだまだ奥が深いようじゃ母ちゃん(しつこい)。
▼私は正露丸には一つトラウマがある。小学生の頃、はとこの家族といっしょに毎年海に行っていた。ある日はとこと、行く前に必要な薬を携帯すべく薬箱を覗いてあれこれ遊んでいた。はとこが空瓶を差し出し、「零ちゃん、これ、とってもいいにおいがするよ。強くかいでみて」と言うので、姉とも慕っていた彼女を疑うこともなく、思いっきり息を吐いて、鼻を当てて力の限り吸ってみた。

いやー正露丸って、空き瓶だけでもその匂いの破壊力たるや、本当に凄まじいものですね。

それから1時間くらい、顔の中心を襲う激痛がとれずにのたうちまわった。
強い匂いはマジで痛みを伴うものだということを、そのとき私ははじめて知ったのだった。
ちなみにそれをかましてくれたはとこが、一昨日一緒にカラオケに行った彼女だったりする。いや、今でも姉と慕ってますが。

そんなわけで、筋から言えば愛する義務があるといってもいい酒なのだが、馴染むまでには随分と経験値が必要なようだ。すまんなボウモア。

*「刑務所の前」1 花輪和一

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12/1(Sun)

▼朝風呂して髪を乾かしながらハリケンジャーでも見ようかと思っていたのだが、実家の布団が寝心地良くてついつい寝過ごしてしまい、7時半に起こされ、ハリケン諦めて風呂に入り、朝食を食べて研修へ。今日の研修は、自宅派遣アドバイザーの業務もだんだんと始めていくので、その「訪問個人指導」のための研修…と聞いていたのだが、その実ほとんど、「事務所に来たお客様に入会していただくような営業トーク」に終始した。まあサービス内容を把握することも必要なのだが、こちらの拠点がない庄内組(といっても一人だが)としてはあまり関係のない業務だったりする。予想していた内容は「教室でのインストとどう違うか」とか「お客様の家にお邪魔する上での心得」だと思っていたのだが、「接客は『ミ』の音で」とか「上の歯を4本見せてご挨拶」など、かなりマニュアル的な内容。社会生活のうえで色々参考にもなりそうだが、こちとら「相談に乗る」のはプロだったけど、営業行為は初めてなのでかなり勝手が違ってしまっていた。勉強にはなったけどね。
▼昼、ボスがみんなの分のラーメンを出前でとってくれていた。研修が伸びて、麺ものびてしまっていたが、久々の龍上海の味噌!実に3年ぶりにもなるだろうか。この麺、このこってり具合、この辛味噌。懐かしさに一人感動しまくりながら麺をすすっていた私。変なヤツ。酒田中華にも随分と慣れたし美味しさも分かってきたけれど、やっぱりイイわ、赤湯ラーメンは。
▼5時過ぎに研修が終わって解散。父に迎えに来てもらって、今日は家で食事。昨日持ってきたハタハタが、外食して手付かずになっていたので、小ぶりな中でも比較的大きくてブリコを抱いていそうなのを田楽にし、あとは昨日TVで見覚えた酒蒸しにする。ビールを飲みつつ、4人でゆっくりと夕食。ちょこっとだけ「利家とまつ」を見る。以前むちんさんが「このドラマの最大の見所は、唐沢も松島奈々子でも信長でもなく、香川照之ただ一点!」と力強くおっしゃっていたことの意味を知る。うわー、この熱演、そしてこの上手過ぎる老けっぷり。確かに周りを食いまくり(かつての「徳川家康」の役所広司信長なみ)だこりゃ。その後上に上がり、兄と一緒に「ビフォーアフター」を見る。今回の家も、10坪に親子三人住んでるわ、柱だと思ったら床でちょん切れてて実は柱でなかったり…と凄すぎる住環境だが、ホントに10坪?と思うほどのリフォーム結果は本当に凄い……返す返すも「500万の予算で収まるか!」とツッコミたくはなるが。
▼ここの家では風呂場がなく、子供用プールを広げ、ペットボトルをつなげた特製ホースで、台所の湯沸し気からお湯を引いて風呂にしていたのだが、リフォームで晴れて風呂場ができた。父親と一緒に入る息子が、最近の子供には見られないような笑顔ではしゃいでるのを見て、「あ〜〜〜俺、すごくその気持ち分かるわ〜〜」としみじみ呟く兄。私は今の家ができてから生まれたので、「風呂があるのが当たり前」の生活しか知らないが、兄が小学校に上がるまではアパート住まい、風呂は銭湯・トイレは共同…というのが珍しい仕様ではなかった頃だ。「誰にも気兼ねしないでトイレに入れるんだってのも感動だったんだぞ」と語る兄に、私の知らない実家の歴史をふと思う。不便だ・狭くて大変だったとは何度も聞いているけれど、あの時代のことを話す両親や兄は、何だか楽しそうにも見える。
▼夜、また母に狛犬サイトを見せながら検索していて、見つからないと思っていた、「庄内の狛犬」の写真を扱ったサイトを見つける。何のことはない、最初に「狛犬」とだけ検索して「こま犬」でかけなかった私が迂闊だったということだ。その方の写真は鶴岡中心だったが、いやなかなか個性的な顔がいるのでこれからの冒険にも大いに希望が持てた……と同時に、RPG買って早々つい「完全攻略本」買っちゃって、メダルの場所とか全部わかっちゃったような、「あ〜〜、みなけりゃ良かったかも〜」としか言いようのない空しい気分になったのも事実。「確実にここに狛犬がいる」という情報はありがたいので、後日場所だけチェックして、早く映像を忘れないと。