ランダム日記
2003年2月前半

ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
表示サイズは「小」を推奨。
*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。

TOPへ 2003年1月日記へ


2/15(Sat)

▼本当に、予想以上に、相方が肩までドップリ「ガリレオ」にはまった模様。万事につけて、いつもは私のほうがのめりこみ度が高いのだが、ことコレに至っては逆転現象が起こっている。彼は午前中部活で出かけることになっていたのだが、寸暇を惜しんで「朝ガリレオ」。何だか拍手したくなるほど見事なのめりっぷりである。これ、何となくログインしてしまうし、一度ログインするとなかなかやめ時が難しいもので。
▼今日の夕飯は、季節ものということで寒鱈セット。切り身の薄味煮、どんがら汁は義母がセットしてくれた。魚の味噌仕立ての汁とか鍋物は何でも美味しいのだが、やはり寒鱈汁の味というのはこの季節の鱈にしか出せないとしみじみ実感。煮物の薄味加減など、しっかり舌で覚えなければならないな、と思う。アブラワタとキクワタはさっと煮たものを汁に入れて食べる。鮮度が良いので何とも美味しいが、この二つは調子に乗って食べ過ぎるとあとで気分が悪くなってしまうのでほどほどにしておく。日本酒でもいいのだが、久しぶりに焼酎の梅割りなど飲りつつ、冬の味を堪能した。
▼「笑わず嫌い王」を少し見る。横山ホットブラザーズはいつ見ても元気で何よりだ。そしてさまぁ〜ず。考えてみれば、さまぁ〜ずになってから彼らのねたを見たことってなかったかも知れず。で、見てみればことごとくツボに入って爆笑の渦。この二人ってこんなに面白かったのか。不覚。
▼お笑いといえば、仙台でワッキー貝山さんがプロデュースしているお笑い競演企画「旬者」の告知を見ていたら、3月公演のゲストが何と「昭和のいる・こいる師匠」。日程的に会い方の忙しいときなので行けそうにもないが、私も相方も大好きなので、「こういう企画に、のいる・こいる師匠が出るんだって」と教える。相方「そりゃあ、『旬者』っていったら、のいるこいる師匠は最高に旬だもんな」と真顔で言う。全くもって同意さ。のいるこいる師匠は、一年を通じて旬なのさ。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/14(Fri)

▼バレンタインのチョコレートは、先週仙台で男衆に(しかも変なブツばかりを)配給したのだが、相方以外、こんなにチョコレートを選んだり買ったりというのも実に久方ぶりで、なんだか新鮮な気持ちになった。で、肝心の相方と義父には昨日木村屋の生チョコ(迷った挙句に昨年と同じチョイス。芸はないけど、美味いので)を買ってある。冷蔵庫に入れておいたそれを、二人に渡す。合い方に挙げたほうは結局二人で食べるわけだが。
▼タマゴ発射台を設置したり、仙台衆の間で話題になっているのを見て、相方も「冬のガリレオ」にログインする。正直、こういう「世界にたゆたう」「攻略マニュアルがない世界」は、あまり彼の好みには合わないのではないか、すぐ放棄するんじゃないかと思っていたのだが、さにあらず。結構すぐにドップリはまってしまったようで、パソコンの前から離れなくなる。嬉しい計算外だった。ネタバレにならない程度にアドバイスしたりして、それはそれで楽しいのだが、彼がハマれば私が放置されるのは当然の成り行き。共通の話題がまた増えたのはいいのだが、居間とPC部屋が同一でない上、ネットできるPCはデスクトップの一台なので、その間私は放置されて転寝したり、私が交代すれば相方がコタツに入ってやっぱり転寝したり…まさに交互放置状態。結果的に、バレンタインにも関わらず、夫婦仲としてはけっこうお寒い状況になっちゃってるんだけども。
▼ZDNNより、「次期Office、開発進むも先行きには疑問」の記事。なるべくしてなった状況なんじゃないの、というのが率直な感想。ソフト本体が高額なことに加え、ライセンスのコストが高いし、本体性能への注文も多いし…で、ユーザーだってそうそういつまでも掌の上で踊っちゃいませんよ、という当然のお話。MSがOfficeアップグレードの強迫観念を助長する手段の一つがMOUSで、旧バージョンのMOUS試験の実施間隔を少しずつ長くし、徐々に実施しなくすることによって、「やっぱり世の中皆XPなのよね」と思わせるように仕向けている、と言っていい。実際、Office2000の試験も数ヶ月に一度の頻度に落とす予定だったのだが、「2000で受けたい」というユーザーが予想外に多かったため、その頻度は予定ほどに鈍化していない。これもどれほどXPへの乗換えが進んでいないかということを如実に物語る例だと思うし。とはいえ、Officeのリリースによって本体購買が刺激されるというのも事実(最近はそうでもなくなってきているが)。で、メーカー系列の教育チームの端くれである私も、「講習を通じてハード買ってもらう」のも大事なお仕事ではある。あるのだが、やっぱり手放しに「新しいのが一番ですよー!」と勧めるのも良心が傷む。中には明らかに古すぎるスペックのマシンにXP入れようとする人、無理に入れて「死ぬほど重い」とノートPC持ってくる人とかもいる。特にこれまで家電を買い支え、「買うのなら最新の良いものを」という傾向が強い60代くらいの方は、「マシンの性能によっては闇雲に新しいものを入れないほうが快適ですよ」と説明しても今一つ伝わってない場合も多いし。
▼夕飯食べながらTVのローカルニュースで、山形市の農道で、散歩中の飼い犬が車から撃たれて、車逃走…という「何じゃそりゃ」なニュースを見る。最近は山形発の不祥事(まー実際多すぎるわけだが)が出るにつけ、「ああ、ニュー速でまたぞろ『また山形か』って叩かれるんだろうな」と思ってしまうし、食後のお茶を一服して覗いてみると、やはりそうだった。で、二言目には「マットの県だから」のコメントがいくつも繋がる。私もあの事件の「ムラ体質の悪いところを煮詰めたような背景」には思い起こすたびに腸が煮えてくるのだけど、何かあるたびに「マットマット」言われるのは本当にもうイヤだ。でも他県から見れば内陸も庄内も最上も一緒なのは当然だし、「一緒にすんな」と憤ったところで、今住んでるところは「日本一の不始末をやらかした短大まで車で15分」の場所だからなあ。救いようがないわ。
▼NINさんに「ヤキトリ魔人って、こんなんですよ」と教えたくなり(多分、というか絶対知らなくていいんだろうけど)、画像でもないかと検索してみたら、モビーディックからフィギュア(「永井豪マニアックスシリーズ」)が出ていたのには驚愕。さすがに夫人はいないけど、他のラインナップのコアさも凄い。オッピャイ先生とか…買う人いるのかな……ところで同社のサイトでは、永井豪好きのツボをどこまでも突こうとする(時に勢い余ってる)製品がたくさんあるのだが、やっぱりどれか一つ買うとしたら(現在SOLD OUTだが)「1/1シャポー爺」だな、私は。ああかぶりたい。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/13(Thu)

▼そんなわけで「冬のガリレオ」外部タマゴ発射台を設置する。早速発射してくださった方、またガリレオに参加してくださった方もいたようで嬉しい限り。時々、知り合いの声が風に乗って聞こえてくるのもまた良し。
▼買い物に出かける時間がちょっと遅くなってしまい、シチューを煮る予定だったので、材料を入れて圧力鍋で煮る。鶏の骨付き肉はいい感じだったのだが、カブは見事に煮崩れてしまい残念。5分長かったかも。カブのお陰でソースは美味しくなったが、食感が味わえず残念。
▼普段足を運ばない、2chの「演劇・役者」板を見ていると、piperの後藤ひろひと氏のスレッドを発見した。この方、私が高校に入った年に生徒会長をなさっていた「ひろひと様」だ。卒業後、関西のほうで劇団作って活躍しているという話は何度か聞いたが、その後検索してみるようなこともなく、スレが立つくらいにメジャーになられていたとは寡聞にして知らなかった(恥)。勿論生徒会に縁などなかった一年生には話し掛ける機会もなかったが、「憧れの対象」。そのお名前の通り「雲の上の人」というか「現人神」(っておい)のような方だった。どういう思いで田舎での思春期を過ごされたのかはプロフィールを見て始めて知ったが、「行事があるたびに、『会長挨拶』の時間を使って副会長と一緒にミニライブ」を拝めたことは、今となっては貴重な体験だった。文化祭の「ミス&ミスター山東コンテスト」で、ミスターが後藤さん、ミスが一年生のR子嬢だったのだが、一位を獲得して二人で歌っていた「こうもり男の歌(もちろん後藤さん作)」を忘れることができない。また、多分で店の仕込みか何かで聞き逃したのだが、別ステージで発表した「夕張炭鉱の腐ったミイラの歌(いや、冷静に考えれば、そうそう腐らんからミイラなんじゃないかとは思うのだが)」も名曲として語り継がれている。彼の影響は大きく、その後数年間「芸こそ生徒会長の条件」というような空気が広がり、「人に抜きん出た芸がなければ生徒会長はつとまらない」「生徒行事の開会式では会長の芸で座を盛り上げること」というような妙な伝統が続いてしまったほどだ。ぜひ一度生の舞台を見てみたいけど、東北になんか来ないんだろうな〜…と思いを馳せつつ、脳内で「こうもり男の歌」を口ずさむのであった。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/12(Wed)

▼仙台で遊んでた上に飛び石連休で、なんだかすっかり曜日感覚がおかしい今週。さてそろそろむちんさんに電話でもしようかな、と思って受話器に手を伸ばしたまさにその時、むちんさんからのベルが鳴る。以心伝心。舞台の余韻とかその他の後日談とか、色々と話す。
▼「冬のガリレオ」は、あれこれやっているうちに、何がどうなってるのかが少しずつ、おぼろげに分かってきてかなり膏肓に入っちゃった感じである。大きく局面が動くことは少ないのだが、それでいてやめ時が難しかったりするのが味噌。外部タマゴ発射のシステムも分かってきたので、遅ればせながらうちでも設置させてもらうか、と思い作業など。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/11(Tue)

▼仙台に出かける前の晩、「冬のガリレオ」で結構のっぴきならない事態に陥り、心残りなまま出かけてしまったわけだが、改めてログインし、色々ウロウロしてたら何とかなった。よかった。そうこうしているうちに相方も昼過ぎ頃に帰宅したので、お気に入りの「福升」にラーメンを食べに行く。当たり前だが、やはり出前より店で食うに限る。たまには別のメニューも食べてみようと思うのだが、結局一度食べてからはここの「特製チャーシュー」を頼まずにはいられないのだ。
▼毎週のウィルスチェックとLiveUpdateの他にも、相方は気がついたときにチョコチョコチェックをしてくれる。のだが、今日LiveUpdateをしようとしたら、「ファイルが壊れています」と出て、何度試してもアップロードができない。ウィルスやクラックにあった覚えもないのだが、気味の悪い症状には違いない。シマンテックのサイトで対応方法を調べて実行し、もう一度LiveUpdateをしてみたら問題なく定義ファイル更新ができて安心する(後日、これはソフト側の問題であったことを知って安堵した)。新バージョンが出たから、旧バージョンは適当な頃合いにぶっ壊れるように作ってるんじゃないの、とか邪推しちゃってすんません。
▼疲れ気味の相方は終始マッタリして、一緒に「キングゲイナー」を見たりして過ごす。クレクレタコラみたいなオーバースキルとかが出てきて、久方ぶりの「ゆかいロボットアニメ」。割り切って見れるのが楽しい。ドミネーターのニョキニョキシャキシャキフニョフニョホゲタラと自由自在な動きに至っては、「原画書いてる人、しんどいだろうけど楽しそうねえ」。「オーバースキルだから」と言っちゃえば何でもアリな世界、もうこれは作ったもん勝ちというものだろう。中盤に入ってダレる頃合いだが、この番組らしい、「いい中だるみ」お願いしますよ。そんな心境。
▼先日「ソリロクワイズ〜」で、斉藤可南子さんの朗読に感動した「おぎん」を読んでみたくなり、「青空文庫」で探してみる。やっぱりあった。ので、早速DLして読んでみる(「おぎん」インデックス。ここからテキストファイル・HTML形式などを選択してブラウズ・DL可能)。通して読んでみると、けっこうカットされていた部分があることに気づく。単に尺の問題もあるのかもしれないが、取捨選択の意図とかを妄想(絶対外れているだろうけど…)してみたりするとまた色々反芻できて美味しい。これまで「青空文庫」には興味があったのだが、実際にアクセスしたのはこれが初めて。けっこうツボな収録作品や作家もいたりするので、暇を見て通ってみようかと思う。
▼ところでハロの件については、結局仙台で会う人会う人に笑われる結果になったのだが、帰ってきてゲストブックを覗くと、イドさんから「私も子供の頃、赤塚不二夫の「モーれつア太郎」に出てくるカエル「ベシ」の鼻を「目」だと思いこんでいました。 大人になり「あれは鼻だ」と知ったときの驚きといったら... 」という書き込みをいただいていた。これを読んだ瞬間に、アンかジャイアンのごとく、熱い涙を流して「ディープ心の友」と勝手に認定。「僕は一人じゃないんだ」と、最終回のアムロのように、救済を受けた心持になる。そして目を閉じて「ベシ」の顔を思い起こし、そして鼻を目だと思ってみる…
………
……
カワイイじゃないですか、イドさん。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/10(Mon)

▼7時前に、爽やかに目がさめてしまう。夜にパソコンに向かわない生活がこれほど爽やかな目覚めをもたらすとは、久方ぶりでびっくり。あまり早く動いても仕方がない(第一、わざわざ出勤ラッシュに巻き込まれに行く必要もなし)のだが、折角なので身支度を済ませて、昨日と同じくモフモフと無料朝食を食らう。8時過ぎくらいにチェックアウト。忘れ物がないかチェックしたつもりだったが、しっかりと冷蔵庫に一昨日買って入れておいたソーダとプリンを忘れてきてしまった。仙台駅まで出て、地下鉄に乗る。午前中はむちんさんの家に遊びに行くことになっていた。以前長町南駅で降りて結構歩いた記憶があったので、「長町南と富沢でどっちが近い?」と電話。富沢まで乗る。が、このあたり特にランドマークがない。なんとかなるだろう、と、むちんさんのマンションと思しきマンションを目指して歩いていったが、そこの前で電話をしたら、同じ系列だが全く逆方向、別のマンションに向かっていたことが分かりショボーン。なんとかならなかった。歩く時間を節約したつもりが、無駄足の上に、結局むちんさんを地下鉄駅まで迎えにこさせてしまい恐縮。しかも手土産まで買いそびれる不始末。すまん。
▼「もう全然片付けてないけど上がって〜」とお家に通されるが、彼女の「散らかってる」というのは大嘘(というか、「散らかってる」「片付いてる」の私のボーダーが世間様より低く、むちんさんのが高いのだが)と知っているのでもう信用してない。コーヒーをいただきつつCDを聞いたり、あれこれ話をしたり、ビーズの本や作品を見せてもらう。ああ、いいなあ。日ごろこんな時間を過ごしたいのだよ私は。朝から天気がよく、話に花を咲かせつつも、テキパキと洗濯物を干したり、布団を干したりのステキな奥さんぶり。頭が下がる。今回もクラビノーバを貸していただき、久々に鍵盤を叩いて気持ちよくなる。指は動かなくなる一方だが、「さよなら銀河鉄道999」の「再会」や「ジムノペディ」、「ロマンシング・サ・ガ メインテーマ」などを弾かせて貰う。やはり自分で耳コピーしたものは、まだ指が覚えているものだ。
▼そうしているうちに、あんもさんとQ太郎さんから電話が入り、長町モールで待ち合わせして合流。むちんさんのマンションから、むちんさんは自転車を引いて、私は一緒に歩いていったのだが、途中、とあるマンションに入る路地のところに「ここにも狛犬がいるんだよー」と教えてもらう。台座には「交通安全」と書かれた大きな狛犬。顔なんかもなかなかいい感じなので、「むちんさん……他人のフリしてて、いいからね」とデジカメを構えて早速撮影。で、狛犬が一匹いるならもう片方いるはず、とマンションのほうを見てみると、やっぱりいた。ちょうど厳寒を挟むような感じで阿吽揃っている。うむ、きっとこのマンションのオーナーは狛犬好きに違いない!と勝手に確信して撮影。これから神社は、区画整理などで減りこそすれ、そうそう増えるということもないだろう。となれば、こんな風に町や住宅に置かれて溶け込むというのは、狛犬のこれからのあり方として十分アリ(現に、お墓用の狛犬も生産されている)だと思う。守護者だから、どこにいたっていいのだ。てなわけで今回も3対ゲットで、狛犬的にも実りの多い仙台訪問だった。
▼モールでQ&A夫妻と落ち合い、車に載せていただいて移動。あんもさんが、ゆったりしたハンチング風の帽子(平埜さんが「桜田淳子帽子」と呼んでいる形の)を持っていたので、むちんさんと「南友くんみたーい」と言い合うが、あんもさんが「イヤハヤ南友」を知るはずもなく、年齢(だけか?)のギャップを感じてショボーンな二人。「永井豪の『イヤハヤ南友』っていうマンガがあってですねえ、まあアホなマンガですけど……いや、南友くんは可愛いんですよ。なんつっても天使だし」と説明はするが、とても最終回のことは言えなかった私。ご夫妻は東京へ観劇に行っていたので、昨日のいの洗公演は見ておらず、「どうだった?」という話になり、あんもさんにネタバレしない程度にいろいろ感想など話す。
▼最初、「サンマルク」でパン食べ放題を狙って行ったのだがあまりにも待ち客が多かったので断念、COCOSに移動する。水天堂さんも日中体が開いているという事で連絡をつけ、平埜さんを10-BOXに送ってからこちらに回ってもらい合流する。夕方からお仕事だという事で、髪型もお仕事用、スーツ姿で登場。今日も麗しい。COCOSのランチでは、Q太郎さんが鯖の味噌煮定食をセレクト。「何にいたしますか?」と尋ねられて、すかさず「鯖!」と言い切る彼はやっぱり、シャンゼリオンファンの鑑といえるだろう。ランチとドリンクバーで粘りつつ、昨日東京で見てこられた「SLAPSTICKS」のパンフを見せてもらいながら話を聞く。昨日の芳賀さんの舞台で「俺最近、古田新太に似てるって言われるけど、あんなに太ってねえから」というセリフに笑わせられたのだが、記憶よりずっと古田新太が太っていてたまげた。またお約束で、昼間は後楽園ゆうえんちで「本人ハリケンジャーショー」に行かれたという事で、写真を見せてもらう。そのうえ、「ハリケンジャーせんべい」と、アバレンジャーのポスターまでいただく。すいません貰ってばっかで……
▼もらい物といえば、今年もあんもさん手作りジャムをいただいてしまい、むちんさんと「ステキな奥さん萌え〜」とウルウルしたら、「人前で萌え言うな!」と怒られる。あんもさんは「いや、手作りジャムといえば可愛いですけど、実際は大鍋でグツグツいわせてかき混ぜて、魔女が妖しい薬作ってるみたいな風情ですよ」とおっしゃるのだが、ソレを言ったら数年前、相方が買うといってきかずに購入したマグロの頭を、圧力鍋で煮倒して、その上で潰してそぼろにした時のほうがよほど黒魔術っぽかったぞ、あんもさん。何しろ「目玉食べていいけど〜、ガラス体はちゃんとよけて食べるんだよ〜。グシャグシャ。」だったからなあ。
▼なぜか話題が「ウェディングピーチ」に至ったとき、あんもさんが以前シンガポールに行った際に「中国語版ウェディングピーチ」が放映されていたのを見た、という話を聞く。そんな(末期的な)もんまで輸出されていたとは、ジャパニメーションと華僑の方々と、どっちを恐れればいいのかよく分からんが。で、ああいうアニメの変身アイテムに憧れるのはお国柄を問わないもので、同番組の変身アイテムも売られていたらしい。しかしその中央部には、吉祥図案である「双喜」(よくラーメン丼なんかに印刷されている←こんなの)がでかでかとデザインされていたという。まああの作品のものだから、めでたすぎてめでたすぎるということはないわけだが、パチモンがそこまで出世してるということがいちばんめでたいかもしれない。ありがちなパチモンということで「ブレザームーン」とか考えたのだが、あとで検索したらしっかりあったので描かない。タキシード仮面ならぬ「スーツ(青山のツルシの)仮面」というのも考えたので、今度描いてみようかと。
▼だんだんバスの時間も迫ってきて、解散となる。ああこれであんもさんともしばらく会えないのだ、と思うと泣けてきて、腕にきゅっと捕まってみる。むちんさんに「ちょっとアンタ、抜け駆けに何してんのよ!」と怒られる。目も声も笑ってなくて、真剣だった。そんな風にしていたらけっこう時間ギリギリだったのだが、Q太郎さんに停留所まで送っていただき、何とかセーフ。予定通りのバスに飛び乗り、そのあとは例のごとく爆睡。相方は親睦会兼会議で泊まりなので今日は不在。義父に迎えに来てもらい帰宅した。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/9(Sun)

▼モーニングコールで起きて、ハリケンジャーの最終回。前半の「倒したぞ!」「ふはははは甘いわー」な展開が3回も4回も続くのはダレちゃってどうかと思ったが、何しろ「学生(一応)」という設定は、ラストを「卒業式」でシメられるという強みがある。不覚にも、どうしても卒業式とみるとジーンとしてしまった。来賓はなし。終始及第点を保ったシリーズではあった。ヒロインが一生懸命(体型が幾分たくましくなるほど)頑張ってた(ガオとの最大の違い)のも素直に評価したい。ラストで、「卒業後の進路」が出てくるわけだが、イエロー以外は別に変わらず。相変わらず工事現場で頑張るゴウライジャーを見るに、「この『卒業前と卒業後の違わなさ』って、定時制を思わせるなあ」と感じ、それもまたいい味かと。シュリケンジャー出演者集合のサービスカットもまた嬉しい。色々遊びの入ったシーンだったので、録画しなかったのが悔やまれる。
▼続いて身づくろいしながら555、ナージャ。ナージャは初見だが、本当に「キャンディキャンディ」みたいなOP。随所に古臭い少女アニメのテイストが盛り込まれていて、何度も吹く。「おっと失礼、おてんばなおチビさん」「チビって何よ!失礼ね!私はレディよ!」に至っては、もう冗談かと思った。キャンディキャンディであるだけでなく、黒いチューリップみたいな人もいるし(んな事書くと年がばれるが)。いろんなフォーマットが詰め込まれている(一部「フォスティーヌ」っぽくもある)。もしウケがよくて続編が作られたら、少女探偵もので「ナージャにおまかせ」みたいな悪ノリをしかねないような不穏な雰囲気が漂ってる。妙だ。
▼このホテル、とにかく安いので予約してみたのだが、まあ古いは古いしシャレてもいなし、アメニティも必要最小限だが、まずまず清潔感はあるし、設備の不備もない。何しろツインで6000円だからこんなもんだろう…と思っていたら、無料朝食サービスもあった。セルフサービスでロールパン(一口でヤマザキのソレと分かった)2種、カットオレンジとグレープフルーツ、サーバーマシンのコーヒーというこれまたミニマムなものだが、これはこれで助かる。どうせこっちも観光目的で来ているわけでなし、本当に寝てシャワー浴びるだけの用途なので、このくらい割り切っているホテルでも悪くはない。昼の開演は11時なのだが、駐車場の宿泊サービスが8時までなので、ホテルでうだうだしているのも勿体無し。9時ごろに一度ホテルを出る。とはいえこの時間ではコンビニ以外に開いている店もない。まず10−BOXの場所を確認してから、家への土産を買ったり、ファミレスでサラダなどつまみつつ時間を潰し、再度10-BOXへ。にぼしさんと一緒に来るむちんさんに電話。車中ということで、簡単な目印など話す。10-BOXの喫煙コーナーで暇を潰しつつ、出番前の一服をしている芳賀さんと話す。数分間ではあるが、特撮の話やら何やら。「今日は同じ演目だけど、シチュエーションとかラストを変えるかも」と芳賀さん。客席の反応を見ながら芝居を変えることのできる芳賀さんも凄いが、それにリアルタイムで対応する音響や照明のスタッフも技術がないとできないよなあ、と感心。そうこうしているうちににぼしさんとむちんさん、関さんとNINさん到着。にぼしさんは結構迷いながら来たらしく、「電話してもらって助かった」と。山形人に道案内されるのもどーかと思うのだが。
▼にぼしさん、「この間横浜でこんな所行って」とカードを見せてくれる。見れば某遊園地で、この人にしては珍しく普通の家族レジャー自慢だなと思ったらやっぱり続きがあって、「テーマパークのネタっていうのもいい加減出尽くした状況で、この閉塞状況に新風を吹き込むものが何かないかと考えて、『そうだ!ドリフだ!』と思い当たったわけですよ」と、いきなりプレゼンを始めるにぼしさん。「だからね、ドリフパークってどうかと。金ダライコントを体感できる部屋とか、『全員集合』の回る舞台装置の館とか。」それはなかなかいい着眼点だと思うよブラザー。で、どこに作ったらいいかしら、ベタだけどやっぱり東村山かしら。私はイントロから出待ちして踊れる「ヒゲダンスルーム」とか、「タブーの部屋」がいいと思うわ。
▼昼の公演は、昨晩と同じ「ソリロクワイズ〜」で、二回続けて見るというのも、なんか「ストーカー気味のキモいファン」のようで我ながら見た目が悪いかとは思うのだが、みぶさんが演目を変えるというのが一番の理由。午前中の時間を少々もてあましたというのもあるけれど。そんなわけで揃って観劇。二階続けて見るというのも、微妙な違いが分かって、これはこれで面白い。展開も落ちも分かってるのに、やはり芳賀さんと斉藤さんの演目には圧倒される。平埜さんの朗読は、昨日より抑揚や表情の変化が大きくて、分かりやすかった。みぶさんの今日の演目は「となりの恐竜」。昨日の演目よりマイムの要素が多く、登場人物が少なく、動きが多いのが印象的で面白かった。ベーグルをモフモフと食べるシーン(あれって本当に喉が詰まるんだよなー)、恐竜に腕をつままれるシーン、視線の移動で恐竜の移動や大きさを表現するシーンなど、一人芝居のウマさを堪能させてもらう。みぶさん、昨日は赤いシャツだったのだが、今日はその上に黄色い(オリジナルみぶロゴ入りの)トレーナーを着ていた。これは劇中で「赤い服を着た人を探し歩く」シーンがあるのだが、そこで探している立場である自分の服が赤いのはいただけないだろう…ということで上に着たのだとか。なるほど。上演後、皆でみぶさんをかこんで挨拶したり話したりして、本当は昼食なり御一緒してもっとお話がしたかったのだけれど、何しろ明日の仕事が控えている社会人、愛知まで帰らなければならず、新幹線の発車まであまり時間がない。関さんが仙台駅まで送ってくださるという事でお願いし、惜しみつつお別れ。
▼さて、昼飯を食べつつカラオケでもして、夜の部までオフ会風に時間を過ごすことにしてカラオケやに移動、オムレツだのビビンバだの頼んで食いつつ歌う。ほどなく関さんも合流。色々笑ったりしんみりしたり渋さに唸ったりして歌いまくる。照れ屋のNINさんは、歌っては1コーラスくらいで途中でやめてしまうので、みんな「NINさん、次の曲は最後まで歌ってよ」と要求したところで、レピッシュの曲。リフが長いのだが、みんなで「NINさん、演奏中止しちゃダメだよ!」と言うものだから、しまいには「メラメラメラメラメラメラメラメラ〜〜〜!!」とシャウト入るNINさん。「男らしい!」「いいぞNINさん」「ステキー!」と、歌い終わったときに拍手喝采。まるでイジメのようだがそうではない(多分)。私は「ギンガイザー」の主題歌を歌ったのだが、歌詞がことごとく「4人揃って今見せる大魔術」だの何だのと、言われないとおよそロボットアニメとは思えない内容なので吹きつつ。今回最大の収穫は、相方が歌った「ドカベン」の主題歌、その2番の歌詞。「友のためならいのちがけ/誰にも言わずに体当たり」……ここだけ抜き出すと、どうもスポーツの世界の範疇には連想しづらいものがプンプンと。山田太郎は鉄砲玉か何かでしょうか。3番の「人生いつもフェアプレイ」の歌詞が何となく空々しく聞こえるこのインパクト、同じく3番の「スカーンとほれ込むあいつだぜ」のソレをはるかに凌駕していて忘れられない。
▼以前の日記にも書いたが、この曲は「歌詞の冒頭と最後だけを抜き出す」という遊びをした際に、全ジャンルの日本語歌詞のなかでも最大の破壊力を発揮したりと
1番「捕れない」「山田太郎」
 2番「打てない」「山田太郎」
 3番「勝てない」「山田太郎」
……と、設定の全てを完全否定する内容となる)
さわやかイメージに反して侮れない実力を持つ曲なのである。
▼他には「さすらいの太陽」とか、にぼしさんが何も言わずに入力してくれた「どろろ」とか、歌っててなかなか気持ちよし。でも相方にトライさせてみた「アホの坂田」は、あまりにもスベったので以後封印。にぼしさんは、原曲そっくりに「ブロッカー軍団 マシーンブラスター」を。他にも「ダイアポロン」とか「変身忍者嵐」の掛け声のタイミングが完璧なあたりがいかにも私らのオフというか。関さんの美声も堪能したが、やっぱり最高のインパクトは気志團。関さんはシャウトがいつもステキ。むちんさんが「行け!コン・バトラーV」を歌っていたワキで、にぼしさんが「2番、3番と進むにつれてコンバトラーVの身長・体重が増えていったら嫌ですよね」と呟くものだから、全員爆笑してしまう。「♪身長63m 体重720t〜♪」成長されても困るよな。博士とか。
▼にぼしさん、「しかし何だなあ、カラオケオフも回数を重ねると、だんだんと歌う曲がなくなるなあ」……にぼしさん、別に前に歌った曲をもう一度歌っても、全然構わないんですからね。言っておきますけど。ハイパージョイは最近バンド系の曲もマニアックに充実してきたし、次はいよいよ「アニソン以外縛り大会」でもいいかもしんない。
▼男性陣に、用意してきたチョコレート(バレンタインには多少早いけれど、折角だから)を配る。最近贈り物をするときに、過度な謙譲もナンセンスという流れからか、「つまらないものですが」と言わなくなった現代日本。しかし私は「つまらないものですが」と恐縮しながら配る。だって本当につまらない、というかくだらないものだから。いい加減にそろそろ「普通のものを普通に贈答する」習慣をつけないと、30代社会人としてマズいんじゃないかという気もしてきたが。
▼相方もまた、明日の仕事のために、夜の部を見ずに帰らなければならないのだが、私は明日むちんさんと会ったりする用事があるためもう一泊…ということで、ここでお別れになってしまう。カラオケ屋の駐車場で見送る。別に悪いことをしているわけではないのだが、夫一人返してヨメ一人もう一晩遊ぶというのもどことなく知りが座らない気分がないでもないけど、また10-BOXに移動し、夜の「川底にみどりの魚はいる」を観劇。私はにぼしさんの愛車「ズバット号」に乗せてもらい移動した。車中、「ナージャってかなりベタですよね」という話になり、これまた狙った感じの妙に古い絵について、どこかで見たような気がしていたのだが、にぼしさんに「なんか陸奥A子みたいな絵」と言われて、かなり近いものを感じ納得。個人的にはそこに少し文月今日子を足した感じかしら。ベタな展開は裏返せば王道でもあって、現にむちんさんの娘さんは普通に楽しみに見ているという。あの「古い少女漫画フォーマット」は、ベタであるがゆえに世代を超えるものがあるのかもしれない。
▼むちんさんたちと先ほどの「ソリロクワイズ〜」の感想を話し合っていたのだが、森乃クマさんの演目について
「面白かったけど、『あやや』っていうのがいかにも今時の最大公約数って感じだったわ。でも他に持ってくるとしたら何かしら」と言っていたので、
「でもここでモー娘。系で『加護ちゃん』とかいうのも、それはそれでありきたりだもんねえ」と返事すると、にぼしさんが
やっぱり朝吹ケイトでしょ」(本当に朝吹ケイト好きなんだなこの人)と言うので、3人で「理想の女性ですか?……いますよ?……ケイトちゃん……ケ イ トちゃんですよケイトちゃん。……そうそうそう、朝吹ケイトちゃんですよ」とかやって遊んでいた。クマさん(っていうか多分朝吹ケイトをご存知あるまい…)ごめんなさい。
▼さて、「川底に〜」は、客演を入れず、いのせんのメンバー3人だけで構築していく芝居。前宣伝でも「静かな恋愛劇」と書かれていたけれど、その通り終始静かで、その中で繊細なテンションが張られ、時に揺らされていくような演目…というのが全体的な感想。冒頭はユウコ(鈴木倫絵)とナカジマ(森乃クマ)のシーン。食卓を挟んで、ユウコが新聞を読むナカジマに「私の事好き?だったらちゃんと『ボクはユウコさんを愛してる』って言ってみてよ」と言うのだが、ナカジマは照れよりも面倒くさそうに、なあなあの返事をするだけでユウコの要求する通りには相手をしない。そんなやり取りが続いて、観客は「倦怠期に差し掛かったカップル、もしくは夫婦の物語か?」と思わされる。平埜さん演じる島之内の役は、次の場面で登場する。島之内はナカジマと一時期は同棲していた元彼女で、思想活動家。彼と住むつもりでマンションを借りていたが、ナカジマが同棲後すぐに行方不明になってしまい、そのままそこに住んでいる。リベラルでさばさばした、「強い女」という感じのキャラクターで、元彼女にもかかわらず、ユウコから何かと頼られたり相談されたりして、いまだにナカジマたちと顔をあわせる微妙な立場。これまで見た平埜さんの役柄とはうって変わって、髪を後ろで一つに束ね、飾り気のない衣装で「島之内」のキャラを表現していた。こういう役も意外なほど映えて、多分この脚本ではナチュラルな芝居が要求されていたと勝手に思うのだが、特に前半は「いかにも芝居」という大きい芝居でなくて、リアルでなかなか。なまじ普段リベラルで持論があって、男にこびず論理的に生きているだけに、ふとセンチメントになりたくても、気が付くとそうなれないようになってしまった女性の、微妙に揺れる気持ち…というのが、一部私のトラウマを呼び覚ましながら、静かな現実味を帯びて伝わってくる。
▼最初、「倦怠的な男女のドラマ?」と思わせつつ、この作品内の世界は戦争に向かって急速に進んでおり、それがナカジマと二人の女性を否応なしに動かす装置となっている。一瞬時代設定がよく分からなくなるが、電話・ポテトチップスのある世界だから、過去ではなくて架空の近未来がベースなのだろう、とすぐに気づく。もしこれが太平洋戦争時期だったりしたら、反戦色が出てきたりして無用な重さが出ていただろうし、これでいいのだと思う。でも雰囲気的には60年代っぽい感じ。確実に死に向かう身だからこそ、結婚などしてユウコの未来の支障になりたくないというナカジマ、だからこそ一時期でも結婚していたということを形で残したいというユウコ、そしてユウコに頼られてナカジマを説得しようとする島之内…という構図が前半続く。二人の女それぞれに、「死なせたくない」という思いを軸に、苦悩と諦念、誠意と信頼と、それに時折嫉妬と未練が走り、またそれを打ち消そうとしながら、心情が振動していくのが分かる。あとはネタバレになってしまうのでストーリーには触れないが、3人揃っての一番いい場面で、「これって『いなかっぺ大将』の最終回と同じ構図かも」と気づいてしまって、脳内世界が台無しになってしまったバカ(私)が一人客席にいたことを告白してここにお詫びします。平埜さんすいません(土下座)。
▼素人目にも「ものすごく脚本を大切に大切に、誠実に演じた」のだなあ、というのが全体を通じての感想。派手なシーンがない中で、島之内の部屋での二人のシーンも印象的だった。静かな芝居の中で、人それぞれにどこかの場面で自分がかつて感じたよう感情を呼び覚まされて、そこはかとなくジーンと切なくなるような作品だったのでは。サイトの日記などを拝見すると、いかに芝居っぽくない、リアルな感情が伝わる演技をするかということが一つ大きな課題の軸だったそうだが、素人目にもでかい芝居でないことはよく分かった(特に電車の中の島之内とナカジマのシーンなど)。そういう演技の中でメリハリとか緊張と緩和を産むというのは、脚本の流れもあってなかなか大変なのだろうし、努力の成果も伝わってきた。今回は客演の方を敢えて入れず、いの洗劇団員3人だけで一つの芝居を演じきったということがもっとも大きい意義だったのではないだろうか。3人だけでできる芝居を探し、選ぶというのも時間のかかる作業だったのでは、と勝手に推測。で、「これがいの洗の芝居、こういうものを届けたい」とアピールする絶好の機会だったのだろうし、事実、リアルを目指した演技の見ごたえもあった。のだが、もっと鮮烈な「いの洗色」にガツーンと圧倒されたかったなあ(演目の静かさにぎやかさという意味ではなく)…というのは贅沢な不満か。欲張りすぎといえばものすごく欲張りすぎなのだが。
▼以前、平埜さんから「この脚本のセリフはものすごく覚えにくい」と聞いていたのだが、なるほど聞いてみると島之内のセリフは「あー。そのことかあ」「それよそれ」「あの時はそう言ったけど…そうじゃない、そうじゃないんだよ!」とか、とにかく妙に指示語が多く、似たようなセリフが続く場面もあるので、なるほどこりゃー覚えづらいわ、と納得。いや、素人が数人揃って「平埜さん、セリフ入ったかな」と心配するのもものすごい失礼なことだと分かってはいる。分かってはいるのだが、本番数日前に「冬のガリレオ」やってたら、「セリフがはいらーーーん!」という平埜さんの牧歌が聞こえて来るんだもん。
▼その後、またも皆揃って打ち上げに混ぜてもらってしまう。平埜さん、「川底に〜」初日が終わって昨日よりは緊張がほぐれたような表情で、上機嫌のように見えた。クマさんに何か熱く語っていると思ったら「あんたの結婚観・夫婦観はちょっと偏ってるで!男と女の自然な形はマグロやろ、マグロ」と、いつもの「マグロ原理主義(それはそれでものすごく偏ってるけど)」の熱弁だった。それを聞き、こっそりにぼしさんと一緒に「マグロ記念日」「川底にみどりのマグロはいる」の小芝居をやってたり、「寝ていても いいよと君が言ったから 2月8日はマグロ記念日」と一首詠んだりしていたことは、とても失礼なので出演者の方には内緒。水天堂さんもお付き合いしてくれた。むちんさんはしばらくそこにいて、流石かつてはご自分も一人芝居を打ったこともある方、芝居関連の話も色々していたりと盛り上がっていたのだが、娘さんと旦那さんのことも放って置けないという事で、にぼしさんに送られて帰る。水天堂さん、NINさんとお二人で何を話しているのかと思えば「いやだから、これからLinux始めたいっていう人はね…」……何だかとってもいつもと一緒。今回は舞台に上がることもなかったせいか、ちょっと元気のない水天堂さん。そこに、むちんさんを送って帰る予定だったにぼしさんが再登場(めっさ嬉しい)。で、にぼしさんに「水天堂さん、ちょっと元気ないんですよ〜」と言うと、にぼしさんはすごい真顔で心配そうで「ええっ、大丈夫ですか水天堂さん。ロッキーチャック貸しますよ。見ますか?」。にぼしさんは、何かいやな事があったり落ち込んだりしたら「ロッキーチャック」を見るらしいことが分かった。さらに「これあげるから元気出してくださいよ」と差し出したコンビニガシャ。今さっきセブンイレブンで買ってきたというソレは、こともあろうに、「EVA」の映画完結編の「巨大綾波@保管中(裸で白くてでかくて一部デローンで気持ち悪いアレ)」。何たるブツを。でも水天堂さん、ちょっと元気になっていたし。女の踏み込めない男の友情の世界を久々に見た思い。
▼私は今回の島之内役の平埜さんはすごくステキだったと思うのだが、ご本人は「儂は、別れた男の顔は二度と見たくないと思うタイプなんで、この女の心境ってよく分かりませんでした。」とのこと。「だから儂、石野真子大好きなんですけど、『春ラララ』だけはどうしても納得いかへんのですわ!何が『春という日は三人の日と書きます』やっちゅーねん。」…ものすごく分かりやすい事例をありがとうございます…
▼ところで今回は役者としての参加はなし、あくまで演出アドバイザーとして関わった水天堂さん。サイトの稽古場日記でもずっと「演劇博士」と呼称されていて、打ち上げの紹介でも「博士」。「今度からそーゆー呼ばれ方される事になったんですか?」「水天堂さんが『博士』だとすると、平埜さんはやっぱり『助手』でしょうか?」と尋ねてみたところ、「稽古場で、普通どおりに『お父ちゃん』『お母ちゃん』と呼び合うのも締まらないので…」というお答え。なるほど。で、平埜さんは何かと問えば、「博士が作ったアンドロイドで、『ピンク1号』という設定…らしいです」「……設定っすか
にぼしさん「セクサロイドではないんですよね?」
私「セクサロイドでマグロって……あんまり意味がないんじゃないかしら……
▼関さんも、関係者の方と熱く芝居談義をしながらも、気を遣って話し掛けてくださる。で、「ハリケンジャーも終わったねえ」という話(そんなんばっかりかよ)など。「俺ねえ、アバレンジャーの話とか聞いて、ああまた恐竜物かよ、題材が変わり映えしないなあ、そろそろ戦隊物見るのも卒業かな…って思ってたんですよ。」と関さん。「でも今日のアバレンジャーの予告の、コスチュームの腕のところのギザギザ見てねえ。なんかあのギザギザに心ひかれて、『まあ、まず当分見てやっか』って気分になったんですよ。」「……そうなんですかあ……」。よく分からないけど、分かるぞ関さん。深くていい話だぜ。まるで、「夏物の着物を貰ったから夏まではもうちょっと生きようと思った」という太宰治のエピソードを髣髴とさせるいい話だぜ。さすがアニキ。
▼で、半年に一度くらいこういう話をしてるような気がするんだが、「忍者ものにしろ、恐竜ものにしろ、動物ものにしろ、それぞれ工夫しているとはいえもう何度目かだよね。でももっと画期的な素材がまだまだあるはずなんだよ」と、「画期的な戦隊」のコンセプトを求めてブレスト。まあありがちな意見としては「医者もの」。科によってはクレームがガンガン入ったり、欠番の話がボコボコ出そう。ゆえにDVD-BOXは売れるだろうというオトナの戦略。「患者戦隊」は、さらに問題続出しそうなのでTV向きではないという結論に達する。で、「じゃあ宗教戦隊どうでしょうね」ということで話が広がる。「牛の怪人が出る回では、ヒンズーイエローが『牛は神聖なものなんだ!どうしても攻撃するというのなら俺を殺してから行け!』とゴネる」とか、「紅一点はイスラムグリーン。でもムスリムだから顔はベールで隠してて、かえってマニアの人気をくすぐる」「グリーンはイスラムの中でもヤバめ寄りなので、すぐに特攻でカタをつけようとし、博士から『グリーンはすぐに血気にはやっていかん』とか諭される」「それでも1クールに1回はかましてしまうので、時々『今日から私がイスラムグリーンよ!』ってなことになる。万一女優が不祥事起こしても無問題」など、けっこうイケるかもしれないアイデアが出る。
▼にぼしさんが日々考えている(やっぱり日々考えてるんだね、アニキ)のは、その話ごとに敵の属性や弱点に合わせて、凄い速さでロボを組み上げていく「大工戦隊」。「野郎どもー、何があっても納期遅らすんじゃねえぞー!」「合点だー!」。いいかも。変身するときの掛け声は「棟上!」で一つ。また、レゴで遊ぶ平埜さんの息子さんを見ながら、「レゴ戦隊ってのもいいよな」「汎用性の面では、ダイヤブロックがいいんじゃないかしら」「いずれスポンサーは確保できますねえ」。「ブロッカー軍団 マシーンクラスター」などというベタなタイトルが頭をよぎる。
▼途中で打ち上げ会場を後にし、腹も減ったのでにぼしさん・NINさん・関さんと一緒にドンキー(これまた久しぶり)で、遅い夕飯タイム。関さんの繰り出すいろいろな話に抱腹絶倒。話題が段々「こりゃダメなマンガ(ブラックジャックの封印された超駄作とか)」だの「キワくて最低だがそこがイイキャラ」の話でメートル上がる。何しろ後日にぼしさんから「あのときのお二人の勢いは凄かった」とまで言われたのだからよほどのテンションだったのかしら。これもよく分からないわ。特に盛り上がってしまったのが、永井豪の「屋台王」に出てきた「ヤキトリ魔人」「ヤキトリ夫人」の造形は、最低で安直でたまらなくイイ(特に夫人)という話。となりのカップルごめんなさい。でも武士の情けで「イヤハヤ南友最終回の、法印大子の○○○」の話は自粛したの。だって深夜のドンキーとはいえ、食べ物屋さんですものね……
▼その後、にぼしさんの車に乗せてもらって、ホテルまで送っていただく。ホテルの部屋は、ツインをキャンセルするのも面倒くさかったので一人で寝る。なんとも寂しく、ネットできないのも手持ち無沙汰だが、観念して寝る。斉藤可南子さんの歌声が、ずっと頭の中で残響していた。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/8(Sat)

▼「Dellが率先して、PCからフロッピーディスクドライブを無くす方向へ」という記事(ZDNNより)を読む。安価だし書き込みが簡単だしということで、教室ではけっこう重宝するメディアなのだが…既に国産PCでもFDDなしの機種はかなり増えてきたので、流れに逆らえないのは分かってはいるが、それに伴って、なかなか店で手に入らなくなったり、流通単価が上がったりするのは困る。一番深刻なのはやはりブート時のことで、そういった非常時には電源が入らないということも少なくはなく、CDドライブは皿すら開かず、開いたとしても認識してない状況の中で途方にくれるということも往々にしてあることだから、ここ一番のレスキューに真価を発揮してくれるのがFDDなんだが…まあ、その問題さえクリアされれば、移行期間中にこちらもメディアを変えていく方向になるわけだが。個人レベルではまだいいけど、職場ではかなり大変になるんだろうなー。現在のマシン(Dell製)を買ったのも、FDDが標準装備だからというのが大きいのだが、さて次のマシンを買うようなときにはメディア含めてどんな風になっていることやら。その時にはぜひとも自作できるようになっていたいもんだ。
▼今日から仙台で平埜さん(森茉莉さん改め)の公演がある。今回は何しろ二本立ての公演で、「いのちの洗濯劇場」の公演のほかに、8人がそれぞれに一人芝居や朗読で「一人の空間」をつむいでいく企画「ソリロクワイズオムニバス」もあり。そのうえオムニバスのほうには芳賀本名さん、そして愛知からついにみぶ真也さんが登場、ということで、もう「行かいでか」なナイスな企画なのだ。幸いにも相方が土・日フリーということで一緒に観劇できる。本来はおかぴーさんも横浜からいらっしゃる予定になっていて、彼女もとても楽しみにしていらしたのだけれど、ご家族の手術・入院が先週終わったばかりという大変な状況で断念なされたのだった。仕方なし。
▼9時過ぎ頃に家を出る。天気が良いので月山道を行くが、ほぼ凍結もなくて快調そのもの、12時前には仙台に着いてしまう。途中道の駅で一回休憩する。ああいう場所で売っているCDを見ると、つい財布の紐が緩んでしまうのは私達だけだろうか。つい「ヤマハポプコン青春ソング集」を買ってしまった。早い話が、ポプコン受賞曲のオムニバスのうちの一枚なのだが、「大都会」「顔」「ふられ気分でRock'nRoll」「線香花火」「銃爪」「完全無欠のロックンローラー」などが入っているのでまあお徳かと購入。早速車中でかけてみる。自分的に最大の狙い目だった「顔」。かつて兄貴から聞かせてもらって腹を抱えて笑った記憶がある。「♪あ〜ぬぁ〜とぅぁ〜うわ〜と〜とぅぇ〜も ぅい〜いひとぬぇ〜」歌声も何もかも当時の記憶のままだが、声質といい雰囲気といい、ネタモードの平埜さんが歌っているようにしか聞こえないので驚愕。また「カッコイイ」イメージがずっとあった「大都会」だが、よく聞いてみるとボーカルにロックとも歌謡曲とも付かぬ妙な粘着力があり、実は杉良太郎の歌唱法に近いことに気づきチョイ萎え(特に「裏切〜ルィの〜♪」の部分の巻き舌)。あとは「完全無欠のロックンローラー」だが、相方といくら考えても、なぜこの歌が当時ヒットしたのか、もう全然分からなかった。1800円で買ったCDだが、適正価格は980円ってところだろうか。
▼大崎八幡まで車を走らせ、狛犬撮影と参拝。子供を連れてのお宮参りの家族が数組。日が良かったのだろうか。快晴の仙台はさらに暖かく、コートが暑くてたまらなかった。あんもさん・Q太郎さん夫妻に連絡し、一度Q太郎さんちに車を止めさせていただき、昼食に。アジアン系のお店で、美人の店員さんのユニフォームはアオザイ。涼しげなおねーさんのアオザイに萌えまくる嫁二人。私は色々乗っているアジアンランチプレートと、バターでローストした豆で出したコーヒーを練乳と混ぜるベトナムコーヒーをアイスで。初めて飲むベトナムコーヒーは、香ばしくて甘く、近いものを探すとすれば、スターバックスのキャラメルモカか?美味しかった。
▼食事の席で、「先日の『ハロの誤認識』には笑いました」と、お二人から大爆笑される。あんもさんは、「大道寺さんの視点で『ガンダム』を見直したら、もう全然違った画像が脳内で結ばれるんでしょうねえ」とシミジミ語る。
どんな感じって?(赤矢印の先が目と見てください)

そりゃこうですよ。
あと、こんな感じですよ。
どうですか?どうでしたか?どうなんですか?何とか言ってくださいよあんもさん!



……ごめん、取り乱してしまったね。悪かったよ。もう泣かないで、ぼくの大好きなフラウ・ボウ。


ってことで一つ。
▼さて、東北大の裏にある「川内亀岡八幡」にも、狛犬ファンには有名な「仙台タイプ」の時代のある狛犬がいる。のだが、ここはけっこう傾斜もあり、石段も500段以上あるので、とても人を付き合わせるわけにも行かない。今回は大崎八幡のを撮っただけで十分として、またの機会に撮影しようと思っていた。のだが、あんもさんが「折角だから川内亀岡行きましょうよ。お付き合いしますよ」と言って下さったのに甘えて、4人で亀岡参り。亀岡の細い路地、酒屋、怪しいラーメン屋、いかにも学生向けの食堂、かつて友人がバイトしていた弁当屋…私が仙台に進学して住んでから、もう14年も経つというのに、このあたりはほとんど変わっていない。境内の駐車スペースに車を止めて石段を登る。500段近くの石段は組みが全体的に緩んでいて貫禄を感じさせる。しだれ桜の枝が参道にかかっていて、「桜の季節は綺麗ですよ」とあんもさんが言う。そういえば漫研の連中と、花見がてらに遊びに来たときもあった。あの当時は仏像ばかりが好きで、神社にも狛犬にもほとんど興味がなかった。大学時代に開眼していれば、色々コレクションできていただろうにと思うとなんとも惜しい。
▼不揃いで、時に足元を危うくする石段の崩れなど、いかにもダンジョンの仕掛けギミックのようで、
大「ここを踏むと、どこかのスイッチが『カチッ』と開く音がする。そうすればOKだ
あ「何ですかその攻略本みたいな言い回しは。」
Q「で、あと2つのスイッチを入れれば、先のほうにある扉が『ゴゴゴゴ』と開くわけですよ」
大「ありがちだなあ」
とか言いつつ登ってゆく。
入り口に程近いところに、一組目の狛犬。仙台スタイルの特徴と素朴さを備えた、いい味の狛犬だ。さらに上を目指す。
この神社は見た目地味だがけっこう歴史はある。何対かある石灯籠のうち、踊り場を越えたところに、ほとんど台座だけ残ったものがあった。
Q「これも灯篭なんですよねえ」
大「そうみたいですね〜、で、この台の上に、正しい色のオーブを置いて、それが揃うと『ゴゴゴゴゴ』とか言って、ラーミアみたいなのが復活するんですよ。」
あ「アンタたちは……」
▼さらに上を目指す。記憶が正しければ、上には本殿と、もう一組狛犬があるはずだ。しかし普段車にばかり頼っている上に、仕事のない時には家に引きこもっている身の悲しさ、頂上が見えた頃にはすっかり息は切れるわ膝は笑い出すわ。他の三人はそうでもないのに、自分だけデブ汗をかくこの情けなさよ。それにしても、相方はともかくとして、こんな趣味丸出しの道中にQ太郎さんご夫妻を巻き込んでしまって心底すまなく思う。しかし先ほどから芝居がかったRPG風の会話ばかりしているものだからつい、
「これは私の戦いなのに、あなたたちまで巻き込んでしまって…本当にごめんなさい…」みたいなセリフになってしまう。
「何を言うんだ!僕達はここまで来た仲間じゃないか!水臭いことを言うなよな」と、それ風に励ましてくれるQ太郎さんがステキ。男はノリが第一。
苦しい息の下から「みんなー!オラに最後のパワーをくれーー!」とバカ全開の私に爆笑のあんもさん。
▼そんな風にバカな会話を繰り返してようやく拝殿へ。狛犬の写真を撮る。
狛犬の近くには、先代(世代交代や風化・損傷によって、新しい狛犬と世代交代した狛犬のことを、狛犬ファンの間ではこう呼ぶのである)が一匹。損傷したらしく首と胴体が泣き分かれになっていて、首パーツらしいものが乗ってはいるのだが、大きさからしてこの狛犬のものとは考えづらい。そんなことを話しているとまた、
Q「これにしっくりあう首はどこにあるんでしょうねえ」
大「探してきちんと乗せてやると、この狛犬が『ようやく本当の姿に戻ることが出来た、おぬしのお陰だ、礼を言うぞ』とか言って光って、フラグが立つわけですよ」
Q「で、『ゴゴゴゴゴ』と。」
あ「アンタたちは何でもかんでも『ゴゴゴゴ』言わせないと気が済まないんかいっ!」
Q・大「だって基本じゃん」
撮影を終えて階段を下る。本格的に膝が笑う。そうでなくても去年の肉離れ以降、私は階段がまだ怖い。冗談抜きで相方に手を取って欲しくて袖を掴むが、こんなときでも絶対に人前で手はつながない相方。
大「Q太郎さ〜ん、ひどいと思いませんか?嫁がマジで頼ってるのにコイツときたら」
Q「相方さん、ダメですよ!それじゃフラグが立たず、好感度も上がりませんよ!」と呼びかけてもらうがダメだった。
大「くっそー貴様、卒業式に桜の下で告白なんかしてやらんからな!」と言っても知らん顔。
この件についてはかなり私、根に持ってるので、そのうち効果的な方法でねっちりとイジめたいと思ってるのでそのつもりで(to相方)。
ともかくこんな風にして私たちの「狛犬クエスト」は成果上々で幕を閉じたのだった。
ちなみに同神社の公式サイトはこちら。禰宜さんがなかなか頑張ってらっしゃるようだが、あれだけの名品がありながら、狛犬をクローズアップした写真がないのは勿体無いかと…
▼その後、Q太郎さんちでしばしお茶。飼い始めて間もない愛犬、コーギーのココちゃんと初対面。噂にたがわず可愛い。見知らぬオジサンオバサンの来訪にちょっと緊張気味の様子。現在トイレトレーニング中のようで、なかなか大変なようだった。私は犬は昔ほど苦手ではないが、鼻炎の関係もあって触ることが出来ない。相方はけっこう好きなほう。しかし義母が動物苦手、特に大の犬嫌い(つながれていて安全だと分かっている犬がいても、10m以内にも近づけないほど)なので、まず家では半永久的に犬を買うのは無理…ということで、抱かせてもらってご満悦。Q太郎さんは、自分へのプレゼントとして買ったライダーベルト、それを大人が装着できるように改造したものを嬉しそうに見せてくれる。いつもアクティブなQ太郎さんだが、こういう時の目のキラキラ加減は別格だ。ベルトとドラグハンターツバイを装着し、カードを入れたり出したりする、その度ごとにポーズをつけながら翻る手つきがまたステキ。いやー、男の人の、男らしい至福の顔って、本当にいいものですね。
▼先週見逃したハリケンジャーの、池田秀一ネタの部分だけ見せてもらう。まさか声優が同じだからといって「当たらなければどうということはない!」までやっちまうとは思ってもみなかった。先週、行きつけの日記のあちこちで書いていたのはこのことだったのね。でも、これが良くって、バリンガーZがいかんというのはちょっと納得いかないものが…今だったらOK出たのかもしれないな、バリンガーZも……ダイナミックがゴネて結局ダメかしら。
▼お茶うけに好物の「鳩サブレー」を出していただき、つい「だ、大好きなんですよーこれ!!」と大喜びしてしまったために、あんもさんが気を遣って、手作りジャムとケーキのほかに、手土産で何枚か包んでくださった。……あんもさん、オバちゃんあんもさんより年上なのに、乞食みたいにはしゃいで気を遣わせてしまってスマン……今年の目標に「鳩サブレを見たり食ったりしたからと言って理性を失わないように保つ」ことを入れようと思う(三十路の女が今さら誓うようなことか)。
▼あんもさん達は、今夜公演後に東京に観劇に出発するというので、ココちゃんをペットホテルに預ける。その間に私達はホテルにチェックインして荷物を整理する。ホテルの近くで待ち合わせして、再びQ太郎さんの車で会場まで。会場は、仙台市が演劇活動の振興のために作った「10−BOX」。稽古場やチラシ・印刷物・大道具などの製作も出来、今回のように客を入れて講演会場にも出来るという、演劇人をバックアップする施設である。理念はとても素晴らしいが、惜しむらくは場所が市街部からは外れていて、夜だとさらに場所が分かりづらいのが難点。今日は、「ソリロクワイズ オムニバス」のみ。受付に差し入れを入れる。おかぴーさんからの綺麗なアレンジフラワーが届いていて、会場に花を添えていた。
演目は以下の通り(敬称略)。

・「不思議な猫のお話」 鈴木倫絵
  この企画のトップバッターというのは結構緊張する役割ではないかと勝手に想像したのだが、軽めの内容が食前酒的で、「猫」という素材のイメージとご本人の可愛らしさが合っていたし、個性を感じさせてもらった。

・「クジラ記念日」 篠谷薫子
  どうしても物語性とか意味を求めてしまう方なので、この脚本は、イメージとしては魅力を感じるが、見ているほうとしては少し疲れたかも。
  音響と照明での、駅の雰囲気や電車の音の表現、「水」の演出が良かった。

・「おぎん」  斉藤可南子
  芥川龍之介の短編の朗読なのだが、ただの朗読ではなく、ラベルの「ボレロ」をバックに、時に文を歌いながらクライマックスに到達していく、そのイメージの構築と、語り・歌両面の声の美しさにただただ圧倒され、数日間脳裏から離れなかった。こんなスタイルもあるのか、と感動。
  同曲は否応なしにカタストロフィを孕んだクライマックスへ至る訳で、利用の仕方は色々あると思われるのだが、ここであまりポピュラーな題材を持ってきても、ラストが分かっているとドライブ感がそがれるのではないかと思う(例えば、「地獄変」などもマッチしそうではあるが、多くの人がその結末を知っているわけで、知っている分、ラストのショックとインパクトはどうしても薄れてしまうだろう)。その意味で、あまり知られていない「おぎん」という作品を選択したところにも深い演出意図を感じた。

・「ぽすとまん ぶる〜ちゅ」 森乃クマ
  結婚相談所に来た、色白で少なからず気色の悪い言動の独身男(郵便局員)という設定の一人芝居。郵便局員の制服、よくこんなに似たような色のスーツを探してきたもんだ…と思っていたら、森乃さんは本当の郵便局員で、この制服も当然私物だと上演後に聞いてビックリ。そりゃリアルなわけだ。けっこうギャグがツボに入ってしまい、後半は何を言われても笑ってしまう、いわゆる「転がされる」状態になってしまった。「アイドルオタク」という設定が出た時点でオチがある程度読めてしまう部分はあったので、その分もう一つひねったオチだと満足感をえられたのだが。そこは残念。

・「西尾君子の詩を詠む」 立石美穂
  舞踏と朗読のクロスオーバー、と言っていいのだろうか。これもまた、こうしたスタイルもあるのだと、素人には新鮮だった。動きが美しく、しかも言葉も聞き取りづらくならないところに力量を感じた。今回は表現する詩が静か目だったのだが、機会があれば鬼気迫ったハードな内容の詩での表現も見てみたいと思った。

・「解散前夜-決戦の後-」 芳賀本名
  何かのチームリーダーが、プロジェクトの成功を収めた後「特別ボーナスを出せ」とごねる他のメンバーに対し、「ギャラは契約どおり前金で払ってあるだろう。今回得た物は、ゼニカネではなくて第一に大きな名誉なんだ」と言いくるめようとするが、メンバーはどうしても納得しようとせず、リーダーに迫っていく…というシチュエーションで物語が進む。観客はまず、「プロジェクトとは何なのか?このメンバーは何者なのか?」ということを探りながら見続けるわけだが、そこで大きく引き込まれ、途中でそれが何なのかわかり膝を打つ。この仕掛けが秀逸で小気味良い。あとは世にも凄惨な内ゲバへ…と展開していく感覚に、どこかダイナミックプロ的な匂いを感じると思ったら、後でお聞きしたところやっぱり石川賢がインスパイア元の一つだったという。もー芳賀さんったらオタクなんだから。
  で、このチームリーダーがベタベタ(なのだが、実は様々な地方のテイストがブレンドされた、架空モデルの)な東北弁を駆使しているあたりがまた笑いを生んで、前半はもう大爆笑。後半のマイムも迫力があった。

・「孝子のホームページ」 平埜香里
  何しろ元のホームページを知っているので、私には評価自体が不可能なのが残念。「挨拶はなし」の部分で笑いをこらえるのに必死だった。普通に聞いている分には別に笑うところではないだけに。
  髪型、化粧や表情の作り方など本家本元にかなり似ていたのだが、公演後に「いやあ、似てますよー」と平埜さんに言ったところ「そ、そうですかー……そう言われても……全然嬉しくあらへんけど…」と複雑な顔をされてしまった。そりゃそーだ。個人的には、「お願い」の部分は割愛しても良かったのではとも思う。

・「バルンガ2003」 みぶ真也
  トリはみぶさん。実はこの「バルンガ」に登場する人物の一人が「大道寺さん」という名前なので、わざわざみぶさんが「大道寺さんが来る日にこれ演りますから」と有り難い申し出をしてくれたのだった(とか言っておいて結局両日見たわけだが)。娘の誘拐事件に、亡き妻の祖父の残した研究の秘密が絡んで思いもよらぬ方向に…という話。けっこう登場人物が多いのだが、それを自分だけの芝居で表現してしまう手腕は期待通りのものがあった。その分どうしても「相手の言葉」をオウム返しで語ることで表現する場面が多く、セリフとしての自然さが損なわれる部分もあったように感じたが、ストーリー性の強い一人芝居の宿命というものだろうか。全体的には楽しめた。
(例によって全て素人意見です。また、今後再演なさることも考えて、できるだけネタバレを避ける程度の説明にしたつもりですが、支障があるようでしたらいつでも直しますのでクレーム下さい)
▼終わったあと、しばし打ち上げにまで混ざらせていただき、芳賀さんやみぶさんと色々話す。みぶさんは普段はサラリーマンとして転勤も重ねつつ、仕事の合間にあちこちで一人芝居を上演している。あえて路上という場所を選ぶこともあるし、それをタイやニューヨークといった、言葉の通じない外国でもトライしている。彼の理念の一つに「金と時間を遣って劇場に足を運ぶような人たち以外の、普段演劇に縁の薄い層の人たちにも分かるような、そして何より興味をこちらに向けさせるような一人芝居」をするというのがあるそうだ。だから何よりも「インパクト・わかりやすさ・セリフだけでなく体での表現」というのが大きなテーマらしい。で、それを日々実験しているわけだ。作中人物に私の名前を遣っていただいたというのも別に身内の馴れ合いというわけではない、という意図をうかがう。「大道寺」という名前は、冒頭に一回出てから数分置いてもう一度出され、そこで効いてくるような構成になっている。最初は別の名前だったのだが、どこにでもある名前なので、2回目出たときに観客が覚えていない可能性が高いので、ある程度聞き覚えが薄くて、かつ多少ハッタリの効いた名前がいい…と考えていたところで私のハンドルを思い出していただいた、という事情だったそうな。そりゃ小説にしたって、ありふれた名前ばかりでは読む方が誰が誰だが把握しづらい。それと同じことだ。なるほど、と思った。かっこつけの強いハンドルも、たまには人様のお役に立つものだ。他に、高橋葉介(思えば、これで検索してくれたから水天堂さんと知り合えたし、それがなければ私がこうして定期的に仙台に観劇しに来ることもなかった)の話や、「夢幻紳士のシリアス系とドタバタ系のどっちが好きか」というような話でしばし盛り上がる。
▼芳賀さん、「うわあ、この辺はネットの人たちだー」と言いながら話し掛けてくれた。先ほどの演目の元ネタや、演出の裏話など貴重なお話をいくつかうかがう。舞台の上で、客の反応を見ながら臨機応変に組み立てていく部分も少なからずある、というお話なども聞き、役者さんの反射神経の凄さに改めて感動する。
▼Q太郎さんたちと一緒にその場を失礼して、国分町まで送ってもらう。その車中で、「イズミティ21」の話に。「イズミティ21というと、聖飢魔IIのミサ(注:同バンドでは「コンサート」「ライブ」のことを「黒ミサ」および「ミサ」と言い慣わす)で何度か行った位ですねえ」と私が言うと、あんもさん、「私、一度、友人に『普通のコンサートだから一緒に行こうよ』って騙されて、連れて行かれた事があります…」と。そのご友人というのがいかにもおとなしいタイプで、多分クラシックとかのコンサートかと思っていたあんもさん。しかし、地下鉄を降りて、イズミティに近くなればなるほど、同じ方向に向かう人の格好が明らかに一定の雰囲気を醸し出している。というか、ロック系のファッションな上に、塗ってる人も珍しくないのでそりゃ当然だ。あんもさんも「これは何か、話と違う」と気づき問い詰めたところ、会場に程近いあたりでようやくご友人も真実を告げたという。普通のライブでも、曲も何も知らずに最後まで付き合うのは気分的にしんどいのに、「必ず観客を一人捕まえてステージ上で磔にする」とか、閣下に「2階の席の奴らの声が小さいな!こういう奴らは、どうしたらいいと思う!!」と問われたら全員で声をそろえて「殺せー!」と絶叫するとか、独特の約束事がある空間だから、さぞかししんどかったのではないだろうか。周りの人間も、塗ったり(売店前など、人の密度が高いところでは、人様の服にドーランが付かないように注意して動くので一苦労である。)、角とか、肩に戦隊物の幹部みたいなプロテクターつけてたりとかで、何かと場所ふさぎだし。で、どうもあんもさんが連れて行かれた年を逆算すると、私もそのライブに行っていたことが判明。ああ、「こんな小さな星ではいつか出会ってしまう」という歌の詩は本当だったのだ。やはり出会うべくして二人は出会ったのね、と一人でディスティニーマイラブな気分に浸る。もっとも会っていたとしても、お互いに見覚えのあるはずもない。私も塗ってたし。
▼どこかで一杯飲もうかとも思ったが、久々に「こむらさき」でこってりラーメンをすすったら腹一杯になってしまい、ホテルまでそのまま歩いて帰ることに。ホテルの前のコンビニでちょっと買い物。相方は部屋で飲みたいという事でウイスキーの小ビン、私は「仮面ライダーSPIRITS」の4巻を見つけたので買う。しばらくTVなどを見ていたのだが、相方はここに来て旧に天一ラーメンが腹にもたれたらしく、「俺としたことが、不覚」と唸りながらも気持ち悪さには勝てず、早々に寝る。やはり30代の胃袋はもう「大盛り肉多め」には耐え切れないのかもしれないわね、鉄郎。そんな気分で私も寝る

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/7(Fri)

▼特集が結構面白そうだったので相方が買ってきた「PC Exproler」誌を読む。ANHTTPD導入の記事などあって興味深く、付録CDにも色々入ってるので、定期購読してもいいかな、と思う。特に有意義だったのが「Open Office」の記事だ。今やMSがOSどころかオフィス系ソフトでも一人勝ち状態になり、数年前にはそれでも知名度があった「Lotusスーパーオフィス」も知る人が少なくなり、「一太郎」の知名度さえも低くなってきた(同じPCで「WORD・EXCELモデル」と「一太郎・Lotusモデル」の両方を選べた時代も、そんなに昔の話ではないのだが…もっとも私はそれで一太郎モデルを選択したがために表計算が「三四郎」で困っちゃった覚えはある。そういう経緯もあるのだろう。「五郎」なんて使ってる人、今いるのかなー。)このご時世。事実「MSOfficeがないとPCでビジネスは出来ない」と思っている人も、笑い事じゃないほど多い中で、こういったオープンソースのオフィス統合ソフトは「知る人(職場)ぞ知る存在」になってしまっている(もちろん、その一方で「StarOffice」あたりを全社で採用している職場も数多いのだが…)。一言で言えば、フリーで導入できるオフィスソフト、OSで言えばWindowsに対するLinuxのような存在である。導入の際、日本語化に多少の手間はあるけれど、こうして見てみると、イメージをはるかに上回るMSOfficeとの互換性がある事には感嘆させられる。関数名もほとんどExcelのものと同じだ。
▼幸か不幸か、DOS版時代のOfficeをいじる機会があって、その時に実感したのは、必要な機能はほとんど95時代には完成されていたのだということ。あとは少しずつWebやメールと連動するような機能、画像処理関係などを強化する機能が付けられていっただけ(乱暴に言えば…だが)という感じで、ビジネスに使う分には古くても全く支障がないということだ。差し支えが出るのは、動作自体が年々重くなり、メモリやOS、CPUへ要求する条件が変わっていくので、結果的に上のバージョンのOfficeをストレス・不具合なく使おうとするならば、本体も買わなければならない…という、MS無間地獄に陥らざるを得ないということ。現に、次回リリースのOfficeは、全面的にXPベースとし、基本的にWin2000などへのマッチングを考慮しないということらしい。そうでなくても普通に高い(プレインストールされていることが多いので、意識してない人も多いようなのだが)し、XPからはインストールも面倒になったことはご存知の通り。まあ、日々MSOfficeのアプリケーション操作を教えているものの言としては自己矛盾かもしれないが、「ビジネスでPCを活用する=MSの下僕となる」かのような現状には首をかしげてばかりなので、OSを問わず(MacOS、Linux及び他のOSにも対応している)高い機能と互換性を活用できるOpenOfficeの存在は、もっともっと知られ、利用されて欲しいものだと思う(「知ってる」方にはこの文全体がすごく今さらな内容なので、恥ずかしいんだけども)。エコロジストじゃないけれど、そういう汎用性の高いオープンソースのアプリケーションが増えてゆくことで、多少古くなってスペック不足のPCでも充分活用できるから結果的にOAゴミも減るし、活用する手段を知り、いろいろ工夫することで、ITスキルというものも結果的に、全体に底上げされるんじゃないか、とも思うわけで。今度時間が出来たときにでもインストールしてみようと思う。OpenOfficeの日本語版サイトはこちら。同アプリの有用性や利点などについても分かりやすく述べてあるので、ドキュメントを読むだけでも面白いかと。
▼夕方前、いの洗公演に持っていく手土産などを、迷いつつこまごまと買っていたら、結構な量になってしまった。しかも肝心の劇団へのお土産が、モノはいいんだけどずいぶんキテレツなものになってしまって、我ながら意味不明。
▼仲間うちで地味に流行っている「冬のガリレオ」を、遅ればせながら遊んでみる。分類は「ネットゲー」なのだろうが、もっと緩やかな世界観で遊ぶ、放浪するという感じがけっこう魅力的かもしれない。何をしたらいいのかよくわからん、というのも率直な感想だが、それをあえてFAQとかマニュアルにしないところがこれの魅力なのだろう。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/6(Thu)

▼昼間、「野望の王国」新刊読む。表紙をめくって見開き、登場人物の横顔が並んだカラーイラストを見るだけで、濃厚すぎて思わず胸焼けしそうになる。心の準備をしていてもこのインパクト。私もよく、「結末がしょぼい」と知りながらも頑張って買い続けているもんだ(いや、相方が買って来てくれたのだが)。結論からいうと、6巻終了時点で、征二郎兄さんも柿崎もどっこい生きてるという、ゲップが出そうなバイタリティを滲ませまくり。もはや主役二人が霞みまくり。読んでるほうとしても、「でも、野望のためには殺さねば」とか意地張らないで、こんなに凄い兄さんなんだから素直に手を組めばいーじゃん、と思ってしまう。しかしこの漫画、最初の頃こそ「チャウチャウでけえよ」とか突っ込んでいたが、赤寺が出た頃からもう一々突っ込む余裕がなくなった。もう遠近法とか、どう見ても4mくらいある外人とか、あまり頻繁に登場するものだから、ちっとも気にならなくなってきた。馴れとはすごいものである。多分畳一畳分の大きさの名詞が出てきたとしても、今の私は眉一つ動かさずにページをめくるに違いない。
▼ちょっとコタツでまどろんでしまった時見た夢の中で、私はアドリブで見せた演技力を買われ、劇団四季で二作主役を張っていたようだった。起きて妙に気持ちよかった。このシェゲナ脳味噌と30年以上付き合って、いい加減にルーチンとか願望とかストライクゾーンとかを知り尽くしていたつもりだったのに、まだこんなテラインコグニータが、潜在欲望のどこかに隠されていたとは。劇団四季、一回しか見たことないのに。
▼早朝と夜、飲み会の相方を送迎。今日は接待の飲み会だったのと単に電車の乗り間違いで、いつもより二本遅い電車でご帰宅。夢の話をしたら「しかし劇団四季は、アドリブで出世できる所じゃないだろう」と言われる。酔っていても妙に冷静な奴。
▼で、暇つぶしに買ったという雑誌が「アサヒ芸能」。彼にしては珍しい。最寄のコンビニで、小銭で気軽に読めそうな雑誌がそれしかなかったそうだ。「『アサ芸』なのに芸能の記事なんてほとんどなくて、エッチなぺーじばっかりー!」とイヤーンぶるほどのオボコでは勿論ないのだが、銭を出してこの雑誌を買うのは初めてなので、何となく眺めてみる。連載漫画は柳沢きみおのいつもっぽい仕事、小島功の「仙人部落(って、まだ続いていたのか。ちなみに2297回)」、そしてジョージ秋山。勿論「オリの人(いつも元気一杯)」付きでお腹一杯。「まるでビッグゴールドと見まがうような(相方談)」豪華執筆陣である。あとは袋とじヌードが杉浦幸という微妙さとか、広告もアサ芸らしく、固さとか長さとか持続とか早いとか遅いとか育毛とか血糖値とか手術とか媚薬とか開運とか必勝法とか今時のダッチワイフって精巧なもんだとか、普段目にしないものが多いので新鮮は新鮮。女性誌も広告だらけだが、種類は「ダイエット(これが一番多い)」「脱毛」「豊胸」「美顔」「ローン」「色が薄くなる」「ソッチ系就職勧誘」「開運グッズ」「サイドビジネス」くらいなもので、男性誌に比べればジャンル自体は圧倒的に少ない。一冊斜めに眺めるだけで、「男の人って大変よねー」としみじみ脱力した。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/5(Wed)

▼クリーニング屋の帰り、カーラジオのニュースで「中島らも、大麻取締法違反で逮捕」のニュースを聞き、何というかもうものすごい「今さら」感に襲われてズルっと来る。中島らものアル中&ドラッグネタというのは、もう何年も前から小説にエッセイに扱われているので、ネタとしては定番というか、むしろ「酒以外のドラッグはやめた」という宣言のほうが脳裡に残っていたのだが、今さらなあ。今さらにして捕まるほうも捕まるほうだが、今さらパクるほうもパクるほう(いや、お仕事ですからなあ)だよなー、と相方と話す。もっともあれだけ公然と書いたり喋ったりしてれば、当局だって立場上マークしないわけにはいかないだろうし、あとは本人がブツをいかに管理するかという事で、結局そこの所のワキが甘かったということなんだろうけど。と書きながらも、「ワキがよく締まった中島らも」というのも、どうも想像できないものがあるのだが。
▼さて、けっこう短いスパンで、「ワールドタンクミュージアム」はもう第3弾である。昨日相方が買ってきたのは、ファイアフライ・II号F型・シュトルヒ・キューベルワーゲン・T34/76を一つずつ。今回のお菓子はコーラ味のガム。よくある四角のタブレット型のが2つなのだが、無理やり世界観に関連付けるのがこのシリーズの慣わしなので、「土嚢型ガム」と銘打ってある。そこまでして菓子つけんでも、と思ってしまうが、販売形式上色々事情があるんだろう。今回は、主砲など細い部品の保護パーツがついているのが嬉しい。II号F型の主砲の細さには感嘆するばかり。今回のリーフレットでは、昔の模型少年の必需品を書いたイラストの中の「倒れる接着剤」というのが個人的にツボだった(あの円錐形のやつ)。ほんっと、倒れるんだよなー、あれ。
▼昨日の日記で「ハロの誤認識」の告白を書いたわけだが、一夜明けてもう一度ハロの姿を見直してみても、やはり長年の思い込みとは恐ろしいもので、どうしても「亀顔」にしか見えず、「いぬちゃん顔」を認識するには1クッションも2クッションも必要なのだった。うーむ。
▼レンタルしていたゲストブックのBBS(あえてレンタルしているのは、サーバーダウン時の保険の意味もこめて。意味があるかといわれればあまりないのだろうが、分散させておくと何かと便利なこともあるので)、1ヶ月書き込みしていなかったのと、サービス側の掲示板タイプ統廃合と両方の関係で削除となってしまった。昨日「保守しておくか」と思ったときにやって置けばよかったのだが、まことに情けないやら、書いてくださった方に申し訳ないやら。動いていないといえばほとんど動いていなかった掲示板(そもそも、動いていればデリられてない)だが。というわけで、また別のところで借り直す。ヘッダとボディに色々タグやらCSSが入れられるので、久々にちょこっと手打ちして遊ぶ。ここはアイコンを50個置ける代わりに、別にデフォルトのアイコンはない。よく行く素材集さんからアイコンをいただいて貼り付けてはみたたが…「どなたでも書きやすいように薄味の掲示板」という当初の目的が、やにわに怪しくなってきたような気もする。どうしてこういうときに可愛い系のものを使えないのか、自分。我ながらどーしようもないカルマを感じた。
*「野望の王国」6 雁屋哲・由紀賢二/「なんでもポン太」 しりあがり寿

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/4(Tue)

▼先日の話になるが、ガンダムのムック本を読んでいて、私はこの年になるまでとんでもない認識違いをしていたということに気づき、愕然とした。今日は恥を忍んで書こうと思う。
▼人間の認識というのは面白いもので、設計者の意図にないものを、そのデザインから感じ取ってしまうことがままある。車や列車の正面に「顔」「表情」を認識してしまうのもその典型的な例である。「あの車の顔はいい」とか「怖い」「泣き顔っぽい」「0系新幹線は可愛い」と、主にヘッドライトの部分を目とみなすことによって「顔」だと感じてしまう。
▼車や電車などは、「ヘッドライト=目」という分かりやすい認識指標があるからいいのだが、モノによっては、「どこを目と見るか?」によって、認識する表情が全く違ったものになる。認知心理学で有名な「ルビンの壷」とか、「老婆にも少女にも見えるポートレート」などを思い起こすこともあろう。
▼ようやっと本題に入るが、私の場合はそれが、「ハロ」だった。
ハロの顔は、中央の二つの点が目であり、なだらかな曲線の部分が口…というのが、普通の認識である。
………いや、普通の認識「らしい」のである。
私は実に25年間、とんでもない誤解をやらかしていたのだ。
つまり、ハロの上部にある、パタパタいう丸い二つのハッチの部分。そこが目だと認識していたのである。ああ恥ずかしい。
つまり、図にするとこうだ。
だから私にとってのハロのイメージは、いつも「むふりん」と、鼻を開いて笑ってるんである。そう見えるんだから仕方ないじゃないか。
おそるおそる相方に言ってみた。当然のように笑われた。
「そんな、目がパタパタしてたり、目から腕が出てくるハロなんて、気持ち悪いじゃないか
「イヤだぞ俺は、そんな亀みたいなハロは。可愛くないじゃないか。」
……私がひそかに亀好きだということが、認識を狂わせていたのだろうか。
そうか、ハロは本当は、「いぬちゃん」みたいな顔だったんだね。ごめんなハロ。
でもあまりバカにされたので「でも、私みたいな人間は他にもいるはずだ」と、空しく強情を張ってみるが
「少なくとも山形県では君一人だろうと断言するよ」と返される。ワシもそう思う。
▼ガンダムといえば、これもちょい古めの話になってしまうが、「シャア専用ノートパソコン」(参考→LaLabit Marketの商品紹介ページ)。赤くてメタリックでジオンマークな外見はカッコいいのだが、使ってて早く飽きが来そうな気もするし、よくよく見ればベースはソーテックのノートPCだし、スペック的にも3倍の処理速度が実現しそうな感じでもなく、これで198000円はやっぱ高いと思ってしまうわけだが。相方にこのPCの話をしながら、「ギレンの演説とかも入ってるらしいよ」と言ったら、「え、そんなソフトあるのか?」と反応して、2人で笑ってしまう。「ギレンの演説」……確かに「直子の代筆」みたいなアプリケーションの名前に聞こえないこともない。地方の中規模企業の社長さんや中間管理職、または校長や教頭とかが、朝礼での話のネタに困ったときに、対象や目的、季節に合わせて適切な講話・訓示の文を作ってくれるジェネレーター……これはこれで需要があるような気もする。地味に。
▼連日の報道で、過日のスペースシャトル事故の原因究明が進んでゆく。人類が生きるうえに不可欠、そして放射線もろもろの危険を取り除いてくれるこの空気の層・大気圏というものは、振り切って出てゆく際にも、宇宙から帰還する際にも、これほど過酷な存在となるのだと痛感せずにはいられない。宇宙開発が平和目的ばかりではないことは分かっていても、どうしても思いを馳せるとセンチメントが入ってしまうのは、アポロの翌年に生まれたせいもあろうし、これまでSF映画や漫画などから得てきた感動や観賞がそうさせているのかもしれない。アトムの最期や「どこに落ちたい?」で涙を流したあの日から。もしかして日本人ほど宇宙に対して感傷的になってしまう国民も稀なのかもしれない。地球の上空を回る中には、スパイ衛星もある。かつて旧ソ連はキラー衛星を開発していたし、軍事目的の衛星も色々上がっている。しかし、冷戦後放出されたインターネットが大きな発展をもたらしたように、宇宙技術もいつかはそうなってほしいと思わないではいられないのだ。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/3(Mon)

▼色々と話したいことがたまっていたのでむちんさんに電話。平埜さんの公演の話や、ビーズの話などなど。
▼相方が「そう言えば、この間録画したビデオがあったんだ」と言う。もしかして、録画し損ねた人形劇特集?かと思ったら違ったのだが、毎年恒例の嬉しい企画だった。特に華々しい宣伝もしないので知る人しか知らないが、毎年NHK−BSが地味にフォローしてくれる「世界一の怪力男決定戦」。それが「World's Strongest Man」トーナメントである。だいたい毎年この時期にひっそりとBS-1で放送する。先日の放送は、マレーシアで行われた予選の模様。けっこう回数を重ねているので、歴戦の勇士とかディフェンディングチャンピオンとかなじみの顔もいるし、毎年「期待の新人」も出てくる。皆軒並みでかくてマッチョ。180cm〜の身長に、体重は130〜160kgといったところ。胸周りとか腕周りとかもう凄いことになっている。なぜかヒゲ率も多いし、コワモテあり、よく見りゃ童顔あり、と、熊系マッチョ好きな方には大変たまらないラインナップである。年齢も参加国もさまざまなのだが、同じような容貌なので、誰が年上で誰が新人やらよく分からないのもこの大会の特徴。職業も、レスラーや重量挙げ競技者、アームレスラー、バスケット選手など色々なのだが、単に「○○の暴れん坊」「イギリスの風雲児」と紹介されるメンバーもいて「普段は何をして食ってるんだろう」と、ついいらん心配をしそうになる。参加国は東欧・中欧が多く、体格の関係か単にパワースポーツ普及率の関係か?アジア系の参加者は見当たらなかった。
▼参加者を5グループに分け、グループごと上位2名をファイナリストとして選出、後日の決勝に進むというシステムである。で、競技。これはもう気持ちいいほど単純明快に「パワー」を競う競技ばかり。

・バスク・サークル………2台のバイク(300kg)がくくりつけられた鉄棒(一方は円の中心に固定されている)を手に持ち、バイクが地に付かないように持ち上げた体勢で何周歩けるかを競う。バイクを地に付けたらそこで終了。重りがバイクであることに何の意味もないところがポイント。
・アトラス・ストーンズ……145kgから5kg刻みに重量を増した石の巨大な玉を、かつぎあげて所定の台に置く速さを競う。ラストの165kgの玉は、そもそも持ち上げられる出場者が半分程度しかいない。
・キャリー&ドラッグ………所定の距離の半分を、120kgの重りを持って歩く。残り半分は、285kgの錨を引きずり、早くゴールした、もしくは所定時間中にもっともゴールに近づいたものが勝ち。
・キャリー&フリップ………前半は上記競技と同じ。後半はトレーラー用の特大タイヤを、転がすのではなくて、持ち上げてバッタン、また持ち上げてバッタンと倒したり持ち上げたりしながらゴールを目指す。古代の人が「丸くして転がせば力が要らない」と大発見をした車輪。この競技ではあえてその人類の大発見を無視し、車輪が車輪である意味が何一つないあたりがステキポイント。
・ウェイト・スロー…………25kgの重りを投げ上げて、バーの上を越せばクリア。当然より高いバーをクリアしたものが勝者。
・カー・プル………………乗用車を体にくくりつけて人間レッカー。重さは1500kg、25mのタイムトライアル。
・ロリー・プル……………カー・プルの上位競技。13tのトレーラー、30mのタイムトライアル。
・オーバーヘッドリフター…オーソドックスな重量挙げ。120kgからスタート。
・フィンガルズ・フィンガー…200kgから25kg刻みで重くなる5本の巨大鉄柱を持ち上げては倒すタイムトライアル。

どれもこれも、明快な競技名と内容が素敵過ぎる。本選が激しく楽しみである。
▼Webで検索してみると、海外にいくつか関連サイトがある模様。パワースポーツ界では「WSM」と略されるほどのメジャー大会だそうな。大会の模様の写真のいくつかはこちらのほうで見れるようで。http://www.wpse.com/wsm/(上部のロゴバナーをクリック)。
▼ブンデスに行った高原の、現地でのニックネームが「スシボンバー」という噂。なんか、数年に一回必ず食中毒を出す寿司屋のようなニックネーム。どことは流石に書かないが、そういう「コンスタントにやらかす店」があるなあ、そういえば。もう10年以上も前の話だが、正月に行った部活のOB会で、先輩達が赤痢で大変な目にあった事は、まだ私の脳内HDDに新しい。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/2(Sun)

▼深夜、久々の二日酔いで気分が悪くて起きる。こんな凄まじい頭痛と悪感は何年ぶりか。何度か2階と階下を行ったり来たりして、苦しみながら自分で処置。明け方何とか寝れる程度に収まってようやく眠りに付く。しかしそれが6時前くらいだったもので、見事に「ハリケンジャー」を見逃す。あー最低。思えば、普段は晩酌といってもせいぜい1,2杯で、リラックスして飲んでるからすぐ気分よくなってすぐ盃が止まるし、まとまった量を飲むのは実家に帰ったときばかり(職場の飲み会は実家のほうであるので)なんだなー。いい酒飲んで次の日この有様とは、もう「酒飲み」の看板を返上しなければならんようで、情けなし。9時前頃に起き出したあとは悪寒もなく、ただそこはかとない不快感があるだけ。飯も食えるし。とりあえず二日酔いの特効薬である味噌汁を二杯ほど。
▼こっちを出るのは昼過ぎの予定なので、午前中は先日手術を終えて自宅療養中の伯父を相方の名前で見舞う。胃を2/3ほど摘出し、ガンの部分は綺麗に取り除けたという話。思ったより顔色はいいので安堵する。以前はその伯父と言えば、農作業の昼休みに、漬物さえあれば何杯でもどんぶり飯をかっ込んでいるのがイメージだったが、「今じゃ小さい孫よりも少ない飯しか食えないよ」と笑う伯父、流石に一回りやせた感じだった。それでももう粥とかではなくて通常食でいいらしい。胃はある程度の大きさまで復元するというから、少しずつ良くなって欲しいと思う。で、伯父の手術の話はいいのだが、勢い他の人の入院話になってしまって話し込む母と伯父。二日酔いの時に「大腸のポリープが梅干よりも大きくて〜…」というような話を何人分も聞くと、微妙にコタえるもの有り。その後バスターミナルまで行き、母と一緒に蕎麦をすすって昼食。あとはいつものように車中で爆睡。昨日から天気が良かったため、月山道の雪もかなり消えていて、ほぼ時間通りに到着。相方に迎えに来てもらう。
▼去年の暮れから今年頭にかけて、実家の親類は怪我や手術の報が相次いだ。特に伯父叔母の世代の健康状況を聞くに、自分が30代なのだから、みんな年を取るはずなのだ…と今更ながら実感する。実家の両親は特に大事はないけれど、それでも数年ごとに、確実な年輪を感じずにはいられない。この年になっても(人の親になってないことも災いして、尚更)ガキ扱いされることに時折閉口もするが、それで少しでも若い気持ちでいられるのなら、もうナンボでもガキ扱いしてくれて構わんよ、とも思う。実際にそんなことを言うと別方面の説教をされそうなので、あくまで思うだけだが。
▼夕食も普通に食べるが、結局夜まで二日酔いが微妙に続行していた。
「八海山の純米とか飲んでこんな悪酔いするようじゃ、私ももうダメかも」と呟くと、
「八海山だと見せかけて、本当は『ハ海山』だったのでは」「キミが雪漫々だと思って飲んできたのは、きっと『雨ヨ漫々』だったのでは」と返される。そーか、その手があったか。

◆◆◆◆◆◆◆◆

2/1(Sat)

▼午後一で、事務所のほうにMOUS試験を受けに行く。ここ数日EXCELとかWORDばかり使っていたのは、それぞれの上級試験にパスする必要があったためだ。これまでは本社認定の講師資格で仕事をしていて、MOUSのほうは何しろ受験料が暴利だし、日ごろマクロとかVBAとかやってるのでもういいか〜…と思っていたら、一部の仕事委託に、講師の用件として入ったために近日中に取得すること、とお達しがあったためなのだ。何しろ1科目12360円は痛い。これで落ちたりした日には、立場もなくなるけど、出費による精神的打撃のほうがデカい…ということで、それなりに(例によって、期限が迫ってからようやく腰上げてたけど)頑張って取り組んだ。WORD、EXCELと連続して受験し、本当は満点を狙っていたのだが、微妙にミスして逃す。まーいいか。
▼その後、アドバイザー業務の研修があって、夜は新年会。事務所の人と一緒に駅前の会場に歩いていたら、近所に住む旧友とバッタリ会い、少しだけだが言葉を交わす。会場は初めて行く小さな居酒屋だったが、日本酒の品揃えがなかなか凄く、十四代(最近、それほど飲みたいとも思わなくなったけど)もあった。他の人といろいろ調子よく話をしながら、ビールを飲む。今日は上司オゴリなので、さすがに初手からアレくれコレ出してとアラカルトで酒を頼むわけにもいかない…が、終盤のほうで「飲みたいものないか?」と聞かれて、「八海山」をリクエスト、その後「雪漫々」とか、となりの飲み会のお兄さんからなぜかいただいてしまった「いいちこ」だの、随分いい気分で味わった(伏線)。
▼今日はNHKでテレビ放送50周年記念の企画を朝から放映しており、17:00からの人形劇特集の録画を実家に頼んでいったのだが、どういうわけか「20:00から」と勘違いされて録画されず(涙)。やはり相方に頼んで置けばよかった。
▼会は一次会でお開きになり、その後数人でミスドへ…行くと、上司と数名も既にそこにいたもんで、みんなの分のドーナツとコーヒーまでおごってもらう。兄への土産を何個か買う。しばらく話し込んだ後に解散。上司が払ってくれた分のスクラッチカードを貰って、ピングーの和風ゴブレットまでゲトする。帰宅が大体12時ころだったのだが、TVをつけるといきなりスペースシャトル事故のニュース速報。直後には色々情報が飛び交ったようだが、ともかくも合掌。宇宙開発にかかわり、シャトルに乗り込もうという人はみな、自分の意思で宇宙に行きたくて、その道を選び、万一の覚悟もしていた人たちだったには違いない。だからこそ、後続の世代とこの後の研究のためにも、全てのデータとその身と言葉とを持ち帰って欲しかった。生きて帰ることが一番大事だと誰よりもわかっていた本人達に、無事に地球の土を踏んで欲しかった。心から合掌。