ランダム日記
2003年3月前半
ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
表示サイズは「小」を推奨。
*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。
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3/17(Mon)
▼先日いただいた羊所在情報を頼りにして、ようやく目当ての場所にたどり着いたが、既に羊は移動したあとのようだった…また一から探しなおしか…ツラいなあ…夕方?一時ギフトを乱用したユーザーのせいで、ギフトが送れない状態になっていたようだが、夜には治っていた。アレはやはり大きな楽しみなので、迅速なスタッフの処置に感謝したい。ちょうどバードチーフさんにお会いしたので、2個ほどギフトをお送りしたところで邪魔者から来襲されたので、仕方なしに逃走する。
▼今日の相方のお土産は、文庫版で新装された杉浦茂の「少年児雷也」と「少年西遊記」。2冊一遍に読んだら流石に杉浦パワーに当てられて、転寝してしまう。というか両方とも、主人公がキテレツな悪者と「ゆかいつうかい」な大あばれをするという話なので、読んでいるうちにどっちがどっちだか良く分からなくなってくる。今の50代って、こんなイッてる漫画を読んで育ったのかと思うと凄いことだ。ある意味、榎本俊二を凌ぐ漫画ドラッグが、公然と少年誌に(今と違って当時の少年誌は、正味坊ちゃん嬢ちゃん向けなのだ)載っていたのだから…
*「少年児雷也」1 「少年西遊記」1 /杉浦茂 「ばらっちから鴨メール」/鴨志田穣・西原理恵子
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3/16(Sun)
▼今日は特にどこにも出ず、マッタリしながら本を読んだり、サイトの更新など。朝方、相方がついにひよげクラブに遭遇。大事にしていたレアキャラがたくさん逃げていってしまい意気消沈。その上昨日羊も一匹逃げたという事でダブルパンチの模様。
▼ここ数日で撮りだめた狛犬画像を整備し、ページを編集する。ただ並べるだけならいいのだが、ついつい面白い伝説があると書いてしまうし、絵馬があれば載っけてしまうし、庚申塔も目を引くのがあれば撮影して、色々考察してしまう。当初は基本的に狛犬しか撮らない!というシンプル路線で行くはずだったのだが、庄内の神社はどうやら予想した以上に面白いものがたくさんあるようだ。
▼基本的知識の補強として、やはり先日購入した「日本の神様読み解き事典」や、大叔父の著作が役に立っている。しかし前者には修験がらみの記事があまりないので、相方が以前買ってきたものの私はほとんど読んでいなかった「東北学」のバックナンバーを持ち出して、特に山岳信仰について読みふける。三山それぞれにも祭神はあるが、それは割と後付けで、まず山への畏怖と感謝の信仰ありき、また羽黒山は太陽=烏、月山は月=兎の象徴でもあり、太陽、月を始めとする自然全体への根源的な思いがバックボーンなのだと思わざるを得ない。地域によって、たとえば内陸の人間にはその対象に蔵王山や葉山が加わったり、置賜の人間には吾妻連峰であり最上川源流だったりするわけだ。雪解け水が勢いよく流れる季節になると、その水量に、また仰ぎ見た月山や鳥海山の山頂付近の白さに、冬の雪をたっぷり蓄えている山の頼もしさを感じ、今年も水不足にならないですみそうかな、と思う。そういう感覚が里の子供なりに、知らず知らずのうちに備わっていたことに気づく。また、中学三年生のときに恒例行事で月山登山で息を切らし、辛い思い出しかなかったけれど、こうして神社めぐりを開始してから、初めて「一度でも山頂に登ってよかった」と思えるようになった。今年は何十年かぶりに羽黒山に行って写真を撮りまくってこようかと思っているのだが、最近すぐに筋肉痛を起こす足を心配しなければいけないのが我ながら情けないことだ。
▼夜、相方の羊は無事に戻ってきた。また、相方がログインしているときに、牧歌で私の羊の居場所を叫んでくれた方がいて、涙が出るほどありがたい。ありがとう、ウソツキlatticeさん!!
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3/15(Sat)
▼関さんから、「ホワイトデーのお返しです」と荷物が届く。早速開けてみた。中から出て来たのは
ジサクジエンとカシワモチ、の可愛い編みぐるみ!思わずその可愛さに悶絶してしまった。カシワモチの葉っぱは、ホックで着脱可能になっており、小さなジサクジエンとしても楽しめる。その上、どちらも押すとピッピピッピと音が鳴る(子供のピッピサンダルみたいなアレ)。また、ジサクジエンの横側にはしっかりと
重ねてみれば
カーガミーモチー
関さんありがとうございます。あんなつまらない上に小さなチョコ一個でしたのに…めちゃめちゃ嬉しいです!
▼午前中の部活を終えて帰ってきた相方とナーランダに出かけ、昨日のリベンジ。久々のナーランダはやはり最高だった。私はホットカレー、相方はキーマカレー、それにタンドーリチキンを付ける。幸せ。帰りに二件ほど狛犬を撮影して回り、買い物して帰宅。
▼ここのところ、平日はずっと義母に料理をおまかせしっぱなしだったので、今日は全面的に私と相方で担当。日本酒を傾けつつ、ゆっくりと楽しむ。食後しばらくして、相方が今日コージーコーナーで買ってくれた(昨日は何しろホワイトデーどころではなかったので)ホワイトデーのプチケーキを食べる。たまにはこういう、小さいのを色々食べるというのも楽しいものだ。
●スペアリブと大豆・野菜のトマト煮込み/コールスローサラダ/大根と豆腐のスープ/ホタテ卵の甘辛煮/青菜漬け
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3/14(Fri)
▼午前中の講座を終えて後はフリー、週末の開放感に包まれながら、絶好の撮影日和の中、また狛犬巡礼に出発。今日もアレコレと10社は回っただろうか。一方、数日前に「そういえば、最近ナーランダのカレーを食べていないな」と思い当たった瞬間、「14日はたまにランチ外食でもしにナーランダに行くか!」と決めていた。しかしつい途中で寄り道しすぎたために、ナーランダについたときにはランチストップの2時を5分回っており、あえなく計画頓挫。腹が減ったのでもうどうでもよくなってM's Kichenに行く。ハンバーグが美味しくない上に、隣に大挙してきた女子中学生の集団がうるさくて落ち着かず。本日のランチ大失敗の巻。
▼ランチを終えてその帰途も、二社ほど回る。最後に立ち寄った大多新田の四所神社で狛犬を撮影していたら、近くを散歩していたおじさんに声を掛けられる。「何か歴史でも調べて書いてるんですか?」と優しく話し掛けられたが、こっちはただ108の煩悩の一つで狛犬が好きでたまらないだけの人間、そんなたいそうなものではない。「いえ、郷土研究とか、そういった立派なものではないんですが、色々な神社の狛犬を見るのが好きで、あちこち回っては写真を撮らせてもらってるんです」と答える。すると、「そうですか。その狛犬は、私のお祖父さんが奉納したんですよ」と答えが返ってきてびっくり。この村の名主の家系の方らしい。この神社の境内には、村の歴史を刻んだ立派な石碑がいくつかあるので、郷土史を研究している人が時折訪れて、写真を撮影したり、碑文を写したりして行くとのこと。
▼「〜〜新田」という地名はあちこちに見られるが、「新しく田を開墾して開かれた集落」という意味である。この大多新田の住人もまた、元来はもっと最上川に近い村に住んでいたのだが、最上川の氾濫でそこに住めなくなり、今の土地に移住して新しく田畑を開いて様々な産業を興したという。石碑にはそういった歴史が刻まれているのだと解説してくれた。「じゃあこの村は、随分歴史がある所なんですねえ」と言うと、「歴史といってもまだ400年くらいだから」とのお答え。うーん、1960年代に分譲された住宅地に生まれ育った自分としては、この「まだ400年」という答えに、庄内の圧倒的な歴史の深さを垣間見た思いだった。数えてみたら、狛犬求めてもう100近くの神社やらお寺を回ったことになるのだが、こんな風に土地の方とお話できたのは初めてで、とても嬉しい気分で帰途に着く。
▼ところで、相方は仕事が詰まっていて10時近くに帰ってきたのだが、忙しすぎて、いつも頼んでいた仕出し弁当すら食べる暇がなく、ほとんど何も口にしていなかったそうな…教員やってるとこういう日もあるし、代わってもらえない仕事も多いので、その事情はよく分かる。カロリーメイト位持たせて、机の中に入れておいて貰わないと、これから年度末にかけて不安かも…
▼食べ物といえば、トーハト(元・東鳩)が事実上倒産してしまった。私にとって「もう食えなくなるのか」という痛みを感じる製品は、ショコラクッキーにハーベスト(特に、ビール酵母ソルトクラッカータイプ)ぐらいのものだが、真っ先に兄のことが頭をよぎる。兄にとって、キャラメルコーンは魂の糧・ソウルフード。常食しているわけではないが定期的に矢も盾もたまらず食いたくなるようで、部屋にはいつも常備してあった。私の身に置き換えてみれば、ツナ缶がなくなったようなもの。ツナ缶はまだいい。はごろもが潰れてもいなばや他のメーカーがある。しかしキャラメルコーンの食感と味は、他のメーカーに類似品や代替品が見当たらない。ああ心配だ。
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3/13(Thu)
▼最近一日か二日に一度しかガリレオにログインせず、してもわりとすぐに終了してしまっている。今日メッセージを開けて見ると、「羊がいなくなった!」という叫びがあちこちから聞こえてくる。みんな大変だなあと思い自分の羊の様子を見たら、自分の羊もどこかに行ってしまっていた。ショック。さっそく自分も「ダイモスというポノー種の羊を知りませんか〜?」と訪ね歩く日々。
▼夜に仕事。大体予定のカリキュラムを終え、練習問題に入る。問題の内容よりも、元になるワークシートを作るのに偉く時間が掛かりそうだと判断したので早めに取り掛かったのだが、これは大正解だった。罫線の引き方どころかデータの入力の仕方、書式設定の仕方、かなりの人が忘却のかなただったようで、質問攻めに二人で対応するのだけでも大変だった。これからほぼ二回分の時間をかける予定だが、終わるんだろうかこれ、本当に…
▼そんな展開だったせいか、時間を見ながら終了を指示したのだが聞いていない人がいて、仕方なく保存・終了処理に手を貸したのだが、その時に「私、何にも出来なくて〜〜」と上目遣いに言われる。あの〜、50時間近く(期間で言えば2ヶ月近く)も講座やってて、「何にも出来ないの〜」って言われると、こっちのほうがヘコむんだけどなあ。こっちは教えるのが商売、質問に答えたり、手を貸すのだって仕事だ。その作業がイヤでこう思うんじゃない。「私、出来ないんです、分からないんです〜。だから代わりにやってください〜」と甘えた声で言う人は、どうしても女性に多くて、その度に同じ女性として情けなくなる。「何をしに来ているのか」を考えて欲しい。もう彼女は初心者ではない。さっきまで指示を聞きながら、条件関数までも書けていた人が、それはないだろう。たまたま女性だけの集団に教えているから特にそう思ってしまうのかもしれないが、積極的に質問するのではなく、指示待ち、補助待ちに徹する人もわずかながらいて、そういう人は職場でも「だってできないんです〜」と他人に甘えているのだろうか、とすら思ってしまう。そういう生き方も個人の自由だし、そんなふうに頼られて悪い気がしない人間も世の中にはいるけれど、何かにつけて「だから女はダメなんだ」と言い、女性全体を見下したくてたまらない人種もいるわけで。そんなことを帰途の車中で考えると妙に気分が苛立っても来る。自分ひとりで出来る事、出来ないことは人によってそれぞれで、それを補いながら社会が出来ているわけだが、「自分で解決に向けて努力することを初めから放棄して、人に頼ってばかりいる人間」というのが、どうやら私は相当嫌いらしい。
▼で、その後に、その瞬間的な苛立ちが顔や言葉に出ていなかったかと反省する。顔や声は極力平静に、優しい調子を保つように努力はしているのだが、成功していたかどうか、自信がない。いかんなあ、もっとサービス業に徹しないと。まだまだだ。
▼先日買ってきたぐい飲みをまだおろしていないので、焼酎でも買っていっておニューぐい飲みで一杯やるかとジャスコで一本買って帰宅。いつもは遅い夕食のときも相方が隣でお茶や酒を飲みつつ付き合ってくれるのだが、FLASHの金魚育成ゲームから手が離せず、一人寂しく食べる。ぐい飲みを洗い、ふきんで拭いてさあ飲もう!と思った瞬間に手からするっと抜けて落ち、あえなく割れる……別に高いものでもなければ、近くの店で買えるけれど、一回も使わずに割ってしまったこの悲しさたるや。2個あったのでもう1個、今度は慎重に洗って焼酎を飲む。羊のことといいぐい飲みといい、今日は何ともついていない日だった。
▼「太夫」5巻を読む。変にウンチクを語らない分、最近の作品の中ではもっとも読みやすい作品になってしまったのは意外。それはそうと、表紙にいる二人は太夫とかすみらしいのだが、どう見てもはじめちゃんとおせんにしか見えない。いよいよ混ざってきたか。
▼ここ数日、気候は随分と穏やかになってきた。ヒーターをつけていると昼間はすぐに暑くなるが、消すとなんだか寒い、そんな感じ。これでもう少し空気がぬるく、どこか色っぽい感じの感触になってくると春。とか書くとすぐにまた冷え戻るのもこの時期だが…
*「新装版 もののふの記」 ほりのぶゆき
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3/12(Wed)
▼今日は朝イチから夜までびっしり講習が入っている日。昨日相方は飲み会だったので、同伴出勤。といっても相方に運転させて私は隣でうとうとしていただけだが。私の身支度が遅くて、結局酒田ICまで高速を使ったのだが、目の前に除雪車が3台いて、行程の1/3ほどを40km/hくらいの低速運転を強いられる。これで高速道路、いっぱしに料金をとるのだから、単に運が悪かっただけとはいえ泣ける。そりゃ除雪されてなければそれはそれで不便だが、せめて通勤時間帯をずらすとか配慮が欲しい。これというのも、ほとんど1車線というしょぼい構造がいけないわけだが…
▼さて、途中休憩が入っているとはいえ、3×3時間喋りっぱなしの立ちっ放しでは喉と舌のほうが疲れてくる。休憩時間にパンだのおにぎりをかじりつつ、狛犬探しを始めてからこれまで尋ねてきた寺社のリストをAccessでデータベース管理しようと思い、キーボードを叩き始めた。チマチマ回って地図にチェックしているのだが、ともすればいつどこに行ったのか、この神社は確認済みかどうかがよく分からなくなってくる。で、サイトのほうには反映していない「行ったけれども狛犬がなかった神社」についても「来訪した神社」として記録に残そうと思い、記憶とサイトの記録・日記を元に構築し始めた。これが1000社に達したら自分で自分に呆れつつもこっそり祝杯でも上げようかと思っている。ここ最近は、狛犬がなくても木鼻や庚申塔・絵馬などで印象に残るものがあれば撮影してきているので、そういった「狛犬的に空振りの神社」の記録であっても、こうしてまとめてみるとなかなか楽しいものだ。
▼最近では、私が夜帰ってくると相方がネットを楽しんでいて、たいていはお笑いFLASHを落として遊んでいる。先日彼が落とした「8頭身の『天体観測』」のFLASHが妙に出来が良くて脳裡に残りっぱなし、ついでに「天体観測」の曲も頭の中で響きっぱなし。こうして見るとなかなかいい曲だ、と書くのも今更過ぎて恥ずかしいほど。演奏としては何が上手いとは思わないのだが、メロディに疾走感というか、風通しのいい上昇感がある。特にラストのリフ前なんか何回聞いても沁みる。ああやっぱり恥ずかしい。それにしてもバンプオブチキンのドラムが升さんの親戚だというから世間は狭いものだ。
*「太夫」5 きくち正太
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3/11(Tue)
▼午後からの講習だったのだが、なぜか開始時間を15分勘違いしていて(もちろん遅い方向に)、慌てて高速を酒田ICまで飛ばす。なんとか5分の余裕を持って会場到着。助かった〜…肝心なときに、200円(軽自動車料金)でセーフの状況を買えるのはありがたいことだ。
▼終了後、飲み会帰りの相方と合流する。時間つぶしに立ち寄った八文字屋で本を二冊ほど購入。最近神社の様々な意匠を目にして、それが何かを判別したり、考察したりする上で、やはり「その神社の祭神は何か?」「どういった性格の神なのか?」がヒントになることが多く、してみると私自身は新党関連の知識は上っ面でしかないなということをしみじみと思い知らされ、無知を悔やむることが数回あった。そんなわけで購入した「日本の神様読み解き事典」だが、思いのほか写真なども多くて労作。神様だけでなく神社の概要も述べてあるところが(種類が多ければもっと良かったけれど)、神社放浪者には助かる。これで2800円はなかなか破格だ。ほぼ求めている内容のものを入手できてよかった。
▼「密会」、なんとなく買ってしまった。御大の小説では「男にはエロとトラウマ、女には悲惨な性的体験」がほぼデフォルトなわけで、例の「娼婦あがりのララァ」「アムロ夢精」も知っていたので衝撃を受けることもなく、フーーーンと読み進んでしまった。それにしてもこの人、小説というか、文章自体は上手くはないんだよなあ。特に戦闘やモビルスーツの描写が下手だと思う。よく読み返さないと、その時ガンダムや敵がどういう動きをしてどうなったかがスンナリ伝わってこない。言葉の選び方の問題なのだとは思うが。もっとも、御大の小説が好きだという人は、あの独特のザラつき感が何とも言えないのかもしれず。それにしてもアムロのお父さんが冒頭ですでにソッチの現役引退(婉曲)していて、それが母ちゃんが逃げた理由だとはつゆ知らず。
*「密会」 富野由悠季 /「日本の神様読み解き事典」 川口謙二
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3/10(Mon)
▼今日の仕事は午前中のみ。天気も曇り気味だが悪くはないので、狛犬撮影に繰り出すことにする。何件も空振りしつつ、大山方面を目指す。途中でニッケル水素電池と充電ユニットのセットを購入する。ここまで単三アルカリ乾電池を使ってきたが、消耗が激しすぎるので、やはり充電式に切り替えることに決めたのだ。何軒か寄り道しつつ、目当ての椙尾神社に着くと、山寄りなことも手伝ってか結構な雪が降り出す。写真に雪が移りこむわ寒いわで、出直そうとも思ったのだが根性で撮影。ここは面白い犬の妖怪退治の伝説などもあるのだが、庚申塔が集められているのでそれだけでも興味深かった。結局、十里塚方面をぐるっと回って帰る。どこかのコンビニで適当に買って何か食べるつもりでいたのだが、ヘタに田舎道に入り込んでしまったためなかなかコンビニがなく、結局3時過ぎまで食事するのを忘れていた。
▼帰宅前に、一つ小さい路地を通って行った神社、彫刻もなかなかだし狛犬も時代がありそうだったのが、着くなり吹雪出す。鶴岡と違って、酒田の雪は小さい氷の芯が入った水分の少ないもの。これが叩きつけられるのでは、写真が撮れる撮れない以前に、痛くて痛くて静止していられず、結局中途半端で諦めて帰宅した。悔しい。
▼リンクをたどって、普段あまり寄り付かないシャア専用板に行って色々眺めていたら、「コピペ誕生?キングゲイナー」というスレに出会う。コピペの元は、本音が漏れちゃうオーバースキルのオーバーマンと戦ったときの、ゲイナーのサラへの大告白シーン。結構色々な(それこそキングゲイナーの存在すら知らないような住人が多い板でも)板で使われているようだ。個人的にツボにハマったお勧めネタを、とりとめもなく書き出してみた。
36「剛龍馬編」 83「ギレンの演説編」 121「デザートガンナー編」 136「セガオタ編」 159「オンラインカジノコピペ編」 165「ダンガードA編」 228「ジオン整備兵編」 232「千と千尋編」 319「コロンビア事故編」 415「ドリフ編」
▼明日も仕事なのでさっさと寝ようと思っていたのだが、メーラー開けて見ると怪しいメール(デーモン偽装)は多いし、やたらとポート叩かれるしで、こりゃ何か流行っているのか?と調べてみると案の定新種ワーム「デロダー」の話が載っていて、2chのネットセキュリティ板などを色々見て情報をまとめているうちに夜が更ける。眠い。TCP445ポート経由するという性質上、2000/XPが対象で、Me使用の私は蚊帳の外気味の話ではあるのだが、最近またポート叩きが多くなってきて気味が悪い。二日に一回は定義ファイルを更新して、つねに祭神状態にするようにしているし、スキャンもマメにしているけれど、自分のPCが絶対そういったアタックから身を守ってクリアであるという自信が持てない。たまに調子が悪くなると、リカバリしてすっきりしようかとすら思う。それにしても、日々次から次へと様々なウィルスやワームが作られるものだ。「その能力をもっと正しいことに使え!」と、島村さんのように作成者にコンパクト説教(「サイボーグ009対三億円犯人」参照)したくもなろうというものだ。
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▼昨日早い時間に寝てしまったので、実に爽快な気分で起床。目覚ましもかけていなかったのだが、ぴったりと7:30に起床し、アバレンジャーを見る。チーム紅一点のらんる嬢は、現時点ではビジュアル的な訴求力に欠けるものの、妙にマニアックな性格付けが個人的にツボ。とにかくなんにでもマニアックに詳しいのだ。隠れ鉄ちゃんなのはまだしも、米軍採用の防弾チョッキを「趣味で着ててよかった!」というセリフには痺れますた。
▼先月なくなった伯母の法要が一週間ごとに行われているわけだが、それが毎週日曜日に当たるという事で、会議が入った父の代わりに、母と一緒に父方の本家へ行く。先日訃報を受け取った折には、電報と香典だけで失礼していたので、一度きちんと仏壇にお参りしなければと思っていたところだったからちょうど良かった。お坊さんをお迎えしてお経を上げてもらい、昼に親戚達とお寿司をご馳走になる。お寺につけてもらった伯母の戒名の中には「夢」という一文字が使われていた。戒名は色々あるけれど、こういう字を使うのは珍しいのでは。近くの神社の狛犬を撮影。
▼一度家に帰り、ちょっとお茶してから帰途につく。途中、近所の神社に寄って狛犬探索。稲荷神社なのでダメモトだったのだが、一対いてくれて、嬉しく撮影。ルートは迷ったのだが、早く運転から開放されたくて高速に乗る。しかし昨日よりも激しく雪が降っており、路面圧雪状態。それだけならまだしも、前にいる貸しきり観光バスが妙に遅くて道路は渋滞。特に下りの凍結路面を低速で走り続けるのは結構なストレスだった。あさひを過ぎたあたりで雪はだいたい終わり、バスと別れたこともあって、その後は快調に帰宅。
▼昨日平埜さんからプレゼントが届いていたとのこと。とりあえず相方に受け取ってもらっていたのだが、それを開く。
「マルチボックス なんでもハロ」だった。
開けた瞬間、一瞬だけ黒いところが目に見えた。見えたよララァ!毎日コレを見て、少しずつ世間様並の認識能力を育めということなんだねララァ。ありがとう。いやこれがなかなかでっかくて(右に比較対照のために置いた相方のタバコ参照)可愛いのだ。上半分が外せる、また耳(と世間様で読んでいる場所)がぱかっと開いて物を入れられる以上のギミックはないのだが、抱っこするのにジャストサイズで、ぎゅっと抱えるとそれだけで幸せ。平埜さん、ほんとにほんとにありがとうございます。
▼また、山形に行っている間に、Amazonで買ったものも届いていた。先日情報をいただいて注文した「杉浦茂マンガ館」だ。さっそく「ゴジラ」を読む。
「うわあ ゴジラだあ」
「こいつはいけないね」
「コロッケ食べるかなあ」
みたいな世界がくり広げられるのだろうと長年期待していた作品に、わくわくしてページをめくる。それは私の予想通りの路線でありながら、それを遥かに飛び越えた、神に愛されし天才の仕事だった。
▼冒頭は大戸島の沖合いで漁をする少年達なのだが、案の定、「ごはんだぞう」「なあんだい 五円のコロッケ(杉浦茂世界では、常にコロッケは五円。これは鉄の掟だ)じゃないか」というやり取りで1ページ以上が消費される。そしてゴジラが登場するが、少年達はそれに気づかず、「ちぇっ」と不満そうなゴジラ。そう。この世界のゴジラは人語をしゃべる。しかしこの世界ではそれが自然なのだ。次に山の上からゴジラが顔を出すが、脅かすだけで何もせずに帰る。慌てて逃げる群衆の「こわい 危ない 危険だ」というセリフが、緊迫感をいやがうえにも盛りたてる。その後、いよいよゴジラの放射能の被害にあった漁船の生き残りが出てきてその様子を回想するのだが、やはり沈没する漁船の乗組員達の「きゃあっ まぶしい 痛い 苦しい」というふかわりょうの芸みたいなセリフがたまらない。
▼ゴジラへの攻撃案が具体化し、爆雷で殲滅しようとするがあっさり失敗。次のコマの説得力は白眉と言えよう。
「こっけい こっけい」って……
さて、主人公「新吉ちゃん」は観察をかねてゴジラに接触するが、その際に「われわれは 放射能が体につかない薬をぬってあるのです だから もし ゴジラにさわっても へいきです」というオリジナル設定が披露される。その後色々あってゴジラは東京に到着し、銀座を壊滅させて暴れまくる。その様子。
▼さて、原作どおりに芹沢はかせと「あらゆる生物を液体にしてしまう 生物よりも恐ろしいくすり」ことオキシジェン・デストロイヤーが登場し、ゴジラ最後のときが迫る。オキシジェンデストロイヤーをぶつけに行くのは勿論芹沢博士…ではなく、主人公の新吉ちゃんだ。そのゴジラの最後は万人の涙を誘わずにはいられない。
そ、そりゃさぞかし「非常に残念」だろうとは思うが…
▼あまりの素晴らしさに目頭が熱くなってくる。この杉浦版ゴジラと本多版ゴジラのことを思えば、002の声は平成よりやはり野田圭一に限る、というようなことにこだわる自分が、とたんに矮小な存在に思えてくるほどだ。ハリウッド版がどうとか、シェーがどうとか、小さい小さい。
▼気を取り直してこの本の説明を続けることにする。「ゴジラ」の後には、続編の「大あばれゴジラ」も収録されているのだ。これはゴジラの兄が、弟の敵を取りに日本に向かい、途中アンギラスたちにちょっかいをかけられて、それをひねったり結果的に引き連れたりしながら大あばれする。しかし結果的に、またも芹沢博士の作った「飲むと争う気持ちが消えておとなしく、人間に友好的になる薬」を飲まされて人類と共存するという、誰もが夢見たラストを実現しているのだ。この作品で注目すべきは、アンギラスが「ゴジラに負けてくやしいので作った」怪獣連合軍。もう杉浦イズム全開のその造形センスは、センスオブワンダーの一言。一応「水爆実験で生まれた怪物」と名乗っており、笑いながらも核の恐ろしさを子供に啓蒙することに成功していると言えるだろう。
この連中が東京でゴジラと共に大暴れするのだが、その時の「われわれもなんとなく暴れちゃうよ」というセリフも杉浦イズム全開だ。
個人的には、人間の追撃をかわすアンギラスのこの一言がツボだ。
▼この本には、杉浦茂の天才的な仕事の中から、SF的なもの、異世界冒険ものが集められている。中でも連続長編である「アンパン放射能(もうタイトルからしてグレートだ)」は凄い。放射能をはじめとして、さまざまな自然科学を研究する3人の少年の冒険ストーリーだが、彼らの作るロボットや薬品、そして様々な放射能がピンチを救い、物語をダイナミックに動かすのである。
▼博士がエジプトから持ち帰ったミイラが突如生き返った。しかしさほど暴れるわけでもなく空腹を訴え、出前の天丼に舌鼓を打つミイラ。
ドンちゃん「わかったぞ!博士が今研究している放射能が ミイラのからだにひびいて 生き返ったのに違いない」
博士「うーん なるほど」
ミイラ「これはいかん なんだか苦しくなってきた」
キンちゃん「きっと放射能が切れたんだ」
ミイラ「死にそうだ!その放射能というのをもっとくれ」
博士「では こっちへ きたまえ」
ミイラ「(「シャーッ」という音と共に、シャワーのように出てくる放射能を浴びて)ああ いいこんころもちに なってきた」
お礼に王家の谷へ主人公たちを案内しようと言うミイラだが、
ミイラ「うう いけないっ なんだか 死にそうになって来た」(←なかなか書けるセリフではないよな、これ)
博士「スイッチを切ってくれ」
百貫でぶすけ「わあ 灰になっちゃった」
博士「放射能をじかにあびたのが いけなかったんだな」
ドンちゃん「なむあみだぶつ」
▼…………さて、表題の「アンパン放射能」とは、主人公のドンちゃんがアンプル容器に入れて持ち歩いている、研究の成果。ふしぎな力を持つ放射能で、プシュッと吹きかけて使う。その効能は
・かけた物がたちどころに大きくなる
・大きなものにかけると小さくなる
・からだが動けなくなる放射能
・どんなものでも動かせる放射能
などなど。まさに来るべき科学万能の世界を象徴する傑作と言えるだろう。一家に一冊。私に言えるのはこれだけだ。
*「杉浦茂マンガ館 3」 杉浦茂 #「コマソンマニア」
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3/8(Sat)
▼早起きして山形へ。雨がパラついているものの、大丈夫だろうと高速に乗ったら、櫛引を過ぎたあたりで雪が結構降り出す。山だけだろうと思っていたが、結局山形市内も雪だった。高速の先が伸びたため、「山形中央」で降りると実家に実に近く、とても便利になった。多少雪が降っても2時間かからずにつけるのは嬉しい。あとは高速料金がもうちょっと安ければよいのだが。距離に比して明らかに高い気がするが、赤字路線だから仕方がないか。
▼しばし家で茶を飲みつつ母とダベリ、昼まえにオーヌマホテルに送ってもらう。今日は前の学校で大変お世話になった元同僚の結婚式にお呼ばれ。高校の先輩でもある(当時はお互いに面識はなかったが)彼女には前の職場で本当に色々と親身になっていただいたり、あちこち食べ歩いたりした上に、私の結婚式にも出ていただいたので、多少天気が悪かろうが道が悪かろうが馳せ参じる。ただし当然ながら、私がしゃれにならないほど迷惑をかけた全職場の方々も多数見えられるわけで、そこはどうにも気まずいところ。しかし会った人会った人から(何しろ病気休職の経緯があったので)「元気ですか」「楽しくお仕事なさってるなら何よりですね」と笑顔で声をかけていただけたのがホッとするやら嬉しいやら。特に、以前服担任していたときにお世話になった学年主任の先生には本当にご心配いただいたのだが、その方とも久々に会えて良かった。席は、以前職場で一緒だった、当時講師の先生の隣にしてもらい、懐かしい話に花を咲かせる。
▼興味の的である新郎は、一見マッタリ系で静かそうに見えるが、大きな行政イベントのプロデュースを手がけて成功させただけのことはあって、なかなか陽気でお祭り好きの様子。楽しそうな人だった。私の座ったテーブルは、友人や元同僚・同期などの女性陣が集められたのだが、着席した瞬間に、余興でスピッツの「空も飛べるはず」を歌う手はずが整っていた。しかし積極的に効くほどスピッツが好きなわけでもないので、サビはともかくとしてAパートなど歌えない…が、他の人に助けてもらって何とかする。
▼帰りのタイミングも母と示し合わせて帰宅し、シャンパンを傾けつつ夕食。風呂に入って2階に上がると、昨夜遅かったために眠気が炸裂し、10時にもならぬうちに就寝してしまう。
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3/7(Fri)
▼久方ぶりに朝方出勤。カーラジオからなんの予告もなく「恋のぼんちシート」が流れてきて(お笑いからでたヒット曲、という趣向だったのだが)、そのくだらなさに思わず寝そうになる。さて、今日の科目は受講者が一人だけということで、大きな声を出さなくてもいいので楽は楽だが、なんか照れる。朝から天気がぐずついて、風が強くなり雨が混じる中、折角なので地図を見ながら鶴岡から帰途周辺の神社チェック。雨が降って狛犬が濡れると、どの道撮影には適さないので、ロケハンと割り切って回る。8つくらいは回っただろうか。しかし狛犬探しというのは、その多くが「変わり映えしない定番」である以上に、そもそも「ない神社のほうが多い」茨の道。今日も、結局そのうち狛犬を発見できたのはわずかに2つ(しかも特筆すべき点のないいわゆる「昭和型」)。しかも今日に限ってスペアの電池を切らしてしまい、一社は後日撮影するほかはなし。体も冷えてきて、流石に風邪を引くわけにもいかないので終了。三川ジャスコで遅い昼食がてら、必要なものを買い揃える。
▼昨日、DVDの「悪の化石」のことを書いたのだが、結局はその作画のあまりの酷さに書き直したりテイク版だったことが、予告を見たら明らかになった(ちゃんと順番を追わないで、見たいエピソードからお行儀悪い見方をしてるからこーゆーことになる)。放送時の予告と、DVD版の予告を対照するとなんだか凄いことになっていたので列記してみる。
<放送時予告> 002「よう!元気かぁ!俺はろくなモン食ってねえから(*1)気分が悪いぜ!なあ005」 005「いや」 002「今度は俺と005の故郷であるこのアメリカで大事件が起きるんだ! なんと幻の恐竜ディノニクスが生きていた!」 005「むう」」 002「でも、なんか怪しいんだよなあ」 005「何か・・・」 002「あ?」 005「何かが違う!」 002「005、もっと喋れよ!ほら原稿!!!」 005「次回サイボーグ009、第19話 『悪の化石』。」 002「やりゃあできるじゃん!」 005「まあな」 |
<DVD版予告> 002「うううっ、イイ話だったなあ〜。俺は動物モノには弱いんだよ〜(*2)、えぐっ。」 002「さて!今度は俺と005の故郷であるこのアメリカで大事件が起きるんだ! なんと幻の恐竜ディノニクスが生きていた!」 005「むう」 002「でも、なんか怪しいんだよなあ」 005「何か…」 002「あ?」 005「何かが違う! 002「005、何が言いたいんだよ!」 005「オホン!次回、サイボーグ009 第21話 『悪の化石』 DVDエディットバージョンにて収録!」 002「マジ!だから予告も違うんだ!!」 005「まあな」 |
*1:前のエピソード「張々湖飯店奮闘記」にて、006の手伝いをサボっていたため料理を全然覚えていないジェットが、いざ自炊しようとしたがまともなものが作れず、腹を減らして困窮する話があり、それを受けたもの。005はちゃんと手伝っていたのできっちり自炊できており、別に腹は減っていないのだ。 *2:DVD版では「英雄の条件」と「悪の化石」の順番が入れ替わっているため、直前のエピソードは「まぼろしの犬」となっている。ジェットのこの発言は「まぼろしの犬」の内容を受けてのもの。 |
▼多少なりとも事情を知る人間にとっては、このやけっぱちのサービスをヤケッパチに楽しむほかはない。事実笑えたのだが、ディスクの中で予告が一番面白いというのは死ぬほど問題なのでは。005の「オホン!」が雄弁すぎるほどに雄弁である。そして「何かが違う…」の意味合いが両者では全く違っていることに注目したい。さすがジェロニモ、少ない言葉で多くを語るモヒカンアニキだぜ。しかしこうなったらなったで、語り草になったその酷い作画を見てみたくなる。このくらい自虐的な予告を作るなら、徹底的に責任を取って、ちゃんとボーナストラックで収録せんか、その「009の欽ちゃん走り」を!
▼しかし、「英雄の条件」にしても、旧シリーズまでだったら「サイボーグだとばれたら、一般人から嫌悪の情を示される」ことは少なくなかったのだが、ジェットの足噴射を見てもスンナリ受け入れてくれるキャシーに、逆に違和感を抱く。コレ、結局は「サイボーグ(体に機械を仕込んだ人間)だから忌み嫌われる」「差別される」というのは、人工臓器や義肢と共に生きる人への差別につながる、という配慮なのだろうけど。ちょっとなあ。かえって不自然だし、それゆえに彼らが抱く「人であって人でない悲しみ」「それゆえに『人間として』生きようとする切ない望み」がキリキリと迫ってくるのだが。
▼つまり、そうした(生理的・反射的な)嫌悪リアクションは、「サイボーグ相手にはNGだけど、ロボット相手にはなんとかセーフ」というのが今の日本の表現の現状なのだろう。(民放とWOWWOWという違いこそあれ)「オーロラ作戦」のラストを原作どおりにやるわけにはいかなくとも、「キカイダー」で「やっぱり貴方は狂った機械!」は通るという事実がそれを物語るだろう。
▼ところで、008が潜水後に浮上し、「ぷはぁ」と息を吐くシーンで、相方すかさずツッコミ。「水中活動に特化して、何時間でも潜っていられるサイボーグが、『ぷはぁ』はねーべよ、『ぷはぁ』はよ。」い、言われてみればお説ごもっとも。水から上がったときに「ぷはぁ」は、実写アニメ問わずお約束のリアクションだが、ちょっと気を抜くとこうなってしまうという見本なのだろうか。
▼人間、若いうちに顔から火が出るようなラブレターを一度は貰ってみたいと思うのは、さほどキテレツなことでもないだろう。相方と付き合っていた学生時代、もう交際3年目にもなった頃だろうか。「お願いだから、できれば思い切り歯が浮くような言葉で、無理だったら素っ気無いのでもいいからラブレターを書いちゃくれないか。」と頼んだことがある。しかし相方は作文がもともと苦手な上に、戦車の名前やスペックはみっしり詰まっているけれど、女性を喜ばせるような気の気の効いた言葉、どころかお世辞のボキャブラリーすら持ち合わせていない男。唸りながら脂汗を垂らして苦悶している。彼の美意識に反する行為だと言う。「なんだったら3000円くらい払うからさあ」と、その時点でラブレターでもなんでもない提案をしてみたのだが、それでもなお、卒論書くときよりも辛そうな顔で1時間経過し、なんか途轍もなく非人道的な拷問を加えているような気分になってきたので、「もういいっす」と開放してやった記憶がある。
▼恋人や配偶者がそこまでの朴念仁でお悩みの方に(今時そうそういないだろうけど)、朗報のサイトがあった。それが「あなたにラブレターが届く」サイトである。早い話が、差出人・受取人の名前と送り先のメールアドレスを入力するだけで恋文文面が出力され、メールが送られるというオーサリングスクリプトなわけだ。文例は多くはないが、洒落で友人や恋人に送ることもできるし、自分にあてた恋文を自分のアドレスに送って笑うという遊び方が可能。わりと面白かったので、色々と文例を試しつつ遊んでみた。どんな遊び方をしたかについては当然ながら黙秘だが(といってもバレバレだろうが)。
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3/6(Thu)
▼プリンプリン、サンダーバードだけではなく、夢千代日記だおしんだと、とにかく50周年でリバイバルラッシュのNHKだが、4月からはBSで「ニルスのふしぎな旅」までも始まるらしい。毎日綿密にビデオ留守録をしておかないといけないなあ、こりゃ。と、嬉しい悲鳴。安くも無いDVDをチマチマと買って財布をさびしくするより、いっそCSに入ってしまったほうがいいのかな、と考え始める。
▼出勤少し前にAmazonからの荷物(009のDVD)到着。002の活躍する「英雄の条件」一本を見てから、イイ気分で出かける。帰宅後いつものように寂しく夕食(というか、夜の10時過ぎという時間を考えればほとんど「夜食」だが)の後、相方と一緒に何話か見る。作画最悪と評判の「悪の化石」も収録されていたが、思ったほどではなかったのは、修正が入っていたのだろうか?それにしても新ゼロでよくやっていた「服が破けるとその下に真っ赤な防護服」、ついにやっちまいましたね、という感じ。やっぱりこのシリーズは飛田004が白眉だ。009という作品において、脇のキャストの重要さをつくづく実感する。極論だが、009はナイーブ性ヒーロー声、003はキンキンでないヒロイン声であれば誰が演じてもそんなに違和感が無い。しかし、005や006、007あたりをヘタな声優に演られては気分は激しく萎えるだろう。そういう意味では申し分の無いキャスティング(005の大塚明夫さんなんて豪華の一言。それなりに美味しいセリフが(新ゼロよりは)見られて嬉しい)である。それでも002が野田さんだったら…と思ってしまうのだが、今回の「やんちゃ18歳」の002にはちょっと違うかな。そうでもないと思うのだが。長島さんの007も、いかにもオヤジだしとても上手いのだが、気を抜くと時々大統領の顔が浮かんできてしまうので、それを封じ込めながら聞いている。
▼「ギルモアノート」は、総集編としてよく出来ていた(新作カットも結構あったし)。しかし、「005」という名前は、放送できないほどマズい設定なんだろうか?ある意味「G・ジュニア」というおざなりな名前は、第一世代設定よりもショックだったのだが。おかげでだれからも名前で呼んでもらえない005。かわいそう過ぎる。まさか「わしは少なくとも、『G』という名前は『005』よりも素晴らしい名前だと思って…」というわけではないだろうが、そういった「各方面への配慮」による束縛がきつすぎて悲しくなる。というか、作品をリスペクトしてリメイクするなら、腹をくくれよ、製作者側も。表現統制がゆるかった時代の作品だから、多少の変更は仕方ないが、キャラクターの名前くらいしっかり守れ!その覚悟がないなら手がけるな!というのは極論だろうか…
▼002の改造前のシーンを見て、「改造前もあの鼻だったというのが驚きだ。あの鼻は、高速飛行に適した形状に改造されたのかと思っていた」と相方。そこで「もしかして、あの鼻があったから002にBGの白羽の矢が立ったのでは?」と無理やりな妄想をしてみる。ブロンクスの町角に身を潜めながら、「ついに見つけたぞ!あの男こそ、1億人に一人の鼻の持ち主だ!」と興奮を隠せないBGの人。
▼しかしアレだ、もう私は総集編と名の付いたものを見ると反射的に
003「ギルモア博士、大変なんです、009の熱が60℃に!」
009「う〜ん、う〜ん」
という場面を連想せずにはいられない体になってしまっていることに気づいた。シャンゼリオンの影響って、ホントに恐るべし。
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3/5(Wed)
▼仕事が夜だけの日なので、昼間を有効に使えばいいものを、つい野田002の声が聞きたくなって「超銀河伝説」のビデオを引っ張り出して見てしまった。大活躍する004とのカラミで、いい場面のいいセリフが多いのだ。その二人の美味しさと、絵の綺麗さ、キャストのバッチリ具合以外には贔屓目で見ても悶絶ばかりの怪作である。「とにかく宇宙ものを」というのが先にありき、な企画だったらしく、戦いの舞台を無理やり宇宙に設定したおかげで、作品の最大の魅力である「00ナンバーサイボーグの特技を生かす場面がほとんどない」、という致命的な欠陥。何しろ009が加速装置を使用しないほどで、脚本の問題がとにかく大きい。その他にも全編を貫くご都合主義、「ヤマト」のそれを上回る「行きは大変、帰りは迅速」ぶり、挿入歌の使い方がもうベッタベタ…など、挙げればキリがないほどだ。もうそんなことは分かって見ているので(それでも当時、乏しい財力でムックだのレコードだのを買い込んだものだ)、別にいい。そういった痛点に耐えつつもやはり花は桜木!002は野田!!と実感してイイ気持ちになる。
▼「コンプリートブック」ではじめて知った事実なのだが、この映画には何パターンかのコミカライズ作品がある。その一つを手がけたのが、あの桜田吾作。「マジンガーZ」を任せられれば、「がんばれ!ドクターヘル」と題してまるまる一回分主役を張らせるわ、「グレートマジンガー」を手がければ、「戦闘のプロ」だった剣鉄也を、あっという間に「戦闘アナーキスト」に仕立て上げてしまう、「コミカライズの錬金術師」である。勿論レアアイテム。紙面にはたった1ページのキャプチャ画像が掲載されているだけだが、50m離れても危険物の匂いがプンプンする。(ちなみに、桜田氏がかけ出しの頃、石森プロで一時期アシスタントに通っていた縁だという)
▼同じ場面の原作(映画のシナリオ)と対照してみれば分かりやすいだろう。
これは戦いに赴く前に、009と003が浜辺で語るシーンで、003の身を案じて、愛ゆえに「今度の戦いには来て欲しくない」と説得を試みる場面だ。
009「これからの戦いがどれほど厳しいものになるか、君にも分かっているだろう。僕達は死ぬことになるかもしれない。」
003「覚悟してるわ」
009「だから!……だから、君には来て欲しくないんだ。」
003「!どうしてなのジョー」
009「それは…僕が誰よりも、君を大切に思っているからだ」
「僕の生涯の中、ただ一人生きる喜びを与えてくれたのは、フランソワーズ、君だった…」
003「ジョー!」
009「君には戦いは似合わない。君には美しい自然や音楽や…そして鳥のように舞うバレエがよく似合う。(1)」
003「ひどい!ひどいわ!(駆け寄ってジョーの背中にすがりつく)私だってみんなの仲間よ、サイボーグチームチームの一員よ!私はいつもみんなといたいの!ううん、私はジョー、いつもあなたと一緒にいたいのよ!」
009「フランソワーズ…(向き直って抱擁)」
書き出しているだけで赤面する会話だが、実際の画面ではベタベタな演出に加え、妙に演歌調(今にも山本譲二が歌いだしそうなメロディなんだ、これが)のBGMが流れていて、こっ恥ずかしさ300%なシーン。
しかしコレが桜田吾作版ではこうなってしまうのだ。
009「戦いは男の仕事だ。女の子は美しい自然や音楽やおどりにあけくれていればいい。」
………この部分は(1)のセリフを受けているのだが、いきなり戦いとジェンダーの問題にすりかわっている。
原本ではフランソワーズの優しさと美しさを讃えるセリフなのだが、これだけで論点が全然違うし、桜田吾作の絵で描かれると、009が本気で言っているようにしか見えないところがいかにも桜田。しかも、「おどり」って。
003「女の子をバカにしてるんじゃない?!わたしだって戦士なのよ!わたしがいなければ001のめんどうはだれがみるの!」
………そんな暴論にフランス娘が黙っているはずもなく、女性論の観点で受けて立つ。もうラブシーンでもなんでもない。(2)のセリフが生きているのは「わたしだって戦士」の部分だが、もはや全然意味合いが違う。
そして原本にない「001の世話」という言葉に、一気に生活感が炸裂。そしてそれをバッサリ切り捨てる009。
009「(夕日を逆光に受けてスックと立ち)そんなものはどうにでもなる」
………「そんなもの」って、ああた(確かに世界一手のかからない赤ん坊ではあるが)。そしてダメ押し。
「サイボーグチームのリーダーとして命令する!地球に残れ!」
たった1ページでこの破壊力。あの絵柄で009を描くだけでもエグゾゼ級のインパクトだと言うのに…
「ページ制約の大きい幼年誌コミカライズでは、原作通りのシーンの消化は難しいもの」という弁護は、これには適用できないだろう。
当時としてはオトナっぽいこのラブシーンは、挿入されなくても話の大筋に影響はない。制約云々で言えばカットしても支障のないシーンだ。しかも出来上がってみればちっとも子供向けじゃない(大人向けでもないが)。それなのにこのシーンをあえて入れて料理する桜田版。この1ページだけでもどれほどに「ありえない島村ジョー」なのかが十分にうかがえてしまうと言うものだ。
ああもう、すげー読みたい。コンビニ版ででも復刻してくれないものか…
▼私設ファンクラブサイトに、「青二プロのタレントプロフィールでは、それぞれのサンプルボイスが聞ける」というありがたい情報があったので、早速行って、聞いてみた。さすが野田さん、相変わらず渋くてリッチな声。このサンプルボイスは、それぞれのイメージに合うようなテキストを朗読したり、またあえてニュートラルなテキストを読んで、自分の声質や雰囲気を伝えるものが多い(野田さんもそのパターン)ようだが、一人なんだか凄いのが井上真樹夫氏。大事な「商品サンプル」で、こともあろうに「ハーイ!マッキーで〜〜す!」と「海外ウィークリー」モード全開。「イヤー私もね、本当は二枚目やりたい!って願望が強いんですけど最近すっかり三枚目付いてますけどもね」と、一人だけ噺家さんのようだぞ井上さん。だから大好きだ。
▼鉄郎さんから、杉浦茂の「ゴジラ」について、ちくまの作品集に入っている、というお友達からの情報を提供していただく。勝手にレアものと決め込んで、検索もしていなかった自分の不明を恥じる。Amazonで検索したらまだ購入可能だったので、早速注文。鉄郎さんありがとう。
▼夕方出かけて、ビルダー講座を終え、家に帰る。またファンクラブのBBSを覗くと、埼玉銘菓「十万石饅頭」のナレーションも野田さんだという情報を見つける。ためしに「十万石饅頭」で検索してみたら、あっさりとCM動画が手に入ってしまった。短いながらも、これ以上の真っ直ぐは藤村甲子園でも投げないと思われる、ど直球勝負の逸品である。(以下、野田さんの声で再現していただきたい)
「(画面は静寂の竹林、BGMは尺八の渋い音色)
(流水に笹舟?を流す映像)風が語りかけます…」
「(唐突に、饅頭を食べる人物の絵…よく見りゃ宗方志功の作品だよ)うまい!うますぎる!」
「(饅頭の写真) 十万石饅頭」
「(店舗の写真)埼玉銘菓 十万石饅頭」
…これだけのシンプルなCMなのだが、キメの「うまい!うますぎる!」の部分がものすごくマジメなので、つい吹いてしまいました。
目を閉じて、002や鉄也がまじめな顔で饅頭を貪り食う画面(いや、新右衛門さんでもガンツ先生でもいっこうに構わないのだが)が脳裡をよぎったりするとさらに悶絶物件と化す。流石だぜ兄貴!野田さんはやっぱり、一つ一つの仕事に全力投球でグッジョブだ!
*「アグネス仮面」3 ヒラマツミノル/「鉄拳作品集 こんな○○は××だ! 2」
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3/4(Tue)
▼朝方、「野田圭一」さんの名前で検索していたら、公式のサイトというのは相変わらずないのだが、私設野田圭一ファンクラブというありがたいサイトを見つけ、早速訪問、しかもあつかましくもBBSに「混ぜてください!」と書き込みしてしまう。数時間後、歓迎のレスをいただけてとても嬉しい。ああ、同士がいるというのは本当に心強いものだ。
▼今日から社員向け講座が夜間講座と平行して始まる。午後にExcel、夜はWord中級の仕上げとExcel中級。夜のほうは相変わらず入力のおぼつかない受講者もいるわけで、かなり力押しな内容になってしまった。内容はExcelに突入したのだが、条件関数とか書けるのか、かなり心配だ…皆、熱心に通ってきて、説明はよく聞いてはくれるのだが…
▼帰りにジャスコに寄って、ながいのりあき先生の新連載を目当てに「小学六年生」を購入。まさかこのハンパな年齢で学年誌を買うことになろうとは。六年生ともなると落ち着いたもので、新学期号とはいえ特に豪華付録もなし(オリジナルのポケモンカードが2枚付いていたぐらいのもの←欲しい人はメールください)。ただ一編のマンガのために550円を払うのもファンの勤め。年を偽ってアンケートでも出すか。内容が今時の子供に合わせてかなりマセているのは既に知っているので(むしろ一時期に比べればおとなしいほどではないだろうか)、ファッション雑誌みたいなページが多くなっているのには驚かない。しかし「あさりちゃん」がいまだに現役で連載中という事実には驚いた。「最新単行本70巻発売!」とか書いてあるし。さりげなく「サザエさん」の巻数を抜いているのでは?あなどりがたし、あさりちゃん。ながい先生のこのシリーズも、ぜひともてんとう虫コミックスで出版されますように。
▼本屋を眺めていて、少し帰宅が遅くなってしまった。相方が濃ゆいマンガ二冊を買っていてくれたのだが読む体力がなく、珍しく早めに沈没した。
*「野望の王国」7 雁屋哲・由起賢二/「飛場」1 望月三起也
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3/3(Mon)
▼昨日深夜になってしまうが、NHKで放送していたドラマ「アフリカの蹄(大沢たかお主演)」が面白くて、つい最後まで見てしまった。思い題材を扱いながら骨太、しかもかなり長期のアフリカロケを組んだに違いないドラマなのに、なぜか深夜に、たいした宣伝もせずにひっそり放映されていた。NHKらしいといえばらしいのだが。このドラマは以前、先に日本語版を放映したそうだが、その時には全然気づかずにスルーしてしまっていたようだ。
▼午前中、むちんさんに電話。娘さんがインフルエンザにかかったと聞いていたのだが、熱が下がって病状は収まったらしい。解熱後も2日間は出席停止と言うことで今日は休んでいるとのこと、安堵する。ガリレオのこと、マンガの話などあれこれと。娘さんがいるにもかかわらず、時々大人方面に踏み込む話もチョイチョイしたような気が。
▼にぼしさんより、「新型狛犬折紙」の写真画像をいただく。これまた凄い出来で感激、鉄郎さんからの写真とあわせて、狛犬ページに掲載させていただく。いつものオートシェイプ芸を見ても感じることだが、にぼしさんは数回見れば簡単にその絵が描けてしまう。画像の把握能力がものすごいのだと思う。これほど高度な折紙というのも、折りながらずっと先の「この部分は足になる、この谷折がヒジになる…」と常にイメージしながら折り進むわけで、手先の器用さ以上に、その把握能力に感動してしまう。いやほんとに、お二方には礼を言っても言い足りない。
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3/2(Sun)
▼明け方近く、寝る前にと久々にジャンブラーさんのかじめ関係チャットを覗いたら、たまたま数名いらっしゃったので、ご無沙汰のご挨拶がてらに一時間ほど色々話す。今度ながい先生は「小学六年生」で連載をお持ちになるという事で、その話も少し。先生の絵柄は学習マンガには最適だし、誰にでも分かりやすいマンガをお書きになるので、色々なジャンルでのご活躍は嬉しい限り。連載のテーマは「日本史上に名高い対決」。ちなみに4月号は(現在のブームを意識してか?)「武蔵対小次郎」、5月は「大化の改新」だそうな。楽しみ。勿論買うさ。買うともさ。付録はちょうど6年生のむちんさんの娘さんに送りつけてしまうかもしれない…
▼その後少しまどろんで、まどろみながら「アバレンジャー」を見ていたら、半分くらい記憶が飛んでいた。勿体無い…
▼義妹が雛人形を出してみるというので、段の組み立てや飾り付けを手伝う。ついでに二階の納戸から色々人形類を出してチェックしたところ、伯母が小さいころに飾っていたという、小さな土人形の雛飾りは、お雛様と五人囃子の一部がネズミに齧られていて、欠員の目立つ段飾りになってしまっていた。義妹の雛人形は、きちっとしまってあったのでネズミの害には遭っていなかったが、一部人形の肌にシミができてしまっていた。やっぱり実家のも開けてみないといかんなあ。
▼昼食は釜揚げうどん。先日TVで見た「かま玉うどん」にしてみる。釜揚げうどんにとき卵とごく少量のめんつゆ(or生醤油)、ネギをかけてかき混ぜて食べるというだけのものだが、なるほど美味い。今日は相方もテスト前で休みなので、009やキングゲイナーを見ながらゆっくりと過ごす。
▼「009」の関連本を読みながら、ふと「超銀」の脚本のダメさ加減に思いを馳せた。こうして見ると石ノ森章太郎という人は、映画の世界に熱い思いを抱いてアプローチをしつつも、なかなか成果をあげられなかったのだと思う。評価を得られたものと言えば、東映まんが祭り草創期の「009」2作や「空飛ぶ幽霊船」くらいのものだろうか。少年のころから映画監督を志し続けた先生だが、かかわりあった実写作品を思い出せば、真っ先に出てくるのが「宇宙からのメッセージ」というのはなかなかに痛い過去かもしれない。そういう企画でこそ名をあげたかったのかもしれないが…
▼「ビフォーアフター」のリフォームで、吹き抜けに中庭を造り、竹を植えていた。何回か前の回でも、坪庭に笹を植えてつくばいを配していた。この、ちょっとした坪庭というのは風流だし、「癒し」のキーワードにのって人気のようだが、そこにだけ土を盛ったにしても、竹や笹の地下茎・そしてタケノコの力というのは想像を絶するものがある。今はいいけど、「家の中に竹を植える」というのは、後々なかなか管理が大変なのでは、といらん心配をしてしまう。だって今回のなんか孟宗竹だし…実家の庭にも、半畳ほどのスペースに黒笹を植えていたのだが、春になると想像もしないところにタケノコを生やしたりするのだ。まして居住者が「足腰の衰えたバアちゃん一人」だったりすると、手入れ大丈夫なのかな、と不安になってしまう。まああの番組、毎回の白々しい「なんとか予算内に治まりました」には「ハイハイ」と思うのみだが、「つくばいはイイけど、そんなにやたらに蛇口の数を増やすと水道料が跳ね上がるぞ〜」「冬はイイけど、夏場は大変なんじゃないか?」「排水とその費用は?」とか、色々考えてしまっていかん。
▼鉄郎さんから、先日いただいた成増氷川神社の写真の撮り直し版をいただく。ありがたいことだ。狛犬と言えば、そろそろ雪囲いの取れる季節も近くなった。しかし考えてみれば、雪囲いが取れて田植えが始まると、農道を通行するにも邪魔にならないように気を配らなければならない(これは稲刈りの季節も同様だが)。しかも神社は湿気が多く日陰にも事欠かないので、私の嫌いな蛙には絶好の場所となる。撮影を始めたのは10月半ばからだったが、実は一番いい時期(蛙も冬眠を始めている)だったのかもしれない…
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3/1(Sat)
▼TV朝日の特番の「再現シーン」に、平埜さんと息子さんが出演すると言う話を聞いていたので、いつ出るかと期待しながら見る。先日山形の蔵王スキー場で起こった、ボーダーが子供にぶつかって怪我をさせたのだが、本人が逃走してしまったと言う事件の再現ビデオ。平埜さんは「偶然その場に居合わせて応急処置をする看護婦」役、そして息子さんが、被害者の子供役。短い時間だがアップもある主役だった。息子さん萌えな相方のために、しっかり録画。
▼今日は山形県のほとんどの公立高校が卒業式。で、式の後は謝恩会などの飲み会コースになるのは承知しているので、夜相方を迎えに行き、帰りにコンビニに寄る。「冒険王」版の「あの」コミカライズガンダム(「めぐりあい宇宙編」付き)が出ていたので、思わず買ってしまう。
▼「デニムとジーンをガンダムパンチで破るアムロ」「ギレンの演説を聞き、『負けんぞ!絶対貴様らに負けるものか!』と燃えるアムロ、それを頼もしく見つめるブライト」など、ありえない描写がつとに有名な冒険王版(しかし所々に修正が入っていて、連載時には「ギレンの演説を聞いたあとに、激昂したアムロが鉄拳でTVを叩き壊す」シーンも入っていたのだが、カットされていた)。しかしコミカライズ版、万人に受け入れられるように翻案しなければならないという制約の元にあるせいなのか、単なるページ数の問題なのか、凄まじいシーンが続出する。
▼
・アトムみたいなポーズで発進し、飛んでいくガンダム
・カイさん、やる気まんまん
・それ以上にアムロが前向きで、セリフも男っぽい
・ブライトにあっさり撃ち殺されるランバ・ラル
・ゾックで特攻するマ・クベ
・それに当たって撃沈するドズル艦(めぐりあい宇宙編ではなかったことになってるけど)
・「来るなら来いジオン軍!ガンダムがあるかぎり平和な宇宙をオマエたちの勝手にはさせんぞ!」と燃えるアムロの絵で本編打ち切り。
もうとにかくツッコミどころ満載、これで571円はけっこうお徳かと思うのだが、一番鳩尾にハマったシーンは、ゴッグ登場のシーン。
「ブオオオーン」て。
この他にも、バルカンを食らったときに、「グオッ!」と吼えたり、ザクが「ガーーッ!」と吼えたり。
結局、「敵のモビルスーツ=機械獣」という従来型の認識がまだどれほど支配していたかを物語るような、そんな深い問題じゃなくて単なる粗忽のような。
*「機動戦士ガンダム」 岡崎優/「ルパン小僧」2 モンキー・パンチ