ランダム日記
2003年4月前半
ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
表示サイズは「小」を推奨。
*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。
TOPへ 2003年3月後半日記へ
4/15(Tue)
▼調子に乗ってPipelinePanicをやりまくっていたら、近年にないひどい肩凝り。とほほ。先日の「CandyDropsで眼精疲労」といい、つくづく自業自得な不調が増えている。年齢と運動不足のせいだよなあ、絶対。私は普段肩凝りはあまりしない性質なので、たまにシップを貼るほどのに見舞われると、肩凝りに悩むむちん姐さんの辛さが少しは共感できると言うものだ。
▼今日の「プロジェクトX」は、悲劇の国産OS・TRONの物語。オープンソースの思想で期待を担った良質のOSでありながら、アメリカのスーパー301条の外圧に潰された悲運のOSである。その悲劇は知っていたが、「何がしかの成功がなければ、番組ネタにならないのでは?」という疑問はすぐに氷解された。TRONは日頃消費者の目に名前こそ触れないが、カーナビや携帯電話、各種家電やカーナビのOSとして生活のあらゆる場所で活躍していたのだ。嬉しくなった。
▼それにしても、あの外圧の時に通産省がヘタレな対応をせず、きちんとTRONのコンセプトを理解して援護していたら、PCのシーンがどれほど変わっていたことか。少なくともPC生産の心臓部をアメリカに握りこまれることもなく、不具合だらけのOSに支配されることもなく、価格も1〜2万円くらいは安く買えていたかもしれないし、何よりもっとユーザーフレンドリーなPCが普及していたことだろう。そう考えると本当に、あの時のことが残念でならない。こういう正しい仕事をせずに、何が通産省なんだか…という憤りを禁じえなかった。現在も、TRONパソコンの開発計画は細々と受け継がれているらしく、嬉しく思うと同時に、いつか実現すればいいなと心から思う。
▼相方、ブロック崩しゲームをやりながら随分騒いでいるので、何事かと画面を見てみる。一見普通のブロック崩しだが、時々ゴリラが出てきて、非常にムカつく嫌がらせをして去っていく。それが執拗に現れる。私もちょっとやってみたが、数回プレイして「やってられるかあ、こんなもん!」と放り出してしまった。それにしても、ブロック崩しはマウスだと異様にやりづらいように感じるのは私たちだけだろうか?
●●●●●●●●
4/14(Mon)
▼相方が「これなんかも面白いよ」と勧めてくれたPipelinePanicにハマる。いわゆる「水道管つなぎゲーム」で、パワーパフガールズのキャラが出てくる。スタートとゴールを、とにかくパイプでつなぎ、中の液体があふれないようにして行けば良いのだが、直線パーツ1つで100点、角パーツ1つで150点の点数が加算されるので、室内の障害物などをよけながら、いかにグネグネと折れ曲がりながら繋げて行くかがミソになる。欲張って凝った繋ぎをねらっていると、欲しいパーツがいつまでも出なかったり、余剰パーツを置いて置くスペースがなくなって自滅したりするのだが、私は当然欲を極めて、いかに多くのパイプを、いかに芸術的に繋ぐかに心を砕いてしまうので、慣れてくるほど自爆もしばしば。ステージは三段階あり、段々と液体の流れるスピードが速くなり、一つのステージにつき5部屋だから計15部屋のミッションを終了すればクリア。上記の理由で、クリアするだけなら大して難しくはない。単純ながら色々な楽しみ方が出来て、パズル好きにはそこそこ遊べると思う。
▼イラクの博物館で、メソポタミア文明の貴重な文物が数万点も略奪されたというニュースに愕然とする。米軍兵は、一度博物館に暴徒が来た後に駆けつけたが、現状を確認してすぐに立ち去り、その後大規模な略奪が行われたらしい。略奪を行ったのはイラク市民とも、美術品ブローカーの関係者とも言われている。米軍そのものが行為に加担したわけではないが、何よりも守らなければならない場所だったはず。駐留するならするで、その責任は問われてしかるべきだろう。フセイン宮殿の何が盗まれても正直腹はそんなに立たないけれど、これは話が別だ。数千年の貴重な文化遺産であり、人命とはまた別の秤で、「かけがえのないもの」なのに、結局米軍は、アメリカ政府はその存在意義の重さをわかっていなかったのでは、と疑わざるを得ない。「歴史の浅い国だから」…とは考えたくないが、これほど管理を放棄した状態では、つい口に上りそうにもなるというものだ。「略奪も自由の賜物」と無政府状態を見過ごしているうちにどれほどのものを失ったのか、今のホワイトハウスの連中は分かっているのだろうか。
▼こうした遺物は、「数十年後に買い戻せばよい」というものではない。長年蓄積された、「いつどこで、どのようなものと共に出土したのか」という詳細なデータと共に管理されてこそ真の価値を発揮し、研究の礎になるものだ。美術的観点ではつまらなく見えるものでも、他のものと一緒に保管されることで大きな意味を持ってくる。世界中の誰もが心の中で「ここだけはきっちり守るだろう」と期待していただけに、憤りも大きい。また、メソポタミアの日干し煉瓦や粘土板は、古い上に構造的に脆い。略奪したのが素人なら、衝撃で簡単に崩れ去るだろうし、プロのブローカーの指示の元に持ち出されたのであれば、状態は保っていても、そう簡単に足が付くようなこともなさそうだ。TVでは、獅子像の頭部だけが切断されて持ち出されており、「もっとも市場価格のつきそうな形態で持ち出したのはプロの仕業ではないか」とコメントされていた。メソポタミアの獅子といったら、ルーツ的には狛犬の元祖の元祖、原初狛犬の中でも最古参のもの。悲しい…
▼今回の文物略奪の裏には、「ヨルダンのアンマンに持ち出せば高値で売れる(あながちのデマではないのでは、と考えられるが)」という噂が広まったからだという。実際にイラク市民は苦しい生活を強いられているとは思うのだが、国情が安定し、テロや戦争といった危険が無くなれば、イラン・イラクあたりのメソポタミア文明発祥の地を訪れ、遺跡や文物に触れてみたいと思う人間は、沢山いる筈だ(私たち夫婦もその中の一部だが)。文化遺産こそ、色あせることのない大きな観光資源だったはずだが…まったくやるせない限りである。
●●●●●●●●
4/13(Sun)
▼今日はきっちり起きて「アバレンジャー」を見る。お気楽ポジティブなレッドが大活躍の巻。というか、自殺志願者の鈴木さんがいい味出しすぎ。どうもシャンゼの香りがそこはかとなくするなあ…と思っていたら、やっぱり諸田監督だった。それにしても三条さんの顔って小池栄子に似ているような気がする。
▼我が家では「ビデオを録画したら、インデックスもつけずにその場に積んでおき、いざという時に慌てる」という悪習が直らずにいるのだが、この4月からは毎週(毎日)録画の番組が増えたので、これではイカンと一念発起し、20本以上のビデオを中身確認してはラベルを書いて貼り…という大偉業(我が家的に)を成し遂げた。帰宅した相方からも「こりゃ凄い!」と褒められる。まったくもって低レベルではあるが、片付けモードに入るのはいいことだ。
▼選挙には、相方が大会から帰ってくるのを待って一緒に行き投票した。実家縁戚の県議選も良い結果が出て、父親の滅私奉公も報われて何より。父は昔から仕事柄選挙活動に長年関わっていたので、それを見守る家族としても、結果が出ないと激しい徒労感に襲われた記憶が色々とある。
▼食後、「サンダーバード」を見る。同作は1時間1本の作りなので、30分枠で前後編の二回に分けての放送になっている。これが伝説にたがわぬギミックと特撮の凄さ、SF感と近未来感を演出するスパイス満載で、圧倒されて見入ってしまった。これが1965年の放送だとは信じられないほどだ。急ぎの連絡手段がまだ「電報」だったりするあたり、当時の技術力からの未来像発想の限界を感じる部分もたまにあるが、既に「TV電話」が登場し、しかも悪役から空港へのTV電話ではしっかり「SoundOnlyMode」の表示になっているあたり、とにかく芸が細かく、感動してしまった。これも毎週録画決定。
▼片付けモードに火がついたので、書庫の整理の大詰め。寝室の棚に移動したり、入れ方を変えたりしたので、これまで床に随分積んであったコミックや文庫本をちゃんと収納し、これからも増え続けるシリーズ分もしばらくは収まるぐらいにはなり、まあまあ満足。スポーツ関係の本を寝室に移しながら、そういれば大学生の頃は週プロの増刊も色々買ったもんだ…と懐かしく書名をチェックしていたら、ミスター高橋著「プロレスラーになるには」などという、今となっては悪い冗談としか思えない貴重な一冊が出てきて、力なく笑うしかなかった。
●●●●●●●●
4/12(Sat)
▼大道寺家夫婦の間で「山ちゃん」と言えば、山寺宏一氏でもなければ山田太郎でもなく、元新日→Uインターで活躍したキックの鬼・山崎一夫その人を指すのである。先日、偶然教育TVを流していた時、健康ストレッチ番組のインストラクターとして彼が出てきて、おばちゃん相手に「五十肩の方は無理をせずに、ゆっくりと伸ばし、ここを指で押しましょう」と指導している姿を見たときにはぶったまげてしまった。検索してみたところ、山ちゃんは引退後、「山崎バランス治療院」なる整体クリニックを開き、今では院長さんとして匠の技を披露しているそうな(公式サイト)。何だかすごく似合っていて山ちゃんらしいなあ、と思う。引退レスラーと言えば、大好きだったレスラーの一人、木戸修氏も一昨年引退してしまい、現在はコーチとして後進育成に当たっている…という噂を聞いたが、彼がもし整体士になったとしたら、「痛いけどメチャクチャ効く」名医になれそうだ。とりあえず今日の車中BGMは、そんな山ちゃんの思い出を噛み締めつつ、名曲「Uインターのテーマ」。一時期高田の入場の時に流れていたりもしたが、これは元来山ちゃんの入場テーマ。曲に合わせてのコールは「ヤーマザキ!ヤーマザキ!」でなければならんのである。ちなみにこれは大学時代に買ったシングルCD。あちこち店を回ってようやくこれをゲットして喜ぶ女子大学生というのも珍しい存在だったかもしれない。で、今聞いてみると、ブラスの音がモロに打ち込みで、何だか当時のイメージほどには格好良くない。それでも妙に「やる気パルス」の湧いてくる曲で、一時期はずっとこれがコンポにタイマーセットした「お目覚め音楽」だったものだ。まったく、あれほどの一大ムーブメントだったUも遠くなったもんである。K-1もサップも面白いけど、久々に渋い関節技の応酬も見たくなるときがある。次の大掃除の時には、ハンvsコピィロフ戦のビデオでも発掘して見てみようか。
▼午後、相方の体が空いて休みになったのはいいが、さすがに連日の疲れか昼寝モードに入ったのでそっとしておく。別に昼間のTV番組に面白そうなものもなく、本を整理しつつ、見るともなくチャンネルを変えていたら、BSの宝塚レビューで歌われていた曲が突然耳に入る。
あの巨大羽飾りをつけた男役のスターが、グラス片手に階段を下りつつ、あの宝塚特有のくどい編曲で
♪乾杯〜 今 き〜み〜は じ〜んせいの〜 大きな大きな〜ぶ〜た〜い〜に〜立〜ち〜♪
思わず手からリモコンが落ちた(決して比喩でなく)。長渕と宝塚。かなり対極にあるような気がするが。様々な意味で。
▼少しはマシな話の展開になったかと、絵柄の違和感に耐えつつここ数回種ガンダムを流し見している。しかし前回が総集編だったにもかかわらず、今週も実質20分が総集編。本編は5分に満たないほどなので、実際にはプリンプリン物語程度しか話は進んでいない。……何なんだこのアニメって。しかも私は途中の話をほとんど見ていなかったのだが、ランバ・ラルのキャラ付けを100回FAXにかけて劣化させたような敵キャラが、なんだか虎のような形をした、奇怪だが、Vガンダムに出るにはインパクト不足な謎のメカロボ(byレッドバロン)に、ビビアン・スーがヘタレに演じるヘタレな女性キャラと共に乗り込み、戦って戦ってひっそり死んだエピソードなどつゆ知らず、大脱力していた。アレは多分、ミケーネの戦闘獣かダークロボットか何かだったと思うのだが、誰かそうと言って欲しい。砂漠に虎がいるかどうかはともかく。特にヒロインの一人であるカガリのダメっぷりには脱力。セイラさんに端を発するガンダム歴代の「お姫様キャラ」は、皆それなりに侵し難い気品や芯の強さを持っていたものだが(最初はただのデンパ女かと思っていたリリーナすら、最後にはすごくシッカリしていたし)、ただのワガママバカ娘という感じで。そもそも主人公にしてからがヘタに最強すぎて、全体的にキャラクターがダメだと思った。絵柄はともかくとして、中身はもう少し考えて作ってあると思ったのだが、中身まで同人狙いといっては同人さんたちに失礼な出来のようだ。私も随分角が取れて、初代原理主義から脱却しつつあるが、ガンダムと名乗る世界であれば、「きっちり大人の役割を果たすキャラ」がいてくれないとちょっと…年齢的に大人のキャラは色々出てくるが、どいつもこいつも大人でなければ軍人でもない。シリーズ初の女性艦長は構わないが、誌上に走りすぎて頭悪いし。小田切長官の爪の垢でも煎じて出直して欲しいもんだ。
▼山形では6日遅れで「アトム」放送開始。正直あまり興味がなかったのだが、この時間帯は夕食の支度やなんやで落ち着いて見れないので後でゆっくり見ようと録画しておいた。冒頭、意味ありげに高いところに登場した帽子の人、てっきり老けた村雨さんかと思っていたら天馬博士だった。今回の天馬博士(声:大和田伸也)は何だかアウトドア派の碇ゲンドウのよう。そしてアトムがまるっきり赤ちゃんで可愛い。こりゃ可愛い。今度のアトムは、最初から完成形のイイ子ではなく、御茶ノ水博士が「一から心を育てていく」存在というコンセプトなもので、序盤はこの「やんちゃっ子」で行くらしい。で、当然科学者やマスコミからは「ロボットに心を持たせて何になる」「完成形でない奉仕者など必要ない」とバッシングの嵐、「好奇心を持ち、様々なルールや考え方を少しずつ学んでいき、自分で考え、感じることのできるロボットの意義」というお茶の水博士の主張は聞きいれてもらえない。これほど受け入れられないアトムの存在というのは予想していなかったので不意を突かれた。まあ確かに現実問題、人間は「完パケでない機械」をそう簡単に受け入れられないものかもしれない。しかもそれが「中身は赤ちゃんなのにパワーだけは10万馬力」「巨額の資金と技術を投入した結果」「っていうか原子炉内蔵」だからなあ。あまり飛んだり跳ねたり転んだり漏らしたりして欲しくはないよなあ。で、アトムが段々ものを学び、人のために頑張ることによって少しずつ認められていく、という過程を大事にして行くコンセプトのようで。天馬博士は色々と裏で糸を引きつつ、アトムの心を「こんな人間達のために尽くす必要が本当にあるのか?」と揺さぶりをかける役どころのようだ。もっと単純な記念リメイクになると思っていたので、この意外さは嬉しい。ただこういう側面は、手塚色というよりむしろ石ノ森色に近いような気もするし、あまり引きずりすぎると「キカイダー」の領域に足を踏み入れてしまう危険もあるが、アトム本来の路線を考えれば杞憂というものか。絵は綺麗だし動いていて十分合格点だが、最近のオンエアアニメは、OPと1話だけ作画がいい場合も少なくないので、今の時点では判断できないかな。
▼本編の中では、不覚にも、暴走させられたジオワームがアトムと会話するシーンで、涙腺にジワッと来てしまった。どーも自分は、ロボものでも怪獣物でも、「自分はそんなことしたくないのに何者かに操られ、暴れさせられて攻撃される怪獣(ロボット)の嘆き」みたいなシチュエーションに異様に弱いことが気づく。だってロボットだからマシーンだから、嘆いても涙も出ないし、苦痛にのた打ち回っても「大あばれ」としか受け取ってもらえないからなあ。まさか「アトム」で自分の「泣きポイント」を自覚させられるとは思わなかった。
▼ラムズフェルドの「略奪に走るということも、イラク市民に自由がもたらされたからこそ」という言葉に唖然とさせられる。またそういうことを、ムカムカするほどニヤニヤした顔で言うんだよなあ、ラムズフェルドは。このコメントの原文は以下のとおりだという。
Andm it's untidy, and freedom's untidy,
and free people are free to make mistakes and commit crimes and do bad things. They're also free to live their lives and do wonderful things, and that's what's going to happen here.
ここでの「Free」は、単に「自由」と表現するよりも、原義に忠実に「抑圧・強制から解放された状態」と解釈するのが妥当だと思う。で、このフレーズを通して読むと、
「解放されたということは、放埓でだらしのない状態ともいえる。解放された人々は、犯罪に手を染めたり、悪いことを好きに行えるようにもなり、また自らの人生を謳歌し、素晴らしいことを為す自由も手に入れた。ここで起こりつつあるのは、そういうことなのだ」
ということになり、正の要素も負の要素も包括している、という極めてアメリカ的な「FREE」の解釈そのものと取ることもできる。よき市民として生きる自由と共に、犯罪を犯す自由もある、それが解放された個人である、という考え方である。しかしそれが通るのは、あくまで「法」の元、「政府」の元にあり、自由意志で犯罪を起こした人間はきっちりと法のもとに制裁を受けるという状況の下での話ではないだろうか。今、イラクには「政府」がなく、「法」も機能していない。市民は身も心も傷つき、自由に戸惑うというよりは生活に逼迫し、価値観の混乱したまま無政府状態にある。病院を略奪するなど、自分達の首を締めるような略奪さえも横行している。そういったことを考えるとやはり、この言葉は、無政府状態の警備を怠っている米軍の現状を正当化するセリフに思えてならない。
●●●●●●●●
4/11(Fri)
▼朝のゴミ出しの後、いつものように8:00〜スペイン語講座。金曜日と土曜日は応用編の内容なので、当然ながらとても話すほうはスキットについていけない。テキストを見ながら、書き込んだり、所々分かりそうなところを発音練習したりする。
▼今日は相方がPTA接待で泊まり、義母も義妹も遅いので、祖母におさんどんした後は義父と二人でしんみり夕食。今日の汁の身にした「金頭」は、ホウボウによく似た魚で、庄内や秋田などでよく出回っている。産卵前で脂も乗っていて身も厚く、なかなか美味しかった。一人一匹当てるので、実質、煮魚一品が増えたようなものだ。汁物にして美味しい根魚というのは、庄内にきて初めていろいろな種類を知った。やっぱり魚の食べ方は海辺の地域にはかなわないものだと実感する。
▼食後、本棚の整理などしていたら、久々に実家の母から電話があり、色々と話す。あさってに控えた県議選挙だが、縁戚に県議がいるので父がずっと選挙活動を手伝っており、想像通り忙しさのピークの模様。今に始まった話ではないのだが随分と専念しており、ここ数ヶ月は家庭内不在状態が続いている。電話していたら帰宅したようなので、久しぶりに談笑しつつ、「選挙が終わったら母をどこか遊びにでも連れてやって」と一本釘を刺しておいてみる。
●豚肉と緑黄色野菜の炒め物/金頭と豆腐の味噌汁/たくあん漬け
●●●●●●●●
4/10(Thu)
▼相方の買ってきた「ダ・ヴィンチ」を読んで新刊チェックしていたら、「水木しげる先生の妖怪名言集」なる本があった。タイトルは「けんかはよせ 腹がへるぞ」……い、いかにも先生らしいフハッ具合で……
▼ニルス・プリンプリン録画。結局プリンプリンは今週は一つも話が進まず総集編的内容で、プリンプリンはひたすら「ドーンブリカの歌」を歌っていた。これこれ、この話の進まなさ、もどかしさこそプリンプリンよ!リアル小学生(高学年)時代というのはことさらに「子供っぽいものを嫌い始める時期」なもんで、この頃から本放送時はこの番組から離脱し始めたような記憶がある。
▼米国で、暴力ゲームが青少年に与える悪影響を案じ、その影響について調査するための法案が提出されたという。http://www.zdnet.co.jp/news/0304/11/nebt_03.html
………ゲームよりよっぽど悪影響を与えそうな情況が、日夜、それも大統領の命令に寄って行われていたわけだが……
●野菜オムレツ/レタスサラダ/もやしの炒め物/ジャガイモとタマネギの味噌汁/鶏の骨付きから揚げ
●●●●●●●●
4/9(Wed)
▼今回のシリーズのお仕事最終日。午前と午後の講習の間に1時間半程度の休憩があり、昨日結局「ZOO KEEPER」を1時間ほどやってしまって寝不足なもので、携帯ラジオでスペイン語講座を聞いたあと、使っている部屋の鍵を閉め、フリースのひざ掛けをかけて仮眠する。結局、よく眠れなかった上に、見事に背中を寝違える。情けない。午後の講習を追えて、テキストなど置いていた荷物を片付け、プロジェクターなどもきちんとしまって終了。
▼昼間、義母がカツを揚げるだけの状態にまで下ごしらえしていてくれたので、それを揚げて半分をカツ煮にし、祖母には7時前に遅れないように出す。相方が帰ってきてから二人で食べたのだが、久々に自分の理想とするカツ丼の味に仕上げることが出来て満足。実は先日のすき焼きの時に作っておいた割り下を煮返して使ったのだが、ダシを濃い目に引いておいたのが正解だったかも。
▼で、着替えもせずに夕食を作ったり後片付けをしていたら、今日の水曜スペシャル「藤岡弘、探検隊」の放送のことをすっかり忘れており、ラスト20分だけをなんとか録画した。たった20分とはいえ、めまいがするような濃い内容だった。いい大人は勿論、子供までも「何も見つからないであろうことを前提として生ぬるく楽しむ番組」、それが水スペである。ラオスだかベトナムだかの奥地に伝わる「幻の龍」を探すという目的だったはずだが、結果的に捕獲したのは4mくらいのニシキヘビだった。しかも終いには、ヘビの捕獲に活躍したのは隊員でも隊長でもなく、現地の人だったし。それでもBGMは「ロッキー」のアレ。それにかぶさるヤケクソにハイテンションのナレーション。「混迷の一途をたどるこの世界情勢の中、『水と平和はタダ』と言われた日本の状況も変わりつつある!その中でテロをはじめとする危険を回避するためには、野生こそが必要なのだ!」……って、おっしゃる意味がよく分からんのですが…危機回避能力はまずヘビ捕獲から、ということでしょうか……
●カツ丼/きのこバター炒め/春菊のおひたし/ワカメの味噌汁
●●●●●●●●
4/8(Tue)
▼昼、むちんさんと電話。「はじめの一歩」を全巻お持ちのむちんさんと、同作の話で盛り上がる。私は50巻中盤あたりから単行本を買わなくなったので、現状の話の内容など聞く。あらためて読み返すと、少年誌の割にはシモネタの多い漫画なのだが、「一歩君とクミちゃんの関係は、一つも進んでないよ」と聞き、爆笑。他に「作者の書く女の子はけっこう可愛いが、女性の着てる服のセンスが総じてダメ」「特にクミちゃんのデートの時の服装で、『折り返しソックスにパンプス』は絶対ありえないよね!」という話で大いに盛り上がった。また、先日に引き続きスポーツ漫画談義で、「やっぱりキャプテンはいいよね!」と燃え上がる。
▼また、むちんさんは長年来のF1ファンなのだが、最近司会役になった永井大について「意欲は感じるけど勉強不足で、『頑張って欲しいですね』と精神論しか言わない」と的確な意見。K-1のゲストに出てくる優香あたりのタレントと同じようなものか。F1もここ数年見なくなっていたのだが、今年から「雨が降ってもレインタイヤ履かない」という不可思議なルール変更によってどの車もスリップしまくり、レースにならなかった事など、色々教えてもらう。
▼昼間のニルスはちゃんと録画したものの、仕事に出る時にプリンプリンを予約録画しようとしたところ、あまり時間がなく、普段は使わないGコードで予約しようとしたのが大間違いだった。帰ってきて確認すると、NHK教育のはずが、入っていたのはNHK総合の地域ニュース……そう、新聞を見て入力すればいいものの、「TVブロス」を見てGコード入力し、時間だけを確認して安心してしまったのだが、東京とこっちではチャンネルが違うのでコードも違うということを、失敗してから思い知ったのだった…とほほ。今日は「1話〜644話までの総集編」だったのに。アクタ共和国の歌も、世界お金持ちクラブの歌も、もう聞けないとは。大ヘコみ。
▼何日かぶりに「冬のガリレオ」にアクセスしてみる。ここの所トラブルが多かったようで、多少重かったのだが、タマゴを開けていると、ついに念願のボンバータマゴを入手!さっそくひよげを追い払う。一ヵ月半以上のひよげリーチ生活にこれでようやく終止符だ。安心。
▼明日も早いのでそろそろ寝ようかという時に、相方が「君の好きそうなゲームがあるんだが」と見せてくれたのが「ZOO KEEPER」。これもコマを3つ以上並べて消すゲームだが、CandyDropsとはまた方式が違う上に、ステージがあがると残り時間が非常にシビアになり、けっこう集中力が必要になる。ゲームストーリー紹介とゲームオーバー時に出てくる、主人公と動物園長の、レトロデジタルな造詣が可愛くてツボ。しかも点数が低いまま負けると、園長から「時給300円でいい?」「余裕でクビ!」「さるのほうがマシ!」などと言葉責めを食らうのだが、このバリエーションが妙に多くて、ついつい全部見たくなってしまう。一応、「反乱を起こした動物園の動物たちを捕まえていく」というストーリーがあり、後半のステージではコマの種類が増えて難易度が増すのだが、この時、動物ではなくてなぜ人間のコマが登場するのかもよく分からなくてイイ。
●●●●●●●●
4/7(Mon)
▼今日から、NHK関連の新番組が色々始まった。当初の日程がずれた「ニルスの不思議な旅」(BS2)、年明けからずっと楽しみにしていた「プリンプリン物語」。どちらも私の小学生ライフにおいて大事な位置にある名作だ。
▼「ニルス」は、想像していたよりもずっと話の流れがゆったりしている。今日の第一話が、ニルスの普段の悪ガキぶりと、妖精に意地悪をして体を小さくされてしまうところまで。現在では考えられないのんびり加減、そして丁寧加減。お父さんやお母さんの芝居がなかなか細かかったりする。印象では、1話でモルテンに乗って旅立つような印象があったのだが、結構違っていたものだ。主役のニルスの声は小山茉美なのだが、さすが20年前、あまり美味さはないが元気。先が楽しみだ。作中、ニルスが「教会に行きたくない!」とダダをこねるのだが、ヨーロッパの感覚ではこれも「イクナイ子供」の要素として大きなものなのだろうな。
▼で、プリンプリン。いやー石川ひとみの歌と声、懐かしい。こうしてみるとはせさん治さんなど、なくなられた名優さんも数多く出ていたものだ。しかし内容は、記憶していたものよりずっとアグレッシブだ。プリンプリンがいきなり「私はこの物語の主役、プリンプリンでーす!」とぶちかまし、花のアナウンサーに対して
プリンプリン「あなた、TV局の人なの?出演依頼?でも私たち今、TVに出てるのよ?」
アナウンサー「いや、外側はNHKのTVでしょ?そうじゃなくて、この物語の中にあるアルトコTVなんですよー」
と、いきなりメタな展開。当時の子供としても、品行方正なNHK人形劇でこんなことするとは予想外だった。
プリンプリン「んもー、うるさいなあ。あなた、端役の人でしょう?端役の人は後で!」
とかまわずドツいてフレームアウト。
何ですかこの、「生意気な子役」みたいな言動は。総じてプリンプリンは、「ヒロインの割にはわりとキツい事言う」印象があったのだが、第一話からこんなんだったのか。
プリンプリン「それでは早速、脇役の人から紹介して行きまーす!」
とボンボン・オサゲ・カセイジンの紹介。歌とかで「素敵な仲間」とか歌っていても、あんたの本音は「所詮脇役」なんですな。いやー、神谷明の声が若いこと若いこと。
▼だんだんとプリンプリンの紹介も「次は、端役の方、お待たせしました!」「悪役の紹介よ!」と、だんだん黒くなっていく。第一話から「端役」という言葉を連発するヒロインもそうそういないだろう。やっぱり恐るべし。そしてOPで出てくるワットさんやヘドロの乳の出しっぷりが、すでにして子供向けではないあたり、今後のはっちゃけぶりに注目だ。残念ながら全話ではなく、後半1/3ほどの内容の放送になるということでちょっと残念。アクタ共和国の辺りはもう過ぎているのではないだろうか。
▼などと思いながら、プリンプリンを聞きつつ料理していたら、半解凍の牛タンブロックを切っている時に手元が狂って、左親指の爪ごと1.5cmほど切ってしまった。圧迫して血はすぐ止まったし、グッと力を入れると爪の割れ目が開いて痛い程度で、キーを打つのにも支障がなくてホッとする。誰も変わってくれる人もいないので引き続き調理し、タンシチューを仕上げた。消毒後少し乾かしていたが、布などで爪の割れ目が引っかかると、思わず声が出るほど痛い上に再出血するので、バンソウコウで保護する。やはりプリンプリンは片手間に見てはいけないという戒めか。
▼時間を切り詰めて放送されるので、ニルスもプリンプリンも、OPやEDが無残にちょん切られているのが残念。特にニルスのOPは絶品なので、週に一回でいいからフルで見たいものだ。
▼で、新年度ついでに、ラジオとテレビでスペイン語講座を始めることにした。どこまで続くかわからないが、「どんなに先になってもスペインに再訪するぞ」という決意を新たにし、天本さんを個人的に追悼する気持ちも含め、やってみることにした。「使うところがないじゃん」と言われてしまえばまったくその通りなのだが。スペインに行ったときには、買い物する程度の会話しか使えなかったので、簡単な文くらいは読めるようになりたいと思っている。最初はTVだけにしておこうかと思ったのだが、TVはオーラルコンテンツに特化しているようなので、やはり文法的なことも地味に勉強したいと思い、ラジオのほうもやることにしたのだ。何も毎朝聞かなくても、CDを買えば済む話なのだが、私の性格からして、CDを買った時点で「いつでもやれるから」と安心してそこで終わってしまうに決まっているので、あえて購入せず。とりあえずここで書いておけば、流石に3日坊主で終わってはみっともないと釘を自分に刺しておく。ラジオ・TV講座を続けるかやめるかの天王山といわれるGWは、せめて越したい。どうせ遠出の用事もないことだし。
●●●●●●●●
4/6(Sun)
▼久しぶりに清宝苑に行ってラーメンとギョーザで昼食。今日は5日遅れで義父の誕生祝をするので、希望メニューを聞いてすき焼きの買出しをし、帰宅後はなんとなく部屋の散らかりに臨界を感じて、積み重なった本やそれ以外のブツを片付ける。おかげでずいぶんとスッキリした。しかし、片付けている最中に、先日むちんさんとスポーツ漫画のことを話して以来ずっと心の隅で膨張していた「『はじめの一歩』を読み返したい」という欲望がついに破裂し、読み始めてしまった。話やキャラクターを忘れたころに読み返すと、こういう長編ものというのは実に面白くてたまらない。もちろん比較的片付いた今の状態を保つために、「3巻持ってきては3巻戻す」という模範行動を忘れない。片付けた後は、いつもこう心がけるのだが、いつもいつもどの辺りでどーでもよくなってしまうのやら。
▼今日はK−1山形大会。新聞の告知を見て行きたいとも思ったのだが、チケットが高く、さりとて遠くの席からK1見てもつまらなそうなので、最初からTV観戦を決め込んでいた。今回目を引いたのは子安。あの子安キックの凄みとインパクトは、格闘ゲームを超えているといってもいいだろう。私含め日本人はどうしても「頑張る小兵」が好きで、どのスポーツでも、身長に恵まれない選手が頑張っているのを見ると通常以上の声援を送りたくなる。K−1の世界ではことにリーチと身長の短さは辛いことだと思うが、これからも頑張って欲しい選手の一人だ。
●●●●●●●●
4/5(Sat)
▼左目の奥が痛い。単に異物が入ったのかと思いきや、久々の眼精疲労がドカンと来たようだ。「CandyDrops」のキャンディの毒々しいあの色は、舌とか味覚以前に、視覚に大ダメージだったようで、際限なくプレイし続けたのと、一日ぶっ通しでモニター見ながら講習をしていたのがダブルで来たらしい。とほほ。おとなしく冷蔵庫から出したジェル入りアイピローとアイスパックを載せて、おとなしく横になる。今日は悪天候のせいで相方の部活も途中で中止になって引き上げてきたので、有り合わせの材料でチャーハンを作り、家でゆっくり過ごす。目を休め、夜にゆっくりと浴槽につかって頚椎を暖めたら、かなり楽になった。
●●●●●●●●
4/4(Fri)
▼ニュースもワイドショーも、SARSの件で持ちきりになっている。致死率の高さと、「有効な治療法がまだ見つかっていない」事への恐怖は重い。もっとも被害が大きい香港・中国の政府の対応が妙に呑気で不安を煽る。マスクも気休めにしかならないだろうし、仕事であちらに行かなければならない人や家族の心境はいかばかりか。それにしても、戦争に加えてこのSARSで、中国・韓国方面も危ない、カナダも危ない、アメリカは戦況がどうなっても報復テロの可能性が高い…となれば、旅行業界は不景気と合わせてトリプルパンチだ。せめてSARSの治療法が確立されればよいのだが。
▼今週の仕事が昨日で最終だったので、今日はゆっくりしながら、昨日ハマった「CandyDrops」に興じる。この手のパズルゲームは無意識のうちに「もう一回」になってしまい、ヤメどころが見つからないのだが、たまたま連鎖がうまくいって、50000点寸前まで到達。ハイスコアの末席を汚すことができる点数ではあったのだが、名前のほかにメールアドレスの入力も求められ、英文でキャンディ販促のダイレクトメールが来ても削除の手間が増えるだけなので登録せずにおく。
▼夕食の準備を任された日だったのだが、義父とちょっとお互いの勘違いがあったり、相方の飲み会日程について誤解があったり、なんだか今ひとつついてない一日だった。
●●●●●●●●
4/3(Thu)
▼最近、相方はFlashベースなどのWebゲームにハマっている。先日ここに書いた爆発五郎などもその例だが、モノポリーもどきのゲーム(登録商標の関係で「億万長者ごっこ」という名前になっているが)など、気がつけばいろんな所に色々ある。今日、朝から晩までのシフトで「押せば倒れる」状態で、「あとは寝るだけモード」になっている私に、「こういうのは好みだろうから」と彼が紹介してきたのが「CandyDrops」。
▼このゲームの提供元は、アメリカのキャンディの製造会社で、ちょっとした客寄せで作ったものなのだろう。システムはコラムス、というかさめがめ系の、同じコマを三つ以上合わせて消していくゲームで、非常に単純なつくりになっている。テトリスのように、コマが上まで詰まればゲームオーバーというわけではなく、最初から画面にぎっしりコマが詰まっている。このコマをスライドさせながら消していく。制限時間があり、ある程度点数を稼げば残り時間が増えて行き、長い時間楽しむことができる。少しやり方に慣れれば、1万点くらいは簡単に叩ける。
▼このコマが、原色バリバリ、ちょっと体に悪そうで見るからに激甘そうなキャンディなのだ。あいにく、日本人の目には「このゲームをやってるうちに、どういうわけかキャンディが食べたくなっちゃったよケティ」というようなサブリミナル効果による食欲は覚えないが、ソフトキャンディの絵など、甘さとあの特有の歯にくっつく感じが伝わってくる。
▼で、単純なのだが、連鎖で消えたりするとなんともいえない爽快感があり、つい長時間ハマってプレイし続けてしまった。こんな風にそこそこよくできたゲームが無料でWeb上で転がっている時代になったのだから、ゲーム業界も大変だな、と思わずにはいられない。
▼センバツの日程が都合2日伸びたために今日が決勝戦で、結局「ニルス」の放送は来週からになりそうだ。
●●●●●●●●
4/2(Wed)
▼ネットサーフィンしていたら「男脳・女脳度チェック」というテストを見つけて、早速やってみる。もっと男脳度が高いかと思ったら、案外そうでもなく、「男脳度数:55%/女脳度数:45%」と、意外にも中庸な結果。このチェッカーは基本的にそんなに悪いことは書かないようで、むず痒くなるほどいいことを言われ、当たっているのかいないのか判断し難いほどなのだが、最後の
「ただし、恋愛に関してはポリシーをもって友達で終わらないように注意しましょう。」
という部分だけは本当に同意。
▼むちんさんに電話。今日は休みで気分もゆったりしているので、久しぶりに長話になった。「テニスの王子様」の話を皮切りに、「最近のスポーツマンガ(というか特にジャンプの)の主人公って、『いかにも努力しましたって顔するのはかっこ悪い』っていう風潮に乗ってか、努力や根性よりも、最初から血筋とか才能に恵まれてる連中が多いよね。そういうのは読んでてどうも薄っぺらで」という話になる。確かに。更に彼女が言うには、「それ以前に、『テニスの王子様』は、ゲームの中でボールがどこから来てどう跳ねたかってのが分かりづらくて、読んでて面白くないのよ」とのこと。あー、それは問題だな。私はもう数年ジャンプを呼んでいないので、作者がテニスに詳しいかどうかは知らないのだが、筆者にその競技に対する十分な造詣(取材と置き換えても良い)があるかないかで、面白さというか、説得力が段違いだとは日頃感じている。「競技の臨場感が伝わってこない」「状況が把握しづらい」というのは、作家として心得不足、力不足以外の何者でもないかと。
▼どの競技でもそうだが、明らかなルールや状況の間違いなどがあると、読んでいて引いてしまう。また、画面から受ける説得力も違う。バレエをよく知らないで描いているバレエ漫画(大昔にはたくさんあった)など悲惨だ。そういう意味で言えば、003のバレエシーンなんかは、今見ると結構ヤバいものがあるが。
▼「エースをねらえ!」や「はじめの一歩」「スラムダンク」のような、努力・根性系と思われているストーリーでも、主人公が全く才能がない、というケースは少ない。大半が「才能があるのだがまだ見出されていない原石」で、それがコーチや先輩というキーパーソンにみいだされ、鍛えられるうちに磨かれるわけだから、彼らもまた才能に恵まれてはいるのだ。それが何らかの過程を得て開花するか、最初から「体質」のごとく強さを発揮するかの違いなのだが、ここが大きいんだな。そういうヒーローの多さが、今の子供の持つ「根拠なき全能感」を形成する一因でなければいいのだけど。
▼もう一つむちんさんと話したのは、「スラムダンクの秀逸さは、変に場を盛り上げる解説者がいないことにもある」ということだった。実況中継をする、「アデランスの中野さん」的キャラクターは、確かに盛り上げに貢献するが、考えてみれば高校総体(甲子園大会予選の地方局放送や、TV中継される上位大会ならともかく)に実況アナウンサーなどない。バスケットの地区大会にはおよそいるはずのない存在だ。勿論、相手の戦略やキャラクターを「そういえば聞いた事がある…」と解説するメガネ君(キン肉マンで言えばテリーマン的な役どころ)や取材する雑誌記者は存在するが、そのレベルにとどまっている。とか話しているうちに二人とも「あー、スラムダンク読みたくなったー!」と叫ぶのだった。
▼偶然見つけたこんなページ。この手の「404エラーパロディページ」というのは以前から秀逸なのがいろいろあるネタなんだけど、よくできてるなあ。
●肉じゃが/焼きにら玉/えのきの吸い物/きんぴらごぼう
●●●●●●●●
4/1(Tue)
▼こういうことはやっぱり日が変わると同時にやらないと意味がないので、時計をにらみつつ、ほぼ0:00にエイプリルフール用のトップページをアップロードする。折角やった以上はやはり反応が欲しいところで、無反応だとこの上なく悲しい(というか単なるバカのようで)しかし大半の人が掲示板直リンクで使っているだろうから、まず過度な期待はせずにおく。
▼昼もう一度チェックしてみると、むちんさんはじめ、数人の方からコメントが書いてあって、とりあえず「気づいてもらえてよかった」と安堵。
▼数日ぶりにガリレオにログイン。恐る恐る受け取ったタマゴを割り開くが、今回も青ひよげが出ずにセーフ。1ヶ月近くリーチのままで悪運が続いているのだが、同じ運ならボンバーゲットする運のほうが欲しい。そしてついに、あこがれの短歌ランキングに入れて嬉しい。
▼昼に出かけて、夜まで仕事。少し早めに終わったので、ジャスコの本屋に寄って、TVブロス(ぽちさんから、「プリンプリンの情報がある」と教えていただいていたので。というか、プリンプリンが表紙だった)とその他を入手。
▼帰宅すると、そのぽちさんから宅急便が届いていた。開けてみると「播磨屋」さんのお煎餅。食後にお茶を入れて早速食べてみる。えーと、味の系統としては、「おにぎりせんべい」のような甘辛しょうゆ味なのだが、その軽い食感がたまらない美味しさ。何というか、煎餅の充実感と、おかきの軽さの良いとこ取りといった感じか?ぽちさん、いつも美味しいものを送っていただきありがとうございます。幸福。
▼で、12時にあわせてトップを平常に戻す。「4月1日に何かやる」というのはサイト開いて以来初めてで、また回りの人もエイプリルフールだからといって何かした、というのをあまり見たことがなかったが、けっこう面白いものだ。「閉鎖宣言」とか「404エラー画面のパロディ」というのも瞬間考えたのだが、やっぱり洒落にならないのと、心配をかけたりするといかんと思いとどまった。「また何かやるのかな」と予測されてしまうと面白くないので、来年はもうやらないかも。
*「トモルの星」 永野のりこ