2003年9〜10月

ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
表示サイズは「小」を推奨。
*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。

TOPへ 2003年7月日記へ


10/25(Sat)

▼メンバーも増えたところで、久々に「セーラームーン」を眺める。女の子は可愛いし、ヘナチョコなりに一生懸命だし、そもそも「可愛い女の子が頑張る」というだけの話だから、すごくハマっていていいんじゃないかな。いやホントに、マーキュリーの変身前のメガネっ娘ぶりはなかなかイイし、マーズも美脚、何より由美かおるっぽい顔立ちがいい。個人的に。と、我ながら以外に評価が高いのに驚いてしまう一方、「小林靖子の脚本だし」と言い聞かせながらも5分と続けて見ることが出来ない。(ちなみに宝塚は15分が限度)可愛らしくてもやっぱりカユいものはカユいんだな。
▼「プラネテス」、今回も良かったが、これでもかというほどにオリジナルキャラが出まくってるなあ。原作の持っている、先天的な静けさを感じさせる演出は今のところないし、今後もないかもしれないが、それはそれでちゃんと道をつけて、アニメとして楽しませてくれるだろうと信頼しているので、不満ではない。今日はさらに、特別枠として、監督と脚本の大河原氏が出演していたが、相変わらず司会の鈴木砂羽(「相棒」のCMでようやく名前を覚えた。女優さんでしたか)の進行とノリが、「さっき起きたばっかりの低血圧の人」のごとくに眠すぎてかなわんなあ。

10/24(Fri)

▼相方、薬と睡眠が効いたらしく、朝には熱が引く。それでも起きるのがすこぶる辛そうなので、「休まないまでも、数時間年休を貰ったらどうか」と説得してはみるものの、朝から出ないわけには行かないということで出勤。相方だって休めるもんなら休みたいのだと分かってはいるものの、溜め息が出るばかり。そりゃ私も、熱を押して講習に出かけることはある。仕事自体は他のスタッフで代替可能なもので、「私じゃないとダメ」なんてものはない。が、その日の朝では手配がつかないし、距離的な問題もある、それだけの話。それでも、穴をあけるわけには行かないから、それこそ這ってでも行く。だから相方の気持ちも良く分かるのだけど、もうちょっと分担を上手く出来ないのかな?と思わずにはいられないのだ。
▼とまあ、こんな風に、多くの教員は現場でボロボロになって頑張っているのだが、連日の教師の不祥事で、職業イメージはおかげさんでうなぎ下がり。ことに小中学校でのペド事件は、聞くだけでもうんざり。特に小学校教員などは、業務を想像するだけで卒倒しそうなほどの重労働だ。子供好きでなければとても勤まらない。その資質の中に、別の「子供大好き」が混じってないかどうか判別するなんてのは至難の業には違いないが、どうにかして採用試験の段階でペドをはねることはできないものか、と真剣に考えてしまう。そうでなくても、連れ去りや暴行・殺人事件が毎日のようにニュースに登場し、田舎・都会を問わず変質者があちこちで出没する今日び、学校の中にまで変態さんがいるとなれば、世の親御さんの気の休まる時などないだろう。
▼昨日今日と阪神が勝ったのは、ぽちさんがピンチの時にオマリーの「六甲おろし」を流し続けたためだという事実が明らかに。そうか、あの歌は神と交信し、神秘のチャンネルを開き、奇跡を起こすためのものだったのか。並の音階では、そんな偉業は到底不可能だ。東京某所のぽちさんの家で、ひそかにくり広げられるマクロス7な状況。歌って凄い。ところで神秘の音階に晒されて、猫さんの隊長に異変が起きたりはしていませんか?心配です(私信)。

10/23(Thu)

▼限定的な巷で「聞いてると洗脳される」と評判の「巫女みこナース 超ロングバージョン」を聴いてみた。全長17分近く。超ロングにも程があるというものだ。メディアプレーヤーで流しつつ、ニュー速のスレなど読んでいたのだが、最初は何てことなかったのに、8分を超える辺りから、文章を読む速度、内容が頭に入ってくる速度が明らかに落ちてきて、しまいには限りなく0に近い状態になってしまった。
▼HTBの期間限定テント芝居(水曜どうでしょう関連)、水曜天幕團の「蟹頭十郎太」のDVD、恒例のHTB価格なので、予約することに決定。ここのところ毎月何かしらどうでしょう関連に出費(ファンの間では「年貢」という)しているなあ。一つ一つは大した出費ではないのでいいんだけど、せめて1ヶ月半くらいで現物が手元に来てくれればなお嬉しい。通常業務をこなしながらアレコレ編集するのは、実際には大変なのだろうから、もどかしくも楽しい日々を耐え忍ぶわけだが。
▼夕方前に相方から電話があり、「やっぱり寒気がして風邪の予感なので早退する」とのこと。やっぱり、というのは、朝方妙に熱っぽいと思い、心配していたのだが、いつものこととて休むわけにも行かない(年度も後半に入って、忙しくない3年担任なんかいないからなあ)ということで、仕方なくビタミン剤と、以前みつばちさんにいただいた「エキナセア」のサプリを飲んでもらって送り出したのだ。で、とにかく暖かくさせ、夕食も相方の希望でちゃんこ鍋にし、残った具とダシでカレーにして、十分温まったところで薬を飲ませ、あとは寝かせた。ここのところ、退会が近いので土日は潰れまくり、他にも若手の尻拭いで業務に支障が出て、10時過ぎに帰宅してもなお仕事を持ち帰り、朝方に済ませてまた出勤…と、実に働き者過ぎる状況が続いていて、健診に引っかかっても医者にすら行けず、コミュニケーションの時間も取れないままにただ心配するばかりの日々。でもこういう心配って、なかなか男性は分かってくれないんだなあ(溜め息)。
▼第一、夕飯食べてる最中にまで、同僚から仕事の電話で10分ほど話し込む始末。その電話一本で、明日はどんなに具合が悪かろうが出勤しなければならないこと確定だし。いや本当に、具合悪くて早退した時くらい休ませてやってくれんか、職場の方…
▼親がバカすぎて、子供が可哀相過ぎて、という虐待・虐待死事件はしょっちゅう報じられていて、その度に酷い事件だと思いつつ、一方では「そんな風に死なせる奴らじゃなくて、コウノトリさんはウチに来てくれんかなあ」と嘆息しつつ、それでもあまりの多さに、「またか」と感覚が慣れてきつつもあった。しかし名古屋市の、母親と付き合っていた高校生が、「トイレに行く邪魔」と4歳男児の腹部を強く蹴り飛ばして死なせた事件に関しては、色々と情報が増えるにつれて、やりきれない、ではすまない気分になってくる。
▼この子は、保育園の園長先生に、「ボクもお母さんとお風呂に入ったり、一緒に寝たりしたいんだ。園長先生、お母さんにお願いしてくれる?」と頼んでいたらしい。4歳の子にそんな風に気を使わせ、園に助けを求めさせる状況って一体。この文言が「ボク『も』〜〜」だったとしたら、子供の目の前で高校生とお風呂に入ったり床に入ったり、果てはそういう行為をしていたのかもしれない。園長が訴えを受けて母親に話し、その後その子は「お母さんが絵本を読んでくれた」とこの上なく喜んでいたらしい。それが殺される数日前だ。園長は他にも、被害者の子の下半身の皮膚がただれているのに気づき、「お母さんに洗ってもらってね」と言った所、「一人でお風呂に入っているので、上手く洗えない」と答えたそうだ。
▼四六時中「子>>>恋人」であることはできないかもしれない。女性は幾つになっても、どんな立場であっても女性だ。しかし、子供と一緒に暮らしていながら、隊長の変化にも気づいてやれず、虐待行為をも「躾けてくれていた」と庇うなど、あまりにも逸脱した「すがり付き」だ。この子が蹴られてから死に至るまでは、数時間のタイムラグがある。内臓出血の痛みは尋常ではなかったはずなのに、この子は久しぶりの母親との買い物に出かけている。しかもこの母親が短大で児童福祉を専攻していたという事実は、もう悪い冗談にしか聞こえない。勿論一番の罪は高校生にあるが、子供の身の安全を守れず、しかも自分の恋愛のために見殺しにし、隠匿を図ったこの母親は、共犯と呼ぶにはあまりにも始末が悪すぎる。
▼この子は、祖父と祖母に会いに行こうと、荷造りをして駅まで出かけたが、立ち往生して迷子になり、結局保護されて家に返されたことがある。それが家出なのか、助けを求めようとしたのかはわからない。せめてあと2歳くらい大きければ、駅員に助けてもらって切符を買い、改札を抜け、母親の実家に電話することも出来ただろう。母親は取調べを受けながら誕生日を迎えたが、死んだ子供は歳を重ねることすら出来ない。永遠に四歳のまま。母親はこの事実を重く受け止めているのだろうか?
▼この事件では、保育園はできるだけのことをしたと思う。児童相談所については、インタビューに答えた所員の印象がすこぶる良くなかったせいだろうか、「ベストを尽くした」印象は受けなかった。警察に駆け込んでいたほうが良かったのかもしれない。ただ、児童相談所にも、十分な予算と人員が配置されているとは言い難い面もあるし、所の引き受ける仕事は、虐待の増加、犯罪の低年齢化などを受けて増えている。民間で、ある程度の身柄確保の権利を与えられた、駆け込み寺みたいな機関(例えば、警備保障の業務の一環として、とか)があったほうが迅速に対応できるのではないか…とも思うのだが、小さい子には「理不尽な暴力」と「躾けのための叱咤」の区別がつくことのほうが少ないだろうから、子供の駆け込みを一々受け付けていたら、それはそれでえらいこっちゃ(逆も真なりで、虐待を受けている子供が、「自分が悪い子だからなんだ」と思い込んで、事態の悪化を招くこともしばしばあるのだが)な気もするし…

10/22(Wed)

▼普段あまり見ないワイドショーなんぞ見てしまったら、「宮家きってのダ〜ンディ〜♪」が頭から離れない。で、例の有栖川宮詐欺の招待者の中に、ダイヤモンド☆ユカイさんが混じっていたことが判明。(オフィシャルサイトの「Today's YUKAI」コーナーにコメントあり)別に私はユカイさんに思い入れがあるわけではないけれど、それでも、「エスパー伊東と同列に扱われるってこたーないべよ」と、何となくやる方ない思いになってしまうのは何故だろう。
▼Feliceさんやぽちさんが、異口同音に日記で「凄まじい」と評していたので、私も聞いてみたのだ。オマリーの「六甲おろし」を。そりゃあ凄いんだろうと覚悟していたのに、覚悟を決めてなお激しいショックに襲われた。安田成美さん、王監督、これまであなた方の歌を事あるごとにコケにしてきましたが、大変な間違いでした。ごめんなさい。そんな風に悔い改めてしまうこの一曲。興味のある方は是非こちらからどうぞ(要REALPlayer)。これ、もともとは1994年にリリースされた「オマリーのダイナミックイングリッシュ」の中に収録されていたらしいが、歌自体があまりにダイナミックすぎます。オマリー先生。昨日聞いた「ハッスルマッスルブギ・森崎先生バージョン」で、そのジャイアンぶりに、床をのた打ち回って大爆笑したばかりだというのに、すっかり霞んでしまう有様。
▼仙台市のゴミ分別キャンペーンキャラクター「ワケルくん」については、随分前にご紹介したのだが、今度は、紙ごみのリサイクルを呼びかけるために、妹の「ワケミちゃん」が登場した。自治体仕事とはいえ「妹キャラ」だ。アトムに対するウランちゃんのような可愛さの+αを誰もが想像するところだが、予想の遥か上を行くガチンコ設定にびっくり。ここまでやってくれると気持ちいいくらいではあるが、やっぱりガッカリ。

10/21(Tue)

▼あり得ない衣装、お粗末な設定、丼勘定の詐欺挙式、そのうえ蓋を開けたら赤字…と、バカニュースの要素をすべて備えた有栖川宮詐称結婚披露宴詐欺事件なわけだが、中でも招待客がエスパー伊東・石田純一・羽柴秀吉…などと、あまりにも焦げ臭すぎて笑えた。ただまあ、あの手の詐欺というのは、真正面からアホなことでも大真面目にやっちゃうことでコロッと騙される人が多く、存外効果的なわけだが。クヒオ大佐なんてのはまさにそうだった。実際、右翼も神社もいっぱい食わされている。実際この連中、出所したらすぐにも右翼から刺されそうだ。戦前だったら即首が飛ぶ不敬罪だし、右翼を騙しちゃったわけだし。ご祝儀のほかにも、「写真撮影1万円」をボっていたそうだが、エスパー伊東からちゃっかり隠し撮りされて、その写真が各ニュースで「撮影:エスパー伊東氏」とかのテロップつきで紹介されているのがまた笑える。
▼と存分に笑わせてもらったわけだが、しかしこれ、愉快ニュースではあるものの、Nステーションのトップで、延々と紹介するようなことなんだろうか?たいがいこういうどーでもニュースがクローズアップされる時って、とんでもなく一方的な悪法とか制度施行なんかが、こっそり進行していることが多いから、変に気を回したくもなるというものだ。

10/20(Mon)

▼酒田に引っ越してきてしばらく経ってからプロバイダーをぷららに変えてしばらく経つ。安いし、安定度もそこそこなので今に至っているのだが、ブロードバンドのトラフィックが「Winny」「WinMX」などのP2Pソフトユーザーのヘビーユーズに圧迫されているとして、11月より順次、アプリケーション毎にトラフィックを制御することができる機器を導入し、Win-MXやWinnyの主に上りトラフィックを“他の会員の迷惑にならないレベル”まで制御するという発表をし、ニュー速にスレが立つほどの話題を呼んでいる。P2Pソフト使用者への帯域制限については、以前にも話が出ていてプロバ板などで話題になったのだが、今回の発表はより具体的なものとなっており、大きな反響を呼んでいるようだ。未だにDSL環境を提供してもらえない放置民には係わり合いのないことではあるのだが、この件については、どうもぷららの対応や説明に誠意がない、企業として不誠実な印象を受ける。一定以上の帯域を使用したユーザーは「何のアプリか」を調査され、MXやnyであれば制御を受ける(「禁止」ではない。データの中身を見ることまでは「検閲」になってしまうので出来ないし、交換するものが著作権に触れないものであればP2Pソフト自体はあくまで合法なものだ)。ここで当然「じゃあ具体的にどれくらいが過剰トラフィックとみなされるか」については、貴重なデータ(実際の警告書)が公開されている。これを見ると、20Mに達しないくらいの帯域で警告が来るということが分かる。一部のユーザのヘビーユーズが他の会員に影響をもたらさないように、という方針は正しい。が、一方では、「上りも下りも100M(もっとも100Mはあくまで理論値だが)使い放題!」という売り文句で光コースに会員を勧誘するのは矛盾しているのでは?という疑問が湧くのは当然だ。「食い放題」をうたった店に入って席についてみたら、「他のお客様の事も考えて、おかわりは○回まで」と言われたようなものでは。
▼ぷららとしては、「MXやnyのために回線増強するよりは、その分の費用を別の設備投資やキャンペーンに回したい」という企業での判断をしたことになる。P2P非使用のユーザーは、通信速度安定という恩恵を被ることになり、デメリットは何もない。それは企業がそう判断したのだから、それでいいと思う。しかし、告知の仕方がお粗末な上に、どう贔屓目に見ても「こっそり」なのがユーザーとしては不信感の募るところだ。
▼この制御に関する告知は、ぷらら公式サイト内の1ページでなされている。値下げキャンペーン記事の、最下部にある。で、次にぷららトップページを見て、ここからトラフィック制御の告知ページをすぐに探せるだろうか。まず無理だ。リンクの部分は、ただ「Bフレッツ対応セットの統合・値下げについて」としか書かれておらず、日付をヒントにしなければ、探せるものではない。(特記事項としてこの件が特筆されるべき「Bフレッツページ」にあっても同様。ただ「値下げについてはこちら」というリンク誘導でしかない)しかもこの大きな制御については、全ユーザに告知がなされてしかるべきもの(光ユーザー以外にも、条件が合えば光に乗り換えたいというユーザーは多くいるのだから)なのに、ぷららコンテンツの宣伝メールは来ても、この件についての告知メールは来ていない。何かトラブルでもなければ、ISPのサイトなんぞそうそう覗くものではないので、これは不誠実、というよりも、ヘタに知らせて解約者が増えるのを恐れているのでは、と思ってしまうのは仕方がないところだ。自分が入っているISPの大きな制御なのに、ネットニュースで初めてコトを知るなんて、明らかにおかしい。同じ感想を持たれたユーザーは沢山いて、ユーザー掲示板でも疑問の声が上がっているのだが、担当者の答え(「うろうろ」という人がぷらら側の人)がちっとも答えになっていない。何だかなあ。こんな対応がずっと続くなら、ブロードバンド環境が入るのを待たずに乗り換えを考えたくもなるというものだ。
▼ぷららは、以前何度か2ちゃんねるのアクセス規制対象になっている(ユーザーが荒らしやマルチポストなど、悪さをした場合)のだが、ぷららから状況確認のアクションをしたにもかかわらず2ちゃんねる側からの連絡がなかったため、対処が大幅に遅れたことがあったらしい。で、数日間アクセスできなくなったユーザーの一部が、サポート掲示板に質問を連ね、また、荒らしに近い行為もあったという。それ以来、ぷららのユーザー掲示板では「2ちゃんねるに関するいかなる話題も禁止・削除対象」という規定を新しく設けた。一切禁止、というのもかなり強引な印象を受けるが、各掲示板のトップにリンクしてあるコメントも、事実関係はさておいて、これを読んで「感じ悪い」と思わない人がいるだろうか?……と思わせるほどに、子供の喧嘩のような文章で、萎えてしまう。これなー、広報担当替えたほうがいいんじゃないだろうか…

10/19(Sun)

▼昼過ぎ、Q太郎さん&あんもさん夫妻と会い、しばし歓談。あんもさんがご友人の結婚式で秋田方面にいらしており、Q太郎さん(+愛犬ココちゃん)が今朝仙台から車で迎えにいらしたそうだ。愛だなあ。酒田市内で合流したのはお昼過ぎくらい。聞けばQ太郎さんは、道中が順調で、7:30ころには秋田に入っていたらしい。
「なんだ、それなら時間も余ったでしょうし、うちにアバレン見にいらしたらよかったのに」と言ったところ、返ってきた答えは
「いやいや、秋田入りしていたおかげで555見れましたしね」
「うっ……(くどい様だが注:山形では555の放映は5日遅れの金曜夕方)」
あんもさんには開口一番、
「あんもさん、あのっ、ご、誤解しないで欲しいんですがっ、私、確かにみつばちさんと一緒の部屋で寝ましたが、確かにとても魅力的な方でしたが、ま、まだ、何もしていませんから。いやほんと誤解しないで下さい」と、必要以上に必死に弁解してみる。
「わ、私に弁解しなくてもいいんですよ別に。っていうか、「まだ」って何なんです、「まだ」って。」
▼昼食はQ太郎さんご贔屓の「ナーランダ」でカレーとかタンドーリ料理を、3人で色々交換しつつ食べる。私もこの店は久しぶりだが、いつ来ても美味しい。相方は3時頃かえって来れる予定だったのだが、部活が延びてしまいどうしても抜けられず、お二人に会えなくなってしまった、と昼食中に連絡が来る。残念。お二人からは、感謝してもし切れないほどの、今の私たちには何よりもありがたいプレゼントをいただいてしまい、恐縮至極。
▼Q太郎さんの「ソフトクリーム好きっぷり」が忘れられず、一番のお気に入り、八幡町の「たわわ」にお連れする。ソフトにうるさい彼にも満足いただけたようでホッとする。軽食コーナーの脇に、ここで作っている乳製品の工程図が書いてあり、その中の一つに「ホモミキサー」にかけるという工程を見つける。牛乳のホモジナイズ加工が何かということはわかっているので、今更「ホモ牛乳」に噴出したりはしないが、「ホモ」で「ミキサー」と来られた日には、ついつい目が吸い寄せられてしまい、しかも三人同時に「栄○さんとイケメン数人を同じ部屋(施錠可)に閉じ込めて一晩放置した状態」を思い浮かべてしまい大爆笑。こうなると、何の変哲もない「授乳」「検査」という工程までが妖しげに見えてくるので怖い。
▼ここは地元の農家の人が持ち込む農産物も、そこらのスーパーを凌いで安くて美味しい。時期によって品揃えが違うのがまた楽しみなのだが、今日の夕飯の準備がてら、直販コーナーも覗いてみる。大きさなんかは基本的に不揃いなものが多く、ニンジンなども、「小さいのがいっぱいで一袋」「大きいのが一本で一袋」など、詰め方もさまざま。で、こちらは先ほどの下品な話の余波がまだ残っていて、超極太ニンジンが一本だけ入った袋をあんもさんに見せて
私「どうだい奥さん、今日はいいニンジンがあるよ〜」
Q太郎さん「すごく………大きいです」
などと、友人とダンナが寄ってたかってセクハラする始末。すみません。ちなみに大和芋も並んでいたのだが、その中の一つが、今すぐ道祖神にお供えできそうなくらい、アレそのものの形だったので、さすがにネタに出来ず。
▼その後、片付けもきちんとしていないのだが、我が家で少しだけ休んでいただく。いつもお世話になるばかりで、うちに来ていただいたのは久しぶりだったせいか、棚やら廊下やらに並べた食玩類を見て、「増えましたねえ」と驚いた様子。何かDVDでも流そうかと思ったところ、以前日記に書いた「サイボーグ009」の「悪の化石(放映版)」について、「一体どれほど作画が酷いのか」と興味がおありのようだったので、ビデオを流す。まあ何度見てもあっちこっちが惨たらしい出来なのだが、ピンポイントにわかるように、仕事用の指示棒を引っ張り出して解説していく。その後で、DVD修正版を見る。二つを続けて見るのは、実は私も初めてなのだが、思っていた以上に「ナニモ カモガ チガイマース」な世界。背景から静止画に至るまで、恐らく1ショットとして同じ絵がない。「ヤケクソに作画が良い」というのも、なかなか見られるものではない。コーヒーを飲みながらしばし語りつつ、日が落ちる前に二人をお送りする。今度また泊まっていただいて、色々接待したいなー。
▼夜、BSで夢路いとし(しかし、なんて美しい芸名なんだろう)さんの追悼番組。少しだけ見る。最後のネタを放映していたのだが、いやーベテランだけあってやり放題なのか?とにかく長いこと長いこと。あのゆるゆるとしたボケが、もう未来永劫続くんじゃないかと、比喩でなく思えて、テンポとしては、若手お笑いのそれに慣れちゃった頭には正直タルくかんじるのも最初だけ。こう、頭をゆっくりユラユラと動かされ続けているかのように、変な酩酊感に誘われてくるのであった。たぶん、「不思議空間」に引きずり込まれるのってこんな感じなんだろうなー。不思議な境地に至った漫才だが、来年のお笑いヒットパレードではもう会えないのだと思うとやはり寂しい。

10/18(Sat)

▼金輪際録り逃すまじ!と気合で「プラネテス」第三話。原作エピソードをベースにしつつ、「生命保険」というアイテムで「命、遺せる物、遺された者」という味付けをより深めていく構成だった。タナベの「愛」が連発されて、ウザったいことはウザったい。でも原作の(この頃の)タナベはもっとウザったかった。少なくとも私は嫌いだった。だが、あのウザさがあってこそ、後のハチマキとの関係が効いてきたし、生い立ち話にもエッジが立った。アニメのタナベはどんな位置に着地するのだろうか、楽しみだ。とりあえず、バードチーフさんたちが絶賛していたOPは最高。

10/17(Fri)

▼「ホワイトストーンズ」の挿入歌、『星空のコマンタレブー』を、初めてフルコーラス聞き、「何だこれ?」と愕然とした。編曲の妙も勿論大きいが、こんなに良かったとは。メロディもボーカルも、はっきり言って名曲だ。あんないきさつで作られ、2番の歌詞があんなんだ(詳しくはDVDを参照のこと)ということさえ忘れさせる。大泉洋って人は、やっぱり天才なのかもしれん。思わず何度もリプレイして聞きほれてしまった。後半、蕗の歌なのに。

10/16(Thu)

▼今日でシルバー講習終わり。インターネットでのWeb検索の仕方や自由閲覧(遅さに我慢してもらって、なのだが)、午後からメールの基本をやっておしまい。終わったあとに所定の閉講式があって、修了者に修了書が渡され、私ももっともらしく講評を言ったりする。また、受講者からも一人代表が感想などを言うのがいつものパターンなのだが、今回は事情により時間に余裕が出たため、「受講者一人一人が感想・要望を発表する」ことになった。「ありがとうございます」「楽しかった」というコメント、ほとんどは儀礼と世辞交じりだと分かってはいても、「分かりやすかった」と言ってもらえると、やはり嬉しい。講座のたびに電器屋でパンフやプロバイダの入会案内を集めてきて自由に閲覧してもらったり、私物の周辺機器(テンキー・デジカメ・フラッシュメモリ・CD・DVDなど)や雑誌、スクラップを持ち込んで、実際に触って「実感」してもらったり、自分なりに「感じる」「慣れる」をテーマに工夫している部分があるので、評価されればそれは本当に励みになることなのだ。
▼男性受講者のお一人、一昨年に講座をした時の女性の方と同じ苗字、住所も近いようだが、まさか?と思っていたら、やはり旦那さんだった。雨の中、奥さんが迎えに来て、ついでに挨拶してくれた。一昨年はまだ私の経験も浅く、カリキュラムの中にネットもなく、日程も短かったのだが、私の講習をとても気に入ってくださって、今でも時々メールをいただいたりしている。で、旦那さんにも「この先生だったら、受けた方が良い」と勧めてくれたのだそうで、ありがたいことだ。お開きの時、有志の打ち上げにお誘いいただいたのだが、生憎急だったもので、夕食の支度の都合上参加できず、残念。でも講師がいないほうが、みなさん率直に語れてよかったかも?
▼漫画家の横山まさみち氏の訃報。よくパロディのネタにされたりして、「やる気マンマン」のオットセイ君や二枚貝さんは異様に有名なのだが、「夕刊フジ」が販売されてない地域の悲しさ、ついぞちゃんと同作を読んだことがないのだが。ともあれ、あのオットセイ君のイメージが強すぎて、「艶笑漫画家」という枕が切っても切れない同氏だが、貸本時代や60〜70年代辺りには硬派な武道漫画とか、社会派漫画も描いていたと知った時には驚きだったなあ。

10/15(Wed)

▼昨日、NTTから臨時回線を引いてもらい、DSUを昼に設置。山形のオフィスから、わざわざ校長とTさんが出向いてくださり、昼休みに作業したのだが、なかなか上手く行かず焦る。が、内部時計とユーティリティでの設定を整えて、無事Webが見れる状態になる。これで今日の後半でインターネット演習に入ることが出来て助かった。無線LANにも、一個もトラブルがなく快調。しかし引いた回線がISDNのため、それを20人で分けてみることになり、マシンのスペックが去年のものより低いのも手伝って、まあ重いこと重いこと。「インターネットってまどろっこしい」と思う人もいただろうし、普段自宅でDSLなどで見ている人は「なんじゃこりゃ」と思ったことだろう。一応、回線の種類の説明なども軽くしたのだが、今は接続の方法も色々ありすぎて、説明したり、質問に答えるだけでもえらく時間がかかってしまう。最近はCMの効果もあり、シルバー世代にも「プロバイダ」という言葉が耳慣れた言葉になっているなあ…というのが、数年前と大きく違うと感じた点だ。

10/14(Tue)

▼講習用サイトに期間限定で掲載するため、受講生のスナップ(講習前や休憩中などの自然なところを)を、デジカメでパシャパシャと撮る。昨日でWORDを終え、今日からExcel。シニア講習ではどうしてもカナ入力の人が多いので、ノートパソコンではいつものことながらしんどそう。帰途、デンコードーに寄って、最近のPCやプリンタの価格リサーチ&パンフレットを貰ってくる。食事中など、パソコンの値段や、「どういうのがいいんでしょう?」とよく聞かれるので、その参考に(カタログはみんな「オープン価格」の表示になっているので、価格をすぐに知りたい人には不便な面もあるのだが)自由に見てもらうためだ。パソコンのアドバイスって結構困るもので、結局は本人が何をやりたいかで違ってくるからなあ。とりあえずは「インターネットやメールなどはどの機種でも出来るので、一番安いものでも困らない。WORDやEXCELがしたいのならば『OfficeXP入り』というもの、DVD作成やTV録画をしたければその機能が付いたもの」などと説明してはいるが。
▼帰宅して、写真を加工しページUP、その他サイトのメンテナンス。利用している無料サービス元が変わったので、URL、FTPの設定を変更し…等等していたら、けっこうな時間になってしまった。

10/12(Sun)

▼連休の中日ではあるのだが、今日の昼過ぎには慌しく実家を後にしなければならず、特にどこに行楽するでもないのが寂しい。昼前の時間、「おばちゃんの所にお茶飲みに行って、ついでに近くの神社に狛犬撮りに行こうか?」と母から提案され、どうせどこか一軒くらい神社に寄っていこうと思っていたので乗ってみる。が、電話したところ叔母は出かけるところだったようなので、遊びに行くのは遠慮する。母は狛犬のことまで聞いてくれたらしく(あまり触れ回られると、親戚から、「大叔父のようにちゃんとした研究してる」と誤解されたりするのも困るんだが…)、「いるよー」との確認まで取れてしまった。二人で出ようとしたところに、父が朝出かけた用事からちょうど帰宅し、そのまま乗せて三人で神社へ。お参りして、石碑やら狛犬やら、撮影しつつ見物する。お祭でもないのに、車で乗り付けてお参りする初老の夫婦とトウの立った娘一人。端から見ると、怪しまれかねないほどに、「よっぽど深刻な願掛けに来た、訳ありの親子」に見えてしまいそうで、痒いような居心地の悪さも、通常の三倍。
▼帰りに買い物。家への土産は、お酒とお菓子、それに家にたくさん送られてきた鮭のおすそ分け。別に遊びに来たわけでも羽伸ばしに来たわけでもなく、仕事で来ているのだから、家を開けたからといってそんなに気を使う必要もないのだが、まあいいか。昼は久々に(本当に何年ぶりだろうか)宅配ピザなど。何故そんなに久々かといえば、酒田の家のところにはピザハットが来てくれないという、ただそれだけの理由(とほほっ)なのだが。少しお茶を飲んでマッタリし、3時前頃に家を後にする。給油して、新庄回りで酒田へ向かう。途中、山形中央道で東根まで楽に行けるようになったのはかなりありがたい。途中、戸澤村の道の駅で休憩。実は、あえて新庄ルートで来たのは、高速代の節約もあるが、ここの韓国風物産館の入り口に狛犬があるのを先日発見していて、その撮影のためなのだ。本当は相方と一緒に来たかったのだが、彼も忙しいし、まごまごしてると雪が降るので、さっさと撮ってしまうことにする。ちょうどあちこちで収穫祭の季節、しかも国民文化祭にも重なっているので、出店なども出て、韓国食材やキムチをアピールしている(この村には韓国方面からのお嫁さんが多く、彼女らに教わりながら地元の女性たちが仕込んだキムチが名産になっているのだ)。夕食時に食べようと思い、物産館産のキムチと、マッコルリを一本買ってゆく。
▼5時半前頃に帰宅。昨日形のいいアジがバカスカ釣れたらしく、今日はその釣果を塩焼きにし、買ってきたキムチを添えて夕食。以前「やまや」で買ったマッコルリは甘味が強く、正直苦手だったのだが、今回買ってきた「イードンマッコルリ」は甘くもくどくもなく、まさに「韓国ドブロク」。料理の邪魔もせずに、なかなか美味しい(もともとドブロク好きなのだ)。これならいけるなあ。
▼「水曜どうでしょう」の知名度もだんだんと上がってきて、第1弾のDVD(現在品切れだが、再販の予定はあるらしい)やグッズ、現在やっているテント芝居のグッズなど、オークションでえらい値段が付いてしまってるらしい。オークションで転がすには、今最も旬な素材の一つといえるかもしれない。公式サイトでは、D陣が「DVDは必ず再販するので、正規の値段で手に入れたほうが良いですよ」と呼びかけている。至極もっともなことだし、何よりオークションでいくら高値でも、HTBやCUEさんには一銭の利益も入ってこないのだから当然だ。ただ、DVDリリースやグッズの点数などを「小出しにして(実際はそういうわけではなくて単に物資・流通の都合もあるのだろうが)」いる現状がファンの飢餓感を煽っていることも事実だと思う。そうでなくても「どうでしょう」やタレン陣は、基本的に北海道ローカルで、道民以外は最初から飢餓感を持たざるを得ない構造になっている。様々なブツが高値を呼ぶ一方、動画がアチコチで、ナニを通じてアレされまくっているという事実もあるわけで、それもずいぶんと利益の機会損失に繋がっているような気もする。要するに、「DVDは月イチくらいでリリースしてくれんかあ」「グッズも簡単に通販できるようにしてくれんかあ」ってことなんだけど。

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/11(Sat)

▼先週からやにわに忙しくなった朝の録画だが、相方も朝から休日出勤なので、テープの入れ替えを頼めない。そこで私がテープを実家に持参し、「プラネテス」を現地録画して、相方に「パトレイバー」を頼む。PHSのアラームを7:30にセットして就寝。悪い夢を見て7:15頃に起き、「アラームが鳴るまで気を取り直そう」と少し目を瞑る。一瞬目を閉じたつもりが、父から起こされて目を開ければ既に時計は8:40。講習は9:30からで、いつもはもっと早く起こすのに、何で今日に限って気を利かしたのか、そもそもなんでアラームが鳴らなかったのか…と慌てながら階下で顔を洗おうとし、次の瞬間、「プラネテス」の録画に(起きてやるつもりだったのだ)失敗したことを悟り、奇声をあげて、次の瞬間大ガックリ。前の日録画予約しておけば済むことだったのだが、実家のビデオデッキは、夜中も父(洋画好き)が録画していることが多く、気を利かせたのが敗因だった。急いで身支度し、朝食をかきこみつつも、これ以上無いほどうなだれる。それにしても、私はこのアラームで起きなかったことはないし、止めた記憶もないのだが…
▼そんな風にワタワタし、嫌な夢の嫌な感じにさいなまれることがなかったのは不幸中の幸いだったのかもしれない。本当に不愉快な夢だった。
▼私と相方、従兄の家に遊びに行く。従兄は私たちよりずっと年上で、子供はおらず二人暮しなのだが、「この歳でちょっと恥ずかしいし諦めていたんだけど、子供が出来たんだよ」と従兄。近年久しく会ってはいないが、子供の頃は兄のように慕っていた従兄である。素直に「おめでとう」と言うのだが、次の瞬間、「これで、従兄連中で子供がいないのは私だけになってしまった」と(最悪なことにその場で)泣き崩れてしまい、こんなことでは従兄に失礼だし、何より自分が惨め過ぎると思いつつも、号泣を止めることが出来ず、相方も従兄も従兄の奥さんをオロオロさせてしまうのである。………というわけで、額面通りの「イヤな夢」。起きて数分、他人の幸せを祝福することすら出来ない自分の浅ましさと焦りに、本当にどんよりしてしまったのだ。自分がダメ人間だということはしっかり自覚していたつもりだったが、どうやら病巣はもっともっと深いのだろうか。
▼で、父に送ってもらって(事務所の駐車場が狭いので)JAVA研修。今回は3回目で、「開発環境を整備する」ということで、午前中はほとんどツール類(EclipseやTomcatプラグインなど)のインストールで終わる。途中、操作でつっかかり、日本語化・プラグイン設定などどんどん先に進まれて取り残されてしまうと、「受講生の気分が分かるなあ」という状態になってしまう。で、そんな風に統合環境を整えてはみたが、マシンがMeかつメモリ64MBと非力で、Eclipseが激重。午後も結局単純なコード書きだったので、前前回使ったCpadのほうがずっと軽くて使いやすかったのだが…まあ、次回への準備、ということで。
▼講習を受ける身で、講師に文句をつけてはいけないのだろうけど、私たちは色々な環境で講習を受け持つが、どんなに古いマシンでも、「今時このスペックなんて信じられない」「●●なんてよく使ってますね」「このマシン、遅くて使えない」なんて言い方はしないんだなあ。何よりクライアントに失礼だし、時間を割いて来てくれている受講者も、「なんだ、そんなマシンをあてがわれているのか」と不満に思う。そこから、実のある講座というのはなかなか生まれにくいものだ。どうにもソフトの動作が遅い場合には、「要求されている水準に対して、マシンのスペックがちょっとだけ足りない」というような言い方はする。内容は同じだが、「使えねえ」「信じられない」という言葉だけは使わない。要するに、プログラミングや操作のスキルと、「人に教えるノウハウ」というのは全く別のところにある、ということなのだろう。私たちは、学ぶべき技術を一生懸命吸収し、それを自分のスキルやノウハウに展開していけばよい、と割り切る。
▼昼、以前も少し漫画やネットゲームのことなどを話したことがある、同僚のSさん(彼女もこの講習に参加していた)と一緒に、「ブラッスリーマツムラ」でランチをしながら、そんなマニアックなことを色々と話し込む。残念ながら、前回意気投合した「どうラー」のIさんは今回は欠席だったが、「彼女がいかにお笑いに関して厳しく、そしてマニアックで青田買いか」ということなど、話を聞けば聞くほど「すげえ」と感嘆。メニューは「海老と里芋のパスタ」が珍しかったので注文。ペパロンチーニ風味だった。里芋の風味とオリーブオイルの取り合わせが面白い。
▼Sさんとは、講習後も少し話し込んだのだ。中津賢也氏のファンということをお聞きし、青年誌な雰囲気の方とは思っていなかったので意外に思う。中津賢也の漫画は、サンデーに描いていた頃の「ふぁいてぃんぐSWEEPER」や「黄門☆じごく変」なんかが大好きで、今でも単行本が実家にある。その後もそこそこフォローしていたのだが、「ちぇりーげいる金」の2巻がいつまで経っても出ないのに痺れを切らして、それ以来遠ざかってしまった。その後に出た単行本にも特に食指を動かされることもなく、名前といえば「燃えよペン」シリーズにたまに出てくる「うかつけんじ」名義(「名義」って言い方もなんだが)で目にするぐらい。すごく懐かしい名前を聞いた気がした。彼女の話では、「なかなか単行本が出回ってない」のが悩みどころだそうで、そこのところは昔から変わってないようで。
▼ところで、午後7:30になった時に、今朝アラームが鳴らなかった理由をはじめて悟ったのである。これいじょうのことは、あまりにもアホらしく単純な理由だったので特に記さず。HDD&DVDレコーダーさえ手に入れば、こんな悲劇も防げたものを。

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/10(Fri)

▼朝方、京極夏彦の妖怪シリーズがドラマになった夢を見た。京極堂は誰だったか、豊川悦史か誰か、そのあたりの痩身・目つき悪い系の人で、さほど違和感がなかった。誰かが先に見ていたので、私は「で、で、榎さんは誰?」と尋ねる。すると彼女は答えた。「竹中直人だよー」。………いくら夢の中とはいえ、あり得ない。若者言葉としての用法ではなく、本来の意味としてあり得ない(ちなみに彼は人形を思わせるほどの美青年で、元華族の出で財閥の坊ちゃんで探偵。捜査も推理も一切しないが、生来の探偵。しかしこのシリーズにおいて謎解き係を担当したりはしない。詳しくは読めば分かるんだけど)。無理に共通点を探すなら、キテレツな所だけだ。夢の中のTVで、画面の中でいつものように大暴れする竹中氏を、確かに見たような気はする。
▼講習終了後、家や職場への土産など買い、急いで高速に乗り実家へ。しかし途中で日が暮れてしまう。紅葉の進み具合なども確認したかったのだが、ところどころ黄色が混じる程度で、月山は今一つといった感じ。一車線の部分でしこたま後続車から煽られる。そんなに煽られても、一本道だし、こっちも120km/h出してはいるんだが。金払って高速に乗って、前に遅い車がいると「金返せよ」って気分になるのは良く分かる(度外れたのに出くわすと、私も同様に不愉快な気分にはなる)。のだが、おそらく、同じ速度でも、それが普通車ではなく「軽自動車」だと、倍腹が立つんじゃないか、と思う。ある程度の速度を出していても、「非力なくせに高速乗ってきやがって」という目で見られていることが多いように感じる。極端な話、もし私のせいでなく、二台前のスカイラインがトロいせいで渋滞しているとしても、後続車は「ノロマの軽が」と睨む、そんなシチュエーションが珍しくはない。そんでもって、「ドライバーが女性or年寄り」というのもそれを倍増させるようにも思う。うーむ。どっちにしろ実に久方ぶりの高速走行で目いっぱい飛ばしてきたもので、さほど早くも着かなかった(市内で渋滞に引っかかったこともあって)わりにドッと疲れが出た。
▼実家に着き、少しすると母親が帰ってきたので、二人で台所に立ってすき焼きの用意をし、四人で食卓を囲む。さて、そこで冷蔵庫から取り出した4合瓶。食品業の兄が、とあるツテで、某酒造さんからいただいた超レアな日本酒。通常、日本酒は袋にもろみを入れ、圧迫して絞るわけだが、この酒は絞るのではなく、中に原料を入れた袋を吊るし、一滴一滴自然に落ちてくるものだけを集めて瓶詰めしたというもの。そして濾過もしていない、「生の大吟醸」。そんなわけで、味が変わらないうちに飲まなければならないのだが、兄が「私が帰ってきた時に一緒に飲む」と冷蔵してくれていたのだ。ああ、こんな貴重なお酒、相方にも飲ませてやりたい。しかし美酒の命は短い。そんなわけで、「すまん相方」と無意味な柏手を打って、飲む。クリアにして濃厚。実際に「とろり」とした飲み応えがある、不思議な感覚。香りが凄く華やかで、いろんな意味で通常の二倍酔える。美味。調子こいて明日にアルコール分を残すわけにも行かないが、酒を残すわけにはもっといかない。とはいえ、いくら濃厚とはいっても四合瓶、私と兄、父でいい具合にカラにし、最後の一滴まで堪能する。

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/9(Thu)

▼今日も秋晴れ。仕事帰りに色々回って狛犬を撮る。今日は大収穫(しかし昨日捜した神社はやはり見つからない。何故だ?)。ただ、これほど見事な秋晴れだと、かえって陰が濃く出てしまう。それに逆光だからといって被写体を動かせるわけでもないので、ハレーション気味になってしまい、写真の出来としては今一つ。晴れ過ぎても、雨でもダメ。狛犬撮影に向いた天気というのはなかなか難しい。
▼とある神社で狛犬発見。しかし、夕方の神社というのは絶好の子供の遊び場である(もっとも、田舎でないとなかなか見れない風景になったこととは思うが)。で、そこでもご多分に漏れず幼稚園児くらいの男の子・女の子が遊んでいる。そこにいきなり軽自動車で乗りつけ、カメラを構える女。端から見たら絶対怪しいだろう。そんな不毛な自意識過剰に囚われ、必要最小限の撮影だけして次の神社へ。
▼そんなこんなで、日も落ち始めたしそろそろ帰るかと思ったところに家から「台所用洗剤買ってきて」と電話。スーパーとは全く正反対の法に入り込んできてしまっていたのだが、もう一度戻り、買い物。ブリのあらが200円と安かったので、ブリ大根にする算段をして、大根も買う。家に着くともう6時、義母からは「天ぷら揚げてくれ」と伝言。この間食ったばっかりなのだが、義父から大好物のイカ天のリクエストがあったらしい。で、大量のイカを下ごしらえして、大急ぎで、茄子・マイタケもいっしょに揚げる。その間にブリ大根も煮上がる。へとへと。
▼カリフォルニア州知事選、昨日の段階でシュワルツネッガーが圧勝したことはわかっていたわけだが、これほど何一つ、潔いほどに具体的な経済再生政策を示さなかった人間が多大な支持を得るというのもなんだかなー。州の人間の方が極限状態で壊れちゃって、「どーせ誰がやってもそうそう上手くいきっこないんだろうから」というノリになっちゃってたのでは。

●天ぷらいろいろ/ブリ大根/キャベツの浅漬け/豆腐とミツバの吸い物

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/8(Wed)

▼今日も講習なのだが、昨日ついつい狛犬サイトを見ていて夜更かししてしまい、すこぶる眠い。濃い目のコーヒーとキューピーコーワゴールドで目を覚まし、出勤。始まってしまえば、眠くなってる暇などない。諸地方の、個性溢れて、技巧的にも唸ってしまう名品が揃っている他の方のサイトを見ると、正直、「同じタイプの狛犬ばっかり並べて喜んでる自分がアホのようだ」と落ち込みがちにもなろうというものだ。もちろん、酒田の狛犬がステレオタイプなのは、私のせいではないし、むしろ「何故ステレオタイプなのか」「その中でどういった差異があるか」を見ていくのが現在の課題なのだが、やっぱり「こいつは凄い!」という出会いが、もっと高い頻度であればなあ、と思うのは贅沢なんだろうか。それ以前に、あのコーナーを見てる方自体稀なんだが。所詮ああいうものは、好きな人間以外にはただの「路傍」なんだよね。
▼とか言いつつも、帰りに二つ神社を回り、二つとも狛犬ゲットで、何だかんだ言って嬉しいのである。一つは昨日、入り口しか確認しなかったところで、地図をよく見てみるとさらに坂を上がる事に気づき、急な坂をソロソロと登ってみると発見。何しろ名前が「山神社」だから、小さくも「山中」。やはり車を止める場所に苦慮したが、路上を拝借して手早く撮影。もう一つは、昨日散々迷ったせいで見つけた、地図には記載のなかった神社。こういうのを見つけると感無量だ。しかし昨日見つけられなかった神社、やはり見つけられず。歩いて探すしかないか…

●カツ丼/大根と人参の味噌汁/キャベツと茗荷・人参の浅漬け/ちくわの煮物

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/7(Tue)

▼講習会場、建物は同じなのだが、今日だけいつも使っているホールが、どこぞの町内会の芋煮会にキープされていたらしく、やむなく和室での講習。座卓はまあいいとして、日光を遮るものが障子しかなく、十分に遮断できないので、プロジェクターの画像が薄く、見づらいのには参った。その分、アイコンなどを板書しながら頑張る。で、昼近くなると芋煮も出来上がり、おっちゃんたちの昼酒メートルもいい具合に上昇し、カラオケまで始まる始末。こっちはマイクもないので困った。が、頼んで扉を閉めてもらったら実害のないレベルになり安堵。昼食の後は、和室で天気がいいということもあり、昼寝する人続出。私も講師じゃなければ昼寝したかったほどだ。昨日とはうって変わって、窓を少し開けておいて丁度いいくらいの秋晴れ。
▼仕事からの帰り、道すがらの神社でもチェックして帰ろうかと思ったが、さほど難しい場所とは思えない神社が、どうしても探せない。といって、道幅がせまめなので、路駐してゆっくり歩いて探すわけにもいかなそう。で、3回ほど周りをぐるぐるとしていた。途中、アパートの駐車場でUターン。後ろから自転車の男子中学生がきたのでその場でやり過ごし、ゆっくり発進したら、折角待ってやったのに、こっちを向いて「アカンベー」をかましてくれた。変な人と思われたのか、かえって危なさを感じたのか、私のタイミングが早かったというなら反省もするが、それにしたって、「アカンベー」なんてもう何年見ていないだろう。そしてアレは、無性に人間をムカッとさせるものでもある。「待ってやったのに何だその態度は」と不愉快になり、ぶっ飛ばしたろかと思っても、怒られるのでそういうわけにも行かず、追い越す時にエンジン噴かして威嚇するだけにしてやった。まあ今時のクソガキにかかって、車蹴っ飛ばされなかっただけでも良しとするか。そーか、以前学校に勤めていたときに「交通マナーが悪い」「態度が悪い」「服装・行動がだらしなさ過ぎる」と地元の人から随分お叱りの電話が入ってきたもんだが、一言苦情を言わんと気が済まない人の気分は、なるほどそうしたものか。
▼気を取り直して、港方面に走り、二つの神社で狛犬ゲット。ただ、どちらも古くからの町並みなので、入り組んでいる上に分かりにくく、車の取り回しもしづらかったのだが、万が一にもトラブルが起こらないように、慎重に運転。一つの神社では、散歩をしている地元の人がいて、いつものことながら奇異な目で見られたけど。
▼家に着く前に、怖いほどの夕焼けが西の空に広がり、周りの木々が本当に燃えているような、色味の強いピンクとオレンジを混ぜ合わせてぶちまけたような色に染まる。
▼「プロジェクトX」は食器洗い機の話。とはいえ、我が家にはまだまだ渡来しておらず(というか、値段的にまだまだ高嶺の花だし)、比較的最近の商品ということもあり、「そんな苦労があって今の製品があるのか!」という感じには至らず、「へぇ」のレベルといった感じか。値段とスペースの問題のほかにも、我が家の現在の生活では、「節水・節ガス」のメリット以外には、まだ購入動機が弱い。
・6人家族なので、食器が多い時に洗いきれなさそう
・子供がおらず、大人だけの家なので、その都度洗うのが苦にならない
・勤務地、仕事の関係で帰宅の時間がまちまちで、夕食の時間も段階的(祖母→義妹・義父→私・相方・義母)
一人暮らしや核家族などで、「仕事や地域活動・育児で疲れて食事作って食器洗って」というシチュエーションを考えると、大変有意義な商品だし、食器を洗う時間で家族や友人とのコミュニケーションを取れれば何よりだと思う。その点、仕事が毎日フルタイムなわけではない(その代わり、ある時には14時間も家に帰れなかったりするわけだが)ので、分担すると今のところそんなに負担ではない、というのが私の場合は大きいのだろう。そしてもう一つ、「買ったとして、メカオンチの義母に扱えるかどうか…」というのが、実はさらに大きかったりするのだが。
▼以前むちんさんと、どういうわけか食器洗い機は、「主婦の手抜き」「楽したい主婦の無駄遣い」というイメージから脱却し切れてないんじゃないか、という話をしたことがある。何となく、「食器洗い機が欲しい」と思っても、「ダンナに『そこまで楽したいのか』と言われそう」「自分自身もなんとなく抵抗を捨てきれない」という感覚が拭い去れない(世代や生活スタイルにもよるのだろうが)商品だ。どことなく「食器ぐらい自分で洗えよ」という声が聞こえてきそうな気がする、といえば大げさだろうか?しかし考えてみれば、炊飯器は竈の番から主婦を解放し、その分の時間を有意義に過ごせるようにしてくれたし、掃除機・洗濯機・乾燥機…など、一般に普及した生活家電がたくさんある。今、炊飯器や洗濯機を使うのに罪悪感を感じる人などいないだろう。洗うものが衣類ではなくて食器だというだけの話。なのにどうして食器洗い機の呪縛はまだ根強いのだろうか。実際、そう思う男性はいまや少数派だとは思うが、女性の心のどこかにそういう声が響く、ということが問題なんだと思う。
▼同番組では、炊飯器・洗濯機の話をしたときに、「セールスに回ったが、『そんな手抜きをしたら怒られる』と断られた」というような話を出して、「主婦は楽しすぎてはいけない」という古い価値観がかつてあったことを提示した。食器洗い機の普及率が10%を越えた、ということだったのだが、そこから伸びない理由の一つは、その呪縛があるような気がする。「買わない人」のそういう意識についても触れて、抵抗感を薄めるような一言があればさらに良かったのでは、と思う。
▼相方の良心と同居をはじめてもう数年が経ったが、もっとも変わったのが「食器洗い」だ。それまでは二人ともズボラだったし仕事が忙しいこともあって、「朝飯食って、洗い桶に入れっぱなし」ということも珍しくはなかったのだが、流石に共同で使う台所で、「嫁が食器溜めてる」ってことはできない。それに、食べ終わったらさっさと二階に行ってゆっくりしたいので、すぐ洗って始末する。ゆえに、「食ったらすぐ洗う」という素晴らしい習慣が苦もなく身に付いた。これは大きい。アパート暮らしのときは、食卓=リビングだったので、食べたあと、食器をよけておいて、ついTVに見入る…というパターンがあったが、もうそれがない。人間、必要に迫られれば変わるもんだ。
▼北朝鮮の食料不足と闇市の状況に関するニュースを見ていて、相方の「もしかして、今農家から盗まれてる米って、某号に乗せられて北のほうに行ってたりするのでは」というつぶやきにハッとして、大いにありうる、と思う。
▼「ぷっすま」の記憶スケッチに東幹久が出演し、草薙剛が霞むほどの「絵神」っぷりを披露。それはいいのだが、気になったのは、「ガッチャマン」のスケッチをしているときに、替え歌として「♪地球は一つ 作れば二つ」と歌っていたのだが、私のところではもっぱら「♪地球は一つ 割れたら二つ」だったので、「この替え歌にも、『♪インドの山奥〜』同様、地域性・時代での違いがあるのか!」と目からウロコだった。他のバリエーションがあるのかどうかも気になるところ。しかし「作れば二つ」ってのもすごいな。「作れば」って。
▼「気になるところ」とか書いておいて、検索してみたらあっさり見つかった「ガッチャマン替え歌調査」(Sledge hammer web)。これ凄いな、こんだけ揃うと。見ているうちに些細な違いでも笑えてくるのが恐るべし。「科学殺法焼き鳥」って。「地球は一つ 火星も一つ」。そりゃそうだけど。私のところも「パンダちゃん」系列だったなあ。懐かしい。
▼地方差異といえば、「どれにしようかな」っていうアレも、県どころか町が違うと全然違ったりするので、気になりだすとキリがないな、こういうのは。ちなみに私が育った地域は

どーれーにーしーよーうーかーな
かーみーさーまーの いーうーとーおーり
オッペケペーのスッテンテン
かーざーぐーるーま
じいちゃん ばあちゃん 腰抜け死んじゃった


冷静に回想してみると、「風車」の部分が唐突過ぎてなんか不気味。
さらに、最後にじいちゃんばあちゃんが突然死しちゃうのも…

●アジのトマトマリネ/鮭の味噌漬焼き/ミックスベジタブルと卵とスパゲティのサラダ/ワカメの味噌汁

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/6(Mon)

▼出勤前の朝食がてら、時計代わりにワイドショーを見ていたら、16歳少女殺害事件の犯人は戸籍上の夫というニュースが。と聞いて、「やっぱりかい!」と思わなかった人間の方が多いのではないか。それにしたって、「ライターオイルを大量に買い込み」って…そんな事したら、たとえカメラに映ってなかったとしても、店員はバッチリ印象付けられたことだろう。バカすぎ。まだ「被害者サイド」だった頃のインタビュー映像は、私も見た。マスコミ側がいかにも「こいつの言動、どー聞いても変でしょ。怪しすぎるって」と言いたげだったこともあるが、それ以前に辻褄があわなすぎだった。「身の危険を感じて呼び出された」と言ってるのに、その本人を「駅で降ろした」という時点で「モシモシ?」だし、それ以外にも言ってることがおかしすぎるのだ。この感覚、どこかで覚えがあると思ったら、悪さした生徒を別室で指導し、事情を聞いているうちに、時間とともに喋ることや口裏合わせがガタガタになってくる、あの感じにソックリなんだな。どの道、逮捕以前のインタビューで、しゃあしゃあと「むごすぎますよね」とほざいてた以上は、「むごい事だとわかっててやった」わけだから、ガッチリした罪状を食らってほしいもんだ。
▼今回の報道では、まだ初動の段階で、どう見ても捜査や有益な情報に繋がりそうもない、被害者の生い立ちや生活環境があまりにも詳しく語られすぎていたのが一つ気になった点。まだ16歳、現在キャバ嬢、入籍済み、ダンナもモロにヤンキー、トラブルだらけ……などと揃えば、番組としてのインパクトは十分だし、その背後にはスタッフの「これほどDQN要素の詰まった女、事件に巻き込まれるのも無理ないでしょ?ね?」という、いかにもワイドショー的なリードが透けて見える。確かに年齢などを考えても十分揃いすぎ、「数え役満」な状況ではあるが、だからって、「殺されても仕方ない」わけではないだろうに。
▼今日は初日のセッティングなので早めに家を出る。家から会場までの間にあるスーパーが最近24時間営業になったので、出勤途中にパンや飲み物を買う際、コンビニ価格ではなくスーパー価格で買えるのが助かる。500mmペットなら50円違う。この差は大きい。レジ袋持参のポイントも貯まりやすくなるし。(ズボラなわりに、こういうポイントものに弱い奴)
▼仕事場に着き、パソコンや機材のセッティング。この会場は防災コミュニティセンターなので、いざという時にいつでも地域住民の収容ができる状態にしておかなければならないので、最初と最後は機材の出し入れに追われてしまうのが難。それさえなければ、広いし静かだしでいい場所だ。内容は毎度の初心者講習。途中、受講者の数名から「寒い」という声があがり、少しの間ヒーターを入れてもらうと、すぐに暖まった。10月初旬で暖房か〜……
▼帰りにクリーニング屋に寄って、出来上がったワイシャツを受け取る。このチェーン店では最近、仕上がり品を入れる袋のリサイクルをはじめたとのことで、不織紙製の専用バッグをくれた。受け取りのときにこれを持っていくとポイントが貯まり、10点でズボン一点サービスだそうな。これまでは、仕上がり品は市専用のゴミ袋に入れてくれていて、これはこれで助かっていたわけだが、さてどっちが得か。
▼いつの間にか「@ローソン」の年賀状印刷サービスの中に、「どうでしょう」図案(2種類)が入っていたとは…しかし、さすがに相方のお堅い職場の人に出すわけにも行かないし、そもそも「誰もが知ってる」ってものでもない。ミスターと大泉さんの絵柄は(一応干支をあしらったデザインだし)まだしも、「いぶし銀のレスラー」に至っては、見た人しかわからんぞ。なんて思い切ったチョイスなんだ。久々に「ドラバラ 鈴井の巣」のサイトも覗いてみたが、「ホワイトストーンズ」も、トレカ・大百科を始めとしてグッズが色々出るようだが、以前非道民には買いづらい(電話注文&代引き払いのわずらわしさが…)し、安くはないし、そっちのほうは見送らざるをえなさそう。グッズもいいが、その前に一刻も早く「マッスルボディ〜」以降をDVDにしてもらいたいもんだが。
▼で、「どうでしょうR」は今日からユーコン川編。とはいえ、例によって例のごとく、前半部のほとんどはまだ国内(というか道内)のやり取り。まだ津軽海峡も渡らないうちから既に面白いって一体…水上飛行機から見るユーコンの風景は「いいな〜」の一言だったが、ご一行の旅が穏便に済むはずもなく、楽しみだ。
▼今日の夕食は、昨日食べ切れなかったアジを塩焼きにした。一人に引き食べてもまだ余る。お義父さん、相方、食費助かりました。ありがとう。

●アジの塩焼き/おでん/大根とまいたけの味噌汁

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/5(Sun)

▼「アバレンジャー」。ジャンヌがリジェを身ごもった過程というのが、思ったよりもアダルトなシチュエーションでちょっと意外だった。もちろん直截的なシーンなどあるはずもないが、脈打つ触手に絡め取られ、「わしの嬰児を宿せ」(ここだけ見ると、淫獣なシリーズの前フリかなんかみたいかも)と言われるんだけど、そもそも「みどりご」って言葉の意味、子供に分かるかね?
▼午前中、相方が仕事に出かけている間に引き続き狛犬写真編集、昼に帰宅してラーメン屋「侍」へ。初めて行った店だが、気合が入っていて美味しかった。メニューはシンプルで、「スープと麺で勝負する!」タイプの店。その後狛犬二件撮影。
これはそのうちの一つ。前足を突き、後肢を伸ばして威嚇するようなポーズのものを、愛好者による分類では「かまえ」と呼んだりしてるのだが、今日撮影したこれは明らかに

あまりにも構える角度が鋭角過ぎる。
これじゃ立位体前屈では。

とか言いつつ、変わった狛犬に会えて、嬉しいのだ、ホントは。
▼多分県内の人でなければ全然知らないのだろうけど、昨日から山形県では「全国国民文化祭」が各市町村で開催されている。で、酒田市でもいくつかの企画が催されていて、料亭「山王くらぶ」で開かれる「庄内ひな街道展示会」もその一つ。ラーメン食べ終わって2時前くらいで、時間もあるので行ってみた。一口に「ひな人形」と言っても、酒田は(いまでこそすすけちゃっているけれど)かつて北前船の交易で賑わった港町で、海運や諸産業で潤った豪商たちが取り寄せたり作らせたりした華麗な雛人形は、そんじょそこらでは見ることの出来ない逸品が多く現存する。で、通常は雛祭りの季節(多くの場合旧暦)に、期間限定でそれぞれのゆかりの場所などで公開している。が、あれこれ見ようとすると当然「雛人形のハシゴ」(それもまた楽しいものではあるけれど)をせざるをえない。今回は特別に、8家の雛人形が一堂に会する、というのでいい機会だと思ったのだ。
▼町中に立っている看板を頼りに、無料駐車場に車を止め、「山王くらぶ(ここの建物自体も文化財指定されている)」へ。何しろこんな時じゃないと、こんな料亭に入る機会なんざないのだ。二階の大広間で、当時の着物や雛人形をじっくりと見る。いやこれは、ききしにまさる逸品ぞろい。驚くほど一体一体大きいものあり、また逆に小ぶりで超精巧なものあり。標準的な五人囃子でも、持っている楽器が違ったり(鼓や太鼓でなく、雅楽の大太鼓だったり)、筝や琵琶を加えたビッグバンドだったり、「胡蝶」などの舞人がいたり。道具類も、碁盤&碁石や将棋板&駒、糸まで張られた楽器セットあり、見ていて飽きなかった。そんな時でもやはり、雅楽と見ればホワイトストーンズしか考え付かず、分かる人にしか分からない冗談を言いつつ見ていた。
▼別の部屋では、無料の大茶席が設けられており、お菓子一つ(「米俵」という名前の上生菓子)と煎茶をいただいてきた。一つの部屋に40人も詰め込まれたので、身動きとれず苦しかったが…相方に至っては、そんな心積もりは毛頭なかったので、Tシャツにジーンズというラフなスタイル、しかも背が高くて目立ってしまい、しきりに「苦しくないですか、お楽になさってください」と声をかけられる始末。お楽にするような余地は全然ないんだけども。茶道は裏千家を結婚前にちょっと齧ったけれど、煎茶道の作法でいただくのは初めてで、茶碗の蓋の置き方など、勉強になった。
▼これだけの雛人形を一度に見れて(それぞれをチマチマ見ていくと、(中には無料公開のところもあるが)小額でもけっこうな出費になってしまうので、助かる)、お茶とお菓子をいただいて当日料金700円。まあまあかと。中は当然ながら写真撮影禁止だったので、残念ながら様子を伝えることは出来ない。雰囲気を知りたい方は、写真はちょこっとしかないが「庄内各地の雛人形について」あたりが参考になるかと。また書籍では(庄内の書店で購入するほかは取り寄せになってしまうが) 「雛の庄内二都物語」が白眉。いずれにせよ、楽しいものが地元にあるというのは嬉しいことだ。
▼帰り、ローソンで「どうでしょうカレンダー」予約。ここの所毎月一回のペースで、どうでしょう関連に金を落としている。まさにヒゲの思う壺だ。
▼夕方、相方と義父、釣りに行く。昨日の義父の話だと、今一つのようだったので釣果はそんなに期待していなかったのだが、場所がよかったらしく豊漁だった。大アジ数匹、塩焼きサイズのアジ10尾くらい、小さめのメバルとサバ一匹ずつ、小魚少々。そしてタコ。もっともこれは仕掛けておいたカニ網にかかったものだから、「漁果」というべきか。これまでも何度となくタコは取れて、その度に料理してきたが、今回のは最も大きい。
バケツは大きめのえさバケツ。足が太い。そして何よりピッチピチに生きている。
タコの下ごしらえに、難しいことは何もない。
頭のパーツの端から指を突っ込んで、裏返し、中の臓物を取り除き、あとは塩をまぶして何度ももみ洗いして、ぬめりと臭みを徹底的に取る。ただそれだけだ。
しかしこの元気いっぱいのタコの頭を引っぺがすというのだから戦争である。
死にかかったりしているのであれば、すぐにザルに入れて作業開始だが、絶対無理。
というわけで、水を出来るだけ抜き、おもむろに塩を入れて弱らせる。
全身粘膜みたいな体に塩ぶっ掛けられて平気なわけはなく、タコ、脱出しようと触手をバケツの端に伸ばす。タコの足ってのは力があるもんで、そこでひるんだら台所をタコと追いかけっこになる。写真的にはおいしいが、そんな大惨事を起こすわけには行かず、すかさず蓋を閉め、触手の力が弱まるのを待つ。頃合いを見て蓋を開け、塩を追加投入。暴れ回るタコさんの手といわず頭といわずしごきまくって、塩をすり込む。そりゃタコだって必死だから、墨ぐらい吐く(吹きかけられるほどではない)。そして何しろイキが良くていらっしゃるので、力強い触手が手に絡み、吸盤が吸うこと吸うこと。「そうか、ファンタジーエロ小説や特定シリーズアニメに欠かせない触手の動きとはこのようなものか!」と変な感動をするが、しかしそんな体験、触手系エロ小説を書く段にしか生かせない。「せめて『北斎漫画』くらいにしときなさいね」と窘められる。そうしているうちに少し力が弱まったので、頭を裏返しにかかる。タコだってたまったもんじゃないので、筋肉という筋肉を堅くさせて応戦するが、「とっとと往生しやがれオラ」とか何とか言いつつ、相方の加勢も断って、無事引っくり返し、臓物を剥ぎ取る。いつもやってることだが、こうも抵抗されるとハイ&デストロイな気分になる。
その後、墨を洗い、何回か洗い流したり塩を変えたりして揉み洗いを繰り返し、塩とお茶を少し入れた湯でじっくり茹でる。
で、完全勝利した様子がこんな感じ。
隣に置いたお玉と比べてもらえば分かると思うが、相当でかいザル。
あとは足や頭をぶつ切り(実にカレー皿二杯分)にして食べる。絶品。あれこれと私と相方で料理し、義父とともに焼酎など飲りつつ楽しむ。疲れたが充実感。

●サンマの塩焼き/アジのたたき/メバルの刺身/小アジの唐揚げ/ゆでダコぶつ切り/ワラビの煮付け/じゃがいもと玉葱の味噌汁

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/4(Sat)

▼相方を送り出すついでに、つい実写版「セーラームーン」の後半を見てしまった。予想以上にヘナヘナナヨナヨしたアクションがくり広げられていたけど、思ったほどにゲンナリはしなかった。というのは元の漫画やアニメが、可愛い女の子ちゃんが、セーラー服をベースにした戦闘服で、ゆるい怪人たちと、知能指数ゼロメートル地帯での戦いをくり広げる、ってな代物だったからなんだろう。ルナがぬいぐるみでCGだったのは、逆に新鮮だったかもしれない。思ったよりもぬる目な気持ちで、「ま、がんばってくださいや」と見守っている自分が意外だった。そして、まっ黄色な髪のセーラームーンは何とも思わなかったが(すでにミュージカルも定番の演目になってるし)、リアルなタキシード仮面というのは思った以上にトランプマンだった。
▼ただ、セーラームーンって、放映終了後しばらくたつのに、いまだに幼稚園児や小学校低学年の女児には高い人気が続いている。多分この放送でまたグッズ類が売れ出すのかもしれない。それにしても、変身グッズのCMの「あなたも、私といっしょに、おしおきしましょ!」にはちょっと吹いた。
▼BSの朝アニメ、「ゼントリックス」は見ていなかったので、8:00〜8:30の間にメシ食ったりアレコレを済ませてたんだけど、これからプラネテスの時間になってしまうので、生活時間を30分早めないといけなくなったわけだ(いい歳こいて一大事のように言わないように→自分)。で、その「プラネテス」。事前に「設定が相当変わる」「特にタナベが変わる」というのは聞いていたんだけど、「会社」な感じが原作よりもかなり強調された第一話だった。これから始めて見る人へ、そして原作を読んでいた人に対して、「アニメはこういう世界観ですよ!」とデモンストレーションするための30分だったのだろう。期待通りによく出来ていたが、原作の、エキセントリックなほど「愛」にこだわるタナベのキャラクターはどこまで持ち込まれるのか、など、色々興味は尽きない。出番は少なかったけど、やっぱりフェイ姐さんはえがったなあ。この設定で、ゴロー父さんがどういう風に絡むのか、原作通りの絡み方なのか、も気になる。「会社人」な現状を強調しすぎると出しづらそうな、別にそうでもなさそうな。
▼ゴローさんの、「能あるクソオヤジ」というのは、男のロマンの1つのタイプなんじゃないか、と思う。で、「それなら女性は、『能あるクソババアを夢想するか?』」と勝手に考えてみると、それはまずNoなんではないか、と。この差は何でだろう。能があろうがなかろうが、やっぱり本能的に「老いた自分」なんてものを想像したくない(これはもう生理的に)ということもあるし、多少能があったり心根がよかったりしても、クソババアには誰も見向きもしないでしょ、って気もするのだ。どうでもいいことだが。とりあえず自分の理想のババア姿をキャラクターの中から探してみると、「チエちゃんのおバアはん」はその筆頭候補なんだが、あれは選ばれし人間だしなー。
▼ところで放送開始直前、「プラネテス」のOPはどんなんだろう?と色々思いをめぐらしていたのだが、真っ先に頭によぎったのは「スターダスト・ボーイズ」。確かにどこから見てもスーパーマンじゃないし、スペースオペラの主役になれない。けっこう合ってるような気もする。
▼夜は相方とPCを交替しつつ、画像整理。これまでにしこたま溜め込んだ狛犬画像を整理し、東京オフの時に撮った狛犬写真や、横浜中華街で撮影したものなど、情報も整理しつつ編集。

●野菜とイカの天ぷら盛り合わせ/きんぴらゴボウ/アジの唐揚げ/ワカメの巣のもの/ミョウガと豆腐の吸い物

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/3(Fri)

▼「蝉しぐれ」最終回。前半の四角との対決場面を覗けば、あとはおふくさまとのロマンス&回想パート。水野真紀がいい具合に地味で、それがかえって「地方藩主の側室」というイメージにピッタリきていたと思う。藤沢周平作品の中には、いかにも庄内風な食べ物がよく出てくるのだが、今日は「タニシの味噌汁(流石に今ではタニシなんか採れないんだけど)」と「煎餅(今でも同じ形の中に玩具の入ったものが、みやげ物として売られている)」だった。これがまた地味でヨイ。それにしても「秘剣村雨」の瞬間移動のからくりって、何がどうなってるんだろう。野暮な疑問だが。
▼ふとにぼしさんの所のチャットに行ってみたところ、にぼしさんがちょうど独り言の最中だったので、またも少し話し込む。アニソンとか「真ゲッターロボ」の話が主だったのだが、「『アパッチ野球軍』のED、『♪みんな集まれ/集まらねえと/発破かけるぜ』という歌詞の、『発破かける』というのは多分、比喩じゃないんだろう」なんて話題が心に残った。

●クリームシチュー/セロリのかきたまスープ/アボガドの刺身/大根サラダ

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/2(Thu)

▼日記に「SEED酷すぎ」てなことを書いたところ、掲示板にてにぼしさんから「確かにあれは」というレスあり。おもわず管理人自らスレの趣旨から大きく逸脱して長々語ってしまった。あの作品は無敵超人・無敵ロボ・そして無敵戦艦ダイで成り立っていたのだが、それらしい言葉の応酬による艦隊戦が目立っていた、というのは大きな特色だと思う。それも、終盤になると無敵戦艦ダイVS無敵戦艦ダイMkIIの様相を呈し、
「バリアント、てーー!」
「回避ーー!」
「ローエングリン、てーーー!」
「回避ーーー!」
という、「オイオイ、戦艦がそんなに機敏に回避しまくれるのかよ?」と突っ込まざるを得ない「テー合戦」を延々見せられる羽目になった。
▼多くの方々が語っているのだが、私もやはり、この緊迫感のない戦闘シーンを見ていて、「つくづく、悪い意味でスーパーロボット大戦だなあ」とゲンナリだった。要するに

<敵フェイズ>
敵の攻撃→対応行動として「回避」を選択→フェイズ終了
<自軍フェイズ>
自機の攻撃→武器選択→攻撃対象選択→攻撃実行→敵が「回避」行動を選択

という感覚だ。アニメにわざわざ「ターン制感覚」を持ち込む利点とは一体?状況の間延び感をもたらし、演出の工夫のはいる余地を自ら無くし、流れをつまらなくするだけだと思うのだが…
▼実に久々に覗いた「ちゆポータル」でも、流石にSEEDのイカレ具合に思うところ大いにあったらしく、これまた久しぶりに中の人ちゆ節が炸裂して、斬って斬って斬りまくっている様子に、「ああ、いずこも同じだなあ」としみじみ感じ入るのみであった。
▼「水曜どうでしょう」チームのテント芝居、気になってはいたものの、結局予約日に私も相方も都合が悪くて電話できず断念。しかしオフィシャルサイトによると、DVD化の予定だという。これも発売が本決まりになったら買い決定。いいように踊らされております。これでミスターが出てくれれば言う事なかったんだけど…
▼Nステーションに、ダイエーホークス優勝記念ということで、王監督出演。「噂では、ジャイアンツの監督にという声もあるようですが」という質問に対して、しれっと「いやあ、楽しくなさそうですから」と返したのは絶妙だった。思い出すなあ、毎夜香取が投下されていたあの頃。あの頃の王監督は、気の毒なくらい土気色で、まるで死霊が肝臓悪くしたかのようだった。いしいひさいちの書く王監督の姿なんて、もう縦線まみれで、怖いくらいだった。その時の体験があって実感的なだけでなく、何より「今はホークスの監督業が楽しくて、あの頃のことはもう完全に他人事」って雰囲気なのが、なんだか嬉しかったのだ。

●さんま開き/茄子の揚げびたし/アボガドの刺身/きんぴらゴボウ/マイタケと豆腐の味噌汁

◆◆◆◆◆◆◆◆

10/1(Wed)

▼HDの写真用フォルダをチェックしてみて、撮ったはいいが全然処理してない神社・狛犬写真が溢れまくってることに気絶しそうになる。おぼろげに「どこのどの神社で撮ったのか」分からなくならないうちに何とかしなければ。
▼むちんさんと電話。JOYさんとお会いした話など。そしてここぞとばかりにSEEDへの突っ込みまくりで、激しく語らう。「結局、あそこでフレイが死ななきゃならなかった理由がまったくわからんちんどもとっちめちん」というのが共通意見。むちんさん、先日授業参観を終えたばかりで、今日の午後も学校に行かなければいけないらしく、母親業というのは本当に大変なものだ、と思う。
▼あとはチマチマと、持ち帰りで採点をする相方の脇で、コーヒーを入れつつ更新作業など。掲示板などで、「生きてたんですね、よかったよかった」と反応をいただくと、「ああ、マジで健康の心配をされるほどに休みすぎてしまったんだな」と反省。ニュース性も啓蒙性も何もない日記なのに、再開を喜んでくれる声なども有り難く頂戴し、心に沁みる。ありがとうございます。
▼夜中、なんとなく棚を片付けていたら、モップ倒れる→テーブルのグラスにジャストミート→落下したグラス割れる、という惨事を防げず、しかし夜中ゆえに掃除機をかけることも出来ず、恐る恐る破片を集めて、テープクリーナーで床を綺麗にしつつ、「何アホなことやってんだろうな」と侘しくなる。
▼知らんうちに、西原理恵子がさりげなく離婚してた。まあ作品中で「するぞするぞ」とは言ってたんだけど。結婚以来の「お母さんキャラ」があまり好きじゃなかったので、この後キャラが変わるのか、変わるならどう変わるのかという興味はあるのだが、子供は最低でも一人は引き取るのだろうし、結局依然として「おかんキャラ」のままなのかもしれない。

●小鯛の塩焼き/厚揚げの煮付け/イカの照り焼き/水菜とベーコンと炒り卵の炒め物/杉分と豆腐の味噌汁

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/30(Tue)

▼二周目の「D」も終わったし、しゃぶり尽くすまでしゃぶり尽くして、毎日相方から「いーかげんに更新しなさいね」とお叱りを受けていたこともあり、今更どういう顔で出て行けば分からないってもんだが、日記を更新。とりあえず昨日の分と、先日海洋センターに行ったときの分。書きはじめると「なんで今まで更新しないでいられたんだろう」と思うのだが。
▼普段見ない「答えてちょーだい」なんぞ、流しながら家事をしていたら、「突き通したウソ」というテーマで出てきた投稿。料理が全くできない女性が結婚し、出来合いのお惣菜を食卓に並べるのだが、夫は「お前は料理が上手い!」と大感激、彼女もつい「それ、お惣菜」と言い出せずに惣菜の日々。夫は夫で、職場で「いかに妻が料理上手か」を吹聴し、ご馳走するためにしょっちゅう部下を連れてくる始末。そんなエンゲル係数が続いて家計がただで済むはずもなく(しかも、自分が作ったかのように見せかけるために、ダミーの材料まで買っていたという)、友人に借金→消費者金融で総額200万の借金→夫バレ→もはや本当のことを言っても信じてもらえない→離婚→自己破産という転落人生だったそうで。まあどこまで本当かはわからんが、すげー話で、思わず手を止めて見入ってしまった。
▼ここのところ夜講習でずっと見れなかった「プロジェクトX」、久しぶりに見る。十勝の寒村で地域医療を続けたお医者さんの話。北大医学部で、一年限の診療所業務のはずが、地元の人に請われ続けて、結局50年も過ごしてしまったというのも凄いが、それとは別のことで、最後の最後で驚いた。医療スタッフは自分と看護士、中学を出たばかりの看護し見習という状況の中、あまりに広い診察範囲をフォローしなければならなかった中、地元の定時制高校の学生が「お手伝いさせてください」とやってくる。先生は彼にレントゲン現像の技術を教え、数年間レントゲン技師として活躍してもらう。彼には漫画という特技があり、「のらくろ」などを描いて患者さんを和ませたりもした。ある日彼は、「漫画家になるという夢を実現させたい」と上京、診療所を去る。先生にも、当初の「医学部に帰り、最新医療を身に付けて、札幌で開業する」という夢があり、夢に忠実な学生とわが身を比べて悩んだりもした…という話。途中のインタビューに、その元高校生が出てきて、「あれ?この人どこかで見覚えあるな〜」「多分、ああいう前振りをするからには、きっと名のある漫画家になった、っていう後日談が出るんだろうな」とまでは予想したのだが、まさかそれがモンキー・パンチ先生だったとは。しかも、「ルパン」の作中に、舞台として診療所が1カット登場しているのだ。
▼モンキー・パンチはとにかくスタイリッシュでポップで、CGにもいち早く着手したりして、漂ってくるイメージは(作品から受けるという要因が一番強いのだろうが)、とにかく都会的だ。私は勝手に、東京や大阪と言うよりも、むしろ横浜や神戸あたりの洒落た町で、わりとボンボンに育ったんじゃないかというイメージさえ持っていた。それはやはり、作品世界の持つ先天的な軽みによるものだと思う。インタビューの受け答えなんかもそうだし。だからもう本当に意外で、それだけでも今回の話を見ててよかったな、と相方と頷きあうのだった。案外、その時毎日目にしていた人間の骨格の構造が、デッサンなんかに生きていたのかもしれない。
▼夜、にぼしさんのチャットを覗くと、ちょうどいらっしゃったので、入室して実に1時間半近く語る。そう言えば、にぼしさんとチャットするのは初めてだった。「ダイモスの歌って妙ですよね、特に私、『せまれ せまれ 一気にせまれ』『ゆすれ ゆすれ 力の限り』が、エッチな方にしか解釈できないんですよね」「そうか、そうすると『日をあびて やすらぐ巨体』の解釈も変わってきますよねえ」などと延々と長話。
▼洗濯物や布団干しのために日中ずっと強風の中窓を開け放していたせいか、随分と冷えていた。そろそろコタツを出したくなってくるが、9月中に出すのもちょっと抵抗あり。稲刈りのシーズンは、藁やモミの細かい粒子が飛んでくるせいか、鼻炎の具合が最悪で、今日もシソの実油と鼻炎薬で、どうにか落ち着く。

●マイタケ入り牛丼/ほうれん草のおひたし/茄子の八杯汁

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/29(Mon)

▼夜、栄帝さんより電話。ものすごくご心配いただき、いかに自分が更新を怠りすぎたかを反省する。オフ会の話、また近況などを色々と話す。お変わりないようで何より。この方はいつ話しても、「私はホラ、無口でおとなしいですから〜」と主張するので、それに一々突っ込みを入れるのが楽しくもあり。でも彼に言わせると、「その手の集団の中では本当におとなしい方、もっともっと口の立つ人がいっぱいいる世界」なのらしい。それにしても、一回のヘタレ女が、一回り以上も歳の違う人から、「またお会いしてゆっくりお話したいですね」と言ってもらえるのは本当に光栄なことだ。来年こそは庄内の温泉にでもお迎えして、藤沢周平ツァーを実現させたいところだ。
▼「どうでしょうR」は、いよいよ「対決列島」最終夜。勝負の結果はわかっているけれど、どんな勝負になるのか、これまであえてWebなどで調べないように、知ってしまわないようにして来た、その決着がついた。それにしても藤村Dの、白熊手配の手際の素晴らしさといったら、これがまるっきり素だというなら、Dとして、以前に大人としてどーか、というレベルで恐れ入った。そもそもの発端が白熊早食い対決だったのに、最後まで「別にかるかんでも」という主張を取り下げないのも、まったく見上げた大人だよ。いやしかし、バカバカしくも凄かった。これで「対決列島」シリーズは完全録画。
▼ところで、番組の途中で、温海町(あつみまち。山形県の市町村の一つ)のショートCMが流れたのだが、短い中に近年まれに見るガチンコぶりに、相方とともに凍結してしまった。

(テロップ)『嫁さんに来てほしいな〜』
(ナレーション)『あつみ町では、町内の男性と結婚していただける女性を募集しています』
(ナレーション)『まずは、あなたのプロフィールを、温海町に登録してください!』


(花束を持ってカメラに走ってくる町長、両脇にのぼりを持った職員二人。カメラの前で止まり、花束を差し出して)

町長「嫁さんに 来てほしいなあ」

(テロップ)『やっぱり 来てほしいなあ〜』


直球!藤村甲子園もかくや、っつーくらいの直球!
とにかく「人口問題に歯止めをかけたい!」「嫁不足を何とかしたい!」という思いがこれでもかと伝わる剛速球のストレート。遊び心満点だが、心境に遊びゼロ。農村・中山間地の嫁不足に悩んでいるのはいずこも同様かとは思うが、このフットワークには脱帽。ただなあ、こういう問題は、直球ならいいかってーと、かえって引かれたりするからなあ。どうなんだろう。いっそどっかの島のように、TV企画に乗ってしまうのも手かもしれないが。
▼このCM、温海町ホームページでも公開しているので、こっちを見ていただくと話が早い。何しろ、結婚・少子化対策専門の係として「交流推進係(役場としてはギリギリのネーミングなんだろう、多分)」なんてのを作ってしまうあたりはすごいもんだ。
▼フォローしておくと、この温海町は、いち早く不妊治療への助成金制度を確立するなど、機を見るに敏で、真剣さの伝わる施策をいろいろ行っていて、同じように逼迫しているのに旧市街の利害関係で改革への身動きがなかなか取れない感のある酒田より、よっぽど好感が持てるよなあ、とは思うんだが。

●鮭と茄子のフライ盛り合わせ/キャベツとピーマンのサラダ/おでん/大根の味噌汁

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/28(Sun)

▼昼、鶴岡のS-MALLの「よこはま軒」にてラーメン。いわゆる「家系ラーメン」の店は庄内には特に少ないので、その名を関するに妥当かどうかは判断できないのだが、鶏油の効いたこの味はかなり好き。もっとも胃腸がヘタっている時には辛そうだが。メニューが豊富なのでまた足を運びたくなる。鶴岡には「これが鶴岡ラーメン」と特定できる特徴あるラーメンが根付いているとはいえないが、酒田のように「地元ラーメン保守派」ががっちり存在してはいないという強みがあって、先日訪れた「千石や」のように、いろんな味が楽しめることはよいことだと思える。
▼同店内のダイソーと本屋を冷やかした後、帰途の三川で買い物をしようと向かう…のだが、この日は待望の「三川バイパス」の開通日で、しかもジャスコ前の道に出ようかというタイミングがちょうど開通10分前。で、「せっかくだから開通したての道路を走ろう」という車で通常道路が塞がれて渋滞。バイパスに興味なく(どうせいやでも通勤時に使用するし)、ただその道を通りたいだけの人間には大迷惑な状態になった。しかもこっちは停止寸前なほどにガソリンがカツカツ(ジャスコで給油する予定だった)なもんだから気が気じゃない。まさに「吉野家コピペ」のルーツとなった文を書いた人の心境で、「お前らな、バイパスが開通するくらいで、普段来てねえ三川まで来てるんじゃねえよ」である。幸いにもガソリンは持ってくれた。
▼収納しきれず、台所の床にはみ出している食器箱や圧力鍋なんかを整理したいね、とは前から言っていて、丁度良さそうで値段も手ごろなメタルラックを探していたのだが、よさそうなものが「コメリ」にあったので購入。スチールラックならその1/3の値段で変えるのだが、黒のスチールラックはあまりにも倉庫のようだし、グレイのスチールラックもあまりにも職場っぽく、悩んだけれどもメタルラックにする。家に帰って組み立ててみると、やはり明るさと清潔感があって、メタルラックにして良かったと思う。おかげで随分と片付いた。
▼同店では、テンション式の薄手の棚も気になっていて、店員さんに聞いてみると、「現品だけなんです」とのこと。棚板が1,2枚、塗装が傷んでいる状態なのが気になったが、私たち夫婦の部屋で、本やビデオを整理するのに使うわけだから、どうせ棚板をすべて使うわけでもなく、問題はない。結局展示品としての傷みを考慮して、25%オフにしてくれるというので購入決定。去年から今年にかけて、棚ばっかり買ってる気もするが、本やビデオも増殖を続けるわけで、なかなか収納がおっつかないんである。
▼生来、蕎麦とカレーは毎日食ってもいいくらいのカレー好きなせいか、「アバレンジャー」を見ると無性にカレーを作って食いたくなる。たとえ本編中に「カレーシーン」がなくても食いたくなる。そんなわけで、今日は鶏手羽元のカレー。
*「仮面ライダーSPIRITS」5 村枝賢一 *「サトラレ」5 佐藤マコト *「HEAVENイレブン」2 大和田秀樹

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/27(Sat)

▼BSの朝アニメチェック。「ゼントリックス」が終わり、いよいよ来週から「プラネテス」が始まる。予告を見ると、随分と設定が変わってるらしいが、期待できそう。OVA版のパトレイバー、今回はつまらなかった。
▼一家ぐるみで(ツッコミまじりで)見ているというむちんさんに話を合わせるべく、またどれほどのアレっぷりを見せてくれるのかに半ば期待しつつ、相方と台所に立ちながら「SEED」最終回を見る。結果、「5分と置かずにつっこませてくれてありがとう」という感じで、「パロディ」と言い張るほど腹も据わらない、廃液のような劣化コピーを楽しませてもらった。まさかこんなに「ガンダム」最終回と同じようなシチュエーションを色々持ってくるかと感心させられた。先日、むちんさんとの電話で「これで主役機の腕と首が吹っ飛ばされたら大笑いだね〜」と笑っていたら、実際に吹っ飛ぶし。フレイは唐突にララァ化するし。敵組織の頭が一人殺されただけで瓦解したのも萎え(このへんの「組織」の描き方のダメっぷりはついに最後まで貫かれたようで)だし、何より画面や演出だけでは「ジェネシスが発射されたのかどうか、よく伝わらない」あたりもなあ。もういつ「あっ、キラがいるー」「こっちだよー」「さーん にー いーち」と始まるか、「僕にはまだ云々」と言い出すか、とヘンなワクワクしながら見てしまった。「完結は劇場版でつけるらしいので、消化不良の尻切れトンボになるかも」という噂も飛び交っていたんだが(最終回なのに「終わらない未来へ」というタイトルもその懸念を助長していたようだ)、TV上で一応の完結をしたことだけは予想よりも良かった、と言えるが。
▼後番組「鋼の錬金術師」の番宣を見た相方の一言。「錬金術師、金作っとけよ」。
▼その後、家族も揃ったので、具を揃えておいた「冷たい肉そば(河北風)」を作って食べる。これは先日の研修の折、兄からもらったもの。いつも助かってます。
▼藤岡弘、隊長が出るのであれば、たとえツラいと分かっていても見ないとなあ、と、普段は見ない「クレヨンしんちゃんスペシャル」に、1時間半近く付き合う。隊長のいっしょけんめいぶりはいつものことなので割愛するとして、変身シーンのBGMのそっくりさ加減、そのためだけに中江真司さんにナレーションしてもらう(中江さん、大小ひっくるめてこの手の「ヒーロー解説ナレーション」のお仕事いっぱいあるんだろうな…と、ホワイトストーンズのことも思い出してしまうのだったが)という凝りっぷりが、劇場版に繋がる「手の抜かなさ、細かさ」なのかもしれない。30女が子供もおらずに「クレしん」見て、今更何を笑うということもなかろうと思っていたが、「川口とひろし探検隊」とか「サインは『へ』」とか、そういう微妙な間の外され方をされると、不覚にもちょいと吹いてしまうのである。なんかこう、不意に切れのいい内股で一本取られたかのような、「一瞬の真空」のような気分で。それにしてもテレ朝、「アバレ←→釣りバカ」もこの間あったし、作品交流コラボレーション、最近やたらにやってるなあ。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/26(Fri)

▼朝方のニュースで、十勝地方の地震を知る。こちらも震度3程度に揺れたとの事だが、午前6時頃の深い眠りが全てを覆い、何も気づかずに熟睡していた。その後も津波や余震などのニュースが続き、特に津波のせいで陸に持ち上げられてしまった漁船などを見ると、うちもプレジャーボートを係留しているもんで、他人事ではない。まあその時に、ボートのことを気にするくらいの余裕のある状況であればまだ良いのだろうが。
▼先月買ったはいいが、ずっと放置していた京極夏彦の(待ちに待たされた)新刊・「陰摩羅鬼の瑕」、読了(所要時間2日とちょい)。入り組んでるレギュラー・準レギュラーキャラの人間関係(あまりにもキャラ同士が知り合いでありすぎる、という部分もあるが)を輪知れてしまってるのがちょっと心配だったが、今回は登場レギュラーが少なかったこともあり、入ってしまえば一気だった。後半は引っ張られるように読み進んだ。面白かった部分を書くと謎解きに触れてしまうので割愛するが、「謎」に見えていた部分が実は「認識」の問題であった、という構成は、最初の京極堂シリーズ「姑獲鳥の夏」とも共通する部分。クライマックス、京極堂の憑き物落としは、毎度のごとく、「謎に見えたものは謎でも不思議でもなかった」ことを示し、それゆえに今回も残酷な謎解きをもたらした。久々に面白い小説を読んだ…といっても、小説を読むこと自体が久々ではある。このくらいいいものを書くんだから、もっと小説書いてほしいもんです、京極先生。
▼ジャイアンツの原監督、結局辞任したらしい。私はプレイヤー時代の原には、特に思い入れはなく、「ヒーローチックな外見や物腰がいかにも巨人イズムの申し子的であり、しかし今二つカリスマに欠けるスター」「無難にやるべき仕事をやってるのに、あまり頼りがいを感じさせない地味な四番」という印象のみなのだが、去年の采配を見て「指導者としてはなかなかいいんじゃないか」と思っていた。特に一軍と二軍の風通しを良くして、選手のやる気を引き出す方法論なんかは、巨人的でないだけに好感が持てた。ああいう形での辞任というのは、プライドと天秤にかけた結果であっても遺憾だろうし、数年采配を見ていたいとも思っていたので残念だし、「やっぱりジャイアンツだよなあ」と思わされた。ご老人の横暴は今に始まったことではなく、本人は「酒の上で舌が滑っただけなのに、マスコミが煽って後に引けなくした」と責任転嫁しているが、そんな「ご老人の軽い失言があっさり現実化してしまう」という部分にこそ、ジャイアンツの根強い病巣があるように思えてならない。
▼「蝉しぐれ」、はやもう6回。仇討ち話は大体一段落した。犬飼兵馬との対決も良かったが、里村邸に単身乗り込む文四郎のカッコよさと迫力はなかなか(平幹二郎の里村の演技も良かったし)。全七回(とか言いながら見れなかった回もあるんだが)もあっという間。
▼「スパロボD」凶悪バランスな2周目、ラスト前面での「無限資金稼ぎ」もいい加減に飽きてきたので、700万くらいでやめておく。あとはまあ、ラストステージは(ヌルいので)プレイしてもしなくても同じようなものなんだが、一周目では話数の関係でできなかったツメスパにトライ。けっこうややこしく(色々試しても、どうしても一手足りない)、今日は諦めて寝る。
▼新版「鉄腕バーディー」2巻。面白いは面白いのだが、テンポ・流れという面で、何か生理的なもどかしさ、足元の重さを感じてしまう。アクションシーンなどは相変わらず力が入っているなあ、とは思うのだが、伏線の貼り方がどうもモサモサモサモサしてる印象があるせいだろうか。前作の「KUNIE」あたりはこのモサモサ感が際立っていて、モサモサやってるうちに本題にすら入らず打ち切られた、という感じだったのだが。手前勝手な想像だが、ゆうきまさみという人の「才能・手腕が衰えた・疲弊した」とかスランプとか言うのではなく、この人の作家性がもともとそういうモサモサな傾向にあったんじゃないだろうか。新人のうちはページ数の制限や編集から提示される方針などに従わなければならず、コンパクトな流れが要求されるので、その辺りが出づらいけれど、ある程度大御所になって、周りの口出しが少なくなり、いざ「自分のやりたいようにやるぞ」となった途端に、持ち前のモサモサが出てくるとか…なんぞと、失礼な憶測をしてしまった。そうでなくても「バーディー」に関しては無念の中断を、ようやく完全な形でリメイクできる、ってんで力が入って、入りすぎてるのかもしれない。いずれにしろ、バーディーの体の線は前作よりは随分色っぽくなった気もするが、依然としてズン胴なんだよなあ。
*「鉄腕バーディー」2 ゆうきまさみ/「格闘探偵団」1 小林まこと

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/25(Thu)

▼夜講習最終日。当初の予定よりもかなり所要日数が減り、最後まで行けるかという不安は多少あったが、おおむねスムーズに進んだこともあり、閉講式の後、エクセルのグラフ演習を終えて、予定していた内容を全て消化することができた。修了率(これは受講者の都合に左右される面が大きいが)もほぼ例年通り。
▼今日は相方が飲み会ということで、講習終了後に待ち合わせて拾い、たまには二人で晩御飯…といっても、夜に開いていて気の効いてる店もなかなか少なく、居酒屋系に入る気もせず、結局モスバーガーでお茶を濁す。ただ、相方の勤める学区内で、若い人の来そうな店に入るのはなんとも落ち着かない。事実、他の席でタバコ吸ってる高校生カップルがいて、それを見た時に実際、酔っ払いながらも数秒間「生徒課のセンセイ」の顔になってたもんなー。ただ会うだけならいいんだけど(「センセイの嫁さんがブサイクでー」と言われるだけの話だ)、これが深夜徘徊だ飲酒だ喫煙だってー現場に鉢合わせると面倒くさくってかなわない。事実、結婚前に外食しに行ったら、見事に彼の生徒の無断バイトの真っ最中で、メシの味がさっぱりわからなかった、あの「味のしない味」のマズさが今でも蘇ってくるようだ。こういう時に「因果な商売だなあ」と思わずにはいられない。
▼往路、コンビニで買った「BLACKJACK」文庫版16巻を、帰宅後読む。諸般の事情とか、出来不出来の問題?で、これまで単行本や文庫などに収録されてなかった話が集まっていて、前の15巻もそういう「出涸らし感」漂う感じだったのでどうかと思ったのだが、ここまで揃えたのだから最後まで付き合おう…ということで購入。で、読んでみれば予想通り、「ああ〜、こりゃあ収録したくないわなあ」と納得のいく内容だった。特に鳥人間の話とか鳥人間の話とか鳥人間の話とか。ま、コレクターズアイテムということで…

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/24(Wed)

▼ふと、唐突に思ったのだが、「加速装置」ってこれ以上無いほど「まんま」なネーミングだ。しかし、だからこそ40年近くもの時を経て尚色あせない、古臭さを感じさせないとも言える。ジョーが「加速装置!」と言いながらスイッチを入れる…というシーンは、おおむねTVアニメ版で印象づけられたものだが、これがもし「ブースター!」とか「ブースト!」とか「シフトアップ!」、あまつさえ「スピードアップ!」とか、まあ考えうる限りのそんな言葉だったら…と置き換えてみると、どれもなんだかカッコ悪く、野暮ったい。「加速装置!」の圧勝である。「装置」なんて普通の字面が妙に凛々しく見えてくるほどだ。もっともこの作品、「サイボーグ」という着目自体が「早すぎる」と企画を数年お蔵入りにされ、最初の連載では「子供には難解すぎる」と言われて挙句の果てに打ち切りになった(少年キング誌上では、「ミュートス・サイボーグ編」を最後に、足早に打ち切られた)という背景もあるので、もしかしたら別の言葉が候補にあったけれどもあえて日本語にしたのかもしれない。
▼いずれにしろ、こういう「ギミックのネーミングセンス」というのも、石ノ森章太郎のアビリティの一つだったのには違いない。日本語のもので印象的なものとしては、キカイダーの「良心回路」(もっともこれには「ジェミニイ」というルビが振ってあることが多かったが、目に飛び込んでくるのはやはり漢字のほうだ)などがある。また、作品名にしても、「仮面ライダー」が「マスクライダー」、「ロボット刑事」が「ロボットポリス」だったりしたら…と考えると、「日本語の活かし方」「カタカナの絶妙な配合」の達人だったのだなあ、と思わずにはいられないのだ。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/23(Tue)

▼悲しくなっちゃうのを承知で、「ワイルド7」最終巻。このラストへのうねるような盛り上がりと迫力は、やっぱり大名作。どいつもこいつも死ぬ直前まで明るくて、だからこそ死に様が切ない。特にヘボ。望月三起也の絵は、やはり文庫よりもこのくらいのサイズで読んだほうが絶対に真価を味わえる、と再確認した。だからといって、全巻このバージョンで買い揃える余裕はないんだが。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/22(Mon)

▼むちんさんと電話。「ワイルド7」を買った話などして、「まだ最終巻に手をつけられないでいるんだ」などと語ると、むちんさんも「あの最終回は凄いよね」とひとしきり盛り上がる。むちんさんもけっこう「世界柔道」見ていたらしく、色々と話す。日本人が絡んでいなくても、各種目の準決勝や決勝はきちんと見せてほしかった。ところでむちんさんちの娘さん、親御さんの血をしっかり受け継ぎ、テニプリとSEEDは欠かさず見ている「オタク予備軍」への道を着々と歩いているそうな。特に何だかんだ突っ込みつつも、一家揃って「SEED」は欠かさないらしい。ので、ここ2回分ほど見逃した分の展開を手短に語ってもらう。もうそれで十分。
▼来週、JOYさんが来仙との事。折角の機会なのでお会いしたいが、夕方までに酒田-仙台往復はなかなか辛く、断念。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/21(Sun)

▼外出から帰ると、Amazonから「愛蔵版 ワイルド7」が届いていた。「ワイルド7」はかつて徳間から出た文庫で揃えたのだが、肝心の最終話「魔像の十字路」が収録されておらず、かといって旧版もそうそう見つからず、もう諦めていたところ、再び再版がかかった。ただ、以前のことがあったので、どこか「本当に最終話を入れてくれるんだろうか」と半信半疑だったのだが、ずっと「さがしもの」コーナーに入れっぱなしにしていたところ、それを呼んだ方から「今度の愛蔵版に収録されますよ」という有り難いメールをいただき(感謝!)、注文したのだ。で、注文したのは1ヶ月以上前なのだが、「ニャッキ!」のDVDも一緒に予約してしまい、また面倒くさがって「1クリックオーダー」したらあれは一括配送(つまり「ニャッキ!」DVDが出ないと「ワイルド」も届かない)。しかしその時に限って「まあ、楽しみに待つのもいいかなあ」という気になり、配送オプションの変更もせずにいたもの。で、今日めでたく届いたというわけだ。
▼早速読んでみる。が、色々な意味で辛い。まずひたすらに厚い(何しろ、大長編の「魔像の十字路」が二冊にまとめられているのだから)ので、座っても寝転がっても、支える手が疲れて辛い。また、望月三起也大先生の画面は濃密な上に、アクションがこれでもかと書き込まれている。ことにワイルドのアクションシーンは、絵や構図を堪能しつつ、「バイクがこう来て、車がこう来て、車のこっちの窓から悪役がこう撃って、飛場ちゃんがこう撃って、それがこのクレーンに当たって、このクレーンが落ちてあれがこうなって…」と、頭の中できっちり咀嚼しないと「絵の勢いに置いていかれそうになる」複雑かつダイナミックなものだから、けっこう頭を使う。そして何より、読む前から「ワイルドみんな死んじゃう」というオチや話の流れくらいは知っているので、一人一人が力尽きて倒れていくのを見るのがもう辛いったらない。数時間かかって一冊読み、流石に続けて読む体力がなく、後日以降に。
▼ところで、義父の作ったうちのミニ菜園、今年は夕顔を植えてみた。しかし、花はたくさん咲いたけれども実を結ばず、諦めていたところ、いつのまにかこっそりと一個だけ実がついていた。しかも、このところの長雨で畑を放置していて気づかなかったが、男性の腰まわりもあるくらいの巨大夕顔に。というわけで、収穫し、種を取り、ずいぶんと固くなってしまった皮をむいて適当な大きさに切り、炒め煮に。大鍋にたっぷり一杯の量になったが、何しろ水分の多い野菜なので、作っているうちにしんなりとしてきて2/3ほどに減量。その調理が終わって、ちょうど夕方5時前くらい。彼岸にはちょっと早いが、みんなでお墓に行って、亡きじいちゃんを拝む。
▼今日の夕食は義妹プロデュースで八宝菜とチーズ揚げギョーザ。とはいえ結局色々と手伝うことになった。実際は炒めも味付けも相方と私がしたんだけども、やっぱり義父の「うまい!」リアクションがいつもの倍ぐらいある(とはいえ、いつも気持ちがいいくらいに「うまい!」リアクションをしてくれる人なんだが)。それを見ていて本当に、「あー、父親にとって、娘の料理っていうのは無条件に別格なんだなあ」と(いやな気分ではなく)思った。多分それは、実家の父が私の料理を食べた時もそうなんだろう。
▼味噌汁は、義父が「郷土の味を食べてほしい」と、あちこち探して取って来た「スギワケ(杉分)」というキノコが具。根っこの砂やコケの部分を綺麗に取るのが面倒なのだが、とても上品なダシが出る、旬の味覚である。スーパーなどでも売っているが、栽培されているものではないので、高いのだ。
▼食後、相方と自室でマターリしながら、「ニャッキ!」DVDを見て、さらに和む。が、ちょっと話数が少ないかも。もとが短時間番組なので、すぐに見終わってしまい、このボリュームなら、2000円しない値段で売ってほしいもんだ、と思う。もっとも、「ホワイトストーンズ」や「どうでしょう」のDVDを買うようになってからというもの、普通のDVDがどれもこれも法外に割高にしか感じられなくなってる、というのはあるんだが。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/20(Sat)

▼朝、昨日飲み会だった相方を、昨日と同じルートを20分かけて通り、車を止めた場所まで送る。その後また同じ道を帰る。単純な道なので、明るいとスイスイと。帰宅後、「パトレイバー」を録画しつつ見ていた…つもりが二度寝していた。「D」をやりつつ夜更かししていたせいだろう。
▼東京の叔母、来る。先日この方の息子さん(つまり、相方にとっての従兄)が結婚され、義父母・義妹とともに、私が相方の代わりに群馬に行ったりしたのだが、祖母は足が悪いため移動できず、叔母たちと会うことは出来なかった。で、久々に顔が見たいというのと、お彼岸でもあるし…ということで数日逗留されるのだった。義父が、「じゃあ、外でというわけには行かないが、夜は零さんから作ってもらって芋煮会をしよう」と提案し、その線で行くことに。お昼過ぎに駅まで義父に迎えに行ってもらい、その後買い物に出ようとしたら、「一緒に行くわ」と仰るので付き合っていただく。酒田の沿線風景も色々と変わり、ただのスーパーへの往復でも興味深そうにしていた。芋煮の材料と、少し酒田風な食べ物も添えようと思い、甘えびとイカ、それに「えご」(外見は刺身こんにゃくに似ているが、海藻で作ったもの。酢味噌で食べる)を盛り合わせ用に買う。この「えご」、近年ずいぶんと高額商品になってしまったらしく、「えっ、今こんなに高いの!」と驚く叔母。スーパーの乾物コーナーでは、あらめや岩のりなどを、かさばらないお土産として購入していた。
▼車中や、料理をしながら、ばあちゃんの若い頃の話を色々と聞く。若い頃から足が不自由だったばあちゃん、今は部屋から出ないけれど、昔は随分とアクティブだった、という話は義父や義母から聞いていたが、洋裁が得意で、チャコも当てずに布を断って、ぴったりの服を作ってくれ、近所のお嫁さんたちが習いに来たりもしたものだ…という話は初耳。やはり息子と娘では、記憶に残るポイントが違うのだろう。「だから私、子供の頃は、服を買ったことがなかったわ」と楽しそうに叔母が語るのを聞いて、これまで知らなかった婆ちゃんの一面を知る。
▼叔母のお土産は卵。箱に入れたとはいえ、もっとも割れやすいものだけに、新幹線を乗り継いで持ってくるのは大変だったことだろう。これ、夏にも一度送ってもらったものだが、お嫁さんの実家の親戚の鶏園で扱っている、黄身が濃くてとっても美味しい地卵なのだ。なんでも、お嫁さんたちが遊びに来るたびに持ってくるので、ご近所におすそ分けするのも大変なほどだとか。羨ましい話である。
▼そんなわけで、今日はみんなでビールを飲みつつ食卓を囲む。食事を始める時間が早かったので、いつも調理しながらツッコミを楽しむ「SEED」は見ず。「アトム」は毎週録画しているが、もうずっと見ていない。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/16(Fri)

▼今日は相方、家と勤務地の中間辺りのところで地区PTAの懇親会があり、酒飲み。「車を置いてくるので迎えに来てくれ」という話がついていたので迎えに行くが、「そろそろ終わる」と電話がきたのが予想よりもずっと遅い夜10時頃。そこから20分くらいでつく予定…だが、勝手知ったる大規模農道とはいえ、もう「なんかの嫌がらせか?」と思うくらいに街灯がなく、暗い。いつもはスイスイと入る分岐点も、あまりの暗さに様子を探りつつ曲がったりして、結局30分近くかかってしまうが、相方も今来た所だったらしく、ちょうどよかったようだ。待ち合わせしたコンビニで、明日のパンでも買おうと思ったが何もなく、仕方なしに、本棚に並んでいた「マタギ」1巻を買ってきて、読む。
▼「マタギ」はずっと読みたいと思っていたのだが買う機会がなく、廉価版で出たのは嬉しい。自然界・動物と人間のせめぎ合いがガチンコで描かれるわけだが、(主に人間に対して)過酷な描写が多く、矢口高雄の線で書かれる死体や負傷の絵は、とても痛々しく、だからこそ面白い。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/15(Mon)

▼私は研修、相方は大会とすれ違いの日々が続いたが、ようやく二人揃っての休日。酒田にきて随分経つが、寺の立ち並ぶあたりをしみじみ散策したことがなかったので、その辺を歩くのはどうかと提案。相方もまた「そう言えば、俺も一度も浄福寺唐門って行ったことない」というので(地元に暮らすと非常にありがちなことだが)、車を置いて、立ち並ぶお寺の山門だの地蔵だの木鼻だのを眺めつつ散策。時折お寺にも狛犬があったりするのだが、ここでは無し。それでもあれこれと目に付いたものをデジカメにおさめる。こういう時に神社と違って多少バツの悪い思いをするのは、何しろ祝日ともなれば、高確率で法事が入っているという点。やはり一つ会ってしまい、そうするとこちらは全くの平服だしデジカメ下げてるし、あまつさえ線香を上げてる風でもなかったりするので、挙動不審とまでは言われないかもしれないがやはり場違いなのだ。4,5軒回っているうちに、「そういえばこの辺の『ディープ街中』は久しぶりだなー」と言い出した相方、車でいろんな路地を走りまくる。地元民+しかし職場は地元ではない=飲み歩く機会もない+もっぱら車で移動+そもそも酒田旧市街で買い物しないという諸条件が重なって、昔と変わっていてもいなくても、しきりに「ほほー」と口走っていた。
▼天気もいいし、最近できた「海鮮市場」にも行ってみたいし、ということで、飛島行きの船のステーションへ行ってみる。家人の送り迎えや、船の手入れに付き合うついでに通りかかることはあるのだが、車を降りてシミジミ眺めるのはそれこそ子供の時以来。乗り場と、近くにある「海洋センター」の間にできた海鮮市場は、地元の人が買い物に来たり、また土産売り場的にも使われているようで、駐車場は満車だった。
▼この「海洋センター」には、小学生の時、海水浴のついでか何かで一度来たような記憶がある。酒田港に入ってくる船や海路、船舶や漁業などの基礎知識などを、現物や模型を展示しながら説明する、地方に良くある、「そこそこためになるけど、さほど大した物はない」展示施設である。外観から見るに、これも地方にありがちな、「展示内容が十年一日どころか二十年一日くらいに変わらず、時が止まったままの展示施設」な空気がプンプンで、今更入らなくても…と思ったのだが、「入場無料だし、展望台からの眺めも良さそうだし、まあマッタリと楽しもう」という相方の一言で中に入る。そんな施設でも、連休の最終日に、「遠出は勘弁だけど、『どこかに行った』ことにはしておきたい」家族にはうってつけだったらしく、結構家族連れが入っていた。入り口の風情、空気、展示物のムード(色あせ具合や、当時の雰囲気漂うフォント(というよりも「レタリング」)など)で、「こりゃ間違いなく時間が止まってる」と確信。展示室に入ってすぐ左には、大き目の船の模型があった。酒田港は基本的に貨物港なので、船でどんな荷物を運び、積み下ろしをしてるのか、ということを模型と文字板で示している。

見づらくて申し訳ないが、「鉄鉱石」と「マンガン鉱」を積み降ろすクレーンの図。

お子様にも分かりやすいように、「何を作るのに必要なものなのか」もばっちりフォロー。

しかしそのすぐ先に
なんでこんな巨大な馬が搬出されているのか。

北前船の時代ならいざ知らず、現代でも酒田港で馬が積荷になってるということは、寡聞にして聞いたことがない。
あったとしても巨大すぎる。
そもそもなぜ騎乗状態で積み降ろすか。
そして、馬上で綱を取る人物が、西洋の騎士か派手な忍者みたいな怪しい奴なのも気にかかる……と思って正面に回ってみると、
腰が砕けた。

「派手な忍者みたい」じゃなくて、変身忍者さんそのものだった。

「馬(馬上は変身忍者)」というキャプションがあまりにもアグレッシブ、そしてあまりにもクール。
(ホーススリング)は多分、馬を吊るしている固定具の名前なのだろう。でもそんなことはもはやどうでも良かった。
馬のミニチュアが手配できなかったのかもしれない。
おもちゃ屋を駆けずり回って、ようやく見つけたのがこの、「嵐固定」の馬しかなかったのかもしれない。
これでOKを出すのも凄いが、「馬上は変身忍者」と付けちゃう思いっきり。さすが海の男

若い方には分からないと思うので補足しておくと、「変身忍者嵐」という特撮番組(原作:石ノ森章太郎)が昔あったわけで。
放映期間は1972〜1973年。30年前ですよ30年。
どうみてもこの玩具といいキャプションのくたびれ具合といい、リバイバルものでなく当時発売されていた子供向けのもの。
この展示にこれまでツッコミが入らなかったということはまさかないのだろうが、それにしても確実に30年、ここの時間は止まっているということだ。予想をはるかに越えて止まりすぎっす、海洋センターさん。

ともあれ、相方とともに苦しくなるほど「脱力&笑い死にのミックス状態」に追い込まれてしまい、折角だからデジカメで撮影していこう、とは考えたものの、まさかこんなところに物件があるとは思わず、カメラは車の中。
「まあ、近いし、入場無料だし、いつでも来れるから、次回でもいいんでは」と日和ろうとする私に、
「それはそうだが、確実にあと10年は来ることないと思う」と鋭い指摘の相方。結局キーを借りて、往復200m(歩道橋入り)をダッシュして撮影。ようやく人心地ついて展示物を眺める。
おそらく、当時と変わらず私を迎えてくれているであろう印象の展示物の数々が、なかなかレトロ。
「世界の旅券」コーナーには、各国のパスポートが並べられているが、日本のパスポートがまだデカいまま
そしてとあるパネルには、「70年代は海洋開発の時代といわれています。」と誇らしげな文言。だんだん「ああ…刻が見える」状態に突入。裏のほうに隠してあるパネルには、昭和46年度の輸入品目とその割合について説明されており、「世界の国旗」パネルにも、今では見られない貴重な国旗がたくさん。
いや、展示内容は地味なりにけっこう勉強になり、見れるのだが。
そんな風に時の流れがとまっている空間のせいなのだろうか、「船絵馬」を説明するパネルの口調も

ついついおじいちゃんチックになろうというもの。
「されておる」って…なんだか土地の長老に由来をうかがってる気分。
▼せっかくなので三階の展望台に行くべく、長い螺旋階段を上る。その途中にも、酒田市観光案内や、海運関係のポスターがいくつか貼ってあるが、やはり何枚かは、色あせ具合や、モデルの服装が明らかに80年代風だったりと怪しさプンプン。中でもこのポスターは、あらゆる意味で微妙すぎる代物。
海の仕事 アマ くみると危険よ
もうどーにでもしてください、という心境になる。
標語の方はもう突っ込む気力はないとして、「はさまれ、まきこまれ」という簡潔な表現もグッと来るものがあるが、「運輸省港湾局」って、いやホントに、いつのポスターなんですか、海洋センターさん!
▼展望台は360度が見回せる、創設当時はけっこう気が利いていたかもしれないもので、天気もよく、ちょっといい気分だった。窓の上に、「新潟方面」「釜山方面」とおおよその方角が書いてあるのはけっこう助かるとして、「ロンドン方面」「ケープタウン方面」などと書いてあっても、思いを馳せるのもなかなか大変。
▼なんかもうおなかいっぱいな心境でセンターを出て、隣の海鮮市場へ。どんな魚があって幾らくらいなのか、を眺めて結局何も買わず、二階の食堂へ。中途半端な時間なので食事はしないが、刺身定食や海鮮丼がなかなか安い。是非今度来ようと思う。で、とりあえず軽食コーナーにあった「いかすみソフト」なる微妙なものを試食。確かにイカ墨、でも確かにソフト。思ったほど生臭くはない(甘味は若干強く感じる)が、ソフトにする意味、というか、あらまほしき相乗効果を感じない。そしてねずみ色のソフトというのは、視覚的にはどーなんだろう。
▼「もうそうなるしかない」という状況にありながら、焦らすだけ焦らして、阪神優勝。「今年を逃していつ優勝する」という流れだったし、気がつけば苦節18年、「いやあ本当に良かったねえ」と思う。だが(これは後で知ったのだけど)、優勝の瞬間、「世界柔道」の放送がいきなり「阪神ビールかけ」に切り替わったのはどうかと。これだけ柔道柔道で盛り上げてきて、しかしドタンバで、「やっぱりどんなスポーツもプロ野球にはかなわないんだもんね」と宣言しちゃったようなもんだ。柔道関係者、もちろんそれ以外でも、日本に滞在している外国の人が見ていただろうに。無神経通り越して、日本の恥を晒したようなもんだ。もちろんこれは、阪神のせいでも何でもなく、TV局の無配慮・無神経によるものだけど。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/14(Sun)

▼PHSのアラームで起床し、実家2FのTVでアバレ。丸顔なのはさておいて、どうもキャラクターが今一つ…と思っていたアバレキラーだが、リジェと(楽しそうに)絡み始めるやいなや、俄然、奇妙な輝きを放ち始めたような気がする。ときめいちゃったんじゃあしょうがないよなー。
▼父・兄と朝食。父にパソコンを教えたり、少しゆっくりして、今日の夜(私とすれ違いで)旅行から帰る母にプレゼントを買うためにデパートへ。服を見始めると時間がかかると思い早めに行ったのだが、1Fのアクセサリー売り場で、プライベートにも仕事場にも付けていけそうなネックレスに一目惚れし、店員さんにつけてもらったところ、私の首回りでもバッチリだったので母でも大丈夫なはず…ということで、早速包んでもらう。父の誕生日も再来週で、実家には来月の研修まで来れそうにないので、余った時間で紳士服売り場に行き、これから着るのに良さそうなポロシャツを購入し、そちらも包んでもらう。往復の交通費も含め、今月はけっこう財布が痛い。さらに地下の食料品売り場で、家へのお土産や、父は父できょうの夕食のおかずなどを買い込む。家へは高砂金鍔と、月に一度しか入荷しないという「米沢牛のレバー(これが一丁前の肉並の値段がするんだ)」を買う。何しろ酒田では、豚や鶏のレバーは置いてあるけど、牛レバーというのがどこにも売ってないので、山形に来た時に買って帰るしかないのだ。
▼そのままバスターミナルに送ってもらう。なおも時間があるので、ダイエーで秋冬用のバッグを買う。靴だのカバンだの服だのに関して、TPOや季節に合ってないものを平気で着てると、実家の母に怒られるんである。とはいえ、いつものことながら、3000円もしない安物しか買わんのだけれど。バスに乗り、いつものように到着地まで爆睡。
▼相方は仕事が終わって帰宅しており、酒田のターミナルまで迎えに来て貰ったのだが、夕食の準備を誰が手配するのかすらちゃんとしておらず、結局私たちが材料を買って帰ることに。しかし7:00のサンダーバード開始まで時間がなく、かつてない高速で買い物を済まし、家に帰る。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/9(Tue)

▼行き帰りのラジオで、しきりに火星の話題。しかし天気がハッキリせず、雲もかかっているので今日は無理だろう…と思っていたのだが、帰宅して遅い夕食を食べていたところ、義父が「火星が綺麗に見えるぞ」と声をかけられ、庭に出てみる。門扉からまっすぐ上方に、瞬く火星がくっきりと見えて、まるでうちの為にそこにいるかのように感じられた。よく「瞬く星」と表現するが、近くにあるとこんなにも、まるで脈打つかのように瞬くのだなあ、と、やはり感動的だった。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/7(Sun)

▼アバレンジャー、「花嫁はアバレチャン」って、「花嫁ゾロゾロ」なのか?と期待してたら、本当に花嫁ゾロゾロだった。えみポンと助さんの、(半端な)小津安二郎ネタあり。
▼相方と一緒に買い物に行ったら、一匹まんまのシイラ、中型(といってもシイラなのでけっこうな大きさだ)が400円、大型が500円しないという安さだったので、「ようし!俺が捌く!」と小宇宙かなんかに火がついた模様。で、購入。半身を刺身に、半身をムニエルにする。以前実家でシイラを捌いて刺身にした時、実家の連中がのきなみ腹を壊したこともあり、ちょっと心配だったのだが、今回のは鮮度も申し分なさそうだし、とトライしてみる。ムニエルは、焼きたてがご馳走。多分これ、冷めるとシイラの脂臭さが強調されすぎて美味しくないかもしれない。で、刺身。釣り情報誌に、「シイラの刺身は、わさび醤油よりもにんにく醤油のほうが合う」と書いてあったので試してみたところ、確かに独特の臭みが抜け、コクだけを味わうことができて美味しい。薬味でこれだけ印象が変わってしまう魚もそうそうないかもしれない。これはあくまで「相方の突発メニュー」であり、本来のメインである夏野菜のトマトソースグラタン(といっても、茄子や人参・アスパラなど、目に付いた野菜を適当にオリーブオイルで炒め、トマト水煮缶を入れて煮込んで擬似トマトソース風にし、チーズを乗せて焼いただけの超手抜きだが)も焼いたので、ずいぶんと豪華な食卓になった。

◆◆◆◆◆◆◆◆

9/1(Mon)

▼くしゃみが止まらないのはいつもの鼻炎かと思ったが、どうも感じが違う。どうやら、昨日の帰途のバスで、冷房が効きすぎたバスの中で寝てしまって、軽く風邪を引いてしまったらしい。計ったら微妙に熱もあるので、おとなしく薬飲んで寝る。熱が下がろうが下がるまいが、例によって、明日の講習の代役はいないから。