2003年10月
ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
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*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。
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10/31(Fri)
▼「吼えよペン」9巻を読む。「いい詭弁」の勢いが少し戻った感じ。やっぱりアシスタントより、炎尾先生の話の方が絶対に面白いと思う。でまあこの巻、勿論、富士鷹ジュビロ先生もイカしまくりなわけだが、一コマだけセリフのバックに載っていた「少年リベンジ(作中、炎尾や富士鷹が連載している架空の少年漫画誌)」の表紙にある「植木の等●(●の部分にある感じは判読できず)」という漫画が妙に面白そうで、読みたくて仕方がなくなってしまった。「正太の寿司」みたいな、いかにも「職人もの」っぽい漫画で、主人公が植木屋なんだな。で、名前が「等●」で、煽り文句には「マジメにやる奴ごくろうさん!」……読みたい。誰か書いてくれんか。そんな小ネタでそんないいアイデア出しちゃってからにもう。「それって無責任艦長タイラーじゃん」といわれればそれまでだが。
▼こういうお遊びも島本和彦(もしくはアシスタント?)の得意技。「炎の転校生」の背景の映画館にかかっていた「無数の藤が貴方を襲う!」「無数の原が貴方を襲う!」が忘れられないのは私だけだろうか。そうかもな。
▼しかしこれを読んだ全員、きっと「本当に原稿なくされたんかい!」と突っ込むに突っ込めないお気の毒さを感じたことだろう。一体どこの雑誌の編集なんだか…
▼パチンコに009機種登場なんだそうで。どの道(軍資金がないので)パチンコやらないから関係ないのだが、肝心な時にかかる曲が「赤いマフラー〜♪」でも「誰がために」でもなく、globeのアレだというのは、なんとも燃え上がらない話なのではないだろうか。
▼調べものとネットサーフィンしていて見つけたサイト。
*「蒼き流星SPTレイズナー」 OP挿入セリフ&次回予告
OPのサビ前に入るアレ。
カラオケでこの曲を愛唱している方は、お気に入りの回を選んで暗記しよう!
私のお勧めは22話。
*「十二戦支エトレンジャー」公式サイト
95年にNHK-BSで放映していたアニメ。割と面白くて好きだった。
以前NHKコーナーで紹介した時、このサイトが検索に引っかからなかったので、見つけてちょっと嬉しかったので。
何というかまあ、結局当たらなかったのね、という悲哀が漂いまくりだが…
バイト仲間のK嬢からこの番組名を聞いたときはぶったまげたのだが、彼女が薦めるので見てみたらちょっとハマった思い出がある。
そんな彼女とは、毎年賀状のやり取りはしているが、現在尼上になられたのでなかなか会う機会がない。
この番組のこと、覚えているだろうか?
▼夜、栄帝さんから電話。色々と話していて、彼の家族が随分以前から山形がお気に入りで、何度も観光に来ていたことなどを聞いて驚く。で、他県の人の多くがそうであるように、やはり彼も「玉こんにゃく」の美味さに取り付かれた一人だとか。子供の頃からしょっちゅうイベントや家庭で食べていると、「なぜこんなビンボー臭いものを、他の県から来た人は喜んでくれるのだろう」と不思議だったんだよな。煮方のコツなどをお教えする。で、気がつけばなぜか二人で「ガクランの魅力(前を詰めて良し、外して良し、全開して良し)」について熱く語り、「ブレザーに替わられて激減しつつあるガクラン事情」を嘆いたり、「襟元に指突っ込んで、ちょっとうるさそうにホックを外すしぐさがいいんですよねーー!」とだんだんフェティッシュに盛り上がったりして、相変わらず「女同士」の会話を楽しむ。
▼その後、相方から、仕事がらみ金銭がらみのトラブルを聞き、相当底までヘコむ。詳しいことはここでは書けないが、要するに、事務方のミスに起因して、最悪給料一月分の大金を、一括で支出しなければならない理不尽な話。結果次第では法的に争う羽目になるかもしれない…と聞かされて目の前が真っ暗になってしまう。液晶がヘタったり、その他チマチマ貯めた金で買いたいものなど夢見ていたのだが、一気に一切の気力が失せてしまった。久々に「100×100」の更新をしようと思っていた気分など当然吹っ飛んでしまう。とりあえず、色々相談して、出来うる限り知恵と情報を集めないといけない。とほほ。
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10/30(Thu)
▼夜や明け方、クォ、クォ、と独特の泣き声で白鳥が飛び交っているのを聴くと、否応なく冬の訪れを感じる。今年もカメムシが多いらしく、また豪雪の予感なのか?やだなあ。
▼なかなか軍資金が貯まってくれないのだが、HDD&DVDレコーダーが欲しくてたまらず、電器屋に行くたびに、該当コーナーで5分10分考え込んでしまうのだ。それはやはりマシンスペックとか、対応メディアが色々で、何がベストかなかなか見えてこないことが大きい。相方は意外なところで新し物好きで、「PSXでもDVDが焼けるらしいぞ」とちょっと色めきたっていたりいなかったり。ゲーム機としてはまんまPS2だし、こういうものは中途半端にコンパチだと結局「帯にも襷にも短い」結果に終わりそうな気がして、「対費用効果を考えるとちょっとなあ」と私は思っていた。
▼すぐ先まで来ている地上波デジタル化のことなども考えないと…と思っていたところ、この「コピーアットワンス」形式と記録方式に関する記事はとても勉強になった。これを読むとやはり、メイン録画マシンとしてPSXを考えるのは無理があると思うなあ。
▼生協に買い物に行く。最近は店内放送で、「どっちの料理ショー」で登場するメニューを紹介し、同じ献立食材をプッシュしたりしているようだ。どちらかというと、放映当日より、次の日のほうが影響大では?とは思うが。それより何より、番組名を間違えて「どっちの料理でショー」と自信たっぷりに読み上げ、しかもそれがエンドレスに店内に流れているもんだから、思わず吹き出しそうになった。番組は結局、草薙剛の裏切り(例によって例のごとく)で海鮮丼の勝ち。うちでも始終心は海鮮丼だった。一人で天ぷらを大量に揚げたので、あっさりしたものに生理的に惹かれたのもあるが、あの特大牡丹海老にノックアウトだもの。あー、一回でいいから食ってみたい…
▼「プラネテス」のアニメを相方に少しだけ見せてみる。「よくできている」と認めはしたものの、「しかし俺としてはやはり、『Moonlight Mile』を原作に忠実にアニメ化したものを、民放ゴールデンタイムで放映して欲しい。もちろん冒頭から忠実にだ」と、出来もしないこと(冒頭を忠実に映像化した瞬間に18禁では)を言い出す始末。確かに見たくはあるが、ロストマンがらみの話とか、見た後にズズーンと鬱になるのは必定。それを「クレヨンしんちゃんの次の時間帯あたりに」と言い出すのだ、この男は。
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10/29(Wed)
▼一日3〜4回は「日本ブレイク工業」の歌を聴いている。気がつくと、家事をしながら口ずさんでもいる。もはや中毒だ。というより、楽曲がそれだけ優れているのだとも思う。電話をしながら、むちんさんにも勧めまくってしまった。
▼先日で放映された「どうでしょうリターンズ」が、予告されたものとも、本来の順番とも違うものだった、ということが公式で話題になっていた。放送を飛ばされたのは「桜前線捕獲作戦」だったのだが、この中のヤスケン「拉致」が、このご時勢だしやばかったのでは?という意見があったのだが、結局真相はその通りだったらしい。しかし「拉致がまずい」、となると、番組の性格上(一部の出演者に趣旨をわざと伝えなかったり、騙したりしてとんでもない場所に連れて行く、という企画が多い)、もっと放送できなくなる回が出てくる可能性大。かといって、「どうでしょう」のキモであるテロップの削除や差し替えをされるのも釈然としないしなあ。この件に関しては、今後DVD化される時も問題になってきそうで、少なからず不安。
▼過去の放映を見ていて気づいたのだが、髪型や表情、映す角度によって、大泉洋って時折「若いときの欽ちゃん」に似てる。時折だが(特にかぶりものをして、髪が見えない時にそう見える)。
▼田中真紀子が、講演会で色々かましたらしい。その内容が、とても「怪気炎」なんて言葉で片付けられるものではなかったとか。(ZAKZAK)
で、その中の「小泉は腹話術師、山拓は気持ち悪い」ってのはまあいいとして(いいのか)、安倍幹事長に対して
「社会というのは夫婦が基本です。その中で子供が生まれ、家族という単位があって平和な社会が実現するはずなんです。
だからね、子供がいない安倍にいったい何が分かるというの。心臓が小さい安倍晋三」
ってのはもう何なのかと。
このニュースに腹が立つのは、私自身が「子供がいない」という悩みを抱えているからだろう。それを否定する気はない。また、この発言を「子供のいない夫婦や女性への差別・蔑視」という風に、大きく捉えようとは私は思わない(ま、田中真紀子が日頃から潜在的に蔑視的意識を持ってなきゃこういう発言が出るはずもないが)。ただし、「子供がいない」ことを刃にして相手を傷つけようとする行為は、全体への蔑視よりももっと人として卑劣なことだと思う。選挙権を持つずっと前から反自民の私でさえ、「こりゃあひどい」と感じるくらいだから。
▼「平和な社会」という言葉からすると、安倍の「顔は穏やか(私は単に「ねむい顔」としか思わないけど)だが、中身は小泉に負けず劣らずのタカ派ネオコン」であることを批判しようとしていたのか、と(無理して好意的に見れば)思ってやれないこともない。しかしそれでも、子供の有無は、どうしたって論理的に繋がらない。家族愛は平和の基本。それは間違ってはいない。しかし。そもそも田中真紀子は、「子供がなく、夫婦だけの所帯」「大人だけの所帯」は「家族」じゃない、と思っているのだろうか?そうした「世帯」は「平和」に貢献することはなく、社会を豊かにはしない、と言ってくれているわけだ。酷い・無神経を通り越して、それは単に「おかしい」のではないか。最後の「心臓が小さい安倍晋三」というのはダジャレなんだろう。その一言だけにしておけばよかったのに。
▼聞くところによると、安倍夫人は「後継者はまだか」と始終周囲や後援組織から言われて相当苦しみ、その問題について自分を責めず、自然体で接してくれた夫に感謝している…と某誌で語ったという。発言自体が批判ですらない中傷、しかも言われて一番苦しむのは安倍本人でなく夫人。そもそも、政策や政治家としてのあり方でなく、こんなくだらないレベルでの個人攻撃に終始し、それに拍手喝采の後援者というのも、もはや「人外の無神経」としか言いようがないだろう。
▼先日の、「子供を持たない女性は福祉を受ける資格なし」という森元総理の発言よりも根が腐っていて酷い発言だと思うのだが、なぜかニュースやワイドショーで大きく取り上げられていないようだ。森発言は、この前に「子育てよりも自由を謳歌したいからという理由で、子供を産める環境にあるにもかかわらず」というような部分があり、発言自体も結局は「子供を持つ家庭、子持ちで頑張る女性に福祉がより厚く向けられるべき」と、いわば子持ちに擦り寄る意図の発言だった。対偶として導かれるこの発言意図は、国家福祉の面から見れば(個人のライフスタイルへの口出しは批判の対象になるが)正しい。国の将来の財政を支えるのは子供だし、子供のいる家庭や親への福祉が少しでも向上すれば、「産み育てやすい」社会に一歩近づく。それより何より、「産まない女性批判」は大きなお世話だし横暴だが、「産めない人への批判」はさらに卑劣だと言うこと。そっちはもう、決心とか気の持ちようとか努力とかで何とかなることじゃないんだから。ガキの喧嘩だって、身体条件や血筋、家族のことや経済状況など、「自分でどうしようもないこと」を持ち出して攻撃するのは「ひでえ奴」と呼ばれたもんだ。うーむ、我ながら、大っ嫌いな森を結果的に持ち上げることになるなんて思ってもいなかったが、さらに下司な発言してるんだから仕方ないわな。
▼ネットでは、不妊サイトや各種掲示板で批判が高まっているようなのだが、どこまでいっても小選挙区候補。選挙区民以外が怒ったってバッシングしたって、所詮田中陣営は屁でもない。何だかんだ言って当選してしまうのだろう(対立候補が強力ならまだしも、何かと微妙だし)。というのは、田舎に行って「ムラ社会度」が高くなればなるほど、男女問わずこういうデリカシーゼロな発言を平気でするんだ、これが。パーソナルスペースなんて概念はハナからない。人の心や事情にズカズカ入り込んで、言いたいことを言うのが「親身になる」ということだと思っている人間が実に多い。無神経な発言は男も女もするんだけど、経験上、女性から言われる方がずっと応える、というか、なまじ「同じ女性なら察してくれるだろう」という気持ちがヘタにどこかにあるものだから、唖然とさせられる度合いが高い。もう、「子供を授かるという幸運に恵まれただけで、他人に対してこうも無神経に、残酷になれるもんだ」と。現に仕事現場でも何回も出くわした。「いやー、欲しいんですけど、なかなか授からなくてー」という言葉では、何も察することが出来ない人と。こちらもパソコン芸者の悲しさで、カチッときても笑顔で流すしかないのだが。
▼でまあ、そういう地盤だと、むしろ初老以降の女性なんかはますます支持しちゃったりして、ほっといても当選するんだろうな、と思うと、他選挙区ながらやるせなくなってくる…というお話。応援組織のBBSなんか見てると、この件に対するレスなんかも本当に凄まじいから。田中真紀子を擁護しようとするあまりに、不妊女性全体への中傷を平気で行ってる連中までいるのには、もはや笑うしかない。新潟五区もまた、有権者のモラルと意識が問われるエリアになったようだ。しかしそれにしても見事なくらい政治や政策を語らない人だな。実際の演説会なんかでもそうなんだろうか?
▼ふと気づいたこと。「闘将ダイモス」の「闘将」という文字、これだけ見ると妙にコロッとしていてファミリーっぽい。「一発貫太くん」とか、そういう系統の。
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10/28(Tue)
▼先日「あまりにもコッソリすぎないか」と日記でも書いた、ぷららのトラフィック制御について、今日ようやくメールが全会員に送られてきた。ただ、やはり文面はすこぶるアッサリしたもんだったのだが。このメール配信については、「定期的なお知らせとして、トラフィックの件も知らせる予定だった。これは当初決定していた通り」と、「別に突き上げられたから慌てて送ったわけじゃない」みたいなコメントが掲示板にあったが、何をかいわんや、という感じがぬぐえない。
▼同じくぷららの光掲示板にて、トラフィック制御関係のトピックも少しは勢いが収まった感じでもあるのだが、「全会員周知」に関する話題へのレスの中で管理者はこんな風に書いている。
『#現に、掲示板やマスコミにおいても「Bフレッツ値下げ」や「IP電話割引」の話より大きく取り上げられていますので、該当の方には充分に情報が伝わっているものと存じます。
また一部の「ぷらら」会員による実態として違法著作物の横行を理由としたトラフィック制御の話なんて、そもそもそういった違法行為があること自体、あまり自慢できる話ではないでしょうから、大多数の「ぷらら」会員にとっては全く関係ない話かと思いますし、またマスコミ向けのリリースからも割愛しています。』
はい?「大きく取り上げられている」ということは、多くの人にとって「一大トピック」だから、ということでは(ISPがファイル共有を行いユーザーに対して強く出ると宣言したのは初めてであり、他のISPも追随する可能性が大きい以上、けっこうなビッグニュースのはずだ)?それが「大多数の会員にとっては全く関係ない話」って言い切れる神経は凄いですな。しかも、掲示板で大きく取り上げられたのは、「すぐに全ユーザーに周知されてしかるべき大きな規約改正について、ISPからの通知ではなく、ネットニュースやニュースサイトの記事によらなければなかったことへの不満・疑念」があればこそだと思うし。
後半の方は「うるっせーな、どうせ今回ガタガタ言ってる奴は、MXやらnyやりまくってる奴だろ?さっさと辞めてくれたほうがいいんだっつーの」というお気持ちが伝わりすぎるほどに伝わってきてるし。やっぱりなあ、違法ファイル交換を擁護するしないと別の次元で、「誠意が微塵も感じられない」としか言い様がないぞ、ぷらら。本来関わりのないISDNユーザーですら脱力するほどに。
▼「プロジェクトX」は、大阪万博警備の話。予想を大きく越えた入場者をいかに捌き、事故などを未然に防いだかという奮闘記が面白かった。ちょっとした工夫で人の流れを制御できたり、事故を防止したり、同じ負担をかける場合でも心理的な抵抗を少なくすることができる。その試行錯誤のくだりが興味深く、特に、「バッファローダッシュ」と呼ばれた、開門直後の危険な駆け込みは、ゲートをくぐった後にパンフレットを配ることで回避し、同時にサービスにもなる…というような工夫に納得。警備というものが人の心理に大きく関わっているというのは、意外なようだが考えてみると当然なんだな。今まであまり意識したことがないが、警備の多くは「人」を相手にするわけだから、「心」を十分配慮した警備をしてもらうと、みんなが気持ちよくなれるわけだ。そういえば、道路工事やショッピングセンターの整理誘導のガードマンさんも、「いないほうがマシ」ってくらいに要領を得ず、ジェスチャーも何を伝えようとしているのかさっぱりわからない人もいれば、行動がキビキビしていて指示が的確だったり、礼儀正しくて笑顔なんか見せてくれる人もいる。関わりあうのは本の数秒、長くて数分だが、後者のようなガードマンさんに当たると、とてもいい気分になれるものだ。
▼信じられないほどの人ごみ(60万人の人出の日もあったという)の中で財布を落とした人がいて、困っているのを見かねて、東京までの電車賃を自腹で貸してあげた、という方がいた。その後も20人に同じように貸してやり、給料がほぼスッカラカンになったという。最後、「そのお金はどうなったのですか?」という質問に、「それが、全部戻ってきたんです。その時、日本人も捨てたもんじゃないなと思い、心の美しさというものを感じました」と、満面の笑みで応えていたのが忘れられない。今だったら絶対に全部帰ってくることはあるまい。まだその頃は、日本人の心はまだまだ綺麗だったんだな、いい話だな…と、一抹の寂しさを覚えつつも、やはり胸が熱くなってしまったのだ。
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10/27(Mon)
▼日本シリーズ最終決戦。今日の中継はテレ東なので、入ってて良かったNHK−BS。で、結局は広沢がホームランで最後の男の意地を見せてくれた以外は、終始阪神パッとせず、ダイエー圧勝で幕。星野監督退陣のことなどもあって、勝たせてあげたい気持ちが高まっていたが、久々にシーズン最後まで楽しめた年だった。
「星野監督のこともあるし、今を逃すとまた20年くらいチャンスなさそうな気もするし(わけもなくそういう気分にさせる球団であることは、誰も異論がないと思う)、勝たせてやりたかったなあ。ダイエーは今の選手と勢いなら、来年あたりもいけそうじゃない。」と漏らすと、「いや、ダイエーなんか来年チームが存続してるかどうかすら怪しいんだぞ」と相方。言われてみればそりゃそーだ。
▼ホークスの優勝に沸きあがる福岡ドームを見て、年月かけてここまで地元に定着して、愛されるチームになったんだなあ、昔弱かった頃は、安永航一郎の漫画で「ポークス」なんてチームが登場するほど揶揄(「頑丈人間スパルタカス」)されていたのに、良かったなあ、と思いつつ、「折角ここまで来たのに…」という思いも強くなる。出身地や居住地に野球チームがあって、盛り上がれるっていう事は、何だかんだ言ってもとても羨ましい私は東北人。スタンド大合唱、「♪いざ行け 無敵の若鷹軍団」を聞いていると、本当に選手層が若くて活躍している今のホークスにぴったりの歌(逆にベテラン層が多い時だとちょっと合わないんだよな、この歌)だと思う。
▼義母、外から帰ってきたのが、勝負のついたちょっと後で、「今日和田君が投げて勝つところ、私も見たかったわ!」と騒いでいる。あんたもキャラ萌えにわかホークスファンかい。親子揃われちゃうともはや納得するしかない。私と相方は「やっぱり男は今中だよ!」と太鼓判。まだ29歳なのに、和田辺りと並ぶと既に「おとうさん」の雰囲気。ステキ。
▼今更なのだが、HTBのマスコット「Onちゃん」は可愛い。止まってても可愛いが、動くとなおたまらん。そんなわけで、しばしHTBサイトのOnちゃんコーナーでさんざんヤニ下がった後、CMをダウンロードして楽しんでいた。中身はいかにもローカル局CMって感じだが、動くOnちゃんのキュートさで何もかもOK。ここにはないが、天気予報の入りのアニメなんかもいい。普通の笑ってる時の口より、驚いたり慌てた時の丸い口が、なお可愛い。SAYのフリークスどもや、変な子供の歌声なんか、足元にも及ばない。
▼他県のローカル局のイメージキャラクターなんて、普段は縁のないものだ。ついでに山形のローカル局のマスコットキャラを列挙してみよう。
●YTS(山形テレビ) みるるん星人
局キャラの中では一番露出が多く、メーカーとタイアップしたお菓子やワインなど、またファミリーマートと提携した期間限定の菓子やおにぎりなどの企画が色々ある。デザインもそこそこ。最初はみるるん星人単体だったが、最近キャラが増えた。グッズもある。
●YBC(山形放送) ぷにゅん
可もなく不可もなくのジェル系ぷにゅぷにゅキャラ。知らないうちにひっそりグッズ販売もしてた模様。スポットCMも色々あるようだが、これがテレビだといいけど、ラジオでもいきなり「♪ぷにゅん〜」とか「♪ぴた〜」とか流れてくるので、最初見た時は、何か毒電波でも流れてきたかと思った。マジで。
●SAY(さくらんぼテレビ) SAYLANDの仲間たち
可愛いの中に一抹のキモさ、フリークス風味(特にウサギ)が入っているあたりはもっとも今風かもしれない、動物群。CMを見るとお分かりかもしれないが、キャラより何より、歌ってる子供の声が、なんというか、繰り返し聞くにはウザい。でも繰り返し聞かされるのだ。
●TUY(テレビユー山形) キャプテンTRY
一目瞭然だが、野暮ったさナンバーワン。このキャラクターを浸透させるために当初よく流れていたアニメ(テーマソングもあり)CMでは、代々木アニメーション学院の生徒が作ったかのようなアニメを堪能することが出来た。設定では「「キャプテントライ」は西暦2222年のテレビマン(別にヒーローとかではないんだな)。今から220年後、未来のTUYでは報道部のキャップを務めている。」ということで、報道キャップだからキャプテンなのね…
てなわけで、まとめてかかってきてもやっぱOnちゃんだなあ…と思うことしきり。各局マスコットについては、こんなまとめサイトがあって便利。
▼ぽちさんのところで紹介されたリンク、「音楽配信メモ」の「CCCDに関する感情論」を読む。幸運にして、私の好きなアーティストがCCCDを出していないので、まだ一枚も購入したことはないのだが、ショップで手にしたCDが、懐具合によっては買ってもいいなと思うような「ボーダーライン上の一枚」であった場合、「CCCDだからやめておこう」と棚に戻したことは少なからずある。潜在的な損失ってかなりあると思うし、ヒットってそういう「ムードで購入」の積み重ねだと思うんだなあ。アーティストが心血注いだ音楽にわざわざノイズをかけて音質を悪くし、「かかるかもしれないし、かからないかもしれない。プレイヤーが壊れるかもしれないけど、保証はしない」とメーカーが公言しているようなCDを買って、緊張とともにプレイヤーに置くようなストレス、どうして金を払ってまで負わなければならないんだ?(事実、ぽちさんはCCCDでプレイヤーが壊れ、問い合わせにもすこぶる不誠実な態度を見せられた張本人である)というのが正直なところ。(今じゃすっかりやらなくなったが)ラジオなどからのエアチェックにしろ、ストリーミングで聴いたMP3にしろ、はたまたどこかのサイトで聴いたMIDIにしろ、「いい曲だなあ」と思えば、やはりCDで持っていたいと思うから買う(好きなアーティストであれば尚更)んだけど、そこで二の足踏ませてどうするんだろう。しかもガード自体、ちょっと心得のある人には簡単に破られてしまう、不完全な技術。アーティストやアレンジャーの中には、「そんなに凝っても、人間の耳じゃ拾えないよ」ってところまで音を作りこむ人たちが沢山いるのに(ムーンライダーズの皆さんもその一群だ)、その上に平気でノイズをかますような真似を、音楽を送り出す側がよくできるもんだ、とも思う。そうしたアーティストも購買者も両方ナメきった不完全な技術を平気で使うというのは、業界の良心の問題なんではないだろうか。その問題をすべて違法コピーに帰結させることにも疑問を感じる。本気で音楽コピーをさせたくないなら、「音楽用CD-R」とか、それがレンタル屋のレジのすぐ近くに置いてあるような状況を先にどうにかした方がいいんじゃないかと。
▼大体、CCCDのことが、まだまだ隅々に行き渡ってないかもしれない。去年だったか、「レンタル屋から借りてきたCDがコピーできない」と泣き付いてきた義妹は、CCCDの存在自体知らなかったからなあ。そういうレベルの人がまだまだいそうな気もするんだなあ、けっこう。といっても結局自分には、「CCCDを買わない」ことしかできないのだが、この先お気に入りのアーティストもCCCDを出すようになったらどうしようか、悩みどころではあるのだ。
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10/26(Sun)
▼年に一度はある「ヒロインコスプレしつつ頑張る」話のアバレンジャー。らんる嬢が思いのほかエロくて良かった。普段のアバレジャケットがかっちょ悪い(あの布地とか、合わせのスタイルとか、どうにもオバハン衣料っぽくてなあ)ことも手伝って、輝いてましたな。
▼日本ブレイク工業という解体屋さんの社歌が、燃え燃えのアニソン調(出所は「タモリ倶楽部」の企画だったらしい)ということで、随分ネットのあちこちで話題になっており、私も聞いてみたところすっかり虜に。しかしこんなに大人気になっても、いかんせん解体。家の全面改築でもするのでなければ、個人で発注することもまずない。「名前だけは変に売れたけど、サーバーが大混雑しただけで増益なし」な結果になったりするのもなんだかなー、とか思いつつ。
▼以前、相方と一緒に高校野球を見ていて、「やっぱり校歌とか第一応援歌は、こういうスポーツ大会の応援の時にみんなで盛り上がれる、燃える歌がいいよなあ」という話をしていた。で、思ったのだが、渡辺宙明・菊地俊輔・大野雄二あたりのアニソン御大に、いかにもソレ節な、燃えソングを作曲してもらったらさぞ盛り上がるんじゃないか、とマジで思った(実際に校歌のお仕事をしてらっしゃるかどうかは知らないのだが、アニソン丸出しの曲ではあるまい)。往年の菊池節が炸裂した日には、きっと吹奏楽部も大張り切りだ。ピアノ伴奏で済ますことが難しくなってしまうけれど。……でまあ要するに、社歌だってアリだろう、ということで。
▼ダンゴやら魚やらが当たったってんで、キノコだモズクだ玉葱だと、なんでもイメージソング作ればいいみたいな風潮の昨今だが、まさか解体屋さんまでなあ。そういう歌を収集するのは大好きなので、ぜひともどちらさんの業界も、ズギューンと付き抜けたやつをかましてほしいものではある。
▼最近どうも、日本シリーズの放送中に階下がかまびすしいと思っていたら、知らないうちに義妹が「和田くん萌えー☆」で、にわか熱烈ホークスファンになってしまっていた模様。彼女は部屋にブラピだのベッカムだのと写真を貼りまくってて、相当な夢見る面食いさんなのだが、今度は和田で転んだらしく、ピンチが来ても去ってもキャーキャーと盛り上がっているのだった。顔から入ってチームのファンになれるとは、まだまだ若いもんだ(とはいえ、私と2つしか違わないのだが)。私も高校生の頃は随分な秋山幸二氏ファンだったが、あれにしたって、あくまでプレイヤーとしての能力とか個性あっての魅力を感じていたわけだしなー。いつまでも「オンナノコ」なんだなあ彼女は。よく分からん心理だが。
▼私はといえば、両方ともいいチームだと思って楽しく観戦しているので、「どっちが勝っても不思議はない好勝負」と思っているのだが、ぽちさん・Feliceさんあたりの喜ぶ姿が見たくて、ややタイガース寄りの気分になってきている。今日はけっこう早いイニングから、ぽちさんちで「オマリー六甲」が鳴っているのだろうな…と思って見ていたが、届かなかった模様。3−3のイーブンになって、これ以上無いお膳立て。
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10/25(Sat)
▼メンバーも増えたところで、久々に「セーラームーン」を眺める。女の子は可愛いし、ヘナチョコなりに一生懸命だし、そもそも「可愛い女の子が頑張る」というだけの話だから、すごくハマっていていいんじゃないかな。いやホントに、マーキュリーの変身前のメガネっ娘ぶりはなかなかイイし、マーズも美脚、何より由美かおるっぽい顔立ちがいい。個人的に。と、我ながら以外に評価が高いのに驚いてしまう一方、「小林靖子の脚本だし」と言い聞かせながらも5分と続けて見ることが出来ない。(ちなみに宝塚は15分が限度)可愛らしくてもやっぱりカユいものはカユいんだな。
▼「プラネテス」、今回も良かったが、これでもかというほどにオリジナルキャラが出まくってるなあ。原作の持っている、先天的な静けさを感じさせる演出は今のところないし、今後もないかもしれないが、それはそれでちゃんと道をつけて、アニメとして楽しませてくれるだろうと信頼しているので、不満ではない。今日はさらに、特別枠として、監督と脚本の大河原氏が出演していたが、相変わらず司会の鈴木砂羽(「相棒」のCMでようやく名前を覚えた。女優さんでしたか)の進行とノリが、「さっき起きたばっかりの低血圧の人」のごとくに眠すぎてかなわんなあ。
▼他にインストールするソフトがあったついでに、フリーのスパイウェア監視&除去ソフト「Spybot Sarch&Destroy」(解説サイト)を入れてみた。スパイウェアは通常のアンチウィルスソフトでは対応できないので、保険のつもりで。無料でもあることだし。使ってみると、日本語化も出来るしなかなかいい感じ。クッキー関係のほかは、深刻なスパイウェアは入っていなかったが、駆除して免疫化する。便利。
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10/24(Fri)
▼相方、薬と睡眠が効いたらしく、朝には熱が引く。それでも起きるのがすこぶる辛そうなので、「休まないまでも、数時間年休を貰ったらどうか」と説得してはみるものの、朝から出ないわけには行かないということで出勤。相方だって休めるもんなら休みたいのだと分かってはいるものの、溜め息が出るばかり。そりゃ私も、熱を押して講習に出かけることはある。仕事自体は他のスタッフで代替可能なもので、「私じゃないとダメ」なんてものはない。が、その日の朝では手配がつかないし、距離的な問題もある、それだけの話。それでも、穴をあけるわけには行かないから、それこそ這ってでも行く。だから相方の気持ちも良く分かるのだけど、もうちょっと分担を上手く出来ないのかな?と思わずにはいられないのだ。
▼とまあ、こんな風に、多くの教員は現場でボロボロになって頑張っているのだが、連日の教師の不祥事で、職業イメージはおかげさんでうなぎ下がり。ことに小中学校でのペド事件は、聞くだけでもうんざり。特に小学校教員などは、業務を想像するだけで卒倒しそうなほどの重労働だ。子供好きでなければとても勤まらない。その資質の中に、別の「子供大好き」が混じってないかどうか判別するなんてのは至難の業には違いないが、どうにかして採用試験の段階でペドをはねることはできないものか、と真剣に考えてしまう。そうでなくても、連れ去りや暴行・殺人事件が毎日のようにニュースに登場し、田舎・都会を問わず変質者があちこちで出没する今日び、学校の中にまで変態さんがいるとなれば、世の親御さんの気の休まる時などないだろう。
▼昨日今日と阪神が勝ったのは、ぽちさんがピンチの時にオマリーの「六甲おろし」を流し続けたためだという事実が明らかに。そうか、あの歌は神と交信し、神秘のチャンネルを開き、奇跡を起こすためのものだったのか。並の音階では、そんな偉業は到底不可能だ。東京某所のぽちさんの家で、ひそかにくり広げられるマクロス7な状況。歌って凄い。ところで神秘の音階に晒されて、猫さんの隊長に異変が起きたりはしていませんか?心配です(私信)。
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10/23(Thu)
▼限定的な巷で「聞いてると洗脳される」と評判の「巫女みこナース 超ロングバージョン」を聴いてみた。全長17分近く。超ロングにも程があるというものだ。メディアプレーヤーで流しつつ、ニュー速のスレなど読んでいたのだが、最初は何てことなかったのに、8分を超える辺りから、文章を読む速度、内容が頭に入ってくる速度が明らかに落ちてきて、しまいには限りなく0に近い状態になってしまった。文字通り「脳を洗われ」、その上で綺麗にアイロンをかけられ、シワを伸ばされたような心持ち。
▼HTBの期間限定テント芝居(水曜どうでしょう関連)、水曜天幕團の「蟹頭十郎太」のDVD、恒例のHTB価格なので、予約することに決定。ここのところ毎月何かしらどうでしょう関連に出費(ファンの間では「年貢」という)しているなあ。一つ一つは大した出費ではないのでいいんだけど、せめて1ヶ月半くらいで現物が手元に来てくれればなお嬉しい。通常業務をこなしながらアレコレ編集するのは、実際には大変なのだろうから、もどかしくも楽しい日々を耐え忍ぶわけだが。
▼夕方前に相方から電話があり、「やっぱり寒気がして風邪の予感なので早退する」とのこと。やっぱり、というのは、朝方妙に熱っぽいと思い、心配していたのだが、いつものこととて休むわけにも行かない(年度も後半に入って、忙しくない3年担任なんかいないからなあ)ということで、仕方なくビタミン剤と、以前みつばちさんにいただいた「エキナセア」のサプリを飲んでもらって送り出したのだ。で、とにかく暖かくさせ、夕食も相方の希望でちゃんこ鍋にし、残った具とダシでカレーにして、十分温まったところで薬を飲ませ、あとは寝かせた。ここのところ、退会が近いので土日は潰れまくり、他にも若手の尻拭いで業務に支障が出て、10時過ぎに帰宅してもなお仕事を持ち帰り、朝方に済ませてまた出勤…と、実に働き者過ぎる状況が続いていて、健診に引っかかっても医者にすら行けず、コミュニケーションの時間も取れないままにただ心配するばかりの日々。でもこういう心配って、なかなか男性は分かってくれないんだなあ(溜め息)。
▼第一、夕飯食べてる最中にまで、同僚から仕事の電話で10分ほど話し込む始末。その電話一本で、明日はどんなに具合が悪かろうが出勤しなければならないこと確定だし。いや本当に、具合悪くて早退した時くらい休ませてやってくれんか、職場の方…
▼親がバカすぎて、子供が可哀相過ぎて、という虐待・虐待死事件はしょっちゅう報じられていて、その度に酷い事件だと思いつつ、一方では「そんな風に死なせる奴らじゃなくて、コウノトリさんはウチに来てくれんかなあ」と嘆息しつつ、それでもあまりの多さに、「またか」と感覚が慣れてきつつもあった。しかし名古屋市の、母親と付き合っていた高校生が、「トイレに行く邪魔」と4歳男児の腹部を強く蹴り飛ばして死なせた事件に関しては、色々と情報が増えるにつれて、やりきれない、ではすまない気分になってくる。
▼この子は、保育園の園長先生に、「ボクもお母さんとお風呂に入ったり、一緒に寝たりしたいんだ。園長先生、お母さんにお願いしてくれる?」と頼んでいたらしい。4歳の子にそんな風に気を使わせ、園に助けを求めさせる状況って一体。この文言が「ボク『も』〜〜」だったとしたら、子供の目の前で高校生とお風呂に入ったり床に入ったり、果てはそういう行為をしていたのかもしれない。園長が訴えを受けて母親に話し、その後その子は「お母さんが絵本を読んでくれた」とこの上なく喜んでいたらしい。それが殺される数日前だ。園長は他にも、被害者の子の下半身の皮膚がただれているのに気づき、「お母さんに洗ってもらってね」と言った所、「一人でお風呂に入っているので、上手く洗えない」と答えたそうだ。
▼四六時中「子>>>恋人」であることはできないかもしれない。女性は幾つになっても、どんな立場であっても女性だ。しかし、子供と一緒に暮らしていながら、体調の変化にも気づいてやれず、虐待行為をも「躾けてくれていた」と庇うなど、あまりにも逸脱した「すがり付き」だ。この子が蹴られてから死に至るまでは、数時間のタイムラグがある。内臓出血の痛みは尋常ではなかったはずなのに、この子は久しぶりの母親との買い物に出かけている。しかもこの母親が短大で児童福祉を専攻していたという事実は、もう悪い冗談にしか聞こえない。勿論一番の罪は高校生にあるが、子供の身の安全を守れず、しかも自分の恋愛のために見殺しにし、隠匿を図ったこの母親は、共犯と呼ぶにもあまりにも始末が悪すぎる。
▼この子は、祖父と祖母に会いに行こうと、荷造りをして駅まで出かけたが、立ち往生して迷子になり、結局保護されて家に返されたことがある。それが家出なのか、助けを求めようとしたのかはわからない。せめてあと2歳くらい大きければ、駅員に助けてもらって切符を買い、改札を抜け、母親の実家に電話することも出来ただろう。母親は取調べを受けながら誕生日を迎えたが、死んだ子供は歳を重ねることすら出来ない。永遠に四歳のまま。母親はこの事実を重く受け止めているのだろうか?
▼この事件では、保育園はできるだけのことをしたと思う。児童相談所については、インタビューに答えた所員の印象がすこぶる良くなかったせいだろうか、「ベストを尽くした」印象は受けなかった。警察に駆け込んでいたほうが良かったのかもしれない。ただ、児童相談所にも、十分な予算と人員が配置されているとは言い難い面もあるし、所の引き受ける仕事は、虐待の増加、犯罪の低年齢化などを受けて増えている。民間で、ある程度の身柄確保の権利を与えられた、駆け込み寺みたいな機関(例えば、警備保障の業務の一環として、とか)があったほうが迅速に対応できるのではないか…とも思うのだが、小さい子には「理不尽な暴力」と「躾けのための叱咤」の区別がつくことのほうが少ないだろうから、子供の駆け込みを一々受け付けていたら、それはそれでえらいこっちゃ(逆も真なりで、虐待を受けている子供が、「自分が悪い子だからなんだ」と思い込んで、事態の悪化を招くこともしばしばあるのだが)な気もするし…
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10/22(Wed)
▼普段あまり見ないワイドショーなんぞ見てしまったら、「宮家きってのダ〜ンディ〜♪」が頭から離れない。で、例の有栖川宮詐欺の招待者の中に、ダイヤモンド☆ユカイさんが混じっていたことが判明。(オフィシャルサイトの「Today's YUKAI」コーナーにコメントあり)別に私はユカイさんに思い入れがあるわけではないけれど、それでも、「エスパー伊東と同列に扱われるってこたーないべよ」と、何となくやる方ない思いになってしまうのは何故だろう。
▼Feliceさんやぽちさんが、異口同音に日記で「凄まじい」と評していたので、私も聞いてみたのだ。オマリーの「六甲おろし」を。そりゃあ凄いんだろうと覚悟していたのに、覚悟を決めてなお激しいショックに襲われた。安田成美さん、王監督、これまであなた方の歌を事あるごとにコケにしてきましたが、大変な間違いでした。ごめんなさい。そんな風に悔い改めてしまうこの一曲。興味のある方は是非こちらからどうぞ(要REALPlayer)。これ、もともとは1994年にリリースされた「オマリーのダイナミックイングリッシュ」の中に収録されていたらしいが、歌自体があまりにダイナミックすぎます。オマリー先生。昨日聞いた「ハッスルマッスルブギ・森崎先生バージョン」で、そのジャイアンぶりに、床をのた打ち回って大爆笑したばかりだというのに、すっかり霞んでしまう有様。
▼仙台市のゴミ分別キャンペーンキャラクター「ワケルくん」については、随分前にご紹介したのだが、今度は、紙ごみのリサイクルを呼びかけるために、妹の「ワケミちゃん」が登場した。自治体仕事とはいえ「妹キャラ」だ。アトムに対するウランちゃんのような可愛さの+αを誰もが想像するところだが、予想の遥か上を行くガチンコ設定にびっくり。ここまでやってくれると気持ちいいくらいではあるが、やっぱりガッカリ。
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10/21(Tue)
▼あり得ない衣装、お粗末な設定、丼勘定の詐欺挙式、そのうえ決算したら大赤字…と、バカニュースの要素をすべて備えた有栖川宮詐称結婚披露宴詐欺事件なわけだが、中でも招待客がエスパー伊東・石田純一・羽柴秀吉…などと、あまりにも焦げ臭すぎて笑えた。ただまあ、あの手の詐欺というのは、真正面からアホなことでも大真面目にやっちゃうことでコロッと騙される人が多く、存外効果的なわけだが。クヒオ大佐なんてのはまさにそうだった。実際、右翼も神社もいっぱい食わされている。実際この連中、出所したらすぐにも右翼から刺されそうだ。戦前だったら即首が飛ぶ不敬罪だし、右翼を騙しちゃったわけだし。ご祝儀のほかにも、「写真撮影1万円」をボっていたそうだが、エスパー伊東からちゃっかり隠し撮りされて、その写真が各ニュースで「撮影:エスパー伊東氏」とかのテロップつきで紹介されているのがまた笑える。
▼と存分に笑わせてもらったわけだが、しかしこれ、愉快ニュースではあるものの、Nステーションのトップで、延々と紹介するようなことなんだろうか?たいがいこういうどーでもニュースがクローズアップされる時って、とんでもなく一方的な悪法とか制度施行なんかが、こっそり進行していることが多いから、変に気を回したくもなるというものだ。
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10/20(Mon)
▼酒田に引っ越してきてしばらく経ってからプロバイダーをぷららに変えてしばらく経つ。安いし、安定度もそこそこなので今に至っているのだが、ブロードバンドのトラフィックが「Winny」「WinMX」などのP2Pソフトユーザーのヘビーユーズに圧迫されているとして、11月より順次、アプリケーション毎にトラフィックを制御することができる機器を導入し、Win-MXやWinnyの主に上りトラフィックを“他の会員の迷惑にならないレベル”まで制御するという発表をし、ニュー速にスレが立つほどの話題を呼んでいる。P2Pソフト使用者への帯域制限については、以前にも話が出ていてプロバ板などで話題になったのだが、今回の発表はより具体的なものとなっており、大きな反響を呼んでいるようだ。未だにDSL環境を提供してもらえない放置民には係わり合いのないことではあるのだが、この件については、どうもぷららの対応や説明に誠意がない、企業として不誠実な印象を受ける。一定以上の帯域を使用したユーザーは「何のアプリか」を調査され、MXやnyであれば制御を受ける(「禁止」ではない。データの中身を見ることまでは「検閲」になってしまうので出来ないし、交換するものが著作権に触れないものであればP2Pソフト自体はあくまで合法なものだ)。ここで当然「じゃあ具体的にどれくらいが過剰トラフィックとみなされるか」については、貴重なデータ(実際の警告書)が公開されている。これを見ると、20Mに達しないくらいの帯域で警告が来るということが分かる。今回もそういったラインなのか?など、とにかく告知文が分かりづらいこともあって、物議をかもしている。一部のユーザのヘビーユーズが他の会員に影響をもたらさないように、という方針は正しい。が、一方では、「上りも下りも100M(もっとも100Mはあくまで理論値だが)使い放題!」という売り文句で光コースに会員を勧誘するのは矛盾しているのでは?という疑問が湧くのは当然だ。「食い放題」をうたった店に入って席についてみたら、「他のお客様の事も考えて、おかわりは○回まで」と言われたようなものでは。
▼ぷららとしては、「MXやnyのために回線増強するよりは、その分の費用を別の設備投資やキャンペーンに回したい」という企業での判断をしたことになる。P2P非使用のユーザーは、通信速度安定という恩恵を被ることになり、デメリットは何もない。それは企業がそう判断したのだから、それでいいと思う。どうても快適にP2P交換をしたいのであれば、他のISPに移るだけの話だ。しかし、告知の仕方がお粗末な上に、どう贔屓目に見ても「こっそり」なのがユーザーとしては不信感の募るところだ。
▼この制御に関する告知は、ぷらら公式サイト内の1ページでなされている。値下げキャンペーン記事の、最下部にある。で、次にぷららトップページを見て、ここからトラフィック制御の告知ページをすぐに探せるだろうか。まず無理だ。リンクの部分は、ただ「Bフレッツ対応セットの統合・値下げについて」としか書かれておらず、日付をヒントにしなければ、探せるものではない。(特記事項としてこの件が特筆されるべき「Bフレッツページ」にあっても同様。ただ「値下げについてはこちら」というリンク誘導でしかない)しかもこの大きな制御については、全ユーザに告知がなされてしかるべきもの(光ユーザー以外にも、条件が合えば光に乗り換えたいというユーザーは多くいるのだから)なのに、ぷららコンテンツの宣伝メールは来ても、この件についての告知メールは来ていない。何かトラブルでもなければ、ISPのサイトなんぞそうそう覗くものではないので、これは不誠実、というよりも、ヘタに知らせて解約者が増えるのを恐れているのでは、と思ってしまうのは仕方がないところだ。自分が入っているISPの大きな制御なのに、ネットニュースで初めてコトを知るなんて、明らかにおかしい。同じ感想を持たれたユーザーは沢山いて、ユーザー掲示板でも疑問の声が上がっているのだが、担当者の答え(「うろうろ」という人がぷらら側の人)がちっとも答えになっていない。何だかなあ。こんな対応がずっと続くなら、ブロードバンド環境が入るのを待たずに乗り換えを考えたくもなるというものだ。
▼ぷららは、以前何度か2ちゃんねるのアクセス規制対象になっている(ユーザーが荒らしやマルチポストなど、悪さをした場合)のだが、ぷららから状況確認のアクションをしたにもかかわらず2ちゃんねる側からの連絡がなかったため、対処が大幅に遅れたことがあったらしい。で、数日間アクセスできなくなったユーザーの一部が、サポート掲示板に質問を連ね、また、荒らしに近い行為もあったという。それ以来、ぷららのユーザー掲示板では「2ちゃんねるに関するいかなる話題も禁止・削除対象」という規定を新しく設けた。一切禁止、というのもかなり強引な印象を受けるが、各掲示板のトップにリンクしてあるコメントも、事実関係はさておいて、これを読んで「感じ悪い」と思わない人がいるだろうか?……と思わせるほどに、子供の喧嘩のような文章で、萎えてしまう。これなー、広報担当替えたほうがいいんじゃないだろうか…
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10/19(Sun)
▼昼過ぎ、Q太郎さん&あんもさん夫妻と会い、しばし歓談。あんもさんがご友人の結婚式で秋田方面にいらしており、Q太郎さん(+愛犬ココちゃん)が今朝仙台から車で迎えにいらしたそうだ。愛だなあ。酒田市内で合流したのはお昼過ぎくらい。聞けばQ太郎さんは、道中が順調で、7:30ころには秋田に入っていたらしい。
「なんだ、それなら時間も余ったでしょうし、うちにアバレン見にいらしたらよかったのに」と言ったところ、返ってきた答えは
「いやいや、秋田入りしていたおかげで555見れましたしね」
「うっ……(くどい様だが注:山形では555の放映は5日遅れの金曜夕方)」
あんもさんには開口一番、
「あんもさん、あのっ、ご、誤解しないで欲しいんですがっ、私、確かにみつばちさんと一緒の部屋で寝ましたが、確かにとても魅力的な方でしたが、ま、まだ、何もしていませんから。今度会う機会があったら『乳触らしてや』って言うかもしれないけど、いやほんと誤解しないで下さい」と、必要以上に必死に弁解してみる。
「わ、私に弁解しなくてもいいんですよ別に。っていうか、「まだ」って何なんです、「まだ」って。」とあんもさん。
▼昼食はQ太郎さんご贔屓の「ナーランダ」でカレーとかタンドーリ料理を、3人で色々交換しつつ食べる。私もこの店は久しぶりだが、いつ来ても美味しい。相方は3時頃かえって来れる予定だったのだが、部活が延びてしまいどうしても抜けられず、お二人に会えなくなってしまった、と昼食中に連絡が来る。残念。お二人からは、感謝してもし切れないほどの、今の私たちには何よりもありがたいプレゼントをいただいてしまい、恐縮至極。
▼Q太郎さんの「ソフトクリーム好きっぷり」が忘れられず、一番のお気に入り、八幡町の「たわわ」にお連れする。ソフトにうるさい彼にも満足いただけたようでホッとする。軽食コーナーの脇に、ここで作っている乳製品の工程図が書いてあり、その中の一つに「ホモミキサー」にかけるという工程を見つける。牛乳のホモジナイズ加工が何かということはわかっているので、今更「ホモ牛乳」に噴出したりはしないが、「ホモ」で「ミキサー」と来られた日には、ついつい目が吸い寄せられてしまい、しかも三人同時に「栄○さんとイケメン数人を同じ部屋(施錠可)に閉じ込めて一晩放置した状態」やら「ハッテン場」を思い浮かべてしまい大爆笑。こうなると、何の変哲もない「授乳」「検査」という工程までが妖しげに見えてくるので怖い。
▼ここは地元の農家の人が持ち込む農産物も、そこらのスーパーを凌いで安くて美味しい。時期によって品揃えが違うのがまた楽しみなのだが、今日の夕飯の準備がてら、直販コーナーも覗いてみる。大きさなんかは基本的に不揃いなものが多く、ニンジンなども、「小さいのがいっぱいで一袋」「大きいのが一本で一袋」など、詰め方もさまざま。で、こちらは先ほどの下品な話の余波がまだ残っていて、超極太ニンジンが一本だけ入った袋をあんもさんに見せて
私「どうだい奥さん、今日はいいニンジンがあるよ〜」
Q太郎さん「すごく………大きいです」
などと、友人とダンナが寄ってたかってセクハラする始末。すみません。ちなみに大和芋も並んでいたのだが、その中の一つが、今すぐ道祖神にお供えできそうなくらい、アレそのものの形だったので、さすがにネタに出来ず。
▼その後、片付けもきちんとしていないのだが、我が家で少しだけ休んでいただく。いつもお世話になるばかりで、うちに来ていただいたのは久しぶりだったせいか、棚やら廊下やらに並べた食玩類を見て、「増えましたねえ」と驚いた様子。何かDVDでも流そうかと思ったところ、以前日記に書いた「サイボーグ009」の「悪の化石(放映版)」について、「一体どれほど作画が酷いのか」と興味がおありのようだったので、ビデオを流す。まあ何度見てもあっちこっちが惨たらしい出来なのだが、ピンポイントにわかるように、仕事用の指示棒を引っ張り出して解説していく。その後で、DVD修正版を見る。二つを続けて見るのは、実は私も初めてなのだが、思っていた以上に「ナニモ カモガ チガイマース」な世界。背景から静止画に至るまで、恐らく1ショットとして同じ絵がない。「ヤケクソに作画が良い」というのも、なかなか見られるものではない。コーヒーを飲みながらしばし語りつつ、日が落ちる前に二人をお送りする。今度また泊まっていただいて、色々接待したいなー。
▼夜、BSで夢路いとし(しかし、なんて美しい芸名なんだろう)さんの追悼番組。少しだけ見る。最後のネタを放映していたのだが、いやーベテランだけあってやり放題なのか?とにかく長いこと長いこと。あのゆるゆるとしたボケが、もう未来永劫続くんじゃないかと、比喩でなく思えて、テンポとしては、若手お笑いのそれに慣れちゃった頭には正直タルく感じるのも最初だけ。こう、頭をゆっくりユラユラと動かされ続けているかのように、変な酩酊感に誘われてくるのであった。たぶん、「不思議時空」に引きずり込まれるのってこんな感じなんだろうなー。不思議な境地に至った漫才だが、来年のお笑いヒットパレードではもう会えないのだと思うとやはり寂しい。
▼ところで、今朝のアバレンジャー、「木星の起動に異変が起きて地球に大接近」「さらに太陽化」「軌道を掠めただけでも地球壊滅の危機」……って、まるっきり「真ゲッター」過ぎるにも程があるんだが…
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10/18(Sat)
▼金輪際録り逃すまじ!と気合で「プラネテス」第三話。原作エピソードをベースにしつつ、「生命保険」というアイテムで「命、遺せる物、遺された者」という味付けをより深めていく構成だった。タナベの「愛」が連発されて、ウザったいことはウザったい。でも原作の(この頃の)タナベはもっとウザったかった。少なくとも私は嫌いだった。だが、あのウザさがあってこそ、後のハチマキとの関係が効いてきたし、生い立ち話にもエッジが立った。アニメのタナベはどんな位置に着地するのだろうか、楽しみだ。とりあえず、バードチーフさんたちが絶賛していたOPは最高。
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10/17(Fri)
▼「ホワイトストーンズ」の挿入歌、『星空のコマンタレブー』を、初めてフルコーラス聞き、「何だこれ?」と愕然とした。編曲の妙も勿論大きいが、こんなに良かったとは。メロディもボーカルも、はっきり言って名曲だ。あんないきさつで作られ、2番の歌詞があんなんだ(詳しくはDVDを参照のこと)ということさえ忘れさせる。大泉洋って人は、やっぱり天才なのかもしれん。思わず何度もリプレイして聞きほれてしまった。後半、蕗の歌なのに。
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10/16(Thu)
▼今日でシルバー講習終わり。インターネットでのWeb検索の仕方や自由閲覧(遅さに我慢してもらって、なのだが)、午後からメールの基本をやっておしまい。終わったあとに所定の閉講式があって、修了者に修了書が渡され、私ももっともらしく講評を言ったりする。また、受講者からも一人代表が感想などを言うのがいつものパターンなのだが、今回は事情により時間に余裕が出たため、「受講者一人一人が感想・要望を発表する」ことになった。「ありがとうございます」「楽しかった」というコメント、ほとんどは儀礼と世辞交じりだと分かってはいても、「分かりやすかった」と言ってもらえると、やはり嬉しい。講座のたびに電器屋でパンフやプロバイダの入会案内を集めてきて自由に閲覧してもらったり、私物の周辺機器(テンキー・デジカメ・フラッシュメモリ・CD・DVDなど)や雑誌、スクラップを持ち込んで、実際に触って「実感」してもらったり、自分なりに「感じる」「慣れる」をテーマに工夫している部分があるので、評価されればそれは本当に励みになることなのだ。
▼男性受講者のお一人、一昨年に講座をした時の女性の方と同じ苗字、住所も近いようだが、まさか?と思っていたら、やはり旦那さんだった。雨の中、奥さんが迎えに来て、ついでに挨拶してくれた。一昨年はまだ私の経験も浅く、カリキュラムの中にネットもなく、日程も短かったのだが、私の講習をとても気に入ってくださって、今でも時々メールをいただいたりしている。で、旦那さんにも「この先生だったら、受けた方が良い」と勧めてくれたのだそうで、ありがたいことだ。お開きの時、有志の打ち上げにお誘いいただいたのだが、生憎急だったもので、夕食の支度の都合上参加できず、残念。でも講師がいないほうが、みなさん率直に語れてよかったかも?
▼漫画家の横山まさみち氏の訃報。よくパロディのネタにされたりして、「やる気マンマン」のオットセイ君や二枚貝さんは異様に有名なのだが、「夕刊フジ」が販売されてない地域の悲しさ、ついぞちゃんと同作を読んだことがないのだが。ともあれ、あのオットセイ君のイメージが強すぎて、「艶笑漫画家」という枕が切っても切れない同氏だが、貸本時代や60〜70年代辺りには硬派な武道漫画とか、社会派漫画も描いていたと知った時には驚きだったなあ。
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10/15(Wed)
▼昨日、NTTから臨時回線を引いてもらい、DSUを昼に設置。山形のオフィスから、わざわざ校長とTさんが出向いてくださり、昼休みに作業したのだが、なかなか上手く行かず焦る。が、内部時計とユーティリティでの設定を整えて、無事Webが見れる状態になる。これで今日の後半でインターネット演習に入ることが出来て助かった。無線LANにも、一個もトラブルがなく快調。しかし引いた回線がISDNのため、それを20人で分けてみることになり、マシンのスペックが去年のものより低いのも手伝って、まあ重いこと重いこと。「インターネットってまどろっこしい」と思う人もいただろうし、普段自宅でDSLなどで見ている人は「なんじゃこりゃ」と思ったことだろう。一応、回線の種類の説明なども軽くしたのだが、今は接続の方法も色々ありすぎて、説明したり、質問に答えるだけでもえらく時間がかかってしまう。最近はCMの効果もあり、シルバー世代にも「プロバイダ」という言葉が耳慣れた言葉になっているなあ…というのが、数年前と大きく違うと感じた点だ。
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10/14(Tue)
▼講習用サイトに期間限定で掲載するため、受講生のスナップ(講習前や休憩中などの自然なところを)を、デジカメでパシャパシャと撮る。昨日でWORDを終え、今日からExcel。シニア講習ではどうしてもカナ入力の人が多いので、ノートパソコンではいつものことながらしんどそう。帰途、デンコードーに寄って、最近のPCやプリンタの価格リサーチ&パンフレットを貰ってくる。食事中など、パソコンの値段や、「どういうのがいいんでしょう?」とよく聞かれるので、その参考に(カタログはみんな「オープン価格」の表示になっているので、価格をすぐに知りたい人には不便な面もあるのだが)自由に見てもらうためだ。パソコンのアドバイスって結構困るもので、結局は本人が何をやりたいかで違ってくるからなあ。とりあえずは「インターネットやメールなどはどの機種でも出来るので、一番安いものでも困らない。WORDやEXCELがしたいのならば『OfficeXP入り』というもの、DVD作成やTV録画をしたければその機能が付いたもの」などと説明してはいるが。
▼帰宅して、写真を加工しページUP、その他サイトのメンテナンス。利用している無料サービス元が変わったので、URL、FTPの設定を変更し…等等していたら、けっこうな時間になってしまった。
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10/12(Sun)
▼連休の中日ではあるのだが、今日の昼過ぎには慌しく実家を後にしなければならず、特にどこに行楽するでもないのが寂しい。昼前の時間、「おばちゃんの所にお茶飲みに行って、ついでに近くの神社に狛犬撮りに行こうか?」と母から提案され、どうせどこか一軒くらい神社に寄っていこうと思っていたので乗ってみる。が、電話したところ叔母は出かけるところだったようなので、遊びに行くのは遠慮する。母は狛犬のことまで聞いてくれたらしく(あまり触れ回られると、親戚から、「大叔父のようにちゃんとした研究してる」と誤解されたりするのも困るんだが…)、「いるよー」との確認まで取れてしまった。二人で出ようとしたところに、父が朝出かけた用事からちょうど帰宅し、そのまま乗せて三人で神社へ。お参りして、石碑やら狛犬やら、撮影しつつ見物する。お祭でもないのに、車で乗り付けてお参りする初老の夫婦とトウの立った娘一人。端から見ると、怪しまれかねないほどに、「よっぽど深刻な願掛けに来た、訳ありの親子」に見えてしまいそうで、痒いような居心地の悪さも、通常の三倍。
▼帰りに買い物。家への土産は、お酒とお菓子、それに家にたくさん送られてきた鮭のおすそ分け。別に遊びに来たわけでも羽伸ばしに来たわけでもなく、仕事で来ているのだから、家を開けたからといってそんなに気を使う必要もないのだが、まあいいか。昼は久々に(本当に何年ぶりだろうか)宅配ピザなど。何故そんなに久々かといえば、酒田の家のところにはピザハットが来てくれないという、ただそれだけの理由(とほほっ)なのだが。少しお茶を飲んでマッタリし、3時前頃に家を後にする。給油して、新庄回りで酒田へ向かう。途中、山形中央道で東根まで楽に行けるようになったのはかなりありがたい。途中、戸澤村の道の駅で休憩。実は、あえて新庄ルートで来たのは、高速代の節約もあるが、ここの韓国風物産館の入り口に狛犬があるのを先日発見していて、その撮影のためなのだ。本当は相方と一緒に来たかったのだが、彼も忙しいし、まごまごしてると雪が降るので、さっさと撮ってしまうことにする。ちょうどあちこちで収穫祭の季節、しかも国民文化祭にも重なっているので、出店なども出て、韓国食材やキムチをアピールしている(この村には韓国方面からのお嫁さんが多く、彼女らに教わりながら地元の女性たちが仕込んだキムチが名産になっているのだ)。夕食時に食べようと思い、物産館産のキムチと、マッコルリを一本買ってゆく。
▼5時半前頃に帰宅。昨日形のいいアジがバカスカ釣れたらしく、今日はその釣果を塩焼きにし、買ってきたキムチを添えて夕食。以前「やまや」で買ったマッコルリは甘味が強く、正直苦手だったのだが、今回買ってきた「イードンマッコルリ」は甘くもくどくもなく、まさに「韓国ドブロク」。料理の邪魔もせずに、なかなか美味しい(もともとドブロク好きなのだ)。これならいけるなあ。
▼「水曜どうでしょう」の知名度もだんだんと上がってきて、第1弾のDVD(現在品切れだが、再販の予定はあるらしい)やグッズ、現在やっているテント芝居のグッズなど、オークションでえらい値段が付いてしまってるらしい。オークションで転がすには、今最も旬な素材の一つといえるかもしれない。公式サイトでは、D陣が「DVDは必ず再販するので、正規の値段で手に入れたほうが良いですよ」と呼びかけている。至極もっともなことだし、何よりオークションでいくら高値でも、HTBやCUEさんには一銭の利益も入ってこないのだから当然だ。ただ、DVDリリースやグッズの点数などを「小出しにして(実際はそういうわけではなくて単に物資・流通の都合もあるのだろうが)」いる現状がファンの飢餓感を煽っていることも事実だと思う。そうでなくても「どうでしょう」やタレン陣は、基本的に北海道ローカルで、道民以外は最初から飢餓感を持たざるを得ない構造になっている。様々なブツが高値を呼ぶ一方、動画がアチコチで、ナニを通じてアレされまくっているという事実もあるわけで、それもずいぶんと利益の機会損失に繋がっているような気もする。要するに、「DVDは月イチくらいでリリースしてくれんかあ」「グッズも簡単に通販できるようにしてくれんかあ」ってことなんだけど。
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10/11(Sat)
▼先週からやにわに忙しくなった朝の録画だが、相方も朝から休日出勤なので、テープの入れ替えを頼めない。そこで私がテープを実家に持参し、「プラネテス」を現地録画して、相方に「パトレイバー」を頼む。PHSのアラームを7:30にセットして就寝。悪い夢を見て7:15頃に起き、「アラームが鳴るまで気を取り直そう」と少し目を瞑る。一瞬目を閉じたつもりが、父から起こされて目を開ければ既に時計は8:40。講習は9:30からで、いつもはもっと早く起こすのに、何で今日に限って気を利かしたのか、そもそもなんでアラームが鳴らなかったのか…と慌てながら階下で顔を洗おうとし、次の瞬間、「プラネテス」の録画に(起きてやるつもりだったのだ)失敗したことを悟り、奇声をあげて、次の瞬間大ガックリ。前の日録画予約しておけば済むことだったのだが、実家のビデオデッキは、夜中も父(洋画好き)が録画していることが多く、気を利かせたのが敗因だった。急いで身支度し、朝食をかきこみつつも、これ以上無いほどうなだれる。それにしても、私はこのアラームで起きなかったことはないし、止めた記憶もないのだが…
▼そんな風にワタワタし、嫌な夢の嫌な感じにさいなまれることがなかったのは不幸中の幸いだったのかもしれない。本当に不愉快な夢だった。
▼私と相方、従兄の家に遊びに行く。従兄は私たちよりずっと年上で、子供はおらず二人暮しなのだが、「この歳でちょっと恥ずかしいし諦めていたんだけど、子供が出来たんだよ」と従兄。近年久しく会ってはいないが、子供の頃は兄のように慕っていた従兄である。素直に「おめでとう」と言うのだが、次の瞬間、「これで、従兄連中で子供がいないのは私だけになってしまった」と(最悪なことにその場で)泣き崩れてしまい、こんなことでは従兄に失礼だし、何より自分が惨め過ぎると思いつつも、号泣を止めることが出来ず、相方も従兄も従兄の奥さんをオロオロさせてしまうのである。………というわけで、額面通りの「イヤな夢」。起きて数分、他人の幸せを祝福することすら出来ない自分の浅ましさと焦りに、本当にどんよりしてしまったのだ。自分がダメ人間だということはしっかり自覚していたつもりだったが、どうやら病巣はもっともっと深いのだろうか。
▼で、父に送ってもらって(事務所の駐車場が狭いので)JAVA研修。今回は3回目で、「開発環境を整備する」ということで、午前中はほとんどツール類(EclipseやTomcatプラグインなど)のインストールで終わる。途中、操作でつっかかり、日本語化・プラグイン設定などどんどん先に進まれて取り残されてしまうと、「受講生の気分が分かるなあ」という状態になってしまう。で、そんな風に統合環境を整えてはみたが、マシンがMeかつメモリ64MBと非力で、Eclipseが激重。午後も結局単純なコード書きだったので、前前回使ったCpadのほうがずっと軽くて使いやすかったのだが…まあ、次回への準備、ということで。
▼講習を受ける身で、講師に文句をつけてはいけないのだろうけど、私たちは色々な環境で講習を受け持つが、どんなに古いマシンでも、「今時このスペックなんて信じられない」「●●なんてよく使ってますね」「このマシン、遅くて使えない」なんて言い方はしないんだなあ。何よりクライアントに失礼だし、時間を割いて来てくれている受講者も、「なんだ、そんなマシンをあてがわれているのか」と不満に思う。そこから、実のある講座というのはなかなか生まれにくいものだ。どうにもソフトの動作が遅い場合には、「要求されている水準に対して、マシンのスペックがちょっとだけ足りない」というような言い方はする。内容は同じだが、「使えねえ」「信じられない」という言葉だけは使わない。要するに、プログラミングや操作のスキルと、「人に教えるノウハウ」というのは全く別のところにある、ということなのだろう。私たちは、学ぶべき技術を一生懸命吸収し、それを自分のスキルやノウハウに展開していけばよい、と割り切る。
▼昼、以前も少し漫画やネットゲームのことなどを話したことがある、同僚のSさん(彼女もこの講習に参加していた)と一緒に、「ブラッスリーマツムラ」でランチをしながら、そんなマニアックなことを色々と話し込む。残念ながら、前回意気投合した「どうラー」のIさんは今回は欠席だったが、「彼女がいかにお笑いに関して厳しく、そしてマニアックで青田買いか」ということなど、話を聞けば聞くほど「すげえ」と感嘆。メニューは「海老と里芋のパスタ」が珍しかったので注文。ペパロンチーニ風味だった。里芋の風味とオリーブオイルの取り合わせが面白い。
▼Sさんとは、講習後も少し話し込んだのだ。中津賢也氏のファンということをお聞きし、青年誌な雰囲気の方とは思っていなかったので意外に思う。中津賢也の漫画は、サンデーに描いていた頃の「ふぁいてぃんぐSWEEPER」や「黄門☆じごく変」なんかが大好きで、今でも単行本が実家にある。その後もそこそこフォローしていたのだが、「ちぇりーげいる金」の2巻がいつまで経っても出ないのに痺れを切らして、それ以来遠ざかってしまった。その後に出た単行本にも特に食指を動かされることもなく、名前といえば「燃えよペン」シリーズにたまに出てくる「うかつけんじ」名義(「名義」って言い方もなんだが)で目にするぐらい。すごく懐かしい名前を聞いた気がした。彼女の話では、「なかなか単行本が出回ってない」のが悩みどころだそうで、そこのところは昔から変わってないようで。
▼ところで、午後7:30になった時に、今朝アラームが鳴らなかった理由をはじめて悟ったのである。これいじょうのことは、あまりにもアホらしく単純な理由だったので特に記さず。HDD&DVDレコーダーさえ手に入れば、こんな悲劇も防げたものを。
▼NHK思い出館で、ずっと放送している「男たちの旅路」第三部最終話を見る。このシリーズは、「鶴田浩二が毎回水谷豊に説教する」ドラマと思っていたのだが、「えー、こんな展開したんだっけ(もっとも放映時はまだ小さかったので、きちんと見ているわけでもなかったのだが)」と度肝を抜かれた。
▼吉岡(鶴田浩二)の部下である陽平(水谷豊・若いんだこれが)は、同僚のガードウーマン(桃井かおり・今も全然当時と変わらないんだこれが)に思いを打ちあけてプロポーズするが、はぐらかされて承諾してもらえない。陽平の相談を受けた吉岡は彼への応援を約束し、悦子を食事に呼び出して真意を尋ねようとする。悦子は陽平を好ましく思いつつも、ずっと吉岡に憧れており、食事の帰りに吉岡のアパートに押しかけて、その恋情を吐き出し、「一晩泊めて、抱いて欲しい」と詰め寄る。同時に、ガードウーマンの仕事をもはや続けられないほどの重病に犯されており、いつまで生きられるか分からない体であること、それがプロポーズにこたえられなかった理由であり、日々恐怖に苛まれ、だからこそ思いに応えて欲しい、と懇願するが、吉岡は指一本触れずに一夜を明かす。しかし翌朝、吉岡を迎えに来た陽平は、布団の中にいる悦子の姿に、男女の関係があったものと思い込んでショックを受け、信頼を裏切った吉岡を軽蔑する。
▼吉岡は休職した悦子のためにアパートを借り、彼女を安静にさせ、休ませながら、勤務後は二人でそこに暮らす生活を始める。悦子にとっては幸せな日々が続く。定期的に大量の輸血を受けなければいけない悦子のために、頻繁に病院に通って血を与え続ける吉岡もまた、悦子に対する愛がゆるぎないものであることを自覚していた。絶望と焦燥でやりきれない陽平に、それでも吉岡は悦子の居場所を教えず、「彼女の病気はおれが一人で治してやる、それがおれの愛情だ」と言い切る。
▼悦子の病状は悪化し、入院。吉岡は勤務の合間を縫って、輸血と看病に力を尽くすが、そんな生活の中、吉岡が現場に遅れたせいで重大なトラブルが発生する。悦子と一緒に暮らしていることも既に知られており、査問を受けて窮地に立たされる吉岡を、社長(軍隊時代の戦友でもある)が取りなし、その夜食事に誘う。悦子への思いを聞いた社長は、「愛しているならば、しかも相手が余命いくばくもなくその愛に支えられているならば、いつまでも特攻隊で死んだ仲間に義理立てせずに、素直に愛していると言い、抱いてやれ。たとえわずかな時間でも、一緒になればいいじゃないか」と説得。悦子の愛に応える決意がようやくできた吉岡はそのまま料亭を後にして病院に向かうが、悦子は急に危篤状態に陥っていた。危険な状態になって初めて呼ばれた母親は、「娘をたぶらかした」と吉岡をなじり、行き絶え絶えになりつつも、悦子が自分ではなく吉岡を枕辺に呼んだ事にショックを受けて食ってかかるが、それを制したのは陽平だった。吉岡は悦子の手を取り、「お前を愛している。元気になったら一緒になろう」と心を吐露し、悦子は「やっと言ってくれた」と笑いながら息絶える。その次の朝、吉岡はアパートを引き払い、辞表を残していずこともなく消えた…というところで第三部が完。
▼長い話だったのだが、母と一緒に見入ってしまった。悦子が死んだ次のカットで、親戚達がすぐに葬儀屋と話をはじめ、しかも「最低ランクの葬式でもそんなにかかるのか。もう少しまけてくれ」と値切り始める辺りのキツさがまた山田太一っぽくてやりきれない。たまにこういう脚本も役者もきっちりした骨太のドラマを見ると、映画以上のボリュームと満足感に驚くほどだ。と同時に、今のドラマって本当にペラくなってしまったもんだ、と思わずにはいられない。
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10/10(Fri)
▼朝方、京極夏彦の妖怪シリーズがドラマになった夢を見た。京極堂は誰だったか、豊川悦史か誰か、そのあたりの痩身・目つき悪い系の人で、さほど違和感がなかった。誰かが先に見ていたので、私は「で、で、榎さんは誰?」と尋ねる。すると彼女は答えた。「竹中直人だよー」。………いくら夢の中とはいえ、あり得ない。若者言葉としての用法ではなく、本来の意味としてあり得ない(ちなみに彼は人形を思わせるほどの美青年で、元華族の出で財閥の坊ちゃんで探偵。捜査も推理も一切しないが、生来の探偵。しかしこのシリーズにおいて謎解き係を担当したりはしない。詳しくは読めば分かるんだけど)。無理に共通点を探すなら、キテレツな所だけだ。夢の中のTVで、画面の中でいつものように大暴れする竹中氏を、確かに見たような気はする。
▼講習終了後、家や職場への土産など買い、急いで高速に乗り実家へ。しかし途中で日が暮れてしまう。紅葉の進み具合なども確認したかったのだが、ところどころ黄色が混じる程度で、月山は今一つといった感じ。一車線の部分でしこたま後続車から煽られる。そんなに煽られても、一本道だし、こっちも120km/h出してはいるんだが。金払って高速に乗って、前に遅い車がいると「金返せよ」って気分になるのは良く分かる(度外れたのに出くわすと、私も同様に不愉快な気分にはなる)。のだが、おそらく、同じ速度でも、それが普通車ではなく「軽自動車」だと、倍腹が立つんじゃないか、と思う。ある程度の速度を出していても、「非力なくせに高速乗ってきやがって」という目で見られていることが多いように感じる。極端な話、もし私のせいでなく、二台前のスカイラインがトロいせいで渋滞しているとしても、後続車は「ノロマの軽が」と睨む、そんなシチュエーションが珍しくはない。そんでもって、「ドライバーが女性or年寄り」というのもそれを倍増させるようにも思う。うーむ。どっちにしろ実に久方ぶりの高速走行で目いっぱい飛ばしてきたもので、さほど早くも着かなかった(市内で渋滞に引っかかったこともあって)わりにドッと疲れが出た。
▼実家に着き、少しすると母親が帰ってきたので、二人で台所に立ってすき焼きの用意をし、四人で食卓を囲む。さて、そこで冷蔵庫から取り出した4合瓶。食品業の兄が、とあるツテで、某酒造さんからいただいた超レアな日本酒。通常、日本酒は袋にもろみを入れ、圧迫して絞るわけだが、この酒は絞るのではなく、中に原料を入れた袋を吊るし、一滴一滴自然に落ちてくるものだけを集めて瓶詰めしたというもの。そして濾過もしていない、「生の大吟醸」。そんなわけで、味が変わらないうちに飲まなければならないのだが、兄が「私が帰ってきた時に一緒に飲む」と冷蔵してくれていたのだ。ああ、こんな貴重なお酒、相方にも飲ませてやりたい。しかし美酒の命は短い。そんなわけで、「すまん相方」と無意味な柏手を打って、飲む。クリアにして濃厚。実際に「とろり」とした飲み応えがある、不思議な感覚。香りが凄く華やかで、いろんな意味で通常の二倍酔える。美味。調子こいて明日にアルコール分を残すわけにも行かないが、酒を残すわけにはもっといかない。とはいえ、いくら濃厚とはいっても四合瓶、私と兄、父でいい具合にカラにし、最後の一滴まで堪能する。
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10/9(Thu)
▼今日も秋晴れ。仕事帰りに色々回って狛犬を撮る。今日は大収穫(しかし昨日捜した神社はやはり見つからない。何故だ?)。ただ、これほど見事な秋晴れだと、かえって陰が濃く出てしまう。それに逆光だからといって被写体を動かせるわけでもないので、ハレーション気味になってしまい、写真の出来としては今一つ。晴れ過ぎても、雨でもダメ。狛犬撮影に向いた天気というのはなかなか難しい。
▼とある神社で狛犬発見。しかし、夕方の神社というのは絶好の子供の遊び場である(もっとも、田舎でないとなかなか見れない風景になったこととは思うが)。で、そこでもご多分に漏れず幼稚園児くらいの男の子・女の子が遊んでいる。そこにいきなり軽自動車で乗りつけ、カメラを構える女。端から見たら絶対怪しいだろう。そんな不毛な自意識過剰に囚われ、必要最小限の撮影だけして次の神社へ。
▼そんなこんなで、日も落ち始めたしそろそろ帰るかと思ったところに家から「台所用洗剤買ってきて」と電話。スーパーとは全く正反対の法に入り込んできてしまっていたのだが、もう一度戻り、買い物。ブリのあらが200円と安かったので、ブリ大根にする算段をして、大根も買う。家に着くともう6時、義母からは「天ぷら揚げてくれ」と伝言。この間食ったばっかりなのだが、義父から大好物のイカ天のリクエストがあったらしい。で、大量のイカを下ごしらえして、大急ぎで、茄子・マイタケもいっしょに揚げる。その間にブリ大根も煮上がる。へとへと。
▼カリフォルニア州知事選、昨日の段階でシュワルツネッガーが圧勝したことはわかっていたわけだが、これほど何一つ、潔いほどに具体的な経済再生政策を示さなかった人間が多大な支持を得るというのもなんだかなー。州の人間の方が極限状態で壊れちゃって、「どーせ誰がやってもそうそう上手くいきっこないんだろうから」というノリになっちゃってたのでは。
●天ぷらいろいろ/ブリ大根/キャベツの浅漬け/豆腐とミツバの吸い物
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10/8(Wed)
▼今日も講習なのだが、昨日ついつい狛犬サイトを見ていて夜更かししてしまい、すこぶる眠い。濃い目のコーヒーとキューピーコーワゴールドで目を覚まし、出勤。始まってしまえば、眠くなってる暇などない。諸地方の、個性溢れて、技巧的にも唸ってしまう名品が揃っている他の方のサイトを見ると、正直、「同じタイプの狛犬ばっかり並べて喜んでる自分がアホのようだ」と落ち込みがちにもなろうというものだ。もちろん、酒田の狛犬がステレオタイプなのは、私のせいではないし、むしろ「何故ステレオタイプなのか」「その中でどういった差異があるか」を見ていくのが現在の課題なのだが、やっぱり「こいつは凄い!」という出会いが、もっと高い頻度であればなあ、と思うのは贅沢なんだろうか。それ以前に、あのコーナーを見てる方自体稀なんだが。所詮ああいうものは、好きな人間以外にはただの「路傍」なんだよね。
▼とか言いつつも、帰りに二つ神社を回り、二つとも狛犬ゲットで、何だかんだ言って嬉しいのである。一つは昨日、入り口しか確認しなかったところで、地図をよく見てみるとさらに坂を上がる事に気づき、急な坂をソロソロと登ってみると発見。何しろ名前が「山神社」だから、小さくも「山中」。やはり車を止める場所に苦慮したが、路上を拝借して手早く撮影。もう一つは、昨日散々迷ったせいで見つけた、地図には記載のなかった神社。こういうのを見つけると感無量だ。しかし昨日見つけられなかった神社、やはり見つけられず。歩いて探すしかないか…
●カツ丼/大根と人参の味噌汁/キャベツと茗荷・人参の浅漬け/ちくわの煮物
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10/7(Tue)
▼講習会場、建物は同じなのだが、今日だけいつも使っているホールが、どこぞの町内会の芋煮会にキープされていたらしく、やむなく和室での講習。座卓はまあいいとして、日光を遮るものが障子しかなく、十分に遮断できないので、プロジェクターの画像が薄く、見づらいのには参った。その分、アイコンなどを板書しながら頑張る。で、昼近くなると芋煮も出来上がり、おっちゃんたちの昼酒メートルもいい具合に上昇し、カラオケまで始まる始末。こっちはマイクもないので困った。が、頼んで扉を閉めてもらったら実害のないレベルになり安堵。昼食の後は、和室で天気がいいということもあり、昼寝する人続出。私も講師じゃなければ昼寝したかったほどだ。昨日とはうって変わって、窓を少し開けておいて丁度いいくらいの秋晴れ。
▼仕事からの帰り、道すがらの神社でもチェックして帰ろうかと思ったが、さほど難しい場所とは思えない神社が、どうしても探せない。といって、道幅がせまめなので、路駐してゆっくり歩いて探すわけにもいかなそう。で、3回ほど周りをぐるぐるとしていた。途中、アパートの駐車場でUターン。後ろから自転車の男子中学生がきたのでその場でやり過ごし、ゆっくり発進したら、折角待ってやったのに、こっちを向いて「アカンベー」をかましてくれた。変な人と思われたのか、かえって危なさを感じたのか、私のタイミングが早かったというなら反省もするが、それにしたって、「アカンベー」なんてもう何年見ていないだろう。そしてアレは、無性に人間をムカッとさせるものでもある。「待ってやったのに何だその態度は」と不愉快になり、ぶっ飛ばしたろかと思っても、怒られるのでそういうわけにも行かず、追い越す時にエンジン噴かして威嚇するだけにしてやった。まあ今時のクソガキにかかって、車蹴っ飛ばされなかっただけでも良しとするか。そーか、以前学校に勤めていたときに「交通マナーが悪い」「態度が悪い」「服装・行動がだらしなさ過ぎる」と地元の人から随分お叱りの電話が入ってきたもんだが、一言苦情を言わんと気が済まない人の気分は、なるほどそうしたものか。
▼気を取り直して、港方面に走り、二つの神社で狛犬ゲット。ただ、どちらも古くからの町並みなので、入り組んでいる上に分かりにくく、車の取り回しもしづらかったのだが、万が一にもトラブルが起こらないように、慎重に運転。一つの神社では、散歩をしている地元の人がいて、いつものことながら奇異な目で見られたけど。
▼家に着く前に、怖いほどの夕焼けが西の空に広がり、周りの木々が本当に燃えているような、色味の強いピンクとオレンジを混ぜ合わせてぶちまけたような色に染まる。
▼「プロジェクトX」は食器洗い機の話。とはいえ、我が家にはまだまだ渡来しておらず(というか、値段的にまだまだ高嶺の花だし)、比較的最近の商品ということもあり、「そんな苦労があって今の製品があるのか!」という感じには至らず、「へぇ」のレベルといった感じか。値段とスペースの問題のほかにも、我が家の現在の生活では、「節水・節ガス」のメリット以外には、まだ購入動機が弱い。
・6人家族なので、食器が多い時に洗いきれなさそう
・子供がおらず、大人だけの家なので、その都度洗うのが苦にならない
・勤務地、仕事の関係で帰宅の時間がまちまちで、夕食の時間も段階的(祖母→義妹・義父→私・相方・義母)
一人暮らしや核家族などで、「仕事や地域活動・育児で疲れて食事作って食器洗って」というシチュエーションを考えると、大変有意義な商品だし、食器を洗う時間で家族や友人とのコミュニケーションを取れれば何よりだと思う。その点、仕事が毎日フルタイムなわけではない(その代わり、ある時には14時間も家に帰れなかったりするわけだが)ので、分担すると今のところそんなに負担ではない、というのが私の場合は大きいのだろう。そしてもう一つ、「買ったとして、メカオンチの義母に扱えるかどうか…」というのが、実はさらに大きかったりするのだが。
▼以前むちんさんと、どういうわけか食器洗い機は、「主婦の手抜き」「楽したい主婦の無駄遣い」というイメージから脱却し切れてないんじゃないか、という話をしたことがある。何となく、「食器洗い機が欲しい」と思っても、「ダンナに『そこまで楽したいのか』と言われそう」「自分自身もなんとなく抵抗を捨てきれない」という感覚が拭い去れない(世代や生活スタイルにもよるのだろうが)商品だ。どことなく「食器ぐらい自分で洗えよ」という声が聞こえてきそうな気がする、といえば大げさだろうか?しかし考えてみれば、炊飯器は竈の番から主婦を解放し、その分の時間を有意義に過ごせるようにしてくれたし、掃除機・洗濯機・乾燥機…など、一般に普及した生活家電がたくさんある。今、炊飯器や洗濯機を使うのに罪悪感を感じる人などいないだろう。洗うものが衣類ではなくて食器だというだけの話。なのにどうして食器洗い機の呪縛はまだ根強いのだろうか。実際、そう思う男性はいまや少数派だとは思うが、女性の心のどこかにそういう声が響く、ということが問題なんだと思う。
▼同番組では、炊飯器・洗濯機の話をしたときに、「セールスに回ったが、『そんな手抜きをしたら怒られる』と断られた」というような話を出して、「主婦は楽しすぎてはいけない」という古い価値観がかつてあったことを提示した。食器洗い機の普及率が10%を越えた、ということだったのだが、そこから伸びない理由の一つは、その呪縛があるような気がする。「買わない人」のそういう意識についても触れて、抵抗感を薄めるような一言があればさらに良かったのでは、と思う。
▼相方の良心と同居をはじめてもう数年が経ったが、もっとも変わったのが「食器洗い」だ。それまでは二人ともズボラだったし仕事が忙しいこともあって、「朝飯食って、洗い桶に入れっぱなし」ということも珍しくはなかったのだが、流石に共同で使う台所で、「嫁が食器溜めてる」ってことはできない。それに、食べ終わったらさっさと二階に行ってゆっくりしたいので、すぐ洗って始末する。ゆえに、「食ったらすぐ洗う」という素晴らしい習慣が苦もなく身に付いた。これは大きい。アパート暮らしのときは、食卓=リビングだったので、食べたあと、食器をよけておいて、ついTVに見入る…というパターンがあったが、もうそれがない。人間、必要に迫られれば変わるもんだ。
▼北朝鮮の食料不足と闇市の状況に関するニュースを見ていて、相方の「もしかして、今農家から盗まれてる米って、某号に乗せられて北のほうに行ってたりするのでは」というつぶやきにハッとして、大いにありうる、と思う。
▼「ぷっすま」の記憶スケッチに東幹久が出演し、草薙剛が霞むほどの「絵神」っぷりを披露。それはいいのだが、気になったのは、「ガッチャマン」のスケッチをしているときに、替え歌として「♪地球は一つ 作れば二つ」と歌っていたのだが、私のところではもっぱら「♪地球は一つ 割れたら二つ」だったので、「この替え歌にも、『♪インドの山奥〜』同様、地域性・時代での違いがあるのか!」と目からウロコだった。他のバリエーションがあるのかどうかも気になるところ。しかし「作れば二つ」ってのもすごいな。「作れば」って。
▼「気になるところ」とか書いておいて、検索してみたらあっさり見つかった「ガッチャマン替え歌調査」(Sledge hammer web)。これ凄いな、こんだけ揃うと。見ているうちに些細な違いでも笑えてくるのが恐るべし。「科学殺法焼き鳥」って。「地球は一つ 火星も一つ」。そりゃそうだけど。私のところも「パンダちゃん」系列だったなあ。懐かしい。
▼地方差異といえば、「どれにしようかな」っていうアレも、県どころか町が違うと全然違ったりするので、気になりだすとキリがないな、こういうのは。ちなみに私が育った地域は
どーれーにーしーよーうーかーな
かーみーさーまーの いーうーとーおーり
オッペケペーのスッテンテン
かーざーぐーるーま
じいちゃん ばあちゃん 腰抜け死んじゃった
冷静に回想してみると、「風車」の部分が唐突過ぎてなんか不気味。
さらに、最後にじいちゃんばあちゃんが突然死しちゃうのも…
●アジのトマトマリネ/鮭の味噌漬焼き/ミックスベジタブルと卵とスパゲティのサラダ/ワカメの味噌汁
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10/6(Mon)
▼出勤前の朝食がてら、時計代わりにワイドショーを見ていたら、16歳少女殺害事件の犯人は戸籍上の夫というニュースが。と聞いて、「やっぱりかい!」と思わなかった人間の方が多いのではないか。それにしたって、「ライターオイルを大量に買い込み」って…そんな事したら、たとえカメラに映ってなかったとしても、店員はバッチリ印象付けられたことだろう。バカすぎ。まだ「被害者サイド」だった頃のインタビュー映像は、私も見た。マスコミ側がいかにも「こいつの言動、どー聞いても変でしょ。怪しすぎるって」と言いたげだったこともあるが、それ以前に辻褄があわなすぎだった。「身の危険を感じて呼び出された」と言ってるのに、その本人を「駅で降ろした」という時点で「モシモシ?」だし、それ以外にも言ってることがおかしすぎるのだ。この感覚、どこかで覚えがあると思ったら、悪さした生徒を別室で指導し、事情を聞いているうちに、時間とともに喋ることや口裏合わせがガタガタになってくる、あの感じにソックリなんだな。どの道、逮捕以前のインタビューで、しゃあしゃあと「むごすぎますよね」とほざいてた以上は、「むごい事だとわかっててやった」わけだから、ガッチリした罪状を食らってほしいもんだ。
▼今回の報道では、まだ初動の段階で、どう見ても捜査や有益な情報に繋がりそうもない、被害者の生い立ちや生活環境があまりにも詳しく語られすぎていたのが一つ気になった点。まだ16歳、現在キャバ嬢、入籍済み、ダンナもモロにヤンキー、トラブルだらけ……などと揃えば、番組としてのインパクトは十分だし、その背後にはスタッフの「これほどDQN要素の詰まった女、事件に巻き込まれるのも無理ないでしょ?ね?」という、いかにもワイドショー的なリードが透けて見える。確かに年齢などを考えても十分揃いすぎ、「数え役満」な状況ではあるが、だからって、「殺されても仕方ない」わけではないだろうに。
▼今日は初日のセッティングなので早めに家を出る。家から会場までの間にあるスーパーが最近24時間営業になったので、出勤途中にパンや飲み物を買う際、コンビニ価格ではなくスーパー価格で買えるのが助かる。500mmペットなら50円違う。この差は大きい。レジ袋持参のポイントも貯まりやすくなるし。(ズボラなわりに、こういうポイントものに弱い奴)
▼仕事場に着き、パソコンや機材のセッティング。この会場は防災コミュニティセンターなので、いざという時にいつでも地域住民の収容ができる状態にしておかなければならないので、最初と最後は機材の出し入れに追われてしまうのが難。それさえなければ、広いし静かだしでいい場所だ。内容は毎度の初心者講習。途中、受講者の数名から「寒い」という声があがり、少しの間ヒーターを入れてもらうと、すぐに暖まった。10月初旬で暖房か〜……
▼帰りにクリーニング屋に寄って、出来上がったワイシャツを受け取る。このチェーン店では最近、仕上がり品を入れる袋のリサイクルをはじめたとのことで、不織紙製の専用バッグをくれた。受け取りのときにこれを持っていくとポイントが貯まり、10点でズボン一点サービスだそうな。これまでは、仕上がり品は市専用のゴミ袋に入れてくれていて、これはこれで助かっていたわけだが、さてどっちが得か。
▼いつの間にか「@ローソン」の年賀状印刷サービスの中に、「どうでしょう」図案(2種類)が入っていたとは…しかし、さすがに相方のお堅い職場の人に出すわけにも行かないし、そもそも「誰もが知ってる」ってものでもない。ミスターと大泉さんの絵柄は(一応干支をあしらったデザインだし)まだしも、「いぶし銀のレスラー」に至っては、見た人しかわからんぞ。なんて思い切ったチョイスなんだ。久々に「ドラバラ 鈴井の巣」のサイトも覗いてみたが、「ホワイトストーンズ」も、トレカ・大百科を始めとしてグッズが色々出るようだが、以前非道民には買いづらい(電話注文&代引き払いのわずらわしさが…)し、安くはないし、そっちのほうは見送らざるをえなさそう。グッズもいいが、その前に一刻も早く「マッスルボディ〜」以降をDVDにしてもらいたいもんだが。
▼で、「どうでしょうR」は今日からユーコン川編。とはいえ、例によって例のごとく、前半部のほとんどはまだ国内(というか道内)のやり取り。まだ津軽海峡も渡らないうちから既に面白いって一体…水上飛行機から見るユーコンの風景は「いいな〜」の一言だったが、ご一行の旅が穏便に済むはずもなく、楽しみだ。
▼今日の夕食は、昨日食べ切れなかったアジを塩焼きにした。一人に引き食べてもまだ余る。お義父さん、相方、食費助かりました。ありがとう。
●アジの塩焼き/おでん/大根とまいたけの味噌汁
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10/5(Sun)
▼「アバレンジャー」。ジャンヌがリジェを身ごもった過程というのが、思ったよりもアダルトなシチュエーションでちょっと意外だった。もちろん直截的なシーンなどあるはずもないが、脈打つ触手に絡め取られ、「わしの嬰児を宿せ」(ここだけ見ると、淫獣なシリーズの前フリかなんかみたいかも)と言われるんだけど、そもそも「みどりご」って言葉の意味、子供に分かるかね?
▼午前中、相方が仕事に出かけている間に引き続き狛犬写真編集、昼に帰宅してラーメン屋「侍」へ。初めて行った店だが、気合が入っていて美味しかった。メニューはシンプルで、「スープと麺で勝負する!」タイプの店。その後狛犬二件撮影。
これはそのうちの一つ。前足を突き、後肢を伸ばして威嚇するようなポーズのものを、愛好者による分類では「かまえ」と呼んだりしてるのだが、今日撮影したこれは明らかに
あまりにも構える角度が鋭角過ぎる。
これじゃ立位体前屈では。
とか言いつつ、変わった狛犬に会えて、嬉しいのだ、ホントは。
▼多分県内の人でなければ全然知らないのだろうけど、昨日から山形県では「全国国民文化祭」が各市町村で開催されている。で、酒田市でもいくつかの企画が催されていて、料亭「山王くらぶ」で開かれる「庄内ひな街道展示会」もその一つ。ラーメン食べ終わって2時前くらいで、時間もあるので行ってみた。一口に「ひな人形」と言っても、酒田は(いまでこそすすけちゃっているけれど)かつて北前船の交易で賑わった港町で、海運や諸産業で潤った豪商たちが取り寄せたり作らせたりした華麗な雛人形は、そんじょそこらでは見ることの出来ない逸品が多く現存する。で、通常は雛祭りの季節(多くの場合旧暦)に、期間限定でそれぞれのゆかりの場所などで公開している。が、あれこれ見ようとすると当然「雛人形のハシゴ」(それもまた楽しいものではあるけれど)をせざるをえない。今回は特別に、8家の雛人形が一堂に会する、というのでいい機会だと思ったのだ。
▼町中に立っている看板を頼りに、無料駐車場に車を止め、「山王くらぶ(ここの建物自体も文化財指定されている)」へ。何しろこんな時じゃないと、こんな料亭に入る機会なんざないのだ。二階の大広間で、当時の着物や雛人形をじっくりと見る。いやこれは、ききしにまさる逸品ぞろい。驚くほど一体一体大きいものあり、また逆に小ぶりで超精巧なものあり。標準的な五人囃子でも、持っている楽器が違ったり(鼓や太鼓でなく、雅楽の大太鼓だったり)、筝や琵琶を加えたビッグバンドだったり、「胡蝶」などの舞人がいたり。道具類も、碁盤&碁石や将棋板&駒、糸まで張られた楽器セットあり、見ていて飽きなかった。そんな時でもやはり、雅楽と見ればホワイトストーンズしか考え付かず、分かる人にしか分からない冗談を言いつつ見ていた。
▼別の部屋では、無料の大茶席が設けられており、お菓子一つ(「米俵」という名前の上生菓子)と煎茶をいただいてきた。一つの部屋に40人も詰め込まれたので、身動きとれず苦しかったが…相方に至っては、そんな心積もりは毛頭なかったので、Tシャツにジーンズというラフなスタイル、しかも背が高くて目立ってしまい、しきりに「苦しくないですか、お楽になさってください」と声をかけられる始末。お楽にするような余地は全然ないんだけども。茶道は裏千家を結婚前にちょっと齧ったけれど、煎茶道の作法でいただくのは初めてで、茶碗の蓋の置き方など、勉強になった。
▼これだけの雛人形を一度に見れて(それぞれをチマチマ見ていくと、(中には無料公開のところもあるが)小額でもけっこうな出費になってしまうので、助かる)、お茶とお菓子をいただいて当日料金700円。まあまあかと。中は当然ながら写真撮影禁止だったので、残念ながら様子を伝えることは出来ない。雰囲気を知りたい方は、写真はちょこっとしかないが「庄内各地の雛人形について」あたりが参考になるかと。また書籍では(庄内の書店で購入するほかは取り寄せになってしまうが) 「雛の庄内二都物語」が白眉。いずれにせよ、楽しいものが地元にあるというのは嬉しいことだ。
▼帰り、ローソンで「どうでしょうカレンダー」予約。ここの所毎月一回のペースで、どうでしょう関連に金を落としている。まさにヒゲの思う壺だ。
▼夕方、相方と義父、釣りに行く。昨日の義父の話だと、今一つのようだったので釣果はそんなに期待していなかったのだが、場所がよかったらしく豊漁だった。大アジ数匹、塩焼きサイズのアジ10尾くらい、小さめのメバルとサバ一匹ずつ、小魚少々。そしてタコ。もっともこれは仕掛けておいたカニ網にかかったものだから、「漁果」というべきか。これまでも何度となくタコは取れて、その度に料理してきたが、今回のは最も大きい。
バケツは大きめのえさバケツ。足が太い。そして何よりピッチピチに生きている。
タコの下ごしらえに、難しいことは何もない。
頭のパーツの端から指を突っ込んで、裏返し、中の臓物を取り除き、あとは塩をまぶして何度ももみ洗いして、ぬめりと臭みを徹底的に取る。ただそれだけだ。
しかしこの元気いっぱいのタコの頭を引っぺがすというのだから戦争である。
死にかかったりしているのであれば、すぐにザルに入れて作業開始だが、絶対無理。
というわけで、水を出来るだけ抜き、おもむろに塩を入れて弱らせる。
全身粘膜みたいな体に塩ぶっ掛けられて平気なわけはなく、タコ、脱出しようと触手をバケツの端に伸ばす。タコの足ってのは力があるもんで、そこでひるんだら台所をタコと追いかけっこになる。写真的にはおいしいが、そんな大惨事を起こすわけには行かず、すかさず蓋を閉め、触手の力が弱まるのを待つ。頃合いを見て蓋を開け、塩を追加投入。暴れ回るタコさんの手といわず頭といわずしごきまくって、塩をすり込む。そりゃタコだって必死だから、墨ぐらい吐く(吹きかけられるほどではない)。そして何しろイキが良くていらっしゃるので、力強い触手が手に絡み、吸盤が吸うこと吸うこと。「そうか、ファンタジーエロ小説や特定シリーズアニメに欠かせない触手の動きとはこのようなものか!」と変な感動をするが、しかしそんな体験、触手系エロ小説を書く段にしか生かせない。「せめて『北斎漫画』くらいにしときなさいね」と窘められる。そうしているうちに少し力が弱まったので、頭を裏返しにかかる。タコだってたまったもんじゃないので、筋肉という筋肉を堅くさせて応戦するが、「とっとと往生しやがれオラ」とか何とか言いつつ、相方の加勢も断って、無事引っくり返し、臓物を剥ぎ取る。いつもやってることだが、こうも抵抗されるとハイ&デストロイな気分になる。
その後、墨を洗い、何回か洗い流したり塩を変えたりして揉み洗いを繰り返し、塩とお茶を少し入れた湯でじっくり茹でる。
で、完全勝利した様子がこんな感じ。
隣に置いたお玉と比べてもらえば分かると思うが、相当でかいザル。
あとは足や頭をぶつ切り(実にカレー皿二杯分)にして食べる。絶品。あれこれと私と相方で料理し、義父とともに焼酎など飲りつつ楽しむ。疲れたが充実感。
●サンマの塩焼き/アジのたたき/メバルの刺身/小アジの唐揚げ/ゆでダコぶつ切り/ワラビの煮付け/じゃがいもと玉葱の味噌汁
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10/4(Sat)
▼相方を送り出すついでに、つい実写版「セーラームーン」の後半を見てしまった。予想以上にヘナヘナナヨナヨしたアクションがくり広げられていたけど、思ったほどにゲンナリはしなかった。というのは元の漫画やアニメが、可愛い女の子ちゃんが、セーラー服をベースにした戦闘服で、ゆるい怪人たちと、知能指数ゼロメートル地帯での戦いをくり広げる、ってな代物だったからなんだろう。ルナがぬいぐるみでCGだったのは、逆に新鮮だったかもしれない。思ったよりもぬる目な気持ちで、「ま、がんばってくださいや」と見守っている自分が意外だった。そして、まっ黄色な髪のセーラームーンは何とも思わなかったが(すでにミュージカルも定番の演目になってるし)、リアルなタキシード仮面というのは思った以上にトランプマンだった。
▼ただ、セーラームーンって、放映終了後しばらくたつのに、いまだに幼稚園児や小学校低学年の女児には高い人気が続いている。多分この放送でまたグッズ類が売れ出すのかもしれない。それにしても、変身グッズのCMの「あなたも、私といっしょに、おしおきしましょ!」にはちょっと吹いた。
▼BSの朝アニメ、「ゼントリックス」は見ていなかったので、8:00〜8:30の間にメシ食ったりアレコレを済ませてたんだけど、これからプラネテスの時間になってしまうので、生活時間を30分早めないといけなくなったわけだ(いい歳こいて一大事のように言わないように→自分)。で、その「プラネテス」。事前に「設定が相当変わる」「特にタナベが変わる」というのは聞いていたんだけど、「会社」な感じが原作よりもかなり強調された第一話だった。これから始めて見る人へ、そして原作を読んでいた人に対して、「アニメはこういう世界観ですよ!」とデモンストレーションするための30分だったのだろう。期待通りによく出来ていたが、原作の、エキセントリックなほど「愛」にこだわるタナベのキャラクターはどこまで持ち込まれるのか、など、色々興味は尽きない。出番は少なかったけど、やっぱりフェイ姐さんはえがったなあ。この設定で、ゴロー父さんがどういう風に絡むのか、原作通りの絡み方なのか、も気になる。「会社人」な現状を強調しすぎると出しづらそうな、別にそうでもなさそうな。
▼ゴローさんの、「能あるクソオヤジ」というのは、男のロマンの1つのタイプなんじゃないか、と思う。で、「それなら女性は、『能あるクソババアを夢想するか?』」と勝手に考えてみると、それはまずNoなんではないか、と。この差は何でだろう。能があろうがなかろうが、やっぱり本能的に「老いた自分」なんてものを想像したくない(これはもう生理的に)ということもあるし、多少能があったり心根がよかったりしても、クソババアには誰も見向きもしないでしょ、って気もするのだ。どうでもいいことだが。とりあえず自分の理想のババア姿をキャラクターの中から探してみると、「チエちゃんのおバアはん」はその筆頭候補なんだが、あれは選ばれし人間だしなー。
▼ところで放送開始直前、「プラネテス」のOPはどんなんだろう?と色々思いをめぐらしていたのだが、真っ先に頭によぎったのは「スターダスト・ボーイズ」。確かにどこから見てもスーパーマンじゃないし、スペースオペラの主役になれない。けっこう合ってるような気もする。
▼夜は相方とPCを交替しつつ、画像整理。これまでにしこたま溜め込んだ狛犬画像を整理し、東京オフの時に撮った狛犬写真や、横浜中華街で撮影したものなど、情報も整理しつつ編集。
●野菜とイカの天ぷら盛り合わせ/きんぴらゴボウ/アジの唐揚げ/ワカメの巣のもの/ミョウガと豆腐の吸い物
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10/3(Fri)
▼「蝉しぐれ」最終回。前半の四角との対決場面を覗けば、あとはおふくさまとのロマンス&回想パート。水野真紀がいい具合に地味で、それがかえって「地方藩主の側室」というイメージにピッタリきていたと思う。藤沢周平作品の中には、いかにも庄内風な食べ物がよく出てくるのだが、今日は「タニシの味噌汁(流石に今ではタニシなんか採れないんだけど)」と「煎餅(今でも同じ形の中に玩具の入ったものが、みやげ物として売られている)」だった。これがまた地味でヨイ。それにしても「秘剣村雨」の瞬間移動のからくりって、何がどうなってるんだろう。野暮な疑問だが。
▼ふとにぼしさんの所のチャットに行ってみたところ、にぼしさんがちょうど独り言の最中だったので、またも少し話し込む。アニソンとか「真ゲッターロボ」の話が主だったのだが、「『アパッチ野球軍』のED、『♪みんな集まれ/集まらねえと/発破かけるぜ』という歌詞の、『発破かける』というのは多分、比喩じゃないんだろう」なんて話題が心に残った。
●クリームシチュー/セロリのかきたまスープ/アボガドの刺身/大根サラダ
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10/2(Thu)
▼日記に「SEED酷すぎ」てなことを書いたところ、掲示板にてにぼしさんから「確かにあれは」というレスあり。おもわず管理人自らスレの趣旨から大きく逸脱して長々語ってしまった。あの作品は無敵超人・無敵ロボ・そして無敵戦艦ダイで成り立っていたのだが、それらしい言葉の応酬による艦隊戦が目立っていた、というのは大きな特色だと思う。それも、終盤になると無敵戦艦ダイVS無敵戦艦ダイMkIIの様相を呈し、
「バリアント、てーー!」
「回避ーー!」
「ローエングリン、てーーー!」
「回避ーーー!」
という、「オイオイ、戦艦がそんなに機敏に回避しまくれるのかよ?」と突っ込まざるを得ない「テー合戦」を延々見せられる羽目になった。
▼多くの方々が語っているのだが、私もやはり、この緊迫感のない戦闘シーンを見ていて、「つくづく、悪い意味でスーパーロボット大戦だなあ」とゲンナリだった。要するに
<敵フェイズ>
敵の攻撃→対応行動として「回避」を選択→フェイズ終了
<自軍フェイズ>
自機の攻撃→武器選択→攻撃対象選択→攻撃実行→敵が「回避」行動を選択
という感覚だ。アニメにわざわざ「ターン制感覚」を持ち込む利点とは一体?状況の間延び感をもたらし、演出の工夫のはいる余地を自ら無くし、流れをつまらなくするだけだと思うのだが…
▼実に久々に覗いた「ちゆポータル」でも、流石にSEEDのイカレ具合に思うところ大いにあったらしく、これまた久しぶりに中の人ちゆ節が炸裂して、斬って斬って斬りまくっている様子に、「ああ、いずこも同じだなあ」としみじみ感じ入るのみであった。
▼「水曜どうでしょう」チームのテント芝居、気になってはいたものの、結局予約日に私も相方も都合が悪くて電話できず断念。しかしオフィシャルサイトによると、DVD化の予定だという。これも発売が本決まりになったら買い決定。いいように踊らされております。これでミスターが出てくれれば言う事なかったんだけど…
▼Nステーションに、ダイエーホークス優勝記念ということで、王監督出演。「噂では、ジャイアンツの監督にという声もあるようですが」という質問に対して、しれっと「いやあ、楽しくなさそうですから」と返したのは絶妙だった。思い出すなあ、毎夜香取が投下されていたあの頃。あの頃の王監督は、気の毒なくらい土気色で、まるで死霊が肝臓悪くしたかのようだった。いしいひさいちの書く王監督の姿なんて、もう縦線まみれで、怖いくらいだった。その時の体験があって実感的なだけでなく、何より「今はホークスの監督業が楽しくて、あの頃のことはもう完全に他人事」って雰囲気なのが、なんだか嬉しかったのだ。
●さんま開き/茄子の揚げびたし/アボガドの刺身/きんぴらゴボウ/マイタケと豆腐の味噌汁
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10/1(Wed)
▼HDの写真用フォルダをチェックしてみて、撮ったはいいが全然処理してない神社・狛犬写真が溢れまくってることに気絶しそうになる。おぼろげに「どこのどの神社で撮ったのか」分からなくならないうちに何とかしなければ。
▼むちんさんと電話。JOYさんとお会いした話など。そしてここぞとばかりにSEEDへの突っ込みまくりで、激しく語らう。「結局、あそこでフレイが死ななきゃならなかった理由がまったくわからんちんどもとっちめちん」というのが共通意見。むちんさん、先日授業参観を終えたばかりで、今日の午後も学校に行かなければいけないらしく、母親業というのは本当に大変なものだ、と思う。
▼あとはチマチマと、持ち帰りで採点をする相方の脇で、コーヒーを入れつつ更新作業など。掲示板などで、「生きてたんですね、よかったよかった」と反応をいただくと、「ああ、マジで健康の心配をされるほどに休みすぎてしまったんだな」と反省。ニュース性も啓蒙性も何もない日記なのに、再開を喜んでくれる声なども有り難く頂戴し、心に沁みる。ありがとうございます。
▼夜中、なんとなく棚を片付けていたら、モップ倒れる→テーブルのグラスにジャストミート→落下したグラス割れる、という惨事を防げず、しかし夜中ゆえに掃除機をかけることも出来ず、恐る恐る破片を集めて、テープクリーナーで床を綺麗にしつつ、「何アホなことやってんだろうな」と侘しくなる。
▼知らんうちに、西原理恵子がさりげなく離婚してた。まあ作品中で「するぞするぞ」とは言ってたんだけど。結婚以来の「お母さんキャラ」があまり好きじゃなかったので、この後キャラが変わるのか、変わるならどう変わるのかという興味はあるのだが、子供は最低でも一人は引き取るのだろうし、結局依然として「おかんキャラ」のままなのかもしれない。
●小鯛の塩焼き/厚揚げの煮付け/イカの照り焼き/水菜とベーコンと炒り卵の炒め物/杉分と豆腐の味噌汁
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