2003年11月

ルーズな管理人ゆえ、毎日書くとも限らない日記です。
表示サイズは「小」を推奨。
*は購入書籍類、#は購入ソフト類、●は作った食事など。


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11/22(Sat)

▼朝のアニメ3つ。それぞれに満足。「プラネテス」はオリジナルの話なのだが、よくまとまっていた。フィー姐さん最高。と同時に、「デブリ課面々」の個性と役割が明確になりつつあるのは好印象。でもホント、タナベをめぐるラブ要素は不要に感じるが。クレアとハチマキが別れた理由、「お父さんが原因で」ということだったが、一体それはどんな事情なんだ。ゴローさんのキャラがキャラだけに(といっても、どんなキャラになるのかまったく分からないのだが)、色々可能性が浮かんできて気になる。
▼昼間、ヤフーBBから電話。「今よりずっとインターネットが快適になる12Mまたは24Mモデムのご紹介ですが」……おう望むところだ。NTTの8M到来がようやく決まった(しかも来年)ばかりだというのに、12Mや24Mサービス、通せるもんなら通してみやがれ。通してくれるんだったら契約する。そんなことまでは言わないが、いいかげんにちゃんと対応局確認しないで電話かけてくるのは止めて欲しい。以前も同じようなことがあったのだから、そういう情報はデータベースにして共有しておいてくれ、お願いだから。こういう誤認勧誘電話かけてくる業者、ヤフーだけだぞ。相手は一度電話を切り、「12月には開通しますから、そのときまたよろしく」と、出所不明な情報を落としていったのだが、本当なのか。本当なら乗り換えてもいいんだけど。
▼夕飯のおかず、というか晩酌のつまみに、砂肝の唐揚げを作る相方。薄めにスライスして下味をつけて揚げると、砂肝とは思えない柔らかさで大好評。これなら、「硬くて嫌い」という人でも大丈夫だろう。
▼食後、相方と一緒に「プラネテス」の先週分と今週分を見る。伽羅やストーリーの話をしていて、どうも話が今ひとつ通じてないと思ったら、「相方、まだプラネテスの原作読んでない」という事実が判明。「なんてことを!課題図書(何のだ)なのに!」と早速読ませてみる。好評。しかし、「全26回なのに、この構成だと○星船団行きの話までは行かないんじゃないだろうか」という懸念は私と共通。OPを見ると、少なくとも船の話だけは出ると思うのだが。
▼この作品の話をすると、必ず相方は「ムーンライトマイル」の話を持ち出し、「こっちもしっかりしたスタッフでいいアニメにして欲しいよなあ」と嘆息するのだ。が、先月も書いたとおり、「原作に忠実にすると、深夜枠しか放送できない」のは明白だ。というより、公共の電波に乗せるのはなかなか厳しい。とても「クレヨンしんちゃんの時間帯には無理」…と言おうとして、ふと、「吾郎さんって、『オラはにんきもの』の歌詞に、イヤというほどぴったりかもしれない…」と思い当たる。パワフル全開だし、ナンパをするなら任せておくれよだし、周りはいつでもパニックパニックだし、凄いし天才的だし、将来楽しみだ。そして何より、いつでもぞうさんぞうさん(回転技まで可能)だし。恐るべし。
▼で、いつもの「アニメ・実写化するならこんな作品」話になだれ込むのだが、「『マッド・ブル』のスリーピーにボブ・サップ」という相方の適当な提案には、思わず「いいかもしれん」と唸ってしまった。で、私も適当にダイザブロー役を考え、何の気なしに「国分太一あたりはどうだろう?」と口走ったのだが、これもけっこういい線な気もするな。

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11/21(Fri)

▼郵便物を受け取る。NTTからの封書あり。どうせ今日もいりもしない保守サービスか何かのお知らせか…と表を見て、「お待たせしました!フレッツADSL8M開通します!」と、目を疑う嬉しい知らせが。コースは8Mだけだが、幸い基地局はすぐ隣。今はDSLが使えるようになったというだけで大喜びだ。ああ長かった。フレッツISDNも散々待たされ、テレホマンのそしりを免れるようになってもなおADSL難民。さまざまな屈辱に耐え、忍び難きを忍んできた日に、ついに終わりが見えた。つい自分の頬を抓るなどと、昔の漫画みたいなことまでしてしまった。浮かれついでに、昼休みに相方にも電話して知らせる。勢いあまってBBSにまで書いてしまう。恥ずかしいよなあ。でも本当に、最近なかった「明るい話」なのだ。うちにとっては。
▼狛犬の参考資料本をまとめようかとあれこれ見ていた。昔買った中国語の、「中国吉祥図典」を読んでいたら、獅子に関する記述があり、思わず色々まとめたくなってしまい、他の本も引っ張り出して、結局考察コラムを一本、調べながらなのでえらい時間をかけて書いてしまった。調べていく中でまた発見あり、役に立ちそうなリンクも発見あり。それにしても本当に、Web検索ってのは偉大だよなあ、とつくづく思う。書籍もなんだかんだと引っ張り出してしまったもので、部屋散らかる。週末は来客があるので、片付けねば。
▼夕飯は鯖の味噌煮と、カボチャのひき肉あんかけ。義父の買ってきてくれた鯖、なかなかお目にかかれない、太くて大きなものだったので、食べごたえがあった。
▼NHKの歌番組に偶然チャンネルを合わせたところ、加藤茶・川中美由紀と共に松平健も出ていて(しかしどういう組み合わせだ)、ヒット曲「マツケンサンバ」を踊りながら熱唱していた。のはいいとして、その衣装が。髪はちょうど、杉良太郎の金さん(遊び人バージョン)のような、前に二筋ほど髪を垂らした、斜めに崩したちょんまげ。そして着物といえば、紫のスパンコールの着流し……一体どこからそういう発想が……そして衣装を作っちゃう人も作っちゃう人だ。
▼気圧が、ものすごい急勾配の谷。夜になって風が強く、雪の降る可能性も。といっても11月下旬だから、いつ来ても不思議ではない。こんな中、相方は明日も車で早朝遠征ということで、早めにご就寝。

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11/20(Thu)

▼ずっと前から、メインBBSの配色を変えたかったのだがなんだか億劫で、ずっとそのままになっていた。早朝、ふと思い立って、Webカラーの本を見ながら、「秋〜冬」をコンセプトに色指定を変える。が、ただ単に地味になってしまっただけのような気も。さらに文字表示エリアも薄いベージュにしたので、これも前から原色ばかりで見づらい色もあって気になっていた文字色を変える。印刷で見る色とモニターで見る色はけっこう違っていて、何度も登校テストしてやり直す。大体満足してまた寝る。
▼日中は時間があったので、これまで溜めてしまっていた狛犬画像を整理・加工。十件分ほど追加。これでかなり処理できたはず。それにしても相変わらず目新しいものはないのだが。

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11/19(Wed)

▼WORD講習続き。今日はFDに文書を保存する。フロッピーの裏と表、裏のセンターの部分など、金属部には触らないことなどの諸注意をしてから挿入してもらった。このとき、上部シャッターについて説明を簡略化したのがまずかった(「金属の部分」でくくってしまった)のか、ある受講生から「何も画面が動きません」と言われて、フロッピーのフォーマットが合わなかったかととりあえず取り出してみて、誇張なしで腰を抜かしそうになる。

フロッピーディスクのシャッターの部分(メーカーや型番などがプリントしてある部分、←の赤で囲んだ部分)が、きれいに剥かれて挿入されていた。
正常にイジェクトできたのはラッキーとしかいいようがない。

初心者講習の場数はそれなりに踏んだつもりだったが、まだまだ敵は予想を越えた攻撃を仕掛けてくるものだ。
その後、ディスクを変えてみるが、同メーカーのものだとどうも上手く読まず、調子も今ひとつ良くない。壊れたわけではないと思うが……

おとーさん、人の説明はお願いだからよく聞いて欲しい。
「剥け」と言われてない金属部品を、無理に剥かないで欲しい。
このマシンはなあ、PC-98なんですよ。
先日生産終了したマシンですよ。(しかもwin95)
修理やパーツ交換といっても、もうストックがあるかどうかわからんですよ。

出勤前、ボスにメールする用事があって、ついでに「なかなか大変です」とちょっと弱音を書いてみたところ、「ある意味シルバーさんより大変だと思いますががんばってください」と返事にあった。そんなささいな一言で救われた気分になって、何とかがんばれる。




はず。
▼昨日付けで書いた、ポップアップ技術特許の団体のサイト、日記に書くためにもう一度見てみようと思ったら、
この度、私どもが行いました、知的財産における啓蒙活動におきまして、
誤解を与えるような表現をし、その結果、皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたこと、
謹んでお詫び申し上げます。
正しい情報を見ていただけるサイトを現在構築中ですので、
しばらくの間、おまちいただきますよう、お願い申し上げます。
とだけTOPにあり、あとのページは見れなくなっていた。ご丁寧にGoogleキャッシュまで削除させているのが笑えるというか何というか。昨日のうちにちゃんとページ保存して置けばよかった。(どうでもいいがそのサイトのトップページのタグもまったく意味不明。なんで一行ごとにDIVでleft指定しているんだろう?)
▼まあ、特許が通ったのは事実なので、「詐欺」とまで呼ぶことは差し控えるけども、ビジネスニュースのスレの中に「特許庁がアホという意見もあるが、特許庁の役人にしたってソフトウェアに精通しているのがいるわけでもなく、本来は他社などから意義が申し立てられるべきものだったのだが、公告制度の改変によって目に触れる機会が少なく、またみんな『こんなもん通るわけがない』と呆れて無視していたら通っちゃったんじゃないか」という意見があり、私は知財のことは詳しく知らないのだが、納得できるような気が。各所に関連スレが立っているが、知的財産や特許に知識のある人が散見されるビジネスニュース板のスレがやはり一番面白く読めて、勉強にもなる。
▼どっちにしろ、最近ニュースなどでも、「NPO」という肩書きで信憑性を高めてさまざまな詐欺やキャッチ商法が行われている実態が報じられている。NPOと名乗るのは簡単で、しかも怪しいところもたくさんあるという現実を再認識したことは確かだ。
▼ちょっと前に、トーハトの新製品「暴君ハバネロ」について、ぽちさんから「気にはなるが、辛いものに弱いので試食してみちゃくれないか」と(日記内で)ご指名を受けていたのだが、通勤前に寄ったコンビニであっさり発見したので、帰宅後、即試してみた。期待したほどの激辛ではないと思う。カラムーチョよりは辛いか。辛味の刺激は、熱さとともに若干の痛さ(辛いのが弱い人にはつらいかも、というレベル)あり。私と相方は「ウマ辛くてよし、値段(100円)も安めでよし」という評価。数分も刺激が持続する感じはない。ビールに合いそうな味なので、一緒に買わなかったことが悔やまれる。財布の中に小銭しかなかったもので…

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11/18(Tue)

▼実際にはほとんど覗いていないのだが、人力検索サービス「はてな」のPC・Web関連部門について、新着質問をメールで配信してくれるサービスに登録している。興味のあるもの、守備範囲にあまり関係ないもの、「んなことはWeb検索すれば5秒で出てくるべよ」とあきれるものからいろいろなのだが、あまりにも質問がアホなので思わず受信してしまった質問。「基本情報技術者試験や日商簿記2級を裏口で合格もらう方法ないですかね?できれば2003年秋のやつで・・・・」……掛け値なしのアホってのは、いくらでもいるもんだ。むしろすがしいほど。
▼日本ブレイク工業さんのサイトにこの間から「CD化企画中なのでMP3の配布は停止します」と書いてあったのだが、どうやら本決まり、新星堂から出るらしいとのこと。個人的に日ブ工さんを応援したいので、買っちゃうかもしれない(業務依頼することもないし…)。下手に手垢のついたプロ歌手を使ったり、録り直しとかはなしでお願いしたい。
▼先日見つけて、腰が砕けるまでに爆笑したもの。「デイリーポータルZ」の「オランダ土産のぬりえ」。以前100円ショップでヘナヘナの絵の塗り絵を見つけたことがあるのだが、今ひとつ飛距離が足りないと思ったので購入しなかったのだが、これはスゴいよ。さすがマリファナ合法の国(関係ないけど)。
▼むちんさんと電話。先日熱のうちに見た、イタすぎてここには書き残せない夢の話など聞いてもらう。彼女は今、コンパクト型のGBAを入手、スライムゲームのかわいらしさに魂抜かれまくり、娘さんと交代交代でプレイしているらしい。つくづくいい家だ。

JavaScriptによる、「サブウィンドウをポップアップさせて他URLを読み込ませるという技術(みんなの嫌われ者、ポップアップ広告もこの一つ。素材集サイトのサンプル表示なんかでもよく見かける)」で特許を取っていたというNPO法人による、有料ユーザー登録請求通知が話題になっている模様。実際に特許は取得しているわけだが、JavaScriptの関数に特許が成立するものなのか、そもそも無効となるべき特許なのではないか、などが話題になっている。いわゆる「サブマリン特許」の亜種といっていいものだろうか。
最初私は
【(゚Д゚)ハァ?】サブウィンドウ開くウェブページは特許侵害!?
【(゚Д゚)ハァ?】サブウィンドウ開くウェブページは特許侵害!? Part2 (ともに2chのビジネスニュース板より)
で知ったのだが、内容については「GIGAZINEにゅーすせんたー」さんの記事「衝撃!ポップアップウィンドウは特許らしいです」がまとまっていて読みやすい。
▼該当の団体のWebサイト(現在は一時閉鎖中、Googleキャッシュも削除されているので読めないが)にあるFAQでは、

Q2.
   ホームページビルダーなど、WEBサイト作成支援ソフトの中にあらかじめ、パッケージ化され
   たものを使用しているのですが、それはソフトを配布する会社が使用料を支払うべきではな
   いでしょうか?

A2.
    本発明を無断で使用しているソフトは特許侵害にあたります。しかし、本発明の直接の
   使用者はWEBサイトを開設しているユーザーの方と言えます


という具合に、「大企業とはケンカせず、搾り取れる個人からから(比較的)安全に取る」という姿勢がうかがえるのだが、このへん、数年前に話題になったGIF特許の場合と明らかに違う(GIFの件は、特許料はあくまでソフトウェアベンダーが負担、負担済みのベンダーによるソフトを使用している個人については請求なし、という結果になったのは記憶に新しい方もいるだろう)。
▼Webページを持つ個人としては、ポップアップはともかくも、「JavaScriptを使わずに、別ページでURLを開く」という場合(たとえば、フレームを使用しているページでは、他のサイトのリンクの際に同ウィンドウで開くようにすると、あたかも他者のサイトの内容が自分のサイトのコンテンツであるかのように誤認させてしまう可能性が高いとし、target属性を使って別ウィンドウで開くのが、ネットモラルとして根付いている)がこの特許に触れるのかどうかが一番の興味だと思う。会社のFAQでは、そもそも「商用・公示的なものでない個人サイトならば問題ない」とし、また、「Target属性での別ウィンドウ表示は、この特許の範囲外」としているが、どうも場面場面で発言が違っており、一貫していない。
▼以下は実際に送られた登録請求メールらしいのだが

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ユーザー登録のお願い

=内容をよくご確認の上、お手続き下さい。=

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●貴Webサイト(ホームページ)において特許第3393199号
の発明ファイル(又は類似のファイル)が使用されている可能性があります。
●「NAOシフト」の詳細と登録はこちら(http://www3.ocn.ne.jp/~cipa/XXXX)です。
●当NPO法人がこのライセンスの保守・管理業務を実施しています。
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●ユーザー登録をされますと使用権が発生します。
●1年間ライセンス(特許権)を気にすることなく使用できます。
--------------------------------------------------------------
※早急にお手続き願います。

知的財産ビジネス活性化のため
ご理解、ご協力宜しくお願いします。
※本発明製品は、便利な機能の為、幅広くご利用頂こうと低コストのサービスを実施しています。
※お問い合わせはE-mailでお願いします。toiawase-cipa@axel.ocn.ne.jp
NPO法人(特定非営利活動法人)CIPA
文化情報推進協議会(14令社活第12-128号)(以下、住所等略)


(引用以上)

なんかこう、巷にあふれる「架空請求メール」と似た匂いを感じてしまうのは私だけではあるまい…
▼結局は、地道にあれこれやってる小規模な商用サイトや商店主さん、自治体や外郭団体などに請求が行って、よくWebの事を知らないような担当者や、とりあえず危険は回避しとけ、という役人がうっかり払っちゃったりするという構図狙いなんだろうか。一月1000円という値付けも、微妙に払えちゃう額だし。この件はちょっと面白そうなので観察。
▼そんなことよりこの日書き残さなければいけないのはK-1 World MAXなんだ。小比類巻と戦ってあえなく敗れたカンフーファイター、トニー・バレントの、近年にない色モノぶりなんだ。最近この手の色モノファイターはさすがにネタ切れかと思ったが、さすがK-1、どっかからかしっかり仕入れてくるもの。何しろこのトラックスーツ、心の師はブルース・リー、あこがれて以来ずっとクンフーを修行。37歳という年齢を見ればその影響もやむなしか。そのコスチューム、そして写真では分かりづらいと思うがアフロ。プロフィールには「身長184cm」とあるが、うち軽く10cmは絶対にアフロ分と断言できるアフロっぷり。ヒゲもあいまって、まるで「トラックスーツ着たボーボボ、もしくは山口ノボル」。いつクロマティ高校に出てきてもおかしくないたたずまいがたまらない。結局いいだけ打たれて、ミドルを受けてKOされたが、そのときの痛そうないじめられっこフェイスも忘れられない。多分もう呼ばれることもないだろう。君の事は忘れないよ。


半月ぐらいは……

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11/17(Mon)

▼風邪の諸症状はほぼ和らいだが、いつものパターンで喉の具合がいつまでも残っている。昨晩も咳き込んでしまい眠れず、朝方にようやく落ち着く。咳・声枯れ、なかなか引かず。
▼ちょっと前に、ローカルニュースで紹介されていたのを思い出した。山形県の朝日村というところでは、まだ試験的段階ではあるが、食肉用途としてダチョウを飼育し、予約すれば「あさひ自然観」でダチョウ料理を食べることができる、という話は、相方の友人から聞いた話として知っていた。その朝日村の、ダチョウ飼育に取り組む地元の人たちが紹介されていた。将来の地場産業にしたいと希望に燃える彼らのチーム名は「ダチョウクラブ(本当)」。ツッコミすら許さない真剣さが素敵だった。ちなみにダチョウのえさはおからや市場に出せないリンゴ・米ぬかなどを贅沢に混ぜた、天然のものばかり。なかなか贅沢なのだ。
▼先週相方が買っておいてくれた「銀河鉄道物語」、ようやく読む。この秋からアニマックスでアニメが放映されると言うことだが、予想を越えてどうでもいい内容だった。画力の衰退はもう目を覆うばかり。主人公はアルカディア号の乗組員・有紀蛍の弟なので、当然話の前振りでハーロック・アルカディア号クルー、エメラルダスが登場。鉄郎とメーテルも一応出るが。一応、一冊の週刊誌程度の厚さなのだが、本編は4話だけ収録され、あとはアニメ紹介記事や過去の作品の紹介など。で、なぜか本家「銀河鉄道999」の第二話「火星の赤い風」が収録されており、今と昔の画面と話への力の入れ方の違いを改めて検証する結果になってしまった。
▼この話、前編に細かい線で切れ切れに描かれた空気の流線が、見事に「(火星ってこんな感じなのだろうかとイメージさせる)乾いた空気、痩せた赤い土を吹き上げる風」を演出している。ところどころ流している作画もあるが、基本的に丁寧だ。何より最近の作品で大きな違和感を感じるのは、宇宙空間にCGトーン(おそらく市販のものをただ張っているだけのコマも多い)を多用していることで、あの吸い込まれそうな宇宙の暗さが全然ない。明るすぎる、と思う。宇宙船をコピペでバンク的に処理したり、CGを多用するのはかまわないのだが、その辺にこだわったりはもうしないのだろうか。昔、松本零士が何かの特集で「宇宙空間をカラーで塗るとき、いきなり黒を使うのではなく、たとえ結果的には黒くする部分であっても、水色で下地を塗り、その後段階的に青→群青→紺→黒と塗り重ねていくことで、微妙な深みを演出できる」と語っているのを読んで、カラーイラストを書くときにはずいぶん真似したものだ。そういうこだわりは、今やカラーイラストだけになってしまったのかもしれない。星雲のきらめきや光の効果など、どうせトーンを貼る人員がいるのだから、昔ながらのフラッシュや点描などで、ちゃんと黒を活かして描かせればいいのに、と思うのだが。
▼ここ数年を振り返ってみると、「新ヤマト」しかり「まほろば」しかり(掲載誌の休刊という事情もあるが、その気ならば書き下ろしで続けられるはず)、内容以前に、序盤だけで形にすらなっていない作品が放置されまくりな状況にある。なんというか、ものすごく薄〜〜い大風呂敷を広げて畳みもしてない状況というか。
▼いつまでもしつこく、この間の「プラネテス」のニンジャ話に何故ここまで納得がいかないのかと考えていた。ガチガチの原作主義者ではないつもりだし、どう料理するのかが楽しみだった。多分、原作付きのものを評価するひとつの基準として、「そのとき初めて作品を見る人にその話を見せた時に、見た人にとってはそれが作品全体(原作も含む)の印象になるわけで、その場合、『これがこの作品(ここで言えば「プラネテス」)だ』と思われたらどうか」というのが、私の中にあるのだと思う。先日の状況はまさにそれで、私は『こんなんが「プラネテス」だと思われたくない』と感じた。そういうことなんだと思う。
▼「どうでしょうR」、山形ではユーコン編終了。結局最後まで、あまりに淡々と進みすぎた印象。流れは速いが特に天候の荒れもなく、何より「キャンプ嫌いゆえに苦しむはずの鈴井さん」がけっこう楽しんじゃっていたのが淡々に拍車をかけたか。白夜のために画面の夜昼がなかったのもメリハリを欠いた原因かもしれない。今回の影響は、何より、今後「世界ふしぎ発見」を真顔で見れなくなったことに尽きるかも。

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11/16(Sun)

▼先週の予告を見て、「えみポンのお父さん役はゴルゴなのか?」と思ったのだがまったくの錯覚だった。その他はまあ、本題に立ち戻る話ですな、という程度で、えみポンの、不自然なほどの不器用さにはちょっとウケたが。
▼出かけるついでに、以前故障して、何度試しても、電源を入れるとただファンが回って自然な涼風だけを送り込んでくれるマシンと化したファンヒーターを修理に出そうと持ち出す。「その前にもう一度、電源入れてチェックしてみよう」と試したところ、何事もなく点火、以前のように強力暖房してくれた。とりあえずめでたいのだが、先日のあの故障は一体なんだったのか。謎だ。
▼久々に「味好 駅東店」へ。カラフトラーメンでがっちり汗をかく。ココのご主人は「詩のボクシング」大会で上位常連の人なので、漫画の単行本に混じって「現代詩手帖」なんかも並んでいるのがいかにもそれらしい。ここに行くと私はいつも「ベルセルク」を読んでしまう。他にも本棚には「ケイの凄春」「あずみ」「餓狼伝」など、お食事にピッタリな漫画が充実しているわけだが。
▼二人とも先週は風邪で寝込んでしまい、部屋も結構散らかってしまったので片付けていたら、NHK「文明の道」の放送をすっかり忘れていて、冒頭を録りそこねたので今週はまあいいか…と思い、見るだけは見ていたら、こういう時に限ってやたらと面白い内容で、「途中からでも録画してればよかった」と後悔。今回の内容は十字軍。中でもあまり語られることのなかった第五回十字軍の折の神聖ローマ帝国・フリードリヒ二世の物語。彼はイスラム文化に理解を示し、十字軍という行為を批判し、イスラム教徒と短い和平を結ぶに至る。しかし教皇からは破門され、シチリア島で寂しい晩年を送ったという。現代であればノーベル平和賞ものの行為だが、バチカンは現在もフリードリヒ二世への破門を解いていないという(十字軍の過ちについては近年認めたのだが)。この番組、どの会も面白いのだが、月一度の放送、しかも見るものの多い日曜日なのでついつい見逃してしまうのが最大の難点だ。

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11/15(Sat)

▼体調大分良し。コタツに入りつつ、朝のBSアニメをきっちり録画。「ふたつのスピカ」は、来週にもデル赤斑病が発症しそうな勢いで(例えが30代丸出しで恐縮だが、あのシチュエーションだとどうしても11人いそうな気がしてならない)楽しみ。「プラネテス」は、ほぼ原作通りの仕上がりでケチをつけるところもなく、沁みる仕上がりだった。原作ではまだタナベが登場していないのだから当然だが、タナベの出るシーンがやはり全体の中で浮遊気味に感じてしまう…というか、この段階でハチマキへの恋愛感情(多分自分でも気がついていないレベルではあるのだが、ノノへのジェラシーとして)を出すのはちょっとどーかと。こうして見ると、先週の話というのは、「ハチマキを入院させる」のが目的だったわけで、しかしそこで忍者とは思いもしなかったわけで。
▼起きてちょっと動くとすぐだるくなるのでまた寝たり、そんな繰り返しの一日。夕方は、「鋼の錬金術師」を見ながらちゃんこ鍋の準備。とりあえずこんな日は鍋物・汁物であったまるに限る。「鋼の錬金術師」、けっこう面白い。この時間帯に放映するにはけっこうエグい話が多いと思うのだが、大丈夫だろうか。私はこーゆー話大好きだが。

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11/14(Fri)

▼今日はすべてのことをキャンセルして、ただ臥せる。熱は昼には37度台まで回復。喉が痛み、喉と花の於くが上手く繋がってないようで時々息苦しいが、峠を超えた実感あり。相方の具合は随分と良いので、風邪のうつし合いだけは避けられたか。ちょっと動くとフラフラするが夜には平熱になる。夕食後、「プラネテス」と「ふたつのスピカ」をダビングしつつ、相方にも見せる。その程度の元気あり。
▼しかし、以前のJAVA研修の時も冷房に当たりすぎて風邪をひいた。偶然だとは思うが、JavaやらVBAやらの初歩のプログラミングくらいで、まさか本当に知恵熱だしたわけじゃないだろうな…だとしたらあまりに恥ずかしすぎなのだが…

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11/13(Thu)

▼現金なもので、昨日の仕事が終わったのを見届けるように私も発熱する。昼間はまだ良かったが、夕方頃になって上がる。それでも夕飯は作らされるが。相方の具合は大分よく、それでもいつもよりは早めに帰ってきたので、夕飯食べて薬飲んで寝る。その後目盛りがガンガン上がり、久々に39度の領域をさまよう。最初、水分をとってもなかなか汗が出ず、ひたすら指先が熱くなり、頭がギンギンと痛んで、トイレに立てば真っ直ぐ歩けないような状態だったが、着替えを挟んで二度汗をかいたら、何とか38度ちょうどくらいまで持ち直す。

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11/12(Wed)

▼午前中、久々にむちんさんと電話。ここの所彼女と会話していなかったので寂しかった。いつものように色々話し、「ナージャ」の話題から足踏みミシンの話など。家にあったシンガーの足踏みミシンは、ベルトが劣化してしまい手放したかしまいこんでしまったか、もう使ってはいないのだが、あのフォルム、黒に銀や金で描かれたレトロな模様など、工業デザインとして一つの完成形だよね、と意見が一致する。私は手縫いには自信があるがミシンは不得意で、特に足踏みミシンは手と足のシンクロが難しい印象ばかりだったが、むちんさんによると、電動よりも自分のペースで縫えて使いやすかったとのこと。私もちゃんと練習していればよかった…もう補修パーツなど手に入らないだろうと思っていたのだが、少なくとも仙台には今でも足踏みミシンが買えるお店があるらしい。結婚する時、「当面使わないだろうから」ということで特にミシンは買わなかった。子供が出来たら買おうかと思っていたのだが、まだその機会に恵まれていない。そうしてみると、電子ピアノしかりミシンしかり、子供きっかけの電化製品って案外多いのかも。
▼昨年同商品がヒットしていたとは全然知らなかったのだが、今年もUSBクリスマスツリー「線上のメリークリスマス」が発売されるらしい。そう、クリスマスツリー(でっかいの)というのも、子供きっかけの商品かもしれない…とりあえず今年はもう、飾るべきクリスマスツリーが決まっちゃってるわけだが(どうでしょうのDVDを買った人にはすぐ分かっちゃう話)。
▼更新内容を大体まとめて出勤。以前きたかZさんにいただいて、ずっとまとめていなかったネタがあり、気にかかっていたのだが、ようやく形に出来た(きたかZさんスイマセン)。仕事前におにぎり一個で腹ごしらえする。空腹・胃のムカツキに関らず、「とりあえず食ってエネルギーを入れないことには治る風邪も治らん」という気迫で持たせないと。水曜日の夜の講習、ちょっと偉い人向けなのだが、偉い人とおっしゃるのはどーも、人の話を聞かないでとっとと先に行こうとしてそこで自爆して周りに私語しまくり…と、とにかく喋るもんで、こっちもしっかり対抗しつつ説明してたら、いきなり喉の痛みマックスに。帰り、相方の飲む風邪薬がそろそろ切れそうなので、ジャスコに寄って補充。私の体調も一気にヤバそうになったので、更新を終わらせたあとに薬飲んで就寝。相方の熱も上がってきたので、様子を見つつ。

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11/11(Tue)

▼朝出勤したのは昨日と同じくらいだったのだが、大事を取って途中まで高速を使い、込む部分をショートカット。おかげで今日は余裕を持って着けた。体調が余り良くないので、数分でも睡眠を優先。サプリとのど飴で乗り切る。
▼今日で、山形県の公営競馬場である「かみのやま競馬場」が45年の歴史に幕を閉じた。累積赤字が原因だが、実のところは、山形市と合併するに当たり、赤字部門である競馬組織を切り離し、少しでも立場を良くする為の、文字通りの「捨て駒」にされた形となった。市長が路線を決定してからは、一貫して「廃止ありき」の姿勢で、経営努力や、他の生き残りの方策を考えるそぶりも見せなかった点が多方面の批判を呼んでいた。ローカルニュースでは最後の開催の模様が流れ、レース後のセレモニーで壇上に立っておざなりなコメントを述べる市長には、「帰れ」の大罵倒コールだった(もっとも、姿を見せなければ見せないで叩かれるには違いないだろうが)。私は実際、これまで数えるほどしか競馬場に足を運んでいなかった。「近くにあるから、いつでも行ける」という安堵感があって、閉鎖が囁かれる頃にはもう庄内の住人になっていて、金もほとんど落とさなかったのだから大きなことをいう資格はない。しかし、上山市側に、少しでも誠意や、ファンを大事にする気持ちがあるならば、最後の開催を平日にするなんてことはしなかったのではないだろうか。せめて多くの人が訪れやすい平日に設定し、最後の別れを惜しませてくれるくらいの心遣いがあっても良かったのではないだろうか。そういう誠意のなさが、ただただ寒々しく、これから上山のあの道を通っても廃墟しかないのだと思うと、ただ寂しい。馬産の技術は一朝一夕に築けるものではないのに、それがどこにも生かせない形になるという。厩務関係者・騎手・競馬場で働いていた人たち、そして馬たち。他の地方競馬場もどこも経営が苦しく、閉鎖したのも上山ばかりではないから、同じ職種で転勤できるならまだ幸せだ。現実には、この不景気に食を探さなければならない人たちがいて、人間はそれでもどうにかなるけれど、馬の末路は一つしかない。地元高校にも馬術部があったはずだが、そこもどうなるのだろう。
▼上山市には温泉街があって、私は割と好きな温泉なのだが、これから先、競馬場の影響を受けるかどうかは判断し難い。ただ、公営競馬が消えて、「上山」という文字が人の目に触れることがじわじわと少なくなっていくことの影響は皆無ではないだろうと思う。いい温泉街だが、さくらんぼと斎藤茂吉では人を呼ぶのは難しいんじゃないかという気がする。蔵王スキー場も至近とは言いがたく、牛肉で名のある米沢市にもちょっと遠い。ましてハリボテの城などなおさらだ。公式サイトのBBSに「上山を『かみのやま』と読める人間が、数年後にはいなくなるんじゃないか」という意見があったが、あながち言い過ぎとも言えない気がする。
▼相方は、やはり具合が悪く、いつもよりは早めに帰宅。私も明日は日中休めるので、薬を飲んで早めに寝る。上山競馬場終了メモリアルで「変な馬名」を追加更新しようかと思ったが、久々にデータベースにアクセスしてみたら、該当物件が大幅に増えていたのでとても間に合わず。

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11/10(Mon)

▼久々に相方と同じくらいの時間に出勤。したのだが、途中コンビニに寄って朝飯食ってたりしたら、到着時間が開始ギリギリで汗。講習は思ったところまで進めなかったが、以前よりは私の理解度が上がっているので、文法の基本の指導は上手く行ったかと思う。隊長がやはりよろしくないのだが、「エキナセア」のサプリで何とか凌いだ。
▼で、私は良いのだが、相方のほうが風邪でやや発熱。薬を飲ませて早く寝かせる。義妹も先週末に発熱して、今は治りかけではあるのだが、若手三人、けっこうピンチ気味。私も薬を飲み、明日のおさらいが終わった1時過ぎごろようやく寝る。
▼相方から教えてもらった、プロ野球板の妙なスレ「庭から古田敦也が生えてきます!助けてください!」。順調に静かに育っており、あちこちで色々な選手が生えてきたり、古田の栽培の仕方について園芸板のようなノリでアドバイスが交わされたりしている模様。

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11/9(Sun)

▼朝起きてアバレンジャー。もう全国で何万人もの人がツッコミ済みだと思うのだが、いきなり成長したリジェ(→リジュエル)、胸と背丈が育ったら、いきなり演技力と滑舌が退化しまくっちゃってトホホ(どーでもいいが、彼女は以前出たプリプリンセスシスターズの一人か?)。それより何より、仲代先生である。いきなりお色気ねーちゃんになったリジュエルに対して、「面白がっている」のは確かかもしれないが、リジェを相手にしているときに比べて、ちっともときめいてないのが丸分かりなんである。それが役としてのものなのか、役者さん本来の属性によるものなのかは突っ込まない!(←三日殿下さん風に)。
▼アバレンジャーは、一話一話はそこそこ楽しめるのに、どうもシリーズ全体の求心力が薄いように思う。今回は幸人さんの話、今回はらんるの話、トリケラの話、リジェの話…というふうに、バランスよく割り振られているのはいいのだが、あまりにもバラけてそれぞれでまとまってしまって、物語全体の「うねり」のようなものが今一つ感じられないというか。脚本家それぞれは各個にそこそこの仕事をしているのに、全体の関連が弱いというか。キャラの立ち具合は他のシリーズに劣っていないと思えるだけに、そのちょっとした部分が残念だ。世界観を繋ぐ役割をするアスカが今は不在で、またいわゆる「悪の大王」も不在というのも大きな原因だとは思うのだが。
▼時々、なし崩しに「ナージャ」見ちゃったりしている。一回見ちゃうと、ベタベタの旅少女ものとは思いつつも先が気になってしまうのか。ズタズタにされたお母さんのドレスをリフォームして新コスチューム誕生。「ああ、これでまたクリスマスに向けて商売するんだろうな」と思いつつ見ていたら、やっぱり即座にCMが入っていた。さすが。
▼母とちょっとデパートに行き、セーター買ってもらいラッキー。一つは2000円の安いカーディガン。たっぷりしていて暖かそうだし、家で着る分には十二分、色合いも好みだったので母と色違いで揃える。家へのお土産は地下の「チュチュ」支店で、その場でクリームを入れてくれるシュークリームにする。
▼昼食を食べながら、母と兄と「プラネテス」を見る。私としては、「今NHKで、こんな良く出来たアニメを作ってるんだよー」とアピールするつもりだったのだが、内容があんまりで愕然とする。道理で昨日朝食食べながら音だけ聞いていて、「今日はやけにやかましいな?」と不審だったわけだよ。面白くないとは言わないし、「1/6の重力の世界観」というのもわかるのだが、あまりにも原作とかけ離れすぎるのは勘弁して欲しい。最初に思ったのは、「あれだけ『キングゲイナー』で忍法忍法やっといて、まだ忍者やり足りなかったのかよ!」ということだった。予告では、来週は原作にある「月の少女」の話らしいのでちょっと安心だが。話のローテーションを見ると、原作エピソード一個に付き、間に2個程度オリジナルを挟むような感じ。ドタバタも、アクシデントも、シリアスな話も、すべてが「そこが地球であれ月であれ宇宙空間であれ、人間は人間の営みを生きる」という感じなのかもしれないが、どことなく原作のエピソードをこなすことへの「照れ」のようなものを感じなくもない。
▼茶を飲んで少し休み、再び酒田へ。道中、エンドレスで「日本ブレイク工業」の歌を歌っていると、不思議にちっとも眠くない。途中で村山の居合神社に足を伸ばしてみるが、早々と狛犬は厳重にビニールで雪囲いされており残念。特に珍しいタイプではなかったが。天童あたりから雨に降られるが、酒田近くになって止む。
▼家に着き、すぐに合い方と一緒に選挙しに行く。その後は夕食の後、選挙速報などを色々見つつ、明日からのVBA講習の予習仕上げ。土曜の夜の寒さが祟ったか、嫌な寒気がするのだが、なかなか寝床に入れず。選挙は結局、民主が一応健闘するも及ばず、薄氷の過半数だった自民に力を貸す公明党に鍵を握られた結果になった。個人的には、学会員がデカい面するのは気に食わないんだけども、少なくともマジメに政治参加していることだけは確かなんだよな。今回はもうちょっと世間の関心が高いのかと思いきや、投票率はずいぶん低かった模様。あちこちのWeb日記などを読んでいると、マニフェストを貰いに行ったりしている人も多かったのだが、実際の世の中はそんなもんなのだ。とりあえず、山拓の落選には笑わせてもらったが。
▼昨日録画した土曜日番組、結局保険をかけておいて良かった。相方、私が帰って話すまで、「電話で起きたこと自体覚えていな、ましてや会話の内容など記憶にあるはずもない」状態だったらしい。やはり酔っ払いを信用するのは金輪際止めよう。

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11/8(Sat)

▼昨晩寝る前、職場の飲み会で酩酊状態にあった相方を電話で起こして(鬼)、朝の録画を頼んでいはいたのだが、何しろ敵は酔っ払い&久々の休日なので、ちゃんと起きてくれる可能性に危惧を感じ、一応標準で90分通しで録画しておく(保険)。私自身は忙しいので見るヒマなし。いつものように事務所に向かう。
▼MOUS試験の呼称が変わったことを、事務所のポスターではじめて知る。今度はMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)という名称になり、特に「モス」と略したりはせず、フルネームで呼ぶらしい。Java研修は、一応サーブレットの内容やデータベースの構築・データの追加などに入っていったのだが、相変わらず教材のプリントもなければあれこれ不親切な展開なのにはいまさら驚かない。途中、コマンドが美味く通らない部分について、1時間半も受講者全員を駆り出して「Google調べもの大会」になったのにも、もう驚かない。勉強にはなったが、別のことを勉強したかったなあ、と。
▼なもんで、5時終了の予定が6時過ぎになってしまい、6時半に家族で外食の予約をしていたので焦ったが、行く途中で拾ってもらう形にして、何とかセーフ。雨模様で寒く、一度家に帰って着替えたかったのだがやむなし。食事の場所は旅篭町の「雁島茶寮」。父が以前行ったことのある多国籍料理のお店だという。「多国籍料理」というジャンル選択、父にしては意外だと思ったのだが、よほど美味しかったのだろうと思い信用する。コースも、「2500円のコースでお腹一杯になる」と太鼓判なので、それも半信半疑ながらお店へ。洋食屋さんのある小さなビルの三階にあり、ドアはまるっきり普通の鉄のドア、そこに「雁島茶寮」と書いてあるプレートがあるだけで、ちょっと不安だが、中に入ると明るくそれなりにお洒落な内装だった。
▼座敷に通されて次々に料理を味わう。全体にイタリアン寄りな印象だったが、途中、生春巻きなどが出てくるあたりが多国籍っぽい。前菜数種に、ブイヤベース、ローストビーフのバルサミコソース、量たっぷりのサラダ、その上最後に出てきたうに入りクリームパスタの量は、一人前より少し少ないくらいの量で、確かにもう満腹。今度はアラカルトで楽しんでみたいお店。
▼夜、母と二人で「男たちの旅路」(後半しか見れなかったが)を見る。今回は、吉岡達が関りあった車椅子の青年達が主人公の、また重い、しかし希望を遺したドラマ。車椅子の少年役で、デビュー当時の京本政樹が出演していた。基本的に容貌や髪形は今と変わらないが、全体的に初々しくて可愛らしかった。今回は彼らの葛藤が主眼で、清水健太郎たちは脇役に回っていた。吉岡指令補は相変わらず要所要所でキメてくれるが、それでも一人身ということもあって、基本的に車椅子少女の母親とのシーンでも聞き役っぽくはあったが。

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11/7(Fri)

▼またもJava研修のために山形へ。洗濯、更新等をあらかたすませて出ようと思っていたら、14時の予定が15時出発になってしまう。そんなわけでまた高速に乗ったのだが、いきなり目の前に自動車学校の教習車がトロトロ走っているし、二車線部分でパスしてしばらく走っていたら、300m先にパトカーはいるし、「高速代返せよ」と言いたくなるほどの不運ぶり。で、パトカーに追いついてしまうわけにも行かないので、制限速度±10km/hくらいの装甲を強いられていると、当然先が見えない後ろの車は焦れて煽ってくる。登坂車線に入ってようやくプレッシャーから解放される。一瞥をくれながら10台近い車が猛スピードで私を追い抜いていく。少し走ったところの料金所前で、その中の3,4台が見事に捕まっていた模様。別に嫌がらせをしたわけではないのだが…
▼実家に着き、一度父と一緒に買い物に出て、きりたんぽ鍋の用意。兄は先日酒屋のポイントカードで入手したドンペリを取っておいてくれていて、チーズをつまみに4人で開ける。そういえば最近は焼酎ばかりで、ワインやシャンパンは久しぶり。いい感じに酔う。
▼夕刊で見た、硫化鉄のうろこ状の足を持つ新種巻貝 。素材も勿論驚きだが、その造形があまりに完成された形なのに驚愕。私は美しいと思う。ゲームの中ボスあたりに出てきそうな感じでもある(偶数ターンにしか攻撃が効かず、ヘタに攻撃すると瀕死レベルのカウンターが来るタイプ)。

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11/6(Wed)

▼数日前の話になるが、「マタギ」の二巻を読み進めていて、ラスト近くの湖のシーンで、それまでの展開からは想像もつかない&矢口高雄世界的にも想像もつかないUMAが突如として現れて突如として終わり、最終的に大ポカーンなラストになってしまって、心底たまげた。(まだコンビニで売られているので、立ち読みすればその訳がお分かりいただけるかと)同巻のあとがきで、矢口先生自身がこの作品について語っている。もともとは「マタギ列伝」としてA書店(秋田?)で好評連載されていたのだが、他者とのトラブルに巻き込まれる形で無理やり終わらされる形になり、その後F社(双葉社?)から企画を見込まれて再構築連載したものだという。人気も評価も得ていたのに打ち切りにされて、悔しくない作家はいない。矢口先生もその胸中を語っているのだが、その文言が

「その無念さたるや、女間に入って果てなかった以上のもの」

という、これ以上ないストレートな表現で、(元)世紀のハンサムボーイの発言にしては随分と露骨に聞こえて意外だった。これが佐藤まさあき大先生だったら不思議でも何でもないんだが。
▼買い物に行くと、当然ながら米は例年よりも高い。以前、母(農地改革以前はそこそこ大きかった農家の出身)に聞いて目から鱗だったのだが、「今でこそ、新米新米ともてはやすけど、ちょっと前の農家社会では、『今年の新米を秋に食べるなんて、よっぽど米の貯えがない貧乏な人』というネガティブイメージしかなかった」という話。言われてみればなるほど、そういう通年は十分に納得できる。今では「古米」と呼んでいいイメージがないが、それが普通だったのだから。実際、親戚から何度も古米を貰って食べていたが、ちゃんとお蔵で保管された(現代の一般住宅では、米の温度や湿度を適切に保つのは難しいらしい)米を、適切にといできちんと炊けば、十二分に美味しく、「古米はまずい」と感じたことはほとんどない。まして昔は、井戸水や自然水を使って、羽釜とかまどで炊いていたのだから、美味しくないわけがなかったのではないだろうか。
丸紅のパソコン、結局19,800で買えちゃうそうな。案外早く折れてきて驚いたが、まあ「面倒くさいから」ってことなんだろうな、結局。メールの文面を見る限り、「本当は錯誤無効なんだけど、お客様のことを配慮して敢えて売るんですよ」と、錯誤無効はちゃっかり確定であるように書いちゃってるのが、ある意味ウマいと思う。そもそも、キャンセル要請メールの文面が失礼でなければここまでの反発は食らわなかっただろうし、連休中に気づいてすぐ対処していれば1500台も受けないで済んだろうに。何十台も転売目的で買った連中はもう笑いが止まらないだろうが、電子商取引の原則に従えば妥当なところなんじゃないだろうか。ところでこの機種、本来のスペックは「DVDマルチドライブ」のはずなのに、丸紅のサイトでは「DVDマルチプラス」と表記されていた。果たしてどういうパソコンが届くのかには少なからず興味があるぞ。恐らくは、ダイレクトのサイト管理をしていた会社に泥を被ってもらう形になるのだろうし、その会社も保険に入ってればさほどの損害でもないのかな?一つ懸念されるのは、NECが原価割れ納入を迫られたりしてしわ寄せを受けたりしてしまう事態なのだが…
▼「水曜どうでしょう」のDVD第三弾、これまで冗談交じりに目指してきたオリコン一位をついに達成してしまったとのこと。とりあえずおめでとさんです。今日は特典映像・シークレット映像と、「サイコロ2」の前半を副音声付で見て終了。

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11/5(Tue)

▼昨日はどうなることかと思ったが、傷の具合は痛みもせず、化膿している様子でもない。キンチドーヨ様様だ。
▼通勤の車中でハタと気づいたのだが、いつの間にか私は、「日本ブレイク工業」社歌の

「♪家を壊すぜ 橋を壊すぜ…」

の部分を、

「♪家を壊すぜ 町を壊すぜ…」

と間違って歌ってしまっていたのだ。いくら母音が共通している(hashi→machi)とはいえ、これじゃ日本ブレイク工業さんが「地球の平和を阻む奴ら」になっちゃうじゃないの。
▼昨日相方が買ってきた「Number」誌に出ていた日本郵船の広告を見てぶったまげた。「サザエさん」のフネさんがラグビーのトライを決めていて、キャッチフレーズが「チャレンジ!フネ」…いくら海運会社だからといって、またすごい広告だ。一見して船舶関係の広告と分からないところがまたすごい。以前東京の義弟が言ってたのはこれか。日本郵船ってお堅いイメージがあったのに…とサイトを見てみると、「チャレンジ!フネ」の画像自体は掲載されていないあたり、やっぱりお堅い会社かもしれない。でも、「チャレンジ!フネ」の広告が雑誌広告大賞で金賞を獲得したというニュースはしっかり載っている。こういうキャンペーンする会社がお堅いかそうでないかはよく分からんが、とにかく不思議な会社だ。日本郵船。
▼電車の中吊りなどでは、2,3か月も前から展開していたらしく、検索してみると数箇所のサイトに写真が散見される。前のバージョンは、スケートボードに乗り、ハーフパイプで華麗に空中技を決めるフネさん(しかも着物で)。いきなりX系のスポーツかよフネさん(しかも着物で)。チャンレジっつーか、人それを「年寄りの冷や水」という訳だが。冷や水どころか液体窒素な気もするのだが。どちらにせよ次回作にも期待。期待するまでもなく、「太平洋一人ぼっち」とか「マッキンリー単独登頂」とかやっちまいそうな勢いなわけだが。
丸紅のネットショッピングサイトで、198,000円で売るはずだったパソコンを「大幅値下げ 19,800円!」と表示してしまい、大量注文が押し寄せたのだという。それだけならちょっとしたバカニュースですみそうなところを(以前、トイざラスでも同じような事があったが…)、丸紅のその後の対応が著しく誠意に欠けたこともあって、(例によって2ちゃんで恐縮なんだが)やっぱり祭りになっているという。まとめサイトで担当者との電話などを聞いていると正直そこまでゴネんでも…という気もしてくるが、お詫びのメール文面として

「今回ご注文の商品に関しましては、誠に勝手なお願いではございますが すべてキャンセルさせて頂きたく存じます。(略)
 クレジットカード決済ご希望のお客様は、カード会社よりお引き落としが 行われないよう弊社にて責任を持ってキャンセル致します。 」


というのは、曲がりなりにも成立した契約を一方的にキャンセルするというわけで、客に対してあまりにも上から物を言ってるんじゃないか、という感想は否めない。しかもお詫びメールのシメで「以上」って使うか、普通。
▼具体的には、注文した客には、注文承りのメールが届いている。これは、電子商取引の上では、「注文承諾メールが来た時点で契約成立であり、それが自動返信メールであっても効力に変化なし」だそうだ。また、価格の付け違え、欠品であっても同様と記されている。その他、「19800円という価格がPCの値段の相場として常識的かそうでないか」も(もし錯誤無効について法的に争うのであれば)問題になる可能性があるが、本体だけとはいえ40000円を切るPCもあり、量販店でも、初売りなどの客寄せ数量限定激安商品はかなりとんでもない値段を付ける。ジャンルは違うが、スーパーやディスカウントショップでも、客寄せ商品で「卵10円」「納豆5円」「砂糖10円」などという赤字にしかなりようのない値段をつける店もあちこちにある…ことを考えると、妥当性を主張できなくも無いような気もする(まして「大幅値下げ」という謳い文句付きだ)。また、「キャンセル案内メールが、丸紅ではなくアウトソーシング先の会社のサーバーから送られてきたが、顧客情報の取り扱いはどうなっているのか」というような問題も派生しているらしい。
▼要するにこれ、丸紅側がもうちょっと真摯な言葉で侘びを入れていれば、ここまでの騒ぎになってなかったんじゃないか、という気もするが。対応って大事だよね…という話かと。少なくとも、「本来の198,000円で購入するか、キャンセルするか」を選んでもらうような形にするとか…現実的な話で言えば、小額でも「迷惑料」として金券(丸紅のサイトで買い物できるようなものでもいいだろうし)なり何なりを納めたりなんかしちゃったりすれば、四角い話も相当丸く収まるのでは?と考えるのは甘いか。
▼ただ、事の一部は確実に「通販(特にネット通販)での消費者と売り手側の権利の範疇」に関わり、前例になりかねないものだと思うので、「ゴネ厨」としてではなく、買い手として責任を追及する、という形であれば、とことんまで争うのは大いに意味があるはずだ。
▼仕事から帰ってくる間に、相方からローソンに引き取りに行ってもらい、待ちに待った「水曜どうでしょう」のDVDを我が家に身請け。長かった。そんな風に待ち続けたせいか、それとも中期・後期のシリーズをアレコレ見てしまったせいか、内容については、全体的に満喫しつつも、「まだ薄いなあ」という感じはぬぐえなかった。それはD陣の企画とか、撮影とか、タレント陣の芸風とか、まだまだ確立されていなかった時期だからなのだろう。大泉さんのモノマネも、意外なほどに似ておらず、ミスターがたくさん喋ってて、色々な意味で「番組に、人に歴史ありだよなあ」と思わずにはいられない。ライナーの藤村Dのオーストラリア裏話を読むと、鈴井・大泉両氏の頑張りに思わずグッと来るし、「鈴井さんってやっぱりスゲエ」と実感したし、「この無謀な縦断をやっちゃったからこそ後々のどうでしょうがあった」という言葉は、全くその通りだと思うのだ。

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11/4(Mon)

▼普段アレコレ偉そうに言っておきながら、長いこと言葉の誤用を続けていたことに今更にして気づき、汗顔の至りなのだ。とある方からメールで、「ケツをまくる」という語源を探しているのだがなかなか見つからない、というお話があった。で、いつもの「国語大辞典(小学館)」で調べてみたところ、

「(ならず者などが着物のすそをまくって座り込むところから)
  窮地に立った人などが、逆に強い態度、威嚇的な態度に出る。いなおる。」


とあった。そこでハタと気づいたのは、これまで「ケツをまくる」という言葉を、「恐れをなして逃げ去る、敵に後ろを見せる、責任を放棄して逃げ出す」という意味に使っていたことだ。この誤用は、文章や脚本などでも良く使われているので、私に限ったことではないだろう。しかし実際に検索してみると、わずかながら本来の「居直る」という意味で使っている方もいるのだから、誤用の言い訳は立たない(多分、「ケツを割る」や、同じような動作である「裾をからげる」と混同したのだろうか?)。いやー、ひょんな機会とはいえ、気づかせてもらって本当に良かった。
▼ついでなのでもう少しこの言葉を調べてみると、いろいろなことが分かった。
一つは、いわゆる「放送禁止用語」のリストの中に、この「ケツをまくる」が入っていること。普通、放送禁止用語と言うと、出自・職業・身体条件の差別に関わるものがほとんどなのだが、差別関連以外にも「隠語である、不快な言葉である」という理由付けのものがあり、この語はそれに分類されている。「尻拭い」もそうらしい。「ケツを割る」はりストにはなかったが、要するに「尻」だの「ケツ」だのは、放送に載せるには尾篭である、ということなのだろう。
▼そもそもこの裾をまくって尻を見せる、という動作、時代劇などでは時折目にする。「ケツをまくる」のイメージは、例えば借金取りのヤクザが、「おうおうおう」と座り込むような感じだが、その他にも、一心太助とか飛脚とか、「イキのいいお兄さん」が走っていくときに、わざわざ尻が見えるまで裾をまくったりするシーンがある。調べるとこれにも説があるらしい。江戸っ子にとって、「いつでも綺麗でパリっとしたふんどしを締めている」ことが伊達男のステイタスだったらしい。江戸ではそのために、クリーニングふんどしのレンタル業まで存在していたという。で、ここぞという時に尻=パリっとしたふんどしを見せるのがパフォーマンスの一つだったとか。(参考URL)うーむ、それにしたって江戸っ子の見栄を保つというのも、本当に何から何まで面倒くさいことだったんだな。これじゃ宵越しの金が残らなくても不思議じゃない。
予算不足で、日本の南極観測継続が危ぶまれているとのこと。「しらせ」を出すための予算・55億円のメドが立つかどうか怪しいらしい。無駄なODAを削れば余裕だと思うのだが…なんとなれば、かつての南極観測隊がそうだったように、募金を募ってもいいだろう(国民一人当たり50円も出せば余裕だ)。こういう基礎研究は、たとえ地味でも、続けること、そして南極に居続ける事が大事だと思う。何の研究にしても、やめるのは簡単だが、再開すること、ノウハウを再構築するのは本当に手間も金もかかるに違いないから。
▼夕食準備中、左手の人差し指をズガッと切ってしまった。先日、地域の文化祭で、近くの鉄工所の方々が一本200円で包丁研ぎをしてくれて、切れるようになったのは良いのだが、刃の細さや入り方が違ってしまったせいか、豚肉を切ってるときに、いつもの2倍の深さでやってしまった。深さの分だけいつもの倍以上毛細血管その他がブレイクブレイクで血液もダダッダーな勢い。20分くらい圧迫止血をしてようやく出血が止まる。生まれて初めてヨードチンキで消毒をしたが、これが洒落じゃなく沁みる。「しかしこれがドーヨ様の脅威の消毒力よ」と、カジメリステン的に感動しながら手当て。義妹が帰ってくるまで、人差し指を浮かせながら調理を続け、流石に痛いことは痛いので、あとは彼女に代わってもらう。ついてない。痛みが引いたら、キーボードも(怪我した以外の指で)普通に打てるので、明日の仕事には支障がなさそうだ。ちょっと物を持ったり、つまんだりするのがすこぶる不便で、やっぱり指とか指紋って大事だとあらためて実感。
▼飽きもせずまた債権回収詐欺メールが来る。最近の件数の多さは、ファミリーマートの会員情報漏洩に関係があるといわれているが、私はファミリーマートの会員でもないし、住所や氏名を明かして何か買い物や予約をしたこともないので、別ルートなのだろう。文面がアホなのも相変わらずだが、やたらと「ブラックリスト」という言葉が連発されるのは精一杯の脅しのつもりなんだろう。ただ、少しずつ知恵はつき始めているようで、ネットのあちこちで「サービサー一覧にない団体名のは詐欺」という情報が普及しているのを逆手にとってか、実在サービサーに酷似した名前を使う(例えば、正規サービサーが「●◆×株式会社」だとした場合、「株式会社●◆×」と名乗って、誤認を誘おうとする)ケースが増えてきている模様。ご用心。
▼先日、TBSが「サンデーモーニング」で、石原東京都知事の会見の中の「私は日韓合併の歴史を100%正当化するつもりはない」と発言したシーンのテロップで、「正当化するつもりだ」と出しちゃった件に関して、TBSは一応サイトで謝罪文を出すには出したが、「取材テープの一部が聞き取りづらかったためにテロップミスをしてしまった」「今後、このようなミスが起らないように、細心の注意を払うつもりです。」というお粗末な内容なもので、ニュー速+での祭りが収まるどころか加速し放題な模様。この文を見るだけでも、「テープが聞き取りづらかったって、主婦のテープ起こしバイトだってもうちょっとちゃんと仕事するだろ」「他局で既に報道されていた内容なのに、それも含めて前後確認しないのはどうなのよ」という疑問を禁じえないわけだが。さらに当問題まとめサイト(情報整理がものすごくちゃんとしている)によると、該当部分の音声が明らかに編集カットされているらしいという分析結果もあり。多分放送での謝罪があるとしても、サイトの文を読むだけで終わるのだろう(ネットから盛り上がった抗議へのTV局の対処なんて、過去の例を見てもそんなもののようだし)。他の局が叩きに回るかどうかはわからんが。
▼スレをちょっと読んでみて笑えたのは、スレの中で<tbs>という架空のタグができてしまって、みんなでそれを愛用し、あげくXMLまで作る人まで現れたこと。このタグは、「TBSが語尾を正反対に書き換えて捏造したように、本来の文章の語尾を書き換えてしまう働き」があるとされ、こんな風に使われるという。

(ソース)→<tbs>私は学生ではありません。</tbs>
(実際の表示)  私は学生です。


このタグ話の中で、「タグを閉じないと後の人に迷惑がかかるから気を付けろよ」という注意があった。もっともな指摘だ。
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11/3(Mon)

▼朝起きて、義父を港〜船の係留所まで送迎サービス。家の近くの田んぼに、いつものように白鳥がたくさんやってきて落穂や草をついばんでいる。晴れた沖合いのほうを見やると、発電用の風車が数基。美観が損なわれた、という人もいるが、この強風を活かせるならば活かすべきだし、美観と環境・エネルギーを秤にかければやっぱり美観が軽いだろう、と思う。私は、風車というのはそれだけで何か健気で好きだが。
▼相方がようやくの全日休み。ゆっくり寝かせて、昼は「隆月」でラーメン。天気もいいので、遊佐〜鳥海山へ軽くドライブ。植生の関係で、紅葉はほとんどないが、気分は良かった。途中、吹浦の大物忌神社に狛犬を撮影しに行ったのだが、裏参道から入ってしまったため、パンプスで往復1kmも山道の階段&石段を上り下りする羽目に。明日の筋肉痛は必至…というかもうなってる。
▼ローソンで「水曜天幕團」のDVDを予約。ついでに相方はTシャツ、私は湯飲みを衝動買いしてしまう。湯飲みは正直高いのだが、「湯飲みの底に藤村くん」という厳しいデザインが心の琴線に触れてしまったのだから仕方がない。
▼夕食は、CMでやっていた「豚肉と水菜とかつらむきした大根のしゃぶしゃぶ」。うちは豚肉好きなので大好評。ポン酢がうまいが、後半ちょっとラー油を足してみたらこれもまた良かった。
田中真紀子、拉致被害者からの抗議に謝罪せず。まあ新潟五区がどーのこーのと言ってる私も、加藤紘一の立つ山形三区選挙民なので、彼が当選した暁にはDQN選挙区民呼ばわりが確定されている(山形県民、つーだけで既にそうなんだけどね)。「鶴岡と酒田の地盤の違い」なんて言い訳したって他県の人にはどうでもいいことであって、新潟五区の中でも「長岡と一緒にすんな」って地域があると思いたいもんだ。自分のための気休めにしか過ぎないが。2chニュース速報+の関連スレを見ていると、新潟五区住民を友人に持つ人の話で、その友人の母が「真紀子は人間的にも政治家としてもダメだということはわかっているし、角栄と真紀子は別人角田ということも分かっている。でも角栄の娘である以上、彼女に票を入れる」と語った…というのがあり、「田中家の精神的支配」というのがもはやカルト宗教のレベルであることがよくわかるエピソードだと思った。具体的な利益誘導が過去にあった以上、宗教を超えているのかもしれない。

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11/2(Sun)

▼昨日も眠れず、そのとばっちりで、今朝の「アバレンジャー」を見逃してしまった。しかしさほど痛いと思わないのは、私にとっての重要度が、日曜朝よりも土曜朝にシフトしてしまったからなのかもしれない。話は、とりあえず公式見ればフォローできるし。
▼昨日寝ぼけ眼で見ていた「ふたつのスピカ」を、ちゃんと見返してみる。これはそのー、30代の涙腺にはあまりに強烈過ぎるんだけども。一話から。矢島晶子の演技もちゃんと「小さい女の子」してるし。……しかし、この人がしんちゃんの中の人と同一人物だと知ったら、たまげる人も世間にはたくさんいるんだろうな。
田中真紀子の「拉致被害者の子供は北朝鮮籍」発言に、被害者が抗議。毎日何かやらかしてるなあ、この人は。中でも「子供達の国籍は北朝鮮」って、元外相としては致命的な一言だろう。蓮池さん夫妻はちゃんと婚姻届を提出し、受理され、子供達とともに戸籍を獲得している。その事実を知らなかった、忘れていたということであってもなくても、「不勉強」の一言に尽きる。日本は生地主義でなく血統主義に基づいているし、国籍法に基づいても、「二重国籍」と考えるのが現実的だが(そもそも日本は北朝鮮を国家と認定していないのでこう言えるかどうかも怪しいが)、「日本人ではなく北朝鮮籍」とは言えない筈。確かに、子供達は来たで教育を受けて育ったのだから、「北朝鮮人民」という意識しか(今は)持ち得ないかもしれないし、日本に帰ってこさせることは簡単ではないのは誰でも分かっている。だがそこで、「だからこうします」というビジョンを示すでもなく、ただ自民党を叩く材料として扱うためにだけ、日々辛い思いで子供と離れて暮らす被害者に向かってこういう言葉を平気で吐ける神経は凄過ぎる。結局は「絶対に自分は当選する」のが分かっているから、政策だビジョンだ語る必要はない、ということで、暴言し放題なのだろうけども。投票日まであまり日もないのだから、もう吐けるだけ暴言を撒き散らして、各メディアが無視できないくらいにネタがでっかくなった方がいいんじゃないだろうか、という気がしてきた。いかに田中家ファミリー企業が多く、角栄への忠誠心が濃い新潟5区でも、せめて若い世代は目がさめたりするかもしれん。
▼公式サイトを持つ候補者、持たない候補者、さまざまで、持っているとしても、ビジョンや姿勢、本人の人間性などが伝わるまでに作りこまれたサイトはなかなか少ないものだ。まして、選挙に備えて急ごしらえした場合は、中身が薄くて、PRの用を足してないものも多い。サイトがある場合、元々泥仕合・風評合戦になりやすい選挙戦だから、掲示板を設置した時の管理は、相当に頭の痛いところだと思う。書き込みを削除したり、書き込みを選択して表示するようなシステムだと「検閲だ」と吼える手合いもいるだろうし、応援者の書き込みにしても、高年齢層にはまだネットモラルが浸透してない人が多いので、相当エキサイティングな書き込みになったりもするので、「設置しない」のが無難な選択かもしれない。ただ、見る側としては、「候補者本人」については広報程度のことしか分からなくても、掲示板がある場合、その対応によって、「支持者の人間性の程度」が知れてしまう、というのは確かなようだ。これが荒れてきたり、候補者を擁護するためなら他候補やその他の人をどこまでも貶めたりし始めると、にわかにウォッチャー的な面白さが醸し出されて来たりもする。要するに、田中真紀子応援BBSがそれなんだけど。

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11/1(Sat)

▼昨日のショックが尾を引いて眠れず、一番一人でいたくない時に、相方は泊まりの引率で5時半に出勤。彼にしても気が気ではないだろうが仕方がない。朝、実家の両親が起きた頃を見計らって電話、一時間ほど相談する。両親とも公務員ではないけれど、それぞれに経験豊かなので、色々とヒントを出してもらい、大いに気分が落ち着く。というか、誰かに話せただけでもかなり救われた。
▼朦朧とした頭でBS朝の3作。「ふたつのスピカ」、原作は絵が苦手で手をつける気になれなかったのだが、バードチーフさんあたりが薦めるだけあってなかなか。何より、OPの曲のよさに感動。CD出たら買おう。そしてだな、宇宙ものの物語の音楽に「見上げてごらん夜の星を」を持ってくるのはもはやズル過ぎだぞ。そもそも私はあの曲を聴くだけで涙腺にギュっと来るのに、その手のドラマに絡められたりした日にはもう抵抗する術がないのだ。ズルい。
▼家人に、債権回収詐欺のハガキが来ていた。文面が法的に不備ありまくり、どう見ても詐欺のソレなのだが、一応ネットで調べてみる。関連のサイトやスレッドを見ると、同一名の業者はなかった(この手の詐欺では、業者の名前(どうせ架空だ)はコロコロ変わるし、バリエーションもある)ものの、同一文面がすぐに見つかったし、何より正規のサービサー一覧にもないことが確認できたので完全に安心できた。あまりにもマヌケなので全文をコピーして突っ込んでみようかと。
回収業務最終通告書

 前略、御急ぎ申し上げます。
 この度、貴方様が現在御利用頂いている様々の金融機関の方々から債権回収の依頼を受理いたしました 全日本回収企画 と申し上げます。(「申します」でないとしっくり来ないかと)
 早速では御座いますが、現在貴方様がご利用されている金融機関での御契約時当初、御契約条項の「期限の利益の喪失」に 該当している事は十分御察しの事と存じます。
 よって、貴方様はこれ以上御支払いをする意思が無いと判断さ せて頂いた末、「貸金業法第二十四条 債権譲渡等の規制」により貴方様の債権回収業務を強制的に実行させて頂きます。
 これと同時に、ご利用されている金融機関等の全停止処分、信用情報機関へのブラックリストとしての登録、さらに財産の差し押さえ(差し押さえは裁判してこっちが敗訴しなけりゃ無理のはず。ブラックリストは…債権譲渡が行われているならその時点で載ってそうな気もする…詳しくは知らないが…)なども行うことも付け加えさせていただきます。
 尚、貴方様には既に一括請求が命じられていますので、本日中(文書の日付もなく、しかも郵送で「本日」ってのは一体いつなのか、そしていくらを、一体どの口座に振り込むのかも書いてないので不明。しかも受け取ったのが土曜日だから、下を見るとあんたのところは受付してないわけだが…)に御入金、御連絡が無き場合には、弊社特別地方回収員が御自宅、御勤務先は無論の事、御親族関係者方々等に早急にお伺い、御相談させて頂く事となりますので御了承ください。(そういう行為は、前の方にあった「貸金業法」が禁じてるわけだが)
 しかし、貴方様の誠意遺憾(「如何」だってば)によりましては御相談に応じることも可能ですので、もし、早期解決をお考えであれば至急下記まで御連絡を下さいます様宜しくお願い申し上げます。

  御連絡先    (番号略 携帯の番号が三つ、担当者の名前のみ併記)
  (そもそも自分の所に「御」って付けるな)
  
  受付時間     平日 午前9時〜午後6時迄
  (土曜日にハガキを貰っても、絶対「本日中」に対処できないわけだが)

  債権代理人    全日本回収企画事務所 (債権回収業務を代行できる業者のリストには当然なし)
             (全国債権回収協会加入)(同上、架空の団体)
             (全国債権調査組合加入)(同じく架空の団体)


  * 尚、重要書類等は御入金確認後の郵送となりますので御承知御願い申し上げます。
  (本来であれば、重要書類は債権譲渡の段階で債務者のもとに送られているはずだが)   


(……ところで、「前略」で始めたのに、「草々」等の結語なしっすか?)
とまあ、分かりやすく笑えるポイントがたくさん。
さらに表を見ると、官製はがきに「姉崎」の消印。「重要」の赤いハンコ、宛先はラベル出力したものをぞんざいに、思いっきり斜めに貼ってあり、結局業者の住所・固定回線電話などは一切不明。電話しない限り、いくら振り込めばいいのかすら不明。いっそ清清しいほどに「詐欺ですが」と言ってるな。
▼これと全く同じ文面(業者名のみ差し替えられている)が、あちこちで晒されている。笑えるのは、数ヶ月前から出回っているようなのに、誤字までまるっきりそのままで、訂正すらもされてないということだ。ためしにGoogleで「誠意遺憾によりましては」で検索してみると、ちゃんと15件ヒット(すべてこの件に関したもの)するのにはさらに大笑い。まあ、いい気晴らしをさせてもらった。
▼この手の詐欺については、ニュースなどでも報じられているし、ネットでも検索すればすぐにまとめた情報が出てくるわけだが、要は、こういう債権回収代行系のものであれば、回収代行を行えるのは、法で認められた業者(「サービサー」)だけなので、一覧リストにない名前ならばまず詐欺と思って間違いない、ということで。(参考URLは色々あるが、この辺とかが明解。また、業者名での検索フォームなども。同フォームでは、これまでデータベースになかった業者名を登録することも出来るので、後続被害を防ぐためにも是非協力したいところ。)対応策は徹底無視(業者のDQNぶりを確かめたければ非通知で電話してみるのもまた一興だが)で、間違っても払ったりはしないこと。地元警察や消費者相談センターに持っていくとアドバイスの上、参考資料にしてくれるはず。…わかってる方のほうが多いとは思うが…

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