<石ノ森萬画館レポート その3>

馬場のぼるの世界 これは3Fにあった「手塚治虫記念館」の企画展チラシ。馬場のぼる展なのだが、タイトルにいきなり「手塚治虫の大親友」とあって、「これがないとやはり知名度が(今となっては)今ひとつなんだろうか…」とちょっとブルーな気分にさせられた。
まあ確かに大親友なだけあって、よっく探すと「ブラックジャック」や「火の鳥」とかのモブシーンに出まくりなんだよね、馬場のぼる先生は。

チケット

これは入場券。かなり色々な種類があったようです。


シリアルボウル観覧を一通り終えて、1回のグッズショップでお土産…というか自分のものを色々買いまくろう…としてたのだけど、さすが土日だけあってお子様と家族連れが多く、なかなか身動きの取れない状況。グッズはふるさと記念館で以前見たものとはちょっとデザインやテイストが違っている。009グッズはデフォルメしたもの・009と003だけのものが多くてやや残念。
企画展の藤子不二夫F展にあやかってか、一部ドラえもんグッズ。また、多分「マンガジャパン」つながりでか?水島新司のドカベングッズなども売っていた。他には特撮やアニメのビデオ、仮面ライダーの玩具類など。

萬画缶クッキー

購入物は、009の一筆箋、クリアファイル、萬画館の図録、オリジナルのシリアルボウル。来週実家に来る義弟へのお笑いお土産として「かりんレンジャー(去年、Q太郎さんたちの結婚式でもらったプレゼントがこれだった。ゴレンジャーにあやかった5つの味のかりんとう)」。あとは缶目当てに「石ノ森漫画缶(中身はクッキー)」。
この缶の中身が、「北上川のしじみ入り・みそ風味の『しみじみクッキー』」。正直、缶目当てだったので味は期待していなかったのだが、とても美味。こんなに美味いなら、お土産用にもっと買ってくれば良かったなー。パッケージの、クッキー食ってしみじみしてるロボコン・ライダー・009(この中に、確実にクッキー食わないであろう奴が1人紛れてるけど)の絵がまた強引でいい味出してる。
これは後述の粟野蒲鉾店さんのサイトにて通販可能…ん?通販の方が安いのは何故に。ありがたいけど。
その間、Q太郎さんはアドベントカードを大人買い。第2弾のカードをゲットしてホクホク顔。
漫画館を出ると14:30。
Q太郎夫妻おすすめのカラクリ時計も見たかったのだが、あと30分待つ訳にもいかなそうなので残念だけど次回へのお楽しみとする。

ペイントカー

萬画館の車。ロゴとキャラクターがペイントされてます。

奥に見えるのは旧石巻ハリストス正教会。

宮城県の建築に詳しいあんもさんによると、日本最古の木造教会だそうな。

次に行ったときには是非見物しようと思います。


とるものも取りあえず、腹も減ったので、中途半端な時間だけどご飯が食べられそうなお店を探す。
来る時にチェックしていた「粟野蒲鉾店」さんに寄る。
昨年石ノ森ふるさと記念館に行ったときに知ったあの「サイボール009」と「ゴボウレンジャー」を購入するのが目的だったのだが、残念ながら売り切れとのこと。
最近、仙台土産は笹かまが好評なので、こちらで笹かまと揚げ蒲鉾の詰め合わせを家用に買う。
お店のお姉さん、「皆さんで食べてください」と揚げ蒲鉾を4個バラでサービスしてくれました。ありがとう!
揚げ蒲鉾は酒田への車中で食べました。とても美味。
勿論、笹かまも厚くてふんわりしてて、超絶品だったことをご報告しておきます。石巻土産にマジおすすめ。
そのうち粟野蒲鉾店さんのサイトから通販しようかな〜。
その後、カフェ&グッズショップ「墨汁一滴」さんに寄ってみる。
館内ショップと同じ物の他、シリアルナンバー入りの限定品なども。
館内でたまげた畑中純の009は、しっかりここで製品として売られておりました。
二階は漫画喫茶になっていて、壁には漫画家お歴々が直筆で書かれたサイン入りイラストが惜しげもなく。日野日出志のがとりわけ怖かった…
学生っぽいカップルが一組いたので、邪魔にならないように適当に見て去る。
ショーケースに、昔の石ノ森アニメや特撮のグッズが展示されていたんだけど、その中に「ゴルドラック(グレンダイザーがヨーロッパで放映されたときの名前。フランスだかどこかで視聴率100%をたたき出した伝説あり)」のグッズがあったのは何故?師弟つながりか?
残念ながらこちらでは腹にたまりそうなものはなかったので店を出る。
結局通りがかった中華料理屋さんが開いていたのでそこで食事。あんもさんと一緒に「炒め焼きそば」を注文。食ったことがないほどの細麺で、オイスターソースか何かで薄味がついていた。
料理が来るまで、帰宅を待ちきれずにアドベントカードを剥いて幸せそうなQ太郎さんが可愛い。まさに瞳の中の少年状態。このピュアハートがあんもさんの心を射止めたに違いない、と勝手に確信。
もう少し街を歩く。
あんもさんおすすめの陶器屋「かんけい丸」さんへ。
ここは綺麗に保存された戦前の食器類を、骨とう品店とは比べ物にならない日常的な価格で扱っていることで知る人ぞ知るお店とのこと。
早速入ってためつすがめつさんざん騒ぎつして楽しむ。
二階では火鉢を並べて販売していた。またショーケースにはさりげなく、人間国宝の方の作品や年代ものの超高価な茶器・陶磁器類が並べられて、さながら博物館状態。
なんだかやたらにいろんなものがある。
何しろ染付け陶器の和式便器(旧家の解体のときにでも出てきたのだろう)まで売り物としておいてあった。
またこのお店、置いている品もそうだが、店の外観からしてアンティーク(というより、文化財と言っていいほど)で、中の作りもなかなかにいい感じ。
もう一度一階に行って、戦前商品を色々見る。
なんだか風格があってどれも欲しくなってしまう。が、小皿一枚1000円程度というのは、骨董としては勿論破格なのだけど、結構買うのに踏ん切りのつかぬもので(普段割れても惜しくないような安食器ばっかり使ってるのがばれますな)、いいのはあるのだけど何となく見てるだけ状態。
酒器のコーナーに、タヌキの形の徳利を見つけたQ太郎さん。
てっぺんにタヌキの頭があり、酒は後ろの穴から入れ、傾けるとタヌキの口から出てくるという、アグレッシブにして洗いづらい物件
しかも、傾けたときには中からタヌキの舌が飛び出してくるという無駄なギミックが私の心を揺さぶるものの、2800円はちょっと出せず。ケチだなー自分。(昨夜の寿ビンボーで気が小さくなっている模様)
ソーダサイフォン
すると相方が激安のソーダサイフォンを発見!
定価12000円の品が980円???
桁が一つ抜けているのかと思いきや、店員さんに尋ねるとマジでこの値段らしい。
聞けば、「とにかく古いので、捨て値でも何でもはけさせてしまいたい」とのストレートな理由。
「ソーダサイフォン」とは、水を入れ、中に専用の炭酸ガスカートリッジをセットすればあっという間にソーダができるというもの。
いつもクラブソーダを冷蔵庫に常備している我が家としては、もうかなり前から欲しくて欲しくてたまらなかった品だ。
ちなみに値段は結構する。安くても10000円くらいから。だからもうこの値段は破格なんてものではない。
で、現物をシミジミ見れば、確かに表面に緑青が若干出ていて、難ありといえば難あり品。しかし実際にソーダを作るのは内部だし、磨いてしまえばどうという事はない。
問題は消耗品のカートリッジで、現行のものと合うかどうか。
付属しているのは3個のみなので、これが現行品に合わなければただの水差しとなる。
しかし、長年焦がれていた品が、漱石1枚で買える値段で目の前にある誘惑には抗えず。
万一使えなくなっても980円。もしかしたらヤフオクで売りさばけるかもしれないし。
っつーことで購入決定。
(追記:結局購入した「HARIOソーダフォン」だが、HARIOのサイトでは廃盤扱いになっており、カートリッジ購入はできず。ただし「他社同等品あり」とあるので、形からしても他者の8gカートリッジが使えそうではある)

長居したかんけい丸にて、さんざんいろいろ見て堪能したので何か買わねばと思い、キャラものなど見ると…
「元祖天才バカボン」の箸・フォークセット…

が、「元祖」て。

状態はとても綺麗なのだが、プラスチックの感じといい絵といい、どーーーも本当に放映当時の物っぽい。
すると傍らに、「山ねずみロッキーチャック」の皿と小さ目のシリアルボールが。
ロッキーチャックの皿これも状態はまずまず綺麗。しかし復刻ものとも思えない。

瑞鷹の証紙 貼ってあるこの証紙、妙に年季の入った感じだし、表記が「瑞鷹エンタープライズ」。
(帰宅してから調べたら、やはりこの社名は「ハイジ」あたりから10年間ほど使われていたもの。現在は「瑞鷹株式会社」となっている。つまりまぎれもなく当時のものってこと)
値段は450円。ソーダサイフォンと合わせて値切れば値切れたような気もするがそのまま購入。シリアルボールは550円だった。
かんけい丸さんにまだ数枚あったので、入手したい向きは石巻まで足を運んでみてほしい。
まあ、家で客と呑むときの話の種くらいにはなるだろう。
(この後シールを剥がしてみたが、その接着力の強さに30年の年月を確信した。)


その後は、もっと石巻市内を散策したかったのは山々なのだが、これから帰る時間もあるし、私の足のほうも心配いただいたので、そろそろ帰ることに。
駐車場代を清算するが、基本料金が良心的な上に、入館すると1時間チケットをもらえることもあって安い!(後でマップを見たら、商店街でも買い上げ額に応じてサービス券が出たらしい。)
帰る道すがら、Q太郎さんとあんもさんのご案内で009や003、ロボコンのスタチューを車から堪能する。
(追記:私たちより数日前に石巻と漫画館を訪れたJOYさんは、「004のスタチューがなかったのが残念」とのこと。私も、将来石巻に9人が揃って、00メンバーに会える街になったらいいなと思う。しかし考えてみれば、004は昼にはいいが、夜にいきなり出会うのはかなり心臓に悪そうな気もする。まして「張り込み捜査中のK(ストーカー風味)」や「曲がり角にいきなり市やん(辻斬り風味)」は怖すぎるかも…とは、むちんさんとの電話でのバカ話。
結論。本当に行ってよかったです、石巻。そして萬画館。
町並みも程よくレトロで私好みだったし、穴場なお店もたくさんありそうでした。今度は是非一泊してゆっくりそぞろ歩きたいです。
萬画館も、大きさはこじんまりとしていたけれど十分時間を忘れて楽しめました。
一々立ち止まっては林家パー子状態で写真を取りまくる私を暖かく見守り、案内してくださったQ太郎さん、あんもさん、本当にありがとうございました。
特に特撮関係のブツがあるとQ太郎さんと2人で盛り上がれたことを思うと、多分相方と二人きりで行くよりもずっと楽しめましたもの。

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