サバ

一年を通じて逢える魚だが、やはり秋が一番。初夏あたりは脂が抜けていて今ひとつ。
鮮度の劣化が早い上に、「生き腐れ」と言われるように寄生虫のイメージが強く、
鮮度のいいものを求めるのが大事。加熱・冷凍すれば虫の心配は全くない。
釣ってきた場合は、泥を飲んでいることも多いので、腹の中を良く洗う。
味に癖が有る分、パンチのきいた濃い味付けがよく似合う。
小さいサバは
小アジ同様に料理できるが、味では一つ劣るのは否めない。

〆鯖
サバの味噌煮


・〆鯖
1.サバは頭を落として三枚おろしにして、身に塩をまぶす。
 *〆鯖は酢よりも塩でしめるもの。この時の塩は天然塩をお勧め。
2.冷蔵庫にしまって、いっちょまえサイズなら2時間、小ぶりなら40分ほど置く。
3.酢で塩を洗い落とし、別の酢に漬けて30分ほど置く。
 *あくまで一般的な時間ですが、何回か作ってみて好みに合わせて調整して下さい。
4.皮を剥いて切り、出来上がり。
 *塩、酢は殺菌作用があるが、アニサキス(もっとも、食っても発病しない人も多いけど・・・)には無意味。「刺身用」と明記された新鮮なものを買い、おろす時点で不審でないか確かめる。私は当日釣れたもの以外は使いません。身を薄く切ることで危険は低下します。
 冷凍の塩蔵サバ(一夜干しでなく)を使う手もあり、そちらは安心です。

・サバの味噌煮
1.サバは二枚おろし(片方に骨がついたままの状態)にして二等分。×型の切り込みを入れて、日本酒をまぶして20分ほどおく。
2.浅い鍋に水カップ1と昆布を入れてダシの準備をしておく。
3.別の鍋に湯を沸かし、1のサバを入れる。表面が白くなったらすぐに引き上げる。
4.味噌ダレを作っておく。味噌・砂糖・日本酒と刻みネギを入れて混ぜておく(多少甘め・多めに作る)。
5.2のダシを煮立てたら、3のサバと生姜・鷹の爪のスライスを入れ、上から4のタレを半量入れて、煮汁をかけながら中火で10分ほど煮込む。あまり沸騰させるとかえって生臭みが出るので、鍋は静かに保つ。
6.残りのタレを入れて味を見る。そのまま蓋をして火を止め、冷める過程で味をなじませる。
 
*切り方は筒切りでもいいですが、二枚おろしの方が味の浸み方にムラがないようです。
 *気温が高いときには、保険代わりに梅干しを2個くらい入れてもいいです。(2個くらいなら、味に影響しません)また、梅酒の梅の実なども爽やかな隠し味になります。