★★プロジェクトX〜挑戦者たち★★
総合 火曜日21:15〜22:00 (2000.3.28〜放映中)

放送内容へスキップ 2000年の放送内容

●おしらせ●

!!朗報!!
「プロジェクトX」は、2001年4月以降の新年度も継続放映されることが決定しました!

反響の大きかった回10話分が、ビデオソフトになって発売中。

シリーズ最新刊「プロジェクトX 5〜そして、風が吹いた〜」(NHK出版)発売中です。

BS2での平成12年度再放送はひとまず終了しました。

再放送は基本的に、放送週の金曜日午前0:15〜1:00です。
その他、特に反響が大きかった回は
総合日曜日の「マイアンコール」に登場することもあります。


 現在、あって当たり前として享受している技術や施設。記憶に新しいあの事件。
 その裏側には、自らのプロジェクトに誇りを持ち、不屈の意志で不可能を可能にした幾人もの汗と涙があった。
 斬新すぎて、周囲の理解を得られない中、必死で企画や予算を通した人達。
 持てる技術を切磋琢磨し、理想の形を実現させた指導者。彼らの情熱に感じ入って、喜んで手足となった若者達。
 とかく「独創性がない」と言われがちな日本人だが、本当はこれほどの「作る力」を持っている。一本見終わった後、少しだけ、何だか頼もしい気分になれる番組です。

 系統としては、「知ってるつもり」や「栄光なき天才達」に通じる物もあるが、決してクライマックスを誇張せず、泣きの演出も誇張せず、当時の映像や関係者インタビューを織り交ぜて、正攻法で淡々と語られる手法が、逆に感動をじわっと湧かせてくれる。
 その「淡々ぶり」に一役買っているナレーターが、かつてはパンクバンド「ばちかぶり」で大暴れした田口トモロヲだとは、スタッフクレジットを見るまで気づかなかった・・・

<主題歌>

OP:「地上の星」/ED:「ヘッドライト・テールライト」
  ともに作詞・作曲・歌:中島みゆき


●2001年上半期の放送予定●
(2000年の放送内容はこちらです)

 

62 7.24 第62回 「シリーズ 石油(仮)」後編 〜オイルショックを乗り越えろ〜
61 7.17 「シリーズ 石油(仮)」前編 〜「日の丸原油」を求めて〜
60 7.10 「マタギの森を守れ(仮)」 〜白神山地・ブナ原生林保存への道〜
59 7.3 「兄弟10人 海の革命劇」 〜魚群探知機・ドンビリ船の奇跡〜
58 6.26 「通勤ラッシュを退治せよ」〜世界初、自動改札機誕生〜
57 6.19 「父と息子 執念燃ゆ 大辞典」〜30年・空前の言葉探し〜
56 6.12 「男たちのH-IIロケット 天空へ」
55 6.5 「激闘 男たちのH-IIロケット」〜純国産・屈辱からの復活戦〜前編
54 5.29 「腕と度胸のトラック便」〜翌日宅配・物流革命が始まった〜
53 5.22 「炎上 男達は飛びこんだ」〜ホテルニュージャパン・伝説の消防士たち〜
52 5・15 「霞ヶ関ビル 超高層への果てなき戦い」〜地震列島日本の革命技術〜
51 5・8
「日本初のマイカー てんとう虫、町をゆく」〜家族たちの自動車革命〜
 戦後の大貧困からようやく抜け出し始めた日本に、好景気が訪れ始めていた。チャンスをものにした富豪達のステイタスは、自家用自動車。外国産の自動車はもちろん、初の国産自動車・クラウンもまた、サラリーマンの年収数年分もするほど高価。庶民にはあまりにも高嶺の花だった。
 自分たち市民にも買える、安くて高性能、しかも家族皆が楽しめる車が作れないだろうか?そう考えた技術者がいた。試算の結果、使えるエンジンは360CCと判明。その上軽自動車扱いになるため、大きさや重さにはきつい制限が課せられた。しかしそのレギュレーションの中でもあくまで「4人乗り」へのこだわりを捨てないプロジェクトチーム。その陰には、普段多忙で顧みることが出来ない子ども達、また病床の妻への静かなる愛があった。
 粘土模型を削り出し、鉄板の加工を工夫し、ロールアウトしたスバル360「てんとう虫」。市販化の為には、箱根の急な坂道を30分以内にトラブルなく登り切らなければならない。小さなこの車の馬力は、要求をクリアすることが出来るのか?
50 5・1
「史上最大の集金作戦」〜市民とナインの熱い日々〜
 日本初の市民球団、広島カープ。それは原爆で一度は灰燼に帰した広島市民の心に、夢と希望と誇りを取り戻すための灯火だった。「野球の鬼」と呼ばれた名将が監督を引き受けた。しかしフロントの経営・選手集めに対する見通しは甘かった。プロ野球選手を引き抜く財力はなく、チームは全てテスト生によって立ち上げられた。しかしほどなく資金は尽き、合宿所の飯はお変わりも出来ず、遠征の移動は3等列車の通路で雑魚寝、遠征先で旅館にも泊まれず、選手の実家に泊まり歩く。そして力量と悪条件が重なって、なかなか勝てないカープは、厳しい状況に見舞われる。いよいよチーム解散まで極まったとき、市民が立ち上がった。援助を募るために各地を回り、ファンの集いで慣れぬ歌まで披露するエース。子供までなけなしの小遣いをはたいて実った募金と熱意がカープの危機を救った。
 我が町の球団の灯を守ろうとする市民の思いと、それに応えて戦った監督と選手達の物語。
49 4・24
「耳を澄ませ 赤ちゃんの声」〜伝説のパルモア病院誕生〜
 戦後しばらく経っても、出産は母子にとって依然ハイリスクなものだった。長い妊娠期間を終えて生まれても、分娩直後、多くの嬰児が産声も上げられず、「体質虚弱」「異常分娩」の症状の名の元に命を落としていた。そして心や体に深い傷を負う母親もまた少なくなかった。
 予診と手術、応急救命手当を入念に施せば、多くの命と心を救えるはず。そう決意し、小児科医としての名声をかなぐり捨て、母子のために立ち上がった医師が、不倶戴天の決意で作った「パルモア病院」。そしてその志に応え、盲腸手術直後の身体で手術室に立った名婦長が偉業を支えた。
 小さな心音を聞き漏らさず、指先一本で繊細な心臓をマッサージする。どんなに体力の弱い子どもでも、産声を上げることが出来るはず…その妥協しない姿勢が、分娩と乳児医療のスタンダードを変えていく。優しい医師の、不屈の改革劇を描いた一編。
48 4・17 「液晶・執念の対決」〜瀬戸際のリーダー・大勝負〜
47 4・10 「大地の子、祖国に立つ」〜中国残留孤児・葛藤する家族〜
46 4・3 「大地の子、日本へ」〜中国残留孤児・36年目の再会劇〜
3・27 <アンコール>
「窓際族が世界規格を作った」 〜VHS・執念の逆転劇〜
(2000/4/4放送)
45 3・20 「嵐の海上輸送作戦」〜戦場にかけろ 日本橋〜
44 3.13 「戦場にかける橋」〜カンボジア・技術者と兵士の闘い〜
43 3.6 「えりも岬に春を呼べ」〜砂漠を森に・北の家族の半世紀〜
42 2.27
「倒産からの逆転劇・電気釜」
 古来より、女性達の多くの時間はかまどでの「飯炊き」に費やされていた。大正時代から「電気釜」は各メーカーで試作されていたものの、どれも焦げ・生炊きになってしまい、断念していた企画だった。
 一方、進駐軍向けの温水器を製造していた町工場は、米軍引き上げに伴って倒産の機器に瀕する。「炊飯を自動化して、女性に自由な時間を、家庭に潤いを」と熱く主張する営業マンと出会い、電熱のノウハウを活かして大きな賭けに出る。
 「美味い米を炊くには」の研究から始まった。配給品の米はすぐに底を尽き、高価なヤミ米を調達してまで、妻は1日20回、様々な条件化で温度を測り実験を行った。無理がたたって倒れる妻。そして6人の子供達が協力して実験を続行する。日本中何処でも、どの季節でも美味い米が炊ける電気釜の誕生を目指す一家の物語。
41 2.20
奇跡の南極越冬隊〜越冬隊11人の男達〜
 南極の夏は短い。この航海では、何とか夏のうちに接岸し基地を建設、その後一度帰国して来年もう一度出直す計画だった。しかし南氷洋の厚い氷は宗谷の行く手を阻む。
 自ら志願して観測隊に参加した、「冒険のカリスマ」西堀榮三郎副隊長は、「今回も含め、南極にたどり着けるとは限らない。各国は既に観測を始めている。越冬隊として南極に残り、研究を行いたい」と申し出る。隊員の危険を慮り、逡巡する永田隊長だが、接岸後基地建設を終え、西堀に越冬を許可する。西堀他10名を残して、宗谷は南極を後にした。
 越冬隊員の中に、研究者はいなかった。各自で研究テーマを探したはいいが、ブリザードで基地の一部を吹き飛ばされ、「どうせ俺達のような落ちこぼれに観測などできっこない」と沈み込む隊員達。しかし西堀は率先して観測を行い、南極に寄せる世界の熱い声を聞かせて若者達を励ます。
 西堀は日本で始めて真空管を製品化した天才技術者だった。そして、若き日にアインシュタインから教わった探求心と失敗を恐れぬ心が、彼の笑顔とバイタリティを支えていた。
 西堀の励ましに奮起した隊員達は、食糧流出・観測小屋の火災といったアクシデントにも負けず、それぞれのテーマで研究を続ける。翌年、永田らの迎えで帰国した面々が持ち帰ったデータの綿密さ・斬新さは、世界を驚かせることになる・・・その経験で人生が大きく変わった北村泰一氏のエピソードは必見。
40 2.13
運命の船・宗谷発進〜南極観測船・「宗谷」発進〜
 敗戦を迎えた日本。かつて熱血教授として知られた永田東大教授も元気をなくしていた。ある日、南極共同観測の国際会議に出席したものの、周りは戦勝国だらけ。そして投げかけられた屈辱の一言「なんで日本がここにいるんだ?」この一言が熱い血に灯をともした。「日本は2年後の観測に参加できますか?」議長の問いかけに、永田は決然と「参加できます」と答えた。苦難に満ちた、奇跡の道のりの始まりだった。
 大蔵省への打診はあえなく却下。しかし、新聞社編集局長の協力により、南極観測計画は人々に認知され、支援運動が始まった。率先して募金に参加したのは、夢に飢え、南極行きを心から応援する子供達だった。やがて官僚も多く同調し、ついに閣議決定。国家プロジェクトとして動き出す。
 しかし、日本に割り当てられた観測地は、アメリカも「接近不可能」と匙を投げた難所。魔のケープタウン海域を越え、南氷洋の氷を砕きながら進む強靱な船が必要だったが、予算も時間も足りない現実にあっては、中古船を改造するしかなかった。建造より実に18年を経た灯台輸送船・「宗谷」が採用され、造船所以外からも集まった職人達が、意地とプライドを賭けて突貫工事を始めた。一方、独自に新技術を編み出していた各企業も、惜しげもなく資材を提供。国民の気持ちが一つになり、宗谷は旅立つ。
*「宗谷」と南極観測船につきましては、こちらをご覧下さい。やまい先生、情報提供有り難うございました。
 
39 2.6 海に橋を架ける〜四国の夢・瀬戸大橋〜
38 1.30
女子ソフト銀 知られざる日々」〜リストラからの再起・不屈の30年〜
 製造業に「金の卵」が集う中、愛社精神育成とPRの為に盛んになった実業団スポーツ活動。 しかしオリンピックで脚光を浴びるバレーに較べ、ソフトボールは日陰の存在だった。それでも生来の負けず嫌いで練習を欠かさず、ソフト一筋に打ち込む若き宇津木妙子。一度は体力の限界を悟り、自ら退社の道を選ぶが、今度は指導者としてソフトボールに一生を賭ける。超人的な練習量、脅威の速射砲ノック、彼我の戦力を分析した上での大胆な作戦、自らも選手と共に汗を流す姿。監督と選手の絆が、少しずつチームを強くしていく。
 一方、宇津木に惚れ込んで単身来日、帰化したスラッガー・宇津木麗華だが、オリンピック規約の壁が立ちはだかる・・・
 鬼監督と選手達が、最強チームアメリカ代表を倒すまでの、汗と絆のドラマ。
37 1.23
「ゴジラ誕生」〜特撮にかけた80人の若者たち〜
 傷が癒え始めた戦後、人々に希望を与えるメディアとして日本映画は花開いた。小津・溝口・・・名監督を擁する映画会社の中で、東宝の大看板は天才・黒沢明。同社にあって、日の当たらぬ裏方として、一段低く見られていた特撮チームだったが、一つの斬新な企画が、彼らにチャンスを与えた。特撮こそが主人公となる怪獣映画。何もかもが手探り、短い準備期間、しかもスタッフの殆どが素人というハンデの中、「特撮」文化を花開かせるために燃える円谷監督。「ゴジラ」と名付けられた怪獣を演じるのは、売れない一人の役者。顔が見えなくとも、やっと掴んだ主役を完璧に演じるために、役者のプライドで動きを練り、怪獣の演技を作り出した。
 公開が迫る中、世間の下した評価は「ゲテモノ映画」。その逆風も、決して彼らの情熱を消すことはなかった。封切り初日、彼らが目にした観客の反応とは・・・?
36 1.16
「奇跡の心臓手術に挑む」〜天才外科医の秘めた決意〜
 大病院の外科部長という地位を捨て、患者一人一人と向き合うために、湘南の小さな総合病院にやってきた天才外科医。難病・心筋肥大症の治療法に、世界でも実施例が少ないバチスタ手術の実施を決意した。心臓の一部を大胆に切除する難手術。最善を尽くしたものの、術後しばらくして患者が死亡。世論の攻撃に耐え、手術の存続を諦めかけたチームだったが、遺族の励ましと、とある寿司屋夫妻の真摯な頼みにもう一度メスを握り、失敗の許されないバチスタ手術に挑む。
35 1.9
「エベレストへ熱き1400日」〜日本女子隊の闘い〜
 登山家の夢・エベレスト制覇。犠牲者を出しながら、数少ない男性登山家だけがなしえた偉業に、主婦・教師・OL・・・といったごく普通の日本人女性パーティーが挑んだ。生活を切りつめ、ある者は田畑を売ってまで作った登山費用150万円。廃物利用した手作りの防寒具。ギリギリの装備と食糧でカトマンズへ。高山病と闘いつつも頂上を目指すが、雪崩にあってテントごと生き埋めに。全員一命は取り留めたが、機材の関係で2名しか山頂へは行けない。しかし誰も、下山しようというものはいなかった・・・

★詳しい内容は、NHK公式のプロジェクトXホームページでご覧下さい。
  内容レビュー・今後の放送予定・再放送予定など、情報が充実しています。

★放送内容が単行本になっています。

「プロジェクトX〜挑戦者たち 1〜5」 NHK出版
ハードカバー 定価1700円 

★当企画は、管理人が「プロジェクトX」を一方的にプッシュするものであり、各回の拙いキャプションは、管理人が番組を視聴して独自に作成した文章です。NHK及び番組ホームページ・関係出版物とは一切関わりはありません。